JPH02195892A - 新規化合物リューアラシン - Google Patents

新規化合物リューアラシン

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JPH02195892A
JPH02195892A JP22756289A JP22756289A JPH02195892A JP H02195892 A JPH02195892 A JP H02195892A JP 22756289 A JP22756289 A JP 22756289A JP 22756289 A JP22756289 A JP 22756289A JP H02195892 A JPH02195892 A JP H02195892A
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JP
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leuarasin
culture
calcium
ethyl acetate
medium
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JP22756289A
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English (en)
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Kiyoshi Hamano
潔 浜野
Kohei Furuya
古谷 航平
Kazuhiko Tanzawa
丹沢 和比古
Takeshi Kagazaki
加賀崎 武之
Masaaki Miyamoto
宮本 政章
Takeshi Kinoshita
武 木下
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規化合物り豆−アラジン (Leualacin)、その製造法およびそれを有効
成分とするカルシウム拮抗剤に関する。
(従来の技術) 心筋または血管平滑筋細胞が電気的に興奮する際、膜電
位依存性のCa 2 + 4オンの流入が起こるが、ジ
ヒドロピリジン感受性カルシウムチャンネルは、骨格筋
や心筋の細胞表層に位置し、細胞内へのカルシウムイオ
ンの流入を調節する役割を果たしている。
ベラパミル「商品名「ワラソン」:エーザイ(株)製]
等の既存のカルシウムブロッカ−は、3H−ニトレンジ
ピンの細胞膜カルシウムチャンネルへの結合を阻害する
ことが明らかにされている。
従ってニトレンジピンの細胞膜カルシウムチャンネルへ
の結合を阻害する物質はカルシウムブロッカ−として有
用である。
カルシウムブロッカ−は、カルシウムチャンネルをブロ
ックすることで細胞内カルシウム濃度の上昇をおさえ、
冠動脈スパスムの防止、血管拡張作用がある。そしてカ
ルシウムブロッカ−1即ち、カルシウム拮抗剤は、例え
ば狭心症、高血圧症などの治療薬として有用であること
が知られている。
カルシウム拮抗作用を有する薬物として従来、ニフェジ
ピン[商品名「アダラード」:バイエル薬品(株)製]
、ジルチアゼム[商品名「ヘルベツサー」:田辺製薬(
株)製]、ベラパミルし商品名「ワラソン」:エーザイ
(株)製]などが知られており実用に供されている。し
かしながらこれらはいずれも化学合成品であり天然物で
カルシウム拮抗作用を有するものとしては藻から単離さ
れた環状ペプチドのシトネミンA [”Scytone
min A”Journal of Organic 
CllemiC11e、  53J1298−1307
゜(1988) ]が知られているにすぎず、更にこれ
は未だ実用に供されていない。
(発明が解決しようとする課題〉 本発明者らは、土壌より分離したハプシドスポラ属に属
する5ANK 17182株の培養物から、カルシウム
拮抗作用を有する新規化合物リューアラシンが生産され
ることを見出して本発明を完成した。
(課題を解決しようとする手段) 本発明のリューアラシン[化学名:11−ベンジル−2
,5,8−トリイソブチル−10−メチル−1,7−シ
オキサー4.10.13−1〜リアザシクロヘキサデカ
ン−3,6,9,12,16−ベントン(11−ben
zyl−2、5,8−triisobutyl−10−
methyl−1,7−dioxa−4,10゜13−
triazacyclohexadecane−3,6
,9,12,16−penton) ]は下記の構造式
および性状を有する。
1)構造式 2)物質の性状:中性、脂溶性 3)融点: 140℃ 4)比旋光度:[α]o  102°(cl、14、M
eOH)5)元素分析: 実測値 C64,65% 88.33% N7.21%
計算値 C64,90% 88.26% N7.32%
6)分子量:  573  (質量分析法により測定)
7)分子式:  C31H47N307(高分解能質量
分析スペクトル法により測定)8)紫外線吸収スペクト
ル: メタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは、第1
図に示す通りである。
9)赤外線吸収スペクトル: 臭化カリウム(KBr )錠剤法で測定した赤外線吸収
スペクトルは、第2図に示す通りである。
10) ”C−NMRスペクトル: 重クロロホルム中、内部基準にテトラメチルシランを使
用して測定した核磁気共鳴スペクトル(125MHz)
は、第3図に示す通りである。実験条件で重クロロホル
ムの中央のシグナルは77、 lppmに発現した。ま
たマススペクトルデータと一致して31個の炭素が観察
された。
11) ’H−NMRスペクトル: 重クロロホルム中、内部基準にテトラメチルシランを使
用して測定した核磁気共嶋スペクトル(270λ(Hz
)は、第4図に示す通りである。
12)溶解性: メタノール、アセトン、クロロホルム、酢酸エチルに可
溶、水に不溶。
13)高速液体クロマトグラフィー: 分離カラム;ラジアルパック・ツバパックカートリッジ
C18、粒子径4μm。
カラムサイズ8 mm X 10 cm(ウォーターズ
社製) 移動相;アセトニトリル:水=7:3 流速; 2 m17分 検出波長;UV210nm カラム温度25℃のとき5,7分にピークを観測するこ
とが出来た。
14)酸加水分解: 酸加水分解によりアミノ酸としてロイシン、N−メチル
フェニルアラニン、β−アラニン及びロイシン酸を与え
る。
本発明のリューアラシンは種々の異性体を有する。前記
式においては、これらの異性体およびこれらの異性体の
混合物がすべて単一の式で示されている。従って、本発
明においてはこれらの異性体およびこれらの異性体の混
合物をもすべて含むものである。
リューアラシンの生産菌である5ANK 17182 
株の菌学的性状は次の通りである。
1)形態学的特徴 本発明の、リューアラシンを生産する上記5ANK 1
7182株はネパール王国、マニガオンの土壌より分離
された子のう菌の一種でその菌学的性質は次の通りであ
る。
ワイツマン寒天培地上における生育は遅く25℃、7日
間でコロニーの直径は15 mm、14日間で35 m
mに達する。コロニーは平坦で泊色(White、 1
−1−A)乃至淡黄白色(Yellowishwhit
e、 1−2−A)である。コロニーの裏面も無色乃至
淡黄白色である。
子のう果は、暗褐色でコロニーの中央部にわずかに形成
される。
子のう果は、表在性で球形ないし亜球形で口孔はなく、
暗褐色でその径は250−400μmである。
子のうは、8胞子性で球形ないし亜球形、半透明、消失
性でその径は8−15μmである。
子のう胞子は球形で、表面は網目状であり、暗褐色で発
芽孔は認められずその径は4−6μmである。
アナモルフは、アクレモニウム(Acremonium
)で分生子はフィアライドの先端に球状にかたまって形
成される。
分生子は無色、半透明で楕円形ないし長円形で3.5−
10.Ox 2.0−3゜5μmである。
以上の諸形状から既知菌株のそれらと比較検討したとこ
ろ、D、 Mal 1och及びR,F、 Ca1rl
著[CanadianJournal of Bota
ny、 48.1815−1825 (1970)]に
記載されているハブシドスポーイ上」ξLプ刀ノ、とよ
く一致した。従って本菌を公知菌ハブシドス本プ不にぎ
jう刃区マロツクエツトケイン(Ha 5idos o
ra kコ幻山tris Malloch et C,
tin)と同定し、保存番号として5ANK 1718
2 (w、工研条寄第2511号、  FERl、(B
P−2511)を付与した。なお色の表示は、A、 K
ornerup及びJ、 H,Wanscher著「λ
イethuen f(andbook of colo
ur、第3版、1978年、Eyre Methuen
、 London発行コに従って行なった。
以上、リューアラシンの生産菌について説明したが、カ
ビの諸性質は一定したものではなく、自然的、人工的に
容易に変化することは周知の通りであり、本発明で使用
しうる菌株はハプシドスボラ属に属するリューアラシン
を生産する全ての菌株を包含するものである。
本発明の新規化合物リューアラシンを得るため、これら
の微生物の培養は他の発酵生成物を生産するために用い
られるような培地中で行う。このような培地中には、微
生物が資化出来る炭素源、窒素源および無機塩を含有す
る。
一般に74炭素源としてグルコース、フラクトース、マ
ルトース、シュークロース、マンニトール、グリセロー
ル、デキストリン、オート麦、ライ麦、トウモロコシデ
ンプン、ジャガイモ、トウモロコシ粉−ζ大豆粉、綿実
油、糖蜜、クエン酸、酒石酸などを単一に、あるいは併
用して用いる事が出来る。一般には、培地量の1−10
重量%で変量する。
窒素源としては、一般に蛋白質を含有する物質を発酵工
程に用いる。適当な窒素源としては、大豆粉、フスマ、
落花生粉、綿実油、綿実粉、カゼイン加水分解物、ファ
ーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、ペプトン、肉
エキス、イースト、イーストエキス、マルトエキス、硝
酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等
である。
窒素源は、単一または併用して培地量の0.2−6重量
%の範囲で用いる。
培地中に取り入れる栄養無機塩は、ナトリウム、アンモ
ニウム、カルシウム、フォスフェート、サルフェート、
クロライド、カーボネート等のイオンを得ることの出来
る通常の塩類である。また、カリウム、カルシウム、コ
バルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の微量の金属も
含む。液体培養に際しては、シリコン油、植物油、界面
活性剤等が消泡剤として使用される。
へA乞基囚ボラS口とぞ互プ丈みマロツクエツトケイン
(ヒ胆U坦匹ユヒE良山m国MaH。
ch et Ca1n)SANK 17182株を培養
しリューアラシンを生産する培地のPE(は、5.0−
8.0に変化出来る。
菌の生育温度は15℃から35℃までであるが22℃か
ら35℃の範囲が生育良好であり更にリューアラシンの
生産には、22℃から28℃が好適である。
リューアラシンは、好気的に培養して得られるが通常用
いられる好気的培養法、例えば固体培養法、振とう培養
法、通気攪拌培養法等が用いられる。小規模な培養にお
いては、26℃で数日聞損どう培養を行うのが良好であ
る。培養は、バッフル(水流調節壁)のついた三角フラ
スコ中で、1−2段階の種の発育工程により開始する。
種発育段階の培地は、炭素源および窒素源を併用出来る
種フラスコは定温インキュベーター中で26℃、7日間
振とうするか、または充分に成長するまで振どうする。
成長した種は第二の種培地、または生産培地に接種する
のに用いる。中間の発育工程を用いる場合には、本質的
に同様の方法で成長させ、生産培地に接種するためにそ
れを部分的に用いる。
接種したフラスコを一定温度で数日聞損とうし、インキ
ュベーションが終わったらフラスコの含有物を遠心分離
またはろ過する。大量培養の場合には、攪拌機、通気装
置を付けた適当なタンクで培養するのが好ましい。この
方法によれば、栄養培地をタンクの中で作成出来る。栄
養培地を125℃まで加熱して滅菌し、冷却後、滅菌培
地にあらかじめ成長させてあった種を接種する。培養は
26℃で通気攪拌して行う。この方法は、多量の化合物
を得るのに適している。
培養の経過に伴って生産されるリューアラシンの量の経
時変化は、ラジオリガンドパインディング(Radio
ligand binding)検定法すなわち、G、
 A。
WeilandとR,E、 Oswaldの方法[Jo
urnal ofBiological Chemis
try、 260 8456−8464(1985)]
を用いて、3トニトレンジピンのミクロゾームへの結合
を阻害する活性で測定出来る。また、高速液体クロマト
グラフィーを用い測定することができる。通常は、72
時間から150時間の培養でリューアラシンの生産量は
最高値に達する。
培養終了後、培養液中の液体部分及び菌体内に存在する
リューアラシンは、菌体、その他の固形部分を珪藻土を
ろ過動剤とする、ろ過操作または遠心分離によって分別
し、そのろ液または上清中および菌体中に存在するリュ
ーアラシンを、その物理化学的性状を利用し抽出精製す
ることにより得られる。例えば、ろ液または、上清中に
存在するリューアラシンは、中性pH条件下で水と混和
しない有機溶剤、例えば酢酸エチル、n−ヘキサン、ク
ロロホルム、塩化エチレン、塩化メチレンなどの単独ま
たは、それらの組み合わせにより抽出精製することがで
きる。あるいは吸着剤として、例えば活性炭または吸着
用樹脂であるアンバーライトXAD−2,XAD−4(
ローム・アンド・ハース社製)等や、ダイヤイオンHP
−10,HP−20,CHP−20P、HP−50(三
菱化成(株)製)等が使用される。リューアラシンを含
む液を上記のごとき吸着剤の層を通過させて不純物を吸
着させて取り除くか、またはりューアラシンを吸着させ
た後、メタノール水、アセトン水、n−ブタノール水な
どを用いて溶出させることにより得られる。また、菌体
内に存在するリューアラシンは、50−90’/;の含
水アセトンまたは含水メタノールにより抽出し有機溶媒
を除去した後、ろ液と同様な抽出精製操作を行なうこと
により得られる。
このようにして得られたリューアラシンは、更にシリカ
ゲル、フロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロ
マトグラフィー、セファデックスLH−20(ファルマ
シア社製)などを用いた分配カラムクロマトグラフィー
、および順相、逆相カラムを用いた高速液体クロマトグ
ラフィー等で精製することが出来る。
本発明のリューアラシンは、文献未載の新規化合物であ
り、動物(例、ヒト、イヌ、ネコ、ウサギ等)に対して
カルシウム拮抗作用を示し、例えば高血圧、不整脈、心
不全、狭心症等の予防、治療剤として有用である。
本発明のリューアラシンを医薬として用いる場合、常法
に従ってそれ自体または適宜の薬学的に許容される担体
、賦形剤、希釈剤と混合し、粉末、顆粒、錠剤、カプセ
ル剤、注射剤などの形態で経口的または非経口的に安全
に投与することが出来る。投与量は対象疾患、投与経路
および投与回数などにより異なるが、例えば成人に対し
ては1日0.01gから2gを、症状に応じて1回また
は数回に分けて投与するのが好ましい。
次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。
エツトケイン5ANK 17182株を、無菌的に、滅
菌した後述の組成の培地100 mlを含むバッフルの
付いた500 mlの三角フラスコ(種フラスコ)に−
白金耳接種した。次いでこれを26°Cで7日間、20
Orpm(7amの回転半径)のロータリー振とう機で
培養した。
培地組成 シュークロース         20  gジャガイ
モ          100gカサ゛ミノ酸 (ヒリ
ミンフリー)10gリン酸−カリウム        
 5g硫酸マグネシウム(7水相物)    2.5g
イオン交換水        1000  m1種培養
と同じ組成の培地を、各々100 mlずつバックルの
ついた500 mlの三角フラスコ20本に入れ、滅菌
後、種フラスコから2 mlずつ成長菌を取って接種し
た。この20本の三角フラスコを種培養と同じ条件で7
日聞損とう培養した。
11阜阻 培養液全体物を、3000 rpm、20分間遠心分離
した。沈でん物を抽出のためにとっておいた。1゜7L
の上清をpE(7,0に調整し分液ロートに入れ、2L
の酢酸エチルで2回抽出した。得られた酢酸エチル層を
3Lの飽和食塩水で洗浄し、さらに無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、ロータリーエバポレーターで、減圧上濃
縮、乾固して273 mgの油状物を得た。菌体を含む
前述の沈でん物は、アセトン300 mlを加え、1時
間攪拌しながら抽出した。得られた抽出液をろ過し、ろ
液よりロータリーエバポレーターで、減圧下アセトンを
留去した。残留物に水を加え1000 mlとした後、
カセイソーダでpH7,0に調整し酢酸エチル1000
 tnlで2回抽出した。得られた酢酸エチル層を2L
の飽和食塩水で洗浄し、さらに無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、ロータリーエバポレーターで減圧下、濃縮乾
固して391 mgの油状物を得た。培養ろ液から得ら
れた油状物273 mgと、菌体部分から得られた39
1 mgの油状物の合わせて664mgを、n−ヘキサ
ン/酢酸エチル=4:6に溶解しておき、あらかじめn
−ヘキサジ/酢酸エチル=4:6で平衡化しておいなシ
リカゲルカラム(ローパーカラム、Art、 1040
1 Lichroprep 5i60、サイズB、メル
ク社製)に付し精製した。流速10 m17分で検出器
として示差屈折計を用い、検出されたすべてのピークを
それぞれ分取した。それぞれを、ロータリーエバポレー
ターで減圧下濃縮乾固した。得られた各分画を、後述の
試験例1.のラジオリガンドパインディング検定法で活
性を検定したところ、30分から37分の分画100 
mgに活性があり、IC5O値が1.38μg/m 1
の非常に有効なカルシウムブロッカ−の存在を示した。
活性のあるこの分画の一部を、高速液体クロマトグラフ
ィー(分離カラム;ラジアルパック・ツバパックカート
リッジC18、粒子径4μm、カラムサイズ8 mm 
X 10 am(ウォーターズ社製)、移動相ニアセト
ニトリル:水=7:3、流速;  2ml/分、検出波
長; UV  210 nm、カラム温度;25℃)に
付すと、5.7分に末端に紫外部吸収を持つピークが単
一に見られた。次いで、得られた活性分画を逆相液体ク
ロマトグラフィーに付して精製した。即ち、逆相カラム
の、センシューパックODS F[−5251(20m
m i、d、 X 250 mm、センシュー科学(株
)製〉にアセl−ニトリル200μlに溶かした全量を
注入した。60%アセトニトリル/水を流速7.0ml
/分で展開溶出し、示差屈折計を用いて検出し28分に
現れるピーク画分を集め、ロータリーエバポレーターで
減圧下、濃縮、乾固して純粋なリューアラシンの白色粉
末を70 rng得た。
この粉末を更に結晶化のためアセトンとn−ヘキサンの
混合溶媒を用いて結晶とし40 mgの無色2.113
−ベンジル−2R5S  8Sリユーアラジンを得るた
めのハZ乞凡み水プ不に壬工之丈久マロツクエツトケイ
ン5ANK17182株を用いる大量培養を行なった。
培養工程に用いる種培養培地は以下の組成を有する。
培地組成 シュークロース ジャガイモ カザミノ酸(ビタミンフリー) リン酸−カリウム 硫酸マグネシウム(7水和物) 消泡剤(CB−442> イオン交換水 pF[無調整 0   g 00g 0   g 5g 2.5g 0.2g 1000   ml 500 mlのバッフルのついた三角フラスコに、10
0 mlの培地を入れ、微生物を接種する前に120℃
で20分間加熱滅菌し、無菌的にへ1ン且ム託プnゼλ
孟丈入マロツクエツトケイン 5ANK 17182株を接種した後、26℃で7日間
200rpmのロータリーシェーカーで振とう培養した
。2基の30 Lステンレス製ジャーファーメンタ−中
に、各々15 Lずつの種培養と同一の組成の培地を入
れ、これを120℃で30分間加熱殺菌した。
次いでこれに上述の種培養液を200 ml入れ、26
℃で6日間、7.5L/分の空気流量で溶存酸素濃度を
0.3−0.5 ppmに保つため攪拌速度を1100
−300rpの範囲で自動的にコントロールし通気攪拌
培養した。
旦月」弘 前述の5ANK 17182株の培養全体物15L中に
、約3 Kgのろ適用のセライトを加え、混合物をフィ
ルタープレスを通じてろ過し、菌体区分とる液に分けた
。菌体区分8 Kgに、35 Lのアセトンを加え室温
下で1時間攪拌し抽出した。得られた抽出液をろ過し菌
体と抽出ろ液に分けた。菌体区分にもう一度80%アセ
トンを15 L加え1時間攪拌し抽出した後、ろ過し、
抽出ろ液を得、さきのろ液及び抽出ろ液と合せた。これ
をロータリーエバポレーターで減圧下、アセトンを留去
し水溶液10 Lを得た。得られた水溶液をpE[6,
5に調節した後10 Lの酢酸エチルで2回抽出し、1
8 Lの酢酸エチル層を得た。酢酸エチル層を15 L
の飽和食塩水で洗浄し、800gの無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、ロータリーエバポレーターで減圧下、濃縮乾
固して油状物21.2gを得た。あらかじめ、n−ヘキ
サン/酢酸エチル=4:6で平衡化しであるシリカゲル
カラム(ローバーカラム、Art、 10402Lic
hroprep 5i60、サイズC、メルク社製)に
、この油状物を、同じ組成の溶媒80 mlに溶かし、
4回に分けてカラムに付した。各回とも同一溶媒で展開
しカラムに接続した示差屈折計が示す35分から50分
のピークを分取した。この画分について実施例1.と同
様にして高速液体クロマトグラフィーにより成分の純度
をモニタリングしさらにラジオリガンドパインディング
検定法によっても活性を確認した。次いで両分をロータ
リーエバポレーターで減圧下、濃縮乾固して合計1.8
gの油状物を得た。次いで、得られた油状物を逆相液体
クロマトグラフィーに付して精製した。即ち、逆相カラ
ム(7)、センシューパックODS F[−5251(
20mm i、d。
X 250 mm、センシュー科学(株)製)に、アセ
トニトリル8 mlに溶かした油状物を、10回に分け
て注入した。60%アセトニトリル/水を流速7.0m
l/分で展開、溶出し、示差屈折計を用いて検出し、2
8分に現れるピークの両分を集め、ロータリーエバポレ
ーターで減圧下、濃縮、乾固して純粋なリューアラシン
を無色油状物として、1.66g得た。
この油状物を更に結晶化のため、アセトンとn−ヘキサ
ンの混合溶媒を用いて結晶とし、800 mgの無色針
状結晶を得た。
(実施例の効果) =1.−ジ 1 ン′バ ンーイン ラジオリガンドパインディング(Radiol iga
r+dbinding)検定法、即ち、G、 A、 W
eilandとR,E。
Oswaldの方法[Journal of Biol
ogical Chemistry。
ハ几8456−8464 (1985)]の変法を用い
て、3■−ニトレンジピン(nitrendipine
)のミクロゾームへの結合を阻害する活性で測定した。
即ち、豚の心臓(Porcin heart)より調製
したミクロゾーム画分15−20 μg、3H−ニトレ
ンジピン(MEN−DuPont社製、比活性88. 
I Ci/mλ()200 pM、50mM Na0H
−f(EPES緩衝液(pF(7,4)、0.55;エ
タノールからなる1mlの反応溶液中で25°C130
分の反応を行なわせた。リューアラシンはエタノール溶
液を調製し、それを順次希釈して反応液中のエタノール
濃度が0.5%となるように添加した。なおこのとき非
放射性の二1〜レンジピンを1gM添加したものの結果
をバックグラウンド値とした。反応終了後、セルハーベ
スタ(M−24型、ブランデル社製)を用いてグラスフ
ァイバーろ紙(GF/C)上でろ過および洗浄を行ない
、グラスファイバーをバイアルに入れ、0PTI−FL
UOR(パラカード社製)をシンチレータ−として加え
放射能(dpm )を求めた。その結果、リューアラシ
ンの50%阻害濃度は、0.99μg/m lと強い阻
害作用を示した。
:  2.   に   ルシ ム 盲腸紐によるカルシウム拮抗作用を、 M、Spedding[Naunyn−3chmied
eberg’s ArchPharmacol、 IL
8..234−240 (1982)]の方法に従って
測定した。即ち、体重250−300 gの雄性モルモ
ットを、ベンドパルビタール麻酔下に腹部を切開し直ち
に盲腸より紐をはぎとった。これを混合ガス(95%酸
素、5%炭酸ガス)で通気飽和したタイロード液に移し
た。盲腸紐を6−7 mmの長さに切り、次いでカルシ
ウムを除去したタイロード液20 mlの入ったマグヌ
ス槽内に懸垂した。この状態で1時間放置して標本を安
定させてから、30mM、100mM、300mMの塩
化カルシウム溶液をそれぞれ0.2mlずつ3分間隔で
累積注入し、標本の収縮高を測定した。測定後、標本を
カルシウムを除去したタイロード液で2回洗浄し30分
間放置した。次いで標本にリューアラシン溶液を添加し
て30分間インキュベートした後同様に、30mM、1
00mλ(,300mMの塩化カルシウム溶液をそれぞ
れ0.2mlずつ3分間隔で累積注入して標本の収縮高
を測定した。塩化カルシウム溶液単独の収縮高からリュ
ーアラシン溶液処理の収縮高を引き、この値を塩化カル
シウム溶液単独の収縮高で割り拮抗率を算出した。
試験結果を次に示す リューアラシン濃度 g/ml 拮抗率 (%) 10〜6 以上から明らかな如く、リューアラシンは優れたカルシ
ウム拮抗作用を示した。
;!3.古 自然発症高血圧ラット(以下5HR)にリューアラシン
を静脈内投与して抗高血圧作用を試験した。
即ち、生後15週令の雄性SHRをソジウムベントバル
ビタール(50mg/kg、腹腔的投与)で麻酔し、股
動脈にポリエチレンカニユーレを挿入した。動物のカニ
ユーレの他端を血圧測定装置に接続し麻酔状態で血圧及
び心拍数を直接法により測定した。
血圧測定装置は、Laffanらの装置[Laffan
 P、 J、 。
Peterson A、、 Hitch S、W、、 
and Jeunelot C,、Cardiovas
cular Res、、 6.319−324 (19
72)]を、改良したものを使用した。リューアラシン
は、エタノールに溶解したものを生理食塩水で希釈して
股静脈より投与した。リューアラシン投与は、リューア
ラシン投与前1時間コントロールの血圧および心拍数を
観察しそれらが安定した時に行なった。
投与量 血圧降下(mmHg ) 100 μg/kg 300 μg/kg 以上のように、リューアラシンは優れた抗高血圧作用を
示した。
X竪医生−二住朗住 マウスに、リューアラシンを200 mg/kg経口投
与したが毒性は認められなかった。
次に製剤例を示す。
!’1.j:    プセル1 処方 リューアラシン        30  mg乳糖  
           170  mgトウモロコシ澱
粉       148.8 mgステアリン酸マグネ
シウム    1.2mg上記処方の粉末を混合し、3
0メツシユのふるいを通した後、この粉末350 mg
をゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とした。
(発明の効果) 以上から、本発明のリューアラシンは顕著なカルシウム
拮抗作用を示し例えば血圧降下剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、リューアラシンの紫外線吸収スペクトルを示
す。第2図は、同物質の赤外線吸収スペクトルを示す。 第3図および第4図は、同物質のそれぞれ、13C−N
MRスペクトルおよび’I(−NMRスペクトルを示す

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるリューアラシン。
  2. (2)ハプシドスポラ属に属するリューアラシン生産菌
    を培養し、その培養物より請求項(1)記載のリューア
    ラシンを採取することを特徴とする請求項(1)記載の
    リューアラシンの製造法。
  3. (3)請求項(2)において、ハプシドスポラ属に属す
    るリューアラシン生産菌が¥ハプシドスポラ¥¥イレギ
    ユリス¥マロックエットケイン SANK17182株(微工研条寄第2511号、FE
    RMBP−2511)である製造法。
  4. (4)請求項(1)記載のリューアラシンを有効成分と
    するカルシウム拮抗剤。
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