JPH01242610A - 艶消し熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

艶消し熱可塑性樹脂組成物

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JPH01242610A
JPH01242610A JP6894688A JP6894688A JPH01242610A JP H01242610 A JPH01242610 A JP H01242610A JP 6894688 A JP6894688 A JP 6894688A JP 6894688 A JP6894688 A JP 6894688A JP H01242610 A JPH01242610 A JP H01242610A
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恭之 広本
Kaoru Matsunaga
薫 松永
Koichi Matsuda
幸一 松田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は艶消し熱可塑性樹脂組成物及びグラフト共重合
体の製造方法に係り、特に耐衝撃性、耐候性、剛性、成
形性等の特性に優れると共に艶消し性にも優れた、特定
のグラフト共重合体及び硬質共重合体を配合してなる艶
消し熱可塑性樹脂組成物及びそのグラフト共重合体の製
造方法に関する。
[従来の技術] 熱可塑性樹脂は、その優れた成形性、その他の特性から
、従来より各種製品の成形材料として用いられている。
特に、近年、自動車内装部品、電気器具、カメラケース
等の成形材料としては、高級感等を備える光沢値の低い
、いわゆる艶消し熱可塑性樹脂組成物が採用されている
従来、艶消し熱可塑性樹脂を製造する方法としては、特
定条件下での乳化重合による方法、あるいは、無機物、
例えばチタン、マグネシウム、カルシウム等の酸化物又
はその炭酸塩を熱可塑性樹脂に混合したり、ジエン系ゴ
ム状重合物をラテックスや粉末で添加する方法がある。
[発明が解決しようとする課題] 乳化重合で艶消し性に優れたABS系熱可塑性樹脂を得
ようとする場合、グラフト共重合物のグラフト率を下げ
ジエン系ゴム弾性体同志の凝集によって艶消しを発現さ
せる方法があるが、一般にABS樹脂用に使用されてい
る中粒子径(0,2〜0.4μm)のジエン系ゴム弾性
体では、耐衝撃性が低下することや、凝集が十分でない
場合には、十分に満足し得る艶消し性が得られないとい
う欠点がある。また、大粒子径(0,5〜0.7μm)
のジエン系ゴム弾性体やゲル含有率の低いジエン系ゴム
弾性体を用いて重合する場合には、グラフト重合時のラ
テックス安定性が低下したり、成形品の表面硬度が不足
するなどの問題がある。
一方、無機物を樹脂に混合する方法では、耐衝撃性等の
物性の低下が著しい、これに対し、ジエン系ゴム状重合
物を添加する方法では、衝撃強度の低下は少ない反面、
表面硬度や剛性の低下が大きいという欠点がある。また
、いずれの方法においても、得られる成形品にフローマ
ーク、シルバーストリーク等の欠陥が生じ易いという欠
点がある。
エチレン−グリシジルメタクリレート(GMA)共重合
体(特開昭59−89346)、スチレン−GMA共重
合体(特開昭57−190037)やエチレン−酢酸ビ
ニル−GMA共重合体、スチレンアクリロニトリル(S
AN)−GMA共重合体を用いる方法も知られているが
、これらの共重合体を、例えばアクリロニトリル−ブタ
ジェン−スチレン共重合体(ABS樹脂)に添加しても
、表面光沢40%以下で常温衝撃値(ASTMノツチ付
アイゾツト)、20kg−cm/cm以上を確保するこ
とはできない。
一般に艶消し熱可塑性樹脂が使用される自動車内装部品
、電気器具部品やカメラケース等は衝撃を受ける可能性
が高く、しかも絶えず手や布で接触される部分であると
ころから、特に成形品表面の傷つき難さが求められてい
るが、従来の技術では、要求特性を十分に満足する十分
に低い光沢値であると共に、高い耐衝撃性、剛性及び良
好な成形性を具備する艶消し熱可塑性樹脂は得られてい
ない。
本発明は上記従来の問題点を解決し、十分に低い光沢値
で艶消し性に優れると共に高い耐fI It性、剛性、
及び良好な成形性と耐候性を有し、諸特性のバランスに
も優れる艶消し熱可塑性樹脂組成物及びこの組成物に配
合されるグラフト共重合体の製造方法を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明の艶消し
熱可塑性樹脂組成物は、■ エチレン・プロピレン非共
役ジエン共重合体(以下rEPDMJと略記する。)の
ゴム成分40〜80重量部 及び ■ ビニル芳香族化合物50〜90重量%、ビニルシア
ン化合物15〜40重量%及び不飽和エポキシ化合物0
.1〜10重量%を含むモノマー混合物60〜20重量
部 よりなるグラフト共重合体10〜601i量部と、 ■ ビニル芳香族化合物50〜90重量%、ビニルシア
ン化合物10〜40重量%及びN−フェニルマレイミド
0〜25重量%を含む硬質共重合体90〜40重量部と
、 を含有することを特徴とする。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、上記艶消し熱可
塑性樹脂組成物の100重量部に更に下記I〜IIIの
1種又は2種以上を含むものであっても良い。
■ ビニル系化合物99〜75重量%及びエチレン性不
飽和カルボン酸1〜25重量%を含むエチレン性不飽和
カルボン酸系共重合体0.1〜20重量量部 ■! 変性低分子量α−オレフィン共重合体0. 1〜
10重量部 III  熱可塑性樹脂1〜30重量部また、本発明の
グラフト共重合体の製造方法は、EPDMを乳化して粒
径0.2〜1μmのラテックスを得、このラテックスの
ゴム成分100重量部に対して有機過酸化物0.1〜5
.0重量部及び多官能性化合物0.1〜5.01!量部
を加えて60〜140℃で反応させることにより製造さ
れた架橋EPDMラテックス40〜80重量部と、前記
■のモノマー混合物60〜20重量部とをグラフト重合
させることにより、前記グラフト共重合体を製造する方
法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、前記■のゴム成
分40〜80重量部に、前記■のそツマ−混合物60〜
20I!量部をグラフト共重合させてなるグラフト共重
合体と、前記[c]の硬質共重合体とを特定割合で含有
するものである。
■のゴム成分であるEPDMは、ジオレフィンノとエチ
レン及びプロピレンのゴム状共重合体であるが、含有さ
れるジオレフィンとしては、ジシクロペンタジェン、1
.4−ヘキサジエン、1.4−へブタジェン、1,5−
シクロオクタジエン、6−メチル−1,5−へブタジェ
ン、11−エチル−1,11−トリデカジエン、5−メ
チレン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン、2.5−ノルボルナジェン、2−メチル−2
,5−ノルボルナジェン、2−メチル−2,5−ノルボ
ルナジェン、メチルテトラヒドロインデン、リモネン等
を挙げることができる。
[b]のモノマー混合物はビニル芳香族化合物50〜9
0重量%、ビニルシアン化合物15〜40重量%及び、
不飽和エポキシ化合物0.1〜10重量%を含むもので
あるが、これらのモノマー成分のうち、ビニル芳香族化
合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン等が挙げられ、ビニルシアン化合物として
は、アクリロニトリル、メタクリレートリル等が挙げら
れる。また、不飽和エポキシ化合物としては、不飽和グ
リシジルエステル類、不飽和グリシジルエーテル類、エ
ポキシアルケン類、p−グリシジルスチレン類、具体的
にはグリシジルメタクリレート等が挙げられる。
上記■及び■成分の特定配合で得られるグラフト共重合
体は、本発明の方法に従って、例えば次のようにして製
造するのが好ましい。
即ち、まずEPDMより架橋EPDMラテックスを製造
する。EPDMを適当な溶剤に溶解してEPDM溶液を
調整し、これに乳化剤を添加する。この場合、溶剤とし
ては、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族又は脂
環族炭化水素溶剤を用いることができ、EPDM溶液は
、通常5〜25重量%EPDM濃度に調整するのが好ま
しい。乳化剤としては特に制限はないが、例えば、オレ
イン酸カリウム、不均化ロジン酸カリウム等のアニオン
系界面活性剤が用いられる。乳化剤の添加量はEPDM
に対して1〜10重量%重量上程るのが好ましい。なお
、乳化剤は、例えばオレイン酸をEPDM溶液に混合し
ておき、これに、水酸化カリウム水溶液を添加して、オ
レイン酸カリウムを生成させることにより添加すること
もで台る。
EPDM溶液を乳化剤により乳化させた後は、十分に攪
拌後、溶剤を留去して粒径0.2〜1μm程度のラテッ
クスを得る。次いで、このラテックスのゴム成分100
重量部に対して、ジビニルベンゼン等の多官能性化合物
を0.1〜5.0重量部及びジ−t−ブチルパーオキシ
トリメチルシクロヘキサン等の有機過酸化物を0.1〜
5.0重量部添加して、60〜140℃で0.5〜5.
0時間程度反応させて架橋EPDMラテックスを調整す
る。
本発明において、このようにして調整される架橋EPD
Mラテックスのゲル含量は40〜95重量%程度である
ことが好ましい。なお、架橋EPDMラテックスのゲル
含量は、このラテックスを希硫酸にて凝固させ、水洗乾
燥した後、これを1g採取し、200ml1のトルエン
中に40時間浸漬し、次いで、200メツシユのステン
レス金網にて濾過し、残漬を乾燥することによって求め
ることができる。
次いで、このようにして調整した架橋EPDMラテック
ス40〜80重量部と、[b]のモノマー混合物60〜
201i量部に、重合開始剤、連鎖移動剤等を添加して
好適な重合温度に加温してグラフト重合させる。
重合開始剤としては、ABSグラフト共重合において一
般に使用される過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等
の熱分解系開始剤、あるいは、有機ハイドロパーオキサ
イド/鉄塩等のレドックス系開始剤のいずれを用いても
よく、その添加方法にも特に制限はなく、−括添加、回
分添加、連続添加のいずれをも採用することができる。
重合を終了したグラフト重合ラテックスには、必要に応
じて酸化防止剤を添加する0次いで、得られたグラフト
重合ラテックスから樹脂固形物を析出させる。この場合
、析出剤としては、例えば硫酸、酢酸、塩化カルシウム
、硫酸マグネシウム等の水溶液を単独又は併用して用い
ることができる。析出剤を添加したグラフト重合ラテッ
クスは、加熱、攪拌した後析出物を分離し、これを水洗
、脱水、乾燥の工程を経てグラフト共重合体とする。
本発明において、グラフト共重合体を構成する■EPD
Mが80重量部を超え、■モノマー混合物が20重量部
未満であると、耐熱性に劣る。−方、■EPDMが40
重量部未満で、■モノマー混合物が60重量部を超える
と高い?fI!I強度は得られない。
また、この■モノマー混合物において、不飽和エポキシ
化合物が0.1重量%未満では艶消し効果が十分ではな
く、また10重量%を超えると成形品の表面に光沢ムラ
が発生し、均一な艶消し状態が得にくくなる。ビニル芳
香族化合物が50重量%未満では熱変色が大きく、90
重量%を超えると衝撃強度、引張強度が低下する。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物を構成する他方の成
分である■硬質共重合体は、ビニル芳香族化合物50〜
90!l量%、ビニルシアン化合物10〜40重量%及
びN−フェニルマレイミド0〜25重量%を含むもので
ある。ここで、ビニル芳香族化合物としてはα−メチル
スチレン、スチレン等が挙げられ、ビニルシアン化合物
としてはアクリロニトリル等が挙げられる。上記配合よ
りなる硬質重合体は、製品の耐熱性向上に極めて有効で
ある。
■硬質共重合体は、上記各成分を重合させて合成される
が、その重合方法としては特に制限はなく、乳化重合、
懸濁重合等が採用される。
硬質共重合体を乳化重合で合成する場合、乳化剤として
は、ロジン酸カリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等の一般的な乳化重合用乳化剤を用いることが
できる。また、重合開始剤としては有機、無機の過酸化
物系開始剤が用いられ、連鎖移動剤にはメルカプタン類
、α−メチルスチレンダイマー、テルペン類等が用いら
れる。
硬質共重合体を懸濁重合で合成する場合、懸濁剤として
は、トリカルシウムフォスファイト、ポリビニルアルコ
ール等が用いられ、懸濁助剤にはアルキルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム等を用いることができる。また、開始
剤としては、有機パーオキサイド類が用いられ、連鎖移
動剤にはメルカプタン類、α−メチルスチレン、テルペ
ン類等を用いることができる。
硬質共重合体の合成には、これを構成する単量体を所定
量混合し、適当な乳化剤又は懸濁剤、開始剤、連鎖移動
剤を添加して重合させる。次いで、乳化重合により得ら
れた硬質樹脂ラテックスの場合には樹脂固形分を析出さ
せる。この場合、析出剤としては例えば硫酸、酢酸、塩
化カルシウム、硫酸マグネシウム等の水溶液を単独又は
併用して用いることができる。析出物は必要に応じて水
洗、脱水、乾燥して硬質共重合体とする。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、前記グラフト共
重合体10〜60重量部と■硬質共重合体90〜40!
量部とを含むものであるが、グラフト共重合体の含有量
が60重量部を超えると艶消し性、耐衝撃性に優れるも
のの、耐熱変形性、表面硬度、剛性の低下を招く傾向が
ある。また、硬質共重合体が90重量部を超えると、耐
熱変形性、表面硬度、剛性に優れるが、艶消し性が十分
でなく耐衝撃性が低下する場合がある。
ところで、本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、前記
グラフト共重合体及び硬質共重合体の所定量よりなる樹
脂1ooii量部に、更に、下記I〜IIIの1種又は
2 fffi以上を配合してなるものであっても良い。
■ ビニル系化合物99〜75重量%及びエチレン性不
飽和カルボン酸1〜25重量%を含むエチレン性不飽和
カルボン酸系共重合体0.1〜20重量部 II  変性低分子量α−オレフィン共重合体0. 1
〜10重量部 III  熱可塑性樹脂1〜30重量部上記■において
、ビニル系化合物としては、スチレン等のビニル芳香族
化合物、アクリロニトリル等のビニルシアン化合物等が
挙げられる。また、エチレン性不飽和カルボン酸として
は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸及びこれらの酸無水物が挙
げられる。
■のエチレン性不飽和カルボン酸系共重合体を配合する
ことにより艶消し性、引張強度を改善することができる
11の変性低分子量α−オレフィン共重合体としては、
α−オレフィン99.8〜80重量%及び不飽和カルボ
ン酸系化合物0.2〜20重量%を含む酸変性ポリエチ
レン等が挙げられる。ここでα−オレフィンとしてはエ
チレン等が、不飽和カルボン酸系化合物としては、アク
リル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、マレイン酸モノアミド等が挙げられる。
IIの変性低分子量α−オレフィン共重合体を配合する
ことにより、艶消し性、流動性を改善することができる
IIIの熱可塑性樹脂としては、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン60、ナイロン11、ナイロン12等の
ポリアミド樹脂、又は、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリペン
タメチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル樹脂
が挙げられる。
IIIの熱可塑性樹脂を配合することにより流動性と低
荷重での熱変形性、着色性を改善することがで縫る。
このような本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、前記
所定量のグラフト共重合体と、硬質共重合体、更に必要
に応じて、前記I〜IIIの1 fi又は2種以上をバ
ンバリーミキサ−、エクストルーダー、ロールミル等を
用いて混練することにより容易に得ることができる。
[実施例] 以下、製造例、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り
、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下
において、「部」は「重量部」を示す。
製造例1 グラフト共重合体の製造 攪拌機付籾ステンレス重合禮に、第1表に示す処方で原
料を仕込み、重合を行った。重合温度は80℃で一定温
度とした。
各成分の添加時間は第1表(カッコ内)に示す通りであ
る。
重合後、酸化防止剤を添加し、硫酸にて固形分の析出を
行い、洗浄、脱水、乾燥の工程を経て、グラフト共重合
体の粉末!−1〜1−5を得た。
多糸の重合は極めて安定に進みコアグラムの発生も殆ど
なく良好な重合物を得ることができた。
なお、製造に用いたEPDMラテックスは次のようにし
て製造した。まず、三井石油化学社製EPDM (EP
T3045)100部をn−ヘキサン566部に溶解し
た後、オレイン酸4.5部を添加した重合体溶液を調製
した。別に、水180部にKOHo、9部を溶解した水
溶液を60℃に保ち、これに調製した重合体溶液を徐々
に加えて乳化した後、ホモミキサーで攪拌した。
次いで溶剤を留去し、粒径O12〜1μmのラテックス
を得た。
このラテックスに、ゴム成分100部に対してジビニル
ベンゼン1.5部、ジ−t−ブチルパーオキシトリメチ
ルシクロヘキサン1.0部を添加して120℃で1時間
反応させて架橋EPDMラテックスを調製した。
この架橋EPDMラテックスのゲル含量を、架橋EPD
Mラテックスを希硫酸にて凝固させ、水洗乾燥した後、
これを1g採取し、200 mJl+7)トルエン中に
40時間浸漬し、次いで、200メツシユのステンレス
金網にて濾過し、残渣を乾燥することによって求めたと
ころ、72重量%であった。
第1表 1) アクリロニトリル/スチレン比は3/7(モル比
)2) クメンハイドロパーオキサイド 製造例2 硬質共重合体の製造 攪拌機を備えたオートクレーブ内を十分に窒素置換した
後、第2表に示すように、それぞれ所定量のモノマー1
蒸留水、界面活性剤、懸濁安定剤、有機過酸化物を仕込
み、350rpmの割合で攪拌しつつ内温を80℃まで
昇温し、この温度で9時間重合させた0次いで、2.5
時間を要して内温を120℃まで昇温し、この温度で2
時間反応させた。得られたスラリーを洗浄し、乾燥して
、硬質共重合体2−1を得た。
第  2  表 1) アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2)  
N−フェニルマレイミド 3) ベンゾイルパーオキサイド 4)  t−ブチルパーオキシベンゾエート5) リン
酸カルシウム a)  t−ドデシルメルカプタン 製造例3 第3表に示す処方で原料を仕込み、即ち、組成■に組成
IIを100分かけて添加し、60℃で反応させて、■
のエチレン性不飽和カルボン酸系共重合体3−1.3−
2を製造した。
第  3  表 1) アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2) キ
レート剤:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 3) 次亜硫酸ホルムアルデヒドナトリウム4) クメ
ンハイドロパーオキサイド 実施例1〜3.比較例1〜7 製造例1で得られたグラフト共重合体1−1〜1−5、
製造例2で得られた硬質共重合体2−1及びその他の添
加剤を第3表に示す配合でバンバリーミキサ−にて混練
し、260℃にて成形を行なった。
得られた成形品について諸特性を試験し、結果を第4表
に示した。
なお、特性試験は以下の条件及び方法で行なった。
アイゾツト衝撃値(kg−am/cm)=ASTM (
D256)ノツチ付 アイゾツト、測定温度23℃ 熱変形温度(1) =ASTM (0648−56) 引張強度(kg/am2) =ASTM  (D638)1/8− 測定温度23℃ 曲げ強度(kg/cm’) =ASTM (D790) 光沢(反射率)+スガ試験機特製デジタル変角光計UG
V−5Dを用い、入射 角60°、反射角60°での反 耐重の測定を行なう。
外   観   ==O:良い △ :若干良い × :若干悪い ××:悪い 流動性(kg/cm” ) 千260℃における射出成形時 の最小充填圧力(kg/crn”) にて評価した。
実施例4〜9.比較例8〜14 製造例1で得られたグラフト共重合体1−1〜1−5、
製造例2で得られた硬質共重合体2−1、製造例3で得
られた共重合体(I)3−1゜2及びその他の添加剤を
第5表に示す配合でバンバリーミキサ−にて混練し、2
60℃にて成形を行なった。
得られた成形品について実施例1と同様にして諸特性を
試験し、結果を第5表に示した。
実施例10〜14.比較例15〜17 製造例1で得られたグラフト共重合体1−1〜1−5、
製造例2で得られた硬質共重合体2−1及び酸変性ポリ
エチレンを第6表に示す配合で、バンバリーミキサ−に
て混練し、260℃にて成形を行なった。
得られた成形品について実施例1と同様にして諸特性を
試験し、結果を第6表に示した。
実施例15〜25.比較例18〜21 製造例1で得られたグラフト共重合体1−1〜1−5、
製造例2で得られた硬質共重合体2−1、製造例3で得
られた共重合体(I)3−1、酸変性ポリエチレン、ナ
イロン及びポリブチレンテレフタレートを、第7表に示
す配合でバンバリーミキサ−にて混練し、260℃にて
成形を行なった。
得られた成形品について実施例1と同様にして諸特性を
試験し、結果を第7表に示した。なお、比較のため、実
施例2の組成物No、4−3についても、その測定値を
実施例25として併記し実施例26〜33.比較例22 第4表のNo、4−2.4−3.4−4、第5表のNo
、5−3.5−8、第6表のNo。
6−3.6−6.6−7の成形体について、下記方法に
より耐候性を調べた。結果を第8表に示す、また、比較
例22として、汎用ABS樹脂(ゴム含量20重量%)
についても同様に耐候性を調べ、結果を第8表に併記し
た。
耐候性 試験片をウェザ−メーター(スガ試験機製サンシャイン
・スーパーロングライフ・キセノン・ウェザ−メーター
WEL−6XS−HCH−8)を用いて、ブラックパネ
ル温度、83℃(降雨なし)で200時間及び400時
間後のアイゾツト衝撃値(ASTM  D  256に
準じた。
−30℃、ノツチなし)を測定し、この衝撃値にて評価
した。
第5表〜第8表の結果より、本発明の艶消し熱可塑性樹
脂組成物は、耐熱性、耐候性、艶消し性、耐衝撃性等の
バランスが良好で、極めて優れた特性を有することが明
らかである。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物
によれば、耐衝撃性を有すると共に、光沢値が十分低く
いわゆる艶消し性に優れた成形品を与えることができ、
しかも引張強度及び表面硬度等も十分に高く、剛性に優
れた熱可塑性樹脂成形品を得ることができる。従って、
このような本発明の熱可塑性樹脂組成物は、自動車内装
部品、電気器具、カメラケース等の成形材料等として極
めて有用である。
特に本発明においては、前記!〜!!!の成分を配合す
ることにより、その特性を著しく高めることができる。
また、このような本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物に
配合されるグラフト共重合体は、本発明のグラフト共重
合体の製造方法により、工業的に極めて有利に製造され
る。
代理人  弁理士  重 野  剛

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)下記[a]のゴム成分40〜80重量部及び下記
    [b]のモノマー混合物60〜20重量部よりなるグラ
    フト共重合体10〜60重量部と、下記[c]の硬質共
    重合体90〜40重量部とを含有することを特徴とする
    艶消し熱可塑性樹脂組成物。 [a]エチレン・プロピレン非共役ジエン共重合体 [b]ビニル芳香族化合物50〜90重量%、ビニルシ
    アン化合物15〜40重量%及び不飽和エポキシ化合物
    0.1〜10重量%を含むモノマー混合物 [c]ビニル芳香族化合物50〜90重量%、ビニルシ
    アン化合物10〜40重量%及びN−フェニルマレイミ
    ド0〜25重量%を含む硬質共重合体 (2)特許請求の範囲第1項に記載の樹脂組成物100
    重量部に、下記 I 〜IIIの1種又は2種以上を配合して
    なることを特徴とする艶消し熱可塑性樹脂組成物。 I  ビニル系化合物99〜75重量%及びエチレン性
    不飽和カルボン酸1〜25重量%を含むエチレン性不飽
    和カルボン酸系共重合体 0.1〜20重量部 II 変性低分子量α−オレフィン共重合体 0.1〜10重量部 III 熱可塑性樹脂1〜30重量部 (3)エチレン・プロピレン非共役ジエン共重合体を乳
    化して粒径0.2〜1μmのラテックスを得、このラテ
    ックスのゴム成分100重量部に対して有機過酸化物0
    .1〜5.0重量部及び多官能性化合物0.1〜5.0
    重量部を加えて60〜140℃で反応させることにより
    製造された架橋エチレン・プロピレン非共役ジエンラテ
    ックス40〜80重量部を、ビニル芳香族化合物50〜
    90重量%、ビニルシアン化合物15〜40重量%及び
    不飽和エポキシ化合物0.1〜10重量%を含むモノマ
    ー混合物60〜20重量部とグラフト重合させることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のグラフト共重
    合体の製造方法。
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