JPH01260289A - バッチ式焼成炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はバッチ式焼成炉に関し、特にたとえばセラミ
ックコンデンサなどを製造するためのセラミック成形体
を焼成するためのバッチ式焼成炉に関する。

（従来技術） バッチ式焼成炉としては、製品の出し入れの形式によっ
て扉開閉式と炉床昇降式とがあるが、第３図および第４
図に炉床昇降式のバッチ式焼成炉が示される。このバッ
チ式焼成炉１は、炉体２を含む。この炉体２は、内部に
空洞部３を有し、かつ下方に開口部４が形成されている
。この開口部４に炉床５が嵌め込まれることによって、
炉体２内に室が形成される。

炉体２内には、その内壁に沿って複数のヒータ６が取り
付けられる。さらに、炉体２の壁には、室内に保護雰囲
気ガスを供給するためのガス供給管７が形成される。ま
た、炉体２の天井には、排ガスを排出するためのガス排
出管８が形成される。

このバッチ式焼成炉１を使ってセラミック成形体などの
被焼成物を焼成する場合、炉床５上に被焼成物を入れた
匣９が載置される。そして、炉床５を上昇させることに
よって炉体２の開口部４に嵌め込まれ、被焼成物を入れ
た匣９がバッチ式焼成炉１の室内に納められる。そして
、ガス供給管７から保護雰囲気ガスを供給しながら、ヒ
ータ６によって被焼成物が焼成される。被焼成物を焼成
することによって発生する排ガスは、ガス排出管８から
排出される。

なお、炉床の形状としては、第３図および第４図に示す
ような４角形状が一般的であるが、第５図に示すように
、炉内容積の有効利用およびガス雰囲気の均一化のため
に炉床５を円形状にしたものもある。

（発明が解決しようとする問題点） このようなバッチ式焼成炉では、被焼成物の量を増やし
て処理量を多くしようとすれば、炉体や炉床を大きくし
なければならない。しかしながら、炉体や炉床を大型化
すると室内の容積が大きくなってしまうため、室内の温
度分布が不均一になってしまう。また、室内の保護雰囲
気ガスの分布も不均一になってしまう。そのため、バッ
チ式焼成炉内の被焼成物の位置によって焼成むらが起こ
り、製品の品質にばらつきが生じる。

それゆえに、この発明の主たる目的は、焼成むらが起こ
りにくく製品の品質にばらつきが生じにくい、バッチ式
焼成炉を提供することである。

（問題点を解決するための手段） この発明は、下方に開口を有しかつ環状の空洞部を有す
る炉体と、炉体の開口に嵌まり合うことによって炉体と
協働して環状の室を形成する炉床と、空洞部の内周側お
よび外周側に配置されるように炉体に形成される複数の
ヒータと、炉体の内周側壁と外周側壁とに形成され室内
にガスを供給するためのガス供給管とを含み、炉床が回
転することによって室内の床が移動する、バッチ式焼成
炉である。

（作用） 環状の室内の内周側および外周側にヒータが配置される
ため、室内の温度が均一化される。さらに、炉床が回転
することによって室内の保護雰囲気ガスが対流し、保護
雰囲気ガスの分布が均一化される。

（発明の効果） この発明によれば、バッチ式焼成炉の室内の温度分布お
よび保護雰囲気ガスの分布が均一化されるため、被焼成
物に焼成むらが起こりにくい。そのため、このバッチ式
焼成炉を使用することによって、安定した品質の製品を
得ることができる。

この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。

（実施例） 第１図はこの発明の一実施例を示す縦断面図であり、第
２図は第１図実施例の横断面図である。

このバッチ式焼成炉１０は炉体１２を含む。炉体１２は
、円筒状の内周側壁１２ａおよび外周側壁１２ｂを含む
。そして、内周側壁１２ａと外周側壁１２ｂの上部には
、天板１２ｃが形成される。

したがって、この炉体１２の内部には空洞部１４が形成
され、炉体１２の下方には開口１６が形成される。

さらに、このバッチ式焼成炉１０は炉床１８を含む。炉
床１８は円板状に形成され、その上面には環状の突部１
８ａが形成される。この炉床１８は昇降装置（図示せず
）に取り付けられる。この昇降装置で炉床１８を上昇さ
せることによって、環状の突部１８ａが炉体１２の開口
１６に嵌め込まれる。これらの炉体１２と炉床１８との
間には、炉体１２と炉床１８とで形成される室を外部と
遮断するためのシール材２０が形成される。

炉体１２の空洞部１４には、内周側壁１２ａおよび外周
側壁１２ｂに沿って複数のヒータ２２が取り付けられる
。これらのヒータ２２は、たとえば炭化けい素などでＵ
字状に形成される。そして、ヒータ２２は天板１２ｃか
ら吊り下げることによって取り付けられる。

炉体１２の内周側壁１２ａおよび外周側壁１２ｂには、
ガス供給管２４が形成される。このガス供給管２４は、
室内に置かれた被焼成物を焼成するときに室内に保護雰
囲気ガスを供給するためのものである。さらに、炉体１
２の天板１２ｃには、ガス排出管２６が形成される。こ
のガス排出管２６は、被焼成物を焼成したときに発生す
る排ガスを排出するためのものである。

このバッチ式焼成炉１０を使用する場合、まず炉床１８
上に被焼成物を載せた匣２８が載置される。そして、匣
２８を載置した炉床１８を上昇することによって、環状
の突部１８ａが炉体１２の開口１６に嵌め込まれる。こ
のとき、シール材２０があることによって、炉体１２と
炉床１８とで形成される室内と外部とが遮断される。

次に、炉体１２の内周側壁１２ａおよび外周側壁１２ｂ
に形成されたガス供給管２４から保護雰囲気ガスを供給
するとともに、ヒータ２２に通電することによって被焼
成物が焼成される。このとき、炉床１８は回転装置（図
示せず）によって回転させられる。回転速度は、被焼成
物が匣２８内で動かない程度の高速（２〜１０ｒｐｍ）
に設定される。この回転速度は、被焼成物の種類に応じ
て任意に変更可能である。したがって、匣２８に載せら
れた被焼成物は、バッチ式焼成炉１０の室内を回転移動
しながら焼成されることになる。被焼成物を焼成すると
きに発生する排ガスは、炉体１２の天板１２ｃに形成さ
れたガス排出管２６がら排出される。

このようなバッチ式焼成炉１ｏでは、炉体１２の内周側
壁１２ａおよび外周側壁１２ｂに沿ってヒータ２２が配
置されているため、室内の温度分布が均一になる。また
、被焼成物が回転移動しながら焼成されるため、室内の
保護雰囲気ガスが対流し、保護雰囲気ガスの分布も均一
となる。そのため、このバッチ式焼成炉１ｏの室内では
、あらゆる場所で焼成条件が均一となり、被焼成物に焼
成むらが発生しにくい。したがって、このバッチ式焼成
炉１０を用いれば、安定した品質の製品を得ることがで
きる。第１図に示す本発明のバッチ式焼成炉と第５図に
示す従来のバッチ式焼成炉とで炉床の単位面積当たりの
処理量を比べると、本発明のバッチ式焼成炉のほうが従
来のものの１゜３倍であった。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す縦断面図である。 第２図は第１図に示すバッチ式焼成炉の横断面図である
。 第３図はこの発明の背景となる従来のバッチ式焼成炉を
示す縦断面図である。 第４図は第３図に示す従来のバッチ式焼成炉の横断面図
である。 第５図はこの発明の背景となる従来のバッチ式焼成炉の
他の例を示す横断面図である。 図において、１０はバッチ式焼成炉、１２は炉体、１２
ａは内周側壁、１２ｂは外周側壁、１４は空洞部、１６
は開口、１８は炉床、１８ａは環状の突部、２２はヒー
タ、２４はガス供給管を示す。 特許出願人　株式会社　村田製作所 代理人　弁理士　岡　１）　全　啓 す４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下方に開口を有しかつ環状の空洞部を有する炉体、 前記炉体の前記開口に嵌まり合うことによって前記炉体
   と協働して環状の室を形成する炉床、前記空洞部の内周
   側および外周側に配置されるように前記炉体に形成され
   る複数のヒータ、および 前記炉体の内周側壁と外周側壁とに形成され前記室内に
   ガスを供給するためのガス供給管を含み、前記炉床が回
   転することによって前記室内の床が移動する、バッチ式
   焼成炉。