JPH01277492A - 新規抗生物質シネラゾール - Google Patents

新規抗生物質シネラゾール

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JPH01277492A
JPH01277492A JP63104619A JP10461988A JPH01277492A JP H01277492 A JPH01277492 A JP H01277492A JP 63104619 A JP63104619 A JP 63104619A JP 10461988 A JP10461988 A JP 10461988A JP H01277492 A JPH01277492 A JP H01277492A
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JP
Japan
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cinerazole
absorption spectrum
measured
strain
chloroform
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Pending
Application number
JP63104619A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Haishi
羽石 達男
Mutsuo Nakajima
睦男 中島
Kohei Furuya
古谷 航平
Takeshi Kinoshita
武 木下
Osamu Ando
治 安東
Takeshi Kagasaki
加賀崎 武之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 本発明は新規抗生物質シネラゾール(Syn@ra−z
ol )およびその製造法に関する。
本発明者らは、土壌より分離したアス被ルギルス(Aa
pergillus)属に属する5ANK10588株
の培養物から、酵母、カビに対して抗萌力を有する新規
抗生物質シネラゾールが生産されることを見出して本発
明を完成した。
〔発明の構成〕
本発明のシネラゾールは下記の理化学的性質を有する。
1)@質の性状:脂溶性 2)比旋光度:〔α)25=+22.9’ (C,0,
55、クロロホルム) 3)分子式:C22H23NO7(高分解能マススペク
トル法により測定) 4)分子量: 413(FAB−MSにより測定した(
M+H)+=414 ) 5)紫外線吸収ス被りトル:λmax メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは第1図
に示す通り、2515−および285nmに極大吸収を
示す。
液膜中で測定した赤外線吸収スペクトルは第2図に示す
通シである。
7)核磁気共鳴ス波りトル:δ:p戸 重りロロホルム中、内部基準にTMS (テトラメチル
シラン)を使用して測定した核磁気共鳴スペクトル(2
70MHz )は第3図に示す通りである。
8)溶解性: メタノール、アセトン、クロロホルムに可溶。
n−へキサン、水に不溶。
9)呈色反応: 硫酸、過マンガン酸カリウムに陽性。
10)薄層クロマトグラフィー: Rf値;031 吸着剤ニジリカダルグレートA3715(メルク社製) 展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル(1:1)シネラ
ゾールの生産菌である5ANK10588株の菌学的性
状は次の通シである。
1 形態学的特徴 分生子頭は円柱形で緑色ないし暗緑色である。
分生子形成は菌糸から直接形成される。分生子柄は滑面
、淡緑色で隔壁はなく、長さ50〜200μm、直径3
.0〜4.0μmである。頂嚢はフラスコ形、淡緑色で
直径40〜12.0μmである。
メトレーは形成されず、フィアライドは頂嚢の約捧より
上部に直接形成さてし、淡緑色でその大きさは4.5〜
6.4 X 2.4〜3.6 Am Tある。
分生子は球形ないし亜球形で粗面ないしイガグリ状で直
径24〜3.2μmであり、分生子の集塊は暗緑色であ
る。
テレオモルフは観察されない。
2 各種培地における性状 各種培地上で25℃、7日間培養後の性状は次の通りで
ある。
ツアペック寒天培地上におけるコロニーの直径は約50
11II++に達し、分生子を多数形成し、ビロード状
であり、色調は濃緑(Deep Green) (27
D 8 )である。中央部はやや隆起し、白色を帯び羊
毛状である。コロニーの裏面は入線(Grayiah 
Green)(27D5)である。
麦芽エキス寒天培地上でも生育、分生子形成はともに良
好である。コロニーの直径は約70tranであシ、ビ
ロード状で暗緑色(Dark Green) (27F
8)。
裏面は灰黄(Grayish yellow) (2B
 5 )である。
37℃で培養した場合、生育および分生子の形成はとも
に良好であり、ツアペック寒天培地および麦芽エキス寒
天培地上でコロニーの直径は約70鴫に運する。
45℃で培養した場合、コロニーはツアペック寒天培地
上で直径約30咽、麦芽エキス寒天培地上で直径約18
咽の生育を示すが、分生子の形成は非常に抑制される。
以上の結果を文献(K、B、RCLperおよびり、1
.Fe−nnell著、  [The genus A
apergillus J 1965年。
The Williams and Wilklna社
発行)で検索した結果、本菌株をアスペルギルス・フミ
ガタス(Aspergillus fumigatus
 Freseniua )と同定し、5ANK 105
88  (微工研菌寄第9956号)と命名した。
なお、色の表示ばA、KornerupおよびJ、H,
Wan−gcher著、 [Methuen hand
book of Co1our J(1978年、 E
yre Methuen社発行)に従った。
以上、抗生物質シネラゾールの生産菌について説明した
が、カビの諸性質は一定したものではなく、自然的1人
工的に容易に変化することは周知のとおりであシ、本発
明で使用しうる菌株はアスペルギルス属に属する7、抗
生@質ゾネラゾールを生産するすべての耐株を包含する
ものである。
本発明におけるアスペルギルス・フミガタス5ANKI
 O588株の培養は、一般微生物における培養方法に
準じて行なわれる。即ち、液体培地中での振盪培養捷た
は通気撹拌培養が好ましい。培地成分としては例えば炭
素源としてブドウ糖、グリセロール、マルトース、シュ
クロース、マンニット、糖蜜、デキストリン、澱粉、大
豆粉、綿実油、クエン酸、酒石酸などが、窒素源として
大豆粉、フスマ、落花生粉、綿実粉、ファーマミン。
魚粉、コーン・スチープ・リカー、ペプトン、肉エキス
、イースト、イーストeエキス、マルツ拳エキス、硝酸
ソーダ、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムなどが、
また無機塩として食塩、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、塩
酸塩などが用いられる。
更に必要に応じてマグネシウム、カリウム、カルシウム
、鉄、亜鉛などの金蝿塩が適宜添加さnる。
液体培養に際してはシリコン油、植物油、界面活性剤等
が消泡剤として適宜使用される。
培地のpl−1は弱酸性ないし中性付近、培養温度は2
0℃乃至30℃、特に26℃前後が好ましい。
培養の経過に伴なって生産されるシネラゾールの力価の
経時的変化は被検菌カンシタ・アルビカンス5ANK 
50157の一夜培養液をサブロー寒天培地(Sabo
uraud Agar:日永製薬■製)に0.3%イー
ストエキスを加えて調製した寒天平板でペーパーディス
ク検定法により測定される。
通常は150時間乃至200時間の培養で、シネラゾー
ルの生産量は最高値に達する。
培養終了後、培養液中の液体部分および隋体内に存在す
るシネラゾールは、菌体その他の固型部分をけいそう土
を濾過助剤とする濾過操作または遠心分離によって除去
し、そのE液または上溝中および菌体中に存在するシネ
ラゾールをその物理化学的性状を利用することにエフ抽
出、精製することによって得ら扛る。M ’yM剤とし
ては例えば活性炭または吸着用樹脂であるアンバーライ
) XAD−2、XAD−4、XAD−7、XAD−2
000等(ローム・アンド・ハース社製)やダイヤイオ
ンHP10 、HP20.CHP 20P、HP50等
(三菱化成工業■社製)が便用される。シネラゾールを
含む液を上記の如き吸着剤のノーを通過させてシネラゾ
ールを含む液に含まtLる不純物を吸着させて取シ除く
か、またはシネラゾールを吸着させたのち、メタノール
水、アセトン水、n−ブタノール水などを用いて浴出さ
せることによって得られる。あるいは水と混和しない有
B&溶剤、例えばクロロホルム、メチレンクロライド、
酢酸エチル、n−ブタノールなどの単独またはそtしら
の組み合せにより、培養炉液または水溶液から中性乃至
酸性条件下で抽出・精製することによっても得られる。
このようにして得られたシネラゾールは更にシリカケ゛
ル、フロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロマ
トグラフィー、セファデックスLH−20(ファルマシ
ア社製)などを用いた分配カラムクロマトグラフィーお
よび順相、逆相カラムを用いた液体クロマトグラフィー
等で精製することができる。
以上の分離、精製の手段を単独または適宜組み合せ、反
復用いることによりシネラゾールを分離。
精mすることができる。
次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 アスペルギルス・フミがタフ5ANK10588株を下
記の培地組成で示さしる培地80m1を宮む500nd
;容バッフルつきの三角フラスコ90本にそれぞれ一白
金耳接種し、200 r、p、m、の回転振盪培養機に
より26℃で192時間培養した。
培地組成 グリセリン     50.!9 生ジャガイモ     50g イースト・エキス    5I 麦芽エキス       5I (pH6,0) 得られた培養液7.21K濾過助剤としてセライト54
5(米国ジョンズ・マンビル・プロダクト・コーポレー
ション製)500.Pを加えて濾過すると、培養炉液6
1(pH5,4)および陶体のケーキが得られた。
得られた培養炉液のpi−1はそのままで酢酸エチル3
1を加えて2回抽出した。得られた抽出液61を飽和食
塩水31で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで脱水後
、減圧下で濃縮乾固すると油状物4.67gが得られた
。得られた油状物をシリカゲル250.?(+−メチレ
ンクロリド:n−ヘキサン(2:1)溶媒で充填したカ
ラムに、同溶媒に溶解して吸着させた。次いで同一溶媒
で展開溶出した。溶出液を17麻ずつ分画し、シネラゾ
ールを含むフラクションA153〜194を集め、減圧
下で濃縮乾固すると部分精製品である油状物2231ダ
が得られた。
次に、前述の菌体のケーキに80%アセトン水1.8/
を加えて30分間撹拌抽出した。抽出液を濾過し、得ら
れた炉液を減圧下で濃縮すると、濃縮液900mA!が
得られた。得られた濃縮液900−に酢酸エチル600
m/を加えて2回抽出した。
抽出液を飽和食塩水600dで洗浄し、次いで無水硫酸
ナトリウムで脱水後、減圧下で湊縮乾固すると油状物3
.52.9が得られた。得られた油状物をシリカゲル1
281If:メチレンクロリド:n−ヘキサン(2:1
)溶媒で充填したカラムに、同溶媒に溶解して吸着させ
た。次いで同一溶媒で展開溶出した。溶出液を13廐ず
つ分画し、シネラゾールを含むフラクション煮153〜
170を集め、減圧下で濃縮乾固すると部分精製品であ
る油状物191〜が得られた。
培養炉液から得られた部分精製品である油状物223m
gおよび菌体のケーキから得られた部分精↓品である油
状物191m9を合わせた414′/n9をアセトニト
リル14mAに溶解し、次いで逆相液体クロマトグラフ
ィーに付して精製した。即ち、逆相カラムのセンシュー
ノやツク0DSH−5251〔20φX 250 閣、
センシュー化学■製〕に上記アセトニ)IJル溶液1r
Llヲ注入後、紫外部吸収210 nmでモニターしな
がら45%アセトニトリル水を用いて流速15m1/分
で展開溶出した。シネラゾールは試料注入後、14分か
ら16分の間に溶出された。同様の操作を14回くり返
し活性分画として280m1が得られた。得られた活性
分画を減圧下で濃縮しアセトニトリルを留去した後、得
られた残留物に酢酸エチル100解’iz加えて抽出し
た。抽出液を飽和食塩水50m1で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、1縮乾固すると粗シネラゾール20
.2〜が得ら扛た。
得られた粗シネラゾール20.2■をアセトニトリル2
0威に溶解し、再度逆相液体クロマトグラフィーに付し
て精製した。
上記の逆相カラムのセンシューパックODS H−52
51[20φ×2501+1I11、センシュー化学■
裏〕にアセトニトリル溶液I ILlを注入後、紫外部
吸収210 nmでモニターしなからアセトニトリル:
メタノール:水(5:6:9)を用いて流速15Inl
/分で展開溶出した。
シネラゾールは試料注入後15.2分から184分の間
に溶出された。同様の操作を2回くり返し活性分画とし
て96祷が得られた。その分画を減圧下で濃縮しアセト
ニトリルおよびメタノールを留去した後、得られた残留
物に酢酸エチル100Mを加えて抽出した。抽出物を飽
和食塩水50m1で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥し
濃縮乾固するとシネラゾール11.81ηが得らrした
〔発明の効果〕
本発明の抗生物質シネラゾールは下記の生物学的性状を
示す。
1)抗隋カニ カビおよび酵母に対する抗生吻貿シネラゾールの最小阻
止濃度(MIC)はサブロー寒天培地+0.3%イース
ト・エキスを用いた寒天培地希釈法によ以上から、抗生
物質シネラゾールはカビおよび酵母に対し強い抗菌力を
示す。
2)他の抗真醒剤との併用による相乗作用:シネラゾー
ルは他の抗真直剤、例えばクロ)IJマゾール、ミコナ
ゾール、エコナゾールなどのアゾール系、ナフティフィ
ンなどのアリールアミン系など、と併用すると相乗作用
を示す。
例えばクロトリマゾールとの相乗効果は次の通りであっ
た。即ち、カンジダ・アルビカンス(Candida 
albicans) 5ANK 50157株を被検菌
とし、培地としてサブロー寒天培地(白水製薬■製)+
03%イースト・エキスを用いてチエッカ−ポード法(
checkerboard titration)によ
り測定すると、シネラゾールおよびクロトリマゾールの
単独でのMICはそれぞ71−10 ag7Wおよび0
.78 tt&/酩であったが、FIC(fracti
onal tnhtbitoryconcentrat
ion ) 1ndexは0.078でアシ、非常に強
い相乗作用を示した。
従って、本発明のシネラゾールは各種真函感染性疾患を
対照とする抗菌剤゛として使用される。その投与形態と
しては皮下注射、静脈内注射、筋肉注射、坐剤などによ
る非経口投与法あるいは錠剤。
カブセル剤、散剤、顆粒剤などによる経口投与法があげ
られる。投与量は対象疾患、投与経路および投与回数な
どによって異なるが、例えば成人に対しては通常1日1
00m9〜50001ngを1回または数回に分けて投
与するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図はシネラゾールの紫外線吸収スペクトルを示し、 第2図はシネラゾールの赤外線吸収スペクトルを示し、 第3図はシネラゾールの核磁気共鳴スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の理化学的性質を有するシネラゾール。 1)物質の性状:脂溶性 2)比旋光度:〔α〕^2^5_D=+22.9゜(C
    、0.55、クロロホルム) 3)分子式:C_2_2H_2_3NO_7(高分解能
    マススペクトル法により測定) 4)分子量:413(FAB−MS法により測定した(
    M+H)^+=414) 5)紫外線吸収スペクトル:λ_m_a_xメタノール
    中で測定した紫外線吸収スペク トルは第1図に示す通り、251.5nmおよび285
    nmに極大吸収を示す。 6)赤外線吸収スペクトル:▲数式、化学式、表等があ
    ります▼ 液膜中で測定した赤外線吸収スペクトルは 第2図に示す通りである。 7)核磁気共鳴スペクトル:δ:ppm 重クロロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシ
    ラン)を使用して測定した核磁気共鳴スペクトル(27
    0MHz)は第3図に示す通りである。 8)溶解性: メタノール、アセトン、クロロホルムに可 溶、n−ヘキサン、水に不溶。 9)呈色反応: 硫酸、過マンガン酸カリウムに陽性。 10)薄層クロマトグラフィー: Rf値;0.31 吸着剤:シリカゲルプレートNo.5715(メルク社
    製) 展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル (1:1) 2、アスペルギルス属に属するシネラゾール生産菌を培
    養し、その培養物よりシネラゾールを採取することを特
    徴とするシネラゾールの製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006005551A1 (en) * 2004-07-12 2006-01-19 Bayer Cropscience Ag Substituted 2-pyrrolidone derivatives as fungicides and insecticides
WO2016198850A1 (en) * 2015-06-08 2016-12-15 Croda International Plc Anti-dandruff compositions comprising a spirofuranone lactam tetramic acid derivative
US10821064B2 (en) 2015-06-08 2020-11-03 Croda International Plc Anti-dandruff agents

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