JPH01279406A - 磁気ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ この発明は、磁気ディスク装置やフロッピーディスク装
置に用いられる磁気ヘッドに関するものである。

［従来の技術］ この種の磁気ヘッドとして１例えば特開昭６１−３９９
１０号公報に示されている。第１０図ないし第１３図は
この広報に示されたものであり、第１０図において（１
）は摺動面側に記録再生用ギャップ（ｌａ）が形成され
た記録再生用コア（１ｂ）とこのコア（ｌｂ）に巻回さ
れた記録再生用コイル（１ｃ）とを有した記録再生ヘッ
ド、（２）は摺動面側に消去用ギャップ（２ａ）が形成
された消去用コア（２ｂ）とこのコア（２ｂ）に巻回さ
れた消去用コイル（２ｃ）を有した消去ヘッド、（８）
はこれら両コア（ｌｂ）　（２ｂ）を接合して一体化す
るスペーサであり、第１１図において（４）はデータ情
報を記録媒体に記録するために変調する変調回路、（５
）はこの変調回路からのデータ情報を増幅して上記記録
再生ヘッド（１）に記録電流を流す記録アンプ、（７）
は上記消去ヘッド（２）に上記記録電流より大きな値の
直流電流からなる消去電流を流す消去回路、（６）はこ
れら記録アンプ（５）及び消去回路（７）に０Ｎ１０Ｆ
Ｆ信号を印加する制御回路で、データを記録する時に記
録アンプ（５）及び消去回路（７）を活性化させるもの
である。

そして、記録再生用ギャップ（１ａ）と消去用ギャップ
（２ａ）との位置関係は、第１２図に示すように。

先行する位置にギャップの長い消去用ギャップ（２ａ）
を有した磁気ヘッド（２）を配して、消去ヘツド（２）
にて充分に広い幅で消去して記録再生ヘッド（１）にて
データを記録媒体（３）に記録するものと、第１３図に
示すように消去用ギャップ（２ａ）が記録再生用ギャッ
プ（１ａ）の両端部に形成された消去ヘッド（２）を後
方に配して記録再生ヘッド（１）にてデータを記録媒体
に記録した後、その記録された部分の両端を消去用ヘッ
ド（２）にて消去するものがある。

［発明が解決しようとする課題］ しかるに、上記の様に構成された磁気ヘッドにあっては
、記録再生ヘッド（１）及び消去ヘッド（２）のそれぞ
れのコイル（ｌｃ）　（２ｃ）に異なった電流を流す必
要があり、第１１図に示した様に消去用コイル（２ｃ）
専用の消去回路（７）を必要とし、しかも、消去用コイ
ル（２Ｃ）には大きな電流値を流しているため、消去用
ヘッド（２Ｃ）の大きな磁界によって記録したデータ情
報が減磁されて記録再生ヘッド（１）にて再生されると
きにその出力電圧が小さくなってしまうものであった。

また、消去用ヘッド（２Ｃ）の直流電圧の消去によって
データ情報の再生波形が歪むこともあった。

この発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、
消去回路を不要として回路の簡略化が図れるとともに、
記録されたデータ情報を減磁させることもなく、再生波
形にも歪みを生じさせない磁気ヘッドを得ることを目的
とするものである。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る磁気ヘッドは、摺動面側に記録または記
録再生用のギャップが形成されたコアと。

このコアの摺動面側に上記ギャップの近傍に形成され、
上記コアの飽和磁束密度に比べて小さい磁束密度を有す
る消去層を設けたものである。

［作　用］ この発明においては、消去層がコイルに流れる記録電流
によって、前に記録されたデータ情報を消去する様に機
能する。

［実施例］ 以下に、この発明の一実施例を第１図〜第４図に基づい
て説明する。図において（１１）は摺動面側に記録再生
用ギャップ（１２）が形成されたコア、（１３）はこの
コアに巻回された記録再生用コイル、（１４）は上記コ
ア（１１）の摺動面側に上記ギャップ（１２）の近傍に
形成され、この実施例においては先行した位置の近傍に
形成され、上記コア（１１）の飽和磁束密度に比べて小
さい飽和磁束密度を有し、上記コア（１１）と同等の透
磁率を有する消去層で。

上記コア（１１）及びコイル（１３）とで磁気ヘッド（
１５）を構成しているものである。また、第４図におい
て（１６）はデータ情報を記録媒体（１８）に記録する
ために変調する変調回路、　（１７）はこの変調回路か
らのデータ情報を増幅して上記磁気ヘッド（１５）に記
録電流を流す記録アンプである。

次に、この様に構成された磁気ヘッド（１５）にて記録
媒体（１８）にデータ情報を記録する場合について説明
する。まず、データ情報信号を変調回路（１６）及び記
録アンプ（１７）を介して記録再生用コイル（１３）に
記録電流として流すと、コア（１１）に磁路が形成され
ることになる。その結果、ギャップ（１２）には第３図
に示す様に記録電流に応じた漏れ磁束（１９ａ）が発生
し、ギャップ（１２）の後方エツジ部分でデータ情報（
１９ｂ）が記録媒体（１８）に記録されることになる。

一方、この時、消去層（１４）はコア（１１）の飽和磁
束密度より小さい飽和磁束密度であるため、コイル（１
３）に流された記録電流によって飽和され、この消去層
（１４）にも第３図に示す様に漏れ磁束（２０ａ）が発
生する。この漏れ磁束（２０ａ）はギャップ（１２）に
より発生された漏れ磁束（１９ａ）より大きいため、よ
り深く記録媒体（１８）に記録される。そして、この消
去層（１４）はギャップ（１２）に先行した位置に配設
されているため、前に記録されたデータ情報は消去され
ることになる。したがって、前に記録されたデータ情報
に干渉されることなく、データ情報を記録できるもので
ある。

また、再生に際しては、記録媒体（１８）に記録された
データ情報に応じた磁界がギャップ（１２）に生じ、こ
の磁界に基づいた磁路がコア（１１）に形成される。し
かるに、このコア（１１）に形成された磁路は記録の際
に形成される磁路に比べてその磁束量が少ないために、
消去層（１４）は飽和することがなく、しかも、コア（
１１）と同等の透磁率を有しているため、データ情報の
再生に何等影響を及ぼさず。

従来の記録再生ヘッドと同様に機能するものである。

従って、上記の様に構成された磁気ヘッド（１５）にお
いては、１つのヘッドで消去ヘッドを用いたものと同等
の効果を有し、かつ消去ヘッドを必要としないばかりか
消去用の電流も必要としないため、回路の簡略化も図れ
るものである。

第５図は第２の実施例を示すものであり、この実施例に
おいては消去層（１４）をギャップ（１２）に対して一
定角度θ傾斜させて非平行に形成したものである。この
様にしたことにより、上記実施例と同様の効果を有する
上にアジマス効果によって再生時に疑似ピークなどの発
生を防止できるものである。

第６図は第３の実施例を示すものであり、この実施例に
おいては第２の実施例のものに対して更に消去Ｍ（１４
）の長さをギャップ（１２）のギャップ長よりも長くし
たものである。この様にしたものにあっては、第７図に
示す様にデータ情報（１９ｂ）の両側をも消去（２０ｂ
）できるため、クロストークの影響も防止できるもので
ある。

第８図及び第９図はそれぞれ第４及び第５の実施例を示
すものであり、消去層（１４）を非直線にて形成したも
のである。

また、上記実施例のものにあっては、消去層（１４）を
ギャップ（１２）に先行する位置に設けたものとしたが
、消去層をギャップの後方の位置にギャップの両側に設
けたものであっても良いものである。またさらに、磁気
ヘッドとして記録再生用のものとして説明したが、記録
専用のものであっても良いものである。

［発明の効果］ この発明は以上に述べたように、ギャップが形成された
コアの摺動面側に、ギャップの近傍に形成され、上記コ
アの飽和磁束密度に比べて小さい飽和磁束密度を有する
消去層を設けたものとしたので、１つのヘッドで消去ヘ
ッドを用いたものと同様に前に記録されたデータ情報を
消去でき、その結果、消去ヘッド及び消去回路を必要と
せず、回路の簡略化が図れるという効果を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜し第４図はこの発明の一実施例を示すものであ
り、第１図は構成図、第２図は平面概略構成図、第３図
は記録、消去状態を示す図、第４図はブロック図、第５
図及び第６図はそれぞれこの発明の他の実施例を示す平
面概略構成図、第７図は第６図に示したものの記録、消
去状態を示す図、第８図及び第９図はそれぞれ更に他の
実施例を示す平面概略構成図、第１０図〜第１３図は従
来の磁気ヘッドを示すものであり、第１０図は構成図、
第１１図はブロック図、第１２図及び第１３図はそれぞ
れ平面概略説明図である。 図において（１１）はコア、（１２）はギャップ、　（
１３）はコイル、（１４）は消去層、　（１５）は磁気
ヘッドである。 なお、各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 摺動面側に記録または記録再生用のギャップが形成され
   たコア、このコアに巻回される記録または記録再生用の
   コイル、上記コアの摺動面側に上記ギャップの近傍に形
   成され、上記コアの飽和磁束密度に比べて小さい飽和磁
   束密度を有する消去層を備えた磁気ヘッド。