JPH01280096A - 製紙用表面サイズ剤組成物及び表面サイジング方法 - Google Patents

製紙用表面サイズ剤組成物及び表面サイジング方法

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JPH01280096A
JPH01280096A JP63104205A JP10420588A JPH01280096A JP H01280096 A JPH01280096 A JP H01280096A JP 63104205 A JP63104205 A JP 63104205A JP 10420588 A JP10420588 A JP 10420588A JP H01280096 A JPH01280096 A JP H01280096A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、製紙用表面サイズ剤組成物及び表面サイジン
グ方法、さらに詳しくは高濃度で且つ貯るケテンダイマ
ー系製紙用表面サイズ剤組成物及びこれを用いた表面サ
イジング方法に関する。
従来の技術 従来、普通の紙や板紙の製紙方法において、これらの紙
にサイズ性、防水性、耐水性等の機能を付与する為にサ
イジングが行われている。このサイジング方法としては
、紙又は板紙の製造工程において、紙層形成前の紙料に
内添サイズ剤を添加する、いわゆる内添サイジング方法
と、紙層形成後の紙表面に表面サイズ剤を塗布又は含浸
させる、いわゆる表面サイジング方法とがある。
近年製紙業界においては、工業用水の取水制限や排水の
総量規制等の問題により、抄紙用水のクローズド化が進
んでいる。この抄紙用水のクローズド化は用水の水質を
悪化させ、さらに水温を上昇させる。
このような状況において、内添サイジング方法は、抄紙
用水の水質や水温の影響を受は易く、用水のクローズド
化が進む程十分なサイズ効果を発揮できないという欠点
がある。
一方、表面サイジング方法は、抄紙用水の水質や水温の
影響を受は難いだけでなく、抄紙pHの影響を受は難く
、薬品の歩留りが高く、さらに工程管理が容易であると
いう利点がある。
表面サイズ剤として酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉等
の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、アニオン性アクリルアミド系ポリマー及
びアニオン性スチレン系ポリマー等のアニオン性水溶性
高分子物質が用いられている。これらアニオン性水溶性
高分子物質は、硫酸バンドを用いた酸性紙に塗布される
と、その硫酸バンドのアルミニウムイオンと反応し、疎
水化してサイズ性を発揮する。しかしながら、硫酸バン
ドを全く用いていないか、或いは少量しか用いていない
中性紙には、これらアニオン性水溶性高分子物質はサイ
ズ性を発揮しない。
現在市販されている中性表面サイズ剤としては、ケテン
ダイマー系化合物の水性分散液が中性紙のみならず酸性
紙にも卓越したサイズ性を発揮する表面サイズ剤として
知られている。
発明が解決しようとする課題 従来ケテンダイマー系化合物は、澱粉、特にカチオン化
澱粉を含む水性連続相に分散せしめられた水性分散液と
して市販され、使用されている。
しかし、ケテンダイマー系化合物は、本来水と反応し易
く、安定な水性分散液を得ることは難しい。
例えば、貯蔵中に分散系が均一性を失い、ゲル化したり
或いは析出物を生じる。さらには、サイズ性、防水性等
の効果も減少するという問題点を有する。特に高濃度で
かつ貯蔵安定性や機械的安定性に優れた水性分散液を得
ることはさらに困難である。
特に表面サイジング方法では、薬剤が加温下に混合され
て塗工液とされ、この塗工液が循環使用されるので、塗
工液に熱及び機械的衝撃が加えられることから、表面サ
イズ剤にはこれら衝撃に対する安定性が要求される。ま
た、塗工液が循環使用される際、塗工液の発泡が低いこ
とも必要である。
また、表面サイジング方法には、紙にサイズ性を付与す
る以外に紙に表面強度及び印刷通性等の機能を付与する
ことを含む場合もある。これら機能を付与するために前
記アニオン性水溶性高分子物質が使われている。表面サ
イズ剤にはこのアニオン性水溶性高分子物質との相溶性
が良いことも必要である。
ケテンダイマー系化合物の水性分散液の安定化をはかる
ために、特開昭60−258244号公報にカチオン性
基を有するアクリルアミド系ポリマーを含む水性連続相
にケテンダイマー系化合物を分散する方法が開示されて
いるが、この方法による表面サイズ剤は上記アニオン性
水溶性高分子物質との相溶性の点で問題がある。
本発明の目的は、ケテンダイマー系製紙用表面サイズ剤
組成物において高濃度でかつ貯蔵安定性、機械的安定性
及びサイズ効果を高め、さらにアニオン性水溶性高分子
物質との相溶性の優れた製紙用表面サイズ剤組成物及び
これを用いた表面サイジング方法を提供することにある
課題を解決するための手段 本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討を重
ねた結果、 (al下記一般式(1)で表わされるケテンダイマー系
化合物と、 (式中、R1、R2は同−又は異なる炭素数8〜30の
炭化水素基を表わす、) (bl炭素数6〜22のアルキルメルカプタンの存在下
にビニル系モノマーを重合又は共重合させたポリマー を含有し、(8)の化合物100重量部に対して(b)
のボ剤組成物を用いることを特徴とする表面サイジング
方法を提供するものである。この場合、前記fb)にお
ける炭素数6〜22のアルキルメルカプタンがリマーが
アクリルアミドの重合体、又はアクリルアミドとアニオ
ン性ビニルモノマーの共重合体、又はアクリルアミドと
アニオン性ビニルモノマーとカチオン性ビニルモノマー
との共重合体であることが好ましい、特に前記山)のポ
リマーがアクリルアミドとアニオン性ビニルモノマーと
カチオン性ビニルモノマーとを共重合して得られるポリ
マーであり、かつ該ポリマー中のアニオン性基1当量に
対しカチオン性基が0.6当量以下であることが好まし
い。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明で使用するケテンダイマ・−系化合物としては、
前記一般式(I)で表わされる化合物であり、公知の各
種ケテンダイマー系化合物はいずれも使用できる。
前記一般式(1)中、R,、R,2は炭素数8〜30の
同−又は異なる炭化水素基を示すが、この炭化水素基と
しては、例えば、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、エイコシル等のアルキル基
、テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニル等
のアルケニル基、オクチルフェニル、ノニルフェニル等
のアルキル置換フェニル基、ノニルシクロヘキシル等の
アルキル置換シクロアルキル基、フェニルエチル等のア
ラルキル基等が例示でき、これらのうちアルキル基が好
ましい、これらのケテンダイマー系化合物は1種単独又
は2種以上混合して用いられる。
また、本発明の(blのポリマーは、炭素数6〜22の
アルキルメルカプタンの存在下にビニル系モノマーを重
合又は共重合して得られるものであり、炭素数6〜22
のアルキル基は直鎖状又は分岐状のいずれでも良く、ア
ルキル基の原料としては天然のものあるいはエチレンや
プロピレン等の低重合パラフィンのクラッキングなど人
為的に製造されたもののいずれでも良い9例えば、ノル
マルオクチルメルカプタン、ノルマルドデシルメルカプ
タン、ターシャリ−ドデシルメルカプタン、ヘキサデシ
ルメルカプタンあるいはオクタデシルメルカプタン等を
挙げることができ、これらは単独又は二種以上混合して
用いられる。これらの内、ノルマルオクチルメルカプタ
ン、ノルマルドデシルメルカプタンが好ましい。
本発明の(b)において、炭素数6〜22のアルキルメ
ルカプタンは、重合又は共重合に係るビニル系モノマー
に対して好ましくは0.01〜10モル%、最も好まし
くは0.05〜2モル%用いられる。アルキルメルカプ
タンが0.01モル%に満たない場合は、安定な製紙用
表面サイズ剤組成分物を得ることができなかったり、ま
た、上記10モル%を超えて用いると、重合或いは共重
合反応時にポリマーに導入されないアルキルメルカプタ
ンの量が多くなって重合反応に使用する装置が汚れ、ま
た、貯蔵安定性及びサイズ効果にも悪影響を及ぼすこと
があり、さらに製紙用表面サイズ剤組成物のコストが高
くなる。
本発明の(′b)のポリマーの原料のビニル糸上ツマ−
としては、例えばカチオン性ビニルモノマーとして、(
七ノー、又はジ−アルキル)アミノ(ヒドロキシ)アル
キル(メタ)アクリレート、(七ノー、又はジ−アルキ
ル)アミノアルキル(メタ)アクリルアミド、ビニルピ
リジン、ビニルイミダゾール、ジアリルアミン等が使用
でき、さらにはこれらの無機塩或いは有機酸の塩類或い
は第4級アンモニウム塩等が使用できる。また、ノニオ
ン性ビニルモノマーとして、(メタ)アクリルアミド、
N、N−ジメチルアクリルアミド或いはヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート等が使用できる。さらに、ア
ニオン性ビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸
、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、
クロトン酸等のカルボン酸基を有するモノマー、ビニル
スルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホン化ス
チレン等のスルホン酸基を有する七ツマー1或いはヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートのリン酸エステル
等のリン酸エステル基を有するモノマーが使用でき、疎
水性ビニルモノマーとして、スチレン或いはその誘導体
、アルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニ
トリル、酢酸ビニル又はプロピオン酸ビニル等のビニル
エステル類、或いはメチルビニルエーテル等が使用でき
る。これらのモノマーを一種又は二種以上適宜組合せて
使用できる。
製紙用表面サイズ剤組成物は、前記したように紙にサイ
ズ性を付与するほかに、紙に表面強度及び印刷通性等の
機能を付与することが含まれる場合もあり、これら機能
を付与するため例えば酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉
等の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール及びアニオン性アクリルアミド系ポリマ
ー等の質を悪化させるので、前記(b)のポリマーとし
ては次のような物質が好ましい。
すなわち、アクリルアミド単独又はアクリルアミドとア
ニオン性ビニルモノマーを重合又は共重合して得られる
ポリマー、さらに好ましくはアクリルアミドとカチオン
性ビニルモノマーとアニオン性ビニルモノマーを共重合
して得られるポリマーであり、かつこれらポリマー中の
アニオン性基1当量に対しカチオン性基が0.6当量以
下であるポリマーが好ましい。このようなポリマーを用
いた製紙用表面サイズ剤組成物は前記アニオン性水溶性
高分子物質との相溶性に優れる。
前記(b)のポリマーを合成するには、従来公知の方法
が通用できる0例えば、炭素数6〜22のアルキルメル
カプタン存在下に前記ビニル糸上ツマ−をメタノール、
エタノール或いはイソプロピルアルコール等の低級アル
コール中、或いはこれらの低級アルコールと水との混合
液中においてラジカル重合触媒によって重合させ、重合
終了後低級アルコールを留去することによって得られる
。ラジカル重合触媒としては、過硫酸アンモニウム、過
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、これら
過硫酸塩と還元剤の組み合わせによるレドックス系重合
触媒、或いは2.2′−アゾビス−(2−アミジノプロ
パン〉二塩酸塩、2,2゛−アゾビスイソブチロニトリ
ル等のアゾ系触媒を挙げることができる。また、必要に
応じて公知の連鎖移動剤を適宜併用しても差支えない。
このようにして得られる前記(blのポリマー溶液の粘
度は、20重量%水溶液でlO〜5001)センチポイ
ズ(但し、ブルックフィールド粘度針による毎分60回
転での25℃における測定値)のものが好ましく、特に
上記粘度が50〜1000センチポイズのものが好まし
い、この粘度が10センチポイズより低かったり、50
00センチポイズより高いときは、これものに比べ、劣
る傾向がある。
前記(blのポリマーは前記一般式(I)で示されるケ
テンダイマー系化合物100重重部に対して2〜100
重量部、好ましくは5〜50重量部使用するのが良い。
2重量部未満では、乳化性が劣り、製紙用表面サイズ剤
組成物の貯蔵安定性、機械的安定性を失い、100重量
部を超えると、経済的に不利益になるばかりでなく、サ
イズ効果に悪影響を及ぼす。
本発明においては、さらにカチオン化澱粉、炭素数6〜
22のアルキルメルカプタン不存在下に重合して得られ
るカチオン性、アニオン性又は両性のアクリルアミド系
ポリマー等の高分子保護コロイド、リグニンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド縮合物
等のアニオン性分散剤或いはソルビタンエステル等のノ
ニオン性分散剤も製紙用表面サイズ剤組成物の安定性を
害しない程度に使用することができる。
本発明の製紙用表面サイズ剤組成物は、従来公知の方法
により製造することができる。例えば前記一般式(1)
で示されるケテンダイマー系化合物の融点以上の温度で
ケテンダイマー系化合物と前記(blのポリマーさらに
は必要に応じて前記の保護コロイド或いは分散剤とを水
性溶媒中に混合し、ホモミキサー、高圧吐出型ホモジナ
イザー、超音波乳化機等の各種公知の乳化機で均一に分
散させることによって得られる。
このようにして得られた本発明の製紙用表面サイズ剤組
成物は、分散相の粒子径が10μ以下であサイズ効果を
発揮することができる。さらに製紙用表面サイズ剤組成
物を含有する塗工液の熱及び機械的性も優れており、発
泡性も低いという利点がある。
本発明の製紙用表面サイズ剤組成物の優れた効果は、炭
素数6〜22のアルキルメルカプタンの存在下にビニル
系モノマーを重合又は共重合した際、得られたポリマー
の末端にこの使用したアルキルメルカプタンが導入され
、これにより前記(blのポリマーは一般式(1)で表
わされるケテンダイマー系化合物の優れた分散剤及び保
護コロイドとして作用するためと考えられる。
本発明の製紙用表面サイズ剤組成物は、前記(b)のポ
リマーのイオン性を他の併用する添加剤のイオン性の種
類及び量に応じ適宜選択し、調節することを可能にする
本発明の表面サイジング方法は、本発明の製紙用表面サ
イズ剤組成物を紙層形成後に塗工又は含浸させることに
より実施される。具体的には、サイズプレス、ゲートロ
ールコータ−、ビルブレードコーター、或いはキャレン
ダー等で塗工する表面塗工液に本発明の製紙用サイズ剤
組成物を紙表面にo、oos〜0.5g/ m(乾燥重
量)、好ましくは0.01〜0.2g/n?塗工される
ように添加すれば良い。
この際本発明の製紙用表面サイズ剤組成物は単独で使用
しても良いが、前記アニオン性水溶性高分子物質、染料
等の表面加工剤と同一塗工液中で混合して使用すること
もできる。
この表面サイジング方法に用いる原紙については、通常
のパルプ原料や必要に応じて填料を用いたパルプ等から
製造される紙等に特に限定されず、内添サイズ剤は含有
していても、していなくても良い。さらに各種内添剤、
例えば染料、乾燥紙力向上剤、湿潤紙力向上剤或いは歩
留り向上剤についても含有していても、していなくても
良い。
上記パルプ原料としては、クラフトバルブ或いはサルフ
ァイドパルプ等の晒或いは未晒化学パルプ、砕木パルプ
、機械バルブ或いはサーモメカニカルパルプ等の晒或い
は未晒高収率パルプ、新聞古紙、雑誌古紙、段ポール古
紙或いは脱墨古紙等の古紙パルプのいずれも使用するこ
とができる。
実施例 以下本発明の詳細な説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない、なお、以下実施例、比較例におい
て%、部はそれぞれ固型分重量%、重量部を意味する。
また、填料、薬品の添加量は乾燥パルプ重量に対する固
型分重量%を示す。
実施例1 攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えたI
I!の四つロフラスコに、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸311g、アクリルアミドの5
0%水溶液192.0g 、イオン交換水190.0g
 、イソプロピルアルコール222.4g及びノルマル
ドデシルメルカプタン1.52gを仕込み、20%水酸
化ナトリウム水溶液にてpH4,oに調整した。この混
合液を攪拌しながら窒素ガスを導入して#1素を除去し
、60℃まで昇温した。60℃にて過硫酸アンモニウム
の5%水溶液3.42gを加え、重合を開始した。その
後78℃まで昇温し、1.5時間78℃に保持した後、
過硫酸アンモニウムの5%水溶液1 、05gを追加し
た。さらに、1時間同温度に保持した後、イオン交換水
200gを加え、イソプロピルアルコールの留去を始め
た。留去開始より2時間後にイソプロピルアルコールと
水との混合留去物285.5gを得て、留去を終了した
。得られた重合生成物にイオン交換水85.5gを加え
、不揮発分20.3%、25℃、毎分60回転で測定し
たプルツク・フィールド粘度(以下粘度という)220
センチポイズ(以下cpsという) 、pH4,3のポ
リマー水溶液P−1を得た。
次いで、ケテンダイマー系化合物(バルミチン酸クロラ
イド40%及びステアリン酸クロライド60%の混合物
を原料とたちの)100部、前記重合によって得られた
ポリマー水溶液P−1123部及びイオン交換水277
部を70℃に加熱し、ホモミキサーにて予備分散させた
後、同温度に保ちながら、高圧吐出型ホモジナイザーに
250Kg/ cdの剪断圧力下で2回通して均一に分
散させた。イオン交換水を適宜加えて冷却した後、32
5メツシユの金網にて濾過して水性分散液である製紙用
表面サイズ剤組成物E−1を得た。得られた製紙用表面
サイズ剤組成物E−1は、不揮発分20.2%、粘度1
2.4cps、pH3,4であった。
実施例2〜8 メルカプタンの種類及びビニル糸上ツマ−の組成を表1
に示す配合に変えた以外は実施例1と同様の操作で重合
し、ポリマー水溶液P−2〜P−8を得た。なお、粘度
調節用のイソプロピルアルコールの量をその都度適宜変
更した0次いでケテンダイマー系化合物/前記のポリマ
ーの配合比率を表2に示すように変えた以外は実施例1
と同様の操作を行い、製紙用表面サイズ剤組成物E−2
〜E−8を得た。
比較例1〜3 メルカプタンの種類及びビニル糸上ツマ−の組成を表1
に示す配合に変えた以外は実施例1と同様の操作で重合
し、ポリマー水溶液RP−1〜RP−3を得た0次いで
ケテンダイマー系化合物/前記のポリマーの配合比率を
表2に示すように変えた以外は実施例1と同様の操作を
行い、U紙用表面サイズ剤組成物RE−1〜RE−3を
得た。
実施例1〜8、比較例1〜3のg1a1表面サイズ剤組
成物E−1〜E−8及びRE−1−RE−3の配合、物
性を表2にまとめて示す。
なお、表1中記号は次のものを示す。
−−l;n−ドデシルメJし力ブタン ト2;n−オクチルメルカプタン ’にtert−ドデシルメル力ブタン ト4;n−ヘキサデシルメル力ブタン ト5;n−オクタデシルメルカプタン トロ;n−ブチルメルカプタン ドア;チオフェノール A−1;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸 A−2ニアクリル酸 A−3;イタコン酸 C−1; ジメチルアミノプロピルアクリルアミドC−
2; ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(ご0
負以下秦自) 表1(前記(1))ポリマー水溶液の零助髪奴月州りな
お、表中のケテンダイマー系化合物はパルミチン酸クロ
ライド40%及びステアリン酸クロライド60%の混合
物を原料にしたものである。
次に実施例1〜8、比較例1〜3で得られた製紙用表面
サイズ剤組成物の貯蔵安定性及び機械的安定性を下記の
条件で測定し、その結果を表3に示す。
(貯蔵安定性試験) 32℃で1ケ月保存した後の粘度(25℃、ブルックフ
ィールド粘度針、毎分60回転で測定)の値を測定する
(機械的安定性試験) 製紙用表面サイズ剤組成物50gをマーロン法安定度試
験機において、20Kg/ criの荷重下、回転速度
11000rpで10分間攪拌した時生じた、100メ
ツシユ金網不通過の固型分重量である。ただし、試験開
始温度を25℃とした。
この固型分重量が多い程粕発生が多いことであり、機械
的安定性が不良であることを示す。
また、実施例1〜8、比較例1〜3のそれぞれの製紙用
表面サイズ剤組成物と酸化澱粉の混合塗工液の熱・機械
的安定性及び発泡性の試験を下記方法により行った結果
を表3に示す。
(塗工液の熱・機械的安定性試験) 製紙用表面サイズ剤組成物が固型分5%及び酸化澱粉(
王子エースA、玉子コーンスターチ社M)が固型分5%
の混合量王水溶液50gとした以外は上記機械的安定性
試験と同様に試験する。ただし、試験開始温度を50℃
とした。
(塗工液の発泡性) 製紙用表面サイズ剤組成物が固型分0.2%及び酸化澱
粉(王子エース^、玉子コーンスターチ社!A)が固型
分5%の混合量王水溶液200mj!を50℃に調整し
、温度保持機能及び目盛りのついた直径60の円筒型シ
リンダーに入れ、エアーポンプを用いて401/時間の
空気を吹き込む、吹き込み開始1分後及び10分後の泡
の高さ、さらには吹き込み開始10後に空気の吹き込み
を停止した時の液面の粕の有無を目視判定した。
表3(製紙用表面サイズ剤組成物の貯蔵安定性等の5m
次に実施例1〜8、比較例1〜3で得られた製紙用表面
サイズ剤組成物と酸化澱粉の混合塗工液を、中性で抄紙
された弱サイズ紙にラボラトリ−・サイズプレス機(熊
谷埋板工業社製)にて塗工しサイズ効果を調べた。その
結果を表4に示す。
なお、試験条件は次の通りである。
(原紙) バルプニBKP L/N、8.’2 内添薬品: 重質炭酸カルシウム    原紙灰分16.7%バーコ
ン−(デイ7り・バーキュレス 社製ケテンダイマー系内 添サイズ剤)       0.05%カチオン化澱粉
          0.75%抄紙pi(: a、。
坪量: 60 g/ rd (塗工N) 製紙用表面サイズ剤組成物:固型0.03 g/rd酸
化澱粉         固型1.00 g7m(玉子
エース八王子コーンスターチ社製)(サイズプレス機運
転条件) プレス速度: 100m/分 ニフブ圧 : 20 Kg/cm 塗工液温度:50℃ (乾燥条件) ドラムドライヤー 80℃、50秒間 (サイズ効果) JIS P−8122に準じたステキヒトサイズ度以上
の!!!紙用表面サイズ剤組成物の試験結果から、実施
例のものはいずれも貯蔵安定性、機械的安定性、塗工液
の熱・機械的安定性に優れ、塗工液の発泡性も少ないこ
とがわかり、また、これら実施例の製紙用表面サイズ剤
組成物を用いた表面サイジング方法により得られた紙は
サイズ効果に優れることがわかる。
発明の効果 本発明によれば、炭素数6〜220アルキルメルカプタ
ンの存在下にビニル系モノマーを重合又は共重合させた
ポリマーをケテンダイマー系化合物と併用したので、製
紙用表面サイズ剤組成物において貯蔵安定性、機械的安
定性、熱・機械的安定性を向上させることができる。ま
た、アニオン性水溶性高分子物買物との相溶性を増すこ
とが!きるので、その使用中に粕が発生する等の問題も
解決することができる。また、本発明の製紙用サイズ剤
組成物を用いた表面サイジング方法は、優れたサイズ性
を発揮することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)下記一般式( I )で表わされるケテンダ
    イマー系化合物と、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1、R_2は同一又は異なる炭素数8〜3
    0の炭化水素基を表わす。) (b)炭素数6〜22のアルキルメルカプタンの存在下
    にビニル系モノマーを重合又は共重合させたポリマー を含有し、(a)の化合物100重量部に対して(b)
    のポリマー2〜100重量部含有することを特徴とする
    製紙用表面サイズ剤組成物。
  2. (2)前記(b)における炭素数6〜22のアルキルメ
    ルカプタンがビニル系モノマーに対して0.01〜10
    モル%存在することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の製紙用表面サイズ剤組成物。
  3. (3)前記(b)のポリマーがアクリルアミドの重合体
    、又はアクリルアミドとアニオン性ビニルモノマーの共
    重合体、又はアクリルアミドとアニオン性ビニルモノマ
    ーとカチオン性ビニルモノマーとの共重合体であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の製
    紙用表面サイズ剤組成物。
  4. (4)前記(b)のポリマーがアクリルアミドとアニオ
    ン性ビニルモノマーとカチオン性ビニルモノマーとを共
    重合して得られるポリマーであり、かつ該ポリマー中の
    アニオン性基1当量に対しカチオン性基が0.6当量以
    下であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の製紙用表面サイズ剤組成物。
  5. (5)特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに
    記載の製紙用表面サイズ剤組成物を用いることを特徴と
    する表面サイジング方法。
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