JPH0599573A - 焼成炉 - Google Patents

焼成炉

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Publication number
JPH0599573A
JPH0599573A JP29062091A JP29062091A JPH0599573A JP H0599573 A JPH0599573 A JP H0599573A JP 29062091 A JP29062091 A JP 29062091A JP 29062091 A JP29062091 A JP 29062091A JP H0599573 A JPH0599573 A JP H0599573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
temperature
greenhouse
fired
cooling chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP29062091A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Onishi
西 明 義 大
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH0599573A publication Critical patent/JPH0599573A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で被焼成物を焼成でき、焼成中に被焼
成物からのガスの発生を防止することができ、また焼成
方法を工夫することによって焼成温度の異なる複数の被
焼成物を焼成することができる焼成炉を得る。 【構成】 環状の空洞部を有する炉体12と炉床18と
で、環状の室が形成される。この室を隔壁20で分割す
ることによって、昇温冷却室24と保温室26とを形成
する。昇温冷却室24と保温室26には、ヒータ28と
ガス供給管30とを取り付ける。被焼成物を載せた匣3
8を昇温冷却室24に入れて昇温し、炉床18を回転さ
せて、保温室26に移動する。ここで、高温で保温して
被焼成物を焼成し、再び匣38を昇温冷却室24に移動
する。ここで、被焼成物が冷却される。なお、被焼成物
は、昇温冷却室24と保温室26の両方に入れて、別々
に焼成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は焼成炉に関し、特にた
とえば、セラミックコンデンサなどを製造するためのセ
ラミック成形体を焼成するための焼成炉に関する。
【0002】
【従来の技術】この発明の背景となる従来のバッチ式焼
成炉が、たとえば特開平1−260289号公報に示さ
れている。このバッチ式焼成炉では、床を移動させなが
ら被焼成物を焼成することによって炉内のガスの分布お
よび温度分布を均一化し、品質の安定した製品を得るこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
バッチ式焼成炉では、炉内が広いために急昇温や急冷却
が困難であり、被焼成物の焼成に時間がかかる。また、
被焼成物として、セラミックスユニットを焼成する場
合、セラミックスユニットから揮発性のガスが発生しや
すい温度域が存在する。そのため、炉内の温度を徐々に
上昇させると、焼成中にセラミックスユニットからガス
が発生するという不都合があった。
【0004】さらに、このようなバッチ式焼成炉では、
1つの室内に被焼成物を入れるため、焼成温度の異なる
複数の被焼成物を同時に焼成することができなかった。
そのため、焼成温度の異なる被焼成物は、たとえ少量で
あっても、別々に焼成しなければならず、時間的にも消
費エネルギーにおいても不経済であった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、短
時間で被焼成物を焼成でき、焼成中に被焼成物からのガ
スの発生を防止することができ、また焼成方法を工夫す
ることによって焼成温度の異なる複数の被焼成物を焼成
することができる焼成炉を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、下方に開口
を有しかつ環状の空洞部を有する炉体と、炉体の開口に
嵌まり合うことによって炉体と協働して環状の室を形成
する炉床とを含み、断熱材を用いて開閉可能に形成され
る隔壁によって環状の室を昇温室,保温室および冷却室
に分割し、昇温室および保温室には、昇温室と保温室に
ガスを供給するためのガス供給管および昇温室と保温室
の温度を上げるためのヒータが形成され、炉床が回転す
ることによって、被焼成物が昇温室,保温室,冷却室の
順に移動するようにした、焼成炉である。この焼成炉に
おいて、炉体の保温室部分の壁は、昇温室部分および冷
却室部分の壁より厚くなるように形成することが望まし
い。
【0007】
【作用】焼成炉の室が、昇温室,保温室,冷却室に分割
されているため、室が分割されていない焼成炉に比べて
昇温および冷却を急速に行うことができる。さらに、保
温室の温度を昇温室より高くしておくと、被焼成物を昇
温室から保温室に移動することによって、被焼成物の温
度を一気に上げることができる。このとき、炉体の保温
室部分の壁を厚くしておけば、保温室の温度が外部に逃
げにくくなる。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、被焼成物を焼成する
ときに、急昇温および急冷却が可能であり、焼成時間を
短縮することができる。さらに、昇温室と保温室の温度
の差を被焼成物からガスが発生しやすい温度域に設定し
ておけば、ガスの発生を抑えることができる。このと
き、焼成炉の保温室部分の壁を厚くしておくと、保温室
内の温度が下がりにくくなるため、ヒータに供給される
電力量を削減することができる。さらに、昇温室および
保温室の両方を焼成用として用いれば、焼成温度の異な
る複数の被焼成物を同時に焼成することができる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す横断面図で
あり、図2はその縦断面図である。この焼成炉10は、
断熱材で形成された炉体12を含む。炉体12は、円筒
状の内周側壁12aおよび外周側壁12bを含む。そし
て、内周側壁12aと外周側壁12bの上部には、天板
12cが形成される。したがって、この炉体12の内部
には環状の空洞部が形成され、炉体12の下方には開口
16が形成される。
【0011】さらに、この焼成炉10は炉床18を含
む。炉床18は円板状に形成され、その上面には環状の
凸部18aが形成される。この炉床18は昇降装置(図
示せず)に取り付けられる。この昇降装置で炉床18を
上昇させることによって、環状の凸部18aが炉体12
の開口16に嵌め込まれる。さらに、炉床18はモータ
19に接続され、回転可能に形成される。
【0012】炉体12には、空洞部を4分割するように
して、4つの隔壁20が形成される。隔壁20は、断熱
材を用いて形成される。炉体12の外周側壁12bの外
側には、4つのシリンダ22が取り付けられ、これらの
シリンダ22がそれぞれ隔壁20に接続される。したが
って、シリンダ22を駆動することによって、隔壁20
は開閉する。そして、隔壁20によって分割された4つ
の室のうち、対向する2つの室は昇温冷却室24として
使用され、他の対向する2つの室は保温室26として使
用される。なお、保温室26部分の内周側壁12a,外
周側壁12bおよび天板12cの厚みは、昇温冷却室2
4の厚みよりも大きくなるように形成される。
【0013】昇温冷却室24および保温室26の内部に
は、内周側壁12aおよび外周側壁12bに沿って複数
のヒータ28が取り付けられる。これらのヒータ28
は、たとえば炭化けい素などでU字状に形成される。そ
して、ヒータ28は、天板12cから吊り下げることに
よって取り付けられる。
【0014】さらに、昇温冷却室24および保温室26
の外周側壁12bに沿って、ガス供給管30が取り付け
られる。このガス供給管30は、室内に置かれた被焼成
物を焼成するときに、室内に保護雰囲気ガスを供給する
ためのものである。また、昇温冷却室24および保温室
26の内周側壁12aに沿って、ガス排出管32が取り
付けられる。このガス排出管32は、被焼成物を焼成し
たときに発生する排ガスを排出するためのものである。
【0015】昇温冷却室24の内周側壁12aおよび外
周側壁12bの外側には、複数の冷水パイプ34が取り
付けられる。これらの冷水パイプ34に冷水を通すこと
によって、昇温冷却室24の内部が冷却される。さら
に、昇温冷却室24内の冷却速度を速めるために、焼成
炉10の中央部を空洞にして、放熱効率を上げている。
また、保温室26には、炉体12の開口16を覆うよう
にして、熱遮蔽材36が配置される。この熱遮蔽材36
は断熱材で形成され、図3に示すように、炉床18が下
がったときに開口16を塞いで、保温室26内の温度の
低下を防ぐ役割を果たす。
【0016】この焼成炉10を使用する場合、まず、炉
床18上に被焼成物を載せた匣38が載置される。この
とき、匣38は、昇温冷却室24に入る部分の炉床18
上に載置される。そして、匣38を載置した炉床18を
上昇することによって、環状の凸部18aが炉体12の
開口16に嵌め込まれる。したがって、昇温冷却室24
には匣38が収納され、保温室26の炉床18には熱遮
蔽材36が載置されている。
【0017】次に、ガス供給管30から保護雰囲気ガス
を供給するとともに、ヒータ28にに通電することによ
って、昇温冷却室24および保温室26内の温度が上げ
られる。このとき、図4のA−Cに示すように、まず、
保温室26の温度が上げられる。そして、保温室26に
遅れて、図4のB−Cに示すように、昇温冷却室24の
温度が上げられる。それに伴って、被焼成物の温度も上
昇する。
【0018】図4のC点において、保温室26の温度は
昇温冷却室24の温度より高くなっている。ここで、隔
壁20が開き、炉床18が90°回転して、匣38が保
温室26に移動する。それと同時に、熱遮蔽材36は、
昇温冷却室24に移動する。匣38が保温室26に移動
することによって、被焼成物の温度は急激に上昇する。
この昇温冷却室24と保温室26との温度差を、セラミ
ックスユニットなどの被焼成物からガスが発生しやすい
温度域に設定しておけば、この温度域を一気に上昇させ
ることができるため、ガスの発生を少なくすることがで
きる。
【0019】この状態で、昇温冷却室24および保温室
26の温度が、図4のC−Dに示すように一定に保たれ
る。この間に、被焼成物が焼成される。そして、図4の
D点において、再び隔壁20が開いて、炉床18が90
°回転し、匣38が昇温冷却室24に移動する。それと
同時に、熱遮蔽材36は、保温室26に移動する。匣3
8が昇温冷却室24に移動することによって、被焼成物
の温度は昇温冷却室24の温度まで急激に低下する。次
に、ヒータ28への通電が停止される。そして、冷水パ
イプ34に冷水が通され、図4のD−Eに示すように、
昇温冷却室24内の温度が下げられる。それに伴って、
被焼成物も冷却される。
【0020】次に、炉床18が下降し、被焼成物が取り
出される。このとき、保温室26部分の開口16は熱遮
蔽材36で遮蔽され、保温室26内の温度が下がりにく
くなるようにしており、かつ保温室26からの熱放射に
より、炉床18周辺部が高温になることを防止してい
る。このようにして、次の焼成に備えて、焼成炉10は
待機状態となる。
【0021】このように、この焼成炉10を使用すれ
ば、被焼成物からのガスの発生を抑えることができる。
また、この焼成炉10では、昇温冷却室24および保温
室26に分割して昇温し、また冷水によって冷却するた
め、被焼成物の急昇温,急冷却が可能となり、従来の焼
成炉に比べて焼成時間を短縮することができる。さら
に、保温室26部分の炉体12の壁を厚くすることによ
って、保温室26の保温効果が高くなり、保温室26を
昇温するためにヒータに供給される電力量を少なくする
ことができる。
【0022】なお、この焼成炉10を使用する場合、昇
温冷却室24および保温室26の両方に被焼成物を入れ
て焼成してもよい。この場合、図4に示すような温度カ
ーブは得られないが、各室の温度を別々に制御すること
によって、焼成温度の異なる複数の被焼成物を同時に焼
成することができる。
【0023】上述の実施例では、被焼成物の昇温と冷却
とを1つの室で行ったが、これらを昇温室と冷却室に分
割してもよいことは言うまでもない。この場合、昇温室
で被焼成物を昇温し、保温室で保温することによって被
焼成物を焼成し、次に冷却室で被焼成物が冷却される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す横断面図である。
【図2】図1に示す焼成炉の縦断面図である。
【図3】図1および図2に示す焼成炉の炉床を下げた状
態の保温室部分を示す部分断面図である。
【図4】この発明の焼成炉を用いた場合の焼成炉各部の
温度と被焼成物の温度とを示すグラフである。
【符号の説明】
10 焼成炉 12 炉体 16 開口 18 炉床 20 隔壁 24 昇温冷却室 26 保温室 28 ヒータ 30 ガス供給管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に開口を有しかつ環状の空洞部を有
    する炉体、および前記炉体の前記開口に嵌まり合うこと
    によって前記炉体と協働して環状の室を形成する炉床を
    含み、 断熱材を用いて開閉可能に形成される隔壁によって前記
    環状の室を昇温室,保温室および冷却室に分割し、 前記昇温室および前記保温室には、前記昇温室と前記保
    温室にガスを供給するためのガス供給管および前記昇温
    室と前記保温室の温度を上げるためのヒータが形成さ
    れ、 前記炉床が回転することによって、被焼成物が前記昇温
    室,前記保温室,前記冷却室の順に移動するようにし
    た、焼成炉。
  2. 【請求項2】 前記炉体の前記保温室部分の壁は、前記
    昇温室部分および前記冷却室部分の壁より厚くなるよう
    に形成される、請求項1に記載の焼成炉。
JP29062091A 1991-10-09 1991-10-09 焼成炉 Pending JPH0599573A (ja)

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JP29062091A JPH0599573A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 焼成炉

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JP29062091A JPH0599573A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 焼成炉

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ID=17758352

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JP29062091A Pending JPH0599573A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 焼成炉

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JP (1) JPH0599573A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286172A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Koyo Thermo System Kk 加熱炉

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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