JPH0120878Y2 - - Google Patents

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JPH0120878Y2
JPH0120878Y2 JP1986000193U JP19386U JPH0120878Y2 JP H0120878 Y2 JPH0120878 Y2 JP H0120878Y2 JP 1986000193 U JP1986000193 U JP 1986000193U JP 19386 U JP19386 U JP 19386U JP H0120878 Y2 JPH0120878 Y2 JP H0120878Y2
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oxygen absorber
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、合成保存料、合成殺菌料等の添加物
を特に使用せずに、最も腐敗しやすい食品である
でんぷん性含水食品をその品質をほとんど損なう
ことなく効率的に保存できるでんぷん性含水食品
の包装体に関する。
「従来技術」 でんぷん性含水食品に保存性を付与する目的
で、従来より過酸化水素、グリシン、プロピレン
グリコール、エチルアルコール、脂肪酸モノグリ
セライド、有機酸類等を共存せしめ、充分な加熱
殺菌を施すなどの方法が行われてきたが、これら
の方法では食品の風味及び物性の劣化がまぬがれ
ず、又添加物の過多使用による人体に及ぼす安全
性等の問題があつた。
又、食品を汚染する好気性微生物の増殖阻止の
目的で、脱気包装又はガス置換包装が行われる場
合もあるが、酸素ガスの完全に近い除去が困難で
あり、大気中の酸素ガスの袋若しくは容器内への
浸透を完全に阻止することも難しいため、前記増
殖阻止の目的が充分には達成されていない。
そこで、酸素ガス透過性の小さいフイルムを使
用して食品を密封する際、脱酸素剤の包装体を共
存せしめ包装内の酸素ガスと大気中より浸透して
くる酸素ガスをほぼ完全に除去する方法が開発さ
れ、かなりの効果をおさめている。
しかしこの方法の難点として、前記脱酸素剤が
その包装内から漏出して食品を汚染する危険性が
大きいこと、及び脱酸素剤を添付した食品の加熱
殺菌が脱酸素剤の機能を低下せしめ、又前記漏出
を促進するおそれがあるため加熱殺菌処理が不適
切であり、従つて酸素ガスが存在しなくても増殖
できる易熱性菌の殺菌が困難であること等が掲げ
られる。
又特開昭53−15268号公報や、特開昭52−
110841号公報に、脱酸素剤成分の漏出汚染を防ぐ
方法が開示されている。しかし、いずれも脱酸素
剤自体に工夫をこらしたものであつて、脱酸素剤
の包装体を、食品とともに酸素ガス透過性の小さ
い袋に封入しているので、次のような問題があつ
た。すなわち、包装後加熱殺菌する場合、脱酸素
剤の機能を低下させるおそれがあること、ゆでう
どん等の表面粘着力が強く、かつ軟弱な食品の場
合、脱酸素剤の包装体を直接添付すると、食品表
面を傷つけて外観を劣化させたり、脱落あるいは
剥離して食品片が脱酸素剤包装体の通気部分を遮
断して脱酸素剤の機能を阻害するおそれがあるこ
と、及び食品に脱酸素剤の包装体を直接添付する
と、脱酸素剤の包装体が食品の内部に侵入して外
部から見つけにくくなつて、消費者が脱酸素剤を
誤つて「調理」してしまうおそれがあつた。
「考案が解決しようとする問題点」 本考案者は、以上の問題を全て解決して、脱酸
素剤の機能を阻害せず、又脱酸素剤を誤認調理す
ることのない包装食品について究明した。
「問題点を解決するための手段」 従来、脱酸素剤の包装体を、包装していない状
態の食品とともに袋若しくは容器に封入していた
のは、この構成でないと脱酸素剤の機能が発揮さ
れないと考えられていたことによると推察され
る。従つて、慣用手段と考えられる二重包装の採
用が、脱酸素剤を使用する食品については積極的
に排除されていたものと考えられる。しかるに、
本考案者が、酸素ガス透過性の大きい袋若しくは
容器を選び、これに高水分活性を示す食品を封入
した食品包装体と、脱酸素剤の包装体とを、酸素
透過性の小さい袋若しくは容器に完全密封するこ
とに着目して実験したところ、この構成によつて
も、保存目的を充分に達成できることを発見し
て、本考案を完成した。
すなわち、本考案は、「酸素ガス透過性の大き
いプラスチツク製の袋若しくは容器に、水分活性
0.90(測定温度25℃)以上を示すでんぷん性含水
食品を封入した包装体1と、脱酸素剤の包装体2
とを、酸素ガス透過性の小さいプラスチツク製若
しくはプラスチツクとアルミニウムの積層フイル
ムより製造された袋若しくは容器3に入れ、完全
密封してなることを特徴とするでんぷん性含水食
品の包装体」に関する。
本考案で、でんぷん性含水食品とはめん類、米
飯類の他、でんぷん若しくはでんぷん質類を主原
料として製造される全ての食品の内、その水分活
性(グラフ挿入法による25℃での測定値)が0.90
以上のものをさし、例えばゆでうどん、生うど
ん、ゆで日本そば、生日本そば、蒸し中華めん、
生中華めん、白飯、赤飯、五目飯及び米を主原料
として製造されるめん様食品等が掲げられる。
前記水分活性が0.90未満の食品はいわゆる中間
水分食品又は乾燥食品の範ちゆうに入り、相応し
た保存性を示すものであるので、本考案の対象食
品から除外する。
本考案で酸素ガス透過性の大きいプラスチツク
製の袋若しくは容器とは、前記フイルムの酸素ガ
ス透過度が約1000c.c./m2/24時間/atm(20℃・
80%RH)以上のものをさし、ポリエチレン、ポ
リプロピレンが最適である。又酸素ガス透過性の
小さいプラスチツク製若しくはプラスチツクとア
ルミニウムの積層フイルムより製造された袋若し
くは容器とは、そのフイルムの酸素ガス透過性が
約100c.c./m2/24時間/atm(20℃・80%RH)以
下のものをさし、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル又はセロフアン等と塩化ビ
ニリデンとの積層フイルム、ビニロン及び前記プ
ラスチツクフイルムとアルミニウムとの積層フイ
ルムが最適である。
本考案で使用できる脱酸素剤としてアスコルビ
ン酸並びにエリソルビン酸及びこれらの塩類、亜
二チオン酸塩、酸化第一鉄、硫酸第一鉄、タンニ
ン、リグニン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチ
ルヒドロキシアニソール等の還元性物質の1種若
しくは2種以上と必要に応じて、これらとアルカ
リ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物、活
性炭、水、その他粉状若しくは粒状物質又は多孔
状物質との配合物を掲げることができる。
以上の脱酸素剤は酸素ガス透過が容易な紙製等
の袋若しくは容器に密封することが適当である。
本考案において、酸素ガス透過性の大きいプラ
スチツク製の袋若しくは容器にでんぷん性含水食
品を封入する際、完全密封を施しても本考案目的
が充分達成できるが、封入食品が外部に漏出しな
い程度のガス流通孔を設けることにより、より一
層の効果が期待できる。
前記ガス流通孔は、前記封入の際、間欠シール
することにより設けても良いし、あるいは前記食
品を封入する前、封入時又は封入後にピンホール
程度以上の孔を1ケ所若しくは2ケ所以上設ける
ことによつても良い。
なお、前記食品に、酸素ガスが存在しなしても
増殖できる微生物が汚染している場合は、前記食
品を酸素ガス透過性の大きい袋若しくは容器に封
入後、極力加熱殺菌することが望ましい。
以下、実施例を示す。
実施例 1 常法により製造されたゆでうどん200gをポリ
エチレン製(0.04mm厚)に、含気率が約30%にな
るように封入して、でんぷん性含水食品の包装体
1を得た。
前記包装体1と、脱酸素剤(亜二チオン酸ナト
リウム0.5g、水酸化カルシウム2g、活性炭0.2
g及び水0.1gの混合物)を紙製袋に封入して得
た包装体2とを、ポリエチレン(0.04mm厚)と塩
化ビニリデン(0.022mm厚)の積層フイルムで作
られた酸素ガス透過性の小さい袋3(以下、ガス
バリヤー袋という)にいれ、完全密封して本考案
に係るゆでうどんの包装体Aを得た。
別に、実施例1で得た未包装のゆでうどん200
gと脱酸素剤の包装体2とを、含気率が約30%に
なるようにガスバリヤー袋3に完全密封して対照
のゆでうどんの包装体Bを得た。
前記AとBのゆでうどんの包装体を25℃のフラ
ン器で1週間保存したところ、いずれもカビ発生
及び腐敗等は認められず正常な外観を示したが、
Bのゆでうどんにおいては脱酸素剤の成分が一部
漏出し汚染を生じていた。
実施例 2 常法通り製造した赤飯200gをポリプロピレン
袋に入れ密封してでんぷん性含水食品の包装体1
を得た。これを100℃で20分間蒸気加熱殺菌した。
冷後、実施例1と同一組成の脱酸素剤の包装体
2とともにガスバリヤー袋3に脱気密封して本考
案に係るでんぷん性含水食品の包装体を得た。
前記包装体を25℃をフラン器に保存したとこ
ろ、60日後も正常な外観を示した。
なお、前記実施例で脱酸素剤を使用せず他は同
一条件とした赤飯の包装体は、保存7日目に腐敗
(溶け)した。
実施例 3 市販切りもちをポリエチレン袋(0.03mm厚)に
入れ、脱気密封したものA、間欠シールしたもの
B、及び密封後数ケ所にピンホールを設けたもの
Cそれぞれ2個づつ計6個を、実施例1と同一組
成の脱酸素剤の包装体2とともに、ガスバリヤー
袋3に含気密封し、25℃のフラン器で保存したと
ころ、BとCは30日後も正常な外観を示したが、
Aは保存3日後に極微小なカビが発生し、以後の
増殖は認めなかつた。
前記脱気密封区Aについて100℃で5分間加熱
し冷後前記実施例と同様に行つたものは30日後も
正常な外観を示した。
実施例 4 市販いなりずし3個をポリスチレン製フードパ
ツクにいれホツチキスでとめ、これをガスバリヤ
ー袋3に密封した。この際脱酸素剤の包装体2
(セルローズ6gにアスコルビン酸1gと50%水
酸化ナトリウム0.5c.c.を混合し紙製袋に密封した
もの)を前記フードパツク下部とガスバリヤー袋
3の間に添付した。これを25℃のフラン器で3日
間保存したところ、米飯の老化はかなり進行した
が、カビ発生、腐敗等は認めなかつた。
「効果」 本考案は、以上の如く構成したので次のような
格別の効果を奏する。
脱酸素剤がその包装内から漏出して食品を汚
染する危険性がない。
食品の包装体のみを加熱することができるの
で、脱酸素剤の機能を低下させることなく、酸
素ガスが存在しなくても増殖できる易熱性菌の
殺菌が可能である。
ゆでうどん等の表面粘着力が強く、かつ軟弱
な食品の場合、脱酸素剤の包装体を直接添付す
ると、食品表面を傷つけて外観を劣化させた
り、脱落あるいは剥離した食品片が脱酸素剤包
装体の通気部分を遮断して脱酸素剤の機能を阻
害するおそれがある。本考案ではこのようなお
それは全くない。
食品に脱酸素剤の包装体を直接添付すると、
脱酸素剤包装体が食品の内部に侵入して外部か
ら見つけにくくなることがあり、消費者が脱酸
素剤を誤つて「調理」し、「喫食」してしまう
ことが散見される。本考案ではこのようなおそ
れもない。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の一実施例を示す一部切欠斜視
図である。 1……でんぷん性含水食品を封入した包装体、
2……脱酸素剤の包装体、3……酸素ガス透過性
の小さい袋若しくは容器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 酸素ガス透過性の大きいプラスチツク製の袋
    若しくは容器に、水分活性0.90(測定温度25℃)
    以上を示すでんぷん性含水食品を封入した包装
    体1と、脱酸素剤の包装体2とを、酸素ガス透
    過性の小さいプラスチツク製若しくはプラスチ
    ツクとアルミニウムの積層フイルムより製造さ
    れた袋若しくは容器3に入れ完全密封してなる
    ことを特徴とするでんぷん性含水食品の包装
    体。 2 前記でんぷん性含水食品を封入した包装体1
    が、間欠シールされているか、あるいは包装体
    1にピンホール程度以上の大きさの孔を1ケ所
    若しくは2ケ所以上設けてなる実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載のでんぷん性含水食品の
    包装体。
JP1986000193U 1986-01-06 1986-01-06 Expired JPH0120878Y2 (ja)

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JP1986000193U JPH0120878Y2 (ja) 1986-01-06 1986-01-06

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JPS61139186U JPS61139186U (ja) 1986-08-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5310885B2 (ja) * 1973-12-12 1978-04-18

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JPS581196Y2 (ja) * 1976-07-12 1983-01-10 大喜製菓株式会社 混ぜご飯用包装炊飯材料

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JPS61139186U (ja) 1986-08-28

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