JP2928626B2 - 血小板活性化因子拮抗物質フォマクチンb - Google Patents

血小板活性化因子拮抗物質フォマクチンb

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は血小板活性化因子(以下、PAFという)拮抗
作用を有する新規なジテルペン化合物およびその製法に
関する。
(従来の技術) PAFに拮抗作用を有する物質は、PAF型と非PAF型に分
類されており、このうち、PAF型拮抗物質は主として化
学合成で得られ、非PAF型拮抗物質は化学合成品の他に
高等植物あるいは微生物の二次代謝産物から得られてい
る。高等植物由来の非PAF型拮抗物質としては例えばギ
ンコ・ビローバ(Ginkgo biloba)より得られたギンコ
ライド、パイパー・フトーカズラ(Piper futokadzur
a)より得られたカズレノン、マグノリア・アキュミナ
ータ(Magnolia acuminata)より得られたベラグエンシ
ン、ヒマンタンドラ・ベルグラベナ(Himantandra velg
ravena)より得られたガルベンジンおよびガルブラビ
ン、ネクタンドラ・リジダ(Nectandra rigida)より得
られたネクタンドリンAおよびB、ブルセラ・ミクロフ
ィラ(Bursera microphylla)より得られたブルセラン
等が知られている(P.Braquet and J.J.Godfroid,Trend
in Pharm.Sci.、、397、(1986))。
また、微生物の二次代謝物としてペニシリウム属(Pe
nicillium terlikowskii)からグリオトキシン誘導体
(M.Okamoto,Chem.Pharm.Bull.34(1)、340,(198
6))およびストレプトミセス属(Streptomyces sp.)
からジケトピペラジン誘導体(S.Takas,J.Org.Chem.52,
3485、(1987))が得られている。
(発明が解決する課題) 本発明者らは、カニの甲殻から分離されたフォーマ属
に属するSANK 11486株の培養物から、PAF拮抗作用を有
する新規化合物フォマクチンB(Phomactin B)が生産
されることを見出して本発明を完成した。
(課題を解決するための手段) 本発明のフォマクチンBは下記の構造式および性状を
有する。
1)構造式 2)物質の性状:無色針状結晶 3)融点:180−182℃ 4)比旋光度:▲〔α〕25 D▼=+175゜(c 0.70、クロ
ロホルム) 5)元素分析値:(%) 実測値 C、71.71 H、9.09 計算値 C、71.82 H、9.04 6)分子式:C20H30O4(高分解能質量分析法により測
定) 7)分子量:334(質量分析法により測定) 8)赤外線吸収スペクトル: KBr法で測定した赤外線吸収スペクトルは図1に示す
通りである。
3420、3380、1669、1630。1460、1392、1250、1200、
1080、1000、903、812 9)1H−核磁気共鳴スペクトル:δppm 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使
用して測定した核磁気共鳴スペクトル(500MHz)は図2
に示す通りである。
10)13C−核磁気共鳴スペクトル:δppm 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使
用して測定した核磁気共鳴スペクトル(126MHz)は図3
に示す通りであり、以下にケミカルシフトおよび多重度
を示す。
14.5(q),16.4(q),19,7(2×q),22.7(t),
23.2(q),33.6(t),36.7(t),37.4(t),41.5
(s),46.3(d),62.8(s),65.9(d),71.4
(d),73.3(s),120.3(d),135.6(d),136.8
(s),147.2(s),200.1(s) 11)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) エタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは次に
示す通りである。
240(2,500) 12)溶解性: メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、ク
ロロホルム、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、エーテ
ルに可溶、水に不溶である。
13)呈色反応: 硫酸、ヨードに陽性。
14)薄層クロマトグラフィー: Rf値;0.51 吸着剤;シリカゲルプレート(Kieselgel 60F254、メ
ルク社製) 展開溶媒;n−ヘキサン−酢酸エチル(1:2) 本発明のフォマクチンBは種々の立体および幾何異性
体を有する。前記式においては、これらの異性体および
これらの異性体の混合物がすべて単一の式で示されてい
る。従って、本発明においてはこれらの異性体およびこ
れら異性体の混合物をもすべて含むものである。
フォマクチンBの生産菌であるSANK 11486株の菌学的
性状は次の通りである。
本菌は福井県沖で採取されたカニで甲殻が黒変し「ス
スガニ」と呼ばれているズワイガニ(Chinoecetes opi
lio)の甲殻から分離された菌株で、その菌学的諸性状
は次の通りである。オートミール寒天培地上、25℃での
生育は7日間で20mm、14日間で38mmに達する。両培地上
ともコロニーは湿気のあるビロード状でその色は灰汁色
(Greenish gray)である。
オートミール寒天培地上では菌糸のみで胞子、分生子
の形成は見られないが、人工海水(商品名、Jamarin
S)で作ったオートミール寒天培地上では分生子殻を形
成し、その中に分生子を形成する。
分生子殻は暗褐色、亜球形ないし洋梨型で孔口を有
し、サイズは80〜120×80〜150μmである。孔口の径は
5〜15μmでその周辺に褐色で20〜50×2〜4μmの剛
毛を有する。
分生子柄はとくに分化せず殻壁最内層がフィアライド
となる。分生子柄は無色、一細胞、楕円形ないし長楕円
形で2.5〜4.0×2.0〜2.5μmである。
なお、本菌は37℃では生育しない。
以上の諸性状をもとにB.C.Sutton著“The Coelomycet
es"Commonwealth Mycological Institute,1980年発行お
よびJ.KohlmeyerおよびE.Kohlmeyer著“Mayine Mycolog
y,the higher fungi"Academic Press,1979年発行を用い
て検索した結果、本菌を公知の属であるフォーマ属に属
するフォーマ・エスピ(Phoma sp.)と同定し、保存番
号としてSANK 11486株(微工研条寄第2598号、FERM BP
−2598)を付与した。
なお、色の表示は、A.KornerupおよびJ.H.Wanscher著
〔Methuen Handbook of colour,第3版1978年、Eyre Me
thuen,London発行〕に従って行った。
以上、フォマクチンBの生産菌について説明したが、
カビの諸性質は一定したものではなく、自然的、人工的
に容易に変化することは周知の通りであり、本発明で使
用しうる菌株はフォーマ属に属するフォマクチンBを生
産するすべての菌株を包含するものである。
本発明の新規化合物フォマクチンBを得るため、これ
らの微生物の培養は他の醗酵生産物を生産するために用
いられるような培地中で行う。培地には人工海水を用い
てもよいし、水道水を用いてもよい。このような培地中
には、微生物が資化できる炭素源、窒素源および無機塩
を含有する。
一般に、炭素源としてグルコース、フラクトース、マ
ルトース、シュークロース、マンニトール、グリセロー
ル、デキストリン、オート麦、ライ麦、トウモロコシデ
ンプン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆粉、綿実
油、糖蜜、クエン酸、酒石酸などを単一に、あるいは併
用して用いることができる。一般には、培地量の1−10
重量%で変量する。
窒素源としては、一般に蛋白質を含有する物質を醗酵
工程に用いる。適当な窒素源としては、大豆粉、フス
マ、落花生粉、綿実油、綿実粉、カゼイン加水分解物、
ファーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、ペプト
ン、肉エキス、イースト、イーストエキス、マルトエキ
ス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ウム、等である。窒素源は、単一または併用して培地量
の0.2−6重量%の範囲で用いる。
培地中に取り入れる栄養無機塩は、ナトリウム、アン
モニウム、カルシウム、フォスフェート、サルフェー
ト、クロライド、カーボネート等のイオンを得ることの
できる通常の塩類である。また、カリウム、カルシウ
ム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の微量の
金属も含む。液体培養に際しては、シリコン油、植物
油、界面活性剤等が消泡剤として使用される。
フォーマ・エスピー(Phoma sp.)SANK 11486株を培
養し、フォマクチンBを生産する培地のpHは、5.0−9.
0、好適には6.5−8.5、に変化できる。
菌の生育温度は15℃から30℃までであるが更にフォマ
クチンBの生産には、20℃から28℃、特に22℃から26
℃、が好適である。
フォマクチンBは、好気的に培養して得られるが通常
用いられる好気的培養法、例えば固体培養法、振とう培
養法、通気撹拌培養法等が用いられる。小規模な培養に
おいては、22℃〜26℃で数日間〜2週間、振とう培養を
行うのが良好である。培養は、バッフル(水流調節壁)
のついた三角フラスコ中で、1−2段階の種の発育工程
により開始する。種発育段階の培地は、炭素源および窒
素源を併用できる。種フラスコは定温インキュベーター
中で22℃〜26℃、7日間振とうするか、または充分に成
長するまで振とうする。成長した種は第二の種培地、ま
たは生産培地に接種するのに用いる。中間の発育工程を
用いる場合には、本質的に同様の方法で成長させ、生産
培地に接種するためにそれを部分的に用いる。接種した
フラスコを一定温度で数日間振とうし、インキュベーシ
ョンが終わったらフラスコの含有物を遠心分離またはろ
過する。大量培養の場合には、撹拌機、通気装置を付け
た適当なタンクで培養するのが好ましい。この方法によ
れば、栄養培地をタンクの中で作成できる。栄養培地を
125℃まで加熱して滅菌し、冷却後、滅菌培地にあらか
じめ成長させてあった種を接種する。培養は22℃〜26℃
で通気撹拌して行う。この方法は、多量の化合物を得る
のに適している。
培養終了後、培養液中の液体部分に存在するフォマク
チンBは、菌体、その他の固形部分を珪藻土をろ過助剤
とする、ろ過操作または遠心分離によって分別し、その
ろ液または上清中に存在するフォマクチンBを、その物
理化学的性状を利用し抽出精製することにより得られ
る。例えば、ろ液または、上清中に存在するフォマクチ
ンBは、中性pH条件下で水と混和しない有機溶剤、例え
ばエーテル、酢酸エチル、n−ヘキサン、クロロホル
ム、塩化エチレン、塩化メチレンなどの単独または、そ
れらの組み合わせにより抽出精製することができる。あ
るいは吸着剤として、例えば活性炭または吸着用樹脂で
あるアンバーライトXAD−2,XAD−4(ローム・アンド・
ハース社製)等や、ダイヤイオンHP−10,HP−20,CHP−2
0P,HP−50(三菱化成(株)製)等が使用される。フォ
マクチンBを含む液を上記のごとき吸着剤の層を通過さ
せて不純物を吸着させて取り除くか、またはフォマクチ
ンBを吸着させた後、メタノール水、アセトン水、n−
ブタノール水などを用いて溶出させることにより得られ
る。
このようにして得られたフォマクチンBは、更にシリ
カゲル、マグネシウム−シリカゲル系のフロリジルのよ
うな担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー、セフ
ァデックスLH−20(ファルマシア社製)などを用いた分
配カラムクロマトグラフィー、および順相、逆相カラム
を用いた高速液体クロマトグラフィー等で精製すること
ができる。
本発明のフォマクチンBは、文献未載の新規化合物で
あり、動物(例、ヒト、イヌ、ネコ、ウサギ等)に対し
てPAF拮抗作用を示し、例えば抗血栓剤としての使用は
もとより、喘息、消化性潰瘍、腎臓障害、高血圧等の予
防、治療剤として有用である。
本発明のフォマクチンBを医薬として用いる場合、常
法に従ってそれ自体または適宜の薬学的に許容される担
体、賦形剤、希釈剤と混合し、粉末剤、顆粒剤、錠剤、
カプセル剤、注射剤などの形態で経口的または非経口的
に安全に投与することができる。投与量は対象疾患、投
与経路および投与回数などにより異なるが、例えば成人
に対しては1日1mgから1000mgを、症状に応じて1回ま
たは数回に分けて投与するのが好ましい。
(実施例) 次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1.フォマクチンBの採取 A)培養 フォーマ・エスピーSANK11486株をそのスラントか
ら、滅菌した後述の組成の培地100mlを含むバッフルの
付いた500mlの三角フラスコ(種フラスコ)に一白金耳
接種した。
培地組成 シュークロース 20g ジャガイモ 100g ペプトン 10g リン酸一カリウム 5g 人工海水(商品名、Jamarin S 1000mlジャマリンラボラトリー社製 pH8.5 次いでこれを26℃で7日間、200rpm(7cmの回転半
径)のロータリー振とう機で培養した。種培地と同じ組
成の培地を、各々100mlづつバッフルの付いた500mlの三
角フラスコ480本に入れ、滅菌後、種フラスコから3mlづ
つ成長菌を取って接種した。この480本の三角フラスコ
を種培養と同じ条件で7日間振とう培養した。
B)単離 培養液全体を吸引ろ過し、そのろ液48Lを同量の酢酸
エチルで2回抽出した。得られた酢酸エチル層を水20L
で洗浄し、更に無水流酸ナトリウムで乾燥した後、ロー
タリーエバポレーターで減圧下濃縮、乾固した。得られ
た油状物を30倍のシリカゲルを用いた吸着カラムクロマ
トグラフィー(Art.9385、230〜400メッシュ、メルク社
製)に付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(1:1)の混合
溶剤で溶出する分画を集めた。この分画より溶剤を減圧
下で留去し、逆相液体カラムクロマトグラフィー(ロー
バーRP−8、サイズB、メルク社製)に付し、次いで高
速液体クロマトグラフィー(センシューパック ODS−2
251−S,センシュー科学(株)製)に付して精製すると
無色油状のフォマクチンA9.4mgが得られた。更にn−ヘ
キサン−酢酸エチル(2:3)の混合溶剤で溶出する分画
を集めた。この分画より溶剤を減圧下で留去すると油状
物78.2mgが得られた。得られた油状物をシリカゲルを用
いた順相液体カラムクロマトグラフィー(ローバーSi6
0、サイズA,メルク社製)に付してn−ヘキサン−酢酸
エチル(1:1)で溶出される分画を集めた。ついで得ら
れた分画を逆相液体カラムクロマトグラフィー(ローバ
ーRP−8、サイズB、メルク社製)に付し、60%含水メ
タノールで溶出する部分を集めた。この分画より溶剤を
減圧下で留去すると無色針状結晶の目的化合物フォマク
チンB〔化学名:(7E)−13、15−ジヒドロキシ−3、
4−エポキシ−2−オキソ−4、8、11、12、15−ペン
タメチルビシクロ[9、3、1]ペンタデカ−7、14−
ジエン〕15.9mgが得られた。
実施例2.フォマクチンBの採取 実施例1.A)培養の項において、人工海水の代わりに
水道水を用いて55本の三角フラスコを23℃で11日間培養
した。
得られた培養ろ液5.4Lを等量の酢酸エチルで2回抽出
した。得られた酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーターで減圧下
濃縮、乾固して油状物636mgが得られた。得られた油状
物を10gのシリカゲルを用いた吸着カラムクロマトグラ
フィー(Art.9385,230〜400メッシュ、メルク社製)に
付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(2:8)の混合溶剤で
溶出する分画を集めた。得られた分画より溶剤を減圧下
で留去すると油状物274mgが得られた。得られた油状物
を高速液体クロマトグラフィー(センシューパック OD
S−2251−S,センシュー科学(株)製)に付し、80%含
水メタノールで毎分6mlで溶出すると保持時間22分30秒
でフォマクチンA14.0mgが得られた。更に、前留部分に
ついては、溶剤を留去し得られた残留物を再度、同一カ
ラムに付し70%含水メタノールで毎分6mlで溶出すると
保持時間18分でフォマクチンB14.4mgがえられた。
(実施例の効果) 得られたフォマクチンBは下記の生物学的性状を示
す。
試験例1.PAFによる血小板凝集の抑制作用 家兎より心臓採血し、この血液を直ちに1:9容の3.8%
のクエン酸ソーダと混合した。室温下で、150×gにて1
5分間遠心し、上層より多血小板血漿(platelet poor p
lasma:ppp)を得た。
PRPとPPPとを適量混合し、PRPの血小板数を60万個/
μlになるように調製した。
血小板凝集は、Bornの方法(Nature,vol.194,pp.927
−929(1962))により、アグリコメーターを用いて、
透過光の増加により測定した。
即ち、PRP(250μl)に被検薬のDMSO溶液(3μl)
を加え、1分後にC16−PAFの生理食塩水溶液(25μl,PA
Fの終濃度 1〜3×10-8Mを添加した。
被検薬の溶液の代わりに生理食塩水を加え、1分後に
C16−PAF添加による凝集を対照値とした。その結果、フ
ォマクチンBのIC50=17μMであった。
(発明の効果) 本発明のフォマクチンBはPAF拮抗作用を有し、医薬
として有用である。
【図面の簡単な説明】
図1はフォマクチンBの赤外線吸収スペクトルを示し、
図2は同物質の1H−核磁気共鳴スペクトルを示し、図3
は同物質の13C−核磁気共鳴スペクトルを示す。
フロントページの続き (72)発明者 春山 英幸 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 古谷 航平 茨城県つくば市御幸ケ丘33 三共株式会 社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12P 17/00 - 17/18 C07D 303/32 BIOSIS(DIALOG) WPIA(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 を有するフォマクチンB(Phomactin B)。
  2. 【請求項2】フォーマ属に属する請求項1.に記載のフォ
    マクチンB生産菌を培養し、その培養物より請求項1.に
    記載のフォマクチンBを採取することを特徴とする請求
    項1.に記載のフォマクチンBの製造法。
  3. 【請求項3】フォーマ属に属する請求項1.に記載のフォ
    マクチンB生産菌がフォーマ・エスピー SANK11486株
    (微工研条寄第2598号、FERMBP−2598)である請求項2.
    記載の製造法。
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