JPH02118578A - 電子写真感光体及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真感光体及び画像形成方法

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JPH02118578A
JPH02118578A JP22749388A JP22749388A JPH02118578A JP H02118578 A JPH02118578 A JP H02118578A JP 22749388 A JP22749388 A JP 22749388A JP 22749388 A JP22749388 A JP 22749388A JP H02118578 A JPH02118578 A JP H02118578A
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toner
electrophotographic photoreceptor
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JP22749388A
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English (en)
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Yutaka Akasaki
赤崎 豊
Hidekazu Aonuma
青沼 英一
Kazuya Hongo
和哉 本郷
Katsuhiro Sato
克洋 佐藤
Katsumi Nukada
克己 額田
Akio Marumo
丸茂 皓生
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/06Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
    • G03G5/0601Acyclic or carbocyclic compounds
    • G03G5/0612Acyclic or carbocyclic compounds containing nitrogen

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真感光体及びそれを用いた画像形成方
法に関し、特に、導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸
送層を順次積層してなる電子写真感光体に関する。
従来の技術 従来、電子写真感光体としては、セレン、セレン合金、
酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性材料を用い
たものが主に用いられてきた。しかしながら、無機光導
電性材料を用いた電子写真感光体は、製造性、コスト、
可撓性等の点で問題があった。
近年、無機光導電性材料の欠点を解決するために、有機
光導電性材料を用いた電子写真感光体の研究が盛んに進
められ、ポリビニルカルバゾール及び2,4.7−ドリ
ニトロフルオレノンからなる電荷移動錯体を用いた電子
写真感光体、ピリリウム塩とアルキリデンジアリーレン
との共晶錯体を用いた電子写真感光体などが知られてい
る。
又、最近、光を吸収して電荷を発生する機能と、発生し
た電荷を輸送する機能とを各々別個の材料に機能分担さ
せた電子写真感光体が提案され、例えば、ビスアゾ顔料
/ピラゾリン誘導体を含有する積層型のもの等が提案さ
れている。(例えば、特開昭58−16247号公報参
照) 更に近年、電荷輸送層中に、電子供与性電荷移動物質と
共に、シアノビニル化合物を含、有させて、残留電位の
増加を防止することも提案されている。
(特開昭58−7643号公報) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、これ等有機光導電性材料を用いた電子写
真感光体は、光感度が低く、感光体としては、未だ十分
なものではなかった。又、電荷発生層と電荷輸送層とに
機能分離された積層型の電子写真感光体も、実用上充分
満足のいくものが得られていない。
即ち、従来提案されているような、支持体上に電荷発生
層と電荷輸送層とを順次積層してなる積層型電子写真感
光体においても、光感度が未だ充分ではなく、光感度及
び帯電電位が環境変動に伴って大きく変化してしまった
り、露光部及び非露光部の電位サイクル変動が大きいと
いう問題がめった。
この様な問題は、感光体上の非露光部をトナーで現像し
た後、トナー像を紙のような転写材に転写する通常のプ
ロセスにおいても見られるが、特に感光体を一様に負に
帯電して静電潜像を形成し、現像によってトナー像を形
成し、転写に際して、正電荷を付与する工程を含む画像
形成方法において顕著にみられる。即ち、上記感光体の
露光部及び非露光部の電位が、大巾にサイクル変動を起
すために、初期画像と多数枚複写後の画像とでは、転写
画像の濃度が著しく異なってしまったり、転写画像にカ
ブリが生じてしまったり、又、多数枚複写後に転写用紙
のサイズを変更して、大きなサイズにした場合には、転
写用紙上で転写用紙の幅差に相当する部分の転写濃度が
高くなったり、カブリが生じたりするといった欠点がみ
られた。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであ
って、従来の技術における上記のような問題点を解決す
ることを目的とする。
即ち、本発明の目的は、帯電性がよく、光感度が高く、
光感度及び帯電電位が環境変化に対して安定であり、露
光部及び非露光部の電位が多数枚複写時においても安定
な電子写真感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は、感光体を一様に負に帯電し、静電
潜像を形成した後、静電潜像の低電位部に負に帯電した
トナーを付着ざぜてトナー像を形成し、一定の極性の電
荷を付与することにより転写を行う工程を含む画像形成
方法に使用するのに適した電子写真感光体を提供するこ
とにある。
本発明の更に他の目的は、感光体を一様に負に帯電し、
静電潜像を形成した後、静電潜像の低電位部に負に帯電
したトナーを付着させてトナー像を形成し、一定の極性
の電荷を付与することにより転写を行う工程を含む電子
写真プロセスに適用した場合、露光部及び非露光部の電
位が大巾にサイクル変動を起すことなく、均一な画像濃
度の画像を得ることができる電子写真画像形成方法を提
供することにおる。
課題を解決するための手段及び作用 本発明の上記目的は、支持体上に電荷発生層と電荷輸送
層を順次積層してなる電子写真感光体において、該電荷
発生層が結着樹脂中に正孔輸送性の電荷発生顔料と、下
記−紋穴(I)で表わされるテトラシアノアントラキノ
ジメタンとを含有させたものを用いることによって達成
される。
即ち本発明の電子写真感光体は、支持体上に電荷発生層
と電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体におい
て、該電荷発生層が結着樹脂中に正孔輸送性の電荷発生
顔料と、下記−紋穴(I>で表わされるテトラシアノア
ントラキノジメタンとを含有することを特徴とする。
(式中、R1ないしR4は、それぞれ水素原子、アルキ
ル基、アルコキシカルボニル 原子、アルキル置換アミノ基、水酸基、アリール基、ニ
トロ基、シアノ基、カルボキシアルキルアラルキル基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基
、カルボキシアリール基、カルボキシアラルキル基、ア
リールオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボ
ニル基を示す)以下、本発明の電子写真感光体について
説明する。
第1図ないし第4図は、本発明の電子写真感光体の積層
構造を示す模式的断面図である。第1図においては、導
電性支持体3上に、電荷発生層1及び電荷輸送層2が順
次設けられている。第2図においては、導電性支持体3
と電荷発生層1の間に下引層4が設けられている。第3
図においては、電荷輸送層3の表面に保護層5が設けら
れており、第4図においては、導電性支持体3と電荷発
生層1の間に下引層4が設【プられ、電荷輸送層2の表
面に保護層5が設けられている。
次に、本発明の電子写真感光体を構成する各層について
説明する。
導電性支持体としては、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、
ニッケル等の金属のドラム、及びシート、紙、プラスチ
ック又はガラス上にアルミニウム、銅、金、銀、白金、
パラジウム、チタン、ニッケルークロム、ステンレス鋼
、銅−インジウム等の金属を蒸着するか、酸化インジウ
ム、酸化錫等のS電性金属化合物を蒸着するか、金属箔
をラミネートするか、またはカーボンブラック、酸化イ
ンジウム、酸化錫−酸化アンチモン粉、金属粉等を結着
樹脂に分散し、塗布することによって導電処理したドラ
ム状、シート状、プレート状のものなどの公知の材料を
用いることができる。
更に必要に応じて、導電性支持体の表面は、画質に影響
のない範囲で各種の処理を行うことができる。例えば、
表面の酸化処理や薬品処理及び着色処理、或いはレーザ
ー光などのコヒーレント光を画像露光に用いた場合に生
じる干渉縞の防止を目的として、導電性支持体表面に、
光吸収層を設けるか、光散乱処理を施してもよい。光散
乱処理の方法としては、サンドブラスト法、液体ホーニ
ング法、磁石研磨法、パフ研磨法、ベルトサングー法、
ブラシ研磨法、スチールウール法、酸エツチング法、ア
ルカリエツチング法、電気化学エツヂレグ法等が使用で
きる。
又、導電性支持体と電荷発生層の間に更に下弓層を設け
てもよい。この下引層は、積層構造からなる感光層の帯
電時において、導電性支持体から感光層への電荷の注入
を阻止すると共に、感光層を導電性支持体に対して、一
体的に接着保持させる接@層としての作用、或いは、場
合によっては、導電性支持体の光の反射防止作用などを
示す。
この下引層に用いる結着樹脂は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド
樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹
脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド樹脂
、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩
化ごニルー酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール
、水溶性ポリエステル、ニトロセルロース、カゼイン、
ゼラチンなどの公知の樹脂を用いることができる。
又、下引層の厚みは、0.01〜10μm1好ましくは
0.05〜3即が適当である。更に下引層を設ける際に
用いる塗布方法としては、ブレードコーティング法、マ
イヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、
浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナ
イフコーティング法、カーテンコーティング法などの通
常の方法を用いることができる。
本発明において、導電性支持体上の感光層を構成する電
荷発生層は、正孔輸送性の電荷発生顔料と、上記−紋穴
(I>で示されるテトラシアノアントラキノジメタン及
び結着樹脂を含有する。
テトラシアノアントラキノジメタンと共に用いられる電
荷発生顔料は、それ自身が正孔輸送性を有することが必
要である。電荷発生顔料が正孔輸送性であるか否かを判
定するには、その顔料を蒸着又は高濃度で樹脂に分散し
て基体に塗布し、重層を作成し、それを正又は負に帯電
させて光減衰を測定する判定方法を用いればよい。本発
明において、「正孔輸送性の電荷発生顔料」とは、上記
の判定方法において、負帯電時の光減衰に比べて、正帯
電時の光減衰の大きいものをいう。
本発明において、正孔輸送性の電荷発生顔料としては、
スクェアリリウム系顔料、フタロシアニン系顔料、ペリ
レン系顔料等をあげることができる。
スクェアリリウム系顔料としては、下記−紋穴%式% (式中、A及びBは、それぞれ下記式 [式中、R5及びR6は、それぞれ水素原子、水酸基、
フッ素原子、アルキル基、 N R13R14(ここで
R13及びR14は、それぞれ水素原子、アルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルキルカルボニル基又は
アリールカルボニル基を示す)、アルコキシ基又はアリ
ールオキシ基を示し、R7は、−NR15R16(ここ
でR15及びR16は、それぞれアルキル基、アリール
基又はアラルキル基を示す)を示し、R8ないしR11
は、それぞれ水素原子、アルキル基、アリール基、−C
ONHRi7(ここで、R17はアルキル基、アリール
基又はアラルキル基を示す)、ハロゲン原子、アルコキ
シ基又はアリールオキシ基を示し、R12はアルキル基
、アリール基又はアラルキル基を示し、Zは〉CR18
R19、−8−−CR18=CR19−(ここで、RI
B及びR19は、それぞれ水素原子、アルキル基、アリ
ール基又はアルアルキル基を示す]から選ばれた置換基
を示す) 具体的には、例えば、次のものを例示することができる
フタロシアニン系顔料としては、下記−紋穴(III)
で示されるものをあげることができる。
(式中、R2゜は水素原子、アルキル基、アリール基、
アルアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、またはニト
ロ基を示し、Mは、2個の水素原子、又はCLJ、Ni
、Co、Fe、Mn、Cr、T i 。
Ru、Pd、I n、Sn、Sb、Zn、Mg、Ga 
s G e s A s SS ’ 、HQ、T+、v
、u、及びPdから選ばれた金属原子を示し、C及びD
はそれぞれハロゲン原子または酸素原子を示し、X及び
yは、それぞれO又は1を示す。ただし、Mが2価の金
属原子の場合には、X及びyは共にOを示し、Mが3価
の金属原子の場合は、Xは1、yはOを示し、Mが4価
の金属原子の場合は、X及びyは共に1を示し、MがV
の場合は、Cは酸素原子で、Xは1、V G、t Oを
示し、Mが■の場合は、C及びDは酸素原子で、X及び
yは共に1を示す) 具体的には、例えば、無金属フタロシアニン、銅フタロ
シアニン、バナジルフタロシアニン、チタニルフタロシ
アニン、アルミニウムフタロシアニン、ガリウムフタロ
シアニン、インジウムフタロシアニン、タリウムフタロ
シアニン、ケイ素フタロシアニン、ゲルマニウムフタロ
シアニン、錫フタロシアニン、鉛フタロシアニン、及び
上記フタロシアニン類のハロゲン化物等をあげることが
できる。
又、ペリレン系顔料としては、例えば、下記−紋穴(I
V)で示される化合物をあげることができる。
(式中、R21は、置換されていてもよいアルキル基、
アリール基又はアラルキル基を示す)具体的には、例え
ば次のものを例示することができる。
一方、上記−紋穴(I>で示されるテトラシアノアント
ラキノジメタンの具体例としては、例えば、次のものを
例示することができる。
以下余白 ニー10 ニー22 ■−23 上記−紋穴(I>で示されるシアノビニル化合部は、相
当するアントラキノン化合物を、TiC+4などの存在
下でマロノニトリルと反応させることによって製造する
ことができる。以下、その−例を示す6 合成例 1、l!の3つ口丸底フラスコ(メカニカルスターラー
 滴下ロート、CaCl2管付き冷却管を付ける)に、
2−メチルアントラキノン10.0g(45,0mmo
 l )、クロロホルム350m、l!を入れ、攪拌し
ながらT i C1434,2gを加える。更にマロノ
ニトリル59.46 g (0,900mol)、ピリ
ジン142.6 g、クロロホルム350mj!の溶液
を約10分間で滴下し、4時間加熱還流させる。 反応
後、反応溶液を1800 m、l!の氷水に注ぎ、黄色
固体を濾別する。濾液を水層と有機層に分液し、水層を
2回クロロホルムで抽出し、上記の有機層と合わせ、1
.l!の水で3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥
する。
硫酸マグネシウムを濾別し、濾液を約200 m (J
まで濃縮したものを11の石油エーテルに注ぐ。析出し
た橙色固体を濾別し、塩化メチレンに溶かし、活性白土
を通した後、溶媒を貿去すると、黄色結晶が得られる。
これをトルエン−クロロホルムの混合溶媒から再結晶す
ると、融点250℃以上(分解)の黄色結晶が8.87
g(収率62%)得られる(例示化合物■−2)。この
化合物の赤外スペクトルは第5図に示す通りである。
上記の正孔輸送性の電荷発生顔料と上記のテトラシアノ
アントラキノジメタンの為の結着樹脂としては、ポリス
チレン、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アク
リル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステル、ビニル系樹
脂、セルロース類、アルキッド樹脂など、従来公知のも
のならば、どの様なものでも使用することができる。
本発明における電荷発生層において、上記テトラシアノ
アントラキノジメタンは、正孔輸送性の電荷発生顔料に
対して、0.01〜2当量、好ましくは0.1〜1当量
の範囲で含有させる。テトラシアノアントラキノジメタ
ンの量が0,01当量よりも少ないと、前述の光感度の
増加、露光部/非露光部の電位の環境変動及び繰返し変
動の低減に対する効果が少なくなり、2当量よりも高く
なると、暗減衰が大巾に増大し、帯電電位が低下し、非
露光部にトナーを形成する電子写真プロセスでは、背景
部がかぶりやすくなるので、上記の範囲が好ましい。
又、正孔輸送性の電荷発生顔料は、結着樹脂1重量部に
対して0.1〜10重量部の範囲で配合するのが好まし
い。
上記の正孔輸送性の電荷発生顔料と上記のテトラシアノ
アントラキノジメタンを電荷発生層中に含有させる方法
としては、種々の方法が採用できる。例えば、次のよう
にして含有させることができる。■正孔輸送性の電荷発
生顔料とテトラシアノアントラキノジメタンとを共に結
着樹脂の溶剤溶液中に加え、分散させる、分散方法とし
ては、ボールミル分散法、アトライター分散法、サンド
ミル分散法、超音波分散法等の通常採用される方法が使
用できる。■まず正孔輸送性の電荷発生顔料を結着樹脂
の溶剤溶液中に分散させ、得られた分散液中にテトラシ
アノアントラキノジメタンを添加する。■正孔輸送性の
電荷発生顔料を、予めテトラシアノアントラキノジメタ
ンの溶液で処理して吸着させ、次いで結着樹脂の溶剤溶
液中に分散させる。■正孔輸送性の電荷発生顔料を結着
樹脂の溶剤溶液に分散させ、塗布によって皮膜を形成し
た後、皮膜をテトラシアノアントラキノジメタンの溶液
で処理し、含浸させる。
更に、この分散の際、電荷発生顔料の粒子を平均粒径3
μs以下、好ましくは0.5μs以上の粒子サイズにす
ることが有効でおる。
又、分散に際して使用する溶剤としては、メタノール、
エタノール、n−プロパツール、n−ブタノール、ベン
ジルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ
、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
酢酸メチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレ
ンクロライド、クロロホルム等の通常の有機溶剤を単独
又は2種以上混合して用いることができる。
電荷発生層を設ける際に用いる塗布方法としては、ブレ
ードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ス
プレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコ
ーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテン
コーティング法などの通常の方法を用いることができる
電荷発生層の膜厚は、一般に0.05〜5J#lI、好
ましくは0.1〜2.0#Iの範囲に設定される。
本発明の電子写真感光体における電荷輸送層は、電荷輸
送材料を適当な結着樹脂中に含有させて形成される。電
荷輸送材料としては、2.5−ビス(p−ジエチルアミ
ノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキ
サジアゾール誘導体、1,3.5−トリフェニル−ピラ
ゾリン、1−[ピリジル−(2)] −3−(叶ジエチ
ルアミノスチリル) −5−(p−ジエチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニル
アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化
合物、N、N’−ビス−(3−メチルフェニル)−[1
,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン等の芳香族
第3@ジアミノ化合物、3−(4’−ジメチルアミノフ
ェニル)−5,6−ジー(4′−メトキシフェニル)−
1,2,4−トリアジン等の1.2.4−トリアジン誘
導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1′
−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フ
ェニル−4−スチリルキナゾリン等のキナゾリン誘導体
、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル
)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2
−ジフェニルビニル)−N、N−ジフェニルアニリン等
のα−スチルベン誘導体、[ジャーナル・オブ◆イメー
ジングΦサイエンスJ  (Journal of l
1lla(JinCIScience)29 : 7〜
10(1985)に記載されているエナミン誘導体、N
−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−
N−ビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリーγ−カ
ルバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、更には
ピレン、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、
ポリビニルアクリジン、ポリ−9−ビフェニルアントラ
セン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾ
ール−ホルムアルデヒド樹脂などの公知の電荷輸送材料
を用いることができるが、これらに限定されるものでは
ない。又、これらの電荷輸送材料は単独或いは2種類以
上混合して用いることができる。
更に結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ボリアリレート樹脂、メタクリル樹脂、ア
クリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、スチレン
−ブタジェン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニト
リル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコ
ン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホル
ムアルデヒド樹脂、スチレンアルキッド樹脂、ポリ−N
−ビニルカルバゾール等の公知の樹脂を用いることがで
きるが、これらに限定されるものではない。又、これら
の結着樹脂は単独或いは2種類以上混合して用いること
ができる。
電荷輸送材料と結着樹脂との配合比は、10:1〜1 
:5 (重量比)が好ましい。本発明で用いる電荷輸送
層の膜厚は、一般には5〜50#I、好ましくは10〜
30即の範囲に設定される。
電荷輸送層を形成するための塗布法としては、ブレード
コーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレ
ーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーテ
ィング法、カーテンコーティング法などの通常の方法を
用いることができる。
更に、電荷輸送層を設ける際に用いる溶剤としては、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香
族系炭化水素類、アセトン、2−ブタノン等のケトン類
、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロ
ゲン化脂肪族系炭化水素類、テトラヒドロフラン、エチ
ルエーテル等の環状又は直鎖状のエーテル類などの通常
の有機溶剤を単独或いは2種以上混合して用いることが
できる。
本発明の電子写真感光体においては、電荷輸送層の上に
必要に応じて保護層を設けてもよい。この保護層は、積
層構造からなる感光層の帯電時の電荷輸送層の化学的変
質を防止すると共に、感光層の機械的強度を改善するた
めに用いられる。
この保護層は、導電性材料を適当な結着樹脂中に含有さ
せて形成される。導電性材料としてはN、N’−ジメチ
ルフェロセン等のメタロセン化合物、N、N−ジフェニ
ル−N、N’−ビス(3−メチルフェニル−[1,1’
−フェニル]−4,4’−ジアミン等の芳香族アミン化
合物、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタン、酸化イン
ジウム、酸化錫−酸化アンチモン等の金属酸化物等の材
料を用いることができる。又、この保護層に用いる結着
樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂などの公知の樹脂を用
いることができる。 保護層の膜厚は0.5〜20μm
、好ましくは1〜10即の範囲に設定される。
本発明の電子写真感光体は、公知の電子写真画像形成方
法に使用することができる。即ち感光体表面を一様に負
に帯電し、画像露光を施して静電潜像を形成し、荷電さ
れたトナー粒子により現像する工程を含む画像形成方法
に使用することができ、常に安定した画像濃度のコピー
画像を得ることができる。
しかしながら、本発明の電子写真感光体は、次のような
、いわゆる反転現像法による画像を形成する画像形成方
法に使用するのに特に適している。
即ち、本電子写真感光体の表面を一様に負帯電させた後
、画像露光を施して静電潜像を形成し、その静電潜像の
低電位部(露光部)に負に帯電したトナーを付着させて
トナー像を形成し、形成されたトナー像を保持する電子
写真感光体に転写材を重ね合わせ、該転写材の裏面より
正電荷を付与し、トナー像を転写材上に転写することか
らなる画像形成方法に特に適している。
本発明の電子写真感光体が適用される画像形成方法につ
いて説明すると、感光体表面を一様帯電する手段として
は、コロトロン、スコロトロン、ダイコロトロン、ピン
コロトロン等のコロナ放電器、及び帯電ローラー等が使
用できる。初期帯電電位は、−700〜−200Vの範
囲に設定するのが好ましい。
画像露光手段としては、照明ランプと結像光学系からな
る照明光学系、レーザー光発生源とレーザー光偏向器か
らなるレーザー露光光学系、LEDアレイ、液晶ライト
バルブ、真空蛍光管アレイ、オプチカルファイバーアレ
イ、光導波管アレイ等、任意のものを使用することがで
きるが、感光体の分光感度領域の波長光を発する光源を
使用するのが好ましい。
画像露光によって形成された静電潜像は、現像剤を用い
て現像し、トナー像を形成させる。現像剤としては、キ
ャリアとトナーとからなる二成分現像剤或いはトナーの
みよりなる一成分現像剤を用いることができる。トナー
粒子としては、内部に磁性粉を含む磁性トナーであって
も、又、非磁性トナーでおってもよい。現像に際しては
、これ等現像剤を担持する現像剤担持体を有する現像機
を用い、トナー粒子を静電潜像に近接または接触させ、
トナー粒子を静電潜像の電位に応じて選択的に付着させ
る。
この場合、トナーの帯電極性により、トナーは感光体上
の静電潜像の低電位部(露光部)に付着するか(反転現
像)、又は高電位部(非露光部)に付着する(正転現像
)が、それ等は、トナーの帯電極性を選択することによ
って実施することができる。本発明の電子写真感光体は
、本質的には負帯電性であるために、反転現像の場合に
は、帯電極性が負のトナーが選択され、正転現像の場合
には、帯電極性が正のトナーが選択される。
現像に際しては、電子写真感光体の支持体と現像剤担持
体との間にバイアス電圧を印加することができる。バイ
アス電圧は直流電圧、又は直流電圧を重畳した交流電圧
が使用できる。特に反転現像を行う場合には非露光部電
位に等しいか、又はそれより低いバイアス電圧を印加す
ることが必要である。
現像によって形成されたトナー像は、任意の方法によっ
て転写材に転写することができる。転写手段としては、
上記したコロナ帯電器の他、転写電圧が印加された転写
ロール、圧接ロール等が使用できるが、特にコロナ放電
器を用い、転写材の裏面から電荷を付与して転写を行う
電界転写が有効でおる。例えば、反転現像を行って形成
された負に帯電しているトナー粒子の場合は、転写材の
裏面から正のコロナ放電を施すことにより、好適に転写
材上に転写される。
転写終了後、必要に応じて、感光体は、残留するトナー
像(転写されなかったトナー像)をクリーニングし、次
いで任意の光除電器又はコロナ除電器により除電され、
次の画像形成工程のために準備される。
又、本発明の電子写真感光体は、いわゆる1パス多色カ
ラー画像形成方法にも好適に使用することができる。
例えば、電子写真感光体の表面を一様に負帯電させた後
、第1の画像露光を施して第1の静電潜像を形成し、そ
の第1の静電潜像の低電位部に負に帯電したトナーを付
着させて第1のトナー像を形成し、次いで、第2の画像
露光を施して第2の静電潜像を形成し、その第2の静電
潜像の高電位部に正に帯電した第2のトナーを付着させ
て第2のトナー像を形成し、次いで第1及び第2のトナ
ー像の極性を一方の極性に揃えた後、第1及び第2トナ
ー像を保持する電子写真感光体に転写材を重ね合わせ、
転写材の裏面より第1及び第2トナー像の極性と逆極性
の電荷を付与し、第1及び第2トナー像を転写材上に転
写することよりなる画像形成方法に、好適に使用するこ
とができる。
上記の1パス多色カラー画像形成方法において、感光体
を一様に負に帯電させる手段、画像露光手段、現像手段
及び転写手段としては、前記したものと同様なものが使
用できる。
まず、感光体表面を一様に負に帯電させ、次いで第1の
画像露光が施される。第1の画像露光は、画像部に相当
する部分を露光する画像部露光が採用される。形成され
た第1の静電潜像は、第1の現像剤を用いて現像し、第
1のトナー像を形成させるが、この場合、初期帯電電位
よりも低電位のバイアス電圧が印加された現像剤担持体
を用い、第1の静電潜像の低電位部(露光部)に、負に
帯電した第1のトナーを付着させて第1のトナー像を形
成させる。
次いで、第2の画像露光が行われるが、第2の画像露光
では、非画像部に相当する部分を露光する背景部露光が
採用される。又、第2の画像露光に使用される光源は、
その光強度を第1の画像露光に用いられるものよりも弱
くして、背景部に相当する感光体の電位が、初期帯電電
位のほぼ半分に低下するように露光するようなものを採
用するのが好ましい。
次いで、第2の画像露光で露光されなかった部分(第2
の画像露光における画像部)に正に帯電した第2のトナ
ーを付着させる。この場合には、前記した背景部に相当
する感光体の電位よりも高いバイアス電圧を印加した現
像剤担持体上に、第2のトナーを担持させて現像を行う
のが好ましい。
又、第2の現像は、既に第1のトナーが担持された感光
体上に行う、いわゆる重ね現像であるので、第1のトナ
ー像の像乱れや、第1のトナーの第2の現像機への混入
を防止するために、第2の現像に際しては、トナーと負
帯電性の低密度キャリアからなる二成分現像剤を用いる
のが好ましい。また、キャリアの密度は4.0g/ci
以下のものが好ましい。
感光体上に第1及び第2のトナー像を形成した後、これ
等のトナー像は転写材上に転写される。
この場合、これ等のトナーは互いに逆極性に帯電してい
るために、いずれか一方の極性に揃える必要がある。極
性を揃えるためには、転写前帯電器によるコロナ放電に
より行うことができる。本発明の電子写真感光体は、負
帯電性であるため、トナーは正の極性に揃えるのが好ま
しい。転写前帯電は、正の直流電圧を重畳した交流電圧
を使用するのが好ましい。
次いで、感光体上のトナー像に転写材を重ね合わせ、転
写材の裏面からトナー像の極性とは反対の極性、例えば
、トナー像を正の極性に揃えた場合には、負の極性の帯
電電位を印加し、トナー像を転写材上に転写する。この
場合、転写電位としては負の直流電圧を使用するのが好
ましい。
以上のようにして、画像形成が行われるが、第1トナー
及び第2トナーは、それぞれ適宜の色のものを選択する
ことができ、例えば、電子写真感光体がドラム状の場合
には、ドラム1回転の間に2色画像を得ることができる
実施例 以下、本発明の電子写真感光体及びそれを用いる画像形
成方法について実施例によって説明する。
実施例1 外径40#φ、長ざ319 #l111の鏡面切削加工
されたアルミニウムパイプの表面をパフ研磨により、表
面粗さがRa=0.17μsとなるように処理した。次
いで、下引層を形成するために、下記の組成の混合液を
調製した。
ポリアミド樹脂(ラッカマイト5003大日本インキ化
学■製)   1重量部メタノール         
  5重量部n−ブタノール         3重量
部水               1重量部上記混合
物を、浸漬塗布によって塗布し、110℃で10分間乾
燥し、膜厚1#Iの下引層を形成した。次いで、下記成
分の混合物を調製した。
X型無金属フタロシアニン    1重量部テトラシア
ノアントラキノ ジメタン        顔料に対して(例示化合物l
−2)      0.3当量ポリビニルブチラール樹
脂 (商品名:エスレックBHI、 積水化学■製)       1重量部シクロへキサノ
ン       60 重1部混合物を、1aφのガラ
スピーズを分散媒としたサンドミルにより10時間分散
処理し、顔料の平均粒径的0.051II11の分散液
を調製した。得られた分散液を上記下引層上に浸漬塗布
法によって塗布し、120℃で10分間加熱乾燥して、
膜厚0.25N&の電荷発生層を形成した。
更に、下記成分の混合物を調製した。
N、N ’−ジフェニルーN、N’−ビス(3−メチル
フェニル)−[1,1’−ビ フェニル)−4,4’−ジアミン  2重量部ポリカー
ボネート樹脂 (ビスフェノールlタイプ) 3重量部モノクロロベン
ゼン     20重量部この混合物を、上記電荷発生
層の上に浸漬塗布法によって塗布し、110℃で60分
間乾燥して、膜厚20IIMの電荷輸送層を形成した。
このようにして作成された電子写真感光体を、スコロト
ロン(グリッド印加電圧: −300V )を用いて負
に帯電させ、次いで、半導体レーザー(780nm発娠
)により露光して光減衰させ、露光部、0.3秒俊の位
@(帯電後0.6秒後の位置に相当)に、表面電位計プ
ローブを置き、非露光時の電位(VH)と露光時の電位
(V L : 30erg/crA露光)を測定した。
更に、このプローブの後に、コロトロン(ワイヤー印加
電圧:+5.0KV)を置き、正帯電させ、その後、タ
ングステンランプにより除電させた。このシステムにお
いて、負帯電−露光一正帯電一除露光を1サイクルとし
、200サイクルまでのVH及びV[の変化を測定した
この測定は、32℃、85%RH: 20℃、55%R
H:及び10℃、15%RHの各環境下で行った。結果
を第1表に示す。
又、上記の電子写真感光体をレーザープリンター(商品
名:XP−11、富士ゼロックス9馴製)に搭載し、A
4サイズの用紙で500枚連続プリントした後、84サ
イズの用紙のみでプリントし、A4サイズの用紙が通過
した部分と、それ以外の部分の印字の濃度差と、それぞ
れの部分での背景部のカブリについて、32℃、85%
RHの環境下で評価した。その結果を下記第2表に示す
なお、このレーザープリンターでは、現像剤として、負
極性の磁性−成分トナーが使われており、D C+ 4
.8KVの転写コロトロンにより、露光部に付着したト
ナー像を転写しするものであった。
実施例2〜7 テトラシアノアントラキノジメタン(例示化合物■−2
)の量を、顔料に対して、それぞれ0.005当量(*
施例2 > 、0.01当量(実施例3)、0.1当量
(実施例4 ) 、1.0当量(実施例5)、2.0当
量(実施例6)又は4.0当量(実施例7)に変更した
以外は、実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作
成し、同様に評価を行った。その結果を、第1表及び第
2表に示す。
比較例1 テトラシアノアントラキノジメタンを添加しなかった以
外は、実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作成
し、同様に評価を行った。その結果を第1表及び第2表
に示す。
実施例8〜11 テトラシアノアントラキノジメタンを、第1表に示す化
合物に変えた以外は、実施例1と全く同様にして電子写
真感光体を作成し、同様に評価を行った。その結果を、
第1表及び第2表に示す。
以下余白 実施例12〜17 実施例1におけるX型無金属フタロシアニン及びテトラ
シアノアントラキノジメタンを、第3表に示す化合物に
変えた以外は、実施例1と全く同様にして電子写真感光
体を作成し、同様に評価を行った。その結果を、第3表
及び第4表に示す。
比較例2〜7 テトラシアノアントラキノジメタンを添加しなかった以
外は、実施例12〜17と全く同様にして電子写真感光
体を作成し、同様に評価を行った。その結果を第3表及
び第4表に示す。
以下余白 実施例18〜24 基体として、外径84sφ、長さ310mの鏡面切削加
工されたアルミニウムパイプを用い、電荷発生顔料とし
てペリレン含量(例示化合物IV−1>を用い、テトラ
シアノアントラキノジメタンとして、第5表に示す化合
物を用いた以外は、実施例1と全く同様にして電子写真
感光体を作成した。
このようにして作成された電子写真感光体を、スコロト
ロン(グリッド印加電圧: −300V )を用いて負
に帯電させ、次いで、ハロゲンランプ(但し、550n
mを中心波長とする干渉フィルターで分光)により露光
して光減衰ざゼ、露光接、0.3秒後の位置(帯電後、
0.6秒後の位置に相当)に表面電位計プローブを置き
、非露光時の電位(VH)と露光時の電位(VL : 
30erg/CIA露光)を測定した。更に、このプロ
ーブの後に、コロトロン(ワイヤー印加電圧:+5.0
KV)を置き、正帯電させ、その後、タングステンラン
プにより除電させた。このシステムにおいて、負帯電−
露光一正帯電一除露光を1サイクルとし、200サイク
ルまでのVH及びVLの変化を測定した。この測定は、
32℃、85%R)I : 20℃、55%RH:及び
10℃、15%RHの各環境下で行った。結果を第5表
に示す。
比較例8 実施例18において、テトラシアノアントラキノジメタ
ンを添加しなかった以外は、まったく同様にして電子写
真感光体を作成し、同様に評価を行った。その結果を第
5表に示す。
比較例9及び10 実施例18において、ペリレン顔料(例示化合物IV−
1>の代わりにジブロモアントアントロン又は下記構造
式で示されるビスアゾ顔料 を用いる以外は、まったく同様にして電子写真感光体を
作成し、同様に評価を行った。その結果を、第5表に示
す。
比較例11及び12 比較例9及び10において、テトラシアノアントラキノ
ジメタンを添加しなかった以外は、全く同様にして電子
写真感光体を作成し、同様に評価を行った。その結果を
第5表に示す。
以下余白 実施例25及び比較例13 実施例1及び比較例1において作成された電子写真感光
体を用い、スコロトロン(グリッド印加電圧: −30
0V )を用いて負に帯電させ、次いで、半導体レーザ
ー(780nm発振)により画像露光して光減衰させ、
露光後、0.3秒後の位置(帯電後、0.6秒後の位置
に相当)に、表面電位計プローブを置き、非露光時の電
位(VH)と露光時の電位(V L : 20erg/
CIrt露光)を測定した。更に、このプローブの後に
、コロトロン(ワイヤー印加電圧ニー5.0KV)を置
き、負帯電させ、その後、タングステンランプにより除
電させた。このシステムにおいて、負帯電−露光一負帯
電一除露光を1サイクルとし、200サイクルまでのV
H及びV[の変化を測定した。この測定は、32℃、8
5%RH; 20℃、55%R■;及び10℃、15%
RHの各環境下で行った。結果を第6表に示す。
発明の効果 本発明の電子写真感光体は、上記のように電荷発生層に
、結着樹脂中に正孔輸送性の電荷発生顔料と、上記一般
式(I)で表わされるテトラシアノアントラキノジメタ
ンとを含有させたものでおり、テトラシアノアントラキ
ノジメタンを添加しない場合に比して、感度が向上し、
帯電性がよく光感度及び帯電電位が環境変化に対して安
定でおり、又、露光部及び非露光部の電位が多数枚複写
時においても低下することなく安定であるという優れた
効果を有する。
本発明の電子写真感光体は、特に、一様負帯電一画像露
光一反転現像一正帯電転写一除電の各操作を繰り返す電
子写真画像形成法に適用した場合、例えばレーザープリ
ンタ等に使用する場合に適しており、そしてその場合に
は、画像露光における感光体の表面電位は、初回の画像
形成操作から、多数回の画像形成操作を繰り返した後ま
で、繰り返し画像形成操作に伴う電位の低下を起こすこ
とがなく、常に安定した表面電位を維持しており、した
がって、安定した画像濃度の画像をえることができ、又
カブリの発生を抑制することができる。
又、多数回の画像形成操作を繰り返した後、転写用紙を
幅広のサイズのものに変更した場合にも、転写用紙の幅
差に相当する部分において転写濃度が高くなることがな
く、したがって、背景部にカブリのない均一な濃度の画
像を得ることができる。
なお、電荷発生層中に上記テトラシアノアントラキノジ
メタンが含まれない場合には、露光部及び非露光部の電
位が繰り返し画像形成操作に伴って、次第に低下し、画
像濃度が次第に上昇し、背景部はカブリが発生する。又
、多数回の画像形成操作を繰り返した後、転写用紙を幅
広のサイズのものに変更した場合には、転写用紙を幅差
に相当する部分において、画像濃度の上昇及び背景部の
カブリが見られる。
更に、本発明の電子写真感光体は、いわゆる1パス多色
カラー画像形成方法にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、それぞれ本発明の電子写真感光体
の構成を説明するための模式的断面図である。第5図は
、本発明において使用する一般式(I>で示されるテト
ラシアノアントラキノジメタンの一例の赤外吸収スペク
トル図でおる。 1・・・電荷発生層、2・・・電荷輸送層、3・・・導
電性支持体、4・・・下引層、5・・・保護層。 特許出願人  富士ゼロックス株式会社代理人    
弁理士  渡部 剛 第1図 第2図 第3図 第4図 手続補正書 (自発) 平成 1年 7月19日 特許庁長官  吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和63年 特許願 第227493号2、発明の名称 電子写真感光体及び画像形成方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  東京都港区赤坂3丁目3番5号名 称  (
549)富士ゼロックス株式会社代表者  小林陽太部 4、代理人 住所 〒101 東京都千代田区神田錦町1丁目8番5号6、補正の内容 0)「特許請求の範囲」を別紙の通り補正する。 ■ 明細書第9頁第10行目の「電荷輸送層2」を「電
荷輸送層3」に補正する 3)同第10頁第16行目の「磁石」を「砥石」に補正
する。 (4)同第14頁第17行目の「示す]」を[示す)を
示す]」に補正する。 ■ 同第31頁第16行目の「分散させる、」を「分散
させる。」に補正する。 (■ 同第55頁第4行目の「ペリレン含量」を「ペリ
レン顔料」に補正する。 以上 明細書の 「特許請求の範囲」及び「発明の詳細な説明」[別紙」 2、特許請求の範囲 (1)支持体上に電荷発生層と電荷輸送層を順次積層し
てなる電子写真感光体において、該電荷発生層が結着樹
脂中に正孔輸送性の電荷発生顔料と、下記一般式(I)
で表わされるテトラシアノアントラキノジメタンとを含
有することを特徴とする電子写真感光体。 CCN (式中、RないしR4は、それぞれ水素原子、アルキル
基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、アルキル
置換アミノ基、水酸基、アリール基、ニトロ基、シアノ
基、カルボキシアルキル基、アラルキル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボキ
シアリール基、カルボキシアラルキル基、アリールオキ
シカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基を示
す)■ テトラシアノアントラキノジメタンが、正孔輸
送性の電荷発生顔料に対して0.O1〜2当量含まれる
ことを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。 ■ 正孔輸送性の電荷発生顔料が、フタロシアニン系顔
料、スクェアリリウム系顔料又はペリレン系顔料である
請求項1記載の電子写真感光体。 @)請求項1記載の電子写真感光体の表面を一様に負帯
電させた後、画像露光を施して静電潜像を形成し、該静
電潜像の低電位部に負に帯電したトナーを付着させてト
ナー像を形成し、該トナー像を保持する電子写真感光体
に転写材を重ね合わせ、該転写材の裏面より正帯電を付
与し、トナー像を転写材上に転写することを特徴とする
画像形成方法。 ■ 請求項1記載の電子写真感光体の表面を一様に負帯
電させた後、第1の画像露光を施して第1の静電潜像を
形成し、該第1の静電潜像の低電位部に負に帯電したト
ナーを付着させて第1のトナー像を形成し、次いで、第
2の画像露光を施して第2の静電潜像を形成し、該第2
の静電潜像の高電位部に正に帯電した第2のトナーを付
着させて第2のトナー像を形成し、該第1及び第2のト
ナー像の極性を一方の極性に揃えた後、該第1及び第2
トナー像を保持する電子写真感光体に転写材を重ね合わ
せ、該転写材の裏面より該第1及び第2トナー像の極性
と逆極性の電荷を付与し、第1及び第2トナー像を転写
材上に転写することを特徴とする画像形成方法。 手続補正書(方式) %式% 1、事件の表示 昭和63年 特許願 第227493号2、発明の名称 電子写真感光体及び画像形成方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  東京都港区赤坂3丁目3番5号名 称  (
549)富士ゼロックス株式会社代表者  小林陽太部 4、代理人 住所 〒101 東京都千代田区神田錦町1丁目8番5号7゜ 補正の内容 平成1年7月19日付は手続補正書 (自発) の 「6゜ 補正の内容の■」 を以下の通り補正する。 「■ 明細書第9頁第10行目の 「電荷輸送層3」 を 「電荷輸送層2」 に補正する」 以上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に電荷発生層と電荷輸送層を順次積層し
    てなる電子写真感光体において、該電荷発生層が結着樹
    脂中に正孔輸送性の電荷発生顔料と、下記一般式( I
    )で表わされるテトラシアノアントラキノジメタンとを
    含有することを特徴とする電子写真感光体。▲数式、化
    学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1ないしR_4は、それぞれ水素原子、ア
    ルキル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、ア
    ルキル置換アミノ基、水酸基、アリール基、ニトロ基、
    シアノ基、カルボキシアルキル基、アラルキル基、アル
    コキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、カ
    ルボキシアリール基、カルボキシアラルキル基、アリー
    ルオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル
    基を示す)
  2. (2)テトラシアノアントラキノジメタンが、正孔輸送
    性の電荷発生顔料に対して0.01〜2等量含まれるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. (3)正孔輸送性の電荷発生顔料が、フタロシアニン系
    顔料、スクエアリリウム系顔料又はペリレン系顔料であ
    る請求項1記載の電子写真感光体。
  4. (4)請求項1記載の電子写真感光体の表面を一様に負
    帯電させた後、画像露光を施して静電潜像を形成し、該
    静電潜像の低電位部に負に帯電したトナーを付着させて
    トナー像を形成し、該トナー像を保持する電子写真感光
    体に転写材を重ね合わせ、該転写材の裏面より正帯電を
    付与し、トナー像を転写材上に転写することを特徴とす
    る画像形成方法。
  5. (5)請求項1記載の電子写真感光体の表面を一様に負
    帯電させた後、第1の画像露光を施して第1の静電潜像
    を形成し、該第1の静電潜像の低電位部に負に帯電した
    トナーを付着させて第1のトナー像を形成し、次いで、
    第2の画像露光を施して第2の静電潜像を形成し、該第
    2の静電潜像の高電位部に正に帯電した第2のトナーを
    付着させて第2のトナー像を形成し、該第1及び第2の
    トナー像の極性を一方の極性に揃えた後、該第1及び第
    2トナー像を保持する電子写真感光体に転写材を重ね合
    わせ、該転写材の裏面より該第1及び第2トナー像の極
    性と逆極性の電荷を付与し、第1及び第2トナー像を転
    写材上に転写することを特徴とする画像形成方法。
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CN102786438A (zh) * 2011-05-16 2012-11-21 海洋王照明科技股份有限公司 一类氰基蒽醌衍生物、其制备方法和有机电致发光器件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000243463A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Fuji Xerox Co Ltd 光半導体電極、光電変換装置及び光電変換方法
CN102786438A (zh) * 2011-05-16 2012-11-21 海洋王照明科技股份有限公司 一类氰基蒽醌衍生物、其制备方法和有机电致发光器件

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