JPH01200543A - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は３本の電子銃がインライン状に配列されたカラ
ーテレビジョン受像機やカラーデイスプレィ装置等に使
用される偏向ヨーク装置に関する。

〈従来の技術〉 周知のように、インライン配列の３本の電子銃を有する
カラー受像管上に装着して各電子銃によって発生するビ
ームを偏向してなる偏向ヨーク装置においては、水平偏
向コイルを全体として糸巻型偏向磁界となるように構成
し、また、垂直偏向コイルをバレル型偏向磁界となるよ
うに構成することにより、そして、これに加えて、受像
管のネック部内に、中央のビームと両サイドのビームの
偏向感度を受像管画面上で一致させる複数枚の磁性体を
組み合わせてなる磁界制御素子（フィールドコントロー
ラ）（以下ＦＣと称す）を組み込むことにより、３つの
ビームの感度合わせを行ない、理論的にはミスコンバー
ジェンスをベストの状態とすることができる。しかし、
実際には、受像管。

偏向ヨーク装置等の組み合わせにより、或は、ＦＣの性
能の劣化、バラツキ等により、ミスコンバージェンスを
ベストの状態とすることは困難であり、例えば、第１０
図に示すように、画面の上−下点で、中央に位置する電
子銃（グリーン銃）から発生する中央のビームＧが両サ
イドに位置する電子銃（レッド銃、ブルー銃）から発生
する両サイドのビームＢ、Ｒに対して感度が不足するミ
スコンバージェンス（ビームＧの感度不足）を生じるも
のであった。

従来、斯カるミスコンバージェンス（ビームＧの感度不
足）を解消して良好な画面特性を得るために、第１１図
に示すように、偏向ヨークを構成するコイルポビン１の
後部拡大部１ａ背面に、インライン状に配列された３本
の電子銃（ＪＧ、Ｂ）の配列方向に対して延長線上に位
置して一対の８字状の磁性体（フェライトコア、珪素鋼
板等）２゜３を脚片同志を対向させて配置し、磁性体２
，３の中央脚片２ａ　、３ａに補助コイル４，５を全体
として直列状に巻回するとともに、補助コイル４゜５を
垂直偏向コイル６．７に対し直列に接続し、補助コイル
４．５に垂直偏向電流を供給するものであった。そして
、この場合、第１２図に示すように、磁性体２，３の各
脚片から６極の補助磁界を発生させ、中央のビームＧの
感度（補正ｔｅａ）をアップし、両サイドのビームＢ、
Ｒの感度（補正量ＦＢ　、ＦＲ）をダウンして、第１０
図に示すミスコンバージェンス（ビームＧの感度不足）
の補正を行なうものである。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来の構成においては、磁性
体２，３の各脚片のうち特に両側に位置する脚片から発
注する補助磁界の一部が、第１２図に矢印Ｓで示すよう
に外部に漏れるもので、この分、ビームに対する補助磁
界の印加量が減少し、ミスコンバージェンス（ビームＧ
の感度不足）を完全に解消することは難しい、という問
題点があり、加えて、補助磁界の発生量が補助コイル４
゜５の巻回数に左右されるもので、補助コイル４゜５の
巻回数が少なければ、補助磁界の発生量が少なくなって
ビームに対する補助磁界の印加量が減少し、ミスコンバ
ージェンスの解消に悪影響を与え、一方、補助コイル４
，５の巻回数が多ければ、補助磁界の発生量が多くなっ
てビームに対する補助磁界の印加量が増加し、ミスコン
バージェンスの解消に有効であるが、補助コイルを多量
に巻回することでコストアップをもたらす、という問題
点があった。　　　゛ 本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたも
ので、電子銃の配列方向に対して延長線上に位置して、
略Ｅ字状の磁性片と、磁性片に対して直角方向に延設し
た補助磁性片と、磁性片の中央脚片に巻回された補助コ
イルとからなる一対の補助磁界発生手段を設けるととも
に、補助磁性片を管軸方向前方に向けて設けてなるもの
で、画面上の中央ビームの感度不足を、補助コイルによ
って発生する補助磁界に加えて、補助磁性片に加わる垂
直偏向磁界の漏れ磁界に基づく補助磁界により効率良く
完全に解消することができる偏向ヨーク装置を提供する
ことを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
複数個の電子銃がインライン状に配列されたカラー受像
管上に装着される偏向ヨーク装置において、垂直偏向コ
イルの後部側で電子銃の配列方向に対して延長線上に位
置して一対の補助磁界発生手段を設けるとともに、補助
磁界発生手段を略Ｅ字状の磁性片と、磁性片に対して直
角方向に延設した補助磁性片と、磁性片の中央脚片に巻
回された補助コイルとから構成し、補助磁性片を管軸方
向前方に向けてなるものである。

〈作　用〉 電子銃の配列方向に対して延長線上に位置して設けた一
対の補助磁界発生手段を構成する略Ｅ字状の磁性片、磁
性片に対して直角方向に延設した補助磁性片、および、
磁性片の中央脚片に巻回された補助コイルとの組合せに
より、補助磁界発生手段から十分な補助磁界を効率良く
ビームに印加し、中央ビームの感度の補正（アップ）を
なすものである。

〈実施例〉 以ド、本発明偏向ヨーク装置の一実施例を図面を用いて
詳細に説明する。第１図において、偏向ヨーク１１は、
一対の半環状コアを接合してなる円環状のコア１２と、
コア１２の内面に巻装された一対のくら型の水平偏向コ
イル１３．１４と、コア１２の外周に巻回された一対の
トロイダル型の垂直偏向コイル１５．１６と、コア１２
の内面に配置され水平偏向コイル１３．１４と垂直偏向
コイル１５．１６間の絶縁を保持し、かつ、各コイル１
３，１４．１５．１６の位置を規定するコイルボビン１
７とから構成され、ブルー、グリーン、レッドの３本の
電子銃（Ｂ’、Ｇ、Ｊが水平方向に一列（インライン状
）に配列されたカラー受像管ネック部１８上に装着固定
される。このうち、水平偏向コイル１３．１４は糸巻型
の水平偏向磁界を発生し、作直偏向コイル１５．１６は
バレル型の垂直偏向磁界を発生するものであることは従
来と同じである。

偏向ヨーク１１を構成する垂直偏向コイル１５゜１６の
後部側でコイルボビン１７の後部拡大部１７ａの背面に
は、受像管ネック部１８の外側に、一対の補助磁界発生
手段１９．２０が設けられる。

補助磁界発生手段１９．２０は電子銃（Ｂ、Ｇ。

Ｒ）の配列方向に対して延長線上に位置して互いに対向
して配置されるもので、第２図、第３図に示すように、
フェライトコア、珪素鋼板等からなる略Ｅ字状の磁性片
２１．２２と、磁性片２１゜２２に対して直角方向に延
設した補助磁性片２３゜２４と、磁性片２１．２２の中
央脚片２１１．２２１に巻回された補助コイル２５．２
６とから構成され、磁性片２１．２２は脚片同志が対向
した状態で配置されており、一方、補助磁性片２３゜２
４は先端側が管軸方向前方に向いた状態で磁性片２１，
２２１こ対して設けられるものである。そして、補助磁
界発生手段１９．２０を構成する補助コイル２５．２６
は、第４図に示すように、垂直偏向回路２７に接続した
唾直偏向コイル１５゜１６に対して直列状に接続される
もので、補助コイル２５．２６には垂直偏向コイル１５
．１６と同じく垂直偏向電流が流れるものである。この
際、必要に応じて、補助コイル２５．２６に対して並列
にボリウム（可変抵抗）２８を接続するごとにより、補
助コイル２５．２６に流れる電流量の調整を行なうこと
ができるものである。

次に、本発明偏向ヨーク装置の動作状態について説明す
る。補助磁界発生手段１９．２０を構成する補助コイル
２５．２６はそれぞれ垂直偏向コイル１５．１６に直列
に接続されているもので、補助コイル２５．２６には垂
直偏向コイル１５゜１６と同様に鋸歯状波の垂直偏向電
流が流れる。

補助コイル２５．２６に鋸歯状波の垂直偏向電流が流れ
ること、および、補助磁界発生手段１９゜２０を構成す
る補助磁性片２３．２４から、垂直偏向コイル１５．１
６によって発生する垂直偏向磁界の漏れ磁界に基づいて
誘起磁界が発生すること、により、第５図−こ示すよう
に、磁性体２１゜２２の各脚片２１１．２１２，２１３
．２２１゜２２２．２２３から受像管ネック部１８内に
、補助コイル２５．２６による磁界と補助磁性片２３゜
２４による磁界とが合成された状態の６極の補助磁界比
、　Ｂ、　、　Ｂ□Ｂ、　、　Ｂ、　、　Ｂ、が発生す
る。今、画面の水平方向中央より上側を見た場合、ネッ
ク部１８内に発生した補助磁界Ｂ、〜Ｂ、のうち、補助
磁界Ｂ、とＢ！の作用により、各ビームＢ　、　Ｇ、　
Ｒにはそれぞれ上方向に感度をアップさせるｐ　Ｂ、。

ＦＧｌ・ＦＲｌの力が発生するが、この場合、中央のグ
リーンビームＧに加わる磁界の量が両サイドのビームＢ
、几に加わる磁界の量に比べ多くなることから、ビーム
Ｇｌこ加わるカ（補正量）　Ｐａ、　カ他のビームＢ、
Ｒに加わる力（補正量）　ＦＢ、、　ＦＲ。

に比べて大きくなる。一方、補助磁界８１〜Ｂ、の作用
により、両サイドのビームＢ、Ｒには’Ｆ下方向感度を
ダウンさせる力ＦＢ１．　Ｆ、が発生する。

ここで、各ビームＢ、Ｇ、Ｈの感度の補正は上方向の力
（補正量）と下方向のカ（補正量）の合成によりなされ
るもので、この結果、中央のビームＧの感度は上方向に
アップし、両サイドのビームＢ、Ｒの感度はド方向ζこ
ダウンしく上方向の補正量ＦＢｌ　＋　ＦＲｌが下方向
の補正量に’Ｂｇ　＋　ｋ’Ｒ１より小さいため）、第
６図に示すように、画面の上部側でビームＧを矢印（上
）方向に、ビームＢ　、　ｌ（ｉ矢印（下）方向に補正
し、中央のビームＧの感度不足（ミスコンバージェンス
）を解消するものである。同様に、画面の下１１１１ｊ
においては、補助コイル２５．２６に流れる′電流（垂
直偏向電流）が鋸歯状波のため、磁界の向きが画面の上
側に比べ逆方向となるもので、第６図に示すように、中
央のビームＧを矢印（下）方向に、両サイドのビームＢ
、Ｒを矢印（上）方向に補正し、中央のビームＧの感度
不足（ミスコンバージェンス）を解消するもので、最終
的に画面全域にわたって各ビームＢ、Ｇ、Ｒが一致した
良好なコンバージェンス特性１画面特性を得ることがで
きるものである。この際、補助磁界発生手段１９．２０
を構成する略Ｅ字状の磁性片２１．２２に加えて、磁性
片２１゜２２に対して直角方向に（管軸方向前方に向け
て）補助磁性片２３．２４を延設してなるもので、磁性
片２１．２２によって発生する補助磁界は、磁性片２１
．２２の中央脚片２１１．２２１に巻回された補助コイ
ル２５．２６による磁界と、補助磁性片２３．２４がひ
ろう垂直偏向磁界の漏れ磁界に基づく誘起磁界との合成
磁界となるもので、ビームに対する補助磁界の印加量が
補助磁性片２３゜２４を設けた分多量となり、中央ビー
ムＧの感度不足（ミスコンバージェンス）は完全に解消
されるものである。

尚、本発明偏向ヨーク装置の一実施例に８いては、補助
磁界発生手段を構成する略Ｅ字状の磁性片の全域ｌこわ
たって磁性片に対して直角方向に補助磁性片を延設する
もの（第３図参照）について述べたが、第７図、第８図
に示すように、補助磁性片２３（２４）を略Ｅ字状の磁
性片２１（２２）の一部分、例えば中央部分、或は両端
部分に位置して直角方向に延設して構成しても良いもの
である。また、第９図に示すように、略Ｅ字状の磁性片
を変形して、略Ｅ字状の磁性片２１（２２）を用字状と
し、用字状の磁性片２１（２２）に対して直角状に補助
磁性片２３（２４）を延設して構成しても良いものであ
る。さらに、本発明偏向ヨーク装置の一実施例において
は、補助磁界発生手段を構成する補助コイルを垂直偏向
コイルに対して直列に接続し、補助コイルに垂直偏向゛
電流を流して補助磁界を発生させるものについて述べた
が、補助コイルを垂直偏向コイルに対し並列に接続して
構成しても良く、また、補助コイルに流す電流は垂直偏
向′電流のみに限定されず、垂直偏向電流と同期した補
正電流を流しても良いもので、この場合も実施例と同様
の作用（ビームの移動調整）を得ることができる。さら
にまた、本発明の一実施例においては、補助磁界発生手
段をコイルボビされず、垂直偏向コイルの後部側で、コ
イルボビンの後部拡大部前面に設けても良いものである
。

そして、偏向コイルの巻回形状も実施例に限定されるこ
とはなく、垂直偏向コイルをくら型に巻回して構成して
も良いものである。

〈発明の効果〉 本発明の偏向ヨーク装置は以上詳細に述べたとおりであ
り、以下に示す効果を生じるものである。

つまり、補助磁界発生手段を構成する磁性片および補助
磁性片の組合せにより、独自の補助磁界を発生させて、
中央に位置する電子銃によって生じるビームの感度不足
をアップすることができ、この際、磁性片に対して直角
方向に延設した補助磁性片により、垂直偏向磁界の漏れ
磁界をひろってその分補助磁界の発生量を多くしたこと
により、磁性片からの補助磁界は十分な量をもって効率
良くビームに対して印加されるもので、中央に位置スル
ビームＧのｇ度不足（ミスコンバージェンス）を完全に
解消することができ、画面全域にわたってミスコンバー
ジェンスのない良好な画質特性を得ることができるもの
である。また、補助磁性片を設けたことで、磁性片に巻
回する補助コイルの巻回量を少なくした状態で所定の補
助磁界を得ることができるもので、補助コイルの巻回量
を少なくできる分コストダウンがなされるものである。

このように、本発明の偏向ヨーク装置薔こよれば、種々
の効果を生じるもので、内部に１゛Ｃを備えた受像管は
勿論のこと、ＦＣを備えない受像管用の偏向ヨーク装置
として今後跡々有効となるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明偏向ヨーク装置の一実施例における概略
構成背面図、第２図は同じく補助磁界発生手段の概略構
成図、第３図は同じく補助磁界発土手段の構成斜視図、
第４図は同じく補助磁界発生手段の一部をなす補助コイ
ルの結線図、第５図は同じく補助磁界発生手段の画面前
方より見た動作説明図、第６図は本発明偏向ヨーク装置
により３電子ビームがコンバージェンスする状態の説明
図、第７図乃至第９図は本発明偏向ヨーク装置の他の実
癩例における補助磁界発生手段の構成斜視図、第１０図
は中央のビームの感度が不足してコンバージェンスされ
ない状態の説明図、第１１図は従来の偏向ヨーク装置の
概略構成背面図、第１２図は第１１図に示した磁性体お
よび補助コイルによって生じる磁界の発生状態を示す画
面前方より見た動作説明図である。 １１・・・偏向ヨーク、１２・・・コア、１３．１４・
・・水子偏向コイル、１５．１６・・・垂直偏向コイル
、１７　コイルボビン、１９．２０　　・補助磁界発生
手段、２１．２２・・磁性片、２３．２４・・補助磁性
片、２５．２６・・・補助コイル、 特許出願人　　電気音書株式会社 δ　１　し」 ′・　２１ 第３図 第４図 第５へ］ −１５６α ′５喜　７　ム 第１０区 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　複数個の電子銃がインライン状に配列されたカラー受
   像管上に装着される偏向ヨーク装置において、垂直偏向
   コイルの後部側で前記電子銃の配列方向に対して延長線
   上に位置して一対の補助磁界発生手段を設けるとともに
   、該補助磁界発生手段を略Ｅ字状の磁性片と、該磁性片
   に対して直角方向に延設した補助磁性片と、前記磁性片
   の中央脚片に巻回された補助コイルとから構成し、前記
   補助磁性片を管軸方向前方に向けたことを特徴とする偏
   向ヨーク装置。