JP2653484B2 - 圧延ロール冷却液のシール方法 - Google Patents
圧延ロール冷却液のシール方法Info
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- JP2653484B2 JP2653484B2 JP19212788A JP19212788A JP2653484B2 JP 2653484 B2 JP2653484 B2 JP 2653484B2 JP 19212788 A JP19212788 A JP 19212788A JP 19212788 A JP19212788 A JP 19212788A JP 2653484 B2 JP2653484 B2 JP 2653484B2
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- roll
- cooling liquid
- rolling roll
- roll cooling
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
- B21B27/06—Lubricating, cooling or heating rolls
- B21B27/10—Lubricating, cooling or heating rolls externally
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、シール材が圧延ロールの外周面に非接触の
状態で、圧延ロール冷却液(以下ロール冷却液と呼ぶ)
をシールするようにしたロール冷却液のシール方法に関
するものである。
状態で、圧延ロール冷却液(以下ロール冷却液と呼ぶ)
をシールするようにしたロール冷却液のシール方法に関
するものである。
<従来の技術> 圧延機のワークロール等の圧延ロールは、金属ストリ
ップの圧延中に発生する加工熱により温度が上昇してロ
ールクラウンに悪影響を与え、金属ストリップの圧延形
状を悪化させるので、水などの冷却液により圧延ロール
を冷却しているが、例えば鋼ストリップの冷間圧延にお
いて、ロール冷却液が鋼ストリップに付着したままコイ
ルに巻取ると、巻取り中に巻きズレが起きたり、錆を生
じやすいという理由から、ロール冷却液をシールして鋼
ストリップに落下しないようにするシール装置が設けら
れている。
ップの圧延中に発生する加工熱により温度が上昇してロ
ールクラウンに悪影響を与え、金属ストリップの圧延形
状を悪化させるので、水などの冷却液により圧延ロール
を冷却しているが、例えば鋼ストリップの冷間圧延にお
いて、ロール冷却液が鋼ストリップに付着したままコイ
ルに巻取ると、巻取り中に巻きズレが起きたり、錆を生
じやすいという理由から、ロール冷却液をシールして鋼
ストリップに落下しないようにするシール装置が設けら
れている。
このようなロール冷却液のシール装置の代表例を第5
図に示す。図において、1は金属ストリップ、2はワー
クロール、3はバックアップロールであり、ノズルヘッ
ダー4から噴出される冷却液により、ワークロール2は
冷却されるようになっている。
図に示す。図において、1は金属ストリップ、2はワー
クロール、3はバックアップロールであり、ノズルヘッ
ダー4から噴出される冷却液により、ワークロール2は
冷却されるようになっている。
5は、破断した金属ストリップの巻き込み防止板(以
下コブルガードと呼ぶ)6の先端に取付けたフェルト等
のシール材である。そして、シリンダー7やモータによ
り、コブルガード6を移動させてシール材5をワークロ
ール2の外周面に接触させ、シール材5の押圧力を調整
して、ロール冷却液をシールする構造になっている。
下コブルガードと呼ぶ)6の先端に取付けたフェルト等
のシール材である。そして、シリンダー7やモータによ
り、コブルガード6を移動させてシール材5をワークロ
ール2の外周面に接触させ、シール材5の押圧力を調整
して、ロール冷却液をシールする構造になっている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、上記従来のシール装置はシール材を圧延ロー
ルの外周面に接触させてロール冷却水をシールするた
め、シール材と圧延ロールの外周面との間につまった異
物等によって、圧延ロールの外周面にすり疵が入り、そ
れが被圧延材に転写して品質不良が発生するという問題
がある。
ルの外周面に接触させてロール冷却水をシールするた
め、シール材と圧延ロールの外周面との間につまった異
物等によって、圧延ロールの外周面にすり疵が入り、そ
れが被圧延材に転写して品質不良が発生するという問題
がある。
本発明は、シール材と圧延ロールの外周面が接触して
いることにより発生する圧延ロールのすり疵が被圧延材
に転写する問題点を解決したロール冷却液のシール装置
を提供することを目的とする。
いることにより発生する圧延ロールのすり疵が被圧延材
に転写する問題点を解決したロール冷却液のシール装置
を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、圧延ロールの外周面とシール材の先端との
間に間隙をおいてシール材を設け、前記圧延ロールの周
速度に応じて前記間隙を調節して、圧延ロール冷却液を
非接触の状態でシールするものである。
間に間隙をおいてシール材を設け、前記圧延ロールの周
速度に応じて前記間隙を調節して、圧延ロール冷却液を
非接触の状態でシールするものである。
<作 用> 次に、作用を第3図とともに説明する。第3図はシー
ル材5の先端とワークロール2の外周面間の間隙h、ワ
ークロール2の周速度Vとロール冷却液の流速vの分布
との関係を示す図である。
ル材5の先端とワークロール2の外周面間の間隙h、ワ
ークロール2の周速度Vとロール冷却液の流速vの分布
との関係を示す図である。
第3図(a)はワークロール2の周速度Vが、間隙h
により決定されるシール不良とならない最低ワークロー
ルの周速Vo以上で、ロール冷却液のシールが良好な場合
のロール冷却液の流速分布の例を示す。この場合はロー
ル冷却液の流速vの方向は、全域にわたって上方であ
る。第3図(b)はワークロール2の周速Vが閾値Vo以
下で、ロール冷却液のシールが不良となる場合のロール
冷却液の流速分布の例を示す。この場合は、ロール冷却
液の流速vの方向が下方の部分が存在する。
により決定されるシール不良とならない最低ワークロー
ルの周速Vo以上で、ロール冷却液のシールが良好な場合
のロール冷却液の流速分布の例を示す。この場合はロー
ル冷却液の流速vの方向は、全域にわたって上方であ
る。第3図(b)はワークロール2の周速Vが閾値Vo以
下で、ロール冷却液のシールが不良となる場合のロール
冷却液の流速分布の例を示す。この場合は、ロール冷却
液の流速vの方向が下方の部分が存在する。
また、本発明者らは、ワークロール2の周速Vとシー
ル不良とならない間隙hとの間には、第4図の関係があ
ることを見出した。
ル不良とならない間隙hとの間には、第4図の関係があ
ることを見出した。
従って、シール材5の先端と圧延ロール2の外周面と
の距離を第3図の斜線で示す範囲内に収めれば、非接触
で冷却液をシールすることができる。これによって、シ
ール材5と圧延ロール2の外周面の間に異物等が詰まる
ことが皆無となり、ロール疵が被圧延材に転写する問題
点を解消できる。
の距離を第3図の斜線で示す範囲内に収めれば、非接触
で冷却液をシールすることができる。これによって、シ
ール材5と圧延ロール2の外周面の間に異物等が詰まる
ことが皆無となり、ロール疵が被圧延材に転写する問題
点を解消できる。
<実施例> 本発明のシール方法の一実施例を図面に基づいて説明
する。第1図は本発明に使用するシール装置の一例を示
す側面図、第2図は第1図の要部詳細図である。
する。第1図は本発明に使用するシール装置の一例を示
す側面図、第2図は第1図の要部詳細図である。
第1、2図において、8はコブルガード6上に適当個
数設置した流体シリンダーであり、それらのピストンロ
ッド9にシール材5が取付けられている。そして、間隙
hを適当なセンサーにより測定し、流体シリンダー8を
方向制御弁10により動作させて、シール材5の先端とワ
ークロール2の外周面との間隙hを、第4図に示すシー
ル良好領域に収まるように、シール材5の先端の位置決
めを行う。
数設置した流体シリンダーであり、それらのピストンロ
ッド9にシール材5が取付けられている。そして、間隙
hを適当なセンサーにより測定し、流体シリンダー8を
方向制御弁10により動作させて、シール材5の先端とワ
ークロール2の外周面との間隙hを、第4図に示すシー
ル良好領域に収まるように、シール材5の先端の位置決
めを行う。
なお、この方向制御弁は機械式、電磁式等の形式は問
わず本発明の目的を達成するものであればどのようなも
のでもよい。また、間隙hを適当なセンサーにより測定
し、自動的にシール材5の先端の位置決めを行うことも
考えられる。
わず本発明の目的を達成するものであればどのようなも
のでもよい。また、間隙hを適当なセンサーにより測定
し、自動的にシール材5の先端の位置決めを行うことも
考えられる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明のシール方法によれば、
シール材を圧延ロールの外周面に接触させないでロール
冷却水のシールを行うので、圧延ロールの外周面にすり
疵が入ることがなくなり、ロール疵が被圧延材に転写す
ることによる品質不良の発生が皆無になった。
シール材を圧延ロールの外周面に接触させないでロール
冷却水のシールを行うので、圧延ロールの外周面にすり
疵が入ることがなくなり、ロール疵が被圧延材に転写す
ることによる品質不良の発生が皆無になった。
第1図は本発明のロール冷却水のシール方法に使用する
シール装置の一実施例を示す側面図、第2図は第1図の
要部詳細図である。第3図はシール材の先端とワークロ
ールの外周面間の間隙h、ワークロールの周速度Vとロ
ール冷却液の流速vの分布との関係を示す図であり、第
3図(a)はシールが良好な場合、第3図(b)はシー
ルが不良な場合を示す。第4図はワークロールの周速V
とシール不良とならない間隙hの関係を示すグラフであ
る。第5図は従来のロール冷却液のシール装置の代表例
を示す側面図である。 1……金属ストリップ、2……ワークロール、 3……バックアップロール、4……ノズルヘッダー、 5……シール材、6……コブルガード、 7……シリンダー、8……流体シリンダー、 9……ピストンロッド、10……方向制御弁。
シール装置の一実施例を示す側面図、第2図は第1図の
要部詳細図である。第3図はシール材の先端とワークロ
ールの外周面間の間隙h、ワークロールの周速度Vとロ
ール冷却液の流速vの分布との関係を示す図であり、第
3図(a)はシールが良好な場合、第3図(b)はシー
ルが不良な場合を示す。第4図はワークロールの周速V
とシール不良とならない間隙hの関係を示すグラフであ
る。第5図は従来のロール冷却液のシール装置の代表例
を示す側面図である。 1……金属ストリップ、2……ワークロール、 3……バックアップロール、4……ノズルヘッダー、 5……シール材、6……コブルガード、 7……シリンダー、8……流体シリンダー、 9……ピストンロッド、10……方向制御弁。
フロントページの続き (72)発明者 佐竹 義宏 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社千葉製鉄所内 (56)参考文献 特公 平4−726(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】圧延ロールの外周面とシール材の先端との
間に間隙をおいてシール材を設け、前記圧延ロールの周
速度に応じて前記間隙を調節して、圧延ロール冷却液を
非接触の状態でシールすることを特徴とする圧延ロール
冷却液のシール方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19212788A JP2653484B2 (ja) | 1988-08-02 | 1988-08-02 | 圧延ロール冷却液のシール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19212788A JP2653484B2 (ja) | 1988-08-02 | 1988-08-02 | 圧延ロール冷却液のシール方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0241710A JPH0241710A (ja) | 1990-02-09 |
JP2653484B2 true JP2653484B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=16286124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19212788A Expired - Fee Related JP2653484B2 (ja) | 1988-08-02 | 1988-08-02 | 圧延ロール冷却液のシール方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653484B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016204501B4 (de) | 2016-01-07 | 2023-08-10 | Sms Group Gmbh | Vorrichtung zum Ableiten eines Fluids von einem Gegenstand |
BE1025125B1 (fr) | 2017-09-04 | 2018-10-31 | Centre de Recherches Métallurgiques asbl-Centrum voor Research in de Metallurgie vzw | Essuyeur sans contact et installation industrielle comportant un tel essuyeur |
-
1988
- 1988-08-02 JP JP19212788A patent/JP2653484B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0241710A (ja) | 1990-02-09 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |