JP2002034589A - 新規生理活性物質1100−50 - Google Patents

新規生理活性物質1100−50

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JP2002034589A
JP2002034589A JP2000221740A JP2000221740A JP2002034589A JP 2002034589 A JP2002034589 A JP 2002034589A JP 2000221740 A JP2000221740 A JP 2000221740A JP 2000221740 A JP2000221740 A JP 2000221740A JP 2002034589 A JP2002034589 A JP 2002034589A
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salt
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methanol
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JP2000221740A
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English (en)
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Toshio Takatsu
敏夫 高津
Taku Matsumoto
卓 松本
Hideji Takahashi
秀次 高橋
Mizue Ishikawa
瑞枝 石川
Kiyouko Wanibuchi
恭子 鰐渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKKAI SANKYO
HOKKAI SANKYO KK
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
HOKKAI SANKYO
HOKKAI SANKYO KK
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】新規抗線虫化合物の提供。 【解決手段】下記式(I) で表される化合物又はその塩。並びに、(I)式で示さ
れる化合物のストレプトマイセス属に属する生産菌(特
にストレプトマイセス・ラベンドレー・SANK642
97(FERM BP−7163))を培養し、該培養
物より式(I)で示される化合物を採取することを特徴
とする、式(I)で示される化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は線虫の増殖抑制、線
虫の植物又は動物への寄生抑制、並びに、線虫に起因す
る植物又は動物の各種疾患の予防及び/又は治療に有効
な新規化合物、該化合物の製造法、該化合物を生産する
微生物、該化合物又はその薬理学的に許容される塩を含
むことからなる抗線虫薬等に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品市場においては有用な抗生物質が
多数上市されているが、農薬市場においては抗生物質以
外の合成有機農薬が主流を占め、抗生物質は少ない。従
来より動物薬又は農薬用抗生物質の開発は遅れており、
動物薬又は農薬として使用されている抗生物質の大半
は、医薬用として開発された抗生物質の動物薬又は農薬
への転用である。しかし、近年、医薬用抗生物質の動物
薬又は農薬への転用は抗生物質耐性菌の蔓延を引き起こ
す原因になることを懸念する声が高まりつつある。
【0003】一方、ミルベマイシン、アベルメクチン等
は、殺ダニ活性及び/又は抗線虫活性を有する物質とし
て見出され、動物薬及び/又は農薬として開発された。
抗線虫活性抗生物質としてはデストマイシン、アンセル
マイシン、アスピキュラマイシン、ミルベマイシン、ア
ベルメクチン等が報告され、動物薬としてミルベマイシ
ン、アベルメクチンが上市されている。しかし、植物に
寄生する土壌線虫に対しては抗生物質以外の合成有機農
薬が主に使用されており、天然有機化合物由来の土壌線
虫用農薬はほとんど知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、自然界よ
り新たに分離した放線菌の培養液が抗線虫活性を示すこ
とを見出し、該培養物から抗線虫活性を示す新規化合物
を単離し、本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)下記式
(I)
【0006】
【化2】 で表される化合物又はその塩、(2)下記の理化学的性
質を有する化合物又はその塩: 1)物質の性状:白色粉末状物質、 2)溶解性:水に可溶、メタノールに難溶、ノルマルヘ
キサン、クロロホルムに不溶、 3)分子式:C31566152、 4)分子量:814(FABマススペクトル法により測
定)、 5)高分解能 FABマススペクトル法により測定した
精密質量、[M-H]-は、次に示す通りである: 実測値:813.3224 計算値:813.3200、 6)紫外線吸収スペクトル:0.02規定水酸化ナトリウム
水溶液中で測定した紫外部吸収スペクトルは、次に示す
極大吸収を示す:271 nm (ε 5,090)、 7)旋光度:0.02規定水酸化ナトリウム水溶液中で測定
した旋光度は、以下に示す値を示す:[α]D 22:-3.8°
(c 1.0)、 8)1H−核磁気共鳴スペクトル:0.02規定軽水酸化ナ
トリウム水溶液-メタノール (CD3OH)1 : 1溶液中で、水
のシグナルを4.75 ppmとして測定した1H−核磁気共鳴
スペクトルは、以下に示す通りである: 0.79 (6H, d, J=6.8 Hz)、1.08 (2H, m)、1.19 (14H,
m)、1.23 (2H, m)、1.43(3H, m)、2.98 (2H, br. t, J=
7.2 Hz)、3.80 (1H, m)、3.87 (1H, m)、4.06 (1H, dd,
J=1.4, 12.5 Hz)、4.11 (1H, dd, J=4.2, 6.0 Hz)、4.
14 (1H, dd, J=3.6, 5.2 Hz)、4.17 (2H,m)、4.23 (1H,
d, J=12.5 Hz)、4.29 (1H, br. t, J=5.6Hz)、4.44 (1
H, br. dd, J=4.0, 11.9 Hz)、4.61 (1H, dd, J=1.4,
6.0 Hz)、5.28 (1H, m)、5.88 (1H, d, J=3.6 Hz)、6.0
0 (1H, d, J=7.5 Hz)、6.47 (1H, m)、7.86 (1H, d, J=
7.5 Hz) ppm、 9)13C−核磁気共鳴スペクトル:0.02規定重水酸化ナ
トリウム水-重メタノール (CD3OD)1 : 1溶液中で、重メ
タノールのシグナルを49.1 ppmとして測定した1 3C−核
磁気共鳴スペクトルは、以下に示す通りである: 23.1 (q × 2)、27.4 (t)、28.0 (t)、28.1 (t)、28.8
(d)、30.3 (t × 5)、30.5 (t)、39.9 (t)、51.3 (t)、
53.7 (t)、55.2 (t)、69.5 (t)、70.0 (d)、71.8(d)、7
6.0 (d)、76.6 (d)、80.7 (d)、83.7 (d)、91.2 (d)、9
7.0 (d)、121.4(s)、142.6 (d)、155.0 (s)、158.6
(s)、167.4 (s)、179.1 (s) ppm、 10)高速液体クロマトグラフィー による分析: カラム:Senshu Pak ODS-H-2151(センシュー科学
(株)製)直径6mm×長さ150mm 移動相:アセトニトリルを35%含有する 66 mMリン酸緩
衝液 (pH 6.8) 流速:1.5 ml/分 検出:220乃至450 nmの全波長によるフォトダイオード
アレイ検出 保持時間:7.39分、 (3)ストレプトマイセス (Streptomyces) 属に属す
る、(1)又は(2)記載の化合物の生産菌を培養し、
該培養物より(1)又は(2)記載の化合物を採取する
ことを特徴とする、(1)若しくは(2)記載の化合物
又はその塩の製造法、(4)ストレプトマイセス(Strep
tomyces) 属に属する、(1)又は(2)記載の化合物
の生産菌がストレプトマイセス・ラベンドレー(Strept
omyces lavendulae)SANK 64297(FERM
BP−7163)である、(3)記載の製造法、
(5)ストレプトマイセス(Streptomyces) 属に属し、
(1)又は(2)記載の化合物を生産することを特徴と
する微生物、(6)ストレプトマイセス・ラベンドレー
(Streptomyces lavendulae)SANK64297(F
ERM BP−7163)である、(5)記載の微生
物、(7)(1)若しくは(2)記載の化合物又はその
薬理学的に許容される塩を含むことからなる医薬、及
び、(8)(1)若しくは(2)記載の化合物又はその
薬理学的に許容される塩を含むことからなる抗線虫薬、
に関する。
【0007】本発明において、下記式(I)
【0008】
【化3】 で表される化合物、又は、下記の物理化学的性状を有す
る化合物を、1100−50化合物という: 1)物質の性状:白色粉末状物質、 2)溶解性:水に可溶、メタノールに難溶、ノルマルヘ
キサン、クロロホルムに不溶、 3)分子式:C31566152、 4)分子量:814(FABマススペクトル法により測
定)、 5)高分解能 FABマススペクトル法により測定した
精密質量、[M-H]-は、次に示す通りである: 実測値:813.3224 計算値:813.3200、 6)紫外線吸収スペクトル:0.02規定水酸化ナトリウム
水溶液中で測定した紫外部吸収スペクトルは、次に示す
極大吸収を示す:271 nm (ε 5,090)、 7)旋光度:0.02規定水酸化ナトリウム水溶液中で測定
した旋光度は、以下に示す値を示す:[α]D 22:-3.8°
(c 1.0)、 8)1H−核磁気共鳴スペクトル:0.02規定軽水酸化ナ
トリウム水溶液-メタノール (CD3OH)1 : 1溶液中で、水
のシグナルを4.75 ppmとして測定した1H−核磁気共鳴
スペクトルは、以下に示す通りである: 0.79 (6H, d, J=6.8 Hz)、1.08 (2H, m)、1.19 (14H,
m)、1.23 (2H, m)、1.43(3H, m)、2.98 (2H, br. t, J=
7.2 Hz)、3.80 (1H, m)、3.87 (1H, m)、4.06 (1H, dd,
J=1.4, 12.5 Hz)、4.11 (1H, dd, J=4.2, 6.0 Hz)、4.
14 (1H, dd, J=3.6, 5.2 Hz)、4.17 (2H,m)、4.23 (1H,
d, J=12.5 Hz)、4.29 (1H, br. t, J=5.6Hz)、4.44 (1
H, br. dd, J=4.0, 11.9 Hz)、4.61 (1H, dd, J=1.4,
6.0 Hz)、5.28 (1H, m)、5.88 (1H, d, J=3.6 Hz)、6.0
0 (1H, d, J=7.5 Hz)、6.47 (1H, m)、7.86 (1H, d, J=
7.5 Hz) ppm、 9)13C−核磁気共鳴スペクトル:0.02規定重水酸化ナ
トリウム水-重メタノール (CD3OD)1 : 1溶液中で、重メ
タノールのシグナルを49.1 ppmとして測定した1 3C−核
磁気共鳴スペクトルは、以下に示す通りである: 23.1 (q × 2)、27.4 (t)、28.0 (t)、28.1 (t)、28.8
(d)、30.3 (t × 5)、30.5 (t)、39.9 (t)、51.3 (t)、
53.7 (t)、55.2 (t)、69.5 (t)、70.0 (d)、71.8(d)、7
6.0 (d)、76.6 (d)、80.7 (d)、83.7 (d)、91.2 (d)、9
7.0 (d)、121.4(s)、142.6 (d)、155.0 (s)、158.6
(s)、167.4 (s)、179.1 (s) ppm、 10)高速液体クロマトグラフィー による分析: カラム:Senshu Pak ODS-H-2151(センシュー科学
(株)製) 直径6mm ×長さ150mm 移動相:アセトニトリルを35%含有する66mMリン酸緩衝
液(pH 6.8) 流速:1.5 ml/分 検出:220乃至450nmの全波長によるフォトダイオードア
レイ検出 保持時間:7.39分。
【0009】1100−50化合物は、常法に従って塩
とすることができる。そのような塩としては、例えば、
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属の塩、カルシウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩等
のアルカリ土類金属の塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛
塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属の塩;アン
モニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジ
ベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フ
ェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン
塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチル
アミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミ
ン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロ
ロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン
塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、
テトラメチルアンモニア塩、トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン塩のような有機アミン塩;及びグリシ
ン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、アスパ
ラギン塩のようなアミノ酸塩;等を挙げることができ、
好適には薬理上許容される塩として当該分野で通常使用
されているナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩
である。
【0010】また、1100−50化合物は、常法に従
ってエステルとすることができる。そのようなエステル
としては、例えば、炭素数1乃至6個を有するアルキル
で形成されるエステル等を挙げることができ、好適には
メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、
イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエ
ステル、s−ブチルエステル、t−ブチルエステル、ペ
ンチルエステル、イソペンチルエステル、ネオペンチル
エステルである。
【0011】さらに、1100−50化合物は、種々の
異性体を有する。該化合物においては、これらの異性
体、およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式で
示されている。従って、本発明においてはこれらの異性
体、およびこれらの異性体の混合物をもすべて含むもの
である。
【0012】また、1100−50化合物又はその塩
は、溶剤和物となることがある。例えば大気中に放置し
たり、再結晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水
が付いたり、水和物となる場合があるが、そのような溶
剤和物も本発明に包含される。
【0013】さらに、1100−50化合物は、生体内
において代謝されるることにより上述の(1)又は
(2)記載の化合物に変換される化合物、いわゆるプロ
ドラッグ、及び、植物中若しくは土壌中にて分解される
ことにより、上述の(1)又は(2)記載の化合物に変
換される化合物をも全て含有する。
【0014】
【発明の実施の形態】1100−50化合物は、該化合
物の生産菌を、該化合物の生産に適した培地で培養し、
該培養物から該化合物を採取することによって得られ
る。
【0015】1100−50化合物の生産菌としては、
特に限定されるものではないが、例えば、ストレプトマ
イセス(Strptomyces)属に属する放線菌等を挙げるこ
とができ、好適にはストレプトマイセス・ラベンドレー
(Streptomyces lavendulae) であり、より好適にはス
トレプトマイセス・ラベンドレー SANK 6429
7株(以下、「SANK 64297株」と言う。)で
ある。SANK 64297株は北海道紋別郡丸瀬布町
の土壌から分離された。
【0016】SANK 64297株の菌学的性質は次
の通りである。 1.形態学的特徴 SANK 64297株は、ISP〔インターナショナ
ル・ストレプトマイセス・プロジェクト(Internationa
l Streptomyces Project)〕規定の寒天培地上28℃、
14日間の培養により、次のような形態学的特徴を示し
た。顕微鏡下観察では、SANK 64297株の基生
菌糸は良好に伸長、分岐し、黄味茶ないし薄黄味橙色を
示すが、ノカルディア(Nocardia)属菌株様の菌糸断裂
やジグザグ伸長は観察されない。気菌糸は単純分岐し、
薄茶、明るい茶味灰ないし薄ピンク色を示す。気菌糸の
先端に10乃至50個またはそれ以上の胞子連鎖を形成
し、胞子連鎖の形態はループ、フック、鈎状や螺旋状を
示す。走査型電子顕微鏡による観察では、胞子の表面構
造は平滑(Smooth)状を示す。胞子は楕円形で、その大
きさは0.6μm乃至0.8μm×0.8μm乃至1.
1μmである。また、気菌糸の車軸分岐、菌核や胞子の
うなどの特殊器官は観察されない。 2.各種培養基上の諸性質 SANK 64297株の各種培養基上で28℃、14
日培養後の性状は表1に示すとおりである。表1. 培地の種類 項目 SANK 64297株の性状 蔗糖・硝酸寒天 G あまり良くない、平坦、白 (9/N) AM あまり良くない、ヒ゛ロート゛状、薄ヒ゜ンク (7.5R 8/2) R 薄ヒ゜ンク (10R 8/2) SP 産生せずク゛ルコース ・アスハ゜ラキ゛ン寒天 G あまり良くない、平坦、薄茶 (5YR 7/4) AM 良い、ヒ゛ロート゛状、薄赤味茶 (10R 7/3) R 薄橙 (5YR 8/2) SP 産生せずク゛リセリン ・アスハ゜ラキ゛ン寒天 G 良好、平坦、薄黄味橙 (10YR 8/3) (ISP 5) AM 豊富に形成、ヒ゛ロート゛状、明るい茶味灰 (5R 8/2) R 薄黄味茶 (10YR 7/4) SP 産生せず 澱粉・無機塩寒天 G 良好、平坦、薄黄味橙 (10YR 8/3) (ISP 4) AM 豊富に形成、ヒ゛ロート゛状、明るい茶味灰 (2.5YR 7/2) R 薄黄味灰 (10YR 7/4) SP 産生せず チロシン寒天 G 非常に良好、隆起状、茶 (5YR 4/6) (ISP 7) AM 豊富に形成、ヒ゛ロート゛状、 明るい茶味灰から薄ヒ゜ンク (5R 8/2 - 5R 7/3) R 灰味茶 (7.5YR 4/3) SP 産生せず 栄養寒天 G 良好、隆起状、薄黄味茶 (10YR 7/3) (Difco) AM 着生しない R 明るいオリーフ゛(10Y 6/6) SP 産生せずイーストエキス ・麦芽エキス寒天 G 非常に良好、隆起状、灰味茶 (7.5YR 6/3) (ISP 2) AM 豊富に形成、ヒ゛ロート゛状、薄茶 (7.5R 7/3) R 鈍赤味橙 (2.5YR 5/8) SP 産生せずオートミール 寒天 G 良好、平坦、黄味茶 (10YR 7.6) (ISP 3) AM 良い、ヒ゛ロート゛状、薄ヒ゜ンク (10R 8/2) R 明るい茶 (7.5YR 6/6) SP 産生せずヘ゜フ゜トン・イーストエキス 鉄寒天 G 非常に良好、隆起状、薄黄味茶 (2.5Y 8/4) (ISP 6) AM 着生せず R 薄黄味茶 (2.5Y 8/3) SP 産生せずホ゜テトエキス ・人参エキス寒天 G あまり良くない、平坦、薄黄味茶 (10YR 7/4) AM あまり良くない、ヒ゛ロート゛状、薄赤味茶 (10R 7/3) R 明るい茶味灰 (7.5YR 8/2) SP 産生せず 水寒天 G 良くない、平坦、白 (9/N) AM 良くない、ヒ゛ロート゛状、白 (9/N) R 茶味白 (10YR 9/1) SP 産生せず 表1中、項目Gは生育、AMは気菌糸、Rは裏面、SPは可溶性色素をそれぞ れ表す。色調の記述は「色の標準(日本色彩研究所版)」によるものであり、カ ッコ内の色調の表示は、マンセル方式に準拠したカラーナンバーである。 3.生理学的性質 28℃にて培養を開始してから2乃至21日後に観察し
たSANK 64297株の生理学的性質は表2に示す
とおりである。表2. 澱粉の水解 陽性 ゼラチンの液化 陰性 硝酸塩の還元 陰性 ミルクのペプトン化 陰性 ミルクの凝固 陽性 メラニン様色素の生産性 (培地1) 陽性 (培地2) 陰性 (培地3) 陰性 基質分解性 カゼイン 陰性 チロシン 陽性 キサンチン 陰性 生育温度範囲(培地4) 4乃至33℃ 生育適正温度(培地4) 15乃至31℃ 食塩耐性 5% 表2中、培地1はトリプトン・イーストエキス・ブロス(ISP 1)、培地2はペ プトン・イーストエキス・鉄寒天(ISP 6)、培地3はチロシン寒天(ISP 7)、培地 4はイーストエキス・麦芽エキス寒天(ISP 2)をそれぞれ指す。 また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地(ISP 9)を使用
して、28℃、14日間培養後に観察したSANK 6
4297株の炭素源の資化性は表3に示すとおりであ
る。表3. D−グルコース + D−フルクトース ± L−アラビノース − L−ラムノース − D−キシロース − シュークロース − イノシトール − ラフィノース − D−マンニトール − 対照 − 表3中、+は資化すること、±は弱く資化すること、−は資化しないことを、そ れぞれ示す。
【0017】4.菌体成分 SANK 64297株の細胞壁を長谷川らの方法 (T.
Hasegawa, et al., J. Gen. Appl. Microbiol. 29, 31
9乃至322, 1983)に従い検討した結果、LL−ジアミノ
ピメリン酸が検出されたことから、本菌株の細胞壁タイ
プはタイプIであることが確認された。また、SANK
64297株の全細胞中の糖成分をエム・ピー・レシ
ェバリエの方法 (M.P. Lechevalier, J. Lab. Clin. Me
d. 71, 934乃至944, 1968) に従い検討した結果、特徴
的な成分は検出されなかった。
【0018】以上の菌学的性質から、本菌株は、放線菌
のうち、ストレプトマイセス属に属することが明らかに
された。ISP〔インターナショナル・ストレプトマイ
セス・プロジェクト(International Streptomyces Pro
ject)〕基準、ワックスマン著、ジ・アクチノミセテス
(S. A. Waksman、The Actinomycetes)第2巻、ブキャ
ナンとギボンズ編、ホルトらによるバージーズ・マニュ
アル(R. E. Buchananand N. E. Gibbons、 Bergey's M
anual of Determinative Bacteriology)第8版(1974
年)、バージーズ・マニュアル(Bergey's Manual of S
ystematic Bacteriology) 第4巻(1989年)、及びス
トレプトマイセス属の放線菌に関する最近の文献に記載
されている菌種と比較したところ、本菌株が放線菌の中
でもストレプトマイセス・ラベンドレーに極めて近縁で
あることが判明した。しかしながら、ストレプトマイセ
ス・ラベンドレーとは、食塩耐性及びカゼインの分解性
に差異が認められた。この様な菌学的特徴を有する本菌
株は従来知られたストレプトマイセス・ラベンドレーと
は異なるものと考えられるが、これらの差異のみによる
別種とすることはできず、本菌株をストレプトマイセス
・ラベンドレー SANK 64297株と同定した。
なお、該菌株は2000年5月16日付けで日本国茨城
県つくば市東1−1−3の通商産業省工業技術院生命工
学工業技術研究所に国際寄託され、受託番号FERM
BP−7163が付与された。
【0019】放線菌の諸性質及び/又は形質は一定した
ものではなく、自然に又は人工的に容易に変化し得るこ
とは周知のとおりである。本発明のSANK 6429
7株は、そのような諸性質及び/又は形質の変化した株
(以下、「変異株」という。)をも包含する。これらの
変異株の中には、遺伝学的方法、例えば、組み換え、形
質導入、形質転換等により得られたものも含まれる。S
ANK 64297株及びその変異株、並びにそれらと
明確には区別されない菌株のうち、1100−50化合
物を生産する菌株は、本発明のSANK 64297株
に包含される。
【0020】1100−50化合物の生産菌を培養する
に際し使用される培地としては、微生物が同化できる炭
素源、窒素源、無機塩、有機栄養源等より選択されたも
のを適宜含有する培地であれば、合成培地又は天然培地
の何れをも用いることが可能である。
【0021】炭素源としては、例えば、グルコース、フ
ルクトース、マルトース、シュークロース、マンニトー
ル、グリセロール、デキストリン、オート麦、ライ麦、
コーンスターチ、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆
粉、綿実油、水飴、糖蜜、大豆油、クエン酸、酒石酸、
これら2つ以上の混合物等が挙げられる。
【0022】培地中の炭素源の含有量は、上限が10重
量%乃至30重量%、下限が0.1重量%乃至1重量%
であり、好適な範囲は1重量%乃至10重量%である。
【0023】窒素源としては、例えば、大豆粉、フス
マ、落花生粉、綿実粉、スキムミルク、カゼイン加水分
解物、ファーマミン(シェフィールド・ケミカル社
製)、魚粉、コーンスティープリカー、ペプトン、肉エ
キス、生イースト、乾燥イースト、イーストエキス、マ
ルトエキス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸
アンモニウム、これら2つ以上の混合物等が挙げられ
る。
【0024】培地中の窒素源の含有量は、上限が6重量
%乃至20重量%、下限が0.01重量%乃至0.2重
量%であり、好適な範囲は0.2重量%乃至6重量%で
ある。
【0025】栄養無機塩としては、例えば、ナトリウ
ム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サル
フェート、クロライド、カーボネート等が挙げられる。
【0026】また、カリウム、コバルト、マンガン、
鉄、マグネシウム、ストロンチウム等の微量の金属を培
地中に含有させてもよい。
【0027】さらに、液体培養に際しては、消泡剤とし
てシリコン油、植物油、界面活性剤等を使用してもよ
い。
【0028】1100−50化合物生産菌の培養に用い
る培地のpHは、上限がpH8.0乃至pH10.0、
下限がpH3.0乃至pH6.0であり、好適な範囲は
pH6.0乃至pH8.0である。
【0029】1100−50化合物生産菌の培養温度の
上限は30℃乃至32℃、下限は5℃乃至23℃であ
り、好適な範囲は20℃乃至30℃、より好適な範囲は
23℃乃至30℃である。
【0030】1100−50化合物生産菌の培養時間の
上限は7乃至14日、下限は6時間乃至2日であり、好
適な範囲は2日乃至7日、より好適な範囲は3日乃至7
日である。
【0031】1100−50化合物は、該化合物生産菌
を好気的に培養することにより得ることができる。好気
的な培養法としては、好気的培養法として通常用いられ
る方法であれば特に限定されないが、例えば、固体培養
法、振盪培養法、通気撹拌培養法等を挙げることができ
る。
【0032】1100−50生産株の培養は、通常、小
規模な培養(以下、「種培養」という。)から開始し、
必要に応じて培養をスケールアップする(以下、スケー
ルの大きな培養を「大量培養」という。)。1100−
50生産菌がじゅうぶん生長した培養液の一部又は全部
をより多量の培地に接種して該菌をじゅうぶん生長させ
ることにより、培養をスケールアップすることができ
る。種培養から大量培養へのスケールアップは、1段階
で又は2以上の段階に分けて行う。
【0033】種培養には、坂口フラスコ、水流調節壁の
ついた三角フラスコ、又は通常の三角フラスコ等を用い
る。
【0034】大量培養に用いる培養器は、培養の目的に
依存して選択されるが、例えば、、坂口フラスコ、三角
フラスコ、撹拌機及び通気装置付きジャーファーメンタ
ー、タンク等を挙げることができる。
【0035】培養液中に存在する1100−50化合物
は、珪藻土等をろ過助剤とするろ過操作又は遠心分離に
より該培養物を分別し、そのろ液又は上清中及び菌体よ
り抽出することができる。また、1100−50化合物
の物理化学的性質を利用することにより、該抽出液から
該化合物を精製単離することができる。
【0036】ろ液又は上清から1100−50化合物を
得る場合、ろ液又は上清を直接精製に供することができ
る。菌体から1100−50化合物を得る場合、菌体を
50%乃至90%の含水アセトン又は含水メタノールで
抽出し、減圧濃縮等により有機溶媒を除去した後、精製
に供することができる。
【0037】ろ液、上清又は菌体抽出液(以下、「粗画
分」という。)中に存在する1100−50化合物は、
その物理化学的性状を利用した吸着クロマトグラフィ
ー、イオン交換クロマトグラフィー、分配クロマトグラ
フィー、高速液体クロマトグラフィー(以下、「HPL
C」という。)等の精製手段に供することより、単離す
ることができる。
【0038】吸着クロマトグラフィーに用いる吸着剤と
しては、例えば、活性炭、アンバーライトXAD−2、
同XAD−4、同XAD−7(以上、ローム・アンド・
ハース社製)等、ダイヤイオンHP−10、同HP−2
0、同HP−20AG、同HP−50(以上、三菱化学
(株)製)等を挙げることができる。目的化合物が吸着
剤に吸着する場合、粗画分を吸着剤と接触させることに
より目的化合物を吸着剤に吸着させ、非吸着画分を分別
除去した後、メタノール水、アセトン水、ブタノール水
等により吸着画分を吸着剤から溶出させることにより、
溶出画分中に目的化合物を回収することができる。目的
化合物が吸着剤に吸着しない場合、粗画分を吸着剤と接
触させ、不純物を吸着剤に吸着させることにより、非吸
着画分中に目的化合物を回収することができる。
【0039】イオン交換クロマトグラフィーに用いるイ
オン交換樹脂としては、特に限定されるものではない
が、好適には陰イオン交換樹脂である。陰イオン交換樹
脂としては、例えば、 DEAE−セルロース(ブラウ
ン社製)、DEAE−セファデックス、QAE−セファ
デックス(以上、ファルマシア・ファイン・ケミカルズ
社製)、デュオライトA−2(ダイアモンド・シャムロ
ック・ケミカル社製)、アンバーライトIRA−68
(ローム・アンド・ハース社製)、ダウエックス1×
4、ダウエックス21K、SBR−P(以上ダウ・ケミ
カル社製)等を挙げることができる。目的化合物がイオ
ン交換樹脂に吸着する場合、粗画分をイオン交換樹脂と
接触させることにより目的化合物をイオン交換樹脂に吸
着させ、非吸着画分を分別除去した後、水系の移動相の
イオン強度又はpHを変化させることにより目的化合物
を溶出画分中に回収することができる。目的化合物がイ
オン交換樹脂に吸着しない場合、粗画分をイオン交換樹
脂と接触させ、不純物をイオン交換樹脂に吸着させるこ
とにより、非吸着画分中に目的化合物を回収することが
できる。
【0040】分配クロマトグラフィーとしては、溶媒抽
出、分配カラムクロマトグラフィー等を挙げることがで
きる。粗画分の溶媒抽出に用いる溶媒としては、ジメチ
ルアンモニウムクロライド、ベンジルアンモニウムクロ
ライド、セチルアンモニウムクロライドの如き4級アン
モニウム塩を水と混合しない溶媒に溶解させたもの等を
挙げることができる。このような非水溶性溶媒で粗画分
を抽出すると、目的化合物はその4級アンモニウム塩と
して、非水溶性溶媒中に回収される。水と混合しない溶
媒としては、ジクロロメタン等を挙げることができる。
分配カラムクロマトグラフィーに用いるカラムとして
は、例えば、シリカゲル、マグネシウム−シリカゲル系
のフロリジル、セファデックスLH−20(ファルマシ
アファインケミカルズ社製)、トヨパール HW−40
(東ソー(株)製)、ダイヤイオンCHP−20P(三
菱化学(株)製)、コスモシール140C18−OPN
(ナカライテスク社製)等を挙げることができる。分配
カラムを展開する溶媒としては、特に限定されるもので
はないが、例えば、メチレンクロリド、酢酸エチル、メ
タノール、エタノール、アセトニトリル、アセトン含有
アンモシア水、酢酸、水、これら2つ以上の混合溶媒等
を挙げることができる。
【0041】HPLCに用いるカラムとしては、例え
ば、順相カラム、逆相カラム、吸着カラム、イオン交換
カラム等を挙げることができ、好適には逆相カラムであ
る。逆相カラムとしては、例えば、Senshu Pa
k ODS H−2151、同H−4251(センシュ
ー科学(株)製)等を挙げることができる。逆相カラム
の移動相としては、アセトニトリル又はメタノールと水
系緩衝液との混合溶媒等を使用することができる。
【0042】1100−50化合物は、これらの精製手
段から選ばれる精製手段の1回若しくは2回以上の繰り
返し、又は複数の精製手段の組み合わせにより、単離す
ることができる。
【0043】粗画分を得るまでの工程及び各精製工程に
おける1100−50化合物の挙動は、HPLC分析又
は抗線虫活性を指標として追跡することができる。
【0044】HPLC分析の好適な条件は次の通りであ
る; カラム:Senshu Pak ODS-H-2151(センシュー科学
(株)製)直径6mm×長さ150mm 移動相:アセトニトリルを35%含有する 66 mMリン酸緩
衝液 (pH 6.8) 流速:1.5 ml/分 検出:220乃至450 nmの全波長によるフォトダイオード
アレイ検出 保持時間:7.39分。
【0045】本発明の提供する1100−50化合物は
抗線虫活性を有しており、ギョウチュウ、カイチュウ等
の動物寄生性線虫、ネコブセンチュウ、ネグサレセンチ
ュウ、シストセンチュウ、マツノザイセンチュウ等の植
物寄生性線虫を防除するのに有効であり、線虫によって
引き起こされる様々な動物及び植物病害の予防又は治療
に有用である。
【0046】医薬又は動物薬として用いる場合、110
0−50化合物又はその薬理学的に許容される塩は、種
々の形態で投与され得る。その投与形態としては、錠
剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等に
よる経口投与、注射剤又は点滴剤による静脈内投与、筋
肉内投与、腹腔内投与、皮下投与、坐剤による直腸内投
与等を挙げることができる。これらの投与方法に用いら
れる各種製剤は、常法に従って主薬の他に、賦形剤、結
合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁
剤、コーティング剤等、医薬又は動物薬の製剤技術分野
において通常使用し得る既知の成分を加えることによ
り、製剤化し得る。
【0047】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
して当該分野で通常用いられるものを使用でき、例え
ば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、
澱粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケ
イ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロップ、グルコース液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボ
キシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、
リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾
燥澱粉、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン
末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナト
リウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の
崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油
等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩類、ラウリル硫
酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、澱粉等の保
湿剤、澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド
状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、硼
酸末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等を挙げるこ
とができる。また、錠剤は、必要に応じ、糖衣錠、ゼラ
チン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠、二重
錠、多層錠等とすることができる。
【0048】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
して当該分野で通常用いられるものを使用でき、例え
ば、グルコース、乳糖、カカオバター、澱粉、硬化植物
油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、ト
ラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナ
ラン寒天等の崩壊剤等を挙げることができる。
【0049】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して当該分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコー
ル、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グ
リセリド等を挙げることができる。
【0050】注射剤として調製される場合、液剤、乳剤
及び懸濁剤は、滅菌されており且つ血液と等張であるの
が好ましく、これら液剤、乳剤及び懸濁剤の形態に成形
するに際しては、希釈剤として当該分野で通常用いられ
ているものを使用でき、例えば、水、エタノール、プロ
ピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げること
ができる。また、等張を維持するのに必要な食塩、グル
コース、あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめ
てもよく、通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添
加してもよい。
【0051】これらの製剤には、必要に応じ、着色剤、
保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬又は動物薬
を含有せしめてもよい。
【0052】これらの製剤に含まれる1100−50化
合物の量は、その上限が30重量%乃至70重量%、下
限が0.1重量%乃至1重量%であり、好適な範囲は1
重量%乃至30重量%である。
【0053】これらの製剤の投与方法は特に限定される
ものではないが、製剤の形態、動物種、年齢、性別、疾
患の程度等の諸条件に応じて決定される。注射剤を静脈
内投与する場合、注射剤単独で、又はグルコース、アミ
ノ酸等の通常の補液と混合して投与される。
【0054】1100−50化合物のヒト又は動物に対
する投与量は、症状、動物種、年齢、体重、投与方法、
剤形等に依存するが、通常1日あたり投与する量の上限
は100mg乃至2000mg、下限は0.1mg乃至
10mgであり、好適な範囲は1mg乃至100mg、
より好適な範囲は10mg乃至100mgである。投与
回数は、数日に1回、1日に1回、又は1日数回であ
る。
【0055】1100−50化合物を農薬として用いる
場合、単独で使用することもできるが、通常、担体、界
面活性剤、分散剤、補助剤等を配合し、粉剤、乳剤、微
粒剤、粒剤、水和剤、油性の懸濁液、エアゾール等の組
成物(以下、「農薬用組成物」という。)として使用す
る。
【0056】担体としては、例えば、タルク、ベントナ
イト、クレー、カオリン、ケイソウ土、ホワイトカーボ
ン、バーミキュライト、消石灰、ケイ砂、硫安、尿素等
の固体担体、ケロシン、鉱油等の炭化水素、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、クロロホル
ム、四塩化炭素等の塩素化炭化水素、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、シクロヘキ
サノン、イソホロン等のケトン類、酢酸エチル、エチレ
ングリコールアセテート、マレイン酸ジブチル等のエス
テル類、メタノール、n−ヘキサノール、エチレングリ
コール等のアルコール類、水等の液体担体、空気、窒
素、炭酸ガスなどの気体担体等を挙げることができる。
気体担体と配合すれば、混合噴射することができる。
【0057】界面活性剤及び分散剤は、農薬用組成物の
植物への付着、吸収の向上、薬剤の分散、乳化、展着な
どの性能を向上させる目的で配合する。このような界面
活性剤及び分散剤としては、例えば、アルコール硫酸エ
ステル類、アルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸
塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル等を挙げる
ことができる。
【0058】補助剤は、農薬用組成物の性状を改善する
目的で配合する。このような補助剤としては、例えば、
カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコー
ル、アラビアゴム等を挙げることができる。
【0059】農薬用組成物の製造においては、その用途
に応じ、担体、界面活性剤、分散剤及び補助剤からなる
群より、一つ以上を選択して配合することができる。
【0060】農薬用組成物に含有せしめる1100−5
0化合物の量は、乳剤では1重量%乃至50重量%、粉
剤では0.1重量%乃至25重量%、水和剤では1重量
%乃至90重量%、粉剤では0.5重量%乃至5重量
%、油剤では0.5重量%乃至5重量%、エアゾールで
は0.1重量%乃至5重量%である。
【0061】農薬用組成物は、溶剤を用いて適宜希釈
し、植物の種子、根、茎葉、土壌等に施用する。
【0062】
【実施例】以下に実施例、試験例及び製剤例を挙げて本
発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0063】実施例1.SANK 64297株の培養 SANK 64297株を、MP培地100mlを含む
500ml容の坂口フラスコ50本にそれぞれ1白金耳
接種し、回転式振盪機の回転数150rpm、27℃に
て5日間培養した。
【0064】MP培地 マルトース 15g グルコース 5g ファーマメディア 10g イーストエキス 3g リン酸二カリウム 2g 塩化ナトリウム 5g 脱イオン水 1000ml シリコンKS−66 0.01%(容積/容積) 滅菌前のpHはpH7.2、121℃にて20分間滅菌
した。
【0065】実施例2.1100−50化合物の精製 実施例1で得られた培養物3.3Lにアセトン3Lを加
え、30分間撹拌した後、セライト545 (セライト
・コーポレーション社製)をろ過助剤としてろ過した。
得られたろ液をロータリーエバポレーターを用いて減圧
下で溶媒を留去し、1.6Lまで濃縮した。この濃縮液
をダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)を充填した
カラム(800ml)に付した。カラムを3Lの純水で
洗浄した後、1Lの90%メタノール水で溶出した。得
られた溶出画分1Lをロータリーエバポレーターで濃縮
乾固し、得られた粗抽出物に直ちにメタノール100m
lを加え、不溶物をろ過した。得られたろ液をロータリ
ーエバポレーターで16mlまで濃縮し、メタノールで
平衡化したセファデックスLH−20(ファルマシア社
製)カラム180mlに2回に分けて供与した。カラム
をメタノールで展開し、溶出液のうち色のついた画分1
85mlを回収した。2回分の溶出画分計370mlを
ロータリーエバポレーターで濃縮乾固し、2.3gの活
性画分が得られた。該活性画分にアセトン100mlを
添加した後、アセトン可溶部をろ別し、アセトン不溶物
を回収して風乾し、粗活性粉末2.2gを得た。
【0066】以降の精製では、活性画分を下記のカラム
及び分析条件を用いたHPLCにより活性成分の挙動を
モニターした。
【0067】 カラム:Senshu Pak ODS H−2151
直径6mm×長さ150mm(センシュー科学(株)
製) 移動相 :アセトニトリルを35%(容積/容積)含有
する20mMリン酸緩衝液(pH6.8) 流 速:1.5ml/分 検 出:フォトタ゛イオート゛アレーによる220nm乃至450
nmの全波長検出 保持時間:7.39分 上述の粗活性粉末2.2gを、アセトニトリルを10%
(容積/容積)含む20mMリン酸緩衝液(pH6.
8)50mlに溶解し、同じ溶媒系で予め平衡化したコ
スモシール140C18−OPN(ナカライテスク社製)
を充填したカラム100mlに2回に分けて供した。
該カラムを、アセトニトリルを10%(容積/容積)含
む20mMリン酸緩衝液(pH6.8)200ml及び
アセトニトリルを20%(容積/容積)含む20mMリ
ン酸緩衝液(pH6.8)200mlで洗浄した後、ア
セトニトリルを39%(容積/容積)含む20mMリン
酸緩衝液(pH6.8)400mlで溶出した。
【0068】得られた溶出画分400mlをロータリー
エバポレーターで20mlまで濃縮した後、ダイヤイオ
ンCHP−20P(三菱化学社製)を充填したカラム5
mlに供与した。該カラムを 0.06規定アンモニア
水20mlで洗浄後、アセトンを20%(容積/容積)
含む0.06規定アンモニア水20mlで溶出した。溶
出液20mlをロータリーエバポレーターで5mlまで
濃縮した後、濃アンモニア水を用いてpH9に調整し、
凍結乾燥した。その結果、部分精製活性粉末55mgが
得られた。
【0069】この部分精製粉末を、アセトニトリルを3
5%(容積/容積)含む20mMリン酸緩衝液(pH
6.8)1mlに溶解し、同じ溶媒系で予め平衡化した
HPLCカラム(センシューパック ODS H−42
51:直径10mm×長さ250mm)に51回に分け
て供した。カラムを、同じ溶媒系を用いて流速5ml/
分で展開し、10.5分乃至11.5分に溶出されるピ
ークを分取した。51回分のピーク画分を合わせ、ロー
タリーエバポレーターでアセトニトリルを留去した後、
ダイヤイオンCHP−20Pを充填したカラム5mlに
供与した。カラムを0.06規定アンモニア水20ml
で洗浄した後、アセトンを20%(容積/容積)含有す
る0.06規定アンモニア水20mlで溶出した。溶出
液20mlをロータリーエバポレーターで5mlまで濃
縮した後、濃アンモニア水を用いてpH9に調整し、凍
結乾燥を行い、1100−50化合物21mgが得られ
た。 試験例1.抗線虫活性の測定 キタネコブセンチュウ(Meloidgyne hapla)2期幼虫懸
濁液(200匹/ml)5mlに、適宜希釈した110
0−50化合物の水溶液5mlを加えて、24時間薬液
浸漬した。この薬剤処理線虫懸濁液を、滅菌した土壌で
育てた子葉期のキュウリ(加賀節成り)のポットの土壌
に潅注した。潅注から10日後にキュウリの根部を水洗
し、キタネコブセンチュウの感染によって形成された根
瘤数を計数し、根瘤形成の阻止率を求めた。
【0070】1100−50化合物の 50%根瘤形成
阻止濃度は、0.05ppm以下であった。 製剤例1.カプセル剤 1100−50化合物 100mg 乳糖 100mg トウモロコシ澱粉 148.8mg ステアリン酸マグネシウム 1.2mg 全量 350mg 上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいに通し
た後、この粉末をゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤
とする。
【0071】
【発明の効果】本発明の化合物並びにその薬学的及び/
又は農薬学的に許容される塩は、キタネコブセンチュウ
等の各種線虫に対して優れた生育阻害効果を示し、それ
らの線虫に起因する植物病に対する予防若しくは治療、
及び/又は動物の線虫感染症の予防若しくは治療に有用
である。また、本発明の化合物は、本化合物の有機化学
的変換及び微生物学的変換による誘導体合成における原
料化合物としても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12P 19/26 (C12P 19/26 C12R 1:465) C12R 1:465) (C12N 1/20 (C12N 1/20 C12R 1:465) C12R 1:465) (72)発明者 松本 卓 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内 (72)発明者 高橋 秀次 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 石川 瑞枝 北海道北広島市北の里27番地の4 北海三 共株式会社内 (72)発明者 鰐渕 恭子 北海道北広島市北の里27番地の4 北海三 共株式会社内 Fターム(参考) 4B064 AF21 AF33 BA09 BE01 BG01 BG09 BH01 BH04 BH05 BH06 CA04 DA02 DA11 4B065 AA50X AC14 BA22 CA19 CA46 CA47 4C057 CC03 DD03 LL17 LL18 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 EA17 GA02 GA07 MA01 MA04 MA52 NA14 ZB37

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I) 【化1】 で表される化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】下記の理化学的性質を有する化合物又はそ
    の塩: 1)物質の性状:白色粉末状物質、 2)溶解性:水に可溶、メタノールに難溶、ノルマルヘ
    キサン、クロロホルムに不溶、 3)分子式:C31566152、 4)分子量:814(FABマススペクトル法により測
    定)、 5)高分解能 FABマススペクトル法により測定した
    精密質量、[M-H]-は、次に示す通りである: 実測値:813.3224 計算値:813.3200、 6)紫外線吸収スペクトル:0.02規定水酸化ナトリウム
    水溶液中で測定した紫外部吸収スペクトルは、次に示す
    極大吸収を示す:271 nm (ε 5,090)、 7)旋光度:0.02規定水酸化ナトリウム水溶液中で測定
    した旋光度は、以下に示す値を示す:[α]D 22:-3.8°
    (c 1.0)、 8)1H−核磁気共鳴スペクトル:0.02規定軽水酸化ナ
    トリウム水溶液-メタノール (CD3OH)1 : 1溶液中で、水
    のシグナルを4.75 ppmとして測定した1H−核磁気共鳴
    スペクトルは、以下に示す通りである: 0.79 (6H, d, J=6.8 Hz)、1.08 (2H, m)、1.19 (14H,
    m)、1.23 (2H, m)、1.43(3H, m)、2.98 (2H, br. t, J=
    7.2 Hz)、3.80 (1H, m)、3.87 (1H, m)、4.06 (1H, dd,
    J=1.4, 12.5 Hz)、4.11 (1H, dd, J=4.2, 6.0 Hz)、4.
    14 (1H, dd, J=3.6, 5.2 Hz)、4.17 (2H,m)、4.23 (1H,
    d, J=12.5 Hz)、4.29 (1H, br. t, J=5.6Hz)、4.44 (1
    H, br. dd, J=4.0, 11.9 Hz)、4.61 (1H, dd, J=1.4,
    6.0 Hz)、5.28 (1H, m)、5.88 (1H, d, J=3.6 Hz)、6.0
    0 (1H, d, J=7.5 Hz)、6.47 (1H, m)、7.86 (1H, d, J=
    7.5 Hz) ppm、 9)13C−核磁気共鳴スペクトル:0.02規定重水酸化ナ
    トリウム水-重メタノール (CD3OD)1 : 1溶液中で、重メ
    タノールのシグナルを49.1 ppmとして測定した1 3C−核
    磁気共鳴スペクトルは、以下に示す通りである: 23.1 (q × 2)、27.4 (t)、28.0 (t)、28.1 (t)、28.8
    (d)、30.3 (t × 5)、30.5 (t)、39.9 (t)、51.3 (t)、
    53.7 (t)、55.2 (t)、69.5 (t)、70.0 (d)、71.8(d)、7
    6.0 (d)、76.6 (d)、80.7 (d)、83.7 (d)、91.2 (d)、9
    7.0 (d)、121.4(s)、142.6 (d)、155.0 (s)、158.6
    (s)、167.4 (s)、179.1 (s) ppm、 10)高速液体クロマトグラフィー による分析: カラム:Senshu Pak ODS-H-2151(センシュー科学
    (株)製)直径6mm × 長さ150mm 移動相:アセトニトリルを35%含有する 66 mMリン酸緩
    衝液 (pH 6.8) 流速:1.5 ml/分 検出:220乃至450 nmの全波長によるフォトダイオード
    アレイ検出 保持時間:7.39分。
  3. 【請求項3】ストレプトマイセス (Streptomyces) 属に
    属する、請求項1又は2記載の化合物の生産菌を培養
    し、該培養物より請求項1又は2記載の化合物を採取す
    ることを特徴とする、請求項1若しくは2記載の化合物
    又はその塩の製造法。
  4. 【請求項4】ストレプトマイセス(Streptomyces) 属に
    属する、請求項1又は2記載の化合物の生産菌がストレ
    プトマイセス・ラベンドレー(Streptomyces lavendula
    e)SANK 64297(FERM BP−716
    3)である、請求項3記載の製造法。
  5. 【請求項5】ストレプトマイセス(Streptomyces) 属に
    属し、請求項1又は2記載の化合物を生産することを特
    徴とする微生物。
  6. 【請求項6】ストレプトマイセス・ラベンドレー(Stre
    ptomyces lavendulae)SANK64297(FERM
    BP−7163)である、請求項5記載の微生物。
  7. 【請求項7】請求項1若しくは2記載の化合物又はその
    薬理学的に許容される塩を含むことからなる医薬。
  8. 【請求項8】請求項1若しくは2記載の化合物又はその
    薬理学的に許容される塩を含むことからなる抗線虫薬。
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