JPH01261421A - ポリイミド繊維 - Google Patents

ポリイミド繊維

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JPH01261421A
JPH01261421A JP63087313A JP8731388A JPH01261421A JP H01261421 A JPH01261421 A JP H01261421A JP 63087313 A JP63087313 A JP 63087313A JP 8731388 A JP8731388 A JP 8731388A JP H01261421 A JPH01261421 A JP H01261421A
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polyimide
solvent
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fiber
anhydride
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Katsuo Kunugi
功刀 克男
Noritsugu Saiki
斎木 紀次
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は宇宙・航空分野或いは電子材料分野等において
有用な新規ポリイミド、該ポリイミドよりなる高弾性率
繊維及び該m惟の製造法に関するものである。 (従来の技術) 従来、ポリイミドは耐熱性・機械的特性・電気的特性・
耐候性等の優れた繊維、フィルム、その他の成形品の原
料として有用であることが知られている。たとえば、4
.4’−ジアミノジフェニルエーテルとピロメリット酸
ノ酸無水物より製造されろポリイミドからは擾ねた#4
熱性を有するフィルムが得られ、電気絶縁用途等に広く
使用されている。 一方、先端技術の高度化により宇宙・飢空機用途、電子
材料用途等の分野において、より高い耐熱性と高強力・
高弾性率等の機に的性質を合わせ持つ繊維、フィtレム
等が近年要求されろようになっている。そこで、耐熱性
に優れろポリイミドの機械的特性を向上せしめるために
剛直骨格ポリイミドの重要性が認識されつつある。 ところで、ポリイミドの一般的な製法としては、ポリイ
ミドは不溶・不融のものが多いことからそのABM体で
あるポリアミド酸と溶媒とからなる成形用ドープを乾式
まt−は湿式成形し、その成形過程においてポリアミド
酸を閉環せしめ、ポリイミド成形体を得ろ方法が採用さ
れている。この場合、ポリ−p−フェニレン(或いは4
.4′−ビフェニレン)ピロメリットイミドの如き完全
剛直骨格を形成するものは、その剛直性#pえにイミド
化の過程で結晶化が急速に進行するため熱延伸性に劣り
、その結果高度な機織的性質が発現されないという問題
がある。更には、分子鎖のモビリティ−の低さゆえイミ
ド化及びそれに伴う結晶化の過程で内部応力が増大し、
フィルム製造の際に亀裂・割れが生じるという問題もあ
る。たとえば、til線学会誌Vol、40、No、1
2.T−480〜T−487にも記載されているように
、ポリ−4,4′−ビフェニレンピロメリットイミドか
らは初期弾性率1,000g/de以上、強度106/
de以上といった高弾性、高強度の繊維は得られない。 同時に、このようなポリイミドからは実用上使用不可能
なもろいフィルムしか得ろことができない。 上記の問題点を考慮して、分子鎖の剛直性を極度に低下
させることなく結晶性を低下せしめ成形性を向上させろ
ことにより、良好な機械的性質を示1コポリイミドが種
々提案されているが(特開昭61−188127号、特
開昭62−79227号公報)、これらは共重合体ゆえ
にそのポテンシャル、即ち結晶弾性率のレベルダウンは
否めず、ましてや成形法の改良による物性の更なる向上
も望めない。 (発明の目的) 本発明の目的は上述の問題点を解決し、共重合によるこ
となり、シかも結晶性を大幅に損なうことなく成形性の
改善された剛直骨格を有する新規ポリイミド、更には該
ポリイミドよりなる優れた機械的性質を有する!!A雄
、及びその製造法を提供することにある。 (発明の構成) 本発明者らは、上記目的を達成せんとして鋭意研究した
結果、特定の化学構造を有するポリイミドのホモポリマ
ーは剛直骨格でありながらも成形性に優れ、かつ該ポリ
イミドよりなる繊維は高度な81減的特性を発揮し、更
に該特性を発現するためには糸条成形後の高倍率の熱延
伸が不可欠であることを見い出し、本発明を完成するに
至った。 かくして本発明によれば、実質的に下記(1)の繰り返
し単位で構成されることを特徴とする新規ポリイミド、 (Arは炭素数6〜18の芳香族炭化水素残基を表す。 ) 及び、上記ポリイミドよりなり、初期弾性率が1.00
0g/da以上、かつ引っ張り強度が15g / d 
e以上であることを特徴とするポリイミド繊維、上記ポ
リイミド及び/またはその前駆体と溶媒とからなるドー
プを糸条体に成形後、該糸条を2倍以上に熱延伸するこ
とを特徴とするボllイミド繊維の製造法が提供されろ
。 以下、本発明の詳細な説明ずろ。 本発明における新規ポリイミドは、炭素数6〜18の芳
香族′5酸無水物及び/又はその誘導体と2.2’ −
ンメチルペシノジシ及び/又はその塩酸塩とから有機溶
媒中で合成されろ。ここで、“実質的に1とは、ポリイ
ミドの繰り返し単位の90%以上、好ましくは95%以
上が上記())であることを意味し、他の構成成分がそ
の範囲を逸脱して含まれるような場合には、結晶性の低
下等の影響により本発明の目的を達成すること(までき
ない。 本発明で用いられる芳香放り酸無水物及びその誘導体と
しては次のようなものが挙げられる。
【芳香族ジ酸無水物】
ビ0ノリフト酸ジ酸無水物、3.3’ 、4.4′−ゴ
フェニルテトラ力ルボシ酸ジ酸17km、2.3.  
3’ 、4’−ジフェニルテトラカルボン酸ン酸無水物
、3.3’ 、4.4’−ノフェニルオキノテトラカル
ポン酸ジ酸無水物、3.3’ 。 4t4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジ酸無水物
、3.3’ 、4.4’ −ノフェニルスルホンテI−
丹カルボン酸ジ酸無水物、3.3’ 、4゜4′−ノフ
ェニルアルキレンテトラヵルボン酸ジum水m、ビス(
3,4−ジヵルボオキシフェニルエーテル)ハイドロキ
ノンジam水物、ビス(3、4−ンカルボオキノフェニ
ルエーテル)レゾルンノールジRH無水物、p−フェニ
ルービスートリメリソトジ酸無水物。
【誘導体】
テトラカルボン酸類のジエステルジ酸クロリド、テトラ
カルボン153Mのジエステル、テトラカルボン酸類の
塩。 ここで、高度な機織的特性を発揮するポリイミドを得ろ
という本発明の目的を達成するためには、上記芳香族ジ
酸無水物としてよすil!線性の高いもの、または直線
的に配位可能なもので、かつ剛直性の高いものを用いろ
必要があり、従ってピロメリット酸し酸無水物、3.3
’ 、4.4’ −レフェニルテトラカルボン酸ジ酸t
X<水物、 3. 3’ 。 4.4′−ンフェニルオキシテトラヵルボン酸ジ酸無水
物、3.3’ 、4.4’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸ジ酸無水物、3.3’ 、4.4′−ジフェニル
スルホンテトラカルボン酸ジ酸無水物が好ましく、中で
もピロメリット酸ジ酸無水物が最も好ましい。上記誘導
体についても同様である。なお、テトラカルボン酸類の
ジエステルジ酸クロリドは、対応するテトラカルボン酸
ジ酸無水物とアルコール、フェノール類とから合成され
たテトラカルボン酸ジエステルをチオニルクロライド等
を用いる通常の酸クロリド化法で合成されるが、初めの
エステル化においては反応性及び得られたポリマーの溶
解性等から脂肪族のアルコール、エーテル基を含有する
脂肪族のアルコールを使用するのが好ましい。 また、本発明にて用いられろ有機溶媒としては次のよう
なものが挙げられろ。
【有機溶vX1 N、N、N’ 、N’−テトラメチル尿素(TMUl 
、N、N−ジメチルアセトアミド(DMACI、N、N
−ジエチルアセトアミド(DEAC)、N、N−ジメチ
ルプロピオンアミド(DMPR)、N、N−ジメチルブ
チルアミド(NMBA) 、N・N−ジメチルイソブチ
ルアミド(NM [B)、N−メチルピロリドン−2(
NMP) 、N−エチルピロリドン−2(NEP) 、
N−メチルカプロラクタム(NMC) 、N、N−ジメ
チルメトキシアセトアミド、N−アセチルピロリジン(
N A PR) 、N−アセチルピロリジン、N−メチ
ルピペリドン−2(NMPD) 、N、N’ −ジメチ
ルエチレン尿素、N、N’−ジメチルプロピレン尿素、
N、N、N’ 、N’−テトラメチルマロンアミド、N
−アセチルピロリドン、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)  。 また、芳香族ジ酸無水物として3.3’ 、4゜4′−
ジフェニルテトラカルボン酸9116m水物を用いろ際
には、フェノール系の溶媒を使用することも可能である
。 上記のモノマーを上記溶媒中で溶液重合することにより
本発明のポリイミドのvJ駆体が合成されろ。 【ポリイミド前駆体の合成】 ポリイミド前駆体の合成法としては、芳香族ジアミンと
芳香族テトラカルボン酸無水物及び/又はその誘導体と
から主としてなろモノマーを組合わせて溶液重合する方
法が採用されろ。 後掲の実施例1に示すように、2,2′−ジメチルベン
ジジンを溶解したNMP溶液を一10℃に保ちながら、
ピロメリット酸ジ酸無水物を上記ジアミンのほぼ当量添
加し虐しく撹拌すると溶液は次第に粘度を増し、更に撹
拌を続けろと高粘度の溶液が得られ、固有粘度を測定し
たところ5.2であり、高重合度のポリアミド酸が生成
されてぃることが確認された。固有粘度(η1llkl
の測定はNMP中35℃、濃度0.5g/dlでオスト
ワルド粘度計を用いて17c (+ n (t/lo)
]により算出した。 またテトラカルボン酸しエステルレ酸クロリド、或いは
2,2′−ジメチルベンレジンの塩酸塩を用いろ場合も
同様に溶液重合を実施すればよいが、その際3級アミン
等の脱塩化水素剤を加えておくことも可能である。なお
、本発明のポリイミドを構成する2、2′−ジメチルベ
ンレジンは剛直ジアミンの核置換誘導体であるが、塩素
置換のものと比較して反応性に漫れ高重合度のポリマー
を得ろことができろ。また、価格的にも有利である。 以上の如くして芳香族ジ酸無水物及び/又はその誘導体
と2.2’ −’)メチルベンジジン及び/又はその塩
酸塩とから得られたポリイミド前駆体をイミド化するこ
とにより本発明のポリイミドが合成されろ。イミド化は
、後述の化学環化剤の使用、或いは加熱により行われど
ちらを選択してもよい。また本発明の目的を逸脱しない
程度に共重合成分を導入することは差し支えないが、そ
の範囲はポリイミド1molに対し高々0.1mol程
度である。 本発明のポリイミドはポリイミド本来の耐熱性に加え、
成形体として良好な機械的特性を示すが、これに関連し
て該ポリイミドよりなろta維及びその製造法について
詳細に説明する。 本発明の繊維は、前述のポリイミド前駆体を含有する溶
液を、通常の乾式又はi式成形し、得られた糸条をイミ
ド化することにより製造されるが、ポリイミド前駆体溶
)疫は次のように!I!I製される。
【ポリイミド前駆体溶液の調製】
ポリイミド前駆体溶液のy4製ば、溶液重合を行ったポ
リイミド前駆体含有溶液を成形に適した粘度となるよう
ポリマー濃度を調節し、該溶液をそのまま成形用ドープ
としてもよいし、また非溶媒との混合等によりポリマー
を一旦単離後適当な溶媒に再溶解し、それを成形用ドー
プとすることもできる。 本発明ではいずれの方法も採用できるが、工業的には前
者の方法が好ましい。 糸条体への成形は、上記ポリイミド前駆体溶液を通常の
乾式又は湿式紡糸により実施されろ。該糸条は引き続き
イミド化されポリイミド繊維とされろ。この繊維は初期
弾性率1,000g/de以上、引っ張り強度15 g
 / d e以上の漬れた機織的特性を示し、先進複合
材(A、C,M、)等の分計で利用価値の高いものとし
て期待される。 さて、上記ポリイミドの潜在性能を発現せしめろ本発明
の繊維製造法について詳細に説明する。
【繊維製造法】
上述の如<tA製されたポリイミド前駆体溶液を紡糸ノ
ズルより押し出し乾式又は湿式成形法を用いて糸条への
成形及び脱溶媒を進行させろ。この際、上記前駆体の溶
媒として高沸点のものを使用する場合が多いことから、
1式の成形法を採用する方が好ましい。また、脱溶媒を
進行させる凝固剤としては、前駆体溶液の調製に用いた
溶媒と水との組み合せ、またはメタノール等の脂肪族の
アルコールと水及び/又は前記溶媒との組み合せ等が用
いられるが、取扱い及びプロセスの簡便さからいって溶
媒と水との組み合せが好ましい。なお、糸条の凝固状態
をよりち密にするために適当な無機化合物を系内に含有
させてもなんら差し支えなく、また同様の目的で前駆体
溶液中に後述の化学環化剤を添加し、前駆体の一部をイ
ミド化させておいてもよい。 以上の如く脱溶媒を進行せしめた糸条体は、そのまま、
或いはイミド化ののち熱延伸に供されろ。 熱延伸時に高張力を付与し分子配向を高度に促進させる
ためには熱延伸前の糸条の強度を高めておくことが有効
であり、そのためには後者のイミド化後の熱延伸が好ま
しい。 イミド化の手法は加熱によりポリアミド酸を脱水閉工1
させろ加熱イミド化法と化学環化化剤を用いろ化学イミ
ド化法と2通りあるが、熱延伸前の結晶化を抑制するた
めには後者が好ましい。息下、化学イミド化法について
詳しく説明する。
【化学イミド化法】
これは、無水酢酸等の脱水剤によりポリアミド酸の閉(
マイミド化を進行せしめろことを言し1、この際触媒と
してビ))Jン等の3級アミンを併用して(Eド化速度
を大きくずろ事もできる。糸条のイミド化におし)では
、具体的には凝固後の糸条をボビンに巻き取ったのち、
ボビンごと上記の化学■す化削中に浸漬、或いは凝固後
の糸条を化学1化^11を配した浴中を通過させる等の
手法により糸条と化学q他剤とを接触せしめればよく、
その手法に関しては特に限定されるものではない。まt
ここの際に、本発明者らが先に特願昭62−27112
7号、及び特願昭62−272342号で従業した糸条
のイミド化促進手法を用いろことにより、より効率的に
イミド化を進行せしめろ事ができる。 上記のようにして得られた糸条は熱延伸工程に供されて
高度な機械的特性を付与されるが、その際2倍以上に引
き延ばされろことが不可欠であ吟、それ以下の延伸倍率
では本発明の高強度、高弾性率繊維を得ろことはできな
い。これは、一般にポリイミド1a繕雑の成形において
はアラミド&Il&雑の場合のような液晶紡糸が適用で
きないため、何等かの別の手法により高度な分子配向を
達成せねばならないことによる。ここで、延11$1 
温度は幅広く設定することが可能であるが、溶媒の沸点
−100℃以上、溶媒の沸点+100℃以下で行うこと
が好ましく、これば前者より低い温度での延伸は溶媒が
系内に残存するため分子鎖の緩和が大きく、効率的な延
伸が困難であること、また後者より高+)i温度での延
伸は溶媒の急激な蒸発を伴うため、ボイドの発生等浸れ
た機織的特性の発現を妨げる欠陥部を生じさせる一因と
なるからである。しかしながら、段階的に昇屈し延伸を
進める場合はこの限りではない。なお、延伸後、結晶化
の促進とイミド化の完結及び溶媒の除去のtこめ高1で
の熱処理を採用することが好ましく、この場合450℃
以上650℃以下、より好ましくは500℃以上600
℃以下のfar度が採用されろ。 このようにして、本発明の弾性率1,000g/ cl
 e以上、引っ張り強度15 g / d e以上の優
れた81械的特性を有する繊維が提供される。 なお、本発明のポリイミドはフィルム用途にっいても有
用であり、その成形過程において亀裂や割れを生じるこ
とな(良好な機織的特性を有ずろフィルムを与えろ。そ
こで、その製造法について触れておく。 フィルムの作成は通常のポリイミドフィルムの製法がそ
のまま適用でき、例えばガラス等の基板上に前述の前駆
体溶液を流延し加熱により脱溶媒及びイミド化を進行せ
しめればよいが、この際段階的に昇1品し最終的には3
00℃以上、好ましくは350℃以上まで昇温し脱溶媒
及びイミド化を完結させろ。また昇1品過程において、
フィルムが固化した段階でフィルムを剥離し枠に固定す
る等の方法により定長下で熱処理を行い、実質的に延伸
の効果を与えてもよく、或いは延伸することも可能であ
る。 以上の如く得られたフィルムは加熱過程で亀裂や割れを
生じないばかりか、優れた機械的特性を有しており、そ
の耐熱性と合わせ電子材料等の分野で利用l1IIi値
の高いものである。 (発明の作用・効果) 本発明のポリイミドの最大の特徴ば、剛直骨格であるに
もかかわらず、かつ共重合成分を用いないにもかかわら
ず熱延伸による高配向化が可能なことであり、従って剛
直骨格のポリイミド1a繕としては異例の高倍率の延伸
により、高度な機織的特性を発現せしめろことが可能と
なる。なお、英国特許第903,271号公報には、ポ
リイミドのIli分として3.3′−ジメチルベンゴノ
ン、3.3′−ジメトキシベンジノン等のベシジジシ誘
導体が記載されているが、これらを用いた閉百ポリイミ
ドは、本発明のポリイミドに比較して熱延伸性に劣り、
従って得られろ繊維の81賊的特性も本発明のポリイミ
ドには及ばない。更に、フィルムの製造においても、従
来の剛直骨格ポリイミドが回避し得なかったイミド化及
び結晶化の進行に伴う亀裂や割れを生じろことがないば
かりか、ポリイミド本来の耐熱性に機織的特性を付与す
ることが可能となった。これらの繊維及びフィルムは先
進複合材1J4(A、C,M、)、電子材料等の分野に
て優れた性能を発揮するものである。 (実施例) 以下、本発明を実施例を挙げて説明する。鋼中の固有粘
度は(ワ1llh)はポリマー濃度0.5g/d1とな
るよう前駆体溶液を溶媒で希釈して35℃にて測定、ま
た引張特性は東洋測器(株)製テンシロンを用い、試長
100■、引張速度50+mm/sinで単糸について
測定した。 実施例1
【ポリイミド前駆体の合成】
脱水したNMP 100m lに2,2′−ジメチルベ
ンジジン5.59g (26,3mmo 11を溶解浸
、溶液を一10℃に冷却し、激しく撹拌しつつピロメリ
ット酸ジ酸無水物(PMDA)5゜74g  (26,
3mmall を添加した。引き続き重合を続け、溶)
αの粘度上昇とともに順次NMPを追加し、最終的にポ
リマー1度4.5wt%の高粘度溶液を得た(1>。こ
の間に要した重合時間は約3時間であり、固有粘度は5
.2に達した。同様にして酸成分を変更して、3.3’
 、4.4′−ビフェニルテトラカルボン酸ジ酸無水物
(LIPDA)と2,2′−ジメチルベンジジンとから
なるポリマーを含む前駆体溶液(l を得た。 次に、ジアミン成分を2,2′−ジメチルベンジジンの
塩酸塩に変更し上記PMDAとの重合を行った。この際
、脱塩化水素剤としてピリジンをジアミンの2倍のモル
数t!け予め添加しておいたところ、(1)と同様の高
粘度溶液が得られた(I)。なお、これらの固有粘度は
表−1に示した。 実施例2
【湿式紡糸】 上述の実施例1で得られた前駆体溶液をそのまま紡糸用
ドープとして用い、減圧脱泡後、孔径0.3mm、孔数
12のノズルを通して水95/NMP5 (容積比)か
らなる室温の凝固浴中に、吐出速度5m/minで湿式
紡糸し、凝固浴中を3m通過させたのち室温の水よりな
る延(III浴中にて延伸、脱溶媒を行った。更に、得
られた糸条を下記の2通りの方法で熱延伸を行った。 (A法)得られた糸条を、連続して乾燥ドラムにて乾燥
し、更に150℃から550℃まで段階昇rmし熱延1
申を行った。 (B法)得られた糸条を、−旦ガラス製のボビンに10
分間巻き取り、ボビンごと無水酢酸/ピリジン(容積比
70/30)からなる化学環化浴中に1時間浸漬しイミ
ド化を進行せしめ、該糸条を水洗・乾燥後、250℃に
て熱延伸し、更に550℃にて緊張下で熱処理した。 上記の紡糸時におけろドラフト、延伸倍率、熱延伸倍率
、及び得られたポリイミド以維の単糸の引っ張り特性を
表−1に示した。 比較例1 ジアミン成分、酸成分を種々変更し実施例1と同様に重
合し、かつ実施例2の如く湿式紡糸し、得られた糸条を
(B法)により熱延伸した結果を表−■に示した。ジア
ミン成分に3.3′−ジメチルベンジジン、3.3′−
レメトキシペンジジンを用いたポリイミドは、実施例2
の2.2′−ジメチルベンジジンを用いたポリイミドに
比較して熱延伸性に劣り、van物性についても同様で
あった。 *D/T/E/M: 161度(det)/強度(g/
d61/Il1度(%)/弾性率(g / d e l
* * DMBZ−1: 3.3′−ンメチルベンジジンDMB
Z−2:  3.3′−ジメトキンペンジジン2CI−
P:2−クロルパラフェニレンジアミン比較例2 ジアミン成分、酸成分を種々変更したコポリイミドを実
施例1と同様に重合し、かつ実施例2の如く4式紡糸し
、更に(B法)により熱延伸した結果を表−■に示した
。ホモポリマーに比較して弾性率が低下していた。 実施例3 実施例1にて得られたPMDA及び2.2’ −ジメチ
ルベンジジンを重合せしめた前駆体溶液(1)を実施例
2の如く湿式紡糸した糸条を(B法)にて熱延伸する際
に、種々延ll11倍率を変更した結果を表−■に示し
た。2倍以上の熱延伸倍率により、強度15 g / 
d e 、弾性率1,000g/deが達成された。 表−■ 実施例4 実施例1のPMDA及び2,2′−ジメチル・ベンレノ
ンを重合せしめた溶tα(1)を実施例2の如く湿式紡
糸し、巻き取った糸条をボビンごとメタ、ノールを配し
た浴中に10分間浸漬し膨潤処理したのち、(B法)に
従って化学環化、及び熱延伸を実施した。膨潤処理によ
りイミド化が促進され良好なm繕物性が得られた。その
結果を下記に示す。 熱延伸倍率:2.4 繊維物性(D/T/E/M):  2,3/20 。 5/1.8/1,330 実施例5 実施例4の前駆体溶)α(1)に無水酢酸をポリアミド
酸単位に対し0.4当量、ピリジノを無水酢酸と等モル
添加混合し、−夜装置し部分的にイミド化を進行せしめ
、これを紡糸用ドープ(IV)として用いた。以下、実
施例4の如く湿式紡糸、膨潤処理を施し、(B法)にて
熱延伸した。その結果を下記に示す。ドープの凝固性が
改善され、繊維物性も更に向上していた。 熱延伸倍率:2.7 繊維物性(D/T/E/M):  2.2/20゜8/
1.8/1,380 実施例6 実施例1のPMDA及び2,2′−ジメチルベンジジン
を重合せしめた前駆体溶液(I)、及び実施例5の部分
的にイミド化を進行せしめた前駆体溶[(IVIをガラ
ス板上に流延し、80℃にて60分加熱し固化したフィ
ルムをガラス板から剥離し、ステンレス製の枠に固定し
130℃にて30分、200℃にて30分、300℃に
て15分、更に400℃にて5分、450℃にて30秒
間加熱処理した。両者とも加熱過程で亀裂や割れを生じ
ろことなく、また得られたフィルムは強靭なものであっ
た。その引っ張り特性を表−Vに示した。 表−V *Th/T/E/M  :膜厚(μm)/強度(kg/
mm’l/伸度(%)/弾性率(kg/mm”1以上の
如く、等方性フィルムとしては高度な機械的性質を有し
ていた。 比較例3 PMDA及び3.3′−ジメチルベンジジンを重合せし
めた前駆体溶液、PMDA及び3.3’ −ジメトキシ
ベンジジンからの前駆(1FM、更にPMDA及びパラ
フェニレンジアミンからの前駆体溶液を実施例6の如く
してフィルム化を試みたが、加熱昇l温過程において温
度が200℃を越え溶媒の沸点以上になると、急激な収
縮が生じ、更に昇温すると亀裂及び割れが生じた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に下記( I )の繰り返し単位で構成され
    ることを特徴とする新規ポリイミド。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (Arは炭素数6〜18の芳香族炭化水素残基を表す。 )
  2. (2)Aにが▲数式、化学式、表等があります▼である
    請求項1記載 の新規ポリイミド。
  3. (3)上記ポリイミドよりなり、初期弾性率が1、00
    0g/de以上、かつ引っ張り強度が15g/de以上
    であることを特徴とするポリイミド繊維。
  4. (4)上記ポリイミド及び/またはその前駆体と溶媒と
    からなるドープを糸条体に成形後、該糸条体を2倍以上
    に熱延伸することを特徴とするポリイミド繊維の製造法
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