JPH0119424B2 - - Google Patents

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JPH0119424B2
JPH0119424B2 JP57030523A JP3052382A JPH0119424B2 JP H0119424 B2 JPH0119424 B2 JP H0119424B2 JP 57030523 A JP57030523 A JP 57030523A JP 3052382 A JP3052382 A JP 3052382A JP H0119424 B2 JPH0119424 B2 JP H0119424B2
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JP
Japan
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polysulfone
aromatic polycarbonate
elastic polymer
resin composition
Prior art date
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JP57030523A
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English (en)
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JPS58149946A (ja
Inventor
Kazuo Kitamura
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Publication date
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Publication of JPS58149946A publication Critical patent/JPS58149946A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂組成物に関し、更に詳しくはポリ
スルホン30〜90重量%、芳香族ポリカーボネート
5〜65重量%及びアクリル系弾性重合体5〜20重
量%よりなる、耐熱性、加工性および機械的特性
にすぐれた樹脂組成物に関する。 従来から、ポリスルホンはすぐれた耐熱性を有
し、かつ機械的、電気的性質にすぐれ、有用なエ
ンジリアリングプラスチツクとして各種用途に使
用されている。しかしながら、ポリスルホンは、
このような優れた性質をもつにもかかわらず、流
動性が非常に悪く成形温度を高くしなければ成形
できないこと、更にまたノツチ感度が高いゆえに
低いアイゾツトノツチ付衝撃値しか示さないこと
などから、その用途に制限があるのが現状であ
る。しかして、ポリスルホンに種々のポリマーを
ブレンドすることによつて加工性或いは衝撃値を
改良する提案が示されている。しかしながら、既
に提案されているブレンド樹脂は耐熱性が不十分
であり、成形時に滞留によるいわゆる“鼻たれ現
象”を示したり、あるいはブレンド樹脂特有のウ
エルド強度が弱かつたり、また層はくりを生ずる
等の問題点を残しており、十分満足のいく結果は
得られていない。例えばポリスルホンに芳香族ポ
リカーボネートを添加した場合(特公昭45−
39181号)加工性は改善されるがノツチ感度は解
消されず、低いアイゾツトノツチ付衝撃値しか示
さない。またポリスルホンに芳香族ポリカーボネ
ートおよびポリエチレンを添加した場合(特開昭
49−126756)は加工性および衝撃値は向上するも
のの、外観は層はく離を生じ、実用上の問題があ
る。 本発明者は、これらの問題点を解決すべく検討
した結果、ポリスルホンに芳香族ポリカーボネー
トおよびアクリル系弾性重合体を特定割合ブレン
ドした樹脂組成物が耐熱性、加工性及び耐衝撃性
にすぐれている上に、層はく離を生ぜず、外観良
好な成形品を与えることを見出し、本発明に到達
したものである。 すなわち、本発明は (A) ポリスルホン 30〜90重量% (B) 芳香族ポリカーボネート 5〜65重量% 及び (C) ブタジエン5〜40重量%を共重合したアクリ
ルゴムを幹成分とするアクリル系弾性重合体
5〜20重量% よりなる樹脂組成物に係るものである。 本発明において使用するポリスルホンは直鎖状
の熱可塑性樹脂であつてアリーレン単位にエテル
結合とスルホン結合とが介在しているものであ
る。このポリスルホンは良く知られているポリマ
ーであり、好ましいものを一般式で示すなら下記
〔但し、式中Rは炭素原子数8以下の2価の炭化
水素基であり、Y1及びY2はそれぞれハロゲン、
炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4の
アルコキシ基であり、l及びmは0または1〜4
の整数である。〕 で表わされる繰り返し単位より主としてなるポリ
マーが挙げられる。更に好ましいものは上記式に
おいて、l及びmが0であり、Rが
【式】(こ こでR″は水素、低級アルキル、低級アリール及
びそれらのハロゲン置換基よりなる群から選ばれ
る)である熱可塑性のポリスルホンである。更に
具体的には下記の構造止からなるものがあげられ
る。ここでnは重合度を示す。 これらのうち特に上記(a)のポリマーが好まし
い。 前記ポリスルホンは、従来から蓄積された方法
によつて製造することができる。一般には2価フ
エノールのアルカリ金属塩とジハロベンゼノイド
化合物との反応により製造される。上記反応に
は、溶媒例えばジメチルスルホキシド、ジメチル
スルホン、ジエチルスルホキシド、ジエチルスル
ホン、ジイソプロピルスルホン、テトラヒドロチ
オフエン−1−ジオキシド等を用いることが好ま
しい。 ポリスルホンは、約0.35以上、更には約0.4以
上の還元粘度をもつものが好ましい。 本発明において使用する芳香族ポリカーボネー
トは、2価フエノールより誘導されるポリカーボ
ネートであり、通常2価フエノールとカーボネー
ト前駆体との溶液法あるいは溶融法で製造され
る。2価フエノールの代表的な例を挙げると、ビ
スフエノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)プロパン)、ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフエニル)プロパン等がある。好ま
しい2価フエノールはビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)アルカン系化合物、特にビスフエノールA
である。本発明で使用する芳香族ポリカーボネー
トは、通常前記2価フエノールとカーボネート前
駆体との反応によつて製造されるが、前記2価フ
エノールを単独で或いは2種以上使用することも
できる。また得られた芳香族ポリカーボネート2
種以上を混合して使用しても差支えない。 前記カーボネート前駆体としては、カルボニル
ハライド、カルボニツクエステルあるいはハロホ
ルメート等いずれであつても良い。代表的な例と
してはホスゲン、ジフエニルカーボネート、2基
フエノールのジハロホルメートおよびこれらの混
合物があげられる。 芳香族ポリカーボネートの分子量は、一般に
10000〜100000、好ましくは15000〜60000である。
かかる分子量の芳香族ポリカーボネートを製造す
るに際し、適当な分子量調整剤を使用しても良い
し、また反応に際し分岐剤、触媒等も使用出来
る。 本発明において使用するアクリル系弾性重合体
は、アクリル酸エステルを主成分とし、これに5
〜40重量%のブタジエンを共重合したアクリルゴ
ムを幹成分とするアクリル系弾性重合体であつ
て、例えばアルキル基の炭素数2〜12のアクリル
酸アルキル(例えば、2−メチルヘキシルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート等)40〜95重量
%とブタジエン5〜40重量%とメチルメタクリレ
ート0〜30重量%および0.01〜3重量%の架橋剤
(例えばエチレンジメタクリレート等)からなる
混合単量体を乳化重合し、これに凝集剤を添加し
て得られる平均粒径0.1〜0.3μの架橋ゴム共重合
体50〜80重量部を含むラテツクスに、まずスチレ
ン20〜80重量%とメチルメタクリレート20〜50重
量%とアクリロニトリル0〜60重量%および架橋
剤(例えばエチレンジメタクリレート、ジビニル
ベンゼン等)0.1〜2重量%の混合単量体10〜40
重量部を添加重合した後、架橋剤(例えば、エチ
レンジメタクリレート、ジビニルベンゼン等)
0.1〜4重量%を含むアルキル基の炭素数1〜4
のメタクリル酸アルキル(例えば、メチルメタク
リレート等)5〜25重量部を更に添加重合して得
られる多成分系樹脂である。かかるアクリル系弾
性重合体の具体例としては呉羽化学工業(株)から製
品名HIA−15として市販されているものが例示
される。 本発明において、上述の三成分の混合割合は、
ポリスルホン30〜90重量%、芳香族ポリカーボネ
ート5〜65重量%及びアクリル系弾性重合体5〜
20重量%の範囲にあり、好ましくはポリスルホン
40〜70重量%、芳香族ポリカーボネート15〜53重
量%及びアクリル系弾性重合体7〜15重量%の範
囲である。ポリスルホンの割合が90重量%を越え
る場合には加工性向上効果が小さく、また30重量
%未満の場合には耐熱性向上効果が小さい。更に
また芳香族ポリカーボネートの割合が5重量%未
満では加工性向上効果および耐衝撃性向上効果が
小さく、また65重量%を越えると耐熱性(荷重た
わみ温度)が低下し、好ましくない。更にまたア
クリル系弾性重合体の割合が5重量%未満では耐
衝撃性向上効果が小さく、また20重量%を越える
と耐熱性が著しく低下し、好ましくない。 従来のブレンド樹脂は、上述のように、層はく
離を発生したり、ウエルド強度が低下する等の問
題点があり、商品化のための1つの問題点となつ
ているが、本発明の樹脂組成物は、層はく離を生
じないので外観良好であり、その上衝撃強さが高
いという驚べき特徴を持つている。 本発明の樹脂組成物を製造するにあたつて、既
知のいかなる方法を利用しても差つかえない。一
例を挙げると、ポリスルホン、芳香族ポリカーボ
ネートおよびアクリル系弾性重合体をタンブラー
で混合し、押出機で溶融混練する方法、あるいは
直接射出成形する方法、あるいはバンバリーミキ
サー、ロール等で混練する方法等がある。またあ
らかじめ2種の混合物をつくり、残りの成分を混
練する方法も挙げられるが、いかなる方法を用い
ても本願発明の組成物は、その特徴を発揮する。 本発明の樹脂組成物には、必要に応じて有効量
の安定剤(例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線
吸収剤等)、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、離型
剤、発泡剤等を添加しても良い。また、ガラス繊
維、ガラスパウダー、ガラスビーズ、無機フイラ
ー等の如き補強用充填剤も添加することができ
る。 本発明の樹脂組成物は、上述のように、耐熱
性、加工性、耐衝撃性が優れかつ、層はく離が生
じないという特徴を持つものであり、従来使用さ
れなかつた領域への利用が可能な工業的に優れた
樹脂組成物である。 以下に実施例をあげて本発明を説明するが、必
ずしもこれに限定されない。尚、実施例中、衝撃
値はアイゾツトノツチ付インパクト(Kgf・cm/
cm)を示し、( )内は試験片の厚さをmm単位で
示している。またHDTは、18.5Kgf/cm2荷重下
での荷重たわみ温度(℃)を示す。 参考例 (アクリル系弾性重合体の製造) 2−エチルヘキシルアクリレート 76重量% ブタジエン 23重量% エチレンジメタクリレート 1重量% よりなる単量体混合物66重量部、水200重量部及
び重合触媒を45℃で撹拌して重合せしめた後、安
定剤を加えてから塩酸水溶液を徐々に添加してラ
テツクスを凝集せしめた。得られたゴム粒子の平
均粒径は約0.2μであつた。次いで苛性ソーダ水溶
液を加えて塩基性となし、 スチレン 60重量% メチルメタクリレート 40重量% よりなる単量体混合物25重量部、ジビニルベンゼ
ン0.1重量部及び重合触媒を加えて60℃で重合を
継続し、更にジビニルベンゼン1重量%を含有す
るメチルメタクリレート10重量部及び重合触媒を
加えて60℃で重合を継続した。重合完結後安定剤
を添加し、酸折、脱水、乾燥してアクリル系弾性
重合体を約98%の収率で得た。 実施例1及び比較例1 ポリスルホン(ユニニオンカーバイド社;ユー
デルP−1700NT)50重量%、参考例で製造した
アクリル系弾性重合体10重量%及び芳香族ポリカ
ーボネート(帝人化成(株);パンライトL−1250)
40重量%をタンプラーで混合したのち、30mmφベ
ント式押出機(ナカタニ製VSK−30)を用いて
シリンダー温度310℃で押出し、ペレツト化した。
得られたペレツトを120℃5時間熱風乾燥した後、
射出成形機(新潟スチユーベS150/235)で成形
し、物性試験用テストピースを得た。このテスト
ピースを23℃50%RH中24時間調湿したのち常法
によつて衝撃値を測定したところ、11(6.2)、71
(3.2)であつた。この成形品は層はく離が認めら
れなかつた。また、荷重たわみ温度は145℃であ
つた。 比較のためポリスルホンだけで得た試験片は衝
撃値3(6.2)、3(3.2)と非常に小さかつた。 実施例2〜7及び比較例2〜5 実施例1で用いたポリスルホン、アクリル系弾
性重合体及び芳香族ポリカーボネートを表1に示
す種々の組成を変化させる以外は、実施例1と同
様に行つた。その物性測定結果を表1に示す。 また、上記三成分組成比が本発明の範囲外の場
合、またはアクリル系弾性重合体の代りにポリエ
チレンを用いた場合(比較例3)について、上記
を同様に行つた。その結果を表2に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) ポリスルホン 30〜90重量% (B) 芳香族ポリカーボネート 5〜65重量% 及び (C) ブタジエン5〜40重量%を共重合したアクリ
    ルゴムを幹成分とするアクリル系弾性重合体
    5〜20重量% よりなる樹脂組成物。
JP3052382A 1982-03-01 1982-03-01 樹脂組成物 Granted JPS58149946A (ja)

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JP3052382A JPS58149946A (ja) 1982-03-01 1982-03-01 樹脂組成物

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JPS58149946A JPS58149946A (ja) 1983-09-06
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4913855A (ja) * 1972-05-31 1974-02-06

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