JPH01263926A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH01263926A
JPH01263926A JP9086088A JP9086088A JPH01263926A JP H01263926 A JPH01263926 A JP H01263926A JP 9086088 A JP9086088 A JP 9086088A JP 9086088 A JP9086088 A JP 9086088A JP H01263926 A JPH01263926 A JP H01263926A
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博男 稲波
Shinji Saito
真二 斉藤
Hideaki Kosha
秀明 古謝
Hiroshi Ogawa
博 小川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野1 本発明は、磁気記録媒体に関するものであり。
さらに詳しくは、少なくとも二層の磁性層を有する磁気
記録媒体の改良に関する。
[発明の技術的背景] 一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体として、強磁性粉末が結合剤中に分散
されている磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒
体が用いられている。そして、オーディオテープやビデ
オテープは、カセットに装着されて使用されることが多
くなってきている。
通常、このような磁気記録媒体の磁性層は、帯電防止を
主な目的としてカーボンブラックを含有している。すな
わち、カーボンブラックは導電性を有することから、磁
気記録媒体の電気抵抗を低くすることができる。この作
用により磁気記録媒体の帯電を防止することができ、ド
ロップアウトや静電気による放電ノイズを低減すること
ができる。また、適当な粒子径のカーボンブラックを選
ぶことによって磁気記録媒体表面の摩擦係数を低下させ
ることができ、走行性の向上に有効である。さらに、V
H3方式のビデオデツキの場合には、光によりテープの
終端を検出する方法が採用されているため、これに使用
するビデオテープにはある水準以上の遮光性が必要とな
る。従って、遮光性が低い場合は、テープ走行途中に誤
動作するという事態を引き起こす。
しかしながら、カーボンブラックの添加により上記耐久
性等は向上するが、磁気特性や電磁変換特性の低下をも
たらす。
この点を改良するためカーボンブラックの平均−次粒子
径の大きさ、および添加量を規定したり、組合わせたり
して種々検討が行なわれている。一般的には、粒子径の
小さいカーボンブラックを使用すると、得られた磁性層
の表面は平滑となるが走行性、走行耐久性、の点で劣る
。一方、カーボンブラックの粒子径が大きい場合は走行
性および走行耐久性は良好であるが平滑性に劣るため、
電磁変換特性、ビデオテープの場合には特にS/Nが小
さくなり好ましくないとの問題がある。
例えば、磁性層が単層の系で、カーボンブラックをその
平均−次粒子径の種々な組み合わせで磁性層中に含有さ
せることが試みられた例として、特公昭54−9041
号公報、特公昭53−20203号公報、特公昭57−
12208号公報、特開昭58−218039号公報等
がある。
また、磁性層が二層以上の重層系の例として、特開昭5
8−200425号公報がある。
そして、現在のところ上記平均−次粒子径の種々な規定
による磁気記録媒体では、電磁変換特性と走行耐久性が
共に充分に優れたものは得られていない。
一方、カーボンブラックには種々のpHのものがあり、
重版もされている。カーボンブラックは揮発成分を多く
有する場合にpHが低くなり、またこのようなカーボン
ブラックは結合剤や溶剤に対する親和性が優れているこ
とから、その分散性が向上することが従来から知られて
いる。すなわち、上記揮発成分としては、−COOHl
−CHOl−CO,−COH等の含酸素化合物であり、
これらがpHを低下させると共に結合剤や溶剤に対する
親和性を与えている。従って、pHの低いカーボンブラ
ックを使用することによって、分散性が良好なことから
磁性層の平滑性および遮光性において優れたものが得ら
れるが、カーボンブラックのもつ高次構造が破壊される
ため導電性は劣ったものとなる。
反対にpHの高いカーボンブラックは上記揮発成分をわ
ずかしか含んでいないため、平滑性および遮光性は充分
でないが導電性に優れている。
しかしながら、このようなpHによる選別でカーボンブ
ラックを使い分けたり、組合わせて使用したりすること
によって改良が加えられた磁気記録媒体は知られていな
い。
[発明の目的] 本発明は、少なくとも二層の磁性層を有し、電磁変換特
性、走行耐久性そして遮光性の優れた磁気記録媒体を提
供することを目的とするものである。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体の表面に第一磁性層および第二
磁性層をこの順に設けてなる磁気記録媒体において、第
一磁性層が、PHが6未満のカーボンブラックを磁性層
中の強磁性粉末100重量部に対して1.0〜20重量
部の範囲内で含み、そして第二磁性層が、pHが6以上
のカーボンブラックを磁性層中の強磁性粉末100重量
部に対して0.1−10.0重量部の範囲内で含んでい
ることを特徴とする磁気記録媒体にある。
尚、本発明のカーボンブラックのpHは、以下の測定方
法により規定した。
カーボンブラック5gをイオン交換水100gに投入し
、5分間煮沸した後、10分間冷却し、得られた溶液の
上澄みをpHメータにて測定した。
本発明の上記磁気記録媒体の好ましい態様は以下の通り
である。
(1)第一磁性層が、上記カーボンブラックを強磁性粉
末100重量部に対して3.0〜15重量部の範囲内に
て含むことを特徴とする上記磁気記録媒体。
(2)第二磁性層が、上記カーボンブラックを強磁性粉
末100重量部に対して0.1〜8.0重量部の範囲内
にて含むことを特徴とする特許気記録媒体。
(3)第一磁性層の層厚が3.OJLm以上であり、第
二磁性層の層厚が、1.5gm以下であることを特徴と
する上記磁気記録媒体。
(4)第一磁性層に含まれる強磁性粉末のBET法比法
面表面積orrf/g以下で且つ結晶子サイズが210
又以上あり、第二磁性層に含まれる強磁性粉末のBET
法比法面表面積0m″/g以上で且つ結晶子サイズが3
50又以下であることを特徴とする上記磁気記録媒体。
(5)第二磁性層が、モース硬度6以上の研磨材を強磁
性粉末100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲
で含み、第一磁性層には実質的に研磨材を含まないこと
を特徴とする上記磁気記録媒体。
(6)第二磁性層に含まれる強磁性粉末の抗磁力が10
000e以下であり、第一磁性層に含まれる強磁性粉末
の抗磁力が6000e以上であって、且つ第一磁性層お
よび第二磁性層に含まれる該強磁性粉末がコバルト変性
γ−Fe20.であることを特徴とする上記磁気記録媒
体。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体の第一磁性層は、分散性に優れた
pHが6未満のカーボンブラックを含んでいるため、磁
性層表面が極めて良好な平滑性を得ることができ、そし
て磁性層中の強磁性粉末の充填度を高くすることができ
ることから優れた電磁変換特性が得られる。さらに、分
散性の優れていることから、遮光性も優れたものが得ら
れる。
一方、本発明の第二磁性層は、導電性に優れたpH6以
上のカーボンブラックを含んでおり、その高次構造が破
壊されることがないため、導電性が良好であると共に走
行耐久性も優れた磁性層が得られる。
従って、磁性層全体としては、分散性および平滑性が優
れた第一磁性層により電磁変換特性および遮光性が確保
され、そして第二磁性層により導電性および走行耐久性
が確保されることから、本発明の構成の磁気記録媒体は
電磁変換特性および走行耐久性が共に優れたものである
ということができる。
[発明の詳細な記述] 本発明は、非磁性支持体の表面に第一磁性層および第二
磁性層をこの順に設けてなる基本構造を有する磁気記録
媒体である。
本発明の第一磁性層は、pHが6未満のカーボンブラッ
クを磁性層中の強磁性粉末100重量部に対して1.0
〜20重量部の範囲内で含み、そして第二磁性層が、p
Hが6以上のカーボンブラックを磁性層中の強磁性粉末
100重量部に対して0.1−10.0重量部の範囲内
で含んでいる。
すなわち、本発明の磁気記録媒体の第一磁性層は、分散
性に優れたpHが6未満のカーボンブラー7りを含んで
いるため、磁性層表面が極めて良好な平滑性を得ること
ができ、そして磁性層中の強磁性粉末の充填度を高くす
ることができることから優れた電磁変換特性が得られる
。さらに、分散性の優れていることから、遮光性にも優
れたものが得られる。pHが6未満のカーボンブラック
は分散性が良いためその高次構造が破壊されることから
導電性は劣ったものとなるが、下層である第一磁性層は
、直接表面にでないので特に大きな導電性を確保する必
要はない。
上記pHが6未満のカーボンブラックが分散性が優れて
いる理由として、pHの低いカーボンブラック、特にp
H6未満のカーボンブラックは揮発成分を多く有してい
る。このような揮発成分は、−COOHl−CHOl−
Co、−COH等を含む含酸素化合物であり、これらが
pHを低下させると共に結合剤や有機溶剤との親和性を
増加させる。これにより、その分散液の粘度が低下し、
カーボンブラックの凝集が減少し、究極的には分散性に
優れた磁性塗料が得られることから、これから得られる
磁性層表面は優れた平滑性を有する。
一方、本発明の第二磁性層は、導電性に優れたpH6以
上のカーボンブラックを含んでいる。pHが6以上のカ
ーボンブラックは上記含酸素化合物を余り含んでいない
ため、その高次構造が破壊されることがなく、上記導電
性が良好であると共に走行耐久性も優れた磁性層が得ら
れる。
従って、磁性層全体としては、分散性および平滑性が優
れた第一磁性層により電磁変換特性および遮光性が確保
され、第二磁性層により導電性および走行耐久性が確保
されることから、電磁変換特性および走行耐久性が共に
優れた磁気記録媒体を得ることができる。
上記優れた電磁変換特性を得る上で、第二磁性層の層厚
は薄い方が有利であり、一方充分な導電性を得るために
は厚い方が有利である。具体的には、第二磁性層の層厚
は、0.1−1.51Lmの範囲が上記両特性を得る上
で好ましい、また、第一磁性層は、磁性層表面の平滑性
を得る上で、厚い方が有利であり、好ましくは3.0g
m以上である。
本発明の各磁性層のカーボンブラックの含有量は、第一
磁性層が遮光性確保の観点から磁性層中の強磁性粉末1
00重量部に対して1.0〜20重量部の範囲内で含み
、好ましくは、3〜15重量部である。1.0重量部未
満の場合は遮光性が充分でなく、また20重量部を超え
る場合は強磁性粉末の充填度が低くなり好ましくない。
そして第二磁性層が、導電性確保の観点から磁性層中の
強磁性粉末100重量部に対して0.1〜10.0重量
部の範囲内で含み、好ましくは0.1〜8.0重量部の
範囲である。0.1重量部未満の場合は上記走行耐久性
が低下し、また10重量部を超える場合は強磁性粉末の
充填度が低くなり電磁変換特性が低下し好ましくない。
上記二つの磁性層に使用されるカーボンブラックは、上
記pHを持つものであれば特に限定されるものではない
pH6未満のカーボンブラックの商品名の例とL4は、
L/−ヘア [RAVEN ]  1200 、同10
45(以上コロンビアカーボン社製)、pH6以上のカ
ーボンブラックの商品名の例としては、旭カーボン#3
5(旭カーボン■製);コンダクテ−t’)ス[C0N
DUCTEX ] 950 (コロンビアカーボン社製
)等を挙げることができる。
これらは、カーボンブラックの具体的な商品の例にすぎ
ず、前記のpHの条件を満足するカーボンブラックであ
ればどれでも使用することができる。また、それらを混
合して使用しても差支えない。
本発明の第一磁性層および第二磁性層に含まれる磁性粉
末とバインダーとの比率は、磁性粉末/バインダーが2
.5〜1O90であり、且つ第一磁性層と第二磁性層と
の上記比率の差が5以下であることが必要である。
本発明の磁気記録媒体は、例えば次のように製造するこ
とができる。
本発明に使用される非磁性支持体は、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、 ポリエチレンナフタレートの
ポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類
、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート
等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの合成樹脂から
なるフィルムもしくはシート;アルミニウム、銅等の非
磁性金属箔;ステンレス箔などの金属箔;紙、セラミッ
クシート等から選ばれる。また、非磁性支持体の厚さは
、一般には2.5〜Zo。
gm、好ましくは3〜80糾mである。
本発明の磁気記録媒体における磁性層は強磁性粉末が結
合剤中に分散されてなる層である0本発明に使用される
磁性粉末には特に制限はない。
ソノ例としては、y−Fe20=、Fe0x(1,33
<x <1.5)、Co含含有ノーFe 203、Co
含有のFeOx  (1,33<x<1.5)、Fe3
0a、Co含有のFe3O4、CrO2、Co−N1−
P合金、Fe−Co−Ni合金、等公知の強磁性粉末を
挙げることができる。
本発明の磁気記録媒体は、第一磁性層および第二磁性層
からなる重層の磁性層を有し、それぞれの磁性層が異な
った特性を有している。すなわち第一磁性層は主に長波
長の再生出力を優れたものにするため、残留磁化をでき
るだけ大きなものとなるように設定している。それには
、強磁性粉末の平均粒子径としてはBET法比表面積で
50rrf/g以下にすることが好ましく、さらに好ま
しくは40rrf/g以下にすることである。そして結
晶子サイズは210X以上が好ましい。
また、第二磁性層に求められる特性としては電磁変換特
性、特に短波長記録での大きな再生出力そして高いS/
Nである。このためには、平均粒子径の小さい上記強磁
性粉末を使用することが必要で、そのような強磁性粉末
の粒子径としてはBET法比表面積で30rn’/g以
上にすることが好ましい、そして結晶子サイズは350
X以下が好ましい、またこのような強磁性粉末の中で特
に好ましくは、コバルト変性γ−Fe、03であって、
且つ第二磁性層に含まれる上記強磁性粉末の抗磁力が1
0000e以下であり、第一磁性層に含まれる上記強磁
性粉末の抗磁力が6000e以上である。このような組
み合わせの場合、極めて優れた電磁変換特性を得ること
ができ、本発明のカーボンブラックを使用する効果が顕
著となる。
本発明で使用される磁性塗料を製造するためのバインダ
ー溶液は、樹脂成分と溶剤、そしてさらに必要に応じて
研磨材、潤滑剤等を含有するバインダー溶液である。
樹脂成分は、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
または反応型樹脂やこれらの混合物が使用される。樹脂
成分の例としては、塩化ビニル系共重合体(例、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル番
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・
アクリル酸共重合体、塩化ビニル拳塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、−5o、Naまたは一5O2
Naなどの極性基およびエポキシ基が導入された塩化ビ
ニル系共重合体)、ニトロセルロース樹脂などのセルロ
ース誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂
、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリウレタン系樹脂(例、ポリエステルポリウ
レタン樹脂、−So、Naまたは一5o2Naなとの極
性基が導入されたポリウレタン系樹脂、ポリカーボネー
トポリウレタン樹脂)を挙げることができる。
また、硬化剤を使用する場合、通常は、ポリイソシアネ
ート化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物は
、通常ポリウレタン系樹脂等の硬化剤成分として使用さ
れているもののなかから選択される。
また、電子線照射による硬化処理を行なう場合には、反
応性二重結合を有する化合物(例、ウレタンアクリレー
ト)を使用することができる。
さらに、本発明の磁性層には、前記の走行耐久性の向上
の目的から研磨材を使用することが好ましい。
本発明に使用される研磨材は、モース硬度5以上のもの
が好ましい9例えば、MgO(モース硬度6)、Crz
Oi(モース硬度8.5)、a−A文20コ(モース硬
度9)、γ−A文20コ(モース硬度7〜8)、5iC
(αまたはβ、モース硬度9.5)、a−Fe203、
BN、窒化ケイ素、窒化鉄、コランダム、人造コランダ
ム、ダイアモンド、ザクロ石等が挙げられる。この中で
好ましくはα−AIL20.である。
平均粒子径は一般に0.05〜1.OILmの範囲であ
り、好ましくは0.lO〜0.5o蒔mである。研磨材
の含有量は磁性粒子100重量部に対して0.1〜12
重量部であり、好ましくは0.5〜10重量部である。
0.1重量部未満では走行耐久性が充分でなく、12重
量部を超えると電磁変換特性が劣化し、ヘッド摩耗も増
加するため好ましくない、必要により種類、粒子径の異
なるものおよび/または材料の異なるものを混合して使
用しても差支えない。
上記研磨材は第二磁性層に使用されることが好ましく、
第一磁性層には使用しない方が、磁束密度の低下1表面
の平滑性の悪化等を防ぐ上で好ましい。
磁性塗料の製造に用いられる溶媒の例としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類
;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸グリコー
ルモノエチルエーテル等のエステル類;エーテル、グリ
コールジメチルエーテル、ジオキサン等のグリコールエ
ーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類;メチレンクロライド、エチレンクロライド、
四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、
ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等を挙げることが
でき、これらの溶媒は単独または混合して用いることが
できる。特に好ましくは、ケトン類などの極性溶媒もし
くは極性溶媒を含む溶媒である。
磁性塗料の製造に際しては、磁性粉末をバインダー溶液
とともに均一に混線、分散する。この混練、分散は、二
本ロールミル、三本ロールミル。
オーブンニーダ−1加圧ニーグー、連続ニーダ−等を用
いて前会散し、次いでサンドグラインダー、ボールミル
等で後分散する方法が一般に利用される。
磁性塗ネ1中には、公知技術に従って、潤滑剤、分散剤
、などの各種の添加剤のうち任意のものを目的に応じて
添加してもよいことは勿論である。
塗設は、以上の材料により調製した磁性塗料を非磁性支
持体上に下記の方法にて塗布する。先ず第一磁性層用の
樹脂成分および強磁性粉末並びに所望により配合される
硬化剤などの磁性層形成成分を溶剤と共に混線分散して
第一磁性層用塗布液を調製する。そして第二磁性層用に
ついても第一磁性層用と同様に第二磁性層用塗布液を調
製する。
本発明の磁気記録媒体の製造方法は例えば、走行下にあ
る非磁性支持体の表面に第一磁性層用塗布液を好ましく
は第一磁性層の乾燥後の層厚が31Lm以上になるよう
に(特に好ましくは3〜51Lmの範囲内)塗布し、そ
の塗布層が湿潤状態の内に、その塗布層上に連続して第
二磁性層用塗布液を第二磁性層の乾燥後の層厚が1.5
ルm以下になるように塗布することが好ましい(さらに
好ましくは0.1〜1.0JLm)、この二層を連続塗
布する方法は、例えば塗布機として押出コートを用いた
場合、走行下にある非磁性支持体を挟むようにして押出
コートを連続して二基設置して塗布しても良いし、また
第一磁性層が湿潤状態(すなわち塗布層がまだ溶剤を含
んで粘着性を示す状態)を保持できる範囲内で間隔を設
けて二基設こして塗布しても良い。
上記磁性塗料を塗布する塗布機としては、エアードクタ
ーコート、ブレードコート、ロッドコート、押出しコー
ト、エアナイフコート、スクイズコート、含浸コート、
リバースロールコート、トランスファーロールコート、
グラビヤコート、キスコート、キャストコート、スプレ
ィコート、スピンコード等が利用できる0本発明におい
ては、特願昭62−124631号公報に示されている
ような二つのスロットを有する同時重層塗布用押出機が
特に望ましい。
上記の製造方法を用いることによって得られた第二磁性
層は、1.5gm以下という極めて薄い層厚の磁性層で
あっても均一な層厚で、且つその表面が極めて平滑な状
態に塗布することができる。これにより、本発明の優れ
た走行耐久性を有し、しかも電磁変換特性を損なうこと
がない磁気記録媒体を製造することができる。
本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が塗布されてい
ない面にバック層(バッキング層)が設けられていても
よい0通常バック層は、非磁性支持体の磁性塗料が塗布
されていない面に、研磨材、帯電防止剤などの粒状成分
と結合剤とが有機溶剤に分散してなるバック層形成塗料
を塗布して設けられた層である。
なお、非磁性支持体の磁性塗料およびバック層形成塗料
の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
通常、塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料の塗布
層中に含まれる強磁性粉末を配向させる処理、すなわち
磁場配向処理を施した後、乾燥される。
このようにして乾燥された後、塗布層に表面上滑化処理
を施す0表面平滑化処理には、たとえばスーパーカレン
ダロールなどが利用される0表面モ滑化処理を行なうこ
とにより、乾燥時の溶剤の除去によって生じた空孔が消
滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上するので、電
磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることができる。
このようにして硬化処理された植層体を次に所望の形状
に裁断する。
裁断はスリッターなどの通常の裁断機などを使用して通
常の条件で行なうことができる。
本発明の磁気記録媒体は、上下二層系について述べてき
たが、上記指定の性質を保持し二層の磁性層を含む限り
、全体として三層以上であっても0°゛・      
    以下余白法に実施例と比較例を示し、本発明を
更に具体的に説明する。各個において、1部Jは特に指
定しない限り「重量部Jを意味する。
[実施例1] 第−磁+I層用塗布液 Co−y−Fe203       100部[Hc:
6500e、結晶子サイズ=330又。
S BET比表面Mt : 35rn’/gl塩化ビニ
ル・酢酸ビニル・       12部無水マレイン酸
共重合体 (組成比: 86:13:1 、重合度400)ポリエ
ステルポリウレタン樹脂      6部カーボンブラ
ック(pH=2)       8部ブチルステアレー
ト            1部ステアリン酸    
           2部酢酸ブチル       
      200部第二磁性層用塗布液 Co −y −F e 203       100部
[Hcニア000e、結晶子サイズ:  300X。
S BET比表面a : 40m’/g]塩化ビニル拳
酢酸ビニル・       12部無水マレイン酸共重
合体 (組成比: 86:13:1 、重合度400)ポリエ
ステルポリウレタン樹脂      6部カーボンブラ
ック(pH=8)        1部α−A文、0.
          6部(モ均粒子径:0.6JLm
) ブチルステアレート            1部ステ
アリン酸              2部酢酸ブチル
             200部上記二つの塗料の
それぞれについて、各成分をサンドミルを用いて混線分
散させた。得られた分散液にポリイソシアネート6部と
酢酸ブチル40部とを加え、lpmの平均孔径を有する
フィルターを用いて吐過し、第一磁性層形成用および第
二磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
上記第一および第二磁性層形成用塗布液の塗布は、第一
磁性層塗布用スロットおよび第二磁性層塗布用スロット
を有する同時重層用押出コートを用いて以下のように行
なった。
得られた第一磁性層用塗布液を、乾燥後の厚さが3.5
部mになるように、厚さ14gmのポリエチレンテレフ
タレート支持体を60m/分の速度で走行させながら、
支持体の表面に第一磁性層塗布用スロットを有する押出
コートを用いて塗布し、その直後(第一磁性層が湿潤状
態のうちに)に第二磁性層用塗布液を乾燥後の厚さが0
.5gmになるように第二磁性層塗布用スロットを有す
る押出コートを用いて塗布し、磁性層が湿潤状態にある
うちに上記磁石により配向させ、乾燥後スーパーカレン
ダー処理を行ない、172インチ幅にスリットし、ビデ
オテープを製造した。
[実施例2] 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックをpH2のものからpH4のもの変えた以外は実
施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
[実施例3〕 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックをpH2のものからpH6のもの変えた以外は実
施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
[比較例1] 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックをpH2のものからPH8のもの変えた以外は実
施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
[比較例2] 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックをpH2のものからpH10のもの変えた以外は
実施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
[比較例3] 比較例1において、第二磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックをpH8のものからpH2のもの変えた以外は比
較例1と同様にしてビデオテープを製造した。
[比較例4] 比較例1において、第二磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックをpH8のものからpH4のもの変えた以外は比
較例1と同様にしてビデオテープを製造した。
[実施例4] 実施例2において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラック10部を5部に、第二磁性層用塗布液中のカーボ
ンブラック4部を5部に変えた以外は実施例2と同様に
してビデオテープを製造した。
[実施例5] 実施例2において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラック10部を5部に、第二磁性層用塗布液中のカーボ
ンブラック4部を10部に変えた以外は実施例2と同様
にしてビデオテープを製造した。
[実施例6] 実施例2において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラック10部を3部に、第二磁性層用塗布液中のpH8
のカーボンブラック4部を5部に変えた以外は実施例4
と同様にしてビデオテープを製造した。
[実施例7] 実施例2において、第一磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラック10部を15部に変えた以外は実施例4と同様に
してビデオテープを製造した。
以上の実施例1〜7および比較例1〜4で得られたビデ
オテープについて、その磁性層の構成を第1表に、下記
の測定方法にて測定された各テープの物性を第2表に示
す。
測定方法 (1)表面電気抵抗 デジタル表面電気抵抗メーター[TR−8611A、タ
ケダ理研■製]を用いて測定した。測定条件は、温度2
3℃、湿度30%RHそしてサンプルサイズを1部2イ
ンチ×l/2インチにて行なった。
(2)ビデオS/N ノイズメーター[925C、シバツク−製]を用いてS
/Nを測定し、基準テープを5uPer AG ?−1
20[富士写真フィルム■製]としてそのS/Nの差を
求めた。バイパスフィルター10kHz、ローパシフィ
ルター4 M Hz 、にてノイズレベルを測定した。
使用したVTRはNY−8300[松下電器産業■製]
である。
以下仝臼 第1表 第−磁性層 第二磁性層 虱3  ビデオカーボン  
カーボン  ■  コ (pH/部)(pH/部)(Ω/SQ)  (dB)実
施例 1  2/10   8/4   7X10”   +
3.02  4/10    B/4   7X10”
   +2.53  6/10   8/4   7X
 10 B   +2.3比較例 1  8/10   8/4   7X 10 B  
 +1.02 10/10    B/4   7X 
10 B   +0.53 8/10   2/4  
 8X 10g   +0.24 8/10   4/
4   7X 10 B   +0.4実施例 4  415   815   6X10B   ÷2
.85  415    B/10   4X107 
  +2.26  4/3   815   7X10
8   ÷2.77  4/15   8/4   5
X10”   +2.2第1表から明らかなように、本
発明の特定のカーボンブラックを用いた磁気記録媒体は
、表面電気抵抗の低いことから磁性層の帯電性が良好な
こと、モしてS/Nが高いことから電磁変換特性が良好
であることが分かる。
比較例1〜2の第一磁性層のカーボンブラックをpH6
以上のものを使用した場合、比較例3〜4の第二磁性層
のカーボンブラックをpH6未満のものを使用した場合
、共に特にS/Nが実施例に比較して低下したものとな
っている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、非磁性支持体の表面に第一磁性層および第二磁性層
    をこの順に設けてなる磁気記録媒体において、第一磁性
    層が、pHが6未満のカーボンブラックを磁性層中の強
    磁性粉末100重量部に対して1.0〜20重量部の範
    囲内で含み、そして第二磁性層が、pHが6以上のカー
    ボンブラックを磁性層中の強磁性粉末100重量部に対
    して0.1〜10.0重量部の範囲内で含んでいること
    を特徴とする磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6159624A (ja) * 1984-08-29 1986-03-27 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体
JPS62236134A (ja) * 1986-04-07 1987-10-16 Konika Corp 磁気記録媒体

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