JPH01197460A - 環式不飽和カルボン酸エステルおよびその製造法並びに重合体およびその製造法 - Google Patents

環式不飽和カルボン酸エステルおよびその製造法並びに重合体およびその製造法

Info

Publication number
JPH01197460A
JPH01197460A JP1966588A JP1966588A JPH01197460A JP H01197460 A JPH01197460 A JP H01197460A JP 1966588 A JP1966588 A JP 1966588A JP 1966588 A JP1966588 A JP 1966588A JP H01197460 A JPH01197460 A JP H01197460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
general formula
polymer
carboxylic acid
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1966588A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Goto
幸平 後藤
Takeshi Komiya
全 小宮
Noboru Sato
登 佐藤
Akira Iio
飯尾 章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP1966588A priority Critical patent/JPH01197460A/ja
Publication of JPH01197460A publication Critical patent/JPH01197460A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に光学材料としての用途に戸した耐熱性、
低吸水性、低複屈折性を有する透明な開通重合体を提供
することのできる、新規な環式不飽和カルボン酸エステ
ノペその重合体および該重合体の主鎖の炭素−炭素二重
結合を水素添加して得られる重合体に関するものである
〔従来の技術〕
従来、光学材料としての用途に適した透明性の熱可塑性
樹脂としては、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリス
チレン樹脂などが知られており、これらは汎用の用途に
用いられている。さらに高い耐熱性を有する透明樹脂と
してポリカーボネート樹脂が知られている。
然るに近年においては、本来の透明性に加え、低複屈折
性などの光学的性質、低吸水性、耐熱性など、従来の透
明性樹脂では上記の全ての要求性能を満足できない高度
の機能が要求されつつある。
例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂の吸水性を低減
するために、メチルメタクリレートと、嵩高い炭化水素
基を有する例えばメタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸ベンジルなどの単量体とを共重合させて得られる
光学樹脂が知られている。またノルボルネンカルボン酸
エステルのメタセシス開11(共)重合体からなる光学
材料も知られている(特開昭62−19801号公報、
特開昭62−19802号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述の光学材料用樹脂は、特に光ディス
クの基板材料として要求されるような、低複屈折性、低
吸湿性および機械的強度のすべての特性を満足するもの
ではない。
例えば、複屈折性が大きいポリスチレン樹脂やポリカー
ボネート樹脂は、レーザー光による情報再生時にエラー
が多くなり、また吸湿性の大きいポリメチルメタクリレ
ート樹脂は、吸湿によって変形が生ずるために情報再生
時にエラーが多くなると共に、吸湿による記録膜の変質
が生ずる可能性がある。またポリシクロへキシルメタク
リレート樹脂は、透明性、低複屈折などの光学的性質は
優れているものの、それ自体では機械的強度が小さく、
ガラス転移点が低いため耐熱性が劣るという問題点があ
り、機械的強度を改善したシクロへキシルメタクリレー
トとメチルメタクリレートとの共重合体でも、耐熱性が
十分でなく、また、スチレンとシクロへキシルメタクリ
レートとの共重合体は、複屈折性が大きくて光学的性質
が劣ったものとなる。
また、メタセシス開通重合法によって合成されるノルボ
ルネンカルボン酸エステル誘導体の(共)重合体は、ガ
ラス転移温度が低く、かつ吸水性も高く、現時点では高
度な要求性能を満足する光学材料は得られていない。
以上のように、光学的性質、低吸湿性および耐熱性のす
べてを十分に満足する光学材料用樹脂は得られていない
のが現状である。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、高度の要求性能を満足し得る光学
樹脂材料として、ノルボルネンカルボン酸エステル誘導
体のメタセシス開ml(共)重合体による場合において
は、重合の反応様式および当該エステルを構成するアル
コール成分を適宜選択することにより、本質的に光学的
に等方性で、かつ透明性の高い樹脂が得られることに注
目し、さらに低吸湿性と高いガラス転移温度を有する樹
脂を与える新規なノルボルネン誘導体について鋭意検討
を重ねた結果、アルコール成分として特定の構造を有す
る環式化合物を用いて合成される新規な不飽和環式カル
ボン酸エステル、そのメタセシス重合体およびその水素
添加重合体が、従来開示されているメタセシス開環重合
体(特開昭62−19801号公報、特開昭62−19
802号公報)に比べ、光学的性質を損なわず、吸水率
が小さく、かつガラス転移温度の高い光学材料もしくは
その前駆体として有用であり、就中、その重合体の水素
添加物は光学材料としての高度な要求性能を満足する光
学樹脂として有用であることを見出し、本発明に到達し
た。
本発明は、特に優れた光学的性質、低吸湿性および耐熱
性を有する光学用材料として有用な、メタセシス開環重
合体の単量体である新規な環式不飽和カルボン酸エステ
ルおよびその製造方法、該単量体のメタセシス開通重合
体およびその製法ならびにその重合体の水素添加物およ
びその製法を提供するものである。
本発明の環式不飽和カルボン酸エステルは、下記一般式
(I)で表わされるものである。
−膜中(I) (式中、RI、R2、R3、R4、R5,R@、Iv1
R@およびR8は水素原子または炭素数1〜lOの炭化
水素基テアリ、R’ −R’ l’! + CH2) 
−基で連結されていてもよい。ただしXは1〜6の整数
であり、nは0またはlである。)上記一般式(I)で
表わされる化合物の具体例としては、 5−カルボキシシクロへキシルビシクロ[2,2゜1]
−2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシシクロへキシルビシクロ[
2,2,1]−2−ヘプテン、5−カルボキシメチルシ
クロヘキシルビシクロ[2,2,1コー2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシメチルシクロへキシルビシ
クロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5−カルボキシエ
チルシクロへキシルビシクロ[2,2,1]−2−ヘプ
テン、 5−メチル−カルボキシエチルシクロへキシルビシクロ
[2,2,13−2−ヘプテン、5−カルボキシn−プ
ロピルシクロヘキシルビシクロ[2,2,1コー2−ヘ
プテン、5−メチル−5−カルボキシn−プロピルシク
ロへキシルビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、 5−カルボキシイソプロピルシクロへキシルビシクロ[
2,2,1]−2−ヘプテン、5−メチルカルボキシイ
ソプロピルシクロへキシルビシクロ[2,2,1]−2
−ヘプテン、5−カルボキシn−ブチルシクロへキシル
ビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシn−ブチルシクロヘキシル
ビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5−カルボキ
シ1so−ブチルシクロへキシルビシクロ[2,2,1
]−2−ヘプテン、5−メチル−5−カルボキシ1sO
−ブチルシクロへキシルビシクロ[2,2,1] −2
−ヘプテン、 5−カルボキシ5ec−ブチルシクロへキシルビシクロ
[2,2,1]−2−ヘプテン、5−メチル−5−カル
ボキシ5ec−ブチルシクロへキシルビシクロ[2,2
,1]−2−ヘプテン、 5−カルボキシtert−ブチルシクロへキシルビシク
ロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5−メチル−5−カ
ルボキシtert−ブチルシクロへキシルビシクロ[2
,2,1]−2−ヘプテン、 5−カルボキシペンチルシクロへキシルビシクロ[2,
2,1]−2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシペンチルシクロへキシルビ
シクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5−カルボキシ
へキシルシクロへキシルビシクロ[2,2,1]−2−
ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシへキシルシクロへキシルビ
シクロ[2,2,1] −2−ヘプテン、5−カルボキ
シへブチルシクロへキシルビシクロ[2,2,1コー2
−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシへブチルシクロへキシルビ
シクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5−カルボキシ
オクチルシクロへキシルビシクロ[2,2,1]−2−
ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシオクチルシクロへキシルビ
シクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5−カルボキシ
ノニルシクロへキシルビシクロ[2,2,1コー2−ヘ
プテン、 5−メチル−5−カルボキシノニルシクロへキシルビシ
クロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5−カルボキシデ
シルシクロへキシルビシクロ[2,2,1]−2−ヘプ
テン、 5−メチル−5−カルボキシデシルシクロへキシルビシ
クロ[2,2,1] −2−ヘプテン、5−メチル−5
−カルボキシメンチルビシクロ[2,2,1]−2−ヘ
プテン、 5−カルボキシボルニルビシクロ[2,2,1]−2−
ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシボルニルビシクロ[2,2
,1コー2−ヘプテン、 8−カルボキシシクロへキシルテトラシクロ[4,4,
0,1”・’、 1’−”] −]3−ドデセン8−メ
チル−8−カルボキシシクロへキシルテトラシクロ[4
,4,0,1”・5.17・I0]−3−ドデセン、 8−カルボキシメチルシクロヘキシルテトラシクロ[4
,4,0,1”= ’、 1’−”コー3−ドデセン、
8−メチル−8−カルボキシメチルシクロへキシルテト
ラシクロ[4,4,0,1”・5.11・”]−]3−
ドデセン 8−カルボキシエチルシクロヘキシルテトラシクロ[4
,4,0,12・5.17・”]−]3−ドデセン8−
メチル−8−カルボキシエチルシクロヘキシルテトラシ
クロ[4,4,0,1’・s、1’+・”]−3−ドデ
セン、 8−カルボキシn−プロピルシクロヘキシルテトラシク
ロ[4,4,0,1”・5.11・”]−]3−ドデセ
ン 8−メチル−8−カルボキシn−プロピルシクロヘキシ
ルテトラシクロ[4゜4.0.1”’、 1’°10コ
ー3−ドデセン、 8−カルボキシ1SO−プロピルシクロヘキシルテトラ
シクロ[4,4,0,1”・5.17・10コー3−ド
デセン、 8−メチル−8−カルボキシl5O−プロピルシクロへ
キシルテトラシクロ[4,4,0,1’°5゜11・”
]−]3−ドデセン 8−カルボキシn−ブチルシクロへキシルテトラシクロ
[4,4,0,12・5.17・10コー3−ドデセン
、 8−メチル−8−カルボキシn−ブチルシクロへキシル
テトラシクロ[4,4,0,1” ’、 1” ”]−
]3−ドデセン 8−カルボキシ1so−ブチルシクロへキシルテトラシ
クロ[4,4,O,l’・5.17・”]−]3−ドデ
セン 8−メチル−8−カルボキシl5O−ブチルシクロへキ
シルテトラシクロ[4,4,0,12°S、 it、 
10]−3−ドデセン、 8−カルボキシtert−ブチルシクロへキシルテトラ
シクロ[4,4,0,1”・5.11・”]−]3−ド
デセン 8−メチル−8−カルボキシ−8−カルボキシtert
−ブチルシクロへキシルテトラシクロ[4,4,0,1
2・5.17°”]−]3−ドデセン8−カルボキシペ
ンチルシクロへキシルテトラシクロ[4,4,0,12
°’、 1’″。] −]3−ドデセン8−メチル−8
−カルボキシペンチルシクロへキシルテトラシクロ[4
,4,0,1’°5.17・I0コー3−ドデセン、 8−カルボキシへキシルシクロへキシルテトラシクロ[
4,4,0,12°’、 1’10] −3−ドデセン
、8−メチル−8−カルボキシへキシルシクロへキシル
テトラシクロ[4,4,0,12・5.11・10]−
3−ドデセン、 8−カルボキシへブチルシクロへキシルテトラシクロ[
4,4,0,1’°5.17・I0コー3−ドデセン、
8−メチル−8−カルボキシへブチルシクロへキシルテ
トラシクロ[4,4,0,12・5.17・10コー3
−ドデセン、 8−カルボキシオクチルシクロへキシルテトラシクロ 
[4,4,0,1””5.17″10コー3−ドデセン
、8−メチル−8−カルボキシオクチルシクロへキシル
テトラシクロ[4,4,0,12−’、 1’°10コ
ー3−ドデセン、 8−カルボキシノニルシクロへキシルテトラシクロ[4
,4,0,1’・5.17・I0コー3−ドデセン、8
−メチル−8−カルボキシノニルシクロへキシルテトラ
シクロ[4,4,0,1”−’、 1’・”]−]3−
ドデセン 8−カルボキシデシルシクロへキシルテトラシクロ[4
,4,0,1”・5.17・I0コー3−ドデセン、8
−メチル−8−カルボキシデシルシクロへキシルテトラ
シクロ[4,4,0,1’′’、 1’・I0コー3−
ドデセン、 8−カルボキシメンチルテトラシクロ[4,4,0゜1
2°’、1” 10] −3−ドデセン、8−メチル−
8−メンチルテトラシクロC4,4゜0、1” ’、 
1’・10コー3−ドデセン、8−カルボキシボルニル
テトラシクロ[4,4,0゜12・5.17・10コー
3−ドデセン、8−メチル−8−カルボキシボルニルテ
トランクロ[4,4,0,12−’、 1’−”] −
]3−ドデセン5−カルボキシビシクロ[2,2,1]
へフチルー2°−ビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテ
ン、5−メチル−5−カルボキシビシクロ[2,2,1
]へブチル−2″−ビシクロ[2,2,1コー2−ヘプ
テン、 8−カルボキシビシクロ[2,2,1]へ]’:ffル
ー2゛−テトラシクロ4.4.0.1’・5,17・1
0]−3−ドデセン、 8−メチル−8−カルボキシビシクロ[2,2,1]へ
ブチル−2°−テトラシクロ[4,4,0,1’′’。
17・10コー3−ドデセン、 5−カルボキシトリシクロ[5,2,1,0’°6コデ
シルー8゛−ビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、
5−メチル−5−カルボキシトリシクロ[5,2゜1.
02・6コデシルー8′−ビシクロ[2,2,1コー2
−ヘプテン、 5−カルボキシペンタシクロ[6,5,1,1” ’。
02・1.09・+31ペンタデシル−4゛−ビシクロ
[2,2,1]−2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシペンタシクロ[6゜5、1
.13・6.02・1.09・13]ペンタデシル−4
′−ビシクロ[2,2,1コー2−ヘプテン、8−カル
ボキシペンタシクロ[6,5,1,1” ’。
02・7.09・13]ペンタデシル−4゛−テトラシ
クロ[4,4,0,12・ゝ、1′・”]−]3−ドデ
セン8−メチル−8−カルボキシペンタシクロ[6゜5
、1.1’・6.02・1.09+ 13 ]]ペンタ
デシルー4′−テトラシクロ4.4.0.1’・5.1
7・”]−]3−ドデセン 5−カルボキシトリシクロ[4,4,0,1”°5コウ
ンデシルー3′−ビシクロ[2゜2.1]−2−ヘプテ
ン、 5−メチル−5−カルボキシトリシクロ[4,4゜0.
12・5コウンデシルー3°−ビシクロ[2,2,1]
−2−ヘプテン、 8−カルボキシトリシクロ[4,4,0,1” 5]ウ
ンデシル−3゛−テトラシクロ[4,4,0,1”′’
1、ff、IOココ−−ドデセン、 8−メチル−8−カルボキシトリシクロ[4,4゜0.
1’−’]ラウンシルー3°−テトラシクロ[4,4,
0,1”・5.17・”]−]3−ドデセン5−カルボ
キシテトラシクロ[4,4,0,1”°5゜17′IQ
]  ドデシル−3′−ビシクロ[2,2,1]−]2
−ヘプテン 5−メチル−5−カルボキシテトラシクロ[4゜4.0
.1”・5.11・10コ ドデシル−3゛−ビシクロ
[2,2,1]−2−ヘプテン、 8−カルボキシテトラシクロ[4,4,0,1’°5゜
1”′。] ]ドデシルー3′−テトラシクロ4.4゜
0.12°ゝpa1°コー3−ドデセン、8−メチル−
8−カルボキシテトラシクロ[4゜4、0.1’°S、
 17. IQ] ドデシル−3°−テトラシクロ[4
,4,0,1’・5.17′”]−]3−ドデセン5−
カルボキシペンタシクロ [6,6,1,13= ’。
02・’、O’14] −4“−ビシクロ[2,2,1
]−2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシペンタシクロ[6゜6、1
.1’′’、 O’・7.0s・14]−4’−ビシク
ロ[2゜2.1]−2−ヘプテン、 8−カルボキシペンタシクロ[6,6,1,1’・6゜
02・’、09− ′4] −4’−テトラシクロ[4
,4,0゜1.2・s、 17. ”] −]3−ドデ
セン8−メチル−8−カルボキシペンタシクロ[6゜6
、1.1’″’、02−7.0’14] −4’−テト
ラシクロ[4,4,0,1’・5.17・I0]−3−
ドデセン、5−カルボキシへキサシクロ[6,6,1,
1’°6゜110・1.02・7.Q9114コヘブタ
デシル−4゛−ビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテン
、5−メチル−5−カルボキシへキサシクロ[6゜6、
1.1’°6.110・+3.Q2・’1.Qtl14
]ヘプタデシルー4′−ビシクロ[2,2,1]−2−
ヘプテン、8−力ルボキシへキサシクロ[6,6,1,
1’−6゜110・+3.Q2・7.09°14]ヘプ
タデシル−4°−テトラシクロ[4,4,0,12′’
、 1” ’°]−3−ドデセン、 5−カルボキシアダマンチル−2゛−ビシクロ[2,2
,1]−2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシアダマンチル−2゛−ビシ
クロ[2,2,1]〜2−ヘプテン、8−カルボキシア
ダマンチル−2゛−テトラシクロ[4,4,0,1’′
s、 1’・10コー3−ドデセン、8−メチル−8−
カルボキシアダマンチル−2゜−テトラシクロ[4,4
,0,1’・5.1” ′。]−3−ドデセン、 およびこれらの化合物の環上の1つ以上の水素原子をア
ルキル基で置換した化合物を挙げることができる。
これらの化合物のうち、好ましい化合物としては一般式
(I)において次のものが挙げられる。
1)R’、R’、R3およびR3が水素原子であり、R
4がメチル基であり、R5とR6とが−CH2−基で連
結され、R6とR7とが+CH2)3−で連結された一
般式(I)の環式不飽和カルボン酸エステル。
2)R1、R2、R3、R8,R6、R7、R8および
R9が水素原子であり、R4がメチル基である一般式(
I)の環式不飽和カルボン酸エステル。
3)R1、R2および、R3が水素原子であり、R4が
メチル基であり、R″、R8、R7、R8およびR9の
いずれか1つ以上がアルキル基で置換されている一般式
(I)の環式不飽和カルボン酸エステル。
4)R1、R2、R3、R5、R6、R8およびR9が
水素原子であり、R4がメチル基であり、R7がter
t−ブチル基である一般式(I)の環式不飽和カルボン
酸エステル。
本発明の多環式不飽和カルボン酸エステルは、下記一般
式(n)で表わされる(アルキル置換)α、β−不飽和
カルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸エステルなどと、(アルキル置換)シクロペンタ
ジェンとのディールス・アルダ−反応によって通常10
0℃以下の温度で反応させることによって得ることがで
きる。
一般式(I1) (式中、R2−R9は水素原子または炭窓数1〜10の
炭化水素基であり、Rs 、 R9は+CH→)基で連
結されていてもよい。ただし、Xは1〜6の整数である
。) また、(アルキル置換)シクロペンタジェンの代わりに
(アルキル置換)ジシクロペンタジェンを使用する場合
は、これを170℃以上の温度で反応させることによっ
て(アルキル置換)シクロペンタジェンに熱分解させて
、反応させることができる。
そして、(アルキル置換)ノルボルネンカルボン酸エス
テル誘導体の合成には(アルキル置換)シクロペンタジ
ェンを、(アルキル置換)テトラシクロドデセンカルボ
ン酸エステル誘導体の合成には(アルキル置換)ジシク
ロペンタジェンを使用するのが、反応選択性、反応収率
および経済性の点から好ましい。これらの反応は溶媒の
存在下または非存在下で行われ、その種類については特
に制限はない。
また、この反応は、触媒の存在下または非存在下で行う
ことができる。ここに使用される触媒は、通常のディー
ルス・アルダ−反応に用いられる化合物であればよく、
特に制限はないが、特に塩化アルミニウムなどのルイス
酸を用いるのが好ましい。
上記一般式(I)で表わされる環式不飽和カルボン酸エ
ステルを得るための他の方法としては、下記−膜中(I
)で表わされる既知の環式不飽和カルホン酸の、炭素数
1〜4のアルコール、例えハ、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、n−ブチルアルコールなどの低級アルコー
ルによるエステルと、下記−膜中(IV)で表わされる
脂環式アルコールとを触媒の存在下に加熱せしめ、脱離
する低級アルコールを反応系外へ留去するいわゆるニス
デル交換反応によって合成する方法を挙げることができ
る。
一般式(Ilfン (式中、Rl、 R4は水素原子または炭素数1−10
の炭化水素基、R10は炭素数1〜4の低級アルキル基
であり、nはDまたは1である。)−膜中(IV) (式中、R5〜R”は水素原子または炭素数1〜1゜の
炭化水素基であり、R5−R9は÷CH2γ8基で連結
されていてもよい。ただし、Xは1〜6の整数である。
) この反応に用いられる触媒としては、通常のニスデル交
換反応に使用される酸や金属アルコキサイドなど使用す
ることができる。
一般式(I)で表わされる環式不飽和カルボン酸エステ
ルは、また、下記−膜中(V)で表わされる環式不飽和
カルボン酸と、下記−膜中(Vl)(−膜中(IV)と
同一である)で表わされる脂環式アルコールとを、酸、
アルカリ土類金属塩化合物などの通常のエステル化触媒
を用いるエステル化反応によって、生成する水を反応系
外へ留去させることによって合成することができる。
−膜中(■) (式中、R1−R4は水素原子または炭素数1〜1゜の
炭化水素基であり、nはOまたはlである。)−膜中(
Vl) (式中、RS 、 R9は水素原子または炭素数1〜1
0の炭化水素基であり、R5〜R′1は(−CR01基
で連結されていてもよい。ただし、Xは1〜6の整数で
ある。) この反応は、通常水と共沸するような溶媒、例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサンなどを使用
することにより、生成する水を容易にかつ円滑に系外へ
留去することができるので好・ましい。なお、この反応
の終了は、生成留去した水の量を測定することによって
確認することができる。
本発明の新規な環状不飽和カルボン酸エステルは単独重
合体として、また共重合体とすることができる。
共重合体を得るには、前述した環状不飽和カルボン酸エ
ステルを2種以上使用するか、例えば下記一般式(IX
)で表わされる極性基を有する環状不飽和化合物を共重
合モノマーとして1種以上を組み合わせて使用すること
ができる。
一般式(IX) 〔式中人および口は水素原子または炭素数1〜10の炭
化水素基、XおよびYは水素原子、炭素数1〜10の炭
化水素基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭
素数1〜lOの炭化水素基、(−(:112) bcO
OR”、+CI+2) bOcOR’ 2、+ C11
2) bCN 。
+C11□)bcONR”R1、+C11□)、011
”、+C11,)、1またはXとYから構成された びYの少なくとも1つは水素原子および炭化水素基から
選ばれる基以外の基、aは0または1である。なお、R
11,11(I2、RI3およびR′4は炭素数1〜2
0の指環族構造を除く炭化水素基またはハロゲンで置換
された炭化水素基、WはS+R”pat−p (R” 
は炭素数1〜lOの炭化水素基、Dはハロゲン原子、−
0COR”または−OR+5、pは0〜3の整数を示す
)、bは0〜10の整数を示す。〕 上記の一般式(■)で表わされるa=Oのビシクロ[2
,2,1]−2−ヘプテン誘導体の具体例としては、 5−カルボキシメチルビシクロ[2,2,1]−2−ヘ
プテン、 5−メチル−5−カルボキシメチルビシクロ[2,2,
1]−2−ヘプテン、 5−シアノビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテン、5
−メチル−5−シアノビシクロ[2,2,1] −2−
ヘプテン、 5−アセトキシビシクロ[2,2,1]−2−ヘプテン
、 5−メチル−5−アセトキシビシクロ[2,2,1]−
]2−ヘプテン 5−クロロビシクロ[2,2,1コー2−ヘプテン、5
−トリクロロシリルビシクロ[2,2,1]−2−ヘプ
テン、 5−トリメチルシリルビシクロ[2,2,1]−2−ヘ
プテン、 ビシクロ[2,2,1]−2−へブテン−5,6−ジカ
ルボン酸無水物、 N−シクロへキシルビシクロ[2,2,1]−2−へブ
テン−ジカルボン酸イミド、 N−フェニルビシクロ[2,2,1]−2−へブテン−
ジカルボン酸イミド、 5−N、N−ジエチルカルバモイルビシクロ[2゜2.
1]−2−ヘプテン、 を挙げることができる。
また、上記の一般式(■)で表わされるa=1のテトラ
シクロ[4,4,0,1” ’、 1’・10コー3−
ドデセン誘導体の具体例としては、 8−カルボキシメチルテトラシクロ[4,4,0゜12
・5.17・”]−]3−ドデセン8−カルボキシエチ
ルテトラシクロ[4,4,0゜1’1o] −3−ドデ
セン、 8−カルボキシn−プロピルテトラシクロし4゜4.0
.12・5.17・”]−]3−ドデセン8−カルボキ
シイソプロピルテトラシクロ[4゜4.0.1’・’、
 1’10] −3−ドデセン、8−カルボキシn−ブ
チルテトラシクロ[4,4゜0.12・5.17・”]
−]3−ドデセン8−カルボキシイソブチルテトラシク
ロ[4,4゜0.12・5.17・”]−]3−ドデセ
ン8−カルボキシ5ec−ブチルテトラシクロ[4゜4
.0.1’°’、 1’−′。’II −3−ドデセン
、8−カルボキシt−ブチルテトラシクロ[4,4゜0
412・5.11°”]−]3−ドデセン8−メチル−
8−カルボキシメチルテトラシクロ[4,4,0,1”
・s、 1*・”]−]3−ドデセン8−メチル−8−
カルボキシエチルテトラシクロ[4,4,0,1’・5
.17・”]−]3−ドデセン8−メチル−8−カルボ
キシn−プロピルテトラシクロ[4,4,0,1”・5
.17・”]−]3−ドデセン 8−メチル−8−カルボキシイソプロピルテトラシクロ
[4,4,0,1’・5.17・”]−]3−ドデセン 8−メチル−8−カルボキシn−ブチルテトラシクロ[
4,4,0,12・’、1710] −3−ドデセン、
8−メチル−8−カルボキシ5eC−ブチルテトラシク
ロ[4,4,0,1”°’、 1’10] −3−ドデ
セン、 8−メチル−8−カルボキシt−ブチルテトラシクロC
4,4,0,1’・5.17・10]−3−ドデセン、
8−シアノテトラシクロ[4,4,0,1’−’、 1
’・10コー3−ドデセン、 9−メチル−8−シアノテトラシクロ[4,4,O。
12・5.17°”]−]3−ドデセン8−メチル−8
−シアノテトラシクロ[4,4,0゜12・5.17°
”]−]3−ドデセンテトラシクロ[4,4,0,1’
1.1” ”] −]3−ドデセンー8.9−ジカルボ
ン酸無水物 8−クロルテトラシクロ[4,4,0,12・5.17
・to]−3−ドデセン、 5−トリクロルシリルテトラシクロ[4,4,0゜12
・5.17・”]−]3−ドデセン8−トリメチルシリ
ルテトラシクロ[4,4,0゜12・5.17・10コ
ー3−ドデセン、を挙げることができる。
一般式(■)で表わされるこれらの極性基を有する環状
不飽和化合物のうちで、得られる共重合体のガラス転移
温度が高く、吸水率が低いのでm=1で表わされるテト
ラシクロ[4,4,0,1’−” ]−]3−ドデセン
誘導が好ましい。とりわけ、極性置換基+CH2)、、
C0OR’  で表わされるカルボン酸エステル基で、
n = O、R’  が炭素数1〜20の炭化水素基が
好ましい。
また、本発明の環状不飽和エステル化合物は、環状オレ
フィン化合物と開通共重合して共重合体を形成すること
も可能である。斯かる環状オレフィン化合物の具体例と
しては、シクロペンテン、シクロオクテン、1.5−シ
クロオクタジエン、1゜5.9−シクロドデカトリエン
などのシクロオレフィン、ビシクロ[2,2,1]−2
−ヘプテン、トリシクロ[5,2,1,0” ’] −
8−デカン、トリシクロ[5,2,1,0’°6]−3
−デカン、トリシクロ[6,2゜1、O’1]−9−ウ
ンデセン、トリシクロ[6,2,1゜01・8]−4−
ウンデセン、テトラシクロ[4,4,0゜12°5.1
710] −3−ドデセン、ペンタシクロ[6゜5、1
.13・6.02・1.09・”]−]4−ペンタデセ
ンペンタシクロ[6,6,1,1’・6.02・7.0
9・”]−4−へキサデセン、ペンタシクロ[6,5,
1,1’・6.02・7゜09・”]−]11−ペンタ
デセなどのポリシクロアルケン類を挙げることができる
上記のポリシクロアルケンは、共重合体の吸湿性を低下
させ、かつ共重合体のガラス転移温度をコントロールす
るのに有用である。従って、テトラシクロデセンの単独
またはビシクロヘプテンとの共重合体のガラス転移温度
が高くて熱分解温度に近く、あるいはそれ以上である場
合には、シクロオレフィンと共重合させることにより、
ガラス転移温度を、実際に成形を容易になし得る温度に
まで低下させることができる。
また、得られる重合体のガラス転移温度が低くて100
℃以下の場合には、ポリシクロアルケンを共重合させる
ことによって、重合体の吸湿性を低くし、またガラス転
移温度を上げることができる。
また、本発明の環状不飽和カルボン酸エステル化合物は
、ポリブタジェン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジ
ェン共重合体、エチレン−プロピレン非共役ジエン共重
合体、ポリノルボルネン、ポリペンテナマーなどの重合
体の主鎖に炭素−炭素二重結合を含んだ不飽和炭化水素
系ポリマーと共重合することもできる。
開通(共)重合体を製造する際に用いられるメタセシス
触媒とは、通常(a)W、MoおよびReの化合物から
選ばれた少なくとも1種と、ら)デミングの周期律表I
A、mA、I[B、I[IA、IVAあるいはrVB族
元素の化合物で少なくとも1つの元素−炭素結合あるい
は元素−水素結合を有するものから選ばれた少なくとも
1種との組合せからなる触媒であるが、触媒活性を高め
る添加剤を加えたものであってもよい。
(a) lii分として適当なW、MoあるいはReの
化合物は、これらのハロゲン化物、オキシハロゲン化物
、アルコキシハロゲン化物、アルコキシド、カルボン酸
塩、(オキシ)アセチルアセトネート、カルボニル錯体
、アセトニトリル錯体、ヒドリド錯体、およびその誘導
体、あるいはこれらの組合せであるが、WおよびMOの
化合物、特にこれらのハロゲン化物、オキシハロゲン化
物およびアルコキンハロゲン化物が重合活性、実用性の
点から好ましい。また反応によって上記の化合物を生成
する2種以上の化合物の混合物であってもよい。
これらの化合物は適当な錯化剤例えばP(C6Hs)s
、C,H,Nなどによって錯化されていてもよい。
具体的な例としてはWCliSWCIs、WCI、、 
War、、WF6、WI6、MoCl5、MoCl、、
MOC13、ReCl5、l’10cl*、MOOCI
3、Re0C1s、Re0Br、 、W (OCsL)
 s、WCI□(OCJs) 4、Mo(OC2L)z
cls 、Mo(OCJs)s、Mo02(acac)
z 、W(OCOR)s、W(CD)、、Rlo (C
D) g、11e2(CO)to 、 Re0Br3・
P(CsHs)i、WCl5・P(CsHs) y、W
Cl6・C5flsN、 W(CD) s・P (Ca
lls) a、W(Co)3・(CH3CN) 3など
が挙げられる。また上記のうち特に好ましい化合物とし
てMOCI6、Mo(OCJs) 2C13、WCI、
、W(OC2H5) 2C1,などが挙げられる。
ら)成分として適当な化合物は周期律表のIA、mA、
nB、IA、IVAまたはrVB族元素の化合物であっ
て少なくとも一つの元素−炭素接合を有するものあるい
はこれらの水素化物である。具体的な例としては、n−
C,tlsい、n−C3)!、、Na、 C5HsNa
C)1.lJgl、  C2HJgBr 、  CH,
MgBr、  n−C,HtMgCl、(C6H5)3
A1 、t C4HsMgC1,CH2=CHCHJg
C1゜(C2H5) 2Zn −、(C2L) 2cd
1CaZn(CJs) a、(CL)3B。
([:2H5) 3B% (n−C4H9) 3B% 
(CHa) 3A]、(CII3)2AICI。
(CH3)3Al、C13、CH3八1へ12  、 
(C21(S)3AI  、LiAl (C2flS)
2、 (C2H5)3Al−0(C2H5)2、 (C
2H5)2AICI、C2H3AICI□、(C2H5
)2AIH、(iso−C4H9)2AIl(。
(C2+15)2八10C2H5、(iso−CJs)
sAl、  (C2Hs)3A1.CI、、(CL)a
Ga、(CH,)、Sn、(n CJ9)4Sn、(C
2Hs)3Sil(、(n−c6u l 3) 3^1
 、 (n−C4Hl t) 、A1、L+H5NaH
,B2H6、NaBL、A1113、LiAlfl、お
よびTiH4などが挙げられる。また反応によってこれ
らの化合物を生成する2種以上の化合物の混合物を用い
ることもできる。
特に好ましいものの例としては、(CH3)3A!、(
CH3)2AICI、(CH3) zA12cIa、C
I(、^IcI、、(CzHs)sAl 、 (C21
(S)2AICI 、 (CJs)+、s^ICI 、
−、、C2H3AICI□、(C2H5)2AIH,(
C2Hs)JIOC2Hs、(C2H5)2AICN 
、 (C3H7)Jl 、(iso−C4Hs)3^1
1(iso−C4tls) 2AIH1(CsH+i)
3^1、(CsH+ t) !AI。
(CaHs)sAl などを挙げることができる。
(a)成分と(b)成分の量的関係は金属原子比で(a
):(b)が1:1〜1:100、好ましくは1:2〜
1:50の範囲で用いられる。
上記の(a)およびら)の二成分から調製された触媒は
、通常本発明の光学材料をえるための重合反応において
高い活性を有するが、望まれる場合には更に次に挙げる
ような(C)成分(活性化剤)を添加することによって
、−層高活性な触媒を得ることもできる。
(C)成分としては各種の化合物を使用することができ
るが、特に好適に使用される化合物には次のものが含ま
れる。
(I)単体ホウ素、BF3 、BCI、、B (0−n
−C4H,) 3、BFs・0(Ct(i) 2 、B
F3・0(CJs) 2、BFs・0(nCJs) 2
、BF3・2C6H3OH%BF!・2CI1.CD叶
、OF、・尿素、8F3・トリエタノールアミン、BF
3・ピペリジン、BF、・C2H3NH2、B2O3、
H2BO3などのホウ素化合物、SiC+4 、Si(
OC2H5)4などのケイ素化合物、(2)アルコール
類、ヒドロパーオキシド類およびパーオキシド類、 (3)水、 (4)酸素、 (5)アルデヒドおよびケトンなどのカルボニル化合物
およびその重合物、 (6)エチレンオキシド、エピクロルヒドリン、オキセ
タンなどの環状エーテル類、 (7)N、N−ジエチルホルムアミド、N、N−ジメチ
ルアセトアミドなどのアミド類、アニリン、モルホリン
、ピペリジンなどのアミン類およびアゾベンゼンなどの
アゾ化合物、 (8)N−ニトロソジメチルアミン、N−ニトロソジフ
ェニルアミンなどのN−ニトロン化合物、(9)トリク
ロルメラミン、N−クロルサクシノイミド、フェニルス
ルフェニルクロリドなどの5−CIまたはN−Cl基を
含む化合物 などが含まれる。
また、(a)成分と(b)成分の量的関係は、添加する
(C) 5i分の機種によってきわめて多様に変化する
ため一律に規定することはできないが、多くの場合(C
)/(a)(モル比)が0.005〜10、好ましくは
0.05〜3の範囲で用いられる。
得られる開環(共)重合体の分子量は、触媒の種類およ
び濃度、重合温度、溶媒の種類および量並びに単最体濃
度などの反応条件を変えることによって調節することが
可能であるが、より好ましくは、α−オレフィン類、 
 α、ω−ジオレフィン類、またはアセチレン類などの
分子内に少なくとも1つの炭素間二重結合または炭素間
三重結合を有する化合物あるいは塩化アリル、酢酸アリ
ル、トリメチルアリロキシランなどの極性アリル化合物
の適当量を反応系に添加することにより調節される。
重合反応において用いられる溶媒としては、例えばペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン
などのアルカン類、シクロヘキサン、シクロへブタン、
シクロオクタン、デカリン、ノルボルナンなどのシクロ
アルカン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、クメンなどの芳香族化合物、クロルブタン、ブ
ロムヘキサン、ジクロルエタン、ヘキサメチレンジプロ
ミド、クロルベンゼンなどのハロゲン化アルカン、アリ
ールなどの化合物、酢酸エチル−1酢酸n−ブチル、酢
酸イソブチル、プロピオン酸メチルなどの飽和カルボン
酸エステル類などが挙げられる。
本発明による環状不飽和カルボン酸エステルからのメタ
セシス開環重合体を水素添加して得られる新規な重合体
は、通常の水素添加反応によって合成できる。この水素
添加反応において使用される触媒は、通常のオレフィン
性化合物の水素添加反応に用いられているものを使用す
ることができ例えば、不均一系触媒としては、パラジウ
ム、白金、ニッケノペロジウム、ルテニウムなどの貴金
属触媒を、カーボン、シリカ、アルミナ、チタニアなど
の担体に担持させた固体触媒などが挙げられる。
また、均一系触媒としては、ナフテン酸ニッケル/トリ
エチルアルミニウム、ニッケルアセチルアセトナート/
トリエチルアルミニウム、オクテン酸コバルト/n−ブ
チルリチウム、チタノセンジクロリド/ジエチルアルミ
ニウムモノクロリド、酢酸ロジウム、クロロトリス(ト
リフェニルホスフィン)ロジウムなどのロジウム触媒な
どを挙げることができる。
これらの触媒のうち、不均一系触媒を使用する方が、反
応活性が高く、反応後の触媒除去も容易であり、得られ
る重合体が着色もないので好都合である。
水素添加反応は、常圧〜300気圧、好ましくは3〜2
00気圧の水素ガス雲囲気下において、0〜200℃、
好ましくは20〜180℃で行なうことができる。
このように水素添加することにより、得られる(共)重
合体は優れた熱安定性を有するものとなり、その結果、
成形加工時や製品としての使用時の加熱によってその特
性が劣化することがない。
水素添加率は、通常、50%以上、好ましくは70%以
上、さらに好ましくは80%である。水素添加率が50
%未満の場合には、熱安定性の改良効果が小さい。
本発明の光学材料は、公知の酸化防止剤、例えば2.6
−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール、2.2°−
ジオキシ−3,3°−ジ−t−ブチル−5,5°−ジメ
チルジフェニルメタン、フェニル−β−ナフチルアミン
、あるいは紫外線吸収剤、例えば2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2°−ヒドロキシ−4−メトキシ−2°−カ
ルボキシベンゾフェノンなどを添加することによって安
定化することができる。また加工性を向上させるために
滑剤などの従来樹脂加工において用いられている添加剤
を添加することもできる。
本発明の水素添加重合体からなる光学材料は、種々の公
知の成形手段を適用して光学製品とすることができる。
すなわち、射出成形法、圧縮成形法、押出し成形法など
を利用することができる。
また、本発明の水素添加重合体からなる光学材料は、そ
の表面に、熱硬化法、紫外線硬化法、真空蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンブレーティング法などの方法によ
り、無機化合物、シランカップリング剤などの有機シリ
コン化合物、アクリル系モノマー、ビニルモノマー、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン
樹脂などをハードコートすることにより、耐熱性、光学
特性、耐薬品性、耐摩耗性、透湿性などを向上させるこ
とができる。
本発明の水素添加重合体からなる光学材料の用途は特に
制限されるものではなく、広い範囲にわたって使用する
ことができ、例えば、一般カメラ用レンズ、ビデオカメ
ラ用レンズ、望遠鏡用レンズ、レーザービーム用レンズ
などのレンズ、光学式ビデオディスク、オーディオディ
スク、文書ファイルディスク、メモリディスクなどの光
ディスクに特に好適に使用することができる。
〔効果〕
本発明の環式不飽和カルボン酸エステルは、特に光学材
料に必要な特性、例えば透明性、低複屈折性、耐熱性、
低吸湿性を有する樹脂を得るための原料として有用であ
る。
特に本発明の水素添加重合体は、透明性、低複屈折性な
どの優れた光学的特性、耐熱性、低吸湿性、大きな機械
的強度、良好な成形性を有し、高度な機能を有した光学
材料として有用である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明がこれ
らに限定されるものではない。
実施例1 5−メチル−5−カルボキシシクロへキシルビシクロ[
2,2,1]−2−ヘプテンの製造撹拌機、還流冷却器
、滴下ロートを備えた反応器内において、メタクリル酸
シクロヘキシル168gと、無水塩化アルミニウム6.
7gとを1,2−ジクロロエタン150m1に溶解させ
、これに、シクロペンタジェン132 gを1.2−ジ
クロロエタン150−に溶解させた溶液を室温で1時間
で滴下させ、さらに1時間撹拌を続けて反応を完結させ
た。
反応終了後、希塩酸水溶液で塩化アルミニウムを抽出し
、さらに油層を水洗した。この油層を硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧下にて1.2−ジクロロエタンを留
去後、無色透明液状の反応生成物を蒸留によって単離し
た。この生成物の0.5mmHgにおける沸点は93〜
95℃、収率は84%であった。
この生成物の赤外線吸収スペクトルを第1図に示ス。こ
のスペクトルから、 1740c+r’のエステル基に起因する〉C=Cの伸
縮振動 3070cr’の=C−Hの伸縮振動 2950〜2850cm−’のメチレン基の伸n振動1
580cr’のノルボルネン環のC=Cの伸縮振が観測
される。
また、この生成物の元素分析値は、炭素76、94%お
よび水素9.40%であった。
そして、5−メチル−5−カルボキシシクロへキシルビ
シクロ[2,2,1] −2−ヘプテンの理論元素分析
値の炭素76、88%および水素9.46%の値、並び
に赤外線吸収スペクトルの結果から、当該生成物は、5
−メチル−5−カルボキシシクロへキシルビシクロ[2
,2,1コー2−ヘプテンと同定された。
実施例2 5−メチル−5−カルボキシ(4−tert−ブチルシ
クロヘキシル)ビシクロ[2,2,1] −2−ヘプテ
ンの製造 実施例1と同様の反応装置を用い、メタクリル酸(4−
tert−ブチルシクロヘキシル)224gと、無水塩
化アルミニウム6.7gとを1,2−ジクロロエタン2
00m1に溶解し、これに、シクロペンタジェン132
gを1,2−ジクロロエタン150m1!に溶解した溶
液を実施例1と同様に滴下して反応させて処理し、収率
84%で結晶状の反応生成物を単離した。この生成物は
融点が43℃の針状結晶であり、3.4mmHgにおけ
る沸点は125℃であった。
この生成物の構造の確認を、実施例1の場合と同様にし
て行った。この生成物の赤外線吸収スペクトルは第2図
に示すとおりであり、1730c+I+−’のエステル
基の〉C−0の伸縮振動、3070cm−’の=C−H
の伸縮振動、2950〜2850 crn−’ のメチ
レン基の伸縮振動および1580cm−’のノルボルネ
ン環のC−Cの伸縮振動が観測される。また、元素分析
値は、炭素78.88%および水素10.56%であっ
た。
そして5−メチル−5−カルボキシ(4−tert−ブ
チルシクロヘキシル)ビシクロ[2,2,1]−2−ヘ
プテンの理論元素分析値の炭素78.57%および水s
10.41%の値、並びに赤外線吸収スペクトルの結果
から、生成物は5−メチル−5−カルボキシ(4−te
rt−ブチルシクロヘキシル)ビシクロ[2,2,1]
 −2−ヘプテンと同定された。
実施例3 8−メチル−8−カルボキシシクロへキシルテトラシク
ロ[4,4,0,12・5.17・”]−]3−ドデセ
の製造 撹拌機を備えた耐圧反応器に、メタクリル酸シクロヘキ
シル168gと、p−メトキシフェノール1.68 g
と、ジシクロペンタジェン198gと、キシレン300
−とを仕込み、170〜180℃で10時間反応させた
。反応後放冷して反応物を取り出し、溶媒を留去した後
、蒸留によって無色透明液状の反応生成物を収率64%
で単離した。この生成物の0.6mmHgにおける沸点
は150〜158℃であった。
この生成物の構造の確認を、実施例1の場合と同様にし
て行った。この生成物の赤外線吸収スペクトルは第3図
に示すとおりであり、1725cm−’のエステル基の
> C= Oの伸縮振動、3070cm−’の=C−H
の伸縮振動2950〜285[1ctn−’ のメチレ
ン基の伸縮振動および1580 cm−’のテトランク
ロ[4,4,0,1’・5.17・10コー3−ドデセ
ン環のC=C伸縮振動が観測される。また元素分析値は
、炭素79、44%および水素9.56%であった。
そして、8−メチル−8−カルボキシシクロへキシルテ
トラシクロ[4,4,0,12= 5.1”“10コー
3−ドデセンの理論元素分析値の炭素79.96%およ
び水素9.39%の値、並びに赤外線吸収スペクトルの
結果から、生成物は8−メチル−8−カルボキシシクロ
へキシルテトラシクロ[4,4,0,12・5.17・
10コー3−ドデセンと同定された。
実施例4 5−メチル−5−カルボキシトリシクロ[5,2゜1.
02・6]デンルー8°−ビシクロ[2,2,1]−2
−ヘプテンの製造 実施例1と同様の反応装置を用い、トリシクロ[5,2
,1,0”・6コデシルー8−メタクリレート220g
と、無水塩化アルミニウム6.7gトt−1.2−ジク
ロロエタン200rnlに溶解した溶液を実施例1と同
様に反応処理し、粘稠な無色透明液状の反応生成物を7
7%の収率で単離した。この生成物の0.5++unH
gにおける沸点は138〜144℃であった。
この生成物の構造の確認を、赤外線吸収スペクトル、プ
ロトンNMRスペクトルおよび元素分析によって行った
。赤外線吸収スペクトルは第4図に、プロトン核磁気共
鳴吸収(NMR)スペクトルは第5図に示すとおりであ
る。
赤外線吸収スペクトルにおいては、1725cr’のエ
ステル基の> C= Oの伸縮振動、3070cm−’
0)=C−Hの伸縮振動、2950〜2850cm−’
 (D、I チレン基の伸縮振動および1580 cm
−’のノルボルネン環のC−C伸縮振動が観測される。
プロトンNMRスペクトルによれば、ノルボルネン環の
炭素−炭素二重結合に結合したプロトン6、04〜6.
14ppm(2H) 、ノルボルネン環の橋頭位のプロ
トン2.74〜2.97ppm(2H) 、ノルボルネ
ン環に結合したメチル基のプロトン1.37pI)m 
(3H)、エステルのアルコール成分のエステル基に結
合したプロトン4.50ppm (IH)および0.7
4〜2.00ppmの広い範囲の環上のメチレンおよび
メチンのプロトンのスペクトルが観測される。なり 3
.69ppmのシグナルは、混在している溶媒の1.2
−ジクロロエタンのメチレン基のプロトンである。
また、元素分析値は、炭素79.22%および水素9.
40%であった。
そして、5−メチル−5−カルボキシトリシクロ[5,
2,1,0”・6コデシルー8″−ビシクロ[2,2,
1コー2−ヘプテンの理論元素分析値の炭素79.6%
および水素9.15%の値、並びに赤外線吸収スペクト
ルおよびNMRスペクトルの結果から、生成物は5−メ
チル−5−カルボキシトリシクロ[5,2,1゜0’゛
’]デシル−8゛−ビシクロ[2,2,1]−2−ヘプ
テンと同定された。
実施例A 実施例1で得られた5−メチル−5−カルボキシシクロ
へキシルビシクロ[2,2,1] −2−ヘプテン15
重量部と、8−メチル−8−カルボキシメチルテトラシ
クロ [4,4,0,1’−5,1’= ”コー3−ド
デセン85重量部とを、分子量調節剤として1−ヘキセ
ンを用い、六塩化タングステン−パラアルデヒド−トリ
イソブチルアルミニウムからなる触媒により、1.2−
ジクロロエタン中で反応させて固有粘度0.74J/g
の共重合体を得た。
得られた共重合体の赤外線吸収スペクトルを第6図に示
す。2850〜2950ca+−’ (IDc−H伸縮
振動、1730cr’ のエステル基の>C=o伸縮振
動を示し、単量体で観測された1580c111−’の
ノルボルネン環のC=C伸縮振動が消失し、新たに98
0c+r’にトランスC−H変角振動が観測された。
また、得られた共重合体のNMRスペクトルを第7図に
示す。5.49ppmにオレフィンのプロトン、4、7
9ppmにエステル基とシクロヘキシル基が結合3、6
5ppmにカルボキシメチル基のメチル基、1.57p
pmにビシクロヘプテン環、テトラシクロドデセン環に
結合したメチル基、2.2〜2.8ppmにかけての脂
環上の橋頭位のメチン基、0.7〜2.0ppmにかけ
ての脂環上のメチレン基のスペクトルが観測された。
以上のスペクトルの結果から、得られた共重合体は主鎖
に二重結合を存した開通重合体であることがS忍められ
た。なお、7.26ppmのシグナルは測定溶媒の重水
素化クロロホルム中の重水素化されていない゛プロトン
によるものである。
また、共重合体の組成は、NMRスペクトルのオレフィ
ンのプロトンとカルボキシメチル基とのプロトン比から
、5−メチル−5−カルボキシシクロへキシルビシクロ
[2,2,1]−2ヘプテン12重量部、8−メチル−
8−カルボキシメチルテトラシクロ[4,4,0,12
= ’、 1’・”]−]3−ドデセン88重量から成
っていることが定量された。
得られた共重合体を射出成形し、試験片を作製し、屈折
率、全光線透過率、複屈折などの光学的性質、ガラス転
移温度や引張強度、破断伸び、Dy5tast (i撃
強度などの機械的性質、密度、表面硬度、飽和吸水率を
測定した。結果を第1表に示す。
実施例B 実施例2で得られた5−メチル−5−カルボキシ(4−
tert −ブチルシクロヘキシル)ビシクロ[2,2
,1]−2−ヘプテン35重量部と、8−メチル−8−
カルボキシメチルテトラシクロ[4,4,0゜1’′s
、 1’・10]−3−ドデセン65重量部とを実施例
へと同様に重合させて固有粘度0.64a7/gの共重
合体を得た。得られた共重合体の赤外線吸収スペクトル
を第8図に示す。実施例へで得られた重合体と同様に、
主鎖に炭素−炭素二重結合を有した開環共重合体である
ことが確認された。そして実施例へと同様に成形し、諸
特性を測定した。
得られた共重合体成形物の特性値を第1表に示す。
実施例C 実施例3で得られた8−メチル−8−カルボキシシクロ
へキシルテトラシクロ[4,4,0,12゛’、 1゜
’10]3−ドデセンを用い、この化合物を実施例Aと
同様に重合反応させて固有粘度0.82dl/gの単独
重合体を得た。得られた重合体の赤外線吸収スペクトル
を第9図に示す。実施例へで得られた重合体と同様に主
鎖に炭素−炭素二重結合を有した開環重合体であること
が確認された。そして実施例Aと同様に成形し、諸特性
を測定した。結果を第1表に示す。
実施例D 実施例4で得られた5−メチル−5−カルボキシトリシ
クロ[5,2,1,0’・6]デシル−8°−ビシクロ
[2,2,1]−2−ヘプテンを用い、この化合物を実
施例Aと同様に重合反応させて固有粘度0.64m’/
gの単独重合体を得た。得られた重合体の赤外線吸収ス
ペクトルを第10図に示す。実施例Aで得られた重合体
と同様に主鎖に炭素−炭素二重結合を有した開環重合体
であることが確認された。そして実施例へと同様に成形
し、緒特性を測定した。
結果を第1表に示す。
実施例E 実施例へで得られた共重合体100重量部をテトラヒド
ロフラン2000重量部に溶解し、Pd/C触媒2重量
部を加え、水素圧150kg/cj、温度150℃で3
時間反応させた。反応後、水添触媒を濾別回収し、反応
液をメタノールに注入し、重合体を析出分離させた。得
られた重合体の分子量はゲルパーミェーションクロマト
グラフィによるポリスチレン換算の数平均分子量で43
.000であった。反応後の重合体の赤外線吸収スペク
トルを第11図に示す。原料の開環重合体(第6図)の
スペクトルで観測された980car’ のトランスC
−H伸縮振動が消失しており、水素添加されていること
が認められた。また水添重合体のNMRスペクトルを第
12図に示す。原料の開環重合体く第7図)に観測され
た5、 49ppmのオレフィンのプロトンに基づく吸
収が消失しており、得られた重合体は、100%水素添
加されていることが確認された。
得られた重合体を既述の実施例と同様に射出成形を行な
い試験片を作製し、緒特性を測定した。
結果を第1表に示す。
比較例A 2−ノルボルネン−5−二) IJルを用い、実施例へ
と同様にメタセシス重合触媒を用いて重合体を製造した
得られた重合体の固有粘度は0.52J/g (クロロ
ホルム溶媒、濃度0.5g/d、30℃)であった。
得られた重合体を実施例Aと同様にして射出成形し、試
験片を作製し、物性を測定した結果を第1表に示す。
比較例B 2−ノルボルネン−5−カルボン酸メチルを用い、実施
例Aと同様にメタセシス重合触媒を用いて重合体を製造
した。
得られた重合体の固有粘度は0.62J/g (クロロ
ホルム溶媒、濃度0.5 g / a、30℃)であっ
た。
得られた重合体を実施例Aと同様にして射出成形し、試
験片を作製し、物性を測定した結果を第1表に示す。
比較例C 光学樹脂用途に使用されている市販のアクリル樹脂を射
出成形し、同様に試験片を作製し、緒特性を測定した。
結果を第1表に示す。
比較例D コンパクトディスク用途に使用されている市販のポリカ
ーボネート樹脂を射出成形し、同様に試験片を作製し、
緒特性を測定した。結果を第1表に示す。
なお、得られた重合体と成形した試験片の緒特性の測定
方法は次のとふりである。
屈折率 アツベ屈折計を使用し、25℃、D線の屈折率を測定し
た。
全光線透過率 ASTM D1003に準拠し、測定した。
複屈折 エリプリメータを使用し、シングルパスで測定した。
ガラス転移温度 示差熱量計(DSC)により、窒素雰囲気下、10℃/
分の昇温速度で測定した。
引張強度・破断伸び ASTMD638に準拠し、測定した。
密度 浮力法により、20℃で測定した。
表面硬度 鉛筆硬度計にて測定した。
飽和吸水率 試料を水中に浸して試料に水を吸収させ、平衡状態に到
達した後の試料の重量W、を測定し、その後この試料を
乾燥した窒素気流下で200 tに加熱し、これによっ
て放出された水分量w2をカールフィッシャー法によっ
て定量し、次式によって飽和吸水率を算出した。
飽和吸水率= −X100 W、−W。
固有粘度 ポリマー0.5gをクロロホルムに溶解して100−の
溶液を調製し、ウベローデ粘度計で30tにより相対粘
度η1..を測定し、次式により固有粘度ηIhhを求
めた。
ただし、相対粘度はポリマー溶液粘度と溶媒粘度の比で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、第6図、第8図、第
9図、第10図、第11図はそれぞれ実施例1、実施例
2、実施例3、実施例4、実施例A1実施例B、実施例
C1実施例D1実施例Eで得られた重合体の赤外線吸収
スペクトルを示し、第5図、第7図、第12図はそれぞ
れ実施例4、実施例A、実施例Eの核磁気共鳴スペクト
ルを示す。 +6図 c%)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記一般式( I )で表わされる環式不飽和カルボ
    ン酸エステル。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、R^7、R^8およびR^9は水素原子または炭
    素数1〜10の炭化水素基であり、R^5〜R^9は▲
    数式、化学式、表等があります▼基で連結されていても
    よい。ただしxは1〜6の整数であり、nは0または1
    である。) 2)下記一般式(II)で表わされる(アルキル置換)α
    ,β−不飽和カルボン酸エステルと、(アルキル置換)
    シクロペンタジエンまたは(アルキル置換)ジシクロペ
    ンタジエンとを反応させることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の環式不飽和カルボン酸エステルの製
    造方法。 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^2〜R^9は水素原子または炭素数1〜1
    0の炭化水素基であり、R^5〜R^9は▲数式、化学
    式、表等があります▼基で連結されていてもよい。ただ
    しxは1〜6の整数である。) 3)下記一般式(III)で表わされる環式不飽和カルボ
    ン酸の低級アルコールエステルと、下記一般式(IV)で
    表わされる脂環式アルコールとをエステル交換させるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の環式不飽
    和カルボン酸エステルの製造方法。 一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1〜R^4は水素原子または炭素数1〜1
    0の炭化水素基、R^1^0は炭素数1〜4の低級アル
    キル基であり、nは0または1である。) 一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1〜R^9は水素原子または炭素数1〜1
    0の炭化水素基であり、R^5〜R^9は▲数式、化学
    式、表等があります▼基で連結されていてもよい。ただ
    しxは1〜6の整数である。) 4)下記一般式(V)で表わされる環式不飽和カルボン
    酸を、下記一般式(VI)で表わされる脂環式アルコール
    でエステル化させることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の環式不飽和カルボン酸エステルの製造方法
    。 一般式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1〜R^4は水素原子または炭素数1〜1
    0の炭化水素基であり、nは0または1である。)一般
    式(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^5〜R^9は水素原子または炭素数1〜1
    0の炭化水素基であり、R^5〜R^9は▲数式、化学
    式、表等があります▼基で連結されていてもよい。ただ
    しxは1〜6の整数である。) 5)下記一般式( I )で表わされる環式不飽和カルボ
    ン酸エステルを単独で、または共重合可能な単量体と共
    に、メタセシス重合することを特徴とする重合体の製造
    方法。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、R^7、R^8およびR^9は水素原子または炭
    素数1〜10の炭化水素基であり、nは0または1であ
    る。)6)重合体中に下記一般式(VII)で表わされる
    繰り返し単位を10重量%以上含有する分子量5,00
    0〜1,000,000の重合体。 一般式(VII) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1〜R^9は水素原子または炭素数1〜1
    0の炭化水素基であり、R^5〜R^9は▲数式、化学
    式、表等があります▼基で連結されていてもよい。ただ
    しxは1〜6の整数であり、nは0または1であり、m
    は整数を示す。) 7)特許請求の範囲第5項の重合体を水素添加すること
    を特徴とする重合体の製造方法。 8)重合体中に下記一般式(VIII)で表わされる繰り返
    し単位を10重量%以上含有する分子量5,000〜1
    ,000,000の重合体。 一般式(VIII) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1〜R^9は水素原子または炭素数1〜1
    0の炭化水素基であり、R^5〜R^9は▲数式、化学
    式、表等があります▼基で連結されていてもよい。ただ
    しxは1〜6の整数であり、nは0または1であり、m
    は整数を示す。)
JP1966588A 1988-02-01 1988-02-01 環式不飽和カルボン酸エステルおよびその製造法並びに重合体およびその製造法 Pending JPH01197460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1966588A JPH01197460A (ja) 1988-02-01 1988-02-01 環式不飽和カルボン酸エステルおよびその製造法並びに重合体およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1966588A JPH01197460A (ja) 1988-02-01 1988-02-01 環式不飽和カルボン酸エステルおよびその製造法並びに重合体およびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01197460A true JPH01197460A (ja) 1989-08-09

Family

ID=12005535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1966588A Pending JPH01197460A (ja) 1988-02-01 1988-02-01 環式不飽和カルボン酸エステルおよびその製造法並びに重合体およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01197460A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5268489A (en) * 1991-06-26 1993-12-07 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Production of unsaturated cycloaliphatic esters and derivatives thereof
US6310160B1 (en) 1996-09-30 2001-10-30 Nippon Zeon Co., Ltd. Norbornene polymer and process for preparing the same
KR100545617B1 (ko) * 1996-02-09 2006-11-30 제이에스알 가부시끼가이샤 감방사선성수지조성물

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5268489A (en) * 1991-06-26 1993-12-07 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Production of unsaturated cycloaliphatic esters and derivatives thereof
KR100545617B1 (ko) * 1996-02-09 2006-11-30 제이에스알 가부시끼가이샤 감방사선성수지조성물
US6310160B1 (en) 1996-09-30 2001-10-30 Nippon Zeon Co., Ltd. Norbornene polymer and process for preparing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2825157B2 (ja) 重合体の製造方法
KR970002522B1 (ko) 투명 수지 재료
KR100969086B1 (ko) 노르보르넨 유도체 및 그의 노르보르넨계 개환 중합체
JPH029619B2 (ja)
KR20070078384A (ko) 투명 복합체 및 그의 제조 방법
EP0362814B1 (en) Ethylene/polycyclic monomer copolymer, process for preparation thereof, and optical article
JPH01132626A (ja) 光学材料
JPH02227424A (ja) 透明性重合体の製造方法
JPH01197460A (ja) 環式不飽和カルボン酸エステルおよびその製造法並びに重合体およびその製造法
JPH0832769B2 (ja) 水添重合体
JP3106811B2 (ja) 環状オレフィン系開環重合体の精製方法
JP3346012B2 (ja) ノルボルネン重合体およびその製造方法
JPH06206985A (ja) (水添)ノルボルネン系重合体
JP2795517B2 (ja) 水素化開環重合体組成物およびその用途
JPS63218726A (ja) 水素添加重合体の製造法
JPH01132625A (ja) 光学材料
JPS63218727A (ja) 光学材料
JP3985354B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH06256477A (ja) 重合体の製造法
JPH10195183A (ja) 極性置換基を有する開環メタセシスポリマーの水素添加生成物からなる透明材料
JP4075687B2 (ja) 環状オレフィン系開環共重合体およびその製造方法並びに光学材料
JP4039194B2 (ja) ノルボルネン系開環重合体
JPH0673168A (ja) 開環重合体の製造法
JP2008069358A (ja) 光学フィルム
JPH0420553A (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物およびその用途