JP5464309B2 - 撥水剤用下塗り剤及び紙の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撥水剤用下塗り剤及び紙の製造方法に関し、さらに詳細には、紙に優れた撥水効果を与えるために撥水剤の効果を十分に引き出すための撥水剤用下塗り剤及び撥水効果を有する紙の製造方法に関する。
従来より、表面に印刷を施す紙、板紙においてはサイズ度向上やその他の印刷適性を向上させる目的でα−オレフィン−マレイン酸系共重合体等のアルカリ金属塩の水溶液とアクリルアミド系物質の混合物を使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、アルコール類とアルケニルコハク酸類とを反応させて得られるアルケニルコハク酸誘導体(A)及びアニオン性高分子化合物のアルカリ塩(B)の存在下で、疎水性モノマー(C)を重合することを特徴とする表面サイズ剤の製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、これらの技術は表面サイズ剤に関する技術であって、表面サイズ剤により、紙の表面のサイズ性能を向上させるものであり、撥水加工適性向上に関する技術に関するものではない。すなわち、撥水剤の効果を引き出すことについては、記載も示唆もされていない。
特公昭60−10160号公報 特開2004−027421号
撥水剤用下塗り塗工液、その塗工層を有する撥水紙およびその製造方法に関して、複数のカチオン性の樹脂を用いることが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−336663号
本発明は、撥水剤の撥水効果を十分に引き出すことのできる撥水剤用下塗り剤を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のアニオン性高分子分散剤(A)の水溶液中で、特定の疎水性ビニル系単量体(B)を特定比率で乳化重合して得られるエマルションが、前記問題を克服できることを見いだし、本願発明を完成するに至った。
すなわち前記課題を解決するための手段である本発明は、
(1)少なくともα−オレフィンと無水マレイン酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩を含有するアニオン性高分子分散剤(A)の水溶液中で、炭素数4〜18のアルキル基を有する疎水性ビニル系単量体(B)を乳化重合して得られるエマルションであり、有効分重量比が(A)/(B)=(40〜75)/(60〜25)であることを特徴とする撥水剤用下塗り剤、
(2)アニオン性高分子分散剤(A)が、スチレン類と(メタ)アクリル酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩を含有している前記(1)の撥水剤用下塗り剤、
(3)前記(1)又は(2)の撥水剤用下塗り剤を0.01〜0.5g/m塗工した後、撥水剤を塗工した紙の製造方法を提供するものである。
本発明は、撥水剤の撥水効果を十分に引き出すことのできる撥水剤用下塗り剤を提供することができる。
本発明の撥水剤用下塗り剤は、少なくともα−オレフィンと無水マレイン酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩を含有するアニオン性高分子分散剤(A)の水溶液中で、炭素数4〜18のアルキル基を有する疎水性ビニル系単量体(B)を乳化重合して得られるエマルションであり、有効分重量比が(A)/(B)=(40〜75)/(60〜25)、好ましくは、(40〜70)/(60〜30)である。また、アニオン性高分子分散剤(A)が、α−オレフィンと無水マレイン酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩に加えて、スチレン類と(メタ)アクリル酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩を含有していることが好ましい。
アニオン性高分子分散剤(A)は、少なくともα−オレフィンと無水マレイン酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩を含有するものであり、共重合体全体としてアニオン性を有するものであり、重量平均分子量は、1000〜10000000であることが好ましく、少なくともα−オレフィンと無水マレイン酸を含んでいる共重合体をアルカリ塩とするものである。アニオン性高分子分散剤(A)の酸価は、200〜500が好ましく、250〜450がさらに好ましい。
前記共重合体は、少なくともα−オレフィンと無水マレイン酸以外にも本発明の性能を害さない範囲でその他の単量体を使用することができる。
その他のモノマーとしては、スチレン、アクリル酸エステルなどの疎水性単量体、アクリル酸、イタコン酸、フマル酸などのアニオン性単量体、アクリルアミドなどのノニオン性単量体などを挙げることができ、ジアリルアミンなどのカチオン性単量体も使用できるが、共重合体全体としてアニオン性を示す使用量である必要がある。
前記共重合体に水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液を作用させることにより、共重合体のアルカリ塩とすることができ、これをアニオン性高分子分散剤(A)とすることができる。
これらのアルカリ塩の中でもアニオン性高分子分散剤(A)が水溶性となるものが好ましく、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩であることが好ましい。
このようにして得られるアニオン性高分子分散剤(A)の存在下に少なくとも炭素数4〜18のアルキル基を有する疎水性ビニル系単量体(B)を乳化重合する。
前記炭素数4〜18のアルキル基を有する疎水性ビニル系単量体(B)としては、
ノルマルブチルアクリレート及びノルマルブチルメタクリレート(ノルマルブチル(メタ)アクリレートと略することがある))、イソブチルアクリレート及びイソブチルメタクリレート(イソブチル(メタ)アクリレートと略することがある)、ターシャリーブチルアクリレート及びターシャリーブチルメタクリレート(ターシャリーブチル(メタ)アクリレートと略することがある)、オクチルアクリレート及びオクチルメタクリレート(オクチル(メタ)アクリレートと略することがある)、2−エチルヘキシルアクリレート及び2−エチルヘキシルメタクリレート(2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートと略することがある)、デシルアクリレート及びデシルメタクリレート(デシル(メタ)アクリレートと略することがある)、イソノニルアクリレート及びイソノニルメタクリレート(イソノニル(メタ)アクリレートと略することがある)、ステアリルアクリレート及びステアリルメタクリレート(ステアリル(メタ)アクリレートと略することがある)等の直鎖、分岐、環状構造を有しているものを挙げることができる。これらの中でも直鎖、分岐の鎖状構造を有するものが好ましい。
なお、上記と同様に本発明においてはアクリレート及びメタアクリレートを(メタ)アクリレートと略することがある。
なお、乳化重合にあたって使用する単量体は、炭素数4〜18のアルキル基を有する疎水性ビニル系単量体(B)以外にも発明の性能を害さない範囲でその他の単量体を使用することができる。
その他の単量体としては、炭素数4〜18のアルキル基を有さない疎水性ビニル系単量体、アニオン性単量体、ノニオン性単量体、カチオン性単量体等を挙げることができる。
炭素数4〜18のアルキル基を有さない疎水性ビニル系単量体としては、実質的に水に不溶、或いは難溶なビニルモノマーを挙げることができ、スチレン類、炭素数4〜18のアルキル基を有さないアルキル(メタ)アクリレート類、不飽和ジカルボン酸のジアルキルエステル類、ビニルエステル類等が挙げられ、これらは1種又は2種以上用いることができる。
具体的に、スチレン類としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等を挙げることができ、炭素数4〜18のアルキル基を有さないアルキル(メタ)アクリレート類としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート等を挙げることができ、不飽和ジカルボン酸のジアルキルエステル類としては、マレイン酸やフマル酸のジメチルエステル、ジエチルエステルを挙げることができ、ビニルエステル類としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルを挙げることができ、これらは1種又は2種以上用いることができる。これらの中でも乳化重合に使用する場合、エマルションの安定性などの観点からスチレン類、炭素数4〜18のアルキル基を有さないアルキル(メタ)アクリレート類が好ましく、スチレン及びα−メチルスチレン、炭素数1から3であるアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート類が、特に好ましい。
前記アニオン性単量体としては、アニオン性の官能基を有する単量体であり、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、リン酸エステル基含有単量体、これらの塩等を挙げることができる。
前記カルボキシル基含有単量体としては、α,β−不飽和カルボン酸類、α,β−不飽和ジカルボン酸半エステル類が挙げられ、これらは1種又は2種以上用いることができる。
具体的に、α,β−不飽和カルボン酸類としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、これらの塩等を挙げることができ、α,β−不飽和ジカルボン酸半エステル類としては、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプロピル、マレイン酸モノブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル酸モノプロピル、フマル酸モノブチル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノプロピル、イタコン酸モノブチル、これらの塩等を挙げることができ、これらは1種又は2種以上用いることができる。
これらを使用する場合は、これらの中でもα,β−不飽和カルボン酸類が好ましく、特に、アクリル酸、メタクリル酸、及びこれらの塩が、表面塗工液の発泡性が少ないという点で好ましい。
具体的に、スルホン酸基含有単量体としては、ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホン化スチレン等を挙げることができ、リン酸エステル基含有モノマーとしては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのリン酸エステルを挙げることができることができる。
前記ノニオン性単量体としては、アクリルアミド、メタクリルアミド(以下、アクリルアミド及びメタクリルアミドをアクリルアミド類と略することがある)、N−置換モノアルキル(メタ)アクリルアミド類、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート類、N−置換ジアルキル(メタ)アクリルアミド類、ジアセトンアクリルアミド、ビニルピロリドン等を挙げることができる。
前記N−置換モノアルキル(メタ)アクリルアミド類としては、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ターシャリーブチル(メタ)アクリルアミド、N−ラウリル(メタ)アクリルアミド、N−ターシャリーオクチル(メタ)アクリルアミド、N−シクロヘキシル(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。
前記N−置換ジアルキル(メタ)アクリルアミド類としては、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジターシャリーブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジラウリル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジターシャリーオクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジシクロヘキシル(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。
前記カチオン性単量体としては、(モノ−又はジ−アルキル)アミノアルキル(メタ)アクリレート、(モノ−又はジ−アルキル)アミノヒドロキシルアルキル(メタ)アクリレート、(モノ−又はジ−アルキル)アミノアルキル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ジアリルアミン等を挙げることができる。
疎水性ビニル単量体(B)と共重合し得る他の単量体の中ではノニオン性単量体が好ましく、ノニオン性単量体の中でもアクリルアミド類、N−置換モノアルキル(メタ)アクリルアミド類、N−置換ジアルキル(メタ)アクリルアミド類のようなアクリルアミド類が好ましく、特にアクリルアミド類が好ましい。
前記疎水性ビニル単量体(B)と共重合し得る他の単量体は、疎水性ビニル単量体(B)の固形分を100部とした場合、20部以下であることが好ましい。
エマルションの製造は、全ての単量体を反応容器に一括で仕込んで重合する一括添加重合法、単量体の一部又は全部を反応容器に分割して添加して重合する分割添加重合法、及び単量体の一部又は全部を反応容器に連続的に滴下しながら重合する連続滴下重合法等を用いることができる。
エマルションは水溶液中、または、有機溶媒/水混合溶媒中で乳化重合後に脱溶剤することで製造できる。
重合時の単量体濃度は、通常10〜50重量%である。10重量%未満の単量体濃度で重合し、濃縮操作により、10重量%以上の濃度の重合体を得ることも可能であるが、経済性の点から好ましくはない。また、50重量%を超える単量体濃度で重合する場合は、重合熱の制御が困難となる。重合反応温度は、通常40〜95℃、好ましくは50〜90℃であり、反応時間は、1〜20時間である。
エマルションを製造するにあたって使用できる重合開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、及び過硫酸ナトリウムなどの無機過硫酸塩、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物、これらの無機過硫酸塩又は有機過酸化物と還元剤の組合せによるレドックス系重合触媒、並びに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル及び2,2’−アゾビス−2−メチルプロピオナミジンジヒドロクロリド等のアゾ系触媒等を挙げることができるが、特にこれらに限定されることはなく、他の公知慣用の重合開始剤も使用できる。これらの重合開始剤は、2種以上併用してもよい。
重合開始剤の使用量は、単量体の合計量に対して、通常0.5〜10重量%である。また、重合開始剤は、モノマーとともに反応容器に一括で仕込んでもよく、連続滴下してもよい。
また、エマルションを製造するにあたって、公知の連鎖移動剤が使用可能であり、アルキルメルカプタン系化合物、チオグリコール酸誘導体、メルカプトプロピオン酸誘導体、メルカプタン誘導体等の連鎖移動剤(分子量調整剤)が挙げられる。
具体的に、アルキルメルカプタン系化合物としてはノルマルオクチルメルカプタン、ターシャリードデシルメルカプタン、ノルマルドデシルメルカプタン、ノルマルオクタデシルメルカプタン、ノルマルヘキサデシルメルカプタン等を挙げることができ、メルカプタン誘導体としてはメルカプトエタノール、チオリンゴ酸、チオサリチル酸等を挙げることができる。
これらの連鎖移動剤は、モノマーとともに反応容器に一括で仕込んでもよく、連続滴下してもよい。これらの連鎖移動剤は、2種以上併用してもよい。連鎖移動剤の使用量は、単量体の合計量に対して、0.01〜5重量%の範囲が好ましい。
前記有機溶媒には、脱溶媒が容易な溶媒が好ましく、有機溶媒としては、アルコール類、グリコール類とその誘導体、アミド類、芳香族類、炭化水素類、エステル類を挙げることができる。具体的に、アルコール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等を挙げることができ、グリコール類としては、エチレングリコール、プロピレングリコールを挙げることができ、アミド類としては、ジメチルホルムアミド等を挙げることができ、芳香族類としては、ベンゼン、トルエン等を挙げることができ、炭化水素類としては、ヘキサン、キシレン等を挙げることができ、エステル類としては、酢酸エチル、酢酸ブチル等を挙げることができる。これらの1種を単独で使用できるし、2種類以上を併用することもできる。この中でも安全性や価格の観点から、アルコール類の使用が好ましく、具体的には、エタノール、イソプロパノールが好ましい。
アニオン性高分子分散剤(A)としてα−オレフィンと無水マレイン酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩とともに用いられるスチレン類と(メタ)アクリル酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等のスチレン類とアクリル酸及び/又はメタクリル酸((メタ)アクリル酸と略することがある)を少なくとも共重合したものをアルカリで作用させたものである。
前記スチレン類と(メタ)アクリル酸を反応して得られる共重合体は、スチレン類と(メタ)アクリル酸以外にもその他の共重合可能な単量体を用いることができる。
その他の共重合可能な単量体とは、前記の疎水性単量体、アニオン性単量体、カチオン性単量体、ノニオン性単量体を挙げることができる。
本発明の撥水剤用下塗り剤は、通常、固形分濃度が1〜50重量%、固形分濃度が2重量%における粘度(ブルックフィールド回転粘度計:25℃)が10mPa・s以下、pHが6〜10に調整されることが好ましい。
本発明の撥水剤用下塗り剤は、塗工液として調製され、紙などに塗工される。この際、撥水剤の塗工は撥水剤用下塗り剤を塗工した後に行なうことが好ましい。
本発明の撥水剤用下塗り剤の適用される原紙に使用されるパルプとしては、クラフトパルプ及びサルファイトパルプなどの晒又は未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプ及びサーモメカニカルパルプなどの晒又は未晒高収率パルプ、新聞古紙、雑誌古紙、並びに段ボール古紙及び脱墨古紙などの古紙パルプを挙げることができる。
原紙を得るために、填料、染料、酸性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー系又はアルケニルコハク酸無水物系中性抄紙用サイズ剤、中性抄紙用ロジン系サイズ剤等のサイズ剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、消泡剤などの添加物も、各々紙種に要求される物性を発現するために、必要に応じて使用してもよい。填料としては、クレー、タルク、酸化チタン、重質又は軽質炭酸カルシウム等が挙げられる。これらを単独で使用してもよく、又は2種以上併用して用いてもよい。
本発明の撥水剤用下塗り剤を塗工するための塗工機としては、2本ロールサイズプレス、フィルムプレス、ゲートロールコーター、シムサイザー、ブレードコーター、キャレンダー、バーコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、及びカーテンコーター等を用いることができる。また、スプレー塗工機により本発明の撥水剤用下塗り剤を原紙表面に塗工することもできる。
本発明の撥水剤用下塗り剤を塗工する際に、水溶性高分子を塗工液に混合して使用することもできる。水溶性高分子としては、澱粉類、セルロース類、ポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミド類、アルギン酸ソーダ等を挙げることができ、これら1種又は2種以上を用いることができる。澱粉類としては、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉、カチオン化澱粉などを挙げることができ、セルロース類としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどを挙げることができ、これら1種又は2種以上を用いることができる。
また、表面サイズ剤、防滑剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、粘度調整剤、染料、及び顔料等の添加物は本発明の撥水剤用下塗り剤とともに塗工液として調製する際に添加してもかまわない。
本発明の撥水剤用下塗り剤を前記原紙に塗工して得ることができる紙としては、PPC用紙、インクジェット記録用紙、レーザープリンター用紙、フォーム用紙等の記録用紙、ノート用紙、書籍用紙、新聞用紙などの印刷用紙、ライナー原紙等の印刷適性が要求される各種原紙だけでなく、コート白ボール、段ボールなどの板紙が挙げられる。
本発明の撥水剤用下塗り剤を塗工する際の塗工液中の塗工液組成物濃度は、通常、0.01〜15重量%、好ましくは0.05〜10重量%である。前記撥水剤用下塗り剤濃度が0.01重量%未満では、撥水剤を塗工した後の撥水効果が不十分である場合があり、15重量%を超えて使用しても撥水剤を塗工した後の撥水効果がそれ以上向上することはほとんどなく経済的に不利益である。
また、撥水剤用下塗り剤の塗工量は、固形分で好ましくは0.005〜1.0g/m、さらに好ましくは0.01〜0.5g/mである。前記範囲内であると、特に良く撥水剤を塗工した後の撥水効果が発現される。
本発明において乾燥した撥水剤用下塗り層の上に塗工する撥水剤は、ワックス系成分を分散質とする水性エマルションが好ましい。このエマルジョンにおいて、分散質となるワックス系成分は、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックスなどの単一成分であっても、これらのワックス成分のブレンドであっても差し支えない。また分散質はマレイン化石油樹脂、ロジンあるいは不飽和高級アルコール等を含有していても差し支えない。分散質の乳化に寄与する分散剤には特に制限は無く、ノニオン性乳化剤、アニオン性乳化剤、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性高分子、マレイン化石油樹脂などの自己乳化性を有する高分子乳化剤などが何れも使用可能である。上記した水性エマルジョンでの分散質の表面電荷はアニオン性を示すものが好ましい。
撥水剤の塗工及びその塗工層の乾燥は常法通りこれを行うことができ、上記の塗工機及び乾燥機が撥水剤の塗工乾燥にも使用できる。なお、ワックス系撥水剤の塗工量は、通常、固形分換算で0.1〜2g/m2の範囲である。
以下に合成例、実施例、及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以下における「部」及び「%」はいずれも重量基準による。
<撥水剤用下塗り剤の製造方法>
<アニオン性高分子分散剤(A)の製造例>
(α−オレフィンと無水マレイン酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩)
(合成例1−1)
攪拌機、冷却器、滴下ロート、温度計、窒素導入管を備えた1リットルの四つ口フラスコに、無水マレイン酸74部、およびキシレン120部を仕込み、窒素気流下で攪拌下しながら還流温度(約110℃)まで昇温した。滴下ロートに1−ドデセン126部を仕込み、また別の滴下ロートにt−ブチルパーオキシベンゾエート6部およびキシレン40部を仕込んだ。各々の滴下ロートから内容物を3時間を要してフラスコに滴下し、さらに還流下に4時間保温した。その後、減圧下にキシレンを留去して、次いで25%アンモニア水102.6部で中和し、固形分を25%に調整して、25℃での粘度320mPa・s、pH9.0、酸価421の高分子分散剤(a)−1の水溶液を得た。
(合成例1−2〜1−3)
α−オレフィンの種類と使用量、無水マレイン酸の使用量、及び中和に使用するアルカリの種類と使用量を表1のようになるように変えた以外は合成例1−1と同様に合成反応を行った。得られた高分子分散剤(a)−2〜(a)−3の水溶液の性状を表1に示す。
(合成例1−4)
攪拌機、冷却器、滴下ロート、温度計、窒素導入管を備えた1リットルの四つ口フラスコに、無水マレイン酸70部、およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、PGM−Acと略することがある)120部を仕込み、窒素気流下で攪拌下しながら約140℃まで昇温した。滴下ロートにスチレン130部を仕込み、また別の滴下ロートにジ−t−ブチルパーオキサイド4部およびPGM−Ac40部を仕込んだ。これらを滴下ロートから3時間を要してフラスコに滴下し、さらに還流下に4時間保温した。その後、減圧下にPGM−Ac を留去して、次いで25%アンモニア水97.1部で中和し、固形分を25%に調整して、25℃での粘度600mPa・s、pH9.1の高分子分散剤(a)−4の水溶液を得た。
Figure 0005464309
表1中の略号の説明。
DIB:2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、C12:1−ドデセン、C16:1−ヘキサデセン、C18:1−オクタデセン、St:スチレン、MAn:無水マレイン酸
<アニオン性高分子分散剤(A)の製造例>
(スチレン類と(メタ)アクリル酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩(以下、単にスチレン系共重合体と略する場合がある)の製造例)
(合成例2−1)
攪拌器、温度計、還流冷却管、及び窒素導入管を備えた1リットルの四つ口フラスコに、水514.0部、スチレン52.6部、αメチルスチレン52.6部、80%メタクリル酸131.5部、ノルマルドデシルメルカプタン1.1部、47%ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸1.1部を仕込み、窒素気流下で攪拌しながら70℃に昇温した。これに30%過硫酸アンモニウム水溶液32.8部を添加し、加熱及び発熱により温度を90℃まで上昇させ、その後、温度を90℃に保ちつつ2時間熟成させて反応を完結させた。その後、48%水酸化カリウム水溶液127.8部(中和率90%)で中和し、固形分を25%に調整して、25℃での粘度が250mPa・s、pH9.1の高分子分散剤(m)−1の水溶液を得た。
(合成例2−2〜2−3)
スチレン類、(メタ)アクリル酸、その他単量体の種類と使用量並びに中和に使用するアルカリの種類と使用量を表2のようになるように変えた以外は合成例2−1と同様に合成反応を行った。得られた高分子分散剤(m)−2〜(m)−3の水溶液の性状を表2に示す。
Figure 0005464309
表2中の略号の説明。
St:スチレン、αMSt:α−メチルスチレン、(M)AA:(メタ)アクリル酸、MAA:メタクリル酸、MMA:メタクリル酸メチル、−:使用しなかった
<撥水剤用下塗り剤の製造例>
(製造実施例)
(製造実施例1)
攪拌器、温度計、還流冷却管、及び窒素導入管を備えた1リットルの四つ口フラスコに、水364.3部、合成例1−1で得られた高分子分散剤((a)−1)の水溶液397.6部、メタクリル酸2−エチルへキシル119.3部、アクリル酸ノルマルブチル29.8部を仕込み、窒素気流下で攪拌しながら70℃に昇温した。これに10%過硫酸アンモニウム水溶液14.9部を添加し、加熱及び発熱により温度を90℃まで上昇させ、その後、温度を90℃に保ちつつ4時間熟成させて反応を完結させた。冷却後、固形分を25%に調整して、25℃での粘度が12mPa・s、pH8.9のエマルション(c)−1を得た。
(製造実施例2〜6、比較製造例1〜5)
高分子分散剤(A:(a)及び(m))、疎水性ビニル系単量体(B)の種類と使用量を表3のようになるように変えた以外は製造実施例1と同様に合成反応を行った。得られたエマルション(c)−2〜(c)−11の性状を表3に示す。
Figure 0005464309
表3中の略号の説明。
(a)−1:高分子分散剤(a)−1、(a)−2:高分子分散剤(a)−2、
(a)−3:高分子分散剤(a)−3、(a)−4:高分子分散剤(a)−4、
(m)−1:高分子分散剤(m)−1、(m)−2:高分子分散剤(m)−2、
(m)−3:高分子分散剤(m)−3、
EHMA:メタクリル酸2−エチルヘキシル、nBA:アクリル酸ノルマルブチル、
nBMA:メタクリル酸ノルマルブチル、St:スチレン、EA:アクリル酸エチル
<応用実施例1〜7,応用比較例1〜6>
(1)塗工1用の塗工液の調製方法
表4に記載した塗工1の有効分重量濃度となるように上記エマルション(c)−1〜(c)−11を各々そのまま撥水剤用下塗り剤とし、また、エマルション(c)−4にアニオン性ポリビニルアルコール水溶液、撥水剤エマルションをそれぞれ水で希釈して配合し、塗工液(製造実施例7、比較製造例6)を調製した。
(2)撥水ライナーの調製
前記(1)で調製した塗工液を、未塗工のKライナー(坪量220g/m)にサイズプレスを用いて塗工し、ドラムドライヤー(80℃、50秒)にて乾燥した(塗工1)。この塗工紙の撥水剤用下塗り剤、アニオン性ポリビニルアルコール、撥水剤の有効分塗工量は、表4に記載した通りであった。次に、この塗工紙に撥水剤(商品名WR3922、星光PMC(株)製)の5%希釈液をNo.3バーコーターを用いて塗工し、ドラムドライヤー(80℃、50秒)にて乾燥して、試験用の撥水剤塗工紙を得た(塗工2)。撥水剤の塗工量は0.3g/mであった。
(3)塗工液のロール適性(機械的安定性)試験
前記(1)で調製した塗工液50gを温度45℃、荷重20kg、回転数800rpmにて10分間マーロン式安定性試験を行った。生成した凝集物を325メッシュ金網にてろ過して全固形分に対する析出量を測定した。凝集物が全く発生しないものを◎、凝集物がごく少量発生したものを○、粕が少量発生したものを△、多量の粕が発生したものを×とした。通常の使用に耐えうる品質のものは○以上の評価となったものである。結果を表4に示す。
(4)撥水ライナーの撥水度測定
上記で得られた試験用の塗工紙を恒温恒湿(23℃、50%相対湿度)環境下で24時間調湿した後、JAPAN TAPPI No.68で規定される方法に準じて撥水度の評価を行った。撥水度は、撥水ライナー抄造直後の巻き取り状態での熱による撥水性の低下を想定して、上記塗工紙を70℃で3時間熱処理(処理条件1)したライナーについて撥水度の測定を行ない、その結果を表4に示す。また、ライナーを段ボールシートに加工する工程での熱による撥水性の低下を想定して、上記塗工紙を上記処理条件1で処理した後、更に150℃で5分熱処理(処理条件2)したライナーについて撥水度の測定を行い、その結果を表4に示す。なお、撥水度の評価はR0からR10で判定され、Rの数字が大きいほど撥水性が良好であることを示している。
Figure 0005464309
表4中の略号の説明。
塗工1:撥水ライナーの調製に記載の塗工1の条件
塗工2:撥水ライナーの調製に記載の塗工2の条件
安定性:機械的安定性
−:使用しなかった。

Claims (3)

  1. 少なくともα−オレフィンと無水マレイン酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩を含有するアニオン性高分子分散剤(A)の水溶液中で、炭素数4〜18のアルキル基を有する疎水性ビニル系単量体(B)を乳化重合して得られるエマルションであり、有効分重量比が(A)/(B)=(40〜75)/(60〜25)であり、用いる撥水剤がワックス系成分を分散質とすることを特徴とする撥水剤用下塗り剤。
  2. アニオン性高分子分散剤(A)が、スチレン類と(メタ)アクリル酸を反応して得られる共重合体のアルカリ塩を含有していることを特徴とする請求項1記載の撥水剤用下塗り剤。
  3. 請求項1又は2に記載の撥水剤用下塗り剤を0.01〜0.5g/ 塗工した後、撥水剤を塗工する紙の製造方法。
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