JPH01282309A - 人工毛髪用ポリアミド繊維 - Google Patents

人工毛髪用ポリアミド繊維

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JPH01282309A
JPH01282309A JP11299688A JP11299688A JPH01282309A JP H01282309 A JPH01282309 A JP H01282309A JP 11299688 A JP11299688 A JP 11299688A JP 11299688 A JP11299688 A JP 11299688A JP H01282309 A JPH01282309 A JP H01282309A
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JP
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nylon
component
fiber
fibers
artificial hair
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JP11299688A
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Shunichi Kiriyama
桐山 俊一
Yoshihiro Kan
冠 喜博
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、直径が0.1mm以下で1表面に皺状凹凸構
造を有するとともに耐湿熱性および形態安定性に優れた
人工毛髪用途に好適に使用することができるポリアミド
繊維に関するものである。
(従来の技術) 一般に、かつら用人工毛髪としては、ポリアミド系繊維
が多く使用されている。
人工毛髪用途に使用するポリアミド系繊維は。
通常、溶融紡糸法により製造されるため、その表面は極
めて平滑であり、しかも40〜100デニ一ル程度の比
較的大繊度のものであるため光沢性が強く。
いわゆる鏡面光沢を示す。
天然毛髪はキューティクルと称される鱗状の表面構造を
有しており1人工毛髪用繊維においては。
それを限りなく天然毛髪に近づけるため1人工毛髪用繊
維の鏡面光沢を抑制する努力がなされている。例えば、
特公昭45−4409号公報には、酸化チタンを添加し
たポリアミドを溶融紡出後1紡出糸条を温度65〜10
0℃の熱水浴で冷却凝固し、引き続いて延伸する人工毛
髪用繊維の製造方法が提案されている。そして、得られ
た繊維は1配向の少ない段階で結晶化が進むため球晶が
数多(発生し、密度に微小な範囲で斑を生じ8表面の構
造が不均一なものとなって光沢を低下させるので9毛髪
代用に適している旨開示されている。また、特開昭62
−156308号公報および特開昭62−156309
号公報には、溶融紡出した溶融紡糸可能樹脂からなる単
繊維を少なくとも30℃の温水浴中で冷却させるに際し
、冷却速度を調節することによって該単繊維表面に皺状
構造あるいは凹凸形状構造を形成する人工毛髪用繊維の
製造方法が提案されており、得られた繊維は、自然状態
で皺状構造あるいは凹凸形状構造を形成させたものであ
るので天然の毛髪に似た適度の引掛り性を有し、しかも
溶融紡糸可能樹脂を使用するので耐熱性に優れ、温水で
の洗髪やヘヤードライヤの使用も可能であり、セット後
の形態保持性にも問題がない旨開示されている。
一般に1人工毛髪はかつらとして使用時に温水で洗濯さ
れ1次いで熱風乾燥されるが、その洗濯および乾燥は実
質的に温熱処理状態になっており。
従来のポリアミド系繊維からなる人工毛髪用繊維では耐
湿熱性が不十分であるため、洗濯や乾燥時に繊維の形態
を保持することは困難であった。
また9合成重合体からなる人工毛髪は天然毛髪に比べ画
一的であり1人工毛髪の硬さ等は使用する合成重合体の
種類によりほぼ定まってしまい。
紡糸・延伸等の製造条件を変更しても硬さを調節するこ
とは極めて困難であった。
さらに8合成重合体からなる人工毛髪は非常に帯電し易
(、静電気の帯電によって人工毛髪の形態保持性が悪く
なるという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、洗濯時あるいは熱風乾燥時にも形態が良好に
保持され9人工毛髪として使用時に個人の好みに応じて
硬さを選択でき、静電気の帯電を防止することができる
人工毛髪用繊維を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の問題点を解決するため鋭意検討し
た結果1本発明を完成するに至った。
すなわち2本発明の要旨は次のとおりである。
(1)0.01〜0.1重量%のハロゲン化第一銅と0
.05〜0.5重量%のアルカリ金属のハロゲン化物ま
たはアルカリ土類金属のハロゲン化物を含有した相対粘
度が2.8以上のナイロン46重合体組成物から形成さ
れ1表面に融状凹凸構造を有し、かつ直径が0.1mm
以下であることを特徴とする耐湿熱性に優れた人工毛髪
用ポリアミド繊維。
(210、01〜0.1重量%のハロゲン化第一銅と0
.05〜0.5重量%のアルカリ金属のハロゲン化物ま
たはアルカリ土類金属のハロゲン化物を含有した相対粘
度が2.8以上のナイロン46重合体組成物からなる成
分(A)とナイロン46以外のポリアミドからなる成分
(B)とから形成され、成分(B)が成分(A)で包囲
された横断面形状を有する複合単繊維であって1表面に
融状凹凸構造を有し、かつ直径が0.1mwI以下であ
ることを特徴とする耐湿熱性に優れた人工毛髪用ポリア
ミド繊維。
(3)前記成分(B)が導電剤を含有したナイロン46
以外のポリアミドからなる組成物からなり、かつ複合単
繊維が1×1010Ω/cm以下の電気抵抗値を有する
ことを特徴とする請求項2記載の耐湿熱性に優れた人工
毛髪用ポリアミド繊維。
本発明において、ナイロン46重合体とは1分子鎖の繰
り返し単位としてテトラメチレンアジパミドを80重量
%以上含有する実質的にポリテトラメチレンアジパミド
よりなるものであって、20重量%未満のナイロン6、
ナイロン66、ナイロン12゜ナイロン610.ナイロ
ン612等の成分を共重合した重合体あるいはブレンド
した重合体をも含むものである。共重合割合あるいはブ
レンド割合が20重量%以上になると、得られる繊維の
耐湿熱性および形態安定性が低下し、しかも共重合効果
あるいはブレンド効果により球晶の生成が抑制され。
繊維表面の皺状凹凸構造が形成されないので好ましくな
い。
本発明において、ナイロン46重合体の相対粘度は96
重量%の硫酸を溶媒として、温度25℃、濃度1g/d
!で測定した値を意味し、相対粘度が2.8以上のもの
を使用することが、溶融紡糸性および繊維の力学的性能
を確保する上で必要である。
本発明においては、ナイロン46重合体に耐熱剤として
0.01〜0.1重量%のハロゲン化第一銅と。
0.05〜0.5重量%のアルカリ金属のハロゲン化物
またはアルカリ土類金属のハロゲン化物を添加する。ハ
ロゲン化第一銅としては塩化第一銅、臭化第一銅、沃化
第一銅が挙げられる。また、アルカリ金属のハロゲン化
物またはアルカリ土類金属のハロゲン化物としてはカリ
ウム、リチウム、ナトリウム、カルシウム等の塩化物、
臭化物、沃化物等が挙げられる。なお、上記の耐熱剤以
外の耐熱剤、耐光剤、顔料、制電剤、難燃剤等を組み合
わせて使用することもできる。
本発明の繊維の横断面形状は特に限定されないが2通常
、丸型あるいは偏平型の横断面形状とする。
次に1本発明の複合繊維において、成分(B)のポリア
ミドとしては、ナイロン6、ナイロン66゜ナイロン1
2.ナイロン610.ナイロン612等を用いるが、成
分(A)のナイロン46重合体よりも融点の低いポリア
ミドを用いることが好ましい。
本発明の複合繊維の複合形態は、成分(B)が成分(A
)に包囲された単芯または多芯芯鞘型の横断面構造から
なる。
本発明の複合繊維を構成する成分(A)および成分(B
)の複合比率は特に限定されないが1通常、成分(B)
の重量比率が60%以下、好ましくは50%以下となる
ようにするとよい。成分(B)の比率が60%を超える
と、耐湿熱性および形態安定性が低下するので好ましく
ない。
本発明の複合繊維はナイロン46重合体組成物と。
この組成物よりも融点が低く柔軟性に冨んだポリアミド
とを複合化したものであって、成分(B)の重量比率を
60%以下の範囲で変更することにより。
繊維の耐湿熱性および寸法安定性を損なうことな(剛軟
性を任意に設定することができ、天然毛髪における個体
差に自由に対応することが可能となる。
さらに3本発明の導電性複合繊維においては。
成分(B)に導電性カーボンブラック、酸化チタン。
酸化亜鉛、酸化錫、沃化第一銅等の導電性物質を添加す
る。カーボンブラックを使用すると黒色の。
酸化チタンや酸化亜鉛、酸化錫を使用すると白色の人工
毛髪を得ることができ9人工毛髪のカラー化対応として
の繊維形成時の顔料添加、いわゆる原着化が可能となる
。また、白色の人工毛髪を染色することによって1個体
差に自由に対応することができる。
本発明の導電性複合繊維は、lX10”97cm以下の
電気抵抗値を有しているので1人工毛髪として使用時に
、静電気の帯電による形態保持性の悪化やゴミ等の付着
による汚れを防止することができる。
本発明の繊維は、下記の製造方法により生産性よく製造
することができる。
本発明の繊維の製造方法は、相対粘度が2.8以上のナ
イロン46重合体に0.01〜0.1重量%のハロゲン
化第一銅と0.05〜0.5重量%のアルカリ金属のハ
ロゲン化物またはアルカリ土類金属のハロゲン化物を添
加混合した後2通常のスクリュ型押出機を用いて溶融し
、紡糸口金パックから290〜320℃の紡糸温度で紡
出し1紡糸口金面直下に配設した雰囲気温度が250〜
400℃で、長さが50〜500mmの加熱筒を通した
後、加熱筒の下方1.5m以内に液面がある80℃以上
の温度の温水浴または160℃以上の温度の有機の液体
浴中に引取り、緩慢な冷却を行って一旦巻取り未延伸繊
維を得た後、あるいは−旦巻取ることなく連続して、特
定の条件により2段以上の多段で延伸し1次いで5〜1
5%の弛緩率で弛緩熱処理を施すものである。
本発明の複合繊維あるいは導電性複合繊維の場合は、前
記耐熱剤を含有したナイロン46重合体組成物を成分(
A)とし、ナイロン46以外のポリアミドあるいは導電
剤を含有したナイロン46以外のポリアミドからなる組
成物を成分(B)とし1両成分を各々通常のスクリュ型
押出機を用いて溶融し。
通常の複合紡糸口金装置に導入し、紡糸口金パック内部
または紡糸口金孔部で複合化して前記紡糸温度で紡出し
、前記加熱筒を通した後、前記温水浴または有機の液体
浴中に引取り、緩慢な冷却を行った後、前記条件で延伸
および弛緩熱処理をするものである。
延伸は、160℃以上の温度に保たれた1以上の液体浴
を含む延伸手段を用い、2段以上の多段で全延伸倍率が
3.0〜6,0.好ましくは3.5〜5.5となるよう
にして実施する。
液体浴の液体としては、グリセリン、流動パラフィン、
シリコンオイル、ハイドロカーボン系オイル、ポリエチ
レングリコール、ジエチレングリコール等が用いられる
。また2通常モノフィラメントの延伸手段として用いら
れる乾熱空気浴、温・熱水浴、水蒸気浴等と組み合わせ
て延伸工程を構成することも可能である。
2段以上の多段延伸は1通常の乾熱空気浴、温・熱水浴
、水蒸気浴、有機の液体浴等の延伸手段を用いて延伸倍
率2.5〜4.0で第1段の延伸をし。
引き続いて第2段以降の延伸に上記160℃以上の温度
に保たれた1以上の液体浴を用い、第2段以降の延伸倍
率が1.1〜2.0程度となるようにして上記全延伸倍
率で延伸をする。
上記160℃以上の温度に保たれた1以上の液体浴の長
さは、0.5m以上であることが好ましい。
なお、この延伸工程における繊維の上記液体浴中の滞留
時間は、0.5〜5秒間、好ましくは1〜2秒間秒間色
するのがよい。
このような条件で延伸すると、延伸手段から延伸時の走
行繊維に十分な熱量を与えることができ。
また、複合繊維の場合、繊維の構成として成分(A)が
成分(B)を包囲する横断面構造を採用しているので、
成分(B)を熱劣化させることなく、かつ高倍率で安定
して延伸をすることができる。
延伸に引き続いて、繊維は、180℃以上の温度に保た
れた乾熱空気浴または有機の液体浴、 80℃以上の温
度に保たれた温・熱水浴、水蒸気浴等を用いて、5〜1
5%の弛緩率で弛緩熱処理される。
この弛緩熱処理工程における繊維の滞留時間は1〜5秒
間、好ましくは1〜3秒間秒間色するのがよい。
この弛緩熱処理によって、繊維の湧水収縮率を5%以下
とすることができる。
弛緩率が5%より小さいと、湧水収縮率を5%以下とす
ることが困難である。また、弛緩率が15%より大きい
と、走行中の繊維がたるんで張力が低くなり、ローラに
巻付く等のトラブルを生して安定して連続巻取をするこ
とが困難である。
(実施例) 以下、実施例に基づいて本発明を説明する。実施例にお
ける繊維の強度および伸度等の特性は。
JIS L 1013 r化学繊維フィラメント糸試験
法」にしたがって測定したものである。また、剛軟度は
振動リード法[繊維学会誌、  9 617  (19
53) Jにより求められる曲げ弾性率Eb(dyne
/cm2)で示した。電気抵抗値は、長さ1000mの
試料の中からランダムに10cm長の繊維を30回サン
プリングし、各々について500vの直流電圧を印加し
たときに測定される測定値の内の最大の値を示した。
なお、実施例においては、「ナイロン46」はポリテト
ラメチレンアジパミドを意味し、実施例における組成物
は、実施例3の成分(B)を除き、沃化カリウムを0.
15重量%および沃化第一銅を0.03重量%含有する
ものである。
実施例1 5重量%のナイロン6(N6)成分を共重合した相対粘
度が3.4のナイロン46 (N46)系共重合体(N
46/N6)組成物を通常のスクリュ型押出機を用いて
溶融し、紡糸温度を300’Cとして紡糸口金を通して
紡出し、紡糸口金面直下に配設した雰囲気温度が350
°Cで長さが150mmの加熱筒を通した後、加熱筒の
下方0.2mの位置に液面がある温度80℃のグリセリ
ン浴中に引取り、−旦巻取ることなく連続して延伸した
延伸は2段で実施し、延伸手段として第1段延伸域に温
度80℃の温水浴を、第2段延伸域に温度250℃の乾
熱空気浴を用い、延伸条件としては延伸速度を50m/
min、全延伸倍率を4,2.第2段の延伸倍率を1.
15とした。延伸に引き続いて、得られた延伸繊維を最
終延伸ローラと巻取装置との間に設けた温度90℃の温
水浴中に通し、7%の弛緩率で弛緩熱処理を施した後巻
取り、直径が0.09mmの単繊維を得た(実験隘1)
次に、加熱筒の下方1.2mの位置に液面がある温度1
20℃のグリセリン浴中に引取った以外は、前記実験隘
1と同様の方法および条件で紡糸、延伸および弛緩熱処
理を実施した(実u、Nl12)。
一方、比較実施例として、75重量%の相対粘度が3.
4のN46と25重量%の相対粘度が3.4のN6とを
ブレンドした組成物(N46+N 6 )を用い。
前記実験隘1と同様の方法および条件で紡糸、延伸およ
び弛緩熱処理を実施した(実験隘3)。
さらに、相対粘度が3.6のN6組成物および相対粘度
が3.6のナイロン66(N66)ML成物を用い。
紡糸温度をN6組成物のとき285°C,N66組成物
のとき290℃とした以外は、前記実験N[Llと同様
の方法および条件で紡糸、延伸および弛緩熱処理を実施
した(実験隘4および5)。
得られた繊維を10分間水中に保持した後、内部の雰囲
気温度が180℃の乾熱空気炉中に5分間保持した。こ
の処理操作を10回繰り返した後、繊維の強度保持率を
求めた。ここでいう強度保持率とは。
繊維の前記処理前の強度に対する処理後の強度の比率で
ある。
以上の結果を第1表に示す。
第1表において、O印を付した実験隘は実施例。
他は比較実施例であり、参考として入替の特性を付記す
る。
また、第1および2図に実験隘1の未延伸繊維および延
伸繊維、第3および4図に実験隘2の未延伸繊維および
延伸繊維、第5図に実験鳩3の延伸繊維の各表面の走査
型電子顕微鏡写真を示す。
本発明の実施例である実験隘1および2では。
耐湿熱性に優れ、かつ皺状凹凸構造の表面形態を有する
繊維を得ることができた。これに対し、N46が少なす
ぎる実験隘3では、第5図から明らかなように、得られ
た繊維は結晶化が抑制され、極めて平滑な表面形態を有
しており1人工毛髪用途として好ましくないものであっ
た。
実施例2 実験11hlと同じN46/N6組成物を成分(A)と
し、相対粘度が3.0のN6組成物を成分(B)として
各々通常のスクリュ型押出機を用いて溶融し。
単繊維の横断面形状が第9図に示したような形状になる
複合紡糸口金装置に導入し、紡糸温度を300℃として
、かつ成分(B)の重量比率を50%および33%とし
て紡出し、紡糸口金面直下に配設した雰囲気温度が35
0°Cで長さが150mmの加熱筒を通した後、加熱筒
の下方0.2mの位置に液面がある温度80℃のグリセ
リン浴中に引取り、−旦巻取ることなく連続して、温度
80℃の温水浴を設けた第1段延伸域および温度250
℃の乾熱空気浴を設けた第2段延伸域を介して、延伸速
度を50m/min、全延伸倍率を4.2.第2段の延
伸倍率を1.15として延伸し。
引き続いて、最終延伸ローラと巻取装置との間に設けた
温度90℃の温水浴中に通し、7%の弛緩率で弛緩熱処
理を施した後巻取り、直径が0.09mmの単繊維を得
た(実験11kL6および7)。
また、相対粘度が2.8のナイロン12 (N12)組
成物を成分(B)とした以外は、前記実験11h6およ
び7と同様の方法および条件で紡糸、延伸および弛緩熱
処理を実施した(実験患8および9)。
一方、比較実施例として、実験IIk13と同じ組成物
を成分(A)とした以外は、前記実験隘6と同様の方法
および条件で紡糸、延伸および弛緩熱処理を実施した(
実験NCL 10)。
以上の結果を第1表に示す。
また、第6図に実験隘6の、第7図に実験隘8の、第8
図に実験階10の各延伸繊維の表面の走査型電子顕微鏡
写真を示す。
本発明の実施例である実験&6,7.8および9では、
複合成分の重合体種類あるいは複合比率を変更すること
により2曲げ特性を変えて繊維の剛軟性を自由に選択す
ることができた。
実施例3 実験!1h1と同じN46/N6組成物を成分(A)と
し、導電性カーボンブラックを30重量%含有した相対
粘度が2.8のN6組成物を成分(B)として各々通常
のスクリュ型押出機を用いて溶融し、単繊維の横断面形
状が第9図に示した形状になる複合紡糸口金装置に導入
し、紡糸温度を300℃として。
かつ成分(B)の重量比率を10%および5%として実
施例2の実験魚6および7と同様の方法および条件で紡
糸および延伸をし、弛緩熱処理を施した後巻取り、直径
が0.09mmの単繊維を得た(実験阻11および12
)。
また、酸化錫をコーティングした白色の導電性酸化チタ
ンを25重量%含有した相対粘度が2.8のN6組成物
を成分(B)とし、全延伸倍率を4.0とした以外は、
前記実験隘11および12と同様の方法および条件によ
り紡糸、延伸および弛緩熱処理を実施した(実験患13
および14)。
以上の結果を第1表に示す。
本発明の実施例である実験11hll、 12.13お
よび14では、繊維の電気抵抗値が著しく改善されてお
り、静電気の帯電による形態保持性の悪化やゴミ等の付
着による汚れを防止することができた。
(発明の効果) 本発明の繊維は耐湿熱性および形態安定性に優れ5人工
毛髪用途において洗濯時あるいはドライヤを用いた熱風
乾燥時に形態を良好に保持することができる。そして、
繊維の表面が皺状凹凸構造を有しており合成繊維特有の
鏡面光沢が抑制されているので1人工毛髪用途に好適に
使用することができる。
また2本発明の複合繊維は繊維の剛軟性を任意に設定す
ることができるので1人工毛髪として使用時、天然毛髪
における個体差に自由に対応することができる。
さらに1本発明の導電性複合繊維は2人工毛髪として使
用時、静電気の帯電による形態保持性の悪化やゴミ等の
付着による汚れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1および2図は実験階1の未延伸繊維および延伸繊維
、第3および4図は実験11h2の未延伸繊維および延
伸繊維、第5図は実験隘3の延伸繊維。 第6図は実験隘6の延伸繊維、第7図は実験隘8の延伸
繊維、第8図は実験1thlOの延伸繊維の各表面の走
査型電子顕微鏡写真(倍率1000倍)である。 第9図は本発明の実施例の複合繊維の横断面形状を示す
図である。 特許出願人  ユニチカ株式会社 ¥ 1 閏                 窮 2
し1渠3し君        窮泪ヅI 舅S図        舅C6勿 蔓Ba 錆つ′冥 舅90

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)0.01〜0.1重量%のハロゲン化第一銅と0
    .05〜0.5重量%のアルカリ金属のハロゲン化物ま
    たはアルカリ土類金属のハロゲン化物を含有した相対粘
    度が2.8以上のナイロン46重合体組成物から形成さ
    れ、表面に皺状凹凸構造を有し、かつ直径が0.1mm
    以下であることを特徴とする耐湿熱性に優れた人工毛髪
    用ポリアミド繊維。
  2. (2)0.01〜0.1重量%のハロゲン化第一銅と0
    .05〜0.5重量%のアルカリ金属のハロゲン化物ま
    たはアルカリ土類金属のハロゲン化物を含有した相対粘
    度が2.8以上のナイロン46重合体組成物からなる成
    分(A)とナイロン46以外のポリアミドからなる成分
    (B)とから形成され、成分(B)が成分(A)で包囲
    された横断面形状を有する複合単繊維であって、表面に
    皺状凹凸構造を有し、かつ直径が0.1mm以下である
    ことを特徴とする耐湿熱性に優れた人工毛髪用ポリアミ
    ド繊維。
  3. (3)前記成分(B)が導電剤を含有したナイロン46
    以外のポリアミドからなる組成物からなり、かつ複合単
    繊維が1×10^1^0Ω/cm以下の電気抵抗値を有
    することを特徴とする請求項2記載の耐湿熱性に優れた
    人工毛髪用ポリアミド繊維。
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