JPH01226394A - 直描型平版印刷用原版 - Google Patents

直描型平版印刷用原版

Info

Publication number
JPH01226394A
JPH01226394A JP5460988A JP5460988A JPH01226394A JP H01226394 A JPH01226394 A JP H01226394A JP 5460988 A JP5460988 A JP 5460988A JP 5460988 A JP5460988 A JP 5460988A JP H01226394 A JPH01226394 A JP H01226394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
resin
acid
image
groups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5460988A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Kato
栄一 加藤
Kazuo Ishii
一夫 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP5460988A priority Critical patent/JPH01226394A/ja
Publication of JPH01226394A publication Critical patent/JPH01226394A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は平版印刷用原版に関し、詳しくは、事務用印刷
原版等に好適な直描型平版印刷用原版に関する。
(従来技術) 現在、事務用印刷原版としては支持体上に画像受理層を
有する直溝型平版印刷原版が広く用いられている。この
ような印刷原版に製版、即ち画像形成を行なうには一般
に画像受理層に油性インキを手書きにより描画するか、
タイプライタ−、インクジェット方式あるいは転写型感
熱方式等で印字する方法が採用されている。その他、普
通紙電子写真複写機(PPC)を用いて帯電、露光及び
現像の工程を経て感光体上に形成したトナー画像を画像
受理層に転写定着する方法も近年使われ始めた。
いずれにしても製版後の印刷原版は不惑脂化液(いわゆ
るエッチ液)で表面処理して非画像部を不惑脂化した後
、印刷版として平版印刷に供せられる。
従来の直溝型平版印刷版は紙等の支持体の両面に裏面層
及び中間層を介して表面層が設けられていた。裏面層又
は中間層はPVA @粉等の水溶性樹脂及び合成樹脂エ
マルジョン等の水分散性樹脂と顔料で形成されている。
表面層は顔料、水溶性樹脂及び耐水化剤で形成される。
このような面構型平版印刷原版の代表例は米国特許第2
532865号に記載されるように、画像受理層をPV
Aのような水溶性樹脂バインダー、シリカ、炭酸カルシ
ウム等の、ような無機顔料及びメラミン・ホルムアルデ
ヒド樹脂初期縮合物のような耐水化剤を主成分として構
成したものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この様にして得られた従来の印刷版は、
印刷耐久性を向上するために耐水化剤の添加量を多くし
たり疎水性樹脂を使用したりして疎水性を増大させると
、耐剛性は向上するが親水性が低下し、印刷汚れが発生
し、一方、親水性を良くすると耐水性が劣化し、耐剛性
が低下するという問題があった。特に30’C以上の高
温使用環境下ではオフセット印刷に使用する浸し水に表
面層が熔解し、耐剛性の低下及び印刷汚れの両者が発生
するなど大きな欠点があった。
更に、平版印刷用原版は油性インキ等を画像部として画
像受理層に描画するものであり、この受理層と油性イン
キの接着性が良くなければ、たとえ非画像部の親水性が
充分で上記の如き印刷汚れが発生しなくても、印刷時に
画像部の油性インキが欠落してしまい、結果として耐刷
性が低下してしまうという問題もあった。
本発明は以上の様な直溝型平版印刷様原版の有する問題
点を改良するものである。
本発明の目的は、オフセット原版として全面−様な地汚
れはもちろん点状の地汚れも発生させない不感脂化性の
優れた直描型平版印刷用原版を提供することである。
本発明の目的は、画像部の油性インキと画像受理層との
接着性が向上し、且つ印刷において印刷枚数が増加して
も非画像部の親水性が充分保たれ、地汚れの発生しない
、高耐剛力を有する平版印刷用原版を提供することであ
る。
(問題点を解決するための手段) 前記した諸口的は、支持体上に画像受理層を有する直描
型平版印刷用原版において、該画像受理層の結着剤の主
成分として、分解により少なくとも1つのカルボキシル
基を生成する官能基を少なくとも含有し且つ少なくとも
一部分が架橋されている樹脂を少なくとも1種含有して
なることを特徴とする直描型平版印刷用原版によって達
成することができる。
本発明は、平版印刷用原版の画像受理層の粘着剤の主成
分として、分解して少なくとも1個のカルボキシル基を
生成する官能基を少なくとも1種含有し、且つ少なくと
も一部分が架橋されている樹脂を含有することを特徴と
している。これにより本発明による平版印刷用原版は、
オフセット原版として一面の地汚れはもちろん点状の地
汚れを発生せず、不感脂化性に優れており、更に耐剛力
が優れているという利点を有する。
以下に、本発明において用いられる分解して少なくとも
1個のカルボキシル基を生成する官能基(以下単に、カ
ルボキシル基生成官能基と称することもある)について
詳しく説明する。
本発明のカルボキシル基生成官能基は分解によってカル
ボキシル基を生成するが、1つの官能基から生成するカ
ルボキシル基は1個でも2個以上でもよい。
本発明の1つの好ましい態様によれば、カルボキシル基
生成官能基含有樹脂は一般式(1)(−COO−Ll)
で示される官能基を少なくとも1種含有する樹脂である
一般式(1)  (−COO−Ll )において、υ を表わす。但し、R1、R2は互いに同じでも異なって
いてもよく、水素原子又は脂肪族基を表わし、Xは、芳
香族基を表わし、Zは、水素原子、ハロゲン原子、トリ
ハロメチル基、アルキル基、−CN。
−Now、  −so□1′(但し、R,lは炭化水素
基を示す) 、COOIh’ (但しR,lは炭化水素
基を示す)、又は、−0−R3’  (但し、R,lは
炭化水素基を示す)を表わし、nXmは、0.1.又は
2を表わす。
R1R4,R5は、互いに同しでも異なっていてもよ(
、炭化水素基又は−o  R4’  (但し、R4′は
QI+ Qzは、各々、炭化水素基を表わす。
Y、は酸素原子又はイオウ原子を表わし、R4、R1、
R,は同じでも異なってもよく、各々水素原子又は脂肪
族基を表わし、pは5または6の整数を表わす、Y2は
環状イミド基を形成する有機残基を表わす。
一般式(−COO−L+ )の官能基は、分解によって
カルボキシル基を生成するものであり、以下更に詳しく
説明する。
R。
て、Rr、 Rzは、互いに同じでも異なっていてもよ
く好ましくは水素原子、又置換されてもよい炭素数1〜
12の直鎖状又は分枝状アルキル基(例えばメチル基、
エチル基、プロピル基、クロロメチル基、ジクロロメチ
ル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、ブ
チル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ヒドロキ
シエチル基、3−クロロプロピル基等)を表わし、Xは
好ましくは置換されてもよいフェニル基又はナフチル基
(例えばフェニル基、メチルフェニル基、クロロフェニ
ル基、ジメチルフェニル基、クロロメチルフェニル基、
ナフチル基等)を表わし、Zは好ましくは水素原子、ハ
ロゲン原子(例えば塩素原子、フッ素原子等)、トリハ
ロメチル基(例えばトリクロロメチル基、トリフルオロ
メチル基等)、炭素数1〜12の置換されてもよい直鎮
状又は分枝状アルキル基(例えば、メチル基、クロロメ
チル基、ジクロロメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ヘキシル基、テトラフルオロエチル基、オクチ
ル基、シアノエチル基、クロロエチル基等)、−CN、
 −No□、−3O□R+’  (R+’は脂肪族基(
例えば炭素数1〜12の置換されてもよいアルキル基:
具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
、クロロエチル基、ペンチル基、オクチル基等、炭素数
7〜12の置換されてもよいアラルキル基:具体的には
ベンジル基、フェネチル基、クロロベンジル基、メトキ
シベンジル基、クロロフェネチル基、メチルフェネチル
基等)又は芳香族基(例えば置換基を含有してもよいフ
ェニル基又はナフチル基:具体的には、フェニル基、ク
ロロフェニル基、ジクロロフェニル基、メチルフェニル
基、メトキシフェニル基、アセチルフェニル基、アセト
アミドフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、ナ
フチル基、等)を表わす) 、−COOR1’(R2′
は上記R,l と同義である)又は−〇−6′(R1′
は上記1′と同義である)を表わす。n、mは0.  
l又は2を表わす。
R。
す場合について、より具体的に説明すると、以下の様な
置換基例を挙げることができる。
例えば、β、β、β−トリクロロエチル基、β。
β、β−トリフルオロエチル基、へ牛すフルオローi−
プロピル基、 CHz+CFiCFz +−7−1f 
 基(n lは1〜5を示す)、2−シアノエチル基、
2−二トロエチル基、2−メタンスルホニルエチル基、
2−エタンスルホニルエチル基、2−ブタンスルホニル
エチル基、ベンゼンスルホニルエチル基、4−二トロベ
ンゼンスルホニルエチル基、4−シアノヘンゼンスルホ
ニルエチル25.4−)チルベンゼンスルホニルエチル
基、置換基を含有してもよいベンジル基(例えばヘンシ
ル基、メトキシベンジル基、トリメチルヘンシル基、ペ
ンタメチルベンジル基、ニトロヘンシル基等)、置換基
を含有してもよいフェナシル基(例えばフェナシル基、
ブロモフェナシル基等)、置換基を含有してもよいフェ
ニル基(例えばフェニル基、ニトロフェニル基、シアノ
フェニル基、メタンスルホニルフェニル基、トリフルオ
ロメチルフェニル基、ジニトロフェニル基、等)を表わ
す。
! 又L1が −M  Raを表わす場合において、Ra。
S Ra、Rsは互いに同じでも異なっていてもよく、好ま
しくは炭素数1〜1日の置換されてもよい脂肪族基〔脂
肪族基アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、又は
脂環式基を示し、置換基としては例えばハロゲン原子、
−CN基、−OH基、−0−Q’(Q’はアルキル基、
アラルキル基、脂環式基、アリール基を示す)等が挙げ
られる〕、炭素数6〜18の置換されてもよい芳香族基
(例えばフェニル基、トリル基、クロロフェニル基、メ
トキシフェニル基、アセトアミドフェニル基、ナフチル
基等)、又は−〇−R4’  CRa’は置換されても
よい炭素数1〜12のアルキル基、置換されてもよい炭
素数2〜12のアルケニル基、置換されてもよい炭素数
7〜12のアラルキル基、炭素数5〜工8の置換さでも
よい脂環式基、炭素数6〜18の置換されてもよい了り
−ル基を示す)を表わす。
MはSi、 Ti、又はSnの各原子を表わし、より好
ましくはSi原子を表わす。又り、が−N=CI+−〇
好ましくは各々炭素数1〜18き置換されてもよい脂肪
族基(脂肪族基としては、アルキル基、アルケニル基、
アラルキル基、脂環式基を示す。置換基としては例えば
、ハロゲン原子、CN基、アルコキシ基等を挙げること
ができる)又は炭素数6〜1日の置換されてもよいアリ
ール基(例えばフェニル基、メトキシフェニル基、トリ
ル基、クロロフェニル基、ナフチル基等)を表わす。
Y、は酸素原子又はイオう原子を表わす* !llb+
 R’1iR8は互いに同しでも異なっていてもよく、
好ましくは水素原子、置換されてもよい炭素数1〜18
の直鎖状又は分岐状アルキル基(例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基
、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、クロロエチ
ル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、等)、
置換されてもよい脂環式基(例えばシクロペンチル基、
シクロヘキシル基等)、置換されてもよい、炭素数7〜
12のアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基
、クロロベンジル基、メトキシベンジル基、等)又は、
置換されてもよい芳香族基(例えばフェニル基、ナフチ
ル基、クロロフェニル基、トリル基、メトキシフェニル
基、メトキシカルボニルフェニル基、ジクロロフェニル
基等)又は−〇  H,l  (R5’は炭化水素基を
表わし、具体的には、上記1?、、 R?。
R1の炭化水素基と同一の置換基を示す)を表わす。
pは5または6の整数を表わす。
弐(II)中、R9+ R111は各々同しでも異なっ
てもよく、各々水素原子、ハロゲン原子(例えば塩素原
子、臭素原子等)、炭素数1〜1Bの置換されてもよい
アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシ
ル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、2−クロロエ
チル基、2−メトキシエチル基、2−シアノエチル基、
3−クロロプロピルL2−(メタンスルホニル)エチル
Ll−(エトキシオキシ)エチル基、等)、炭素数7〜
12の置換されてもよいアラルキル基(例えば、ベンジ
ル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、メチル
ベンジル基、ジメチルベンジル基、メトキシベンジル基
、クロロベンジル基、ブロモベンジル基、等)炭素数3
〜1Bの置換されてもよいアルケニル基(例えば、アリ
ル基、3−メチル−2−プロペニル基、2−へキセニル
基、4−プロピル−2−ペンテニイル基、12−オクタ
デセニル基、等)、S  Rh’  (Ra’は前記R
9又はR1゜のアルキル基、アラルキル基、アルケニル
基と同一の内容を表わす置換基、又は置換されてもよい
アール基(例えばフェニル基、トリル基、クロロフェニ
ル基、ブロモフェニル基、メトキシフェニル基、エトキ
シフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、等)、
又は−NHR?’  (Rt’は前記Rh’と同一の内
容を表わす)を表わす、又、R9とR1゜で環を形成す
る残基を表わしてもよい〔例えば5〜6員環の単環(例
えばシクロペンチル環、シクロヘキシル環)、又は5〜
6員環のビシクロ環(例えば、ビシクロへブタン環、ビ
シクロへブタン環、ビシクロオクタン環、ビシクロオク
テン環、等)、更には、これらの環は、置換されなくて
もよく、置換基としては、R,、RIGで前記した内容
と同一のものを含む、) qは2又は3の整数を表わす。
式(III)中、R++ 、R+□は、同一でも異なっ
てもよく、前記P9、R3゜と同一の内容のものを表わ
す、更には、R11とll+zは、連続して芳香族環を
形成する有機残基を表わしてもよい(例えば、ベンゼン
環、ナフタレン環、等)。
本発明の好ましい他の1つの態様として、一般式(IV
)  (−Co−Lx)で示される官能基を少なくとも
1種含有する樹脂である。
一般式(rv)  (−co−t、)においてL2は を表わす。但し、R11+ R141R+s+ RI6
1 Rleは、各々水素原子又は脂肪族基を表わす。
脂肪族基としては、好ましくは前記Rh、 Rt、Re
の置換基と同一の内容を表わす。又、L4とRI5及び
R1&l Rleは連結して、縮合環を形成してもよい
有機残基を表わす。好ましくは5〜6員環の単環(例え
ばシクロペンチル環、シクロヘキシル環等)、5員〜1
2員環の芳香族環(例えば、ベンゼン環、ナフタレン環
、チオフェン環、ピロール環、ピラン環、キノリン環、
等)等を表わす、更に、本発明の好ましい他の1つの態
様として、下記−般式(V)で示されるオキサシロン環
を少な(とも1種含有する樹脂である。
一般式(V) III 一般式(V)において、RIl+ R11は、互いに同
しでも異なっていてもよく各々水素原子、炭化水素基を
表わすか又は、R,、とRleとが一緒に環を形成して
もよい。
好ましくは、R1@+ 1119は、互いに同じでも異
なってもよく、各々水素原子、置換されていてもよい炭
素数1〜12の直鎖状又は分岐状アルキル基(例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基
、2−クロロエチル基、2−メトキシエチル基、2−メ
トキシカルボニルエチル基、3−ヒドロキシプロピル基
等)、置換されていてもよい炭素数7〜12のアラルキ
ル基(例えばベンジル基、4−クロロベンジル基、4−
ア七トアミドベンジル基、フェネチル基、4−メトキシ
ベンジル基、等)、置換されていてもよい炭素数2〜1
2のアルケニル基(例えばエチレン基、アリル基、イソ
プロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等)、置換さ
れていてもよい5〜7員環の脂環式基(例えばシクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、クロロヘキシル基等)、
置換されてもよい芳香族基(例えばフェニル基、クロロ
フェニル基、メトキシフェニル基、アセトアミドフェニ
ル基、メチルフェニル基、ジクロロフェニル基、ニトロ
フェニル基、ナフチル基、ブチルフェニル基、ジメチル
フェニル基等)を表わすか又は、LsとRI9とが一緒
に環(例えば、テトラメチレン基、ペンクメチレン基、
ヘキサメチレン基等)を形成してもよい。
本発明に様いられる一般式(1)〜(V)で示される官
能基の群から選択される官能基を少なくとも1種含有す
る樹脂は、重合体に含有されるカルボキシル基を反応に
よって一般式(−coo−t、)あるいは(−Co−L
、)の官能基に変換する、いわゆる高分子反応による方
法、又は、一般式(−COO−L1〕あるいは(−Co
  Lx)の官能基を1種又はそれ以上含有する1種又
はそれ以上の単量体の又は、該単量体及びこれと共重合
し得る他の単量体の重合反応により重合体とする方法に
より得られる。−8 これらの方法は、例えば、日本化学金線、「新実験化学
講座第14巻、有機化合物の合成と反応〔V〕」第25
35頁(丸善株式会社刊)、岩倉貴男:栗田恵輔著、「
反応性高分子」第170頁(講談社刊)等の総説引例の
公知文献等に詳細に記載されている。
重合体中の一般式(−COO−L、)あるいは〔−〇〇
−し!〕の官能基を任意に調整し得ることあるいは、不
純物を混入しないこと等の理由から、一般式(−Coo
−L、 )あるいは(−CO−L、)の官能基を1種又
はそれ以上含有する単量体から重合反応により製造する
方法が好ましい、具体的には重合性の二重結合を含むカ
ルボン酸類あるいはその酸ハライド類を、例えば前記し
た公知文献等に記載された方法に従って、そのカルボキ
シル基を一般式(C00−Liあるいは(−Co  L
x)の官能基に変換した後、重合反応を行ない製造する
ことができる。
また、一般式(V)で示されるオキサシロン環を含有す
る樹脂は、該オキサシロン環を含有する1種又はそれ以
上の単量体又は該単量体及びこれと共重合し得る他の単
量体の重合反応により重合体とする方法により得られる
このオキサシロン環を含有する単量体は、重合性不飽和
結合を含有するN−アシロイル−α−アミノ酸類の脱水
閉環反応により製造することができる。具体的には、岩
倉義勇、栗田恵輔、「反応性高分子」第3章(講談社刊
)の総説引例の文献記載の方法によって製造することが
できる。
これらの単量体と共重合しうる他の単量体としては、例
えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、
酢酸アリル、プロピオン酸アリル等の如き脂肪族カルボ
ン酸ビニルあるいはアリルエステル類、アクリル酸、・
メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、
フマール酸等の如き不飽和カルボン酸のエステル類又は
アミド類、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レンの如きスチレン誘導体、α−オレフィン類、アクリ
ロニトリル、メタクロニトリル、N−ビニルピロリドン
の如きビニル基置換のへテロ環化合物等が挙げられる。
前記した如く、重合反応で所望の樹脂を製造する方法に
おいて用いられる一般式(1)〜(V)の官能基を含有
する共重合体成分について更に具体的に述べると、例え
ば下記一般式(Vl)の如き成分が挙げられる。但しこ
れらの共重合体成分に限定されるものではない。
一般式(Vl) X’−Y’−賀 式(Vl)中、X′は、−o−、−co−、−coo−
d+       dz −OCO−、−N −CO−、−CON−1SO,−。
■ b2 し、d++ dZ+ dl+ d4は、各々水素原子、
炭化水素基、又は式(Vl)中の一←Y’−W)を表わ
し、b1b2は同じでも異なっていてもよく、水素原子
、炭化水素基又は式(Vl)  −←Y’−W)を 表
わし、lは0〜18の整数を示す〕。
Y′は、結合基X′と結合基(W)を連結する、ヘテロ
原子を介していてもよい炭素−炭素結合を表わしくヘテ
ロ原子としては、酸素原子、イオウ原子、窒素原子を示
す)、 h。
s →CH=CH+ 、 −0−、−3−、−N −。
−Coo  −、−CONH−、−3o、−、−5O,
NH−。
−NHCOO−、−N)ICONH−、等の結合単位の
単独又は組合せの構成より成るものである(但しb3+
 b4゜b、は、各々前記b+、b*j同義である。)
Wは式(1)〜(V)で表わされる官能基を表わす。
ai alは同じでも異なっていてもよく、水素原子、
ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子等)、シアノ
基、炭化水素基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニ
ル基、ヘキシルオキシカルボニル基、メトキシカルボニ
ルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、ブトキシカ
ルボニルメチル基、等の置換されてもよい炭素数1〜1
2のアルキル基、ベンジル基、フェネチル基等のアラル
キル基、フェニル基、トリル基、シリル基、クロロフェ
ニル基奪のアリール基等)、又式(Vl)中の−W基を
含む置換基で置換されていてもよい、炭素数1〜18の
アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、脂環式基、
芳香族基を示す)を表わす。
又、式(Vl)中の(−X’ −Y’ −)結合残基は
 +C−汁 部と−Wを直接連結させてもよい。
Wは、一般式(1)〜(V)で表わされる記号内容を表
わす。
本発明の一般式(1)〜(V)で表わされる官能基〔式
(Vl)中のW基〕について具体的例を以下に述べる。
但し、本発明の範囲せこれらに限定されるものではない
C11゜ Jt 暑 し工H? JS I Oω    −Coo   Si   CH3I aHs CHzCbHs 021      C00CHzCh N(h CHi H3 1tes 4H9 (48)    −COOC1120CH3(50) 
    C00C(C6115) 3(51)    
 C00CH(C4H6) z本発明の樹脂におけるカ
ルボキシル基生成官能基を含有する重合体成分は、樹脂
が共重合体である場合には、全重合体中の1〜95重量
%、特に5〜60重量%、であることが好ましい。また
、樹脂の重合体の分子量は103〜10’ 、特に5X
10”〜5X10’、であることが好ましい。
本発明の樹脂は更に、直描型平版印刷用原版において、
少なくともその一部分が架橋されていることを特徴とす
る。
かかる樹脂としては、製版工程における画像受理層形成
物塗布時に予め架橋されている樹脂を用いてもよいし、
あるいは、熱及び/又は光で硬化反応を起こすような架
橋性官能基を含有する樹脂を用いて平版印刷用原版製造
工程中(例えば乾燥工程中)に架橋させてもよい。更に
これらを併用してもよい。
重合体の一部分が、予め架橋された樹脂(重合体中に架
橋構造を有する樹脂)を結着剤として用いる場合には、
該樹脂中に含有される前記のカルボキシル基生成官能基
が分解によりカルボキシル基を生成したときに、酸性及
びアルカリ性の水溶液に対して難溶もしくは不溶性であ
る樹脂が好ましい。
具体的には、蒸留水に対する溶解度が20〜25°Cの
温度において好ましくは90重量%以下、より好ましく
は70重量%以下の溶解性を示すものである。
重合体中に架橋構造を導入する方法としては、通常知ら
れている方法を利用することができる。
即ち、単量体の重合反応において、多官能性単量体を共
存させて重合する方法及び重合体中に、架橋反応を進行
する官能基を含有させ高分子反応で架橋する方法である
本発明の樹脂が、製造方法が簡便なこと(例えば、長時
間の反応を要する、反応が定量的でない、反応促進剤を
用いる等で不純物が混入する等)等から、自己橘かけ反
応を有する官能基: −CONHCHiOR’(R’は
水素原子又はアルキル基)あるいは、重合による橋かけ
反応が有効である。
重合反応性基において、好ましくは、重合性官能基を2
個以上有する単量体を本発明の分解によリカルボキシル
基を生成する官能基を含有する単量体とともに重合する
方法、あるいは、該重合性官能基を2個以上有する単量
体をカルボキシル基を含有する単量体とともに重合して
共重合体とした後、前記した様にカルボキシル基を保護
する方法によって、本発明の樹脂を製造することができ
る。
重合性官能基として具体的に、cnz=cn−1・  
11 C)lz=C)l−CHg−0−C−、CL=CI−N
HCO−1CHz=CI−C)Iz−NHCO−1CH
z=CI−3O□−1CH2=CH−CO−2CHg=
CI−0−、CHg=Cf(−3−、等を挙げることが
できるが、上記の重合性官能基を2個以上有する単量体
は、これらの重合性官能基を同一のものあるいは異なっ
たものを2個以上有した単量体であればよく、重合によ
って非水溶剤に不溶な重合体を形成する。
重合性官能基を2個以上有した単量体の具体例は、例え
ば同一の重合性官能基を有する単量体として、ジビニル
ベンゼン、トリビニルベンゼン等のスチレン誘導体:多
価アルコール(例えば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコールI200、I400.1600.1.3−ブ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジプロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチ
ロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリス
リトールなど)又は、ポリヒドロキシフェノール(例え
ばヒドロキノン、レゾルシン、カテコールおよびそれら
の誘導体)のメタクリル酸、アクリル酸又はクロトン酸
のエステル類、ビニルエーテル類又はアリルエーテル類
:二塩基酸(例えばマロン酸、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、マレイン酸、フタル酸、イタ
コン酸、等)のビニルエステル類、アリルエステル類、
ビニルアミド類又はアリルアミド頻:ポリアミン(例え
ばエチレンジアミン、1.3−プロピレンジアミン、1
.4−ブチレンジアミン等)とビニル基を含有するカル
ボン酸(例えば、メタクリル酸、アクリル酸、クロトン
酸、アリル酢酸等)との縮合体などが挙げられる。
又、異なる重合性官能基を有する単量体として、例えば
、ビニル基を含有するカルボン酸〔例えば、メタクリル
酸、アクリル酸、メタクリロイル酢酸、アクリロイル酢
酸、メタクリロイルプロピオン酸、アクリロイルプロピ
オン酸、イタコニロイル酢酸、イタコニロイルプロピオ
ン酸、カルボン酸無水物とアルコール又はアミンの反応
体(例えばアリルオキシカルボニルプロピオン酸、アリ
ルオキシカル、jfニル酢酸、2−アリルオキシカルボ
ニル安息香酸、アリルアミノカルボニルプロピオン酸、
等)等〕のビニル基を含有したエステル誘導体又はアミ
ド誘導体(例えば、メタクリル酸ビニル、アクリル酸ビ
ニル、イタコン酸ビニル、メタクリル酸アリル、アクリ
ル酸アリル、イタコン酸アリル、メタクリロイル酢酸ビ
ニル、メタクリロイルプロピオン酸ビニル、メタクリロ
イルプロピオン酸アリル、メタクリル酸ビニルオキシカ
ルボニルメチルエステル、アクリル酸ビニルオキシカル
ボニルメチルオキシカルボニルエチレンエステル、N−
アリルアクリルアミド、N−アリルメタクリルアミド、
N−アリルイタコン酸アミド、メタクリロイルプロピオ
ン酸アリルアミド、等)、又は、アミノアルコールM(
例えばアミノエタノール、1−アミノプパノール、l−
アミノブタノール、1−アミノヘキサノール、2−アミ
ノブタノール等)と、ビニル基を含有したカルボン酸の
縮合体などが挙げられる。
本発明に用いられる2個以上の重合性官能基を有する単
量体は、全単量体の10モル%以下、好ましくは5モル
%以下用いて重合し、樹脂を形成する。
一方、本発明においては、前記のカルボキシル基生成官
能基とともに熱及び/又は光で硬化反応を起こす架橋性
官能基を含有する樹脂を結着剤として用いて、その後の
原版製造工程において架橋構造が形成されてもよい。
該官能基は、分子間で化学反応を生じ化学結合を形成し
得るものであればいずれでもよい、即ち、縮合反応、付
加反応等による分子間の結合あるいは重合反応による架
橋等を熱及び/又は光によって生じさせる反応様式を利
用することができる。
具体的には、解離性の水素原子を有する官能基H (R1#はR1−R3で示される炭化水素基と同一の内
容の基又は=OR,”  (R1”はR1′の基と同一
の内容)を表わす)−〇H基、−5R基、−NH・R2
″基(R2″は、水素原子又はメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等の炭素数1〜4のアルキルル尽を
衣わ] ノ ノ と−cHw−しi、 −L;il 、
 −jull、無水物との群から各々選ばれた官能基の
組合せを少なくとも1組含有する場合あるいは、C0N
HCII gORs ’  (Rs ’は水素原子又は
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル
基等の炭素数1〜6のアルキル基を表わす)又は重合性
二重結合基等が挙げられる。
該重合性二重結合基として具体的には、前記の重合性官
能基の具体例として挙げたものを挙げることができる。
更には、例えば、遠藤剛、「熱硬化性高分子の精密化(
C,M、C■、1986年刊)、原崎勇次、「最新バイ
ンダー技術便覧」第n−1章(総合技術センター、19
85年刊)、大津随行「アクリル樹脂の合成・設計と新
用途開発」 (中部経営開発センター出版部、1985
年刊)、大森英三「機能性アクリル系樹脂」 (テクノ
システム1985年刊)乾英夫、永松元太部、「感光性
高分子」 (講談社、1977年刊)、角田隆弘、「所
感光性樹脂」 (印刷学会出版部、1981年刊) 、
G、E、Green and B、P、5tar R。
J、Macro、Sci  Revs Macro、C
hem、C21(2)、187 〜273(1981〜
82)、C,G、Roffey、  rPhotopo
lymeriza−tion of 5urface 
Coatings」(A、Wiley Intersc
i−ence Pub、1982年刊)等の総説に引例
された官能基・化学物等を用いることができる。
これらの架橋性官能基は、カルボキシル基生成官能基と
ともに、一つの共重合体成分中に含有されていてもよい
し、カルボキシル基生成官能基を含有する共重合体成分
とは別個の共重合体成分中に含有されていてもよい。
これらの架橋性官能基を含有する共重合体成分に相当す
る単量体の具体的なものとしては、例えば、前記一般式
(Vl)と共重合し得る該官能基を含有するビニル系化
合物であればいずれでもよい。
例えば、高分子学会謳r高分子データー・ハンドブック
〔基礎旙〕J培風館(1986刊)等に記載されている
。具体的には、アクリル酸、α及び/又はβ置換アクリ
ル酸(例えばα−アセトキシ体、α−アセトキシメチル
体、α−(2−アミノメチル体、α−クロロ体、α−ブ
ロモ体、α−フロロ体、α−トリブチルシリル体、α−
シアノ体、β−クロロ体、β−ブロモ体、α−クロロ−
β−メトキシ体、α、β−ジクロロ体等)、メタクリル
酸、イタコン酸、イタコン酸半エステル類、イタコン酸
半アミド類、クロトン酸、2−アルケニルカルボン酸1
(例えば2−ペンテン酸、2−メチル−2−へ牛セン酸
、2−オクテン酸、4−メチル−2−ヘキセン酸、4−
エチル−2−オクテン酸等)、マレイン酸、マレイン酸
半エステル類、マレイン酸半アミド類、ビニルベンゼン
カルボン酸、ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸、ビニルホスホ酸、ジカルボン酸類のビニル基又は
アリル基の半エステル誘導体、及びこれらのカルボン酸
又はスルホン酸のエステル誘導体、アミド誘導体の置換
基中に該架橋性官能基を含有する化合物等が挙げられる
本発明の樹脂における「架橋性官能基を含有する共重合
体成分」の割合は、該樹脂中好ましくは1〜80重量%
である。より好ましくは、5〜50重量%である。
かかる樹脂には、架橋反応を促進させるために、必要に
応じて、反応促進剤を添加してもよい0例えば、酸(酢
酸、プロピオン酸、酪酸、ベンゼンスルホン酸、P−ト
ルエンスルホン酸等)、過酸化物、アゾビス系化合物、
架橋剤、増感剤、光重合性単量体等が挙げられる。具体
的には、架橋剤としては、具体的には、山下晋三、金子
東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)
等に記載されている化合物を用いることができる0例え
ば、通常用いられる、有機シラン、ポリウレタン、ポリ
イソシアナートの如き架橋剤、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂の如き硬化剤等を用いることができる。
光架橋反応性の官能基を含有する場合には、前記した感
光性樹脂に関する総説に引例された化合物等を用いるこ
とができる。
架橋性官能基を含有する樹脂を用いた場合には、重合体
の少な(とも一部における架橋は画像受理を形成する過
程あるいは加熱及び/又は光照射の過程等で行なわれ得
る0通常は、熱硬化処理を行なうのが好ましい、この熱
硬化処理は例えば、60°C〜120℃で5分〜120
分間処理すればよい。上述の反応促進剤を併用すると、
より穏かな条件で処理することが可能となる。
本発明に供される樹脂とともに従来公知の樹脂も併用す
ることができる0例えば、シリコーン樹脂、アルキッド
樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−
ブタジェン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
本発明の樹脂は、有機溶剤に溶解又は分散しても良く、
更には水系エマルジョンでも使用できる。
従って本発明の樹脂の他に任意に水溶性の樹脂を併用す
ることができ、例えば、PVA 、カルボキシPVAの
ような変性PVA 、澱粉及びその誘導体CMC、ヒド
ロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリビ
ニルピロリドン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、ス
チレン−マレイン酸共重合体等の水溶性樹脂が使用でき
る。
これらの水溶性樹脂を併用する場合には、耐水・他剤を
用いることが好ましく、耐水化剤として、例えばグリオ
キザール、メラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルム
アルデヒド樹脂等のアミノブラストの初期縮合物、メチ
ロール化ポリアミド樹脂のような変性ポリアミド樹脂、
ポリアミド・ポリアミン・エピクロルヒドリン付加物、
ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、変性ポリアミドポ
リイミド樹脂等が挙げられる。
本発明の樹脂と、公知の樹脂とは任意の割合で混合する
ことができるが、全樹脂量中のカルボキシル基を生成す
る官能基の成分は含有量が30重量%以上、好ましくは
40重量%以上含有されている必要がある。
カルボキシル基を生成する官能基の成分の含有量が30
重量%より少ないと、得られた平版印刷用原版は、不感
脂化液・浸し水による不感脂化処理により生ずる親水性
が充分でなく、印刷時の汚れが発生する。
本発明の画像受理層の他の構成成分として、無機顔料が
使用され、該無機顔料として、例えばカオリンクレー、
炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸
バリウム、アルミナ等が挙げられる。
画像受理層中の結着樹脂/顔料の割合は材料の種類及び
顔料の場合は更に粒径によって異なるが、一般に重量比
で1/(0,7〜5)、好ましくは1/(0,8〜2.
5)程度が適当である。
その他画像受理層には、膜強度をより向上させるために
他の架橋剤を添加してもよい、架橋剤としては、通常用
いられる塩化アンモニウム、有機過酸化物、金属石けん
、有機シラン、ポリウレタンの架橋剤、エポキシ樹脂の
硬化剤等を用いることができる。具体的には、山下晋三
、金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(198
1年)等に記載されている。
本発明に使用される支持体としては、上質紙、湿潤強化
紙、ポリエステルフィルムのようなプラスチックフィル
ム、アルミニウム板のような金属板等が挙げられる。
本発明では支持体と画像受理層との間に耐水性及び層間
接着性を向上する目的で中間層を、また画像受理層とは
反対の支持体面にカール防止を目的としてバックコート
層を設けることができる。
ここで中間層はアクリル樹脂、スチレン−ブタジェン共
重合体、メタアクリル酸エステル−ブタジェン共重合体
、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のエマルジョン型樹脂;エポキシ
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル等の溶剤型樹脂;前述のような水溶性樹脂等の
少くとも1種を主成分として構成されるが、必要に応じ
て無機顔料や耐水化剤を添加することができる。
バックコート層の構成も中間層とほぼ同様である。
PPC製版として用いられる場合には、本発明の印刷原
版の地汚れをいっそう低減するため、印刷用原版として
の体積固有抵抗が1010〜10′!Ω1となるように
、更に画像受理層、中間層及び/又はバックコート層に
誘電剤を添加することができる。
誘電剤としては無機系のものでも有機系のものでもよく
、無機系のものではNas K%Lis Mgs Zn
C0% Ni等の1価又は多価金属の塩が、また有機系
のものではポリビニルベンジルトリメチルアンモニウム
クロライド、アクリル樹脂変性四級アンモニウム塩等の
高分子カチオン導電剤や高分子スルホン酸塩のような高
分子アニオン導電剤が挙げられる。これらの導電剤の添
加量は各層に使用されるバインダー量の3〜40重量%
、好ましくは5〜20重量%である。
本発明の平版印刷用原版を作るには一般に、支持体の一
方の面に、必要あれば中間層成分を含む水性液を塗布乾
燥して中間層を形成後、画像受理層成分を含む水性液を
塗布乾燥して画像受理層を形成し、更に必要あれば他方
の面にバックコート層成分を含む水性液を塗布乾燥して
バックコート層を形成すればよい、なお画像受理層、中
間層、バックコート層の各付着量は夫々1〜30g/r
rf。
5〜20g/イ、5〜20g/イが適当である。
(実施例) 以下に本発明の実施例を示すが、本発明の範囲がこれら
に限定されるものではない。
実施例1 エチルメタアクリレート15g、下記構造の単量体(A
)85g、エチレングリコールジメタクリレ−)Ig及
びメチルセロソルブ200gの混合溶液を、窒素気流下
75℃に加温した後、アゾビスイソブチロニトリル1.
5gを加え8時間反応した。得られた共重合体の重量平
均分子量は2.5 XIO’であった。
単量体  CH3 ■ 次に、上質紙の一方の面に裏面層及び他方の面に中間層
が設けられた支持体の中間層の上に、上記の共重合体3
0g(固形分量として)〔エチルメタクリレート/アク
リル酸(9515)重量比〕共重合体10g、酸化亜鉛
100g及びトルエン250gの混合物をボールミル中
で2時間分散して得た分散物を、乾燥付着量が18g/
rdとなる様にワイヤーバーで塗布し、100℃で10
分間乾燥し、印刷用原版を作製した。
この原版を、不感脂化処理液〔富士写真フィルム■製E
LP−EX)でエツチングプロセッサーに2回通して処
理し、これに蒸留水2.1の水滴を乗せ、形成された水
との接触をゴニオメータ−で測定した所、10”以下で
あった。尚、不感脂化処理前は87″であった。このこ
とは、本発明の原版の画像受理層の非画像部が、親油性
から親水性に変化したことを示す(通常、印刷時に非画
像部が印刷地汚れ、点状汚れ等を発生しない親水化の度
合は、水との接触角で20″以下であることが必要であ
る)。
次に、市販のPPCで製版し、得られた原版を上記と同
様の条件で不感脂化処理を行ない、印刷用原版を得た。
得られた原版の画像部の濃度は1.0以上であり、非画
像部の地力ブリもなく、画像部の画質も鮮明であった。
これをオフセット印刷機(ハマダスター■製ハマダスタ
ー800SX型)にかけ上質紙上に印刷した。 200
0枚を越えても印刷物の非画像部の地汚れ及び画像部の
画質に問題を生じなかった。
更に上記原版を用いて環境条件を30℃、80%RHと
して、市販のPPCで製版した所、得られた原版の画像
は、画像部の濃度は1.0以上有り非画像部の地力ブリ
もなく、画像部の画質も鮮明であった。
これを上記と同様に印刷した所、2000枚を印刷して
も問題なかった。
以上の如く、本原版は、高温多湿の条件下でもrpc製
版で画質を劣化させなかった。
実施例2〜14 実施例1七同様の重合条件で下表−1の共重合体を製造
した。
上記各樹脂を、実施例1の樹脂の代わりに用いた他は、
実施例1と同様に操作して、印刷用原版を作製した。
実施例1と同様にして、処理して、印刷した所、200
0枚以上印刷した印刷物の画質は、カブリのない鮮明な
ものであった。
実施例15 ベンジルメタクリレート7g下記構造の単量体(B)8
5g、N−メトキシメチルメタクリルアミド8g及びト
ルエン200gの混合溶液を、窒素気流下75℃の温度
に加温した後、A、[、B、N 2 gを加え、8時間
反応した。更に、温度を100°Cに加温し、2時間反
応した。
得られた共重合体の重量平均分子量は、95,000で
あった。
単量体(B)  CH。
■ cuz=c C00CR(C6H5) s この共重合体(XV)を、実施例1における共重合体(
1)の代わりに用いた他は、実施例1と同様に行なって
、分散物を塗布した。後110°Cで1時間乾燥し、印
刷用原版を作製した。実施例1と同様にして処理して印
刷した所、印刷物の画像部は鮮明で非画像部の地力ブリ
のない印刷物が2000枚以上得られた。
実施例16〜18 下記表−3の樹脂を各40g用いて、まず実施例1の記
載したと同様の組成物内容で、ボールミルで2時間分散
した。次に、この分散物にアリルメタクリレート8g及
び2−2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)1gを添加し、更にボールミルで10分間分散して
表面層形成物を調整した。
表−3 CH。
この分散物を実施例1と同様にして、塗布し、80’C
1時間* 100°C30分間乾燥し、印刷用原版を作
製した。
実施例1と同様に処理して印刷した所印刷面の画像部は
鮮明で非画像部の地力ブリのない印刷物が2000枚以
上得られた。
実施例19 下記に示される本発明の共重合体(XIV)50g、酸
化亜鉛8g、コロイダルシリカ32g及びトルエン20
0gの混合物をボールミルで1.5時間分散した。
次にこれに下記に示される本発明の共重合体(XXN5
gを添加し、更に5時間ボールミルで分散した。この表
面形成物を、実施例16と同様の操作で塗布・乾燥等を
行ない印刷原版を作製した。
共重合体(XIX):重量平均分子量40,000共重
合体(XX):重量平均分子量32,000CTo  
   CH2Cl1z Nしυ この原版を、0.5規定P−トルエンスルホン酸の水/
エタノール((’/I)容積比〕混合溶液に5分間浸し
て、親水化処理した所、実施例1と同様にして、水との
接触角を求めると10度以下であった。
又、実施例1と同様にPPCで製版し、得られた原版を
上記と同様の条件で不感脂化処理を行ない印刷を行なっ
た。印刷物の画像部は鮮明で、非画像部の地力ブリのな
い印刷物が2000枚以上得られた。
実施例20 本発明の共重合体:〔n−ブチルメタクリレート/2.
2.2− )ジクロロエチルメタクリレート/ジエチレ
ングリコールメタクリレート(1/9/1.5)重量比
〕共重合体(重量平均分子量35.000)の20%エ
マルジョン水溶液400g、ポリビニルアルコール10
%水溶液(クラレ■製PVA−117) 200g及び
〔酸化亜鉛/シリカ(2/8)重量比〕20%混合分散
液400gの混合物をボールミル中で1時間分散して得
た分散物を、実施例19と同一、の支持体の中間層の上
に、ワイヤーバーで、乾燥付着量が8g/cdとなる様
に塗布し、130°Cで2分間乾燥し、平版印刷用原版
を作製した。
実施例1と同様に処理して印刷した所、印刷物の画像部
は鮮明で、非画像部の地力プリのない印刷物が2000
枚以上得られた。
(発明の効果) 本発明によれば、オフセット原版として全面一様な地汚
れはもちろん点状の地汚れも発生させない不感脂化性の
優れた直描型平版印刷用原版が提供される。また、画像
部の油性インキと画像受理層との接着性が向上し、且つ
印刷において印刷枚数が増加しても非画像部の親水性が
充分保たれ、地汚れが発生せず、耐剛力が高い。
(ばか3名) 手続補正占 平成1年6月r日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に画像受理層を有する直描型平版印刷用
    原版において、該画像受理層の結着剤の主成分として、
    分解により少なくとも1つのカルボキシル基を生成する
    官能基を少なくとも1種含有し且つ少なくとも一部分が
    架橋されている樹脂を少なくとも1種含有してなること
    を特徴とする直描型平版印刷用原版。
  2. (2)該樹脂が、分解により少なくとも1つのカルボキ
    シル基を生成する官能基を少なくとも1種含有する共重
    合成分を含有し、且つ分解によりカルボキシル基を生成
    したときに水に対して難溶もしくは不溶となる様に予め
    架橋されている樹脂である請求項(1)記載の直描型平
    版印刷用原版。
  3. (3)該樹脂が、分解により少なくとも1つのカルボキ
    シル基を生成する官能基を少なくとも1種及び熱及び/
    又は光で硬化反応を起こす官能基を少なくとも1種各々
    含有する樹脂である請求項(1)記載の直描型平版印刷
    用原版。
JP5460988A 1988-03-08 1988-03-08 直描型平版印刷用原版 Pending JPH01226394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5460988A JPH01226394A (ja) 1988-03-08 1988-03-08 直描型平版印刷用原版

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5460988A JPH01226394A (ja) 1988-03-08 1988-03-08 直描型平版印刷用原版

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01226394A true JPH01226394A (ja) 1989-09-11

Family

ID=12975481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5460988A Pending JPH01226394A (ja) 1988-03-08 1988-03-08 直描型平版印刷用原版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01226394A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1241526A2 (en) 2001-03-12 2002-09-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct drawing type lithographic printing plate precursor
EP1264687A2 (en) 2001-06-08 2002-12-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct drawing type lithographic printing plate precursor and production method thereof
EP1302312A2 (en) 2001-10-15 2003-04-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6085995A (ja) * 1983-10-19 1985-05-15 Ricoh Co Ltd 平版印刷用原版

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6085995A (ja) * 1983-10-19 1985-05-15 Ricoh Co Ltd 平版印刷用原版

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1241526A2 (en) 2001-03-12 2002-09-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct drawing type lithographic printing plate precursor
EP1264687A2 (en) 2001-06-08 2002-12-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct drawing type lithographic printing plate precursor and production method thereof
EP1302312A2 (en) 2001-10-15 2003-04-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01226394A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01191157A (ja) 電子写真式平版印刷用原版
JPH01267093A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPS63256492A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01269593A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01266546A (ja) 直描型平板印刷用原版
JP2641511B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2641510B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01288488A (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2641512B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01275191A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPS63317388A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01309067A (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2716601B2 (ja) 平版印刷用原版の製造方法
JP2726333B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2758280B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JPS63256493A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01114488A (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2781089B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2781086B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2973381B2 (ja) 直描型平版印刷用原版
JPS63178087A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH01271292A (ja) 直描型平版印刷用原版
JPH04223196A (ja) 直描型平版印刷用原版
JP2758278B2 (ja) 電子写真式平版印刷用原版