JPH01303441A - ピラゾリン化合物含有電子写真感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真感光体に関し、更に詳しくは半導体レ
ーザーを光源としたレーザービームプリンター等に使用
される電子写真感光体に関するものである。

〔従来の技術及びその問題点〕

半導体レーザーを光源としたレーザービームプリンター
の開発研究が盛んに行われている６しかし、半導体レー
ザーはその発振波長が近赤外領域（λ）７８０ｎ＋ｍ）
にある。即ち、それに用いる感光体は７８０〜８３０ｎ
ｍの波長領域において高感度を有する必要がある６ 従来、セレン−テルル化合物、セレン−砒素化合物、ア
モルファスシリコン又は色素増感された硫化カドニウム
を用いる感光体が８００ｎｍ付近の長波長領域において
高感度を有することが報告されているが、それらはいず
れも基本的な性質の面では感光体としての条件を備えて
いるものの、毒性が強いとか、成膜性が悪い等の欠点を
有している。

一方、これらの点を鑑みて、近年、有機物質からなる゛
電子写真感光体の研究が盛んに行われており、いろいろ
な有機物質を用いた電子写真感光体がＰＬ案され、実用
化されつつあるのが現状である。

ところで、今までに提案されている有機系の電子写真感
光体の代表的なものとして、例えば、ポリビニルカルバ
ゾールを２．４．７−ドリニトロフルオレノンで増感し
たもの等があるが、半一さメ体レーザー領域にまでの吸
収スベク１−ルを持たない。

電子写実をプリンターとして用いるには、光熱であるレ
ーザー発振領域に分光感度を有すると共に、その波長領
域で高感度を有する必要がある。

ところで、積層型電子写真感光体での感度は°電荷発生
層でのキャリア生成効率、゛重荷輸送ＪＭへのキャリア
注入効率、及び電荷輸送ノ＋’＋でのキャリア移動度に
より決まるとＸｒわれる。従って感度の向上のためには
、キャリア生成効率の高い″電荷発生物質と、移動度が
大きく電荷発生）ｔｉＩとの適合性が良く注入効率の良
い組み合わせとなる電荷移動物質の選択が必要となる。

これまでも、この目的のために数多くの化合物が開発さ
れ、その組み合わせが検討されているが、特性」−必ず
しも満足し′４１）るものは１１）られていない。

〔発明の目的〕

そこで本発明の目的は、従来のこうした問題点を解決す
るために、有機系でしかも、積層型電子写真感光体にて
半導体レーザー発振領域（７８０〜８３０ｎｍ）に高い
光感度を有する電子写真感光体を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、前記［１的を達成すへく種々研究をｉＩ
ねた結果、本発明を完成するに到った。

即ち１本発明によれば、電荷発生層と電荷輸送層に機能
分層した積層型電子写真感光体において、電荷発生層は
Ｘ型無金属フタロシアニン顔料を含有し、電荷輸送層は
下記一般式で表わされるピラゾリン化合物を含有してい
ることを特徴とする感光体が提供される。

にＩ記式中、１１’、Ｒ２，ｌ（ｊ及びＲ４は低級アル
キルノ、（例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル
等を示す。Ｘは、低級アルキル基やアルコキシｌｌ（等
で置換されていもよいフェニル基を示す。

本発明で用いる電荷発生層は、Ｘ型無金属フタロシアニ
ン顔料を含有していることに第１の特徴を有する。無金
属フタロシアニン顔料の結晶型としてα、β、Ｘ型等の
多槽があり、Ｘ型の結晶型を有するフタロシアニン顔料
を用いた電荷発生層は７８０ｎｍ以上の波長領域のレー
ザー光によって、市りｆ発生効率が良く、本発明の目的
を達成する上で適当であることが明らかとなった。又１
本発明の第２の特徴は、Ｘ型無金属フタロシアニン顔料
を用いた電荷発生層に対してのピラゾリン化合物を含有
させた特定の電荷輸送層を用いることにある。

この積層構造からなる感光体は、イ；ビ屯性が良く、残
留電位が極めて少ない帯電特性を有すると共に。

半減露光埜が小さい優れた光感度特性をイｉする。

本発明で用いるＸ型無金属フタロシアニン顔料は、従来
公知の物質であり１例えば、特公昭４４−１４１０６号
に記載されている製法によって製造することができる。

本発明の積層型電子写真感光体の形成方法としては、電
荷発生物質を適！！１な溶媒、及び適当な結着剤に分散
した溶液に加え、塗布、乾燥する方θｉが適用される。

結着剤としては既知の゛重子写真感光体用結着剤が挙げ
られる。良好なものとしては、例えば、ポリエステル、
ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、フ
ェノキシ樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂等が挙げら
れる。二わらの結着剤の電荷発生物質に対して加える量
は、重量比で０．６〜２．０倍が好ましい。０．６倍未
満になると電荷発生物質が感光層表面に析出してくると
いう欠点が生じる。又、２．（１倍を超えろようになる
と感度の低ドを招く。

本発明の積層型電子写真感光体は、×Ｊｊ、“！無金属
フタロシアニン顔料を、ボールミル、サンドミル、ある
いは超音波ホモジナイザー等の摩砕機で微４１１な粒子
、好ましくは０．５ミクロン以下に粉砕して使用する。

このように顔料を分散した液はワイヤバー、ドクタープ
レー１−、アプリケーター等のコーティング法によって
塗布される。このときσ〕″α荷発生層の膜ｎは２．０
ミクロ以下、好ましくは０．１〜０．５ミクロンがＪ適
当である。

本発明で用いる電荷輸送層ぼ、前記特定のピラゾリン化
合物と結着剤とを適当な溶剤に溶解せしめた溶液を塗布
、乾燥することにより形成させることができる。結着剤
としては例えば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル等が挙げら
れる。このような結着剤樹脂の量は、電荷輸送剤１００
重斌部に対し６０〜１５０重量部が好ましい。そして、
この際の電荷輸送ＪＭの膜厚は１２〜２０ミクロンが適
当である。

本発明の電子写真感光体に用いる支持体としてはアルミ
ニウムや銅のような金属板、あるいはアルミニウム、カ
ーボンブラック、酸化錫等で導電処理したプラスチック
シートなど導電性が付与されていればどんなものでも良
い。

本発明の電子写真感光体は、半導体レーザーを光源とし
たプロセスを利用したもの、例えば、′重子写真方式の
プリンター等に適用される。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例によって詳述する。

実施例１ 飽和ポリエステル樹脂（東洋紡績＠製、バイロン２００
）１．５Ｉｔｔｋ部をテトタビト１フ９２８５重鼠部に
溶解した。次にＸ型無金属フタロシアニン顔料１．５市
ＦＩ（部をＬ記溶液に混合し、１時間超音波分散を行っ
た。出来」〕かった分散液を厚さ７５ミクロンのアルミ
ニウム板」二にワイヤバーを用いて塗布、乾燥して厚さ
０．３ミクロンの電荷発生ノーを形成した。次に、ピラ
ゾリン化合物（ｌ−フェニル−３−（Ｐ−ジエチルアミ
ノスチリル）−５−（Ｐ−ジエチルアミノフェニル）−
ピラゾリン〕の３重量部、ポリカーボネート樹脂（帝人
聞製、パンライトＬ−１２５０）の３重量部と塩化メチ
レンとシクロヘキサノンを４：１の割合で混合した溶媒
２５重量部を混合し、撹拌器で撹拌溶解した。この溶液
を前記電荷発生層の」二にスピナーで塗布、乾燥し電荷
輸送層を形成した。このときの膜厚は１７ミクロンであ
った。

こうして調製した感光体に対し、静電気帯電試験装置（
用ロ電気ｆｔ＄１ＩＥＰＡ−８１００型）を用いてスタ
ティック方式で−６にνのコロナ放電を行った。このと
きの表面電位を測定した（初１０丁電位Ｖ。）。更に、
この感光体を５秒間暗所で放置した後の表面電位をｉｌ
ｌ！１定した（暗減衰電位Ｖｓ）。次いで、タングステ
ンランプからその表面照度１０ルクスで光照射を行い、
表面電位が１／２、又は１１５に減少するまでの時間を
測定する方法で光感Ｊ’Ｅ　Ｅ　＞　／　２及びＥ工／
、を測定した。

又、分光感度を測定するために、モノクロメータ−によ
り分光された１Ｐｖｉｒｙｉの光を照射し、半減露光エ
ネルギー感度（μＪ／ｃｄ）を求めた。この結果を第１
表及び第２表に示した。

比較例１ 実施例１において、Ｘ型無金属フタロシアニン顔料に代
えてε型銅フタロシアニン（大日本インキ化学工業■製
、［ＥＰ−７）を用いたほかは、全く同様の方ｆムで感
光体を作製し、実施例１と同様の方法で電子写真特性を
ｄｌす定した。この測定結果を第１表及び第２表に併記
した。

比較例２ 実施例１において、ピラゾリン化合物に代えて、１．１
−ビス（２−メチル−４−Ｎ、Ｎ−ジエチルアミノフェ
ニル）−１−フェニルメタンである公知の電荷輸送物質
を用いたほかは全く同様の方法で感光体を作製し、実施
例１と同様の方法で電子写真特性を４１１１定した。

このｄ（ｑ定結果を第１表及び第２表に併記した。

第１表 第２表 〔発明の効果〕 本発明による積層型電子写真感光体は、イ；シ電性が良
く、残留電位が極めて少ない帯電特性を有すると共に、
半減露光量が小さい優れた光感度特性を有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した積層型電
   子写真感光体において、電荷発生層はＸ型無金属フタロ
   シアニン顔料を含有し、電荷輸送層は下記一般式で表わ
   されるピラゾリン化合物を含有していることを特徴とす
   る感光体。 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＾１、Ｒ＾２、Ｒ＾３及びＲ＾４は低級アル
   キル基を示し、Ｘは置換されていてもよいフェニル基を
   示す）