JPH01271292A - 直描型平版印刷用原版 - Google Patents

直描型平版印刷用原版

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JPH01271292A
JPH01271292A JP10019288A JP10019288A JPH01271292A JP H01271292 A JPH01271292 A JP H01271292A JP 10019288 A JP10019288 A JP 10019288A JP 10019288 A JP10019288 A JP 10019288A JP H01271292 A JPH01271292 A JP H01271292A
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JP10019288A
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Eiichi Kato
栄一 加藤
Kazuo Ishii
一夫 石井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は平版印刷用原版に関し、詳しくは、事務用印刷
原版等に好適な直描型平版印刷用原版に関する。
(従来技術) 現在、事務用印刷原版としては支持体上に画像受理層を
有する直溝型平版印刷原版が広く用いられている。この
ような印刷原版に製版、即ち画像形成を行なうには一般
に画像受理層に油性インキを手書きにより描画するか、
タイプライタ−、インクジェット方式あるいは転写型感
熱方式等で印字する方法が採用されている。その他、普
通紙電子写真複写機(PPC)を用いて帯電、露光及び
現像の工程を経て感光体上に形成したトナー画像を画像
受理層に転写定着する方法も近年使われ始めた。いずれ
にしても製版後の印刷原版は不感脂化液(いわゆるエッ
チ液)で表面処理して非画像部を不感脂化した後、印刷
版として平版印刷に供せられる。
従来の直播型平版印刷版は紙等の支持体の両面に裏面層
及び中間層を介して表面層が設けられていた。裏面層又
は中間層はPVA澱粉等の水溶性樹脂及び合成樹脂エマ
ルジョン等の水分散性樹脂と顔料で形成されている。表
面層は顔料、水溶性樹脂及び耐水化剤で形成される。
このような直溝型平版印刷原版の代表例は米国特許第2
532865号に記載されるように、画像受理層をPV
Aのような水溶性樹脂バインダー、シリカ、炭酸カルシ
ウム等のような無機顔料及びメラミン・ホルムアルデヒ
ド樹脂初期縮合物のような耐水化剤を主成分として構成
したものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この様にして得られた従来の印刷版は、
印刷耐久性を向上するために耐水化剤の添加量を多くし
たり疎水性樹脂を使用したりして疎水性を増大させると
、耐剛性は向上するが親水性が低下し、印刷汚れが発生
し、一方、親水性を良くすると耐水性が劣化し、耐剛性
が低下するという問題があった。特に30°C以上の高
温使用環境下ではオフセット印刷に使用する浸し水に表
面層が溶解し、耐剛性の低下及び印刷汚れの両者が発生
するなど大きな欠点があった。
更に、平版印刷用原版は油性インキ等を画像部として画
像受理層に描画するものであり、この受理層と油性イン
キの接着性が良くなければ、たとえ非画像部の親水性が
充分で上記の如き印刷汚れが発生しなくても、印刷時に
画像部の油性インキが欠落してしまい、結果として耐剛
性が低下してしまうという問題もあった。
本発明は以上の様な直描型平版印刷用原版の有する問題
点を改良するものである。
本発明の目的は、オフセット原版として全面−様な地汚
れはもちろん点状の地汚れも発生させない不感脂化性の
優れた直描型平版印刷用原版を提供することである。
本発明の目的は、画像部の油性インキと画像受理層との
接着性が向上し、且つ印刷において印刷枚数が増加して
も非画像部の親水性が充分保たれ、地汚れの発生しない
、高耐剛力を有する平版印刷用原版を提供することであ
る。
(問題を解決するための手段) 上記諸口的は、 支持体上に、画像受理層を有する直描型平版印刷用原版
において、該画像受理層の結着剤が主成分として 1)下記一般式(−0−L〕の群から選択される官能基
を少なくとも1種側鎖に含有する単量体を少なくとも1
種含んで重合された樹脂 あるいは 2)互いに立体的に近い位置にある少なくとも2つのヒ
ドロキシル基を1つの保護基で同時に保護した形で有す
る官能基を少なくとも1種含んで重合された樹脂 を少なくとも1種含有し、且つ架橋剤が共存しているこ
とを特徴とする直描型平版印刷用原版によって達成され
た。
本発明は平版印刷用原版の画像受理層の樹脂の少なくと
も1部に、分解して少なくとも1個のヒドロキシル基を
生成する官能基を少なくとも1種含有する樹脂を含有し
、且つ、該樹脂を架橋する架橋剤を共存させる事を特徴
としている。これにより本発明による平版印刷用原版は
、原画に対して忠実な複写画像を再現し、非画像部の親
水性が良好であるため地汚れも発生せず、更に非画像部
親水性の持続力向上により耐剛力が優れているという利
点を存する。
更に、本発明の平版印刷用原版は製版処理時の環境に左
右されず、また処理前の保存性に優れているという特徴
を有する。
以下に、本発明において用いられる上記1)及び2)の
樹脂、すなわち分解して少なくとも1個のヒドロキシル
基を生成する官能基を少なくとも1種含有する樹脂(以
下単に「ヒドロキシル基生成官能基含有樹脂」と称する
こともある)について詳しく説明する。
これらの、1)一般式(−0−L〕で表される官能基を
少なくとも1種側鎖に含有する単量体を少な(とも1種
含んで重合された樹脂は、1種又はそれ以上の該単量体
の重合反応あるいは1種又はそれ以上の該単量体とこれ
と共重合し得る他の単量体との重合反応により重合する
方法によって、2)互いに立体的に近い位置にある少な
くとも2つのヒドロキシル基を1つの保護基で同時に保
護した形で有する官能基を少なくとも1種含有する樹脂
は、あらかじめ保護基により保護された形の少なくとも
2つのヒドロキシル基を含有する単量体の又は該単量体
とこれと共重合し得る他の単量体との重合反応により重
合する方法によって得られる。
上記一般式(−0−L〕の官能基は、分解によって、ヒ
ドロキシル基を生成するものであり、以下に詳しく説明
する。
R2、R3は、互いに同じでも異なっていてもよく、好
ましくは水素原子、置換されていてもよい炭素数1〜1
日の直鎖状又は分岐状アルキル基(例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、クロロエ
チル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基等)、
置換されていてもよい脂環式基(例えばシクロペンチル
基、シクロヘキシル基等)、置換されていてもよい炭素
数7〜12のアラルキル基(例えばベンジル基、フェネ
チル基、クロロベンジル基、メトキシベンジル基等)又
は置換されていてもよい芳香族基(例えばフェニル基、
ナフチル基、クロロフェニル基、トリル基、メトキシフ
ェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、ジクロロフ
ェニル基等)又は−〇−R’  (R’は、炭化水素基
を表わし、具体的には、上記R1、R,、R,の炭化水
素基と同一の置換基類を示す)を表わす。
Lが−co−y、を表わす場合において、Y、は好まし
くは置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状又は分
岐状アルキル基(例えばメチル基、トリクロロメチル基
、トリフルオロメチル基、メトキシメチル基、フェノキ
シメチル基、2,2゜2−トリフルオロエチル基、t−
ブチル基、ヘキサフルオロ−1−プロピル基等)、置換
されていてもよい炭素数7〜9のアラルキル基(例えば
ベンジル基、フェネチル基、メチルベンジル基、トリメ
チルベンジル基、ヘプタメチルベンジル基、メトキシベ
ンジル基等)、置換されていてもよい炭素数6〜12の
アリール基(例えばフェニル基、ニトロフェニル基、シ
アノフェニル基、メタンスルホニルフェニル基、メトキ
シフェニル基、ブトキシフェニル基、クロロフェニル基
、ジクロロフェニル基、トリフルオロメチルフェニル基
等)を表わす。
Lが−Co−Z−Y、を表わす場合において、Zは酸素
原子、イオウ原子又は−NH−結合基を表わし、Y2は
、上記したYIと同義である。
す場合において、Xは酸素原子又はイオウ原子を表わす
一般式[ニー0−L〕の官能基を少なくとも1種側鎖に
含有する単量体について具体的に述べると、例えば下記
一般式(1)の如き化合物が挙げられる。但しこれらの
化合物例に限定されるものではない。
一般式(1) %式% 式(1)中、X′は、−〇−5−CO−1−Ct 芳香族基又はヘテロ環基を示す〔但し、Q、、Q、、Q
3、Q4は、各々水素原子、炭化水素基又は式(I)中
の−1−Y’−0−L〕を表わし、bl、b、は同じで
も異なっていてもよ(、水素原子、炭化水素基又は式(
1)中の→Y’ −0−L、)を表わし、nは0〜18
の整数を示す〕。
Y′は、結合基X′と結合基(−0−L〕を連結する、
ヘテロ原子を介していてもよい炭素−炭素結合を表わし
くヘテロ原子としては、酸素原子、イオウ原子、窒素原
子が挙げられる)、例えばS ■ +C1(= C)!−)−1−〇−1−S−1−N−1
−COO−1−CONH−1−3O□−1S OtNH
−1−Nl(COO−2−NHCONH−等の結合単位
の単独又は組合わせの構成より成るものである(但しす
1、b4、b、は、各々前記b11b2と同義である)
al、a2は同じでも異なっていてもよく、水素原子、
炭化水素基(例えば−COOHなどで置換されていても
よい炭素数1〜12のアルキル基など)、−Coo)!
又は−coo−w (wは一般式(−0−Ll基を含む
置換基で置換されていてもよい、炭素数1〜1日のアル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、脂環式基又は芳
香族基を示す)を表わす。
更に具体的には、一般式(−0−L〕の官能基を少なく
とも1種側鎖に含有する単量体として以下の様な化合物
例を挙げることができるが、本発明の範囲はこれらに限
定されるものではない。
HI CH3 獣 Hx CH。
CH,=CCH。
COOCHzCHzOS i  CzHl(i)CH。
CH。
CH。
CH。
CHl CH,=C COOCH2CHCHz OCOCHz CF x0 
COCHz CF 5 CH3 CH。
鷺 CH。
C,H。
CH。
畷 CHzO3i (CH3)z CHzCOOCaHq CH,=C COO(CHz ) t OCH= CHCH3CH。
Cf(、=C CON H(CHt ) 40 COOCH3CH。
CHt OS i  (Cz Hs ) 5(1日) CHz Cl1z=C 蓚 C00(CL〕 zOcO(CIIt) 5Osi (
Cll 3) xCHz ■ (JI3 CH,=C Coo (CHz) tsOtNH(Ctlz) zO
si (Czlls) !し■3 CH。
CH!=CH−CH2 0−3i  (OCH3) z CH。
CH,=COCH3 COOCHzCHOS i  OCH3CI。
CH,=CH ■ 0COCH,CCf。
C4H。
CH。
CH3 これらの単量体は、重合性の二重結合を含み且つヒドロ
キシル基を少なくとも1個含有する化合物を、例えば日
本化学余線「新実験化学講座第14巻、有機化合物の合
成と反応(V)第2497頁(丸善株式会社刊)」等の
公知文献に記載された方法に従って、ヒドロキシル基を
一般式(−0−L〕の官能基に変換するか、あるいは一
般式(−0−L〕の官能基を含有した化合物を重合性の
二重結合を含む化合物と反応させる方法によって製造す
ることができる。
次に互いに立体的に近い位置にある少なくとも2つのヒ
ドロキシル基を1つの保護した形で有する官能基につい
て説明する。
これらの官能基の例としては例えば下記一般式(II)
、(I[I)及び(TV)で表わされるものを挙げるこ
とができる。
一般式(II) 、、−c−o\ /R・ WC ゛・C−0/ \R5 〔式(U)中、R4、R2は互いに同じでも異なってい
てもよく、水素原子、炭化水素基又は−〇−R” (R
”は炭化水素基を示す)を表わし、Wはへテロ原子を介
してもよい炭素−炭素結合を表わす(但し、酸素原子間
の原子数は5個以内である)、〕 一般式(I[[) %式% (式(III)中、Wは上記定義の通りである。)一般
式(IV) ど−c−o \    / R・ −W         St ゛”・C−o/  \R5 (式(IV)中、R4、R1及びWは上記定義の通りで
ある。) 該官能基について更に詳しく説明すると以下の通りとな
る。
上式中、R6、Rsは、互いに同じでも異なっていても
よく、好ましくは水素原子、炭素数1〜12の置換され
ていてもよいアルキル基(例えば、メチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、2−メトキシエ
チル基、オクチル基等)、炭素数7〜9の置換されてい
てもよいアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル
基、メチルベンジル基、メトキシベンジル基、クロロベ
ンジル基等)、炭素数5〜7の脂環式基(例えば、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等)、置換されていて
もよいアリール基(例えばフェニル基、クロ・ロフェニ
ル基、メトキシフェニル基、メチルフェニル基、シアノ
フェニル基)又は−〇−R”(R’はR4、R3におけ
る炭化水素基と同義である)を表わす。
Wは、ヘテロ原子を介していてもよい炭素−炭素結合を
表わし、且つ酸素原子間の原子数は5個以内である。
更に具体的に、該官能基を含有する単量体の例を挙げる
と以下の様なものがある。但し、本発明の範囲は以下に
限定されるものではない。
CH。
CH,=C CH。
雪 CH,=C QC)(。
CH,=CH 惹 R13シ(J   UL;17is Hs 電 (34)            C&H8H3 \ (39)        CH。
CH3 (42)   。H3 CH1−CH Coo+CHけzcHCHz 本発明に使用する樹脂を得るには、これらの単量体を単
独で、あるいはこれらの単量体と共重合しうる他の単量
体と組み合せて、重合させる方法がある。
これらの官能基を予め側鎖に含有する単量体を重合反応
させて重合体を製造した場合には、重合体中の〔OH〕
基を高分子反応により疎水性基に変換するのと比べて、
以下のような利点を有する。
即ち、重合体中の官能基を任意に且つ定量的に調整し得
、さらに高分子反応等での反応の副生成物、不純物が混
入しにくいため、印刷特性等の性能安定性が向上する。
本発明の樹脂におけるヒドロキシル基生成官能基を含有
する重合体成分は、樹脂が共重合体である場合には、全
重合体中の30〜90重量%、特に50〜90重量%、
であることが好ましい、また、樹脂の重合体の分子量は
103〜106、特に5X10’〜5X10’、である
ことが好ましい。
又、本発明の樹脂と架橋剤との架橋効果を高めるために
、本発明の樹脂の共重合体成分として−OH基、−3H
基、−NHR’基(Rhは、炭素数1〜8のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ヘキシル基等)又はアワール基、(例えば、フェニル基
、トリル基、メトキシフェニル基、ブチルフェニル基等
)等を表わす)等の解離性水素原子を少なくとも1種有
する置換基を含有する成分又は、エポキシ基、チオエポ
キシ基等を含有する成分を存在させてもよい。これらの
極性基を含有する共重合体成分の存在割合は、好ましく
は本発明の樹脂中の1〜20重量%であり、より好まし
くは3〜10重量%である。
該極性基を含有する共重合体成分は、例えば、一般式(
1)と共重合し得る、該極性基を含有するビニル系化合
物であればいずれでもよい。具体的には、前記した一般
式(1)に記載したと同様の化合物の置換基中に該極性
基を含有する誘導体等が挙げられる。
更に、本発明の樹脂は、前記した一般式(I)を含有す
る単量体及び任意の上記極性基を含有する単量体ととも
に、これら以外の他の単量体を共重合成分として含有し
てもよい。
例えば、α−オレフィン類、アルカン酸ビニル又はアリ
ルエステル類、アクリロニトリル、メタクリルニトリル
、ビニルエーテル類、アクリルアミド類、メタクリルア
ミド類、スチレン類、複素環ビニル類(例えばビニルピ
ロリドン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニ
ルチオフェン、ビニルイミダシリン、ビニルピラゾール
、ビニル−ジオキサン、ビニルキノリン、ビニルチアゾ
ール、ビニル−オキサジン等)等が挙げられる。特に酢
酸ビニル、酢酸アリル、アクリロニトリル、メタクリル
ニトリル、スチレン類等は、膜強度向上の点から好まし
い成分である。
本発明において、用いられる架橋剤としては、通常架橋
剤として用いられる化合物を使用することができる。具
体的には、山下晋三、金子東助編「架橋剤ハンドブック
」大成社刊(1981年);高分子データ「高分子デー
タ・ハンドブック〔基礎編〕」培風館(1986年)等
に記載されている化合物を用いることができる。
例えば、有機シラン系化合物(例えば、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリブトキシシラン、τ−グリシド
キシプロビルトリメトキシシラン、τ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシラン、τ−アミノプロピルトリエト
キシシラン等のシランカップリング剤等)、ポリイソシ
アナート系化合物(例えば、トルイレンジイソシアナー
ト、0−トルイレンジイソシアナート、ジフェニルメタ
ンジイソシアナート、トリフェニルメタントリイソシア
ナート、ポリメチレンポリフェニルイソシアナート1、
ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシ
アナート、高分子ポリイソシアナート等)、ポリオール
系化合物(例えば、1.4−ブタンジオール、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシアルキレングリコ
ール、1,1゜1−トリメチロールプロパン等)、ポリ
アミン系化合物(例えば、エチレンジアミン、τ−ヒド
ロキシプロピル化エチレンジアミン、フェニレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、N−アミノエチルピペラ
ジン、変性脂肪族ポリアミン類等)、ポリエポキシ基含
有化合物及びエポキシ樹脂(例えば、垣内弘績著「新エ
ポキシ樹脂」昭晃堂(1985年刊)、橋本邦之編著「
エポキシ樹脂」日刊工業新聞社(1969年刊)等に記
載された化合物類)、メラミン樹脂(例えば、三輪一部
・松永英夫編著「ユリア・メラミン樹脂」日刊工業新聞
社(1969年刊)等に記載された化合物類)、ポリ(
メタ)アクリレート系化合物(例えば、大河原信・三枝
武夫・東村敏延編「オリゴマー」講談社(1976年刊
)、大森英三「機能性アクリル系樹脂」テクノシステム
(1985年刊)等に記載された化合物類が挙げられ、
具体的にはポリエチレングリコールジアクリラート、ネ
オペンチルグリコールシアクリラード、1.6−ヘキサ
ンシオールジアクリラート、トリメチロールプロパント
リアクリラート、ペンタエリスリトールポリアクリラー
ト、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルジアクリ
ラート、オリゴエステルアクリラート:これらのメタク
リラート体等)等が挙げられる。
本発明に係わる画像受理層樹脂は、画像受理層形成用塗
布液を塗布した後に、上述の架橋剤により架橋される。
架橋を行なうためには、例えば、乾燥条件を高温度及び
/又は長時間とするか又は塗布溶剤の乾燥後、更に加熱
処理することが好ましい0例えば60°C〜120°C
で5〜120分間処理する。
画像受理層樹脂には、架橋反応を促進させるために、必
要に応じて、反応促進剤を添加してもよい。例えば、酸
(酢酸、プロピオン酸、酪酸、ベンゼンスルホン酸、p
−トルエンスルホン酸等)、過酸化物、アゾビス系化合
物、増感剤、光重合性単量体等が挙げられる。これら反
応促進剤を上述の架橋剤と併用すると、より穏かな条件
で処理することが可能となる。
又、架橋は少なくとも本発明の樹脂同志で行なわれるべ
きであるが、他の樹脂との間になされてい°ζもよい。
本発明のヒドロキシル基生成官能基が分解によりヒドロ
キシル基を生成したときに酸性及びアルカリ性の水溶液
に対して難溶もしくは不溶性である樹脂となることが好
ましい。
樹脂中における架橋剤の存在量は、0.1〜30重量%
、特に0.5〜20重量%が好ましい。
本発明に使用される樹脂とともに従来公知の樹脂も併用
することができる。例えば、シリコーン樹脂、アルキッ
ド樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン
−ブタジェン樹脂、アクリル樹脂等があげられ、具体的
には、栗田隆治・石渡次部、「高分子」、第17巻、第
278頁(1968年);宮本晴視、武井秀彦、「イメ
ージング」、1973 (No、8)第9頁等の総説引
例の公知材料等が挙げられる。
本発明に使用される樹脂と公知の樹脂とは任意の割合で
混合することができるが、全樹脂量中のヒドロキシル基
生成官能基含有樹脂の含有量が30〜95重量%程度含
有されていることが適当である。
本発明のヒドロキシル基生成官能基を少なくとも1種含
有する樹脂は、不感脂化液あるいは印刷時用いる湿し水
により加水分解あるいは加水素分解されてヒドロキシル
基を生成する。従って、該樹脂を画像受理層(親水化可
能層)に含む本平版印刷用原版は、非画像部が上記樹脂
中に生成されるヒドロキシル基によって親水性化され、
画像部の親油性と明確に区別され、印刷時に非画像部に
印刷インキが付着するのを防止する。その結果として地
汚れのない鮮明な画質の印刷物を従来の樹脂を用いた平
版原版よりも多数枚印刷することが可能となる。
更に、本発明の樹脂は、架橋反応を起こす架橋剤を含有
しており、画像受理層を形成する過程あるいは、エツチ
ング処理前の加熱及び/又は光照射の過程で、架橋反応
が起こり、高分子間で橋架けが形成されるものである。
エツチング処理及び印刷機上で印刷中の湿し水により、
分解して生成したヒドロキシル基含有の樹脂では親水性
となり、その含有量が多い場合には水溶性となる。しか
し、本発明の樹脂は、架橋構造を形成していることによ
り親水性を保持したまま水への溶解性が著しく低下し難
溶性もしくは不溶性となる。即ち、架橋剤は樹脂が水溶
性となり非画像部から溶出してゆく事を防止する作用を
有するものである。
より具体的な効果で言うならば、画像受理層樹脂中に含
有させる該官能基含有樹脂を減量しても、親水性向上の
効果が変わらず維持できること、あるいは、印刷機の大
型化あるいは印圧の変動等印刷条件が厳しくなった場合
でも地汚れのない鮮明な画質の印刷物を多数枚印刷する
ことが可能となる。
本発明の画像受理層の他の構成成分として、無機顔料が
使用され、該無機顔料として、例えばカオリンクレー、
炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸
バリウム、アルミナ等が挙げられる。
画像受理層中の結着樹脂/顔料の割合は、材料の種類及
び顔料の場合は更に粒径によって異なるが、一般に重量
比で1/(0,5〜5)、好ましくは1/(0,8〜2
.5)程度が適当である。
その他画像受理層には、膜強度をより向上させるために
架橋剤を添加してもよい、架橋剤としては、通常用いら
れる塩化アンモニウム、有機過酸化物、金属石けん、有
機シラン、ポリウレタンの架橋剤、エポキシ樹脂の硬化
剤等を用いることができる。具体的には、山下晋三、金
子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(19B1年
)等に記載されている。
本発明に使用される支持体としては、上質紙、湿潤強化
紙、ポリエステルフィルムのようなプラスチックフィル
ム、アルミ板のような金属板等が挙げられる。
本発明では支持体と画像受理層との間に耐水性及び層間
接着性を向上する目的で中間層を、また画像受理層とは
反対の支持体面にカール防止を目的としてバックコート
層を設けることができる。
ここで中間層はアクリル樹脂、スチレン−ブタジェン共
重合体、メタアクリル酸エステル−ブタジェン共重合体
、アクリロニトリル〜ブタジェン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のエマルジョン型樹脂;エポキシ
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル等の溶剤型樹脂;前述のような水溶性樹脂等の
少なくとも1種を主成分として構成されるが、必要に応
じて無機顔料や耐水化剤を添加することができる。
バックコート層の構成も中間層とほぼ同様である。
PPC製版として用いられる場合には、本発明の印刷原
版の地汚れをいっそう低減するため、印刷原版としての
体積固有抵抗が1010〜10′3Ωcmとなるように
、更に画像受理層、中間層及び/又はバックコート層に
誘電剤を添加することができる。誘電剤としては無機系
のものでも有機系のものでもよく、無機系のものではN
a、、K、Li、Mg、ZnSCo、Ni等の1価又は
多価金属の塩が、また有機系のものではポリビニルベン
ジルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリル樹脂
変性四級アンモニウム塩等の高分子カチオン導電剤や高
分子スルホン酸塩のような高分子アニオン導電剤が挙げ
られる。これらの導電剤の添加量は各層に使用されるバ
インダー量の3〜40重量%、好ましくは5〜20重量
%である。
本発明の平版印刷用原版を作るには一般に、支持体の一
方の面に、必要あれば中間層成分を含む水性液を塗布乾
燥して中間層を形成後、画像受理層成分を含む水性液を
塗布乾燥して画像受理層を形成し、更に必要あれば他方
の面にバックコート層成分を含む水性液を塗布乾燥して
バックコート層を形成すればよい。なお画像受理層、中
間層、バックコート層の各付着量は夫々1〜30g/n
(,5〜20 g/rrr、 5〜20 g/rdが適
当である。
以下に本発明の実施例を例示するが、本発明がこれらに
限定されるものではない。
実施例1 ベンジルメタクリレート12g、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート8g、本発明の共重合体成分に相当する
下記の単量体(i〕88g及びトルエン200gの混合
溶液を窒素気流下、75゛Cの温度に加温した後、2.
2′−アゾビスイソブチロニトリル(A、  I、  
B、  N)  1.0gを加え8時間反応した。
単量体〔I〕の化学構造: CH。
CHl”CC+Ht (f) I Coo (CHz)gos t  C4H9(t)cs
HtH) 得られた共重合体(I)の重量平均分子量は42゜00
0であった。
次に、上質紙の一方の間に裏面層及び他方の面に中間層
が設けられた支持体の中間層の上に、上記の共重合体3
5g、〔エチルメタクリレート/アクリル酸(9515
)重量比〕共重合体5g、酸化亜鉛100g及びトルエ
ン300gの混合物をボールミル中で2時間分散し、さ
らにこれにヘキサメチレンジイソシアナート6gを架橋
剤として添加し、更に10分間ボールミル中で分散して
得られた分散物を乾燥付着量が18g/nfとなる様に
ワイヤーバーで塗布し、100’Cで1.5時間乾燥し
、平版印刷用原版を作製した。
この原版を、不感脂化処理液〔富士写真フィルム(株)
製ELP−EX)でエツチングプロセッサーに2回通し
て処理し、これに蒸留水2μlの水滴を乗せ、形成され
た水との接触角をゴニオメータ−で測定した所、10°
であった。尚、不感脂化処理前の接触角は103°であ
った。このことは、本発明の原版の画像受理層の非画像
部が、親油性から親水性に変化したことを示す(通常、
印刷時に非画像部が印刷地汚れ、点状汚れ等を発生しな
い親水化の度合は、水との接触角で20°C以下である
ことが必要である)。
次に、市販のPPCで製版し、得られた原版を上記と同
様の条件で不感脂化処理を行い、印刷用原版を得た。
得られた原版の画像部の濃度は1. 0以上であり、非
画像部の地力ブリもなく、画像部の画質も鮮明であった
。これをオフセット印刷機(桜井製作所(株)製オリバ
ー52型)にかけ上質紙上に印刷した。5000枚を越
えても印刷物の非画像部の地汚れ及び画像部の画質に問
題を生じなかった。
更に上記原版を用いて、環境条件を30°C180%P
Hとして市販のPPCで製版した所、得られた原版の画
像は、画像部の濃度は1.0以上有り非画像部の地力ブ
リもなく、画像部の画質も鮮明であった。これを上記と
同様に印刷した所、5000枚を印刷しても問題なかっ
た。
以上の如く、本原版は高温多湿の条件下でもPPC製版
で画質を劣化させなかった。
実施例2〜10 実施例1と同様の重合条件で下表−1の共重合体を製造
した。
各樹脂を実施例1の樹脂の代わりに用いた他は実施例1
と同様に操作して、平版印刷用原版を作製した。
実施例1と同様にして、水との接触角、を表−1に記載
した。
表1 COOCJs  C00(C1(よ)40H〔重量%組
成比〕 これを実施例1と同様に不感脂化処理後製版した所、得
られた印刷用原版の濃度は1.2以上で画質は鮮明であ
った。更に、エツチング処理をして印刷機で印刷した所
、5000枚印刷後の印刷物は非画像部のカブリがなく
、画像も鮮明であった。
更に、この感光材料を(45℃、75%RH)の条件下
に放置した後上記と全く同様の処理を行なったが、経時
前と全く変化がなかった。
実施例11〜15 実施例1において用いるヘキサメチレンジイソシアナー
トの代わりに、下記表−2の化合物を用いた他は、実施
例1と同様にして、感光材料を作製した。
表−2 これを、実施例1と同様に不感脂化処理後製版し、次い
で印刷機で印刷した。得られた印刷用原版の濃度は1.
0以上で、画質は鮮明であった。
又5000枚印刷後の印刷物の画質は地力ブリのない鮮
明な画像のものであった。
(発明の効果) 本発明によれば、地汚れの発生が良好に抑制されるとと
もに良好な耐刷力を併せもつ直描型平版印刷用原版を得
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 支持体上に、画像受理層を有する直描型平版印刷用原版
    において、該画像受理層の結着剤が主成分として 1)一般式〔−O−L〕の群から選択される官能基を少
    なくとも1種側鎖に含有する単量体を少なくとも1種含
    んで重合された樹脂 〔一般式〔−O−L〕において、 Lは▲数式、化学式、表等があります▼、−CO−Y_
    1、 −CO−Z−Y_2、−CH=CH=CH_3、▲数式
    、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式、表等
    があります▼を表わす。 但し、R_1、R_2、R_3は、互いに同じでも異な
    っていてもよく、水素原子、炭化水素基又は−O−R′
    (R′は炭化水素基を示す)を表わし、Y_1、Y_2
    は炭化水素を表わし、Zは、酸素原子、イオウ原子又は
    −NH−基を表わし、Xは、イオウ原子又は酸素原子を
    表わす。〕 あるいは 2)互いに立体的に近い位置にある少なくとも2つのヒ
    ドロキシル基を1つの保護基で同時に保護した形で有す
    る官能基を少なくとも1種含んで重合された樹脂 を少なくとも1種含有し、且つ架橋剤が共存しているこ
    とを特徴とする直描型平版印刷用原版。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1264687A2 (en) 2001-06-08 2002-12-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct drawing type lithographic printing plate precursor and production method thereof
EP1302312A2 (en) 2001-10-15 2003-04-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor

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