JPH05332680A - 連続式熱処理炉 - Google Patents

連続式熱処理炉

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JPH05332680A
JPH05332680A JP14141892A JP14141892A JPH05332680A JP H05332680 A JPH05332680 A JP H05332680A JP 14141892 A JP14141892 A JP 14141892A JP 14141892 A JP14141892 A JP 14141892A JP H05332680 A JPH05332680 A JP H05332680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
furnace
core tube
furnace core
raw material
Prior art date
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Pending
Application number
JP14141892A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsu Seno
闊 瀬野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH05332680A publication Critical patent/JPH05332680A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理物の熱処理前後において必要であった
余分な手間を削減することができ、しかも、熱処理済み
製品における品質の安定化及び高品質化を実現すること
が可能な連続式熱処理炉を提供する。 【構成】 被処理物を収納したうえで周方向に沿って回
転駆動される円筒状の炉芯管2を備えてなる連続式熱処
理炉1であって、炉芯管2内には、長尺状とされた円柱
体3の複数本がその長手方向を炉長方向に沿わせて回動
自在に収納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理物であるセラミ
ックス原料の熱処理(仮焼)などを行う際に用いられる
連続式熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、セラミックス原料、例えば、
炭酸塩と酸化物とからなる混合物を900〜1200℃
の温度下で熱処理することによってチタン酸バリウム
(BaTiO3)を得る際などには、プッシャー型やレト
ルト型といわれる構造の連続式熱処理炉を用いるのが一
般的となっている。
【0003】すなわち、プッシャー型熱処理炉20は、
図4で簡略化して示すように、互いに区分けされた炉室
21及びこれらの内部を炉長方向に沿って貫通する通路
22が設けられた炉体23を備えており、この通路22
を構成する炉床24の上下に位置する各炉室21内には
加熱用ヒータ25がそれぞれ取り付けられている。そし
て、この熱処理炉20を用いて焼成される被処理物とし
てのセラミックス原料(図示していない)はアルミナな
どのセラミックスからなる箱状の匣26内に収納される
ようになっており、これらの匣26は台板27上に載置
して積み上げられたうえ、連続配置された台板27を順
次プッシャー28で押し込むことによって通路22内を
搬送されていくようになっている。そこで、各匣26内
に収納されたセラミックス原料は、加熱用ヒータ25を
用いることによって所定の加熱温度及び加熱パターンと
なるように制御された炉室21内を順次通過しながら、
熱処理されていくことになる。
【0004】また、レトルト型熱処理炉30は、図5で
簡略化して示すように、炉長方向に沿って傾斜した状態
で配置されたレトルト、すなわち、アルミナなどのセラ
ミックスからなる円筒状の炉芯管31と、これを回転自
在に支持する複数個のローラ32と、ローラ32を介し
て炉芯管31を回転駆動する駆動用モータ33と、炉芯
管31を取り囲む複数個の加熱用ヒータ34が設けられ
た炉体35とを備えている。そして、炉芯管31の装入
口側には原料供給用ホッパー36及び定量供給器37が
配設されており、これらを通じて炉芯管31内に投入さ
れたセラミックス原料は駆動用モータ33による炉芯管
31の周方向に沿った回転駆動に伴って搬送されながら
熱処理されたうえ、炉芯管31の排出口側に配設された
原料取出用ホッパー38を通じて排出されるようになっ
ている。なお、熱処理済みとなったセラミックス材料
は、貯溜容器39によって一時保管されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来構
成とされたプッシャー型熱処理炉20においては、匣2
6のそれぞれが各台板27上の特定位置に載置されたま
まの状態で搬送されるのであるから、各匣26内に収納
されたセラミックス原料はその収納状態が何ら変化しな
いまま熱処理されてしまうことになる。そのため、同一
の匣26内における収納位置の違いや匣26同士の載置
位置の相違によってセラミックス原料の熱処理状態が異
なることになってしまい、熱処理済み製品における品質
のばらつきが生じることになっていた。
【0006】一方、レトルト型熱処理炉30におけるセ
ラミックス原料は、回転する炉芯管31内を流動しなが
ら搬送されていくのであるから、プッシャー型熱処理炉
20におけるような不都合は生じにくいことになる。し
かしながら、炉芯管31における内部空間が大きいこと
から、セラミックス原料が炉芯管31の回転によって緩
やかに搬送されるのではなくて直進することになるショ
ートパスといわれる現象が起こりやすくなる結果、炉芯
管31内における滞留時間の相違に基づく品質の不安定
化が生じることがあった。また、炉芯管31内における
原料通路のセラミックス原料による閉塞を防止するため
に予めセラミックス原料の造粒処理を行っておく必要が
あるばかりか、熱処理済みとなったセラミックス原料が
固まりあうことが多いため、この固まりあったセラミッ
クス原料をさらに別の工程において粉砕しなければなら
ず、余分な手間がかかることにもなっていた。
【0007】本発明は、これらの不都合を解消すべく創
案されたものであり、被処理物の熱処理前後工程におい
て必要であった余分な手間を削減することができ、しか
も、熱処理済み製品における品質の安定化を実現するこ
とが可能な連続式熱処理炉の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる連続式熱
処理炉は、このような目的を達成するために、被処理物
を収納したうえで周方向に沿って回転駆動される円筒状
の炉芯管を備えており、この炉芯管内には、長尺状とさ
れた円柱体の複数本がその長手方向を炉長方向に沿わせ
て回動自在に収納されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】上記構成によれば、複数本の円柱体を炉芯管内
に回動自在に収納しているのであるから、この炉芯管内
に投入された被処理物は炉芯管の回転駆動に伴って円柱
体とともに回転させられて混ぜあわされることになり、
円柱体によって粉砕されながら搬送されていくことにな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は本実施例にかかる連続式熱処理炉の
概略構造を示す縦断側面図、図2は図1のA−A線に沿
う横断面図、図3は同じくB−B線に沿う横断面図であ
り、図中の符号1はレトルト型といわれる構造の連続式
熱処理炉を示している。
【0012】このレトルト型熱処理炉1は、炉長方向に
沿って傾斜した状態で配置された円筒状の炉芯管2を備
えており、この炉芯管2の内部には炉芯管2の管長より
も短めの長尺状とされた円柱体3の複数本(図では、5
本)がその長手方向を炉芯管2の炉長方向に沿わせたう
えで回動自在に収納されている。そして、このレトルト
型熱処理炉1は、炉芯管2を回転自在に支持する複数個
のローラ4と、ローラ4を介して炉芯管2を回転駆動す
る駆動用モータ5と、炉長方向に沿う4〜8帯域に分割
されたうえで炉芯管2を取り囲む複数個の加熱用ヒータ
6が設けられた炉体7とを備えており、これらの加熱用
ヒータ5は被処理物としてのセラミックス原料の種別に
応じた900〜1200℃の加熱温度及び加熱プロフィ
ールに従って制御されるようになっている。また、炉芯
管2の装入口側には原料供給用ホッパー8及び定量供給
器9がそれぞれ配設される一方、その排出口側には原料
取出用ホッパー10及び熱処理済みのセラミックス原料
を収納するための貯溜容器11が配設されている。
【0013】ところで、この炉芯管2はアルミナやムラ
イトなどのセラミックスまたはインコネルなどの耐熱合
金を用いて形成されたものであり、その外直径寸法及び
管長寸法は製造上及び使用上の理由から120〜160
mm及び2000〜3000mm程度とされている。そ
して、この炉芯管2の開口した両端それぞれには耐熱合
金からなる蓋体2a,2bが取り付けられており、炉芯
管2の装入口側よりも低位置となる排出口側に取り付け
られた蓋体2bには、図2で示すように、炉芯管2内に
収納された円柱体3の抜け落ちを防止しつつ熱処理済み
となったセラミックス原料のみを排出しうる複数個の原
料排出口2cが周方向に沿って互いに分離した状態で形
成されている。なお、これらの蓋体2a,2bに対して
は、不純物の混入による品質の劣化を防止する必要上か
ら、セラミックス板を重ねあわせたり溶射によって形成
されたセラミックス層で被覆したりすることも行われ
る。一方、円柱体3のそれぞれは、熱処理すべきセラミ
ックス原料の種別に対応したセラミックスや耐熱合金を
用いたうえ、その外直径寸法が15〜30mmの中空状
もしくは中実状として形成されたものであり、炉芯管2
内において互いに重なりあうことがないよう各々の側面
同士が線状に接触しあう状態で収納されている。そこ
で、これらの円柱体3は、炉芯管2の回転に伴って互い
が擦れあうと同時に炉芯管2の内面と擦れあいながら回
転駆動されることになり、炉芯管2の回転によって搬送
されるセラミックス原料に対する邪魔板としての機能を
発揮することになる。その結果、炉芯管2の内部に投入
されたセラミックス原料は、炉芯管2の回転駆動に伴っ
て円柱体3とともに回転させられて混ぜあわされ、か
つ、円柱体3によって粉砕されながら傾斜状態にある炉
芯管2の装入口側から排出口側に向かって搬送されてい
くことになる。また、このとき、円柱体3のそれぞれは
セラミックス原料に対する熱媒体として作用することに
もなり、供給された熱量を無駄なくセラミックス原料に
伝達するという機能も果たすことになる。
【0014】なお、セラミックス原料の熱処理を窒素ガ
スなどの所要雰囲気中で行う場合には、レトルト型熱処
理炉1を構成する炉芯管2の装入口側及び排出口側それ
ぞれを気密封止構造としておく必要があることになる
が、このような気密封止構造の具体例については従来か
ら周知となっているので説明を省略する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる連
続式熱処理炉によれば、長尺状とされた円柱体の複数本
をその長手方向が炉芯管内の炉長方向に沿うようにして
回動自在に収納しているので、この炉芯管内に投入され
た被処理物は炉芯管の回転駆動に伴って円柱体とともに
回転させられて互いに混ぜあわされることになり、円柱
体同士及び各円柱体と炉芯管内面との擦れあいによって
細かく粉砕されることになる。したがって、従来例のよ
うな被処理物のショートパスは起こり得ず、炉芯管内に
おける被処理物の滞留時間が均一化することになる結
果、熱処理済み製品における品質の安定化が実現できる
ことになる。
【0016】また、円柱体によって被処理物が粉砕され
るのであるから、予めセラミックス原料の造粒処理を行
っておかなくても原料通路が閉塞されることは起こり得
ず、熱処理済みとなったセラミックス原料の固まりあい
も有効に阻止されることになる。そのため、被処理物の
熱処理前後工程において必要であった余分な手間を削減
することができるという効果も得られることになる。さ
らに、被処理物は円柱体同士または円柱体と炉芯管とに
よって圧しつぶされて粒子間が狭くなるのであるから、
焼結しやすい仮焼原料が得られることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるレトルト型熱処理炉の概略構
造を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う横断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う横断面図である。
【図4】従来例にかかるプッシャー型熱処理炉の概略構
造を示す縦断側面図である。
【図5】従来例にかかるレトルト型熱処理炉の概略構造
を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 レトルト型熱処理炉(連続式熱処理炉) 2 炉芯管 3 円柱体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を収納したうえで周方向に沿っ
    て回転駆動される円筒状の炉芯管(2)を備えてなる連
    続式熱処理炉であって、 前記炉芯管(2)内には、長尺状とされた円柱体(3)
    の複数本がその長手方向を炉長方向に沿わせて回動自在
    に収納されていることを特徴とする連続式熱処理炉。
JP14141892A 1992-06-02 1992-06-02 連続式熱処理炉 Pending JPH05332680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14141892A JPH05332680A (ja) 1992-06-02 1992-06-02 連続式熱処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14141892A JPH05332680A (ja) 1992-06-02 1992-06-02 連続式熱処理炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05332680A true JPH05332680A (ja) 1993-12-14

Family

ID=15291549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14141892A Pending JPH05332680A (ja) 1992-06-02 1992-06-02 連続式熱処理炉

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JP (1) JPH05332680A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045863A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Tdk Corp 焼成炉
JP2011075155A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Tdk Corp 反応炉及び磁性材料用粉末の製造方法
JP2016112521A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 株式会社村田製作所 造粒装置
KR101927044B1 (ko) * 2017-06-12 2019-03-12 재단법인 포항산업과학연구원 로터리 킬른 및 이를 이용한 폐 리튬 이온전지의 유가금속 환원방법

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KR101927044B1 (ko) * 2017-06-12 2019-03-12 재단법인 포항산업과학연구원 로터리 킬른 및 이를 이용한 폐 리튬 이온전지의 유가금속 환원방법

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