JPH10204237A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH10204237A
JPH10204237A JP9006753A JP675397A JPH10204237A JP H10204237 A JPH10204237 A JP H10204237A JP 9006753 A JP9006753 A JP 9006753A JP 675397 A JP675397 A JP 675397A JP H10204237 A JPH10204237 A JP H10204237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
rubber polymer
copolymer
parts
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9006753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3850504B2 (ja
Inventor
Kazuhito Wada
一仁 和田
Yasuhiro Mishima
育宏 三島
Shigemi Matsumoto
繁美 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP00675397A priority Critical patent/JP3850504B2/ja
Priority to US08/984,988 priority patent/US5955541A/en
Publication of JPH10204237A publication Critical patent/JPH10204237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3850504B2 publication Critical patent/JP3850504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/04Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • C08L25/04Homopolymers or copolymers of styrene
    • C08L25/08Copolymers of styrene
    • C08L25/12Copolymers of styrene with unsaturated nitriles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L33/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L33/04Homopolymers or copolymers of esters
    • C08L33/06Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, which oxygen atoms are present only as part of the carboxyl radical

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ強度、曲げ弾性率、引張強度などの剛性
が低く、耐衝撃性が高く、さらに、衝撃時の応力が低
く、衝撃時の吸収エネルギーが大きく、かつ耐熱変形性
が高く、成形加工性にすぐれた熱可塑性樹脂組成物をう
る。 【解決手段】 Tg(ガラス転移温度)が20℃以下の
共重合体(I)5〜65重量部、マレイミド系共重合体
(II)20〜80重量部、およびグラフト率が10〜7
0%であるグラフト共重合体(III)15〜75重量部
を合計100重量部になるように含有してなる熱可塑性
樹脂組成物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形加工性(表面
外観性)(耐フローマーク性、顔料分散性で評価され
る)にすぐれ、曲げ強度、曲げ弾性率、引張強度などの
剛性が低く、耐衝撃性が高く、さらに、衝撃時の応力が
低く、衝撃時の吸収エネルギーが大きく、かつ耐熱変形
性が高く、流動性にすぐれた熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】スチ
レン系樹脂、とくにABS系樹脂は、すぐれた剛性、耐
衝撃性、耐熱変形性などを有するため、各種雑貨、自動
車の内外装材、ジャー炊飯器、電子レンジ、掃除機など
の家電製品のハウジングや部品、電話機、ファクシミリ
などOA機器のハウジングや部品などに広く使用されて
いる。近年、とくに自動車の内外装材では、高温下での
寸法安定性、成形加工性(表面外観性)などの特性とと
もに、米国などの側突規制に見られるように、衝突時の
安全性の向上に必要な軟質性(低剛性)が望まれてい
る。
【0003】自動車の内外装材に近年とくに望まれてい
る前記特性、とくに安全性向上のための軟質性(低剛
性)および成形加工性(表面外観性)を満足させるため
に各種の検討が行なわれているが、いまだ充分な特性を
有するものがえられていない。
【0004】たとえば、特開昭59−20346号公報
では、ゴム強化スチレン系樹脂に特定の可塑剤を添加す
る方法が開示されているが、耐熱変形性が低く、可塑剤
の揮発もあり、満足できるものではない。特定の組成を
有するポリプロピレン系樹脂の使用も検討されている
が、ヒケによる成形品の表面外観性の不良、ソリによる
寸法安定性の不良、他材料との接着性に劣るなどの欠点
を有している。
【0005】また、ABS系樹脂およびアクリル酸エス
テル系共重合体の組成物について、特開昭58−179
257号公報には、ゴム含有スチレン系樹脂とゲル含有
率の高いアクリル酸エステル系共重合体とからなる組成
物の耐薬品性が向上すること、特開昭63−17954
号公報には、ゴム含有マレイミド−スチレン系共重合体
とABS樹脂とアクリル酸エステル系共重合体とからな
る組成物の耐薬品性が向上することが記載されている
が、これらの組成物のばあいには、表面外観性が不良と
なり、剛性が高く、衝撃時の応力が高く、本発明の目的
とする表面外観性がすぐれ、衝撃時の応力が低く、衝撃
時の吸収エネルギーが大きく、かつ軟質性、耐衝撃性に
すぐれた組成物はえられていない。
【0006】さらに、特開昭63−17954号公報に
記載されているゴム含有マレイミド−スチレン系共重合
体とABS樹脂とアクリル酸エステル系共重合体とから
なる組成物に顔料を添加して使用すると、色ムラが発生
するという問題がある。
【0007】一方、特開平8−27336号公報に記載
されている衝撃時の応力が低く、衝撃時の吸収エネルギ
ーが大きく、かつ軟質性、耐衝撃性にすぐれたゴム含有
マレイミド−スチレン系共重合体とABS樹脂とアクリ
ル酸エステル系共重合体とからなる組成物においても、
表面外観性の不良(フローマークの発生)が問題となっ
ている。
【0008】本発明は、前記のごとき問題を解消し、成
形加工性(表面外観性)にすぐれ、曲げ強度、引張強度
などの剛性が低く、耐衝撃性が高く、衝撃時の応力が低
く、衝撃時の吸収エネルギーが大きく、かつ耐熱変形性
が高く、流動性にすぐれた熱可塑性樹脂組成物を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、特定のアクリル
酸エステル系共重合体、特定のマレイミド系共重合体お
よび(メタ)アクリル酸エステル系酸基含有ラテックス
を用いた凝集肥大法により製造した特定のゴム重合体
に、特定の単量体混合物をグラフトさせた特定のグラフ
ト共重合体からなる樹脂組成物が、成形加工性(表面外
観性)にすぐれ、剛性が低く、耐衝撃性が高く、衝撃時
の応力が低く、衝撃時の吸収エネルギーが大きく、かつ
耐熱変形性が高く、流動性にすぐれた熱可塑性樹脂組成
物がえられることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】すなわち、本発明は、アクリル酸エステル
40〜85%(重量%、以下同様)、シアン化ビニル化
合物15〜40%、芳香族ビニル化合物0〜45%およ
びこれらと共重合可能な単量体0〜30%(合計100
%)を重合してなるTgが20℃以下でゲル含有率が1
0%以下のアクリル酸エステル系共重合体(I)5〜6
5部(重量部、以下同様)、シアン化ビニル化合物10
〜40%、マレイミド系単量体5〜50%、芳香族ビニ
ル化合物10〜85%およびこれらと共重合可能な単量
体0〜30%(合計100%)を重合してなるマレイミ
ド系共重合体(II)20〜80部、体積平均粒径が10
0〜1000nmのジエン系ゴム重合体、オレフィン系
ゴム重合体およびアクリル系ゴム重合体のなかの1種以
上のゴム重合体(A)に、(メタ)アクリル酸エステル
30〜85%、シアン化ビニル化合物0〜35%、芳香
族ビニル化合物15〜35%およびこれらと共重合可能
な単量体0〜30%(合計100%)の単量体混合物を
グラフト重合してなるグラフト部(B)からなり、グラ
フト率が10〜70%であるグラフト共重合体(III)
15〜75部が合計100部になるように配合してなる
熱可塑性樹脂組成物(請求項1)、ゴム重合体(A)
が、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸およびクロ
トン酸のうちの少なくとも1種の不飽和酸(c)5〜5
0%、アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メ
タ)アクリレート(d)50〜95%、および(c)成
分および(d)成分と共重合可能な単量体0〜40%を
重合させることにより調製した酸基含有ラテックス
(S)を使用する凝集肥大法により製造したゴム重合体
であり、かつ、アクリル酸エステル系共重合体(I)、
マレイミド系共重合体(II)のメチルエチルケトン可溶
分の還元粘度(30℃、N,N−ジメチルホルムアミド
溶液中)がいずれも0.3〜1.2dl/gであり、か
つゴム重合体含有率が熱可塑性樹脂組成物[(I)+
(II)+(III)]中5〜50%である請求項1記載の
熱可塑性樹脂組成物(請求項2)、およびゴム重合体
(A)が、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸およ
びクロトン酸のうちの少なくとも1種の不飽和酸(c)
5〜25%、アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
アクリレート(d−1)5〜30%、アルキル基の炭素
数が1〜12のアルキルメタクリレート(d−2)20
〜80%、(c)成分、(d−1)成分および(d−
2)成分と共重合可能な芳香族ビニル化合物、分子中に
2つ以上の重合性の官能基を有する単量体および(また
は)シアン化ビニル化合物0〜40%を重合させること
により調製した酸基含有ラテックス(S−1)を使用す
る凝集肥大法により製造したゴム重合体である請求項1
または2記載の熱可塑性樹脂組成物(請求項3)に関す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に使用するアクリル酸エス
テル系共重合体(I)は、剛性を低くし、衝撃時の吸収
エネルギーを大きくするために使用される成分であり、
アクリル酸エステルが40〜85%、剛性の点から好ま
しくは50〜80%、さらに好ましくは55〜75%、
シアン化ビニル化合物が15〜40%、耐衝撃性の点か
ら好ましくは20〜35%、さらに好ましくは20〜3
0%、芳香族ビニル化合物が0〜45%、加工性の点か
ら好ましくは0〜30%、さらに好ましくは0〜25%
およびこれらと共重合可能な単量体0〜30%、好まし
くは0〜20%、さらに好ましくは0〜10%(合計1
00%)の共重合体である。
【0012】アクリル酸エステル系共重合体(I)にお
いて、アクリル酸エステルの割合が40%未満では、剛
性が高く、耐衝撃性が低く、また、衝撃時の応力が高
く、衝撃時の吸収エネルギーが小さくなり、85%をこ
えると、耐熱変形性が低く、剥離しやすくなる。また、
シアン化ビニル化合物の割合が15%未満では、剥離し
やすく、衝撃時の吸収エネルギーが小さくなり、40%
をこえると剥離しやすく、剛性が高く、耐衝撃性が低
く、また、衝撃時の応力が高く、衝撃時の吸収エネルギ
ーが小さくなる。さらに、芳香族ビニル化合物が45%
をこえると、耐衝撃性が低く、衝撃時の吸収エネルギー
が小さくなる。
【0013】アクリル酸エステル系共重合体(I)のT
g(ガラス転移温度)は、剛性の点から20℃以下、好
ましくは0℃以下、さらに好ましくは−10℃以下であ
る。Tgが20℃をこえると剛性が高くなる。
【0014】アクリル酸エステル系共重合体(I)のゲ
ル含有率(メチルエチルケトン2%溶液を23℃で24
時間放置し、100メッシュの金網で濾過して濾過残渣
を乾燥し、(濾過残査重量/元の重量)×100で表し
た値)は、10%以下、加工性の点から好ましくは5%
以下、さらに好ましくは3%以下である。ゲル含有率が
10%をこえると、成形性が低下する。
【0015】また、アクリル酸エステル系共重合体
(I)のメチルエチルケトン可溶分の還元粘度(30
℃、N,N−ジメチルホルムアミド溶液中)は、0.3
〜1.2dl/gであるのが好ましく、さらには0.4
〜1.0dl/g、とくには0.45〜0.9dl/g
である。該還元粘度が0.3dl/g未満では耐衝撃性
が、1.2dl/gをこえると加工性が低下する傾向に
ある。
【0016】前記アクリル酸エステルの例としては、た
とえばメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラ
ウリルアクリレート、ステアリルアクリレートなどの炭
素数が1〜18のアルキル基を有するアクリル酸アルキ
ルエステル、2−ヒドロキシルエチルアクリレート、グ
リシジルアクリレートなどがあげられる。これらのうち
では、ブチルアクリレートが工業的見地から好ましい。
これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0017】前記シアン化ビニル化合物の例としては、
たとえばアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが
あげられる。これらのうちではアクリロニトリルが工業
的見地から好ましい。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0018】前記芳香族ビニル化合物の例としては、た
とえばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、ビニルナフタレン、クロルスチレン、ブロムスチ
レンなどがあげられる。これらのうちではスチレンが工
業的見地から好ましい。これらは単独で用いてもよく2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】また、前記アクリル酸エステルなどと共重
合可能な単量体の例としては、たとえばアクリル酸、メ
タクリル酸、マレイミド、N−フェニルマレイミドなど
があげられる。
【0020】本発明に使用されるマレイミド系共重合体
(II)は、耐熱性を高くし、同時に流動性を向上させる
ために使用される成分であり、シアン化ビニル化合物1
0〜40%、好ましくは15〜35%、マレイミド系単
量体5〜50%、好ましくは10〜45%、芳香族ビニ
ル化合物10〜85%、好ましくは20〜75%および
これらと共重合可能な単量体0〜30%、好ましくは0
〜20%(合計100%)からなる単量体混合物を重合
してなる共重合体である。
【0021】マレイミド系共重合体(II)において、シ
アン化ビニル化合物の割合が10%未満では耐衝撃性
が、40%をこえると加工性が、マレイミド系単量体の
割合が5%未満では耐熱性が、50%をこえると加工性
が、芳香族ビニル化合物の割合が10%未満では加工性
が、85%をこえると耐衝撃性が、各々低下する。
【0022】マレイミド系共重合体(II)中、とくに好
ましくは単量体混合物中の芳香族ビニル化合物の含有率
が49モル%以上、さらに好ましくは50モル%以上で
あり、上限は80モル%である。前記含有率が49モル
%未満では、熱安定性、耐衝撃性、耐金型汚染性が低下
する傾向が生じる。また、80モル%をこえると耐衝撃
性が低下する傾向が生じる。
【0023】マレイミド系共重合体(II)は、メチルエ
チルケトン可溶分の還元粘度(30℃、N,N−ジメチ
ルホルムアミド溶液中)が0.3〜1.2dl/gであ
るのが好ましく、さらには0.35〜1.0dl/g、
とくには0.40〜0.9dl/gである。該還元粘度
が0.3dl/g未満では耐衝撃性が、1.2dl/g
をこえると加工性が低下する傾向にある。
【0024】マレイミド系共重合体(II)の製造に使用
するシアン化ビニル化合物の例としては、たとえばアク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどが、マレイミド
系単量体の例としては、たとえばマレイミド、N−メチ
ルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマ
レイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイ
ミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミドなどが、
芳香族ビニル化合物の例としては、たとえばスチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−イソプ
ロピルスチレン、クロルスチレン、ブロムスチレン、ビ
ニルナフタレンなどが、これらと共重合可能な単量体の
例としては、たとえば(メタ)アクリル酸およびそのメ
チル、エチル、プロピル、ブチル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−エチルヘキシル、グリシジルなどのエステルな
どがあげられる。工業的見地から、前記シアン化ビニル
化合物のうちではアクリロニトリル、前記マレイミド系
単量体のうちではN−フェニルマレイミド、前記芳香族
ビニル化合物のうちではスチレンが好ましい。これらは
それぞれ単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0025】本発明に使用されるグラフト共重合体(II
I)は、成形加工性(表面外観性)、すなわち耐フロー
マーク性、顔料分散性の改善、および耐衝撃性の向上の
ために使用される成分であり、本発明の組成物におい
て、耐フローマーク性、顔料分散性の点からとくに重要
である。
【0026】グラフト共重合体(III)は、体積平均粒
径が100〜1000nm、好ましくは200〜900
nm、さらに好ましくは250〜800nmのジエン系
ゴム重合体、オレフィン系ゴム重合体およびアクリル系
ゴム重合体のなかの1種以上のゴム重合体(A)に、
(メタ)アクリル酸エステル30〜85%、好ましくは
30〜80%、さらに好ましくは35〜75%、シアン
化ビニル化合物0〜35%、好ましくは5〜35%、さ
らに好ましくは10〜35%、芳香族ビニル化合物15
〜35%、好ましくは20〜35%、さらに好ましくは
25〜35%、およびこれらと共重合可能な単量体0〜
30%、好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0〜
15%(合計100%)の単量体混合物をグラフト重合
してなるグラフト部(B)からなり、グラフト率が10
〜70%、好ましくは20〜60%、さらに好ましくは
25〜55%のものである。グラフト共重合体(III)
が、前記のごとき特定のゴム重合体(A)に特定の単量
体混合物を重合させたグラフト部(B)からなり、特定
のグラフト率のものであるため、アクリル酸エステル系
共重合体(I)およびマレイミド系共重合体(II)との
相溶性、分散性が良好となり、かつ、本発明の組成物の
成形加工性(表面外観性)、すなわち耐フローマーク
性、顔料分散性が良好となる。
【0027】前記ゴム重合体(A)の体積平均粒径が1
00nm未満のばあいには耐衝撃性が低下する傾向があ
り、1000nmをこえるばあいには耐衝撃性が低下す
る。また、グラフト部(B)を形成する単量体混合物中
のアクリル酸エステルの割合が30%未満のばあいには
耐フローマーク性が、85%をこえるばあいには耐衝撃
性が、シアン化ビニル化合物の割合が35%をこえるば
あいには熱安定性、成形加工性、耐衝撃性が、芳香族ビ
ニル化合物の割合が15%未満のばあいには耐衝撃性
が、35%をこえるばあいには耐フローマーク性が各々
低下する傾向にある。また、グラフト共重合体(III)
におけるグラフト率が10%未満のばあいには耐衝撃
性、成形加工性が、70%をこえるばあいには流動性、
成形加工性が低下する傾向にある。
【0028】ゴム重合体(A)としてジエン系ゴム重合
体を使用するばあいには物性バランス(とくに耐衝撃
性)の点から好ましく、オレフィン系ゴム重合体を使用
するばあいには低温衝撃性、流動性の点から好ましく、
また、アクリル系ゴム重合体を使用するばあいには剛性
(曲げ強度、引張強度など)の点から好ましい。
【0029】ゴム重合体(A)の具体例としては、ポリ
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリル酸エ
ステルゴム、水素化スチレン−ブタジエンゴムなどのジ
エン系ゴム重合体、エチレン−プロピレンゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエンゴムなどのオレフィン系ゴム重
合体、ポリアクリル酸エステルゴム、エチレン−アクリ
ル酸エステルゴムなどのアクリル系ゴム重合体があげら
れる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
【0030】ゴム重合体(A)にグラフトさせる前記
(メタ)アクリル酸エステルの例としては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレートなどのアルキル基の炭素数が1〜18のア
ルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
トなどが、前記シアン化ビニル化合物の例としては、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリルなどが、前記芳香
族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−イソプロピルスチレン、
クロルスチレン、ブロムスチレン、ビニルナフタレンな
どが、前記これらと共重合可能な単量体としては、(メ
タ)アクリル酸、マレイミド、N−フェニルマレイミド
などがあげられる。これらのうちでは工業的見地から、
(メタ)アクリル酸エステルとしてはメチル(メタ)ア
クリレートが、シアン化ビニル化合物としてはアクリロ
ニトリルが、芳香族ビニル化合物としてはスチレンが好
ましい。前記それぞれの単量体はそれぞれ単独で用いて
もよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0031】ゴム重合体(A)は、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸およびクロトン酸のうちの少なくと
も1種の不飽和酸(c)5〜50%、アルキル基の炭素
数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート(d)5
0〜95%および(c)成分および(d)成分と共重合
可能な単量体0〜40%を重合させることにより調製し
た酸基含有ラテックス(S)を使用する凝集肥大法によ
り製造したゴム重合体であるのが、顔料分散性、衝撃時
のエネルギー吸収、衝撃強度の点から好ましく、さら
に、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸およびクロ
トン酸のうちの少なくとも1種の不飽和酸(c)5〜2
5%、アルキル基の炭素数が1〜12のアルキルアクリ
レート(d−1)5〜30%、アルキル基の炭素数が1
〜12のアルキルメタクリレート(d−2)20〜80
%、(c)成分、(d−1)成分および(d−2)成分
と共重合可能な芳香族ビニル化合物、分子中に2つ以上
の重合性の官能基を有する単量体および(または)シア
ン化ビニル化合物0〜40%を重合させることにより調
製した酸基含有ラテックス(S−1)を使用する凝集肥
大法により製造したゴム重合体であるのが好ましい。
【0032】酸基含有ラテックス(S)または酸基含有
ラテックス(S−1)の粒径、分子量はとくに制限され
ないが、体積平均粒径が30〜1000nmが好まし
く、50〜500nmがさらに好ましい。また、メチル
エチルケトン可溶分の還元粘度(30℃、N,N−ジメ
チルホルムアミド溶液中)が0.01〜3.0dl/g
が好ましく、0.02〜1.0dl/gがさらに好まし
い。
【0033】酸基含有ラテックス(S)または酸基含有
ラテックス(S−1)を使用して凝集肥大法によりゴム
重合体(A)を製造するのに使用するゴムラテックス
は、本発明の範囲の組成のものであればいかなる開始
剤、連鎖移動剤、乳化剤を用いて製造したものでもかま
わない。
【0034】前記ゴムラテックス100部(固形分)に
対して酸基含有ラテックス(S)または酸基含有ラテッ
クス(S−1)0.1〜15部(固形分)、好ましくは
0.5〜5部を添加して凝集肥大を行なわせることによ
り顔料分散性、衝撃時エネルギー吸収、衝撃強度、製造
時の安定性の点から好ましいゴム重合体(A)を製造す
ることができる。
【0035】酸基含有ラテックス(S)または酸基含有
ラテックス(S−1)の製造に用いられる不飽和酸
(c)は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸およ
びクロトン酸の1種以上であるが、アクリル酸、メタク
リル酸が工業的見地から好ましい。
【0036】また、アルキル基の炭素数が1〜12のア
ルキル(メタ)アクリレート(d)のうちのアルキルア
クリレート(d−1)としては、アクリル酸とアルキル
基(直鎖状でも側鎖を有していてもよい)の炭素数が1
〜12のアルコールとのエステルが使用され、その具体
例としてはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシルなどがあげられる。とくにアルキル基の炭
素数が1〜8のものが工業的見地、生産性の点から好ま
しい。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。また、アルキル(メタ)アクリレー
ト(d)のうちのアルキルメタクリレート(d−2)と
しては、メタクリル酸とアルキル基(直鎖状でも側鎖を
有していてもよい)の炭素数が1〜12のアルコールと
のエステルが使用され、その具体例としては、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シルなどがあげられる。とくにアルキル基の炭素数が1
〜8のものが工業的見地、生産性の点から好ましい。こ
れらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0037】前記単量体と共重合可能な単量体である芳
香族ビニル化合物の例としては、スチレン、α−メチル
スチレン、p−メチルスチレンなど、シアン化ビニル化
合物の例としては、アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなど、また、分子中に2つ以上の重合性の官能基を
有する単量体の例としては、メタクリル酸アリル、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、トリアリルシア
ヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメリット
酸トリアリルなどがあげられる。これらはそれぞれ単独
で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0038】グラフト共重合体(III)を製造する際の
ゴム重合体(A)とグラフト単量体混合物との使用割合
は、ゴム重合体(A)100部に対してグラフト単量体
混合物10〜500部、さらには20〜200部である
のがグラフト率を制御しやすい点から好ましい。
【0039】えられるグラフト共重合体(III)のグラ
フト率は、前述のごとく10〜70%であるがゴム重合
体(A)の含有率は本発明の熱可塑性樹脂組成物
[(I)+(II)+(III)]中5〜50%、好ましく
は5〜40%とくに好ましくは10〜30%であるのが
耐衝撃性、衝撃時の応力、衝撃時の吸収エネルギー、流
動性の点から好ましい。
【0040】アクリル酸エステル系共重合体(I)、マ
レイミド系共重合体(II)、グラフト共重合体(III)
の製法は、本発明の範囲の組成物がえられるかぎりとく
に限定はなく、いかなる重合法、重合開始剤、連鎖移動
剤、界面活性剤などを用いて製造してもかまわない。た
とえば、本発明の範囲の組成に制御することができるか
ぎり、公知の塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳
化重合法、乳化−懸濁重合法、乳化−塊状重合法などい
ずれの重合法によって製造してもよいが、グラフト率を
制御しやすいという点から、乳化重合法が好ましい。
【0041】前記重合開始剤の例としては、過硫酸カリ
ウムなどの熱分解開始剤、Fe−還元剤−有機パーオキ
サイドなどのレドックス系開始剤など公知のものがあげ
られる。また、前記連鎖移動剤の例としては、t−ドデ
シルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、α−メ
チルスチレンダイマー、テルピノレンなどがあげられ
る。さらに、前記界面活性剤(乳化剤)の例としては、
オレイン酸ソーダ、パルミチン酸ソーダ、ロジン酸ソー
ダなどの脂肪酸金属塩系乳化剤、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダ、炭素数12〜20のアルキルスルホン酸
ソーダ、ジオクチルスルホコハク酸ソーダなどのスルホ
ン酸金属塩系乳化剤などがあげられる。
【0042】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、アクリル
酸エステル系共重合体(I)5〜65部、好ましくは1
0〜55部、さらに好ましくは10〜45部、マレイミ
ド系共重合体(II)20〜80部、好ましくは25〜7
0部、さらに好ましくは30〜70部、グラフト共重合
体(III)15〜75部、好ましくは20〜65部、さ
らに好ましくは20〜60部が合計100部になるよう
に配合した組成物である。アクリル酸エステル系共重合
体(I)が5部未満では剛性が高くなり、65部をこえ
ると耐熱性、耐衝撃性が低下する。マレイミド系共重合
体(II)が20部未満では耐熱性が低下し、80部をこ
えると剛性が高くなる。グラフト共重合体(III)が1
5部未満では耐衝撃性が低下し、75部をこえると耐熱
性、流動性が低下する。
【0043】本発明の組成物には、通常よく知られた酸
化防止剤、熱安定剤、UV吸収剤、顔料、帯電防止剤、
滑剤を必要に応じて適宜加えることができる。とくに、
スチレン系樹脂に用いられるフェノール系、イオウ系、
リン系、ヒンダードアミン系の安定剤、抗酸化剤、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤お
よびオルガノポリシロキサン、脂肪族炭化水素、高級脂
肪酸と高級アルコールのエステル、高級脂肪酸のアミド
またはビスアミドおよびその変性体、オリゴアミド、高
級脂肪酸の金属塩類などの内部滑剤、外滑剤などは、本
発明の組成物を成形用樹脂組成物として、より高性能な
ものとするために用いることができる。これらは単独で
用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0044】本発明の組成物には、さらに他のスチレン
系樹脂、たとえばアクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−α−メチルスチレン
共重合体、アクリロニトリル−α−メチルスチレン共重
合体、アクリロニトリル−メチルメタクリレート−α−
メチルスチレン共重合体、スチレン−マレイミド共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−メ
チルメタクリレート共重合体などや、ポリカーボネート
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド
樹脂などをアクリル酸エステル系共重合体(I)、マレ
イミド系共重合体(II)およびグラフト共重合体(II
I)の合計量に対して50%以下、好ましくは40%以
下の範囲で混合して目的の性能に調整してもよい。
【0045】本発明の組成物の製造は、アクリル酸エス
テル系共重合体(I)、マレイミド系共重合体(II)お
よびグラフト共重合体(III)の製法によっても異なる
が、たとえばこれらをラテックス、スラリー、溶液、粉
末、ペレットなどの状態で混合することにより、あるい
はこれらの2種以上の状態のものを組み合わせて混合す
ることによって行なうことができる。
【0046】重合後のアクリル酸エステル系共重合体
(I)のラテックス、マレイミド系共重合体(II)のラ
テックスおよび(または)グラフト共重合体(III)の
ラテックスからポリマー粉末を回収するばあいには、通
常の方法、たとえばラテックスに塩化カルシウム、塩化
マグネシウム、硫酸マグネシウムのようなアルカリ土類
金属の塩、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムのようなア
ルカリ金属の塩、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸のような無
機酸および有機酸を添加することでラテックスを凝固さ
せたのち、脱水乾燥する方法で行なえばよい。また、ス
プレー乾燥法も使用できる。
【0047】安定剤の使用する量の一部を分散液の状態
でこれら樹脂のラテックスあるいはスラリーに添加する
こともできる。
【0048】本発明の樹脂組成物は、アクリル酸エステ
ル系共重合体(I)、マレイミド系共重合体(II)、グ
ラフト共重合体(III)の単独あるいはこれら2種以上
の混合物からなる粉末、ペレットに対し、前記の安定
剤、必要ならば滑剤、顔料などを配合し、バンバリミキ
サー、ロールミル、1軸押出機、2軸押出機など公知の
溶融混練機にて混練することができる。
【0049】本発明の組成物が請求項1記載の組成物の
ばあい、剛性が低く、耐衝撃性が高く、成形加工性(表
面外観性)にすぐれるという効果がえられる。
【0050】前記請求項1記載の組成物を請求項2記載
の組成物にしたばあいには、さらに耐フローマーク性、
顔料分散性、耐衝撃性が良好となる。
【0051】前記請求項1または2記載の組成物におけ
るゴム重合体(A)を請求項3記載のゴム重合体にした
ばあいには、さらに衝撃時の吸収エネルギーが向上す
る。
【0052】
【実施例】以下、本発明の組成物を具体的な実施例に基
づいて説明するが、これら実施例は本発明を限定するも
のではない。
【0053】なお、使用する略号とその内容の関係を以
下に示す。
【0054】BA:ブチルアクリレート AN:アクリロニトリル 2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート St:スチレン PMI:N−フェニルマレイミド αMSt:α−メチルスチレン BMA:ブチルメタクリレート MAA:メタクリル酸 tDM:t−ドデシルメルカプタン CHP:クメンハイドロパーオキサイド また、評価は下記の方法で行なった。
【0055】[Tg(ガラス転移温度)]共重合体
(I)のTgは、各成分のホモポリマーのTg(ポリマ
ーハンドブック記載)からFox式を用いて算出した。
【0056】[ゲル含有率]共重合体(I)のラテック
スに塩化カルシウムを加えて凝固させた。凝固スラリー
を熱処理、脱水乾燥してえた樹脂粉末を、2%のメチル
エチルケトン溶液とし、23℃で24時間放置し、10
0メッシュの金網で濾過して濾過残渣を乾燥し、測定
し、次式から求めた。 ゲル含有率(%)=(濾過残渣重量/元の重量)×10
【0057】[還元粘度]共重合体(I)または共重合
体(II)のラテックスに塩化カルシウムを加えて凝固さ
せた。凝固スラリーを熱処理、脱水乾燥してえた樹脂粉
末を、0.3g/dl濃度のN,N−ジメチルホルムア
ミド溶液として、30℃で還元粘度を測定した。
【0058】[グラフト共重合体のグラフト率]グラフ
ト共重合体(III)のパウダーを、メチルエチルケトン
に溶解して、遠心分離し、メチルエチルケトン可溶分と
不溶分をえた。この不溶分と可溶分との比率から、グラ
フト率を特定した。
【0059】[ゴム重合体の体積平均粒径]ゴム重合体
ラテックスについて、パシフィックサイエンス社製のナ
イコンプ粒径測定機を用いて測定した。
【0060】[重合時の転化率]重合時の転化率は、固
形分濃度より、計算した。
【0061】[熱可塑性樹脂組成物の特性] (アイゾット衝撃強度)(株)ファナック製FAS10
0B射出成形機を使用し、シリンダー温度250℃で試
験片を作製し、ASTM D−256規格(1/4イン
チ厚さ)にしたがって23℃で測定した。
【0062】(引張強度、引張伸び)(株)ファナック
製FAS100B射出成形機を使用し、シリンダー温度
250℃で1号ダンベルを作製し、ASTM D638
規格にしたがって23℃で評価した。
【0063】(曲げ強度、曲げ弾性率)(株)ファナッ
ク製FAS100B射出成形機を使用し、シリンダー温
度250℃で試験片を作製し、ASTM D790規格
にしたがって23℃で評価した。
【0064】(耐熱性(HDT))(株)ファナック製
FAS100B射出成形機を使用し、シリンダー温度2
50℃で試験片を作製し、ASTM D648の18.
6kg/cm2荷重の熱変形温度で評価した。
【0065】(流動性)(株)ファナック製FAS10
0B射出成形機を使用し、シリンダー温度250℃、射
出圧力1350kg/cm2にて、3mm厚さのスパイ
ラル形状の金型内における樹脂の流動長で評価した。
【0066】(衝撃時の応力、吸収エネルギー)(株)
ファナック製FAS100B射出成形機を使用し、シリ
ンダー温度250℃で試験片(2mm厚×100mm×
150mm平板)を作製し、23℃、高さ1.5m、5
kg錘の落下による荷重−時間変化をダイナタップ社製
計装化衝撃試験機を用いて測定し、最大荷重を衝撃時の
応力とした。また、荷重−時間変化の積分値を吸収エネ
ルギー(単位:J)とした。
【0067】剛性、衝撃時の応力は小さいほど、その他
の特性は数値が大きいほどすぐれていることを示す。
【0068】(顔料分散性)衝撃時の応力、吸収エネル
ギーの評価のために作製した2mm厚×100mm×1
50mm平板を目視観察し、下記基準にしたがって評価
した。 ○:着色むらなし △:着色むらが部分的に観察される ×:全体に着色むらが観察される
【0069】(耐フローマーク性)引張強度、引張伸び
の評価のために作製した1号ダンベルを目視観察し、下
記基準にしたがって評価した。 ○:フローマークなし △:フローマークが部分的に観察される ×:全体にフローマークが観察される
【0070】製造例1(共重合体(I)の製造) 共重合体(I−a)の製造 撹拌機、還流冷却器、チッ素導入口、モノマー導入口、
温度計の設置された反応器に、純水 250部、ジオク
チルスルホコハク酸ナトリウム 1.0部、ナトリウム
ホルムアルデヒドスルホキシレート 0.5部、EDT
A 0.01部、硫酸第一鉄 0.0025部を仕込ん
だ。
【0071】反応器を撹拌しながらチッ素気流下に65
℃まで昇温させた。65℃に到達後、BA 74部、A
N 26部、tDM 0.35部、CHP 0.3部の
混合物を連続的に7時間で滴下した。また、ジオクチル
スルホコハク酸ナトリウムを重合時間1時間目に0.5
部、3時間目に0.5部追加した。滴下終了後、65℃
で1時間撹拌を続け、重合を終了し、共重合体(I−
a)を製造した。
【0072】共重合体(I−b)の製造 共重合体(I−a)と同様の方法で、単量体をBA 3
0部、2EHA 30部、AN 30部、St 10部
およびtDM 0.35部、CHP 0.3部として、
共重合体(I−b)を製造した。
【0073】結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】製造例2(共重合体(II)の製造) 共重合体(II−a)の製造 攪拌機、還流冷却器、チッ素導入口、モノマー導入口、
温度計の設置された反応器に、純水 250部、ジオク
チルスルホコハク酸ナトリム 1.0部、ナトリウムホ
ルムアルデヒドスルホキシレート 0.5部、EDTA
0.01部、硫酸第一鉄 0.0025部を仕込ん
だ。
【0076】反応器を撹拌しながらチッ素気流下に65
℃まで昇温させた。65℃に到達後、PMI 15部、
AN 24部、St 31部、αMSt 30部(単量
体混合物中の芳香族ビニル量は50モル%)、tDM
0.35部、CHP 0.3部の混合物を連続的に7時
間で滴下した。また、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウムを重合時間1時間目に0.5部、3時間目に0.5
部追加した。滴下終了後、65℃で1時間撹拌を続け、
重合を終了し、共重合体(II−a)を製造した。
【0077】共重合体(II−b)の製造 共重合体(II−a)と同様の方法で、単量体をPMI
30部、AN 15部、St 55部(単量体混合物中
のSt量は54モル%)、およびtDM 0.3部、C
HP 0.3部として、共重合体(II−b)を製造し
た。
【0078】結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】製造例3(ゴム重合体(A)の製造) ゴム重合体(A−1)の製造 第1段階として、ゴム重合体(A−1)に肥大化させる
ために必要な未肥大ゴム重合体(B)を製造した。
【0081】100L重合機に、純水 230部、過硫
酸カリウム 0.2部、tDM 0.2部を仕込んだ。
【0082】重合機内の空気を真空ポンプで除いたの
ち、オレイン酸ナトリウム 0.6部、ロジン酸ナトリ
ウム 2部、ブタジエン 100部を仕込んだ。
【0083】系の温度を60℃まで昇温し、重合を開始
した。重合は25時間で終了した。重合転化率は96
%、未肥大ゴム重合体(B)の体積平均粒径は85nm
であった。
【0084】第2段階として、未肥大ゴム重合体(B)
からゴム重合体(A)に肥大化させるために必要な酸基
含有ラテックス(S)を以下のように製造した。
【0085】撹拌機、還流冷却器、チッ素導入口、モノ
マー導入口、温度計の設置された反応器に、純水 20
0部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 0.6
部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.5部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 0.0
1部、硫酸第一鉄 0.0025部を仕込んだ。
【0086】反応器を撹拌しながらチッ素気流下に70
℃まで昇温させた。70℃に到達後、BMA 25部、
BA 5部、tDM 0.1部、CHP 0.15部の
単量体混合物を2時間かけて滴下後、さらにBMA 5
0部、BA 4部、MAA16部、tDM 0.5部、
CHP 0.15部を4時間かけて滴下し、滴下終了
後、70℃で1時間撹拌を続け重合を終了し、酸基含有
ラテックス(S−1)をえた。酸基含有ラテックス(S
−1)の体積平均粒径は、100nmであった。
【0087】第3段階として、先に製造した未肥大ゴム
重合体(B)と酸基含有ラテックス(S−1)を使用
し、ゴム重合体(A−1)を製造した。
【0088】未肥大ゴム重合体(B)のラテックス10
0部(固形分)に酸基含有ラテックス(S−1)3.5
部(固形分)を60℃で添加後、撹拌を1時間続けて肥
大化させ、ゴム重合体(A−1)の製造を行なった。ゴ
ム重合体(A−1)の体積平均粒径は、450nmであ
った。
【0089】ゴム重合体(A−2)の製造 酸基含有ラテックス(S−1)と同様にして表3に示す
単量体混合物を使用し、酸基含有ラテックス(S−2)
を製造した。酸基含有ラテックス(S−2)の体積平均
粒径は、95nmであった。
【0090】ゴム重合体(A−2)は、酸基含有ラテッ
クス(S−2)を2.0部(固形分)使用した以外は、
ゴム重合体(A−1)と同様の方法で製造した。ゴム重
合体(A−2)の体積平均粒径は、620nmであっ
た。
【0091】表3に酸基含有ラテックス(S−1)、
(S−2)の製造時の組成を示す。
【0092】
【表3】
【0093】製造例4(グラフト共重合体(III)ほか
の製造) グラフト共重合体(III−a)の製造 撹拌機、還流冷却器、チッ素導入口、モノマー導入口、
温度計の設置された反応器に、純水 280部、ゴム重
合体(A−1)(体積平均粒径450nm)70部(固
形分)、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.3部、EDTA 0.01部、硫酸第一鉄 0.
0025部を仕込んだ。
【0094】反応器を撹拌しながらチッ素気流下に60
℃まで昇温させた。60℃に到達後、AN 8部、St
9部、MMA 13部、CHP 0.2部の混合物を
連続的に5時間滴下した。滴下終了後、60℃で2時間
撹拌を続け、重合を終了し、グラフト重合体(III−
a)をえた。
【0095】グラフト共重合体(iii−b)の製造 グラフト共重合体(III−a)と同様の方法で、ゴム重
合体(A−1)65部(固形分)にAN 11部、St
24部、CHP 0.2部にて重合させ、グラフト共
重合体(iii−b)を製造した。
【0096】グラフト共重合体(III−c)の製造 グラフト共重合体(III−a)と同様の方法で、ゴム重
合体(A−2)(体積平均粒径620nm)65部(固
形分)にAN 10部、St 10部、MMA15部、
CHP 0.2部にて重合させ、グラフト共重合体(II
I−c)を製造した。
【0097】グラフト共重合体(iii−d)の製造 ゴム重合体(A−1)にかえて未肥大ゴム重合体(B)
(体積平均粒径85nm)を使用した他はグラフト共重
合体(III−c)と同様の方法で、グラフト共重合体(i
ii−d)を製造した。
【0098】グラフト共重合体(III−e)の製造 ゴム重合体(A−1)にかえて日本ゼオン(株)製Ni
pol LX111NF(ポリブタジエン、体積平均粒
径350nm)を使用した他はグラフト共重合体(III
−c)と同様の方法で、グラフト共重合体(III−e)
を製造した。
【0099】グラフト共重合体(iii−fの製造) ゴム重合体(A−1)にかえて日本ゼオン(株)性Ni
pol LX111NF(ポリブタジエン、体積平均粒
径350nm)を使用した他はグラフト共重合体(iii
−b)と同様の方法で、グラフト共重合体(iii−f)
を製造した。
【0100】グラフト共重合体(III−g)の製造 グラフト共重合体(III−a)と同様の方法で、ゴム重
合体(A−1)70部(固形分)にSt 10部、MM
A 20部、CHP 0.2部にて重合させ、グラフト
共重合体(III−g)を製造した。
【0101】結果を表4に示す。
【0102】
【表4】
【0103】実施例1〜9および比較例1〜7 製造例1、2、4で製造した共重合体(I)のラテック
ス、マレイミド系共重合体(II)のラテックスおよびグ
ラフト共重合体(III)のラテックスなどを表5、6に
示す割合(固形分)で混合し、フェノール系抗酸化剤を
加えたのち、塩化カルシムを加えて凝固させた。凝固ス
ラリーを熱処理、脱水乾燥して、共重合体(I)、マレ
イミド系共重合体(II)およびグラフト共重合体(II
I)を混合した樹脂組成物の粉末をえた。えられた粉末
に、エチレンビスステアリルアミド1部を配合し、
(株)タバタ製20Lブレンダーで均一にブレンドし
た。さらに、(株)タバタ製40m/m・l軸押出機
で、240℃で溶融混練して、熱可塑性樹脂組成物のペ
レットを製造し、評価した。結果を表5、6に示す。
【0104】
【表5】
【0105】
【表6】
【0106】表5、6の結果から、実施例1〜9に代表
される本発明の熱可塑性樹脂組成物は、とくに、曲げ強
度、引張強度などの剛性が低く、耐衝撃性が高く、さら
に、衝撃時の応力が低く、衝撃時の吸収エネルギーが大
きく、かつ耐熱変形性が高く、成形加工性にすぐれる。
【0107】
【発明の効果】本発明の組成物を使用すると、剛性が低
く、耐衝撃性が高く、衝撃時の応力が低く、衝撃時の吸
収エネルギーが大きく、かつ耐熱変形性が高く、成形加
工性にすぐれた成形品をうることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸エステル40〜85重量%、
    シアン化ビニル化合物15〜40重量%、芳香族ビニル
    化合物0〜45重量%およびこれらと共重合可能な単量
    体0〜30重量%(合計100重量%)を重合してなる
    Tgが20℃以下でゲル含有率が10重量%以下のアク
    リル酸エステル系共重合体(I)5〜65重量部、シア
    ン化ビニル化合物10〜40重量%、マレイミド系単量
    体5〜50重量%、芳香族ビニル化合物10〜85重量
    %およびこれらと共重合可能な単量体0〜30重量%
    (合計100重量%)を重合してなるマレイミド系共重
    合体(II)20〜80重量部、体積平均粒径が100〜
    1000nmのジエン系ゴム重合体、オレフィン系ゴム
    重合体およびアクリル系ゴム重合体のなかの1種以上の
    ゴム重合体(A)に、(メタ)アクリル酸エステル30
    〜85重量%、シアン化ビニル化合物0〜35重量%、
    芳香族ビニル化合物15〜35重量%およびこれらと共
    重合可能な単量体0〜30重量%(合計100重量%)
    の単量体混合物をグラフト重合してなるグラフト部
    (B)からなり、グラフト率が10〜70重量%である
    グラフト共重合体(III)15〜75重量部が合計10
    0重量部になるように配合してなる熱可塑性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 ゴム重合体(A)が、アクリル酸、メタ
    クリル酸、イタコン酸およびクロトン酸のうちの少なく
    とも1種の不飽和酸(c)5〜50重量%、アルキル基
    の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
    (d)50〜95重量%、および(c)成分および
    (d)成分と共重合可能な単量体0〜40重量%を重合
    させることにより調製した酸基含有ラテックス(S)を
    使用する凝集肥大法により製造したゴム重合体であり、
    かつ、アクリル酸エステル系共重合体(I)、マレイミ
    ド系共重合体(II)のメチルエチルケトン可溶分の還元
    粘度(30℃、N,N−ジメチルホルムアミド溶液中)
    がいずれも0.3〜1.2dl/gであり、かつゴム重
    合体含有率が熱可塑性樹脂組成物[(I)+(II)+
    (III)]中5〜50重量%である請求項1記載の熱可
    塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ゴム重合体(A)が、アクリル酸、メタ
    クリル酸、イタコン酸およびクロトン酸のうちの少なく
    とも1種の不飽和酸(c)5〜25重量%、アルキル基
    の炭素数が1〜12のアルキルアクリレート(d−1)
    5〜30重量%、アルキル基の炭素数が1〜12のアル
    キルメタクリレート(d−2)20〜80重量%、
    (c)成分、(d−1)成分および(d−2)成分と共
    重合可能な芳香族ビニル化合物、分子中に2つ以上の重
    合性の官能基を有する単量体および(または)シアン化
    ビニル化合物0〜40重量%を重合させることにより調
    製した酸基含有ラテックス(S−1)を使用する凝集肥
    大法により製造したゴム重合体である請求項1または2
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
JP00675397A 1997-01-17 1997-01-17 熱可塑性樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3850504B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00675397A JP3850504B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 熱可塑性樹脂組成物
US08/984,988 US5955541A (en) 1997-01-17 1997-12-04 Thermoplastic resin composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00675397A JP3850504B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 熱可塑性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10204237A true JPH10204237A (ja) 1998-08-04
JP3850504B2 JP3850504B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=11646955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00675397A Expired - Fee Related JP3850504B2 (ja) 1997-01-17 1997-01-17 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5955541A (ja)
JP (1) JP3850504B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143924A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Umg Abs Ltd 肥大化ゴム質重合体、ゴム含有グラフト共重合体、それらの製造方法、熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP2009046602A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Umg Abs Ltd 肥大化ゴムの製造方法
WO2021080201A1 (ko) * 2019-10-23 2021-04-29 (주) 엘지화학 열가소성 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 성형품
WO2021080199A1 (ko) * 2019-10-23 2021-04-29 (주) 엘지화학 열가소성 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 성형품
JP2022516346A (ja) * 2019-10-23 2022-02-25 エルジー・ケム・リミテッド 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法及びそれを含む成形品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6601749B1 (ja) * 2018-03-22 2019-11-06 東レ株式会社 複合構造体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3229079A1 (de) * 1982-08-04 1984-02-09 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Formmassen aus vinylchloridpolymerisat, pfropfpolymeren und polymeren weichmachern mit hoher alterungsbestaendigkeit
CA1272321A (en) * 1985-08-27 1990-07-31 Mune Iwamoto Rubber dispersed copolymer resin
EP0218229B1 (en) * 1985-10-08 1991-09-25 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Thermoplastic resin composition and process for its preparation
JPH07116340B2 (ja) * 1989-03-10 1995-12-13 鐘淵化学工業株式会社 射出成形用難燃性樹脂組成物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143924A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Umg Abs Ltd 肥大化ゴム質重合体、ゴム含有グラフト共重合体、それらの製造方法、熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP2009046602A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Umg Abs Ltd 肥大化ゴムの製造方法
WO2021080201A1 (ko) * 2019-10-23 2021-04-29 (주) 엘지화학 열가소성 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 성형품
WO2021080199A1 (ko) * 2019-10-23 2021-04-29 (주) 엘지화학 열가소성 수지 조성물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 성형품
JP2022516346A (ja) * 2019-10-23 2022-02-25 エルジー・ケム・リミテッド 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法及びそれを含む成形品
US11718745B2 (en) 2019-10-23 2023-08-08 Lg Chem, Ltd. Thermoplastic resin composition, method of preparing the same, and molded article including the same

Also Published As

Publication number Publication date
US5955541A (en) 1999-09-21
JP3850504B2 (ja) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3630182B2 (ja) 耐衝撃性に優れた樹脂組成物
JP3996716B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3850504B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000212373A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4530123B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3685939B2 (ja) グラフト共重合体及び樹脂組成物
JP3626288B2 (ja) 顔料分散性に優れる低剛性のスチレン系樹脂組成物
US6335399B1 (en) Thermoplastic resin composition
JP3561088B2 (ja) ゴム含有樹脂組成物を用いてなるスチレン系樹脂組成物
JP2000001596A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4212191B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2002179866A (ja) 樹脂組成物及びそれを成形してなる車両用内外装部品
JP4404970B2 (ja) 自動車の内外装材用熱可塑性樹脂組成物
JP2000044747A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000072836A (ja) グラフト共重合体及び樹脂組成物
JP2001207011A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた自動車部品
JP2000198902A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH11343380A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3648861B2 (ja) マレイミド系abs樹脂組成物
JPH09216980A (ja) 樹脂組成物
JP2000007874A (ja) 共重合体混合物およびそれを含有してなる熱可塑性樹脂組成物
JP2000302936A (ja) 耐傷付き性に優れた熱可塑性樹脂組成物
JP2000212384A (ja) 樹脂組成物
JP3499710B2 (ja) グラフト共重合体及びゴム変性熱可塑性樹脂組成物
JP3516226B2 (ja) ゴム高含有mabs樹脂組成物及びゴム変性熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees