JPH0123730Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） この考案はリードフレーム連続送り出し装置に
おける異種のリードフレーム送り出し装置に関す
るものである。

（従来の技術） 出願人はリードフレーム収納塔からリードフレ
ーム掴持子によつて自動的にリードフレーム１枚
を取出し、該リードフレームを常時回転している
無端ベルト上に置くことによつて該リードフレー
ムをバリ取りブラスト加工装置に移送できるよう
にし、更に該無端ベルトの側方には異種のリード
フレーム送り出し装置を設け、異種のリードフレ
ームも随時自動的に送り出せるようにしたリード
フレーム連続送り出し装置（昭和59年特許願第
206157号参照）を出願した。

即ち、第３図はその平面図で、機台１上に円盤
２を水平に且つ回転自在に設け、該円盤２上に
は、等分された中心角θを持つ半径方向O₂−O₂
に対し直交する方向O₃−O₃にリードフレームｆ
の両端支持用の１対のリードフレーム収納塔ａ，
ａを設け、該機台１には別に、前記円盤２に対
し、割線をなす方向O₄−O₄に、モーターｍによ
り回転される、回転軸１７を設け、前記円盤２の
外側にて、該回転軸１７に調車１４を設け、該調
車１４に無端ベルト１５をかけ、該円盤２の切線
方向O₅−O₅に前記リードフレーム移送用案内溝
１３を設け、該案内溝１３の中央部を該無端ベル
ト１５に突設したリードフレーム送り爪１６が通
過するように設け、前記収納塔ａ，ａに積重ねら
れた数多のリードフレームｆより一枚を掴持子４
６が取りに行つて掴み上げ、戻つて来て前記無端
ベルト１５上に降下し、前記送り爪１６で移送す
るようにしたものであり、更に又、前記案内溝１
３を中心として該円盤２とは反対側に異種のリー
ドフレーム送り出し台４０を設け、該台４０の下
部には、前記円盤２の半径方向O₂−O₂で前記案
内溝１３に直交するようにシリンドリカルカム
（図示省略）設け、該台４０上に設けた異種のリ
ードフレーム押出子５５を自動的に動かし、異種
のリードフレームも前記無端ベルト１５上に置
き、随時送り出せるようにしたものである。

なお１８，１９は案内溝１３の両側に設けられ
た案内板で、モーター２０で間隙ｎを調節できる
ようになつているもので、リードフレームの巾の
変化に応じ前記間隙ｎを調節して、該案内板８，
９間を移動するリードフレームが蛇行しブラスト
加工装置に移る箇所で引掛つて停止したりする事
故を起こさないようにしたもの（昭和59年実用新
案登録願第148934号参照）である。

（考案が解決しようとする問題点） 然し、無端ベルトの側方に異種のリードフレー
ム供給装置があるので、使い勝手も悪るく、又床
面積の利用上不利の点が多く、更に該供給装置を
自動的に行うようにすると、利用頻度の少い異種
のリードフレーム供給のため、装置も大きく、複
雑となり、床面積も広く必要となり、価格も高価
となる問題点があつた。

この考案は、異種のリードフレームの挿入操作
台をリードフレーム移送用の無端ベルトの一端の
直進移行箇処に、無端ベルトと一列に設置し、使
い勝手を良くし、挿入は手動で行うようにし、然
すその操作は能率的に行えるようにした、リード
フレーム連続送り出し装置における異種のリード
フレーム送り出し装置を提供するのをその目的と
する。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） この考案に係るリードフレーム連続送り出し装
置における異種のリードフレーム送り出し装置
は、一定ピツチＰに送り爪１６を有する無端ベル
ト１５の直進に移行する箇所Ａ附近に、前記無端
ベルト１５と略一列に、異種のリードフレーム挿
入操作台３を設け、該台３に、前記無端ベルト１
５の調車１４を駆動するモーターｍへの、電源６
よりの給電を、連続給電にも間歇給電にも行える
給電切替装置７を切替作動させる切替スイツチ８
と、該給電切替装置７とモーターｎとの間に設け
たスイツチ９をoffにする送り爪検知作動装置１
０と、異種のリードフレームを該無端ベルト１５
上に置いた手が横切ることを検知して前記スイツ
チ９をonにする手検知作動装置１１とを設けた
ものである （実施例） 第１図に示すこの考案に係るリードフレーム連
続送り出し装置における異種のリードフレーム送
り出し装置の一実施例に基づきその構成を詳細に
説明すると、一定ピツチＰに送り爪１６を有する
無端ベルト１５の直進に移行する箇所Ａ附近に、
前記無端ベルト１５と略一列に、異種のリードフ
レーム挿入操作台３を設け、該台３に、前記無端
ベルト１５の調車１４を駆動するモーターｍへ
の、電源６よりも給電を、連続給電にも間歇給電
にも行える給電切替装置７を切替作動させる切替
スイツチ８と、該給電切替装置７とモーターｍと
の間に設けたスイツチ９をoffにする送り爪検知
作動装置１０と、異種のリードフレームを該無端
ベルト１５上に置いた手１２が前を横切つたこと
を検知して前記スイツチ９をonにする、例えば
直接反射形或は反射板を使用する同軸反射形光電
スイツチを使用した手検知作動装置１１とを設け
たものである。

（作用） この実施例は叙上のような構成を有するから、
今切替スイツチ８を、リードフレーム連続送り出
し側８₂に置くと、給電切替装置７は連続給電作
動状態に置かれ、電源６からの給電は、onの状
態にあるスイツチ９を経てモーターｍに送られ、
モーターｍは連続回転して、円盤２上のリードフ
レーム収納塔ａ，a′に積重ねられているリードフ
レームを順次上から掴持子４６が取つて来て無端
ベルト１５上に置き、該無端ベルト１５の送り爪
１６でブラスト加工装置（図示省略）の方へ移送
して行く作動が連続的に行われる。

この途中、若し、異種のリードフレームを送る
必要が生じた場合は、異種のリードフレーム挿入
操作台、３上に上記異種のリードフレームを持つ
て来て置き、先ず、切替スイツチ８を間歇給電側
８₁に置く。

然る時は、前記給電切替装置７を間歇給電作動
状態に置くので電源６より給電はonの状態にあ
るスイツチ９を通してモーターｍに送られ、モー
ターｍは間歇的に稼動し、無端ベルト２は間歇的
に回転を始める。

この時、無端ベルト１５の送り爪１６が無端ベ
ルト１５の直進位置近くに来ると、送り爪検知作
動装置１０が送り爪１６を検知し、onの状態に
あるスイツチ９をoffにする。そのためモーター
ｍは停止し、無端ベルト１５を停止する。この場
合、送り爪１６は無端ベルト１５が直進移行する
初めの位置にあるので、そこで異種のリードフレ
ームを前記操作台３より取り上げ、無端ベルト１
５上の前記送り爪１６の附近に置き、該異種のリ
ードフレームを離した手１２を手検知作動装置１
１の前を通過させれば、該手検知作動装置１１は
手の通過で前記スイツチをonにするのでモータ
ーｍは稼動し無端ベルト１５を回転させ異種のリ
ードフレームをブラスト加工装置に移行させる。

従つて臨時に送るべき異種のリードフレームが
複数枚ある時は切替スイツチ８をそのまゝにして
置けば該間歇給電が続けられるので複数枚のリー
ドフレームを上述のような操作を繰り返して送れ
ばよい。

かくして再びリードフレーム収納塔ａ，ａ内の
リードフレームｆを連続的に送りたい場合は、前
記切替スイツチ８をリードフレーム連続送り出し
側８₂に置けば前記給電切替装置７を連続給電状
態に直すのでon状態にあるスイツチ９を通して
モーターｍに連続給電が行われリードフレームの
連続送り出しが行われる。

〔考案の効果〕

この考案は叙上のような構成、作用を有するか
ら、異種のリードフレーム挿入場所は無端ベルト
の一端において、無端ベルトと略一列にあるので
使い勝手もよく、横にはみ出さず、床面積を有効
に利用でき、又異種のリードフレームの挿入は手
動で行うので、機構は極めて単純であり、而も異
種のリードフレームの挿入は切替スイツチの切替
で能率よく行われる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るリードフレーム連続送
り出し装置における異種のリードフレーム送り出
し装置の一実施例の平面図、第２図はその正面
図、第３図は出願人が既に出願したリードフレー
ム連続送り出し装置の一例の平面図を夫々示し、
１６は送り爪、１５は無端ベルト、３は異種のリ
ードフレーム挿入操作台、１４は調車、ｍはモー
ター、６は電源、７は給電切替装置、８は切替ス
イツチ、９はスイツチ、１０は送り爪検知作動装
置、１１は手検知作動装置、Ｐは送り爪のピツチ
を夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一定ピツチＰに送り爪１６を有する無端ベルト
   １５の直進に移行する箇所Ａ附近に、前記無端ベ
   ルト１５と略一列に、異種のリードフレーム挿入
   操作台３を設け、該台３に、前記無端ベルト１５
   の調車１４を駆動するモーターｍへの電源６より
   の給電を、連続給電にも間歇給電にも行える給電
   切替装置７を切替作動させる切替スイツチ８と、
   該給電切替装置７とモーターｍとの間に設けたス
   イツチ９をoffにする送り爪検知作動装置１０と、
   異種のリードフレームを該無端ベルト１５上に置
   いた手が横切ることを検知して前記スイツチ９を
   onにする手検知作動装置１１とを設けたことを
   特徴とするリードフレーム連続送り出し装置にお
   ける異種のリードフレーム送り出し装置。