JP3067462B2 - 連続熱処理炉 - Google Patents

連続熱処理炉

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JP3067462B2
JP3067462B2 JP5109322A JP10932293A JP3067462B2 JP 3067462 B2 JP3067462 B2 JP 3067462B2 JP 5109322 A JP5109322 A JP 5109322A JP 10932293 A JP10932293 A JP 10932293A JP 3067462 B2 JP3067462 B2 JP 3067462B2
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furnace core
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勝 小嶋
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続熱処理炉にかかり、
特には、回転レトルト型といわれる連続熱処理炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、粉末状や粒体状となった被処
理物に対する熱処理、例えば、セラミックス原料に対す
る仮焼などの処理を行うに際しては、図3で示すような
構成とされて回転レトルト型といわれる連続熱処理炉が
用いられている。すなわち、この連続熱処理炉10は、
耐熱金属やセラミックスなどを用いて作製された円筒状
の炉芯管11と、これを軸芯方向に沿う傾斜状態として
回転自在に支持するローラ12と、ローラ12を介して
炉芯管11を回転駆動する駆動用モータ13と、炉芯管
11の外周囲を取り囲んで配置されたヒータ14が内周
面上の所定位置ごとに配設された炉体15とを備えてお
り、ヒータ14は炉芯管11の軸芯方向に沿って所要の
昇温・降温曲線を描くよう温度制御されている。
【0003】そして、この連続熱処理炉10を用いて仮
焼される被処理物としてのセラミックス原料Sは、炉芯
管11の入口側に配設された原料供給用ホッパー16を
通じて投入されることによって炉芯管11内に収納され
た後、この炉芯管11が周方向に沿って回転駆動される
に従って移動しながらヒータ14によって加熱されるこ
とになり、仮焼済みとなったセラミックス原料Sは炉芯
管11の出口側から排出されたうえで原料取出用ドラム
17内に貯溜されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の連
続熱処理炉10においては、炉芯管11内に収納された
セラミックス原料Sの移動速度、すなわち、炉芯管11
内におけるセラミックス原料Sの滞留時間の長短が処理
済み後の製品の品質に対して大きな影響を与えることに
なる。そこで、この連続熱処理炉10では、炉芯管11
の傾斜角度及び回転速度を調整してセラミックス原料S
の滞留時間を延長することが行われている。ところが、
その一方で生産効率の向上を図ろうとする場合には、で
きるだけ大量のセラミックス原料Sを炉芯管11内に投
入したうえでの仮焼を行う必要があることになる。
【0005】しかしながら、大量のセラミックス原料S
を投入した場合には、炉芯管11内の軸芯方向に沿って
形成される空間を通ってセラミックス原料Sが直進状に
移動する現象、いわゆるショートパスが生じ易くなる結
果、品質確保のために必要な滞留時間の延長を行うこと
ができなくなってしまう。すなわち、従来構成とされた
連続熱処理炉10によっては、セラミックス原料Sの滞
留時間延長と生産効率向上とを同時に満たすことができ
ないのが実情であった。
【0006】本発明は、これらの不都合を解消すべく創
案されたものであって、炉芯管内における被処理物の滞
留時間を必要に応じて延長するとともに、生産効率の向
上をも同時に図ることができる連続熱処理炉の提供を目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、被処理物を収納したうえで周方向
に沿って回転駆動される円筒状の炉芯管を備えた連続熱
処理炉であって、 前記炉芯管は、前記被処理物を投入
する入口と、処理ずみの前記被処理物を排出する出口と
を相対する端部に備え、前記出口側の端部近傍の内部
に、被処理物の移動を抑制する複数の仕切板を軸心方向
に沿って離間するようにそれぞれ取り付けるとともに、
各仕切板には、被処理物の所定量のみが通過しうる開口
部を互いに対向しない位置ごとに形成している。
【0008】
【作用】上記構成によれば、炉芯管内には一対ごとの仕
切板で仕切られて所定容量を有する複数の空間が設けら
れていることになる結果、炉芯管内に投入された被処理
物の全面的な移動は仕切板によって抑制されることにな
り、各空間内には仕切板の開口部を通過した所定量の被
処理物だけが投入して収納されることになる。そして、
これら所定量の被処理物は各仕切板の開口部を通りなが
ら空間内を順次移動した後、炉芯管から排出されること
になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は本実施例にかかる連続熱処理炉の概
略構成を示す縦断側面図、図2はその要部構成を示す一
部省略斜視図であり、図1における符号1は回転レトル
ト型といわれる連続熱処理炉を示している。なお、この
連続熱処理炉1の全体構成は従来例と基本的に異ならな
いので、図1において従来例を示す図3と互いに同一も
しくは相当する部品、部分には同一符号を付し、ここで
の詳しい説明は省略する。
【0011】本実施例にかかる連続熱処理炉1は、被処
理物であるセラミックス原料Sを収納したうえで周方向
に沿って回転駆動される円筒状の炉芯管11を備えてお
り、軸芯方向に沿う傾斜状態として炉体15内に配置さ
れた炉芯管11の炉外にまで突出した端部のそれぞれは
ローラ12を用いて回転自在に支持されている。そし
て、この炉芯管11内、例えば、その出口側端部の内部
には、炉芯管11同様の素材を用いたうえで円形平板状
として作製された複数枚(図では、4枚)の仕切板2が
炉芯管11の開口面を塞ぐようにして並列配置されてお
り、これら仕切板2のそれぞれは炉芯管11の軸芯方向
に沿って設定された均等な間隔を介して互いに離間する
所定位置ごとに取り付けられている。そこで、この炉芯
管11の内部には、一対ごとの仕切板2によって仕切ら
れて所定容量を有する空間3の複数個が設けられている
ことになる。
【0012】また、炉芯管11内に並列配置された仕切
板2それぞれの外周縁に沿いながら互いに対向しない位
置ごと、例えば、図2で示すような90°ずつ位置ずれ
した位置ごとには、所定量のセラミックス原料Sだけが
通過しうる大きさとされた半月形状の開口部4が各仕切
板2の径(弦)方向に沿う切り落とし加工によって形成
されている。なお、各開口部4の大きさ、すなわち、セ
ラミックス原料Sの通過量はセラミックス原料Sの処理
条件などに対応して任意に設定されるものであり、これ
ら開口部4の平面視形状が図示した形状に限られないの
は勿論である。
【0013】ところで、これら開口部4は各仕切板2を
炉芯管11内に取り付けた状態において対向しなければ
よいのであり、例えば、仕切板2同士を重ね合わせたう
えで開口部4を一括的に形成した後、開口部4同士が対
向しないように各仕切板2を取り付けてもよいのであ
る。さらにまた、仕切板2の取り付け位置が炉芯管11
の出口側端部内に限定されることもなく、図示していな
いが、これら仕切板2を必要によっては炉芯管11の軸
芯方向に沿う中途部内に並列配置することも可能であ
る。
【0014】つぎに、本実施例にかかる連続熱処理炉1
の動作及び作用について説明する。
【0015】被処理物であるセラミックス原料Sは、炉
芯管11の入口側に配設された原料供給用ホッパー16
を通じて炉芯管11内に投入して収納された後、炉芯管
11が周方向に沿って回転駆動されるに従って炉芯管1
1内の入口側から出口側に向かって移動しながらヒータ
14によって加熱される。ところが、この炉芯管11内
にはその開口面を塞ぐようにして並列配置された複数枚
の仕切板2が取り付けられているため、セラミックス原
料Sは炉芯管11内の最も入口側に位置する仕切板2に
よってせき止められ、セラミックス原料Sの全面的な移
動は抑制されてしまうことになる。そして、せき止めら
れたセラミックス原料Sは炉芯管11の回転駆動に伴っ
て混合されながらヒータ14によって加熱される。
【0016】また、この際、せき止められたセラミック
ス原料Sのうちの所定量のみは炉芯管11の回転に伴っ
て仕切板2の開口部4を通過することになり、この開口
部4を通過した所定量のセラミックス原料Sは一対の仕
切板2で構成されて最も入口側に位置する第1の空間3
1内に投入して収納される。そして、この第1の空間3
内に収納されたセラミックス原料Sは炉芯管11の回転
駆動に伴って各仕切板2の開口部4を通過しながら第2
及び第3の空間32,33内へと順次移動していった後、
この第3の空間33を構成して最も出口側に位置する仕
切板2の開口部4を通過したうえで炉芯管11から排出
される。さらに、仮焼済みとなって炉芯管11から所定
量ずつ排出されたセラミックス原料Sは、炉芯管11の
出口側に配設されていた原料取出用ドラム17内に貯溜
される。
【0017】すなわち、上記構成とされた連続熱処理炉
1においては、炉芯管11から排出されるセラミックス
原料Sの量が仕切板2及びこれらに形成された開口部4
によって規制され、このことによってセラミックス原料
Sの移動速度が制御される結果、炉芯管11内における
セラミックス原料Sの滞留時間が延長されることにな
る。そして、この際においては、仕切板2それぞれの取
り付け位置及び開口部4の大きさを適宜に設定すること
によって炉芯管11から排出されるセラミックス原料S
の量を調整することができ、セラミックス原料Sの滞留
時間を任意に制御することが可能となる。また、大量の
セラミックス原料Sを投入した場合であっても、セラミ
ックス原料Sのショートパスが仕切板2によって抑制さ
れることになる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる連
続熱処理炉によれば、炉芯管内には一対ごとの仕切板で
仕切られて所定容量を有する複数の空間が設けられてい
ることになる結果、炉芯管内に投入して収納された被処
理物の全面的な移動は仕切板によって抑制されることに
なり、この炉芯管内においては被処理物の所定量ずつし
か移動し得ないことになる。したがって、この炉芯管内
における被処理物の滞留時間を広範囲かつ任意に制御し
て延長することが可能となる結果、処理済み後の製品に
おける品質向上を図ることが可能となる。
【0019】また、かかる構成を有することから、被処
理物が入口から出口まで直進状に移動することを防止
し、被処理物の熱処理炉内の滞留時間を十分に取ること
ができ、さらに、仕切板を炉芯管の中央近傍に設けたも
のに比べ、より大量の被処理物を一度に処理でき、生産
効率の大幅な向上を図ることができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる連続熱処理炉の概略構成を示
す縦断側面図である。
【図2】その要部構成を示す一部省略斜視図である。
【図3】従来例にかかる連続熱処理炉の概略構成を示す
縦断側面図である。
【符号の説明】
1 連続熱処理炉 2 仕切板 4 開口部 S セラミックス原料(被処理物)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物(S)を収納したうえで周方向
    に沿って回転駆動される円筒状の炉芯管(11)を備え
    た連続熱処理炉であって、 前記炉芯管(11)は、前記被処理物(S)を投入する
    入口と、処理ずみの前記被処理物を排出する出口とを相
    対する端部に備え、前記出口側の端部近傍の内部に、被
    処理物(S)の移動を抑制する複数の仕切板(2)を
    心方向に沿って離間するようにそれぞれ取り付けるとと
    もに、各仕切板(2)には、被処理物(S)の所定量の
    みが通過しうる開口部(4)を互いに対向しない位置ご
    とに形成していることを特徴とする連続熱処理炉。
JP5109322A 1993-05-11 1993-05-11 連続熱処理炉 Expired - Lifetime JP3067462B2 (ja)

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JPH06323735A JPH06323735A (ja) 1994-11-25
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