JPH05255184A - 新規化合物イリシコリン酸aまたはb - Google Patents

新規化合物イリシコリン酸aまたはb

Info

Publication number
JPH05255184A
JPH05255184A JP5856592A JP5856592A JPH05255184A JP H05255184 A JPH05255184 A JP H05255184A JP 5856592 A JP5856592 A JP 5856592A JP 5856592 A JP5856592 A JP 5856592A JP H05255184 A JPH05255184 A JP H05255184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
measured
follows
magnetic resonance
nuclear magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5856592A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kuroda
正夫 黒田
Toshio Takatsu
敏夫 高津
Hideji Takahashi
秀次 高橋
Takeshi Hosoya
剛 細矢
Kohei Furuya
航平 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP5856592A priority Critical patent/JPH05255184A/ja
Publication of JPH05255184A publication Critical patent/JPH05255184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】下記の式を有するイリシコリン酸AまたはBあ
るいはその塩。 【化3】 但し、イリシコリン酸AはRがクロロ原子であり、イリ
シコリン酸BはRが水素原子である。 【効果】本発明の新規化合物イリシコリン酸AまたはB
は優れたグルコース−6 −フォスファターゼ(Glucose-6
-phosphatase) 阻害作用を示す。従って、抗糖尿病薬と
して有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグルコース−6 −フォス
ファタ−ゼ(glucose-6-phosphatase) 阻害活性を有する
新規化合物イリシコリン酸A(Ilicicolinic acid A) ま
たはイリシコリン酸B(Ilicicolinic acid B) およびそ
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微生物代謝物としてオルシルアル
デヒドに種々の程度に酸化されたファルネシル側鎖が結
合した化合物が報告されており(Tetrahedron、 25 巻、
1323-1334頁(1969 年))、抗原生動物作用、抗菌活性お
よびコレステロール低下作用を有すると報告されている
(米国特許第 3546073 号) 。
【0003】これらの化合物はアルデヒドを持つことを
特徴としているが、このアルデヒドが酸化されたものと
考えられるカルボン酸型の化合物(オルセリニン酸にフ
ァルネシル側鎖が結合したもの)は現在まで報告されて
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、千葉県
小湊市で採集した腐朽木より分離したシリンドロカルポ
ン(Cylindrocarpon)属に属する SANK 11391 株の培養
物から糖新生系の律速酵素の一つであるグルコース−6
−フォスファタ−ゼに対し、グルコース−6 −フォスフ
ァタ−ゼ阻害作用を有する新規化合物イリシコリン酸A
またはBが生産されることを見出して本発明を完成し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のイリシコリン酸
Aまたはイリシコリン酸Bは下記の構造式を有する。
【0006】
【化2】
【0007】但し、イリシコリン酸AはRがクロロ原子
であり、イリシコリン酸BはRが水素原子である。
【0008】イリシコリン酸Aは下記の理化学的性状を
有する。 1) 物質の性状: 酸性脂溶性(白色粉末) 2) 融点: 108〜110℃ 3) 分子式:C2331ClO4 4) 分子量:406 5) 元素分析(%):C2331ClO4 として 実測値 C 68.14, H 7.32, Cl 8.31 計算値 C 67.88, H 7.68, Cl 8.71 。
【0009】6) 紫外線吸収スペクトル λmax nm(E
1cm 1% ): 中性(メタノール)中で測定した紫外線吸収スペクト
ルは次の通りである。 204(1170), 219(1360), 258
(250), 307(126) 酸性(0.01N HCl in 90% MeO
H) 中で測定した紫外線吸収スペクトルは次の通りで
ある。 205(770), 223(1090), 267(354), 312(131) アルカリ性(0.01N NaOH in 90% MeOH)中で測定した紫
外線吸収スペクトルは次の通りである。 205(1800), 227(893), 240(627), 282(400), 305(32
0)。
【0010】7) 赤外線吸収スペクトルνmax cm-1:臭
化カリウム(KBr) 錠剤法で測定した赤外線吸収スペクト
ルは次の通りである。 3484, 2970, 2932, 2915, 2853, 2720, 2680, 2580, 25
40, 1633, 1614,1570, 1490, 1460, 1405, 1382, 1360,
1305, 1272, 1234, 1210, 1186,1000, 990, 900, 800,
760, 695 。
【0011】8) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm 重ジメチルスルホキシド中、内部基準にTMS(テトラ
メチルシラン)を使用して測定した 1H−核磁気共鳴ス
ペクトル(270 MHz)は次の通りである。 1.51(3H,s), 1.52(3H,s), 1.62(3H,s), 1.72(3H,s), 1.
80〜2.00(8H,m),2.53(3H,s), 3.30(2H,d), 〜3.30(1
H,br.s), 5.02(2H,dd),5.12(1H,dd,), 9.61(1H,s), 〜1
2.4(1H,br.s) 。
【0012】9) 13C−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm 重クロロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシ
ラン)を使用して測定した13C−核磁気共鳴スペクトル
(22.5 MHz) は次の通りである。 16.0(q), 16.1(q), 17.6(q), 19.8(q), 22.8(t), 25.6
(q), 26.5(t),26.8(t), 39 .7(t×2), 105.1(s), 114.4
(s), 114.6(s), 121.1(d),124.2(d), 124.5(d), 131.1
(s), 134.9(s), 136.4(s), 137.8(s),154.9(s), 161.8
(s), 176.0(s)。
【0013】10) 溶解性:メタノール、エタノール、
ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドに可溶、
n−ヘキサン、水に不溶。
【0014】11) 高速液体クロマトグラフイー: カラム;Senshu Pak ODS H-2151 (カラムサイズ、φ6
×150 mm、センシュ−科学(株)製) 溶媒;0.02 %トリフルオロ酢酸を含む 80 %アセトニ
トリル水 流速;1.5 ml /分 波長;220 nm 保持時間;12 分。
【0015】イリシコリン酸Bは下記の理化学的性状を
有する。 1) 物質の性状: 酸性脂溶性(白色粉末) 2) 融点: 99〜101℃ 3) 分子式:C23324 4) 分子量:372 5) 元素分析(%):C23324 として 実測値 C 74.12, H 8.68 計算値 C 74.16, H 8.66 。
【0016】6) 紫外線吸収スペクトル λmax nm(E
1cm 1% ): 中性メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは
次の通りである。 205(1180), 220(1410), 257(341), 299(126) 酸性(0.01N HCl in 90% MeOH) 中で測定した紫外線吸
収スペクトルは次の通りである。 205(760sh), 220(986), 268
(493), 304(140) アルカリ性(0.01N NaOH in 90%
MeOH)中で測定した紫外線吸収スペクトルは次の通
りである。 204(1800), 218(1290), 243(373sh), 257(327sh), 292
(229),295(227sh)。
【0017】7) 赤外線吸収スペクトルνmax cm-1:臭
化カリウム(KBr) 錠剤法で測定した赤外線吸収スペクト
ルは次の通りである。 3427, 2969, 2919, 2854, 2595, 2549, 1637, 1619, 15
80, 1509, 1458,1382, 1352, 1277, 1259, 1223, 1198,
1164, 1100, 1084, 1068, 1009,886, 838, 806, 770。
【0018】8) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δppm 重クロロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシ
ラン)を使用して測定した 1H−核磁気共鳴スペクトル
(270 MHz)は次の通りである。 1.59(6H,s), 1.67(3H,s), 1.81(3H,s), 1.90〜2.20(8H,
m), 2.53(3H,s),3.43(2H,d), 5.08(2H,dd), 5.28(1H,d
d), 5.88(1H,br.s), 6.26(1H,s),〜10.0(1H,br.s), 11.
85(1H,s)。
【0019】9) 13C−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm
重クロロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシ
ラン)を使用して測定した13C−核磁気共鳴スペクトル
(67.9 MHz) は次の通りである。
【0020】16.0(q), 16.3(q), 17.7(q), 22.0(t), 2
4.2(q), 25.7(q), 26.3(t),26.7(t), 39.7(t ×2), 10
3.8(s), 111.6(s), 112.0(d), 121.3(d),123.6(d), 12
4.4(d), 131.3(s), 135.6(s), 139.2(s), 142.6(s),16
0.5(s), 163.7(s), 176.4(s)。
【0021】10) 溶解性:メタノール、エタノール、
ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドに可溶、
n−ヘキサン、水に不溶。
【0022】11) 高速液体クロマトグラフイー: カラム;Senshu Pak ODS H-2151 (カラムサイズ、φ6
×150 mm、センシュ−科学(株)製) 溶媒;0.02 %トリフルオロ酢酸を含む 80 %アセトニ
トリル水 流速;1.5 ml /分 波長;220 nm 保持時間;7 分。
【0023】本発明の前記一般式(I)を有するイリシ
コリン酸AまたはBは、常法に従って塩とすることがで
きる。そのような塩としては、例えばリチウム、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;マグネシウム、
カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属の塩;メチ
ルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジプロピル
アミン、トリメチルアミン等の脂肪族第 1乃至第 3アミ
ンの塩;リジン、アルギニン等のアミノ酸の塩;アンモ
ニウム塩;等の塩をあげることができる。好適にはナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属の塩である。これら
の塩において、最適なものは薬理上許容しうる塩であ
る。
【0024】更に、本発明の前記一般式(I)を有する
化合物においては、生体内において前記一般式(I)を
有する化合物に誘導される、いわゆる「プロドラッグ化
合物」もすべて含まれるものである。
【0025】本発明の前記一般式(I)を有するイリシ
コリン酸AまたはBの生産菌 SANK11391 株は、1989
年 2 月、千葉県小湊市で採集された腐朽木上から分離
したもので、その菌学的性状は次のようである。
【0026】PDA培地上の成長は 25 ℃、14 日で
2.5 cm に達し、コロニー表面の中央部は暗紫色、縁辺
部は灰赤紫色である。裏面の中央部は暗緑色、縁辺部は
灰赤紫色である。LCA培地上のコロニーは無色で、気
菌糸の形成は少なく、培地表面をほふくする菌糸を多量
に生ずる。培地上に分生子堆を多数生じ、そのそれぞれ
の中に分生子を多量に生産する。分生子堆は互いに融合
する。 5 ℃、および37 ℃では生育しなかった。SANK
11391 株の微小形態は次のようである。分生子形成細
胞は細く、アンプル形からたる形で、単独か分枝して多
数が集合する。分生子形成様式はモノブラスチツクなフ
ィアロ型である。大分生子は、ゆるやかに湾曲した円筒
型で、先端部は丸味をおび、PDA上では先端の細胞が
幾分膨大することがある。WSH寒天培地上では、分生
子基部の細胞は、幾分断頭型を呈す。大きさは 40−50
× 3−4 μm である。小分生子の形成はみられない。
厚膜胞子は、PDA、LCA、WSHのいずれの培地上
でも、分生子、菌糸のいずれ中にも形成されなかった。
【0027】以上の諸形質から既知菌株のそれらと比較
検討したところ、Booth,C.著、「The genus Cylindroca
rpon. Mycological Papers」、104 巻、 1−58頁、1966
年、に掲載されているシリンドロカルポン・イアンソシ
ーレ・ヴォーレンウェーバー・ヴァラエティ・マジャス
・ヴォーレンウェーバー(Cylindrocarpon ianthothele
Wollenw. var. majus Wollenw. )とよく一致した。従
って、本菌を公知菌シリンドロカルポン・イアンソシー
レ・ヴォーレンウェーバー・ヴァラエティ・マジャス・
ヴォーレンウェーバー(Cylindrocarpon ianthothele W
ollenw. var. majus Wollenw. )と同定した。そして本
菌株をシリンドロカルポン・イアンソシーレ・ヴォーレ
ンウェーバー・ヴァラエティ・マジャス・ヴォーレンウ
ェーバー(Cylindrocarpon ianthothothele Wollenw. va
r. majus Wollenw.) SANK11391 (寄託機関,工業技術
院微生物工業技術研究所:寄託番号,微工研条寄第3667
号(FERM BP−3667):原寄託日,1991年 12 月 5
日)と命名した。
【0028】以上、SANK 11391 株について説明した
が、カビの諸性質は一定したものではなく、自然的、人
工的に容易に変化することは周知の通りであり、本発明
で使用しうる菌株はシリンドロカルポン属に属するイリ
シコリン酸AまたはBを生産する全ての菌株を包含する
ものである。
【0029】なお、同定に用いた培地の組成は次の通り
である。
【0030】PDA培地 粉末PDA(日水製薬(株)) 39 g 蒸留水 1000 ml
【0031】 LCA培地 グルコース 1 g KH2 PO4 1 g MgSO4 ・7H2 O 0.2 g KCl 0.2 g NaNO3 2 g イーストエキストラクト 0.2 g Agar 20 g 蒸留水 1000 ml −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− pH :6.5−7.0(KOH) 。
【0032】WSH培地 オートミール 10 g KH2 PO4 1 g MgSO4 ・7H2 O 1 g NaNO3 1 g Agar 20 g 水 1000 ml
【0033】本発明の新規化合物イリシコリン酸Aまた
はBを得るため、これらの微生物の培養は他の醗酵生成
物を生産するために用いられるような培地中で行われ
る。このような培地中には、微生物が資化できる炭素
源、窒素源および無機塩を含有する。
【0034】一般に、炭素源としてグルコース、フラク
トース、マルトース、シュークロース、マンニトール、
グリセロール、デキストリン、オート麦、ライ麦、トウ
モロコシデンプン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆
粉、綿実油、糖蜜、クエン酸、酒石酸などを単一に、あ
るいは併用して用いることができる。一般には、培地量
の 1−10 重量%で変量する。
【0035】窒素源としては、一般に蛋白質を含有する
物質を醗酵工程に用いる。適当な窒素源としては、大豆
粉、フスマ、落花生粉、綿実油、綿実粉、カゼイン加水
分解物、ファーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、
ペプトン、肉エキス、イースト、イーストエキス、マル
トエキス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム等である。窒素源は、単一または併用して培
地量の 0.2−6 重量%の範囲で用いる。
【0036】培地中に取り入れる栄養無機塩は、ナトリ
ウム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サ
ルフェート、クロライド、カーボネート等のイオンを得
ることのできる通常の塩類である。また、カリウム、カ
ルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の
微量の金属も含む。
【0037】液体培養に際しては、消泡剤としてシリコ
ン油、植物油、界面活性剤等が使用される。
【0038】シリンドロカルポン・イアンソシーレ・ヴ
ォーレンウェーバー・ヴァラエティ・マジャス・ヴォー
レンウェーバー(Cylindrocarpon ianthothele Wollenw.
var. majas Wollenw.) SANK11391 株を培養しイリシコ
リン酸AまたはBを生産する培地の pH は、5.0 - 7.0
に変化させることができる。
【0039】菌の生育温度は 11 ℃から 31 ℃までであ
るが 23 ℃から 27 ℃の範囲が生育良好である。
【0040】イリシコリン酸AまたはBは、好気的に培
養して得られるが通常用いられる好気的培養法、例えば
固体培養法、振とう培養法、通気攪拌培養法等が用いら
れる。
【0041】小規模な培養においては、26 ℃で数日間
振とう培養を行うのが良好である。
【0042】培養は、バッフル(水流調節壁)のついた
三角フラスコ中で、 1−2 段階の種の発育工程により開
始する。種発育段階の培地は、炭素源および窒素源を併
用できる。種フラスコは定温インキュベーター中で 26
℃、7 日間振とうするか、または充分に成長するまで振
とうする。成長した種は第二の種培地、または生産培地
に接種するのに用いる。中間の発育工程を用いる場合に
は、本質的に同様の方法で成長させ、生産培地に接種す
るためにそれを部分的に用いる。接種したフラスコを一
定温度で数日間振とうし、インキュベーションが終わっ
たらフラスコの含有物を遠心分離またはろ過する。
【0043】大量培養の場合には、攪拌機、通気装置を
付けた適当なタンクで培養するのが好ましい。この方法
によれば、栄養培地をタンクの中で作成できる。栄養培
地を125 ℃まで加熱して滅菌し、冷却後、滅菌培地にあ
らかじめ成長させてあった種を接種する。培養は 26 ℃
で通気攪拌して行う。この方法は、多量の化合物を得る
のに適している。
【0044】培養の経過に伴って生産されるイリシコリ
ン酸AまたはBの量の経時変化は、高速液体クロマトグ
ラフィーを用いて測定することができる。通常は、72
時間から 150 時間の培養でイリシコリン酸AまたはB
の生産量は最高値に達する。
【0045】培養終了後、培養液中の液体部分および菌
体内に存在するイリシコリン酸AまたはBは、菌体、そ
の他の固形部分を珪藻土をろ過助剤とする、ろ過操作ま
たは遠心分離によって分別し、そのろ液または上清中お
よび菌体中に存在するイリシコリン酸AまたはBを、そ
の物理化学的性状を利用し抽出精製することにより得ら
れる。例えば、ろ液または、上清中に存在するイリシコ
リン酸AまたはBは、酸性 pH 条件下で水と混和しない
有機溶剤、例えば酢酸エチル、クロロホルム、塩化エチ
レン、塩化メチレンなどの単独または、それらの組み合
わせにより抽出精製することができる。また、菌体内に
存在するイリシコリン酸AまたはBは、50−90 %の含
水アセトンまたは含水メタノールにより抽出精製操作を
行うことにより得られる。
【0046】このようにして得られたイリシコリン酸A
またはBは、更にシリカゲル、マグネシウム−シリカゲ
ル系のフロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロ
マトグラフィー、セファデックスLH-20 (ファルマシア
社製)等を用いた分配カラムクロマトグラフィー、およ
び順相、逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ
ー等で精製することができる。
【0047】以上の分離、精製の手段を単独または適宜
組み合わせ反復用いることによりイリシコリン酸Aまた
はBを分離精製することができる。
【0048】
【作用】本発明のイリシコリン酸AまたはBは、文献未
載の新規化合物であり、動物(例、ヒト、イヌ、ネコ、
ウサギ等)において、グルコース−6 −フォスファタ−
ゼ(glucose−6 −phosphatase)に対し阻害活性を示し、
抗糖尿病剤として有用である。
【0049】本発明のイリシコリン酸AまたはBを医薬
として用いる場合、常法に従ってそれ自体または適宜の
薬学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤と混合し、粉
末、顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤等の形態で経口的
または非経口的に安全に投与することができる。投与量
は対象疾患、投与経路および投与回数などにより異なる
が、例えば成人に対しては 1 日 10 mg から 2000 mg
を、症状に応じて 1回または数回に分けて投与するの
が好ましい。
【0050】
【実施例】次に実施例および試験例をあげて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0051】実施例1.イリシコリン酸AまたはB(少
量培養) A)培養 シリンドロカルポン・イアンソシーレ・ヴォーレンウェ
ーバー・ヴァラエティ・マジャス・ヴォーレンウェーバ
ー SANK 11391 株を、無菌的に、滅菌した後述の組成の
培地 100 ml を含むバッフル付 500 ml 容三角フラス
コに一白金耳接種し、26 ℃で、200 rpm (7 cmの回転
半径)のロータリー振とう培養機で 7日間培養した。
【0052】このようにして得られた培養液を種培養液
として、同じ組成の培地 100 ml を含むバッフル付 500
ml 容三角フラスコ 40 本に 2 %の種培養液を植菌し
て、26 ℃で、200 rpm (7 cmの回転半径)のロータリ
ー振とう培養機で 7日間培養した。
【0053】
【0054】B)単離 得られた培養液 3.6 リットルに等量のアセトンを加
え、4 ℃で 2 時間攪拌した。これにろ過助剤としてセ
ライト 545(米国ジョーンズ・マンビル・プロジェクト
・コーポレーション製)180 g を加え、ろ液を 1 N 塩
酸で pH 2 に調整した後、酢酸エチル 2 リットルで 2
回抽出した。得られた酢酸エチル層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、ロータリーエ
バポレーターで減圧下、濃縮乾固すると 7 g の油状物
が得られた。
【0055】得られた油状物をシリカゲル 300 g をメ
チレンクロリドで充填したカラムに、同溶剤に溶解して
吸着させた。次いで同一溶剤で展開後、メチレンクロリ
ド−酢酸エチル(9:1)で溶出した。溶出液を 100 ml ず
つ分画し、イリシコリン酸AまたはBを含むフラクショ
ンNo.10〜15 を集め、減圧下濃縮乾固すると油状物2.
5 g が得られた。
【0056】得られた粗精製油状物 2.5 g は更に高速
液体クロマトグラフィーを用いて分取を行った。以下の
分取条件(カラム,センシュ−パック ODS H-5251 :溶
離液,0.02% トリフルオロ酢酸を含む 80 %アセトニ
トリル水:流速,15 ml /分:測定波長,220 nm)で分
取を行い、 11 分と 18 分のピークを集めた。該ピーク
部分を濃縮し、凍結乾燥することにより 11 分のピーク
よりイリシコリン酸Bが 67 mg、18 分のピークよりイ
リシコリン酸Aが 150 mg、それぞれ粉末として得られ
た。
【0057】実施例2.イリシコリン酸AまたはB(大
量培養) A)培養 シリンドロカルポン・イアンソシーレ・ヴォーレンウェ
ーバー・ヴァラエティ・マジャス・ヴォーレンウェーバ
ー SANK 11391 株を用いて、実施例1.と同一組成の培
地 500 ml を含むバッフル付 2 リットル容三角フラス
コに一白金耳接種し、26 ℃で 200 rpm(7 cmの回転半
径)の回転振とう培養機で 7 日間培養した。
【0058】2 基の 30 リットルステンレス製ジャーフ
ァーメンター中に、各々 15 リットルずつの種培養と同
一の組成の培地を入れ、これを 120 ℃で 30 分間加熱
殺菌した。次いで、これに上述の種培養液を 450 ml 入
れ、26 ℃で 3 日間、15リットル/分の空気流量で溶
存酸素濃度を 5 ppm に保つため攪拌速度を 100- 30
0 rpm の範囲で自動的にコントロールし攪拌培養した。
【0059】得られた培養液 30 リットルにアセトンを
30 リットル加え、室温で 1 時間攪拌した。これにろ
過助剤としてセライト 545(米国ジョーンズ・マンビル
・プロジェクト・コーポレーション製)1.2 kg を加え
てろ過を行い、ろ液と菌体区分とに分けた。得られたろ
液は塩酸で pH 2.0 に調整した後、酢酸エチル 30 リッ
トルで 3 回抽出した。得られた酢酸エチル層は順次、
水、飽和食塩水で洗浄し、更に無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、ロータリーエバポレーターで減圧下、濃縮乾
固すると 130 g の油状物が得られた。
【0060】得られた油状物 130 g を 3 リットル容
のシリカゲルをメチレンクロリドで充填したカラムに、
同溶剤に溶解して吸着させた。次いで、順次、同一溶剤
17リットル、メチレンクロリド−酢酸エチル(19:1
)12 リットルで展開溶出した。溶出液は分析用逆相
系 HPLC でモニターして、イリシコリン酸AまたはBを
含むフラクションを集め減圧下濃縮乾固すると、油状物
30.5 g が得られた。得られた粗油状物はメチレンクロ
リド−酢酸エチル(1 :1 )の混合溶剤に溶解し、同混
合溶剤で充填したセファデックスLH-20 (ファルマシア
社製) 3 kg に吸着させた。次いで同一溶剤で展開溶
出した。溶出液を 500 ml ずつ分画し、HPLC でモニタ
ーして、イリシコリン酸Aを含むフラクションNo. 21〜
30 、およびイリシコリン酸Bを含むフラクションNo.
33〜38 を集めた。それぞれを減圧下、濃縮乾固すると
粗粉末のイリシコリン酸Aが 5.8 g、イリシコリン酸B
が0.6 g 得られた。これらの物質を更に高速液体クロ
マトグラフィーを用いて分取を行った結果、純品のイリ
シコリン酸Aが 2.1 g、イリシコリン酸Bが 0.4 g得ら
れた。
【0061】
【実施例の効果】
試験例1.グルコース−6 −フォスファターゼ(Glucose
-6-phosphatase) 阻害作用 グルコース−6 −フォスファターゼ阻害活性は、S.A.Ki
tcher らの方法(Analytical Biochemistry、88 巻、29
−36頁、1978年 )に従って酵素反応系を作製し、この反
応系にイリシコリン酸メタノール溶液を 10 %添加する
ことにより測定した。即ち、反応液の組成は 0.05 M ク
エン酸ナトリウム緩衝液(sodium citrate buffer (pH6.
5))、10 mM グルコース−6 −フォスフェイト(glucose
-6-phosphate) 、0.01μCi の [U-14C]グルコース−6
−フォスフェイト(glucose-6-phosphate) 、試料(10 %
メタノ−ル溶液)および酵素である。酵素は一晩絶食し
たラット肝臓より常法により得られたミクロソームを使
用した。
【0062】イリシコリン酸AまたはBの 5 μg/ml〜
200 μg/ml を反応液中に加えて生成する[14C] グルコ
−ス(glucose) の量を定量した結果、イリシコリン酸A
またはBの濃度を高くするに従い[14C] グルコ−ス(glu
cose) の生成は抑制された。反応を 50 %阻害する濃度
はイリシコリン酸Aが 16 μg/ml(39 μM)、イリシコリ
ン酸Bは 19 μg/ml(51 μM)であった。
【0063】
【発明の効果】本発明の新規化合物イリシコリン酸Aま
たはBは優れたグルコース−6 −フォスファターゼ(Glu
cose-6-phosphatase) 阻害作用を示す。従って、抗糖尿
病薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:645) (72)発明者 細矢 剛 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内 (72)発明者 古谷 航平 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式を有するイリシコリン酸Aまたは
    Bあるいはその塩。 【化1】 但し、イリシコリン酸AはRがクロロ原子であり、イリ
    シコリン酸BはRが水素原子である。
  2. 【請求項2】下記の理化学的性状を有するイリシコリン
    酸A。 1) 物質の性状: 酸性脂溶性(白色粉末) 2) 融点: 108〜110℃ 3) 分子式:C2331ClO4 4) 分子量:406 5) 元素分析(%):C2331ClO4 として 実測値 C 68.14, H 7.32, Cl 8.31 計算値 C 67.88, H 7.68, Cl 8.71 6) 紫外線吸収スペクトル λmax nm(E1cm 1% ): 中性(メタノール)中で測定した紫外線吸収スペクト
    ルは次の通りである。 204(1170), 219(1360), 258(250), 307(126) 酸性(0.01N HCl in 90% MeOH) 中で測定した紫外線吸
    収スペクトルは次の通りである。 205(770), 223(1090), 267(354), 312(131) アルカリ性(0.01N NaOH in 90% MeOH)中で測定した紫
    外線吸収スペクトルは次の通りである。 205(1800), 227(893), 240(627), 282(400), 305(320) 7) 赤外線吸収スペクトルνmax cm-1:臭化カリウム(K
    Br) 錠剤法で測定した赤外線吸収スペクトルは次の通り
    である。 3484, 2970, 2932, 2915, 2853, 2720, 2680, 2580, 25
    40, 1633, 1614,1570, 1490, 1460, 1405, 1382, 1360,
    1305, 1272, 1234, 1210, 1186,1000, 990, 900, 800,
    760, 695 8) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm 重ジメチルスルホキシド中、内部基準にTMS(テトラ
    メチルシラン)を使用して測定した 1H−核磁気共鳴ス
    ペクトル(270 MHz)は次の通りである。 1.51(3H,s), 1.52(3H,s), 1.62(3H,s), 1.72(3H,s), 1.
    80〜2.00(8H,m),2.53(3H,s), 3.30(2H,d), 〜3.30(1
    H,br.s), 5.02(2H,dd),5.12(1H,dd,), 9.61(1H,s), 〜1
    2.4(1H,br.s) 9) 13C−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm 重クロロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシ
    ラン)を使用して測定した13C−核磁気共鳴スペクトル
    (22.5 MHz) は次の通りである。 16.0(q), 16.1(q), 17.6(q), 19.8(q), 22.8(t), 25.6
    (q), 26.5(t),26.8(t), 39 .7(t×2), 105.1(s), 114.4
    (s), 114.6(s), 121.1(d),124.2(d), 124.5(d), 131.1
    (s), 134.9(s), 136.4(s), 137.8(s),154.9(s), 161.8
    (s), 176.0(s) 10) 溶解性:メタノール、エタノール、ブタノール等
    のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、クロ
    ロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、ジメチルスル
    ホキシド、ジメチルホルムアミドに可溶、n−ヘキサ
    ン、水に不溶。 11) 高速液体クロマトグラフイー: カラム;Senshu Pak ODS H-2151 (カラムサイズ、φ6
    ×150 mm、センシュ−科学(株)製) 溶媒;0.02 %トリフルオロ酢酸を含む 80 %アセトニ
    トリル水 流速;1.5 ml /分 波長;220 nm 保持時間;12 分
  3. 【請求項3】下記の理化学的性状を有するイリシコリン
    酸B。 1) 物質の性状: 酸性脂溶性(白色粉末) 2) 融点: 99〜101℃ 3) 分子式:C23324 4) 分子量:372 5) 元素分析(%):C23324 として 実測値 C 74.12, H 8.68 計算値 C 74.16, H 8.66 6) 紫外線吸収スペクトル λmax nm(E1cm 1% ): 中性(メタノール)中で測定した紫外線吸収スペクト
    ルは次の通りである。 205(1180), 220(1410), 257(341), 299(126) 酸性(0.01N HCl in 90% MeOH) 中で測定した紫外線吸
    収スペクトルは次の通りである。 205(760sh), 220(986), 268(493), 304(140) アルカリ性(0.01N NaOH in 90% MeOH)中で測定した紫
    外線吸収スペクトルは次の通りである。 204(1800), 218(1290), 243(373sh), 257(327sh), 292
    (229),295(227sh) 7) 赤外線吸収スペクトルνmax cm-1:臭化カリウム(K
    Br) 錠剤法で測定した赤外線吸収スペクトルは次の通り
    である。 3427, 2969, 2919, 2854, 2595, 2549, 1637, 1619, 15
    80, 1509, 1458,1382, 1352, 1277, 1259, 1223, 1198,
    1164, 1100, 1084, 1068, 1009,886, 838, 806, 770 8) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm 重クロロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシ
    ラン)を使用して測定した 1H−核磁気共鳴スペクトル
    (270 MHz)は次の通りである。 1.59(6H,s), 1.67(3H,s), 1.81(3H,s), 1.90〜2.20(8H,
    m), 2.53(3H,s),3.43(2H,d), 5.08(2H,dd), 5.28(1H,d
    d), 5.88(1H,br.s), 6.26(1H,s),〜10.0(1H,br.s), 11.
    85(1H,s) 9) 13C−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm 重クロロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシ
    ラン)を使用して測定した13C−核磁気共鳴スペクトル
    (67.9 MHz) は次の通りである。 16.0(q), 16.3(q), 17.7(q), 22.0(t), 24.2(q), 25.7
    (q), 26.3(t),26.7(t), 39.7(t ×2), 103.8(s), 111.6
    (s), 112.0(d), 121.3(d),123.6(d), 124.4(d), 131.3
    (s), 135.6(s), 139.2(s), 142.6(s),160.5(s), 163.7
    (s), 176.4(s) 10) 溶解性:メタノール、エタノール、ブタノール等
    のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、クロ
    ロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、ジメチルスル
    ホキシド、ジメチルホルムアミドに可溶、n−ヘキサ
    ン、水に不溶。 11) 高速液体クロマトグラフイー: カラム;Senshu Pak ODS H-2151 (カラムサイズ、φ6
    ×150 mm、センシュ−科学(株)製) 溶媒;0.02 %トリフルオロ酢酸を含む 80 %アセトニ
    トリル水 流速;1.5 ml /分 波長;220 nm 保持時間;7 分
  4. 【請求項4】シリンドロカルポン属に属するイリシコリ
    ン酸AまたはB生産菌を培養し、その培養物よりイリシ
    コリン酸AまたはBを採取することを特徴とするイリシ
    コリン酸AまたはBの製造法。
  5. 【請求項5】[請求項4]において、シリンドロカルポ
    ン属に属するイリシコリン酸AまたはB生産菌がシリン
    ドロカルポン・イアンソシーレ・ヴォーレンウェーバー
    ・ヴァラエティ・マジャス・ヴォーレンウェーバー SAN
    K 11391 (微工研条寄第 3667 号)であるイリシコリン
    酸AまたはBの製造法。
JP5856592A 1992-03-17 1992-03-17 新規化合物イリシコリン酸aまたはb Pending JPH05255184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5856592A JPH05255184A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 新規化合物イリシコリン酸aまたはb

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5856592A JPH05255184A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 新規化合物イリシコリン酸aまたはb

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255184A true JPH05255184A (ja) 1993-10-05

Family

ID=13087975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5856592A Pending JPH05255184A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 新規化合物イリシコリン酸aまたはb

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05255184A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6239163B1 (en) 1999-03-15 2001-05-29 Novo Nordisk A/S Salt of (2R,3R,4R)-3,4-dihydroxy-2-hydroxymethylpyrrolidine
CN104059858A (zh) * 2014-07-02 2014-09-24 华北制药集团新药研究开发有限责任公司 一株柱孢霉属真菌菌株以及利用该菌株制备二氢壳二孢氯素的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6239163B1 (en) 1999-03-15 2001-05-29 Novo Nordisk A/S Salt of (2R,3R,4R)-3,4-dihydroxy-2-hydroxymethylpyrrolidine
CN104059858A (zh) * 2014-07-02 2014-09-24 华北制药集团新药研究开发有限责任公司 一株柱孢霉属真菌菌株以及利用该菌株制备二氢壳二孢氯素的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0352646B1 (en) Fr901228 substance and preparation thereof
JP3111470B2 (ja) 新規ポリペプチド化合物およびその製造法
JPS5910798B2 (ja) 新しいリフアマイシン類の製造方法
JPH05255184A (ja) 新規化合物イリシコリン酸aまたはb
JP3026864B2 (ja) 新規セスキテルペン誘導体
WO1997001575A1 (fr) Substance wf16616, procede de production et utilisation
JP4380913B2 (ja) 新規ft−0554物質及びその製造法
JP3030896B2 (ja) Wb968物質群およびその製造法
JP2928626B2 (ja) 血小板活性化因子拮抗物質フォマクチンb
GB2265147A (en) Antibiotic eicosenoic acids
JP2844854B2 (ja) Fr901308物質およびその製造法
JP2799581B2 (ja) 化合物tan―1140およびその製造法
JP2578486B2 (ja) 新規物質ks―502
JPH0532656A (ja) デカリン系化合物
JPS59181294A (ja) 抗生物質ptl−448とその誘導体およびそれらの製造方法
JPH0449289A (ja) 新規化合物アピオジオネン
JPH083182A (ja) 新規物質fr171414、その製造方法及びその用途
JPH05194580A (ja) アデノホスチンaまたはbならびにその製法
JPH0525150A (ja) 新規デカレストリクチン類および関連化合物、それらの製造方法およびそれらの使用
JP2002518515A (ja) 化合物wf002、その製造およびその使用
JPH0586085A (ja) 新規化合物トラキスプ酸
JPH04224559A (ja) 血管新生阻害物質 fr−901448 およびfr−901449
JPH083097A (ja) ベンゾフェノン系化合物fd−549
JPS62275687A (ja) Yp−02259l−aおよびc物質並びにその製法
JPH04108787A (ja) 新規18員環マクロライド化合物