JPH01209638A

JPH01209638A - 偏光ヨーク装置

Info

Publication number: JPH01209638A
Application number: JP3464488A
Authority: JP
Inventors: Takashi Fujisawa; 藤沢　隆志; Toshio Takano; 高野　敏夫
Original assignee: Denki Onkyo Co Ltd
Current assignee: Denki Onkyo Co Ltd
Priority date: 1988-02-17
Filing date: 1988-02-17
Publication date: 1989-08-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は３本の電子銃がインライン状に配列されたカラ
ーテレビジョン受像機やカラーデイスプレィ装置等に使
用される偏向ヨーク装置に関する。

く従来の技術〉周知のように、インライン配列の３本の電子銃を有する
カラー受像管上に装着して各電子銃によって発生するビ
ームを偏向してなる偏向ヨーク装置においては、水平偏
向コイルを全体として糸巻型偏向磁界となるように構成
し、また、垂直偏向コイル七バレル型偏向磁界となるよ
うに構成することにより、そして、これに加えて、受像
管のネック部内に、中央のビームと両サイドのビームの
偏向感度を受像管画面上で一致させる複数枚の磁性体を
組み合わせてなる磁界制御素子（フィールドコントロー
ラ）（以下ＦＣと称す）を組み込むことにより、３つの
ビームの感度合わせを行ない、理論的にはミスコンバー
ジェンスをベストの状態とすることができる。しかし、
実際には、受像管。

偏向ヨーク装置等の組み合わせにより、或は、ＦＣの性
能の劣化、バラツキ等により、ミスコンバージェンスを
ベストの状態とすることは困難であり、例えば、第９図
に示すように、画面の上・下点で、中央に位置する電子
銃（グリーン銃）から発生する中央のビームＧが両サイ
ドに位置する電子銃（レッド銃、ブルー銃）から発生す
る両サイドのビームＢ、Ｒに対して感度が不足するミス
コンバージェンス（ビームＧの感度不足）を生じるもの
であった。

従来、斯かるミスコンバージェンス（ビームＧの感度不
足）を解消して良好な画面特性を得るために、第１０図
に示すように、偏向ヨークを構成するコイルボビン１の
後部拡大部１ａ背面に、インライン状に配列された３本
の電子銃（ａ　＋　Ｃ−Ｂ）の配列方向に対して延長線
上に位置して、第１１図のように、フェライトコア、珪
素鋼板等の磁性材料からなる一対のコ字状の磁性片２，
８と、磁性片２．３に対して直角方向に延設した同じく
磁性材料からなる補助磁性片４，５とで構成された補助
磁界発生手段６，７ｅ、磁性片２，３の脚片同志を対向
させて配置するものであった。そして、この場合、補助
磁界発生手段６，７を構成する補助磁性片４，５が垂直
偏向コイル８，９によって発生する垂直偏向磁界の漏れ
磁界を拾うことにより、第１２図に示すように、磁性片
２．３の各脚片先端から補助磁界ＶＦを発生させ、中央
のビームＧの感度をアップして、第９図に示すミスコン
バージェンス（ビームＧの感度不足）の補正を行なうも
のである。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、このような従来の構成においては、補助
磁界発生手段６．７を構成する補助磁性片４，５が垂直
偏向磁界の漏れ磁界を拾い、漏れ磁界に基いて磁性片２
，３がら中央のビームＧの感度をアップするための補助
磁界を発生するもので、補助磁界の発生量が垂直偏向磁
界の漏れ磁界の量に左右されて不足する虞れがあり、ミ
スコンバージェンス（ビームＧの感度不足）を完全に解
消することは難しい、という課題があり、また、構造上
、ビームＧの感度不足の状況に応じて補助磁界の発生量
を最適の量に調整することが難しい、という課題があっ
た。

本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたもの
で、電子銃の配列方向に対して延長線上に位置して、略
コ字状の第１の磁性片と、第１の磁性片に対して直角方
向に延設した補助磁性片と、第１の磁性片の両脚片間に
配置した略Ｉ字状の第２の磁性片と、第２の磁性片に巻
回された補助コイルとからなる一対の補助磁界発生手段
を設けるとともに、補助磁性片を管軸方向前方に向けて
設けてなるもので、画面上の中央ビームの感度不足を、
補助磁性片に加わる垂直偏向磁界の漏れ磁界に基いて生
じる補助磁界に加えて、補助コイルによって発生する補
助磁界により効率良く完全に解消することができる偏向
ヨーク装置を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉本発明は上記課題を解決するためになされたもので、複
数個の電子銃がインライン状に配列されたカラー受像管
上に装着される偏向ヨーク装置において、垂直偏向コイ
ルの後部側で電子銃の配列方向に対して延長線上に位置
して一対の補助磁界発生手段を設けるとともに、補助磁
界発生手段を、略コ字状の第１の磁性片と、第１の磁性
片に対して直角方向に延設した補助磁性片と、第１の磁
性片の両脚片間に配置した略Ｉ字拭の第２の磁性片と、
第２の磁性片に巻回された補助コイルとから構成し、補
助磁性片を管軸方向前方に向けてなるものである。

く作　用〉電子銃の配列方向に対して延長線上に位置して設けた一
対の補助磁界発生手段を構成する略コ字状の第１の磁性
片、第１の磁性片に対して直角方向に延設した補助磁性
片、第１の磁性片の両脚片間に配置した略１字状の第２
の磁性片、および、第２の磁性片に巻回された補助コイ
ルとの組合せにより、補助磁界発生手段から十分な補助
磁界を効率良くビームに印加し、中央ビームの感度の補
正（アップ）をなすものである。

〈実施例〉以下、本発明偏向ヨーク装置の一実施例を図面を用いて
詳細に説明する。第１図において、偏向ヨーク１１は、
一対の半環状コアを接合してなる円環状のコア１２と、
コア１２の内面に巻装された一対のくら型の水平偏向コ
イル１３．１４と、コア１２の外周に巻回された一対の
トロイダル型の垂直偏向コイル１５．１６と、コア１２
の内面に配置され水平偏向コイル１３．１４と垂直偏向
コイル１５．１６間の絶縁を保持し、かつ、各コイル１
３，１４．１５，１６の位置を規定するコイルボビン１
７とから構成され、ブルー、グリーン、レッドの３本の
電子銃（Ｂ、Ｇ、Ｒ）が水平方向に一列（インライン状
）に配列されたカラー受像管ネック部１８上に装着固定
される。このうち、水平偏向コイル１３．１４は糸巻型
の水平偏向磁界を発生し、垂直偏向コイル１５，１６は
バレル型の垂直偏向磁界を発生するものであることは従
来と同じである。

偏向ヨーク１１を構成する垂直偏向コイル１５゜１６の
後部側でコイルボビン１７の後部拡大部１７ａの背面に
は、受像管ネック部１８の外側に、一対の補助磁界発生
手段１９．２０が設けられる。

補助磁界発生手段１９．２０は電子銃（Ｂ、Ｇ。

Ｒ）の配列方向に対して延長線上に位置して互いに対向
して配置されるもので、第２図、第３図に示すように、
フェライトコア、珪素鋼板等の磁性材料からなる略コ字
状の第１の磁性片２１．２２と、第１の磁性片に対して
直角方向に延設した補助磁性片２３．２４と、第１の磁
性片２１．２２の両脚片２１１，２１２，２２１，２２
２間に配置した略Ｉ字状の第２の磁性片２５．２６と、
第２の磁性片２５．２６に巻回された補助コイル２７．
２８とから構成され、第１の磁性片２１，２２は脚片同
志が対向した状態で、第２の磁性片２５．２６は長手方
向先端同志が対向した状態でそれぞれ配置されており、
一方、補助磁性片２３゜２４は先端側が管軸方向前方に
向いた状態で磁性片２１．２２に対して設けられるもの
である。そして、補助磁界発生手段１９．２０を構成す
る補助コイル２７．２８は、第４図に示すように、垂直
偏向回路２９に接続した垂直偏向コイル１５゜１６に対
して直列状に接続されるもので、補助コイル２７．２８
には垂直偏向コイル１５．１６と同じく垂直偏向電流が
流れるものである。この際、必要に応じて、補助コイル
２５．２６に対して並列にボリウム（可変抵抗）３０．
３１を接続することにより、補助コイル２７．２８に流
れる電流量の調整を行なうことができ、画面の左右点で
のアンバランスなミスコンバージェンスに対応が可能と
なるものである。

次に、本発明偏向ヨーク装置の動作状態について説明す
る。補助磁界発生手段１９．２０を構成する補助磁性片
２３．２４には、垂直偏向コイル１５．１６によって発
生する垂直偏向磁界の漏れ磁界が加わるもので（補助磁
性片２３．２４が垂直偏向磁界の漏れ磁界を拾うもので
）、この漏れ磁界に基いて誘起磁界（補助磁界）が発生
すること、および、補助磁界発生手段１９．２０を構成
する略■字状の第２の磁性片２５．２６に巻回された補
助コイル２７．２８はそれぞれ垂直偏向コイル１５．１
６に直列に接続されているもので、補助コイル２７．２
８には垂直偏向コイル１５゜１６と同様に鋸歯状波の垂
直偏向電流が流れること、により、第５図に示すように
、第１の磁性片２１．２２の各脚片２１Ｌ　２１２．２
２１，２２２、および、第２の磁性片２５．２６の各先
端から受像管ネック部１８内に、補助磁性片２３゜２４
による（誘起）磁界と補助コイル２７．２８による磁界
とが合成された状態の６極の補助磁界Ｂ１、Ｂ２、Ｂ３
、Ｂ４、Ｂ５、Ｂ６、が発生する。今、画面の水平方向
中央より上側を見た場合、ネック部１８内に発生した補
助磁界８１〜Ｂ６のうち、補助磁界Ｂ１と８２の作用に
より、各ビームＢ、Ｇ。

Ｒにはそれぞれ上方向に感度をアップさせるＦＢｌ。

ＦＯ１＋　ＦＲｌの力が発生するが、この場合、中央の
グリーンビームＧに加わる磁界の量が両サイドのビーム
Ｂ、Ｒに加わる磁界の量に比べ多くなることから、ビー
ムＧに加わるカ（補正量）Ｆｏｌが他のビームＢ、Ｒに
加わる力（補正ｆｆｉ　）　ＦＢｌ、ＦＲＩに比べて大
きくなる。一方、補助磁界８３〜Ｂ６の作用により、両
サイドのビームＢ、Ｒには下方向に感度をダウンさせる
力ＦＢ２、ＦＲ２が発生する。

ここで、各ビームＢ　＊　Ｇ　、Ｒの感度の補正は上方
向の力（補正量）と下方向のカ（補正量）の合成により
なされるもので、この結果、中央のビームＧの感度は上
方向にアップし、両サイドのビームＢ、Ｒの感度は下方
向にダウンしく上方向の補正量Ｆ　Ｂ１＊　Ｆ　Ｒ１が
下方向の補正量Ｆ　Ｂ２＋　Ｆ　Ｒ２より小さいため）
、第６図に示すように、画面の上部側でビームＧｅ矢印
（上）方向に、ビームＢ、Ｒを矢印（下）方向に補正し
、中央のビームＧの感度不足（ミスコンバージェンス）
を解消するものである。同様に、画面の下側においては
、垂直偏向コイル１５．１６および補助コイル２７．２
８に流れる電流（垂直偏向電流）が鋸歯状波のため、磁
界の向きが画面の上側に比べ逆方向となり、補助磁性片
２３．２４、補助コイル２７．２８によって生じる補助
磁界も逆方向となるもので、第６図に示すように、中央
のビームＧを矢印（下）方向に、両サイドのビームＢ、
Ｒｆ矢印（上）方向に補正し、中央のビームＧの感度不
足（ミスコンバージェンス）を解消するもので、最終的
に画面全域にわたって各ビームＢ、Ｇ、Ｒが一致した良
好なコンバージェンス特性、画面特性を得ることができ
るものである。この際、補助磁界発生手段１９．２０に
よって発生する全補助磁界は、略コ字状の第１の磁性片
２１．２２に対して直角方向に（管軸方向前方に向けて
）延設してなる補助磁性片２３．２４が拾う垂直偏向磁
界の個れ磁界に基づく誘起磁界と、略Ｉ字状の第２の磁
性片２５゜２６に巻回された補助コイル２７．２８によ
って生じる補助磁界との合成磁界となるもので、ビーム
に対する補助磁界の印加量が補助磁性片２３゜２４を設
けた分多量となり、また、補助コイル２７．２８によっ
て補助磁界を発生させることで、補助磁界の発生量を適
宜に調整できるもので、中央ビームＧの感度不足（ミス
コンバージェンス）はその不足量の多・小にかかわらず
完全に解消されるものである。

尚、本発明偏向ヨーク装置の一実施例においては、補助
磁界発生手段を構成する略コ字状の第１の磁性片の全域
にわたって磁性片に対して直角方向に補助磁性片を延設
するもの（第３図参照）について述べたが、第７図、第
８図に示すように、補助磁性片２３　（２４’）を第１
の磁性片２１（２２）の一部分、例えば両端部分、或は
中央部分に位置して直角方向に延設して構成しても良い
ものである。また、本発明偏向ヨーク装置の一実施例に
おいては、補助磁界発生手段を構成する補助コイルを垂
直偏向コイルに対して直列に接続し、補助コイルに垂直
偏向電流を流して補助磁界を発生させるものについて述
べたが、補助コイルを垂直偏向コイルに対し並列に接続
して構成しても良く、また、補助コイルに流す電流は垂
直偏向電流のみに限定されず、垂直偏向電流と同期した
補正電流を流してもよいもので、この場合も実施例と同
様の作用（ビームの移動調整）を得ることができる。

さらに、本発明の一実施例においては、補助磁界発生手
段をコイルボビンの後部拡大部背面に設けるものについ
て述べたが、補助磁界発生手段の取着位置は実施例に限
定されず、垂直偏向コイルの後部側で、コイルボビンの
後部拡大部前面に設けても良いものである。さらにまた
、偏向コイルの巻回形状も実施例に限定されることはな
く、垂直偏向コイルをくら型に巻回して構成しても良い
ものである。

〈発明の効果〉本発明の偏向ヨーク装置は以上詳細に述べたとおりであ
り、以下に示す効果を生じるものである。

つまり、補助磁界発生手段を構成する略コ字状の第１の
磁性片および補助磁性片の組合せにより、独自の補助磁
界を発生させて、中央に位置する電子銃によって生じる
ビームの感度不足をアップすることができ、この際、第
１の磁性片に対して直角方向に延設した補助磁性片によ
り、垂直偏向磁界の漏れ磁界を拾ってその分補助磁界の
発生量を多くしたことにより、補助磁界は十分な量をも
って効率良くビームに対して印加されるもので、中央に
位置するビームＧの感度不足（ミスコンバージェンス）
を完全に解消することができ、画面全域にわたってミス
コンバージェンスのない良好な画質特性を得ることがで
きるものである。また、補助磁性片を設けたことで、第
２の磁性片に巻回する補助コイルの巻回量を少なくした
状態で所定の補助磁界ｔ！：得ることができるもので、
補助コイルの巻回量を少なくできる分コストダウンがな
されるものである。さらに、第１の磁性片、補助磁性片
と独立して補助コイルを備えた第２の磁性片を設けたも
ので、第２の磁性片、補助コイルの組合せにより発生す
る補助磁界の量を容易に調整することができ、この結果
、ビームＧの感度不足の状況に応じて全体の補助磁界の
発生量を調整できるものである。このように、本発明の
偏向ヨーク装置によれば、種々の効果を生じるもので、
内部にＦＣを備えた受像管は勿論のこと、ＦＣを備えな
い受像管用の偏向ヨーク装置として今後袋々有効となる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明偏向ヨーク装置の一実施例における概略
構成背面図、第２図は同じく補助磁界発生手段の概略構
成図、第３図は同じく補助磁界発生手段の概略構成斜視
図、第４図は同じく補助磁界発生手段の一部をなす補助
コイルの結線図、第５図は同じく補助磁界発生手段の画
面前方より見た動作説明図、第６図は本発明偏向ヨーク
装置により３電子ビームがコンバージェンスする状態の
説明図、第７図、第８図は本発明隔向ヨーク装置の他の
実施例における補助磁界発生手段の概略構成斜視図、第
９図は中央のビームの感度が不足してコンバージェンス
されない状態の説明図、第１０図は従来の偏向ヨーク装
置の概略構成背面図、第１１図は同じ〈従来の補助磁界
発生手段の概略構成斜視図、第１２図は従来の補助磁界
発生手段によって生じる磁界の発生状態を示す画面前方
より見た動作説明図である。１１・・・偏向ヨーク、１２・・・コア、１３．１４・
・・水平偏向コイル、１５．１６・・・垂直偏向コイル
、１７・・・コイルボビン、１９．２０・・・補助磁界
発生手段、２１．２２・・・第１の磁性片、２３．２４
・・・補助磁性片、２５．２６・・・第２の磁性片、２
７゜２８・・・補助コイル、特許出願人　　電気音響株式会社第１図第２図第３図第４図第５図第６図第７区第Ｓ　圓第９図第１０図第１１図第１２図

Claims

【特許請求の範囲】

　複数個の電子銃がインライン状に配列されたカラー受
像管上に装着される偏向ヨーク装置において、垂直偏向
コイルの後部側で前記電子銃の配列方向に対して延長線
上に位置して一対の補助磁界発生手段を設けるとともに
、該補助磁界発生手段を、略コ字状の第１の磁性片と、
該第１の磁性片に対して直角方向に延設した補助磁性片
と、前記第１の磁性片の両脚片間に配置した略Ｉ字状の
第２の磁性片と、該第２の磁性片に巻回された補助コイ
ルとから構成し、前記補助磁性片を管軸方向前方に向け
たことを特徴とする偏向ヨーク装置。