JPH01211686A

JPH01211686A - 回転式圧縮機

Info

Publication number: JPH01211686A
Application number: JP3567588A
Authority: JP
Inventors: Kimito Ono; 公人小野; Isamu Shoji; 庄司　勇
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1988-02-18
Filing date: 1988-02-18
Publication date: 1989-08-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は冷凍空調用に使用される回転式圧縮機に関する
。

（ロ）従来の技術従来、乙の種の回転式圧縮機は実開昭６２−６４９１号
公報に開示されているように、円筒状の密閉ケースと、
このケースの上部に密着固定した電動要素と、前記ケー
ス内の下部に密着固定した圧縮要素とからなり、この圧
縮要素をシリンダブロックの上面に取付けた取付部材を
介して密閉ケースに固定している。また、シリンダブロ
ックの高さ方向の略中央には冷媒ガスの吸入孔が水平に
形成されている。そして、斯る構造により、シリンダブ
ロックと密閉ケースとが直接溶接されないようにして、
シリンダボアが溶接時の熱的影響を受けて歪むのを防ぎ
、ローラの偏当り等による騒音の増大を防ぐと共に、シ
リンダブロック自体を小型化して圧縮機の軽量化を促進
させるものであった。

くハ）発明が解決しようとする課題しかしながら上記の構成によると、シリンダブロックの
吸入孔は該ブロックの高さ方向の中央位置に一定して設
（つられているため、異出力の圧縮機を製作する場合、
例えは高さ方向の厚きが異なる別個のシリンダブロック
に変更しようとすると、吸入孔の高さ位置が変わってし
まい密閉ケースのバイブ挿入孔位置の変更や各ブロック
に合った取付部材の変更及び該部材に予め吸入バイブ挿
通用の大きな逃げを設けるといった対応が必要となる。

しかし、前者の方法は密閉ケースの共通化を妨げ生産性
を悪化させるものであり、また、後者の方法は部品点数
の増加や取付部材の強度低下及びこれに伴う騒音の増加
等を招くという問題があった。

本発明は斯る点に鑑みなされたもので、密閉ケースの共
通化を妨げたり部品点数の増加や取付部材の強度低下を
招くことがなく、しかも組立作業性の良好な異出力に対
応できる回転式圧縮機を提供することを目的とする。

く二）課題を解決するための手段本発明の回転式圧縮機は、円筒状の密閉ケースと、この
ケース内の一側に密着固定した電動要素と、前記ケース
内の他側に密着固定した圧縮要素とからなり、この圧縮
要素がシリンダブロックに取付けた取付部材を介して密
閉ケースに固定されており、かつ、前記シリンダブロッ
クを容量に応じて変更できるものにおいて、前記種々の
シリンダブロックには取付部材からの距離が等しい吸入
孔が設けられているよう構成したものである。

（ホ）作用本発明の回転式圧縮機は上記の構成により、異出力の圧
縮機に対応するためにシリンダブロックを変更しても、
該ブロックの吸入孔の高き位置は同しであるため、密閉
ケースのパイプ挿入孔位置や取付部材自体を変更する必
要はなく、密閉ケースや取付部材を共通部品化して製造
コストや生産性を高めることができる。また、取付部材
にバイブ挿通用の大きな逃げを設ける必要もなく該部材
には例えはそのフランジにバイブと略同径の小孔を設け
るだけで良いため、取付部材の強度を高め密閉ケースの
剛性を上げて圧縮機の騒音を低減できる。また、吸入孔
の高き位置が一定となることから、組立治具等も共用で
き組立作業性を向上できるものである。

くへ〉実施例以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

１は円筒状のケース本体２と、この本体に溶接された上
蓋３及び下Ｍ４とからなる密閉ケースである。５は前記
密閉ケース１内の上部に密着固定された電動要素であり
、ケース本体２に焼嵌されたステータ６と、このステー
タの孔７内を回転するローター８とから構成されている
。９は前記ローター８にその一端を嵌合した回転軸であ
る。

１０は前記密閉ケース１内の下部に配置され回転軸９を
介して電動要素５により駆動きれる圧縮要素である。こ
の圧縮要素は、中央にシリンダボア１１を有するシリン
ダブロック１２と、このブロックのボア１１を閉室し内
部に圧縮室１３を形成すると共に回転軸９の軸受部１４
．１５を夫々一体部に有する上部枠体１６及び下部枠体
１７と、前記回転軸９の偏心部１８に外嵌されて圧縮室
１３内を偏心回転するローラ１９と、一端を前記下部枠
体１７に掛止きれたスプリング部材２０によりその背面
側から付勢され、前記ローラ１９の外周面にその先端を
常時圧接して圧縮室１３内を高圧側と低圧側に区分する
ベーン２１とから構成されている。２２は鋼板のプレス
加工により周囲に上方に折曲されたフランジ部２３を内
部に円形の逃し穴２４及び取付ボス部２５を一体形成し
てなるリング状の取付部材である。この取付部材２２は
密閉ケース１内の下部にセットされてフランジ部２３を
密閉ケース１にスポット溶接することにより該ケースに
固着される。そして、この取付部材にシリンダブロック
１２を載置し、該部材の下側から取付ボス部２５の孔を
介して該ブロックのネジ孔にボルト２６を螺合すること
により、シリンダブロック１２は取付部材２２に固着さ
れている。２７は密閉ケース１外から該ケースのバイブ
挿通孔２８及び取付部材２２の小孔２９を介してシリン
ダブロック１２の吸入孔３０に挿入される吸入バイブで
ある。

このように構成きれた回転式圧縮機において、圧縮要素
５は鋼板製の取付部材２２を溶接することにより密閉ケ
ース１に固着きれるため、溶接時の熱がシリンダブロッ
ク１２に伝わるのを減少さぜてシリンダボア１１の熱歪
みを低減することができ、ローラ１９の偏当り等による
騒音の増加を防止できる。また、取付部材２２は内部を
打抜かれた薄い鋼板で形成されていること、及び、シリ
ンダブロック１２はシリンダボア１１を形成するのに必
要な最低減の肉厚及び大きさで済むことから、圧縮機の
重量を軽減できる。また、取付部材２２はその周囲に全
周に亘るフランジ２３を形成しているため、該部材の強
度はもとより密閉ケース１との接合強度をも高めること
ができ、密閉ケース１の固有振動数を高めて圧縮機の騒
音低減を促進できる。

而して、異出力の圧縮機に対応するために例えば第３図
に示すように高さ方向の異なる容量のシリンダブロック
３１に変更すると、この場合にも該ブロックの吸入孔３
２は取付部材２２からの距離Ａが変更前のブロックと等
しいため、密閉ケース１のパイプ挿入孔２８の位置や取
付部材２２自体を変更することなく、吸入パイプ２７の
挿入等の組立作業を行なうことができ、密閉ケース１や
取付部材２２を共通部品化して製造コストや生産性を高
めることができる。また、取付部材２２を共通化するに
際し、該部材にパイプ挿通用の大きな逃げを設ける必要
はなく、該部材のフランジ２３に吸入バイブ２７と略同
径の小孔２９を設けるだけで良いため、取付部材２２の
強度を高めて上述した騒音低減効果を助長できる。更に
、吸入孔３０．３２の高き位置が一定であるため、ロー
ター８の回転軸９への焼嵌め作業及び密閉ケース１と取
付部材２２のタック溶接作業等における組立方法並びに
組立治具を共通化することができ、組立作業性を向上で
きる。

また、第４図は他の実施例を示し、フランジ２３が下向
きになるよう取付部材２２をシリンダブロック１２の上
面に取付けたものである。

（ト〉発明の効果以上のように本発明によれは、取付部材をはじめ共通化
できる部品はなるべく共通化しつつ、異出力の圧縮機に
も容易に対応することができ、併せて騒音の低減と生産
性の向上を実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す回転式圧縮機の縦断面図
、第２図は第１図に示した圧縮機の要部断面図、第３図
は異種容量のシリンダブロックを装着した例を示す圧縮
機の要部断面図、第４図は他の実施例を示す圧縮機の要
部断面図である。１・・・密閉ケース、　５・・・電動要素、　　１０・
・・圧縮要素、　　１２．３１・・・シリンダブロック
、　　２２・・・取付部材、　２９・・・小孔、　３０
．３２・・・吸入孔。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）円筒状の密閉ケースと、このケース内の一側に密
着固定した電動要素と、前記ケース内の他側に密着固定
した圧縮要素とからなり、この圧縮要素がシリンダブロ
ックに取付けた取付部材を介して密閉ケースに固定され
ており、かつ、前記シリンダブロックを容量に応じて変
更できるものにおいて、前記種々のシリンダブロックに
は取付部材からの距離が等しい吸入孔が設けられている
ことを特徴とする回転式圧縮機。