JP2002256150A - ロジン系エマルション組成物、紙のサイジング方法及び紙 - Google Patents

ロジン系エマルション組成物、紙のサイジング方法及び紙

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JP2002256150A
JP2002256150A JP2001053778A JP2001053778A JP2002256150A JP 2002256150 A JP2002256150 A JP 2002256150A JP 2001053778 A JP2001053778 A JP 2001053778A JP 2001053778 A JP2001053778 A JP 2001053778A JP 2002256150 A JP2002256150 A JP 2002256150A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抄紙pH4〜8で、高速抄紙機で乾燥条件が
比較的緩やかな条件下に抄紙しても、優れたサイズ効果
を発揮し、機械的安定性及び保存安定性にも優れたサイ
ズ剤を提供する。 【解決手段】 ロジン系物質と、ガラス転移温度が0℃
以下であるホモポリマーを構成することができるモノマ
ーである(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを構成
成分とした共重合体を含有する分散剤とを含有するロジ
ン系エマルション組成物、これを用いた紙のサイジング
方法及び紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロジン系エマルション
組成物、紙のサイジング方法及び紙に係わり、さらに詳
細にはロジン系物質と、スチレン系モノマーとガラス転
移温度が高くても0℃(0℃以下)であるホモポリマー
を構成することができるモノマーである(メタ)アクリ
ル酸エステル系モノマーと(メタ)アクリル酸及び/又
はその塩のモノマーとともに共重合体の構成成分とした
アニオン性共重合体を含有する分散剤を含有したロジン
系エマルション組成物であって、pH4からpH8まで
の抄紙系において優れたサイズ効果を発現し、特に抄紙
速度が高速で乾燥条件の穏やかな場合、すなわち湿紙に
付与される熱量が相対的に低い抄紙系、例えばヤンキー
ドライヤーを有する抄紙機の乾燥条件において製造され
た紙にも優れたサイズ効果を発揮し、しかもそれ自体の
機械的安定性及び保存安定性に優れたロジン系エマルシ
ョン組成物、これをサイズ剤として用いた紙のサイジン
グ方法及びそのサイズ効果を有する紙に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙業界では、生産性向上のため抄紙機
はより高速化され、その結果として比較的穏やかな乾燥
条件下で急速に乾燥される場合が多く、従来のサイズ剤
では紙に十分なサイズ度が付与されない傾向が見られ
る。例えば、特開昭61−108796号公報、特開平
03−161592号公報、特開平03−161593
号公報に開示されているサイズ剤は、酸性域からアルカ
リ性域の広範囲のpH領域において十分に紙にサイズ度
が付与されない傾向があり、また、製紙工程で製紙機械
の機械的剪断力をうけた際の安定性や白水の硬水希釈時
の安定性に欠けるという問題があり、さらには抄紙工程
における発泡が多いという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】具体的には、従来のサ
イズ剤、例えばアニオン性ロジン系サイズ剤、特に強化
ロジンのアルカリ中和物である溶液型ロジンサイズ剤を
使用した場合、また、溶液型ロジンサイズ剤よりもサイ
ズ効果に優れ、抄紙適用pH範囲の広い分散型ロジン系
サイズ剤を使用した場合は、高速抄紙機による抄造の際
に乾燥条件が十分とは言えないため、所定のサイズ度を
得るためにはサイズ剤の添加量を増やさなければなら
ず、そのためにコストアップになるばかりでなく、抄紙
工程中で発泡が著しいという問題を生じる。このような
事情から、抄紙速度が高速で、乾燥条件が比較的穏やか
な場合、例えばヤンキードライヤーを有する抄紙機(例
えば純白ロール紙用等の抄紙機)あるいは超高速の新聞
用紙用抄紙機で抄造される紙にも優れたサイズ効果を発
揮するロジン系エマルションサイズ剤が強く求められて
いる。また、製紙工程で製紙機械の機械的剪断力をうけ
た際の安定性や白水の硬水希釈時の安定性を向上する改
善が求められている。
【0004】本発明の第1の目的は、高速抄紙機で抄紙
する場合のように、乾燥条件が比較的穏やかな抄紙系に
適用されるにもかかわらず優れたサイズ効果を発現する
ロジン系エマルション組成物、紙のサイジング方法及び
紙を提供することにある。本発明の第2の目的は、pH
4の酸性からpH8のアルカリ性の広い抄紙pH領域の
抄紙系においても優れたサイズ効果を発揮するロジン系
エマルション組成物、紙のサイジング方法及び紙を提供
することにある。本発明の第3の目的は、優れた分散安
定性を示し、しかも分散液が低粘度で取り扱いやすいロ
ジン系エマルション組成物、これを用いた紙のサイジン
グ方法及び紙を提供することにある。本発明の第4の目
的は、抄紙工程における泡立ちが少ないロジン系エマル
ション組成物、これを用いたを紙のサイジング方法及び
紙を提供することにある。本発明の第5の目的は、保存
安定性に優れるととにも製紙工程において機械的安定性
に優れたロジン系エマルション組成物、これを用いた紙
のサイジング方法及び紙を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、ロジン系物質(A)と、分散剤
(B)を含有するロジン系エマルション組成物におい
て、該分散剤(B)はスチレン系モノマー(a)と、ガ
ラス転移温度が高くても0℃であるホモポリマーを構成
することができるモノマーである(メタ)アクリル酸エ
ステル系モノマー(b)と、(メタ)アクリル酸及び/
又はその塩のモノマー(c)をモノマー構成に有するモ
ノマーを共重合させて得られる共重合体及び/又はその
中和物を含有するロジン系エマルション組成物を提供す
るものである。また、本発明は、(2)、ロジン系物質
(A)と、分散剤(B)を含有するロジン系エマルショ
ン組成物において、該分散剤(B)はスチレン系モノマ
ー(a)と、ガラス転移温度が高くても0℃であるホモ
ポリマーを構成することができるモノマーである(メ
タ)アクリル酸エステル系モノマー(b)と、(メタ)
アクリル酸及び/又はその塩のモノマー(c)と、上記
(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(b)以外の
(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(d)をモノマ
ー構成に有するモノマーを共重合させて得られる共重合
体及び/又はその中和物を含有するロジン系エマルショ
ン組成物、(3)、モノマーを2,4−ジフェニル−4
−メチル−1−ペンテン(e)及びアルキルメルカプタ
ン(f)の存在下に共重合させて共重合体及び/又はそ
の中和物を得る上記(1)又は(2)のロジン系エマル
ション組成物、(4)、(a)成分が10〜60重量
%、(b)成分が20〜70重量%、(c)成分が20
〜60重量%及び(d)成分が0〜10重量%である上
記(1)ないし(3)のいずれかのロジン系エマルショ
ン組成物、(5)、(a)〜(d)成分の合計の重量に
対し(e)成分を0.1〜3重量%、(f)成分を0.
1〜3重量%使用する上記(3)又は(4)のロジン系
エマルション組成物、(6)、上記(1)ないし(5)
のいずれかのロジン系エマルション組成物をサイズ剤と
して用いpH4ないしpH8の抄紙pH範囲でサイジン
グを行う紙のサイジング方法、(7)、ロジン系物質
(A)と、上記(1)ないし(5)のいずれかの共重合
体及び/又はその中和物を含有する紙を提供するもので
ある。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、ロジン系物質(A)とは、ロジンそのものと、
ロジンを反応成分に用いた反応生成物(ロジン変性物)
及びそれらの強化ロジン、ロジンエステル類を言い、こ
れらは単独又は2種以上の混合物として用いられる。ロ
ジンそのものとしては、ガムロジン、トール油ロジン、
ウッドロジンが挙げられ、これらは単独又は2種以上の
混合物として用いられる。ロジン変性物としては、上記
ロジンを一部あるいは実質的に完全に水素化されたも
の、不均化されたもの、重合化されたもの、あるいはホ
ルムアルデヒドで変性されたものなどが挙げられる。
【0007】上記強化ロジンとは、上記のロジンあるい
はロジン変性物に、α,β−不飽和カルボン酸を付加反
応させたものを言う。ここで用いられるα,β−不飽和
カルボン酸の代表的なものには、フマル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シ
トラコン酸、無水シトラコン等の不飽和二塩基酸、アク
リル酸、メタアクリル酸等の不飽和一塩基酸などが挙げ
られ、これらは単独又は2種以上を併用して用いられ
る。
【0008】上記ロジンエステル類とは、上記ロジン及
びロジン変性物あるいは強化ロジンの少なくとも一つ
と、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコ
ール及びエポキシ化合物等から選ばれる少なくとも1種
との反応生成物が挙げられる。また、上記ロジンエステ
ル類にさらにα,β−不飽和カルボン酸を付加反応させ
た強化ロジンエステルも含まれる。ロジン系物質にロジ
ンエステル類を含有する場合は、これを含有しないもの
よりpH6以上の弱酸性または中性抄紙系でサイズ効果
が良くなる傾向にある。pH4〜6の酸性抄紙系ではロ
ジンエステル類を含まない方がサイズ効果の点からは好
ましい。
【0009】本発明において、分散剤(B)が含有する
共重合体及び/又はその中和物を構成するモノマーのう
ち、スチレン系モノマー(a)としては、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、及びジビニルベン
ゼン等のスチレン類が挙げられ、これらは1種もしくは
2種以上が用いられる。これらのうち、スチレン、α−
メチルスチレンが好ましい。
【0010】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物を構成するモノマーのうち、ガラス転
移温度が0℃以下であるホモポリマーを構成することが
できる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(b)と
しては、具体的にはPOLYMER HANDBOOK
THIRD EDITION(J.BRANDRU
P、E.H.IMMERGUT編、出版:AWILEY
−INTERSCIENCE PUBLICATIO
N)に記載のエチルアクリレート、n−プロピルアクリ
レート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、エ
チルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレート、ドデ
シルアクリレート、メチルブチルアクリレート、ジメチ
ルブチルアクリレート等のアクリル酸エステル系モノマ
ー、ペンチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、オクチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリ
レート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレー
ト等のメタクリル酸エステル系モノマーが挙げられ、こ
れらの1種もしくは2種以上が用いられる。これらの
内、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、エ
チルヘキシルアクリレート、エチルヘキシルメタクリレ
ートが好ましい。これらのそれぞれのモノマーのホモポ
リマーのガラス転移温度は0〜−70℃であり、ホモポ
リマーのガラス転移温度が0〜−60℃になるモノマー
が好ましい。
【0011】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物を構成するモノマーのうち、(メタ)
アクリル酸及び/又はその塩のモノマー(c)は、アク
リル酸、メタクリル酸及びこれらを塩基性物質で中和し
て得られる塩の少なくとも1種が挙げられ、塩基性物質
としては例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウ
ム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が
挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が用いられ
る。これらのうち、メタクリル酸及び/又はこのナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノール
アミン塩が好ましい。
【0012】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物を構成するモノマーとして、上記
(b)のモノマー以外の(メタ)アクリル酸エステル系
モノマー(d)を使用してもよく、この(d)のモノマ
ーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、ノルマルブチル
メタクリレート、イソブチルメタクリレート、ターシャ
リーブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が
挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が用いられ
る。これらのうち、メチル(メタ)アクリレート、ノル
マルブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレートが好ましい。
【0013】本発明におけるロジン系エマルション組成
物は、サイズ剤として用いた場合に本発明の目的を逸脱
せず、しかもその効果を保持しうる限度において、必要
により、分散剤(B)が含有する共重合体及び/又はそ
の中和物を構成するモノマーとして、上記(a)〜
(c)、(a)〜(d)と共重合可能なその他のモノマ
ーを併用してもよい。このようなモノマーとしては、マ
レイン酸及びフマル酸等の不飽和ジカルボン酸のジアル
キルエステル類、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等
のビニルエステル類等の疎水性モノマー、クロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、及びシトラコン酸
等のα,β−不飽和カルボン酸類、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプロピル、
マレイン酸モノブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸
モノエチル、フマル酸モノプロピル、フマル酸モノブチ
ル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イ
タコン酸モノプロピル及びイタコン酸モノブチル等の
α,β−不飽和ジカルボン酸半エステル類等のカルボキ
シル基含有モノマー、ビニルスルホン酸、(メタ)アリ
ルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸及びスルホン化スチレン等のスルホン酸基
含有モノマー、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トのリン酸エステル等のリン酸エステル基含有モノマー
等及びこれらのアルカリ化合物による塩等のアニオン性
モノマー、(モノ−又はジ−アルキル)アミノアルキル
(メタ)アクリレート、(モノ−又はジ−アルキル)ア
ミノヒドロキシルアルキル(メタ)アクリレート、(モ
ノ−又はジ−アルキル)アミノアルキル(メタ)アクリ
ルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール及びジ
アリルアミン等のカチオン性モノマー、(メタ)アクリ
ルアミド、N−置換(メタ)アクリルアミド及びビニル
ピロリドン等のノニオン性モノマーが挙げられる。その
使用量は、得られるロジン系エマルション組成物がサイ
ズ剤としてそのサイズ性能を低下させない範囲であれば
よく、具体的には通常全モノマーの10重量%以下、好
ましくは多くても5重量%である。
【0014】上記(a)〜(d)成分は、(a)成分が
10〜60重量%、(b)成分が20〜70重量%、
(c)成分が20〜60重量%及び(d)成分が10重
量%以下であることが好ましく、より好ましくは(d)
成分は5重量%以下である。(d)成分を使用しないと
きは、(a)成分が10〜60重量%、(b)成分が2
0〜70重量%、(c)成分が20〜60重量%が好ま
しい。なお、重量%は重量部としてもよい。
【0015】2,4ジフェニル−4−メチル−1−ペン
テン(e)あるいはアルキルメルカプタン(f)の存在
下にモノマーを共重合させると、共重合体及び/又はそ
の中和物を生成する際の分子量を制御することが容易で
あることは公知であるが、これらの化合物を併用するこ
とにより、本発明においては得られた共重合体及び/又
はその中和物を含有する分散剤を使用することにより、
ロジン系物質を水中に乳化、分散させた場合、粒子の微
細なエマルション製造がより一層良く可能となり、経時
的に沈降物や凝集物がより一層生じ難いロジン系エマル
ション組成物が得られ、サイズ剤としてより一層好適で
ある。上記のアルキルメルカプタン(f)としては、n
−オクチルメルカプタン、ターシャリードデシルメルカ
プタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクタデシル
メルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン等が挙げ
られ、これらの1種もしくは2種以上が用いられる。特
に、n−ドデシルメルカプタン、ターシャリードデシル
メルカプタンが好ましい。上記分散剤(B)が含有する
共重合体及び/又はその中和物の合成に際しては、上記
(e)成分、(f)成分以外の連鎖移動剤を併用するこ
とも可能である。例えば、チオグリコール酸誘導体、メ
ルカプトプロピオン酸誘導体、メルカプトエタノール、
チオリンゴ酸、及びチオサリチル酸等のメルカプタン誘
導体等が挙げられる。上記(a)〜(d)又は上記
(a)〜(c)成分の合計の重量に対し(e)成分を
0.1〜3重量%、(f)成分を0.1〜3重量%使用
することが好ましい。
【0016】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物の製造するにあたってその重合方法
は、乳化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状重合のいずれ
の方法でも良いが乳化重合が好ましい。乳化重合用の乳
化剤としては、公知の界面活性剤を使用することができ
る。その界面活性剤としては、通常、乳化重合に適用で
きるものが使用可能であり、ノニオン性、アニオン性及
び両性の界面活性剤が挙げられるが、重合性基を有する
界面活性剤も使用できる。この界面活性剤は1種単独で
使用することもできるし、また、2種以上でも使用でき
る。
【0017】上記ノニオン性界面活性剤としては、例え
ばポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアル
キレン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレンポリオキ
シエチレングリコールグリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、脂
肪酸ジエタノールアミド、及びポリオキシプロピレンポ
リオキシエチレングリコール等が挙げられる。これらの
ノニオン性界面活性剤の1種を単独で使用することもで
きるし、また、2種以上を併用することもできる。
【0018】上記アニオン性界面活性剤としては、ポリ
オキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シアルキレンモノスチリルフェニルエーテル、ポリオキ
シアルキレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル及びポリオキシアルキレン
脂肪酸エステル等の化合物のリン酸エステル塩、スルホ
ン酸塩、コハク酸エステル塩及びスルホコハク酸エステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物塩、アルケニルコハク酸塩、ロ
ジン塩、強化ロジン塩及びヘキシルジフェニルエーテル
ジスルホン酸、デシルジフェニルエーテルジスルホン
酸、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸及びヘキ
サデシルジフェニルエーテルジスルホン酸等のアルキル
ジフェニルエーテルジスルホン酸系化合物及びこれらの
化合物の塩を挙げることができる。その塩としては、ナ
トリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩、アミン塩等を例示できる。これらのアニオン性
界面活性剤の1種を単独で使用することもできるし、ま
た、2種以上を併用することもできる。
【0019】上記両性界面活性剤としては、アニオン性
基とカチオン性基とを有する界面活性剤及びこれらにお
いてアニオン性基がナトリウム塩等のアルカリ金属塩又
はアミン塩になっているもの等を挙げることができる。
これらは1種単独で使用することもでき、又、2種以上
を使用することもできる。上記重合性基を有する界面活
性剤としては、一般に反応性乳化剤と称され、分子中に
疎水基、親水基及び重合性基を有する化合物を挙げるこ
とができる。この重合性基としては、例えば、(メタ)
アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペ
ニル基、イソプロペニル基、ビニル基、(メタ)アクリ
ロイル基等の炭素−炭素二重結合を有する官能基を含む
重合性基が挙げられる。この重合性基を有する界面活性
剤としては、通常乳化重合に適用できるものが使用可能
であり、特に限定されるものではないが、具体例として
分子中に前記重合性基を一つ以上有する、ポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアラ
ルキルエーテル及びポリオキシアルキレンフェニルエー
テル等の重合性基含有ポリオキシアルキレンエーテル系
化合物、ポリオキシアルキレンモノスチリルフェニルエ
ーテル及びポリオキシアルキレンジスチリルフェニルエ
ーテル等のポリオキシアルキレンスチリルフェニルエー
テル系化合物を挙げることができる。その他に、これら
の重合性基含有ポリオキシアルキレンエーテル系化合物
及び前記ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテ
ル系化合物から誘導されるスルホン酸塩、硫酸エステル
塩、リン酸エステル塩及びスルホコハク酸エステル塩、
前記重合性基含有ポリオキシアルキレンエーテル化合物
から誘導される脂肪族カルボン酸塩及び芳香族カルボン
酸塩、酸性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系化合
物、及びロジン−グリシジル(メタ)アクリレート系化
合物等を例示できる。これらの界面活性剤は1種単独で
使用することもできるし、また、その2種以上を使用す
ることもできる。
【0020】上記分散剤(B)が含有する共重合体及び
/又はその中和物の合成に際して、溶媒としては、水及
びトルエン、ヘキサン、ベンゼン、イソプロピルアルコ
ール、エタノール、アセトン等の有機溶剤が挙げられ
る。また、その重合にあたって使用する重合開始剤とし
ては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸
ナトリウムなどの過硫酸塩、ターシャリーブチルハイド
ロパーオキサイド等の過酸化物、これらの過硫酸塩又は
過酸化物と還元剤の組合せによるレドックス系重合触
媒、及び2,2 '−アゾビスイソブチロニトリル及び
2,2 '−アゾビス−2−メチルプロピオナミジンジヒ
ドロクロリド等のアゾ系触媒等を挙げることができる
が、特にこれらに限定されることはなく、他の公知慣用
の重合開始剤も使用できる。これらの重合開始剤は、1
種単独で使用することもできるし、また、その2種以上
を使用することもできる。
【0021】上記重合開始剤の使用量は、上記分散剤
(B)が含有する共重合体及び/又はその中和物の合成
の際に使用するモノマーの合計量に対して、通常0 .0
1〜5モル%である。また、この重合開始剤は、モノマ
ーとともに反応容器に一括で仕込んでもよく、連続滴下
してもよい。この重合において使用するモノマーを添加
する方法としては、全てのモノマーを反応容器に一括で
仕込んで重合する一括添加重合法、モノマーの一部又は
全部を反応容器に分割して添加して重合する分割添加重
合法、及びモノマーの一部又は全部を反応容器に連続的
に滴下しながら重合する連続滴下重合法等を用いること
ができる。
【0022】この重合時のモノマー濃度は、通常15〜
50重量%である。15重量%未満のモノマー濃度で重
合し、濃縮操作により、15重量%以上の濃度の共重合
体及び/又はその中和物を得ることも可能であるが、経
済性の点から好ましくない。また、50重量%を超える
モノマー濃度で重合する場合は、重合熱の制御が困難と
なる。重合反応温度は、通常40〜95℃、好ましくは
50〜90℃であり、反応時間は、1〜20時間であ
る。また、共重合体を中和させる場合はそのときの中和
反応は、通常反応温度が60〜90℃であり、反応時間
が0.5〜4時間である。重合終了後、共重合体の(メ
タ)アクリル酸に対応する重合体部分を中和する場合
は、その(メタ)アクリル酸のアニオン性基の当量即ち
アニオン当量に対して、0.6〜1当量が好ましい。
【0023】上記分散剤(B)は、上記の共重合体及び
/又はその中和物の重合生成液中で、通常、固形分濃度
が15〜50重量%として得られ、通常、25重量%の
固形分濃度における粘度(ブルックフィールド回転粘度
計による25℃の測定値)が10〜5000mPa・ s で
あり、pHが6〜11である。
【0024】本発明のロジン系エマルション組成物は、
少なくとも上記(A)、(B)成分からなり、各々の使
用量としては、(A)成分が70〜99重量%、(B)
成分が1〜30重量%が好ましい。(B)成分が1重量
部未満ではサイズ性能などに及ぼす効果が上記範囲のも
のより低下し、また、30重量部より多いとサイズ性能
などへの影響が頭打ちになる傾向が見られ、経済的に好
ましくない。なお、本発明の効果を害さない範囲で公知
の高分子系乳化分散剤、低分子系乳化分散剤、高分子界
面活性剤、低分子界面活性剤等を併用してもよい。
【0025】本発明のロジン系エマルション組成物の製
造方法は、特に限定されるものではないが、例えば特公
昭54─36242号公報に記載されている方法に準じ
て、上記(A)成分を溶剤(例えばベンゼン、トルエ
ン、塩化メチレン等)に溶かし、上記(B)成分を添加
した後ホモジナイザーを通して水中油型エマルションを
製造する方法(溶剤法)、特開昭54─77209号公
報に記載されている方法に準じて、溶融した上記(A)
成分に(B)成分を混合して油中水型エマルジョンを形
成し、反転水を添加し水中油型エマルジョンに相転移さ
せる方法(転相法)、特公昭53─32380号公報に
記載されている方法に準じて、上記(A)、(B)成分
を熔融混合した後、高温高圧下(例えば130〜200
℃、150〜1000Kg/cm2 )でホモジナイザー
を通して水中油型エマルジョンを製造する方法(メカニ
カル法)、特開平10−226981号公報に記載され
ている方法に準じて、上記(A),(B)成分を高剪断
型回転式乳化分散機に通して水中油型エマルションを製
造する方法(メカニカル法)等の方法が用いられる。
【0026】得られるエマルションの粒子径(重量基準
粒径分布における累積50%径)は1μm以下、好まし
くは0.5μm以下である。1μmを越える粒子径の場
合、保存中に沈殿を生じ易く、また機械的安定性が良く
ないことがある。粒子径は、例えばレーザー回折/散乱
式粒度分布装置LA−910(堀場製作所社製)で測定
することができる。
【0027】このようにして得られたロジン系エマルシ
ョン組成物は、サイズ剤として用いると、保存安定性及
び機械的安定性に優れており、高速抄紙機で比較的温和
な乾燥条件下、すなわち湿紙に付与する熱量が比較的少
ない、例えばヤンキードライヤーを有する抄紙機あるい
は超高速の新聞用紙用抄紙機に使用した場合、抄紙pH
4〜6、特にpH4.5〜5.0、すなわちいわゆる酸
性抄紙系において従来のサイズ剤に比べてサイズ性能等
の性能が優れている。また、抄紙pH6〜7の弱酸性抄
紙系、抄紙pH7〜8の中性抄紙系においても従来のサ
イズ剤に比べてサイズ性能が優れている。抄紙pHが4
未満であったり、抄紙pHが8より大きくても本発明の
ロジン系エマルション組成物をサイズ剤として使用でき
るが、サイズ効果の点では上記範囲のものが好ましい。
また、本発明のロジン系エマルション組成物をサイズ剤
として使用すると、プレスロール、ドライヤーキャンバ
スなどの抄紙用具の汚れが少ないこと等の利点がある。
【0028】本発明の紙のサイジング方法は、本発明の
ロジン系エマルション組成物をサイズ剤として用いた抄
紙pH4〜8における種々の紙や板紙の製造工程におい
て、例えばウェット・エンド部に添加することにより実
施される。具体的には、本発明のロジン系エマルション
組成物をサイズ剤としてパルプの水性分散液にその乾燥
重量に対して0.01〜5固形分重量%、好ましくは
0.05〜2固形分重量%添加する。本発明のロジン系
エマルション組成物は、表面サイズ剤として使用するこ
とも可能であり、この場合、抄紙された湿紙に噴霧、浸
漬、塗布などの慣用的な表面サイジング方法が適用され
る。その湿紙は予め抄造された湿紙でもよい。本発明の
ロジン系エマルション組成物をサイズ剤とするときは、
表面サイズ剤もその下位概念に含む。
【0029】本発明の紙は、上記ロジン系物質(A)と
上記分散剤(B)が含有する共重合体及び/又はその中
和物を少なくとも含有するが、本発明のロジン系エマル
ション組成物をサイズ剤として用い、硫酸バン土存在下
(カチオン性ポリアクリルアミド等のカチオン性薬品存
在下では必ずしも硫酸バンドは存在しなくてもよく)、
好ましくはパルプ固形分に対して0.5%〜5%添加し
て、抄紙pH4ないしpH8で抄造することによっても
得られ、従来のロジン系サイズ剤を使用してサイズされ
た紙に比べて優れたサイズ性能を示す。
【0030】本発明の紙としては、特に制限されない
が、各種の紙、板紙が挙げられる。紙の種類としては、
PPC用紙、インクジェット印刷用紙、レーザープリン
ター用紙、フォーム用紙、熱転写紙、感熱記録原紙、感
圧記録原紙等の記録用紙及びその原紙、アート紙、キャ
ストコート紙、上質コート紙等のコート原紙、クラフト
紙、純白ロール紙等の包装用紙、その他ノート用紙、書
籍用紙、各種印刷用紙、新聞用紙等の各種紙(洋紙)、
マニラボール、白ボール、チップボール等の紙器用板
紙、ライナー等の板紙が挙げられる。
【0031】紙あるいは板紙を製造するに当たって、パ
ルプ原料としては、クラフトパルプあるいはサルファイ
トパルプなどの晒あるいは未晒化学パルプ、砕木パル
プ、機械パルプあるいはサーモメカニカルパルプなどの
晒あるいは未晒高収率パルプ、新聞古紙、雑誌古紙、段
ボール古紙あるいは脱墨古紙などの古紙パルプのいずれ
も使用することができる。また、上記パルプ原料と石
綿、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリオレ
フィン、ポリビニルアルコール等の合成繊維との混合物
も使用することができる。
【0032】填料、染料、乾燥紙力向上剤、湿潤紙力向
上剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤などの添加物も、各
々の紙種に要求される物性を発現するために、必要に応
じて使用しても良い。填料としては、クレー、タルク、
炭酸カルシウム等が挙げられ、これらは単独で用いても
良く、2種以上を併用しても良い。乾燥紙力向上剤とし
ては、アニオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリ
アクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カチオン化
澱粉、両性澱粉等が挙げられ、これらは単独で用いても
よく、2種以上を併用しても良い。湿潤紙力向上剤とし
ては、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、メラミン
・ホルムアルデヒド樹脂、尿素・ホルムアルデヒド樹脂
等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、アニオン
性ポリアクリルアミドを併用しても良い。歩留り向上剤
としては、アニオン性又はカチオン性高分子量ポリアク
リルアミド、シリカゾルとカチオン化澱粉の併用、ベン
トナイトとカチオン性高分子量ポリアクリルアミドの併
用等が挙げられる。濾水性向上剤としては、ポリエチレ
ンイミン、カチオン性又は両性又はアニオン性ポリアク
リルアミド等が挙げられる。また、サイズプレス、ゲー
トロールコーター、ビルブレードコーター、キャレンダ
ーなどで、澱粉、ポリビニルアルコール、アクリルアミ
ド系ポリマー等の表面紙力向上剤、染料、コーティング
カラー、表面サイズ剤、防滑剤などを必要に応じて塗布
しても良い。また、硫酸バン土は本発明のサイズ剤を添
加する前、添加した後、あるいは同時に添加して使用し
ても良い。
【0033】
【発明の実施の形態】上記(A)成分としては、不飽和
二塩基酸による強化ロジン類、多価アルコールを用いた
ロジンエステル類及び両者の混合物を用いる。また、上
記(B)成分としては、(i)上記(d)成分を使用し
ないときは、上記(a)成分としてスチレン及び/又は
α−メチルスチレンを10〜60重量部、上記(b)成
分としてn−ブチルアクリレート(Tg(そのホモポリ
マーのガラス転移温度、以下同様):−45℃)、イソ
ブチルアクリレート(Tg:−15℃)、2−エチルヘ
キシルアクリレート(Tg:−55℃)及び2−エチル
ヘキシルメタクリレート(Tg:−10℃)(Tgが−
5〜−60℃である(メタ)アクリル酸エステル系モノ
マーとしてもよい)の少なくとも1種を20〜70重量
部、上記(c)成分として(メタ)アクリル酸を20〜
60重量部用い、(ii)上記(d)成分を使用すると
きは、上記(a)成分としてスチレン及び/又はα−メ
チルスチレンを10〜60重量部、上記(b)成分とし
てn−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート及び2−エチルヘキシ
ルメタクリレート(Tgが−5〜−60℃である(メ
タ)アクリル酸エステル系モノマーとしてもよい)の少
なくとも1種を20〜70重量部、上記(c)成分とし
て(メタ)アクリル酸を20〜60重量部、上記(d)
成分として上記(b)以外のメタクリル酸メチル(T
g:104℃)、イソブチルメタクリレート(Tg:5
3℃)、n−ブチルメタクリレート(Tg:22℃)及
びシクロヘキシルメタクリレート(Tg:83℃)の少
なくとも1種を多くても10重量部(10重量部以下)
用い、これらの(i)(ii)とともに、それぞれ連鎖
移動剤としてアルキルメルカプタン及び/又は2,4−
ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンの存在下、ある
いはこれらとメルカプトエタノールの存在下に重合させ
た共重合体、あるいはさらに苛性ソーダ、苛性カリ及び
アンモニアの少なくとも1種を用いて当量比0.6〜1
で中和して得られるその共重合体の中和物を含有する分
散剤を用いる。上記(A)成分を70〜99重量%、上
記(B)成分を1〜30重量%を水性分散媒(主成分は
水)に分散させてロジン系エマルション組成物を得る。
このロジン系エマルション組成物を用いて、抄紙pH4
〜8で抄紙し、サイジングした紙を得る。
【0034】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。また、各実施例における部及び%はいずれも重量基
準である。 ロジン系物質(A)の製造 製造例1(フマル酸強化ロジン系物質(A−1)の製
造) 200℃で溶融状態にあるガムロジン440部にフマル
酸90部を徐々に加え、200℃で2時間攪拌保温した
後、さらにホルムアルデヒド処理(変成率1%)トール
油ロジンを470部加え、溶融攪拌して均質に混合し、
その後に得られた反応生成物を室温に冷却した。この反
応生成物はフマル酸が9%付加されたフマル酸強化ロジ
ンであり、フマル酸強化ロジン系物質(A−1)とす
る。
【0035】製造例2(ロジン物質のグリセリンエステ
ルの製造) 攪拌機、温度計、窒素導入管、分水器及び冷却器を備え
たフラスコに、酸価170のガムロジン600部とグリ
セリン55部を仕込み、270℃で15時間エステル化
反応させてロジン物質の多価アルコールエステルの反応
生成物を得た。
【0036】製造例3(フマル酸強化ロジンとロジンエ
ステル混合物(A−2)の製造) 200℃で溶融状態にあるガムロジン69部にフマル酸
6部を加え、200℃で2時間攪拌保温した後、製造例
2のロジンエステル25部を加え溶融状態で攪拌混合
し、8%フマル酸強化ロジンとロジンエスルの75:2
5重量比の混合物を得た。これをフマル酸強化ロジンと
ロジンエステル混合物(A−2)とする。
【0037】分散剤(B)の製造 合成例1(実施例用アニオン性高分子系乳化分散剤(B
−1)の製造) 攪拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに
スチレン0.42部、ブチルアクリレート10.17
部、80%メタアクリル酸13.24部、ノルマルドデ
シルメルカプタン0.21部、メルカプトエタノール
0.03部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.04部、過硫酸アンモニウム1.18部仕込み、固
形分濃度が27%となるよう水58.6部を加えて攪拌
混合し、90℃で3時間加熱した。ついで70℃まで冷
却し、メタクリル酸のアニオン当量に対して0.8当量
となり、固形分濃度が25%となるよう30%水酸化ナ
トリウム水溶液14.23部および水1.88部を徐々
に滴下し、30分間攪拌した後室温まで冷却することに
より、固形分25.0%、粘度4940mPa・s、p
H8.5のスチレン−メタクリル酸共重合体ポリマー分
散液であるアニオン性高分子系乳化分散剤(B−1)を
得た。使用した上記各成分、上記当量比、上記固形分、
粘度、pHの測定値を表1に示す。なお、粘度はブルッ
クフィールド回転粘度計を用いた25℃の測定値であ
る。
【0038】合成例2〜16(実施例用アニオン性高分
子系乳化分散剤B−2〜B−16の製造) 上記合成例1中のモノマー類、連鎖移動剤、アルカリ類
を表1記載の対応する欄の組成比となるようにし、アル
カリ類の仕込量は表1記載の対応する欄の(メタ)アク
リル酸のアニオン当量に対する当量比となる量としたこ
と以外はこの合成例1と同様にして共重合体分散液を製
造し、アニオン性高分子系乳化剤(B−2〜B−16)
を得た。合成例1の場合と同様に測定した結果を表1に
示す。
【0039】比較合成例1〜6(比較例用アニオン性高
分子系乳化分散剤の製造)上記合成例1中のモノマー
類、連鎖移動剤、アルカリ類を表1記載の対応する欄の
組成となるようにし,アルカリ類の仕込量は表1記載の
対応する欄の(メタ)アクリル酸のアニオン当量に対す
る当量比となる量としたこと以外はこの合成例1と同様
にして共重合体分散液を製造し,アニオン性高分子系乳
化剤(B−17〜B−22)を得た。合成例1の場合と
同様に測定した結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 なお、表中の略号は以下の表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】実施例1(ロジンエマルションサイズ剤の
製造例1) 上記ロジン系物質(A)の製造例1で得られたロジン系
物質(A−1)を約150℃に加熱溶融し、攪拌しなが
ら、上記合成例1で得られたアニオン性高分子系乳化分
散剤(B−1)を全固形分中5%になるように添加して
混合し、油中水型のエマルションとした。これに攪拌
下、熱水を徐々に加えて転相させ水中油型のエマルショ
ンとし、これにさらに熱水を素早く添加して混合し、安
定な水中油型エマルションとした後、室温まで冷却しロ
ジン系物質の水性エマルション組成物を得た。このよう
にして得られたロジン系エマルション組成物の固形分は
51.0%、平均粒子径は0.45μm、重量基準粒径
分布における累積50%径は1μm以上は0、粘度は3
2mPa・s、pHは5.8であった。このロジン系エ
マルション組成物をそのままサイズ剤とする。これらの
測定値を表3に示す。なお、粒子径はレーザー回折/散
乱式粒度分布装置LA−910(堀場製作所社製)によ
る測定値、粘度はブルックフィールド回転粘度計を用い
た25℃の測定値である。
【0043】実施例2〜16(ロジンエマルションサイ
ズ剤の製造例2〜16) アニオン性高分子系乳化剤(B−1)を表1記載のアニ
オン性高分子系乳化剤(B−2〜B−16)に代えたこ
と以外は実施例1と同様にしてロジン系エマルション組
成物を得た。得られたロジン系エマルション組成物につ
いて実施例1の場合と同様に測定した結果を表3に示
す。
【0044】比較例1〜6 アニオン性高分子乳化剤(B−1)を表1記載のアニオ
ン性高分子系乳化剤(B−17〜B−22)に代えたこ
と以外は実施例1と同様にしてロジン系エマルション組
成物を得た。得られたロジン系エマルション組成物につ
いて実施例1の場合と同様に測定した結果を表3に示
す。
【0045】実施例17〜32(ロジンエマルションサ
イズ剤の製造例17〜32) ロジン系物質(A−1)を上記ロジン系物質(A)の製
造例3で得られたロジン系物質をフマル酸強化ロジンと
ロジンエステル混合物(A−2)とし、アニオン性高分
子系乳化剤(B−1)を表1記載のアニオン性高分子系
乳化剤(B−1〜B−16)に代えたこと以外は実施例
1と同様にしてロジン系エマルション組成物を得た。得
られたロジン系エマルション組成物について実施例1の
場合と同様に測定した結果を表5に示す。
【0046】比較例7〜12 ロジン系物質(A−1)を上記ロジン系物質(A)の製
造例3で得られたロジン系物質をフマル酸強化ロジンと
ロジンエステル混合物(A−2)とし、アニオン性高分
子系乳化剤(B−1)を表1記載のアニオン性高分子系
乳化剤(B−17〜B−22)に代えたこと以外は実施
例1と同様にしてロジン系エマルション組成物を得た。
得られたロジン系エマルション組成物を実施例1の場合
と同様に測定した結果を表3に示す。
【0047】上記実施例及び比較例で得られたロジン系
物質の水性エマルションである各ロジン系エマルション
組成物を用いて、サイズ効果試験、機械的安定性試験、
静置安定性試験、発泡性試験及び硬水希釈安定性試験を
行った結果を表4(実施例1〜16、比較例1〜6)、
表6(実施例17〜32、比較例7〜12)に示す。 (サイズ効果試験1)晒クラフトパルプ(針葉樹体広葉
樹のパルプ比が1対9である混合パルプ)をパルプ濃度
が2.5%になるように硬度100ppmの希釈用水で
希釈し、ビーターを用いて叩解度400とした。次いで
得られたパルプスラリー1.2リットルを離解機に秤取
し、攪拌下、硫酸バン土を対パルプ1.5%加えた後、
上記実施例、比較例のそれぞれから得られたロジン系エ
マルション組成物を各別に対パルプ0.2%添加した。
それからpH4.5の希釈水でこの得られたパルプスラ
リーを濃度0.25%まで希釈し、定着剤としてカチオ
ン性ポリアクリルアミド(日本ピー・エム・シー(株)
製紙力増強剤DS410)を対パルプ0.05%添加
し、ノーブルアンドウッド抄紙機で抄紙pH4.5で抄
紙し、得られた湿紙の乾燥はドラムドライヤーを用いて
100℃、80秒および80℃、100秒の2種類の条
件で行い、坪量65g/m2の上記実施例、比較例のロ
ジン系エマルション組成物を用いたそれぞれの試験紙を
得た。得られたそれぞれの試験紙を恒温恒湿(23℃、
相対湿度50%)環境下で24時間調湿した後、サイズ
度をステキヒト法で測定した。この試験は実施例1〜1
6、比較例1〜6で得られたロジン系エマルション組成
物について行った。80℃、100秒の乾燥が「緩やか
な乾燥条件」に相当する。
【0048】(サイズ効果試験2)段ボール古紙をパル
プ濃度2.5%になるよう硬度100ppmの希釈用水
で希釈し、ビーターを用いて叩解度350とした。次い
で得られたパルプスラリー1.2リットルを離解機に秤
取し、攪拌下、カチオン性ポリアクリルアミド(日本ピ
ー・エム・シー(株)製紙力増強剤DS470)を対パ
ルプ0.2%添加した後、上記実施例、比較例のロジン
系エマルション組成物を各別に対パルプ0.2%添加し
た。それからpH7の希釈水でこの得られたパルプスラ
リーを濃度0.25%まで希釈し、ノーブルアンドウッ
ド抄紙機を用い、pH6.8で抄紙し、得られた湿紙の
乾燥はドラムドライヤーを用いて100℃、80秒およ
び80℃、100秒の2種類の条件で行い、坪量80g
/m2の上記実施例、比較例のロジン系エマルション組
成物を用いたそれぞれの試験紙を得た。得られたそれぞ
れの試験紙を恒温恒湿(23℃、相対湿度50%)環境
下で24時間調湿した後、サイズ度をコブ吸水度法で測
定した。この試験は実施例17〜32、比較例7〜12
で得られたロジン系エマルション組成物について行っ
た。80℃、100秒の乾燥が「緩やかな乾燥条件」に
相当する。
【0049】(静置安定性試験)長さ30cm、内径
2.1cmの試験管に100mlの上記実施例、比較例
の各ロジン系物質のエマルション組成物を各別に入れ、
2ケ月静置後、底部に沈殿した沈殿物の高さ(cm)を
測定した。 (機械的安定性試験)上記実施例、比較例の各ロジン系
物質のエマルション組成物50gを各別にカップに入
れ、温度25℃、荷重25Kg、回転数800rpmに
て10分間マーロン式安定性試験を行った。各カップ毎
の生成した凝集物を325メッシュ金網にて濾過して各
カップ毎の全固形分に対する析出量を測定し百分率で表
した。
【0050】(発泡性試験1)パルプ濃度が2.5%に
なるように硬度100ppmの希釈用水で希釈し、ビー
ターを用いて叩解度400とした。次いで得られたパル
プスラリー1.2リットルを離解機に秤取し、攪拌下、
硫酸バン土を対パルプ1.5%加えた後、上記実施例、
比較例のそれぞれから得られたロジン系エマルション組
成物を各別に対パルプ0.2%添加した。それからpH
4.5の希釈水でこの得られたパルプスラリーを濃度
0.25%まで希釈し、円筒型の容器に入れた。その
後、希釈したパルプスラリーに定着剤としてカチオン性
ポリアクリルアミド(日本ピー・エム・シー(株)製紙
力増強剤DS410)を対パルプ0.05%添加した
後、このパルプスラリーをポンプで循環してこれを50
cmの高さから容器中に落下させ、10分後の液面に蓄
積する泡の面積を、液面全体面積に対する百分率で表し
た。この試験は実施例1〜16、比較例1〜6で得られ
たロジン系エマルション組成物について行った。 (発泡性試験2)段ボール古紙をパルプ濃度2.5%に
なるように硬度100ppmの希釈用水で希釈し、ビー
ターを用いて叩解度350とした。次いで得られたパル
プスラリー1.2リットルを離解機に秤取し、攪拌下、
カチオン性ポリアクリルアミド(日本ピー・エム・シー
(株)製紙力増強剤DS470)を対パルプ0.2%添
加した後、上記実施例、比較例のそれぞれから得られた
ロジン系エマルション組成物を各別に対パルプ0.2%
添加した。それからpH7の希釈水でこの得られたパル
プスラリーを濃度0.25%まで希釈し、円筒型の容器
に入れた。その後、このパルプスラリーをポンプで循環
してこれを50cmの高さから容器中に落下させ、10
分後の液面に蓄積する泡の面積を、液面全体面積に対す
る百分率で表した。この試験は実施例17〜32、比較
例7〜12で得られたロジンエマルションサイズ剤につ
いて行った。
【0051】(硬水希釈安定性試験)ロジン系物質の水
性エマルションを硬度300ppmの硬水を用いて固形
分5%となるように希釈し、40℃で24時間保持後、
ろ紙でろ過し、全固形分に対するろ過残量を測定し百分
率で表した。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】上記表3、5から、実施例のロジン系エマ
ルション組成物は比較例のものに比べて、粒子径が数十
%も小さく、その粒子径の分布も1μm以上の粒子径が
なく、その相違は顕著であり、実施例のものはロジン系
物質を乳化分散させたときの分散状態が極めて微細であ
るということができる。これにより実施例のものは静置
安定性、機械的安定性、硬水希釈安定性が顕著に優れる
ことは表4、6から分かる。また、表4、6の結果か
ら、実施例のものは比較例のものに比べて、抄紙pHが
4.5、6.8のいずれでも、乾燥条件が穏やかな場合
でも、サイズ度が顕著に優れることがわかる。また、実
施例のものは発泡性が少なく、通常取り扱い易い粘度で
もある。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、ロジン系物質を乳化分
散させたときの分散状態が極めて微細かつ優れた分散安
定性を示し、しかも分散液が低粘度で取り扱いやすく、
加えて硬水希釈時の分散安定性に優れるのみではなく、
抄紙工程における泡立ちが低く、酸性から中性にかけて
の広範囲のpH領域において乾燥条件が比較的穏やかな
抄紙系においても従来のロジン系エマルション組成物よ
り優れたサイズ効果を発揮するロジン系エマルション組
成物、これを用いた紙のサイジング方法及びサイズ効果
の優れた紙を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 17/37 D21H 17/37 17/62 17/62 21/16 21/16 Fターム(参考) 4J002 AF021 BC072 FD310 GK04 HA07 4J100 AB02P AB03P AB04P AB16P AJ02R AK01R AL03Q AL04Q AL05Q AL08S AL09S AL34S AL36S AM21S AP01S AQ12S AQ19S BA03S BA31S BA56S BC73S CA05 CA06 JA15 4L055 AG50 AG63 AG71 AG89 AG97 AH11 AH33 AH50 BD11 EA20 EA31 EA32 FA08 FA17 FA23 FA30 GA05 GA06 GA16 GA17 GA18 GA34

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン系物質(A)と、分散剤(B)を
    含有するロジン系エマルション組成物において、該分散
    剤(B)はスチレン系モノマー(a)と、ガラス転移温
    度が高くても0℃であるホモポリマーを構成することが
    できるモノマーである(メタ)アクリル酸エステル系モ
    ノマー(b)と、(メタ)アクリル酸及び/又はその塩
    のモノマー(c)をモノマー構成に有するモノマーを共
    重合させて得られる共重合体及び/又はその中和物を含
    有するロジン系エマルション組成物。
  2. 【請求項2】 ロジン系物質(A)と、分散剤(B)を
    含有するロジン系エマルション組成物において、該分散
    剤(B)はスチレン系モノマー(a)と、ガラス転移温
    度が高くても0℃であるホモポリマーを構成することが
    できるモノマーである(メタ)アクリル酸エステル系モ
    ノマー(b)と、(メタ)アクリル酸及び/又はその塩
    のモノマー(c)と、上記(メタ)アクリル酸エステル
    系モノマー(b)以外の(メタ)アクリル酸エステル系
    モノマー(d)をモノマー構成に有するモノマーを共重
    合させて得られる共重合体及び/又はその中和物を含有
    するロジン系エマルション組成物。
  3. 【請求項3】 モノマーを2,4−ジフェニル−4−メ
    チル−1−ペンテン(e)及びアルキルメルカプタン
    (f)の存在下に共重合させて共重合体及び/又はその
    中和物を得る請求項1又は2に記載のロジン系エマルシ
    ョン組成物。
  4. 【請求項4】 (a)成分が10〜60重量%、(b)
    成分が20〜70重量%、(c)成分が20〜60重量
    %及び(d)成分が0〜10重量%である請求項1ない
    し3のいずれかに記載のロジン系エマルション組成物。
  5. 【請求項5】 (a)〜(d)成分の合計の重量に対し
    (e)成分を0.1〜3重量%、(f)成分を0.1〜
    3重量%使用する請求項3又は4に記載のロジン系エマ
    ルション組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のロ
    ジン系エマルション組成物をサイズ剤として用いpH4
    ないしpH8の抄紙pH範囲でサイジングを行う紙のサ
    イジング方法。
  7. 【請求項7】 ロジン系物質(A)と 、請求項1ない
    し5のいずれかに記載の共重合体及び/又はその中和物
    を含有する紙。
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