JPH07145307A - 低減された光沢、難燃性及び耐衝撃性をもつ熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
低減された光沢、難燃性及び耐衝撃性をもつ熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH07145307A JPH07145307A JP16851894A JP16851894A JPH07145307A JP H07145307 A JPH07145307 A JP H07145307A JP 16851894 A JP16851894 A JP 16851894A JP 16851894 A JP16851894 A JP 16851894A JP H07145307 A JPH07145307 A JP H07145307A
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- C08L25/00—Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L25/02—Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
- C08L25/04—Homopolymers or copolymers of styrene
- C08L25/08—Copolymers of styrene
- C08L25/12—Copolymers of styrene with unsaturated nitriles
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- C08L27/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L27/02—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L27/12—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L51/00—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低減された光沢又は低い光沢、難燃性及び高
い衝撃強さを特性として有する組成物が提供される。 【構成】 かゝる組成物はポリカーボネート;スチレン
−アクリロニトリルゲル(SAN−GEL)のような共
重合体ゲル;アクリレートのような耐衝撃性改良剤;難
燃化剤;ドリップ抑制剤;随意にアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン(ABS)のようなグラフト共重合
体;及び随意にスチレン−アクリロニトリル(SAN)
のような共重合体を含有してなる。
い衝撃強さを特性として有する組成物が提供される。 【構成】 かゝる組成物はポリカーボネート;スチレン
−アクリロニトリルゲル(SAN−GEL)のような共
重合体ゲル;アクリレートのような耐衝撃性改良剤;難
燃化剤;ドリップ抑制剤;随意にアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン(ABS)のようなグラフト共重合
体;及び随意にスチレン−アクリロニトリル(SAN)
のような共重合体を含有してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低減された光沢又は低い
光沢、難燃性及び耐衝撃性を特性として具備する熱可塑
性樹脂組成物に関する。特に、本発明はポリカーボネー
ト;スチレン−アクリロニトリルゲル(SAN GE
L)のような共重合体ゲル;アクリレートのような耐衝
撃性改良剤;難燃化剤;ドリップ抑制剤;随意成分とし
てアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)
のようなグラフト共重合体;及び随意成分としてスチレ
ン−アクリロニトリル(SAN)のような共重合体;を
含有してなる熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
光沢、難燃性及び耐衝撃性を特性として具備する熱可塑
性樹脂組成物に関する。特に、本発明はポリカーボネー
ト;スチレン−アクリロニトリルゲル(SAN GE
L)のような共重合体ゲル;アクリレートのような耐衝
撃性改良剤;難燃化剤;ドリップ抑制剤;随意成分とし
てアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)
のようなグラフト共重合体;及び随意成分としてスチレ
ン−アクリロニトリル(SAN)のような共重合体;を
含有してなる熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生得的には高い光沢を示す物質を低い光
沢で取得するための手段としては、他の単量体がグラフ
トされるブタジエン又はブタジエン/スチレン主鎖又は
基幹を官能化する方法がある。たとえば、米国特許第
4,612,347号明細書には酸官能基を付与したグ
ラフト共重合体が開示されている。別の方法は特開平2
−156847号公報に記載されるごとく、グリシジル
エステルをアクリロニトリル、ビニル及びゴム状共重合
体と共重合することである。米国特許第4,710,5
34号明細書にはポリカーボネート又はポリカーボネー
ト/ポリブチレンテレフタレート配合物中にオレフィン
ゴムをABSと組み合わせて使用することが示唆されて
いる。米国特許第4,677,162号、同第4,62
4,986号及び同第4,526,926号明細書には
いずれも、塊状(mass or bulk)重合され
たABSを使用することによって低い光沢を達成し得る
ことが教示されている。米国特許第4,761,463
号明細書には低光沢の表面を得るために不飽和酸のグリ
シジルエステルを含有するビニル化合物を使用すること
が記載され、また米国特許第4,554,316号明細
書にはこれと同じ目的にエポキシ及び酸(アルデヒド)
官能基をもつオレフィンを使用することが記載されてい
る。米国特許第5,026,777号明細書にはポリカ
ーボネート及び乳化グラフト化ABS重合体、及び低光
沢性増強有効量のポリエポキシドを配合することによっ
て得られる低光沢表面仕上げに関して固有の特徴をもつ
熱可塑性成形用組成物が記載されている。
沢で取得するための手段としては、他の単量体がグラフ
トされるブタジエン又はブタジエン/スチレン主鎖又は
基幹を官能化する方法がある。たとえば、米国特許第
4,612,347号明細書には酸官能基を付与したグ
ラフト共重合体が開示されている。別の方法は特開平2
−156847号公報に記載されるごとく、グリシジル
エステルをアクリロニトリル、ビニル及びゴム状共重合
体と共重合することである。米国特許第4,710,5
34号明細書にはポリカーボネート又はポリカーボネー
ト/ポリブチレンテレフタレート配合物中にオレフィン
ゴムをABSと組み合わせて使用することが示唆されて
いる。米国特許第4,677,162号、同第4,62
4,986号及び同第4,526,926号明細書には
いずれも、塊状(mass or bulk)重合され
たABSを使用することによって低い光沢を達成し得る
ことが教示されている。米国特許第4,761,463
号明細書には低光沢の表面を得るために不飽和酸のグリ
シジルエステルを含有するビニル化合物を使用すること
が記載され、また米国特許第4,554,316号明細
書にはこれと同じ目的にエポキシ及び酸(アルデヒド)
官能基をもつオレフィンを使用することが記載されてい
る。米国特許第5,026,777号明細書にはポリカ
ーボネート及び乳化グラフト化ABS重合体、及び低光
沢性増強有効量のポリエポキシドを配合することによっ
て得られる低光沢表面仕上げに関して固有の特徴をもつ
熱可塑性成形用組成物が記載されている。
【0003】
【発明の概要】本発明は低減された光沢又は低い光沢の
表面仕上げをもつ難燃性、耐衝撃性の熱可塑性樹脂組成
物に関するものである。熱可塑性樹脂材料はしばしば電
子機器ハウジングに使用されている。この用途は高い衝
撃強さ及び難燃性を必要とする。事務用機器市場におけ
る多くの用途、特にコンピューターハウジングへの使用
のためには、低減された光沢又は低い光沢をもつ材料に
ついての要求がある。従来技術においては、1/16イ
ンチ厚の試料についてUL94試験法のV0、V1、V
2の燃焼試験によって測定してV−0等級を示し;AS
TM試験法D−256を使用するノッチ付きアイゾット
試験によって測定して6.0ft.-lb./in.又はそれ以上
であると一般的に規定し得る高い耐衝撃性;及び他の材
料と比較して低減された光沢仕上げ、すなわち低光沢仕
上げ(ASTM試験法D−523によって測定して60
又はそれ以下であると一般的に規定し得る)をもつ熱可
塑性材料を取得することは困難であった。
表面仕上げをもつ難燃性、耐衝撃性の熱可塑性樹脂組成
物に関するものである。熱可塑性樹脂材料はしばしば電
子機器ハウジングに使用されている。この用途は高い衝
撃強さ及び難燃性を必要とする。事務用機器市場におけ
る多くの用途、特にコンピューターハウジングへの使用
のためには、低減された光沢又は低い光沢をもつ材料に
ついての要求がある。従来技術においては、1/16イ
ンチ厚の試料についてUL94試験法のV0、V1、V
2の燃焼試験によって測定してV−0等級を示し;AS
TM試験法D−256を使用するノッチ付きアイゾット
試験によって測定して6.0ft.-lb./in.又はそれ以上
であると一般的に規定し得る高い耐衝撃性;及び他の材
料と比較して低減された光沢仕上げ、すなわち低光沢仕
上げ(ASTM試験法D−523によって測定して60
又はそれ以下であると一般的に規定し得る)をもつ熱可
塑性材料を取得することは困難であった。
【0004】本発明によれば、難燃化されたポリカーボ
ネート樹脂、又はそれと他の重合体との配合物、グラフ
ト共重合体及び/又は共重合体に、共重合体ゲル及び耐
衝撃性改良剤を同時に使用することによって高い耐衝撃
性、V−0難燃性等級及び低減された光沢仕上げ又は低
光沢仕上げが達成されるという予想外の事実が認められ
た。
ネート樹脂、又はそれと他の重合体との配合物、グラフ
ト共重合体及び/又は共重合体に、共重合体ゲル及び耐
衝撃性改良剤を同時に使用することによって高い耐衝撃
性、V−0難燃性等級及び低減された光沢仕上げ又は低
光沢仕上げが達成されるという予想外の事実が認められ
た。
【0005】
【発明の詳細な開示】本発明の熱可塑性樹脂組成物はポ
リカーボネート;共重合体ゲル;耐衝撃性改良剤;難燃
化剤、ドリップ抑制剤;随意成分としてグラフト共重合
体;及び随意成分として共重合体を含有してなる。該組
成物はさらに当該技術において周知の加工用添加剤及び
安定化用添加剤を含有し得る。ポリカーボネート成分 ポリカーボネート成分は炭酸誘導体と芳香族、脂肪族又
は混合ジオールとの反応によって誘導し得る。該ポリカ
ーボネートはホスゲンとジオールとを適当な塩化水素受
容体の存在下で反応させることによって又はジオールと
カーボネートエステルとの溶融エステル交換反応によっ
て製造し得る。ポリカーボネートは広範囲の出発物質を
用いて製造し得るが、商業的に製造されている主要な、
したがって好ましいポリカーボネートはビスフェノール
Aポリカーボネートであり、それはビスフェノールAを
ホスゲンと縮合させることによって製造されるものであ
る。ビスフェノールAポリカーボネートと臭素化ビスフ
ェノールAポリカーボネートの単独重合体及び/又は共
重合体との配合物も好ましい。ポリカーボネートの化学
についてのより詳細はKirk−Othmer編、“E
ncyclopedia of Chemical T
echnology”、第3版、1982年発行、第1
8巻、第479−494頁のD.W.Foxの解説を参
照されたい。 共重合体ゲル成分 共重合体ゲルは部分的に又は完全に架橋されたニトリル
含有共重合体、好ましくはアクリロニトリル含有共重合
体ゲル、より好ましくはスチレン−アクリロニトリル含
有共重合体ゲル(SAN−GEL)であり得る。該共重
合体ゲルの架橋度は当該技術において周知の溶剤膨潤技
術及びレオロジー法によって測定し得る。光沢はAST
M試験法D−523によって測定し得る。アイゾット衝
撃強さはASTM試験法D−256によって測定するこ
とができそして溶融粘度はASTM試験法D−1238
−73によって測定することができる。該共重合体ゲル
はニトリル含有共重合体とポリエポキシドのような求電
子試薬及び酸のような触媒とを配合するゲル化工程によ
って形成され、ついでポリカーボネートとの配合工程に
使用される。
リカーボネート;共重合体ゲル;耐衝撃性改良剤;難燃
化剤、ドリップ抑制剤;随意成分としてグラフト共重合
体;及び随意成分として共重合体を含有してなる。該組
成物はさらに当該技術において周知の加工用添加剤及び
安定化用添加剤を含有し得る。ポリカーボネート成分 ポリカーボネート成分は炭酸誘導体と芳香族、脂肪族又
は混合ジオールとの反応によって誘導し得る。該ポリカ
ーボネートはホスゲンとジオールとを適当な塩化水素受
容体の存在下で反応させることによって又はジオールと
カーボネートエステルとの溶融エステル交換反応によっ
て製造し得る。ポリカーボネートは広範囲の出発物質を
用いて製造し得るが、商業的に製造されている主要な、
したがって好ましいポリカーボネートはビスフェノール
Aポリカーボネートであり、それはビスフェノールAを
ホスゲンと縮合させることによって製造されるものであ
る。ビスフェノールAポリカーボネートと臭素化ビスフ
ェノールAポリカーボネートの単独重合体及び/又は共
重合体との配合物も好ましい。ポリカーボネートの化学
についてのより詳細はKirk−Othmer編、“E
ncyclopedia of Chemical T
echnology”、第3版、1982年発行、第1
8巻、第479−494頁のD.W.Foxの解説を参
照されたい。 共重合体ゲル成分 共重合体ゲルは部分的に又は完全に架橋されたニトリル
含有共重合体、好ましくはアクリロニトリル含有共重合
体ゲル、より好ましくはスチレン−アクリロニトリル含
有共重合体ゲル(SAN−GEL)であり得る。該共重
合体ゲルの架橋度は当該技術において周知の溶剤膨潤技
術及びレオロジー法によって測定し得る。光沢はAST
M試験法D−523によって測定し得る。アイゾット衝
撃強さはASTM試験法D−256によって測定するこ
とができそして溶融粘度はASTM試験法D−1238
−73によって測定することができる。該共重合体ゲル
はニトリル含有共重合体とポリエポキシドのような求電
子試薬及び酸のような触媒とを配合するゲル化工程によ
って形成され、ついでポリカーボネートとの配合工程に
使用される。
【0006】該共重合体ゲルは強酸性媒質中でニトリル
にオレフィン又は第2級及び第3級アルコールを添加す
ることによってアミドの形成をもたらし得るリッター反
応によって製造し得る。適当なリッター試薬はジエポキ
シド、アルキルハライド、アルコール、酸クロライド、
無水物、エーテル、α及びβ−不飽和酸及びエステルを
包含する。適当なエポキシド環の開環触媒はアミン、イ
ミダゾール、カルボン酸及びスルホン酸のような有機酸
及び無機酸及びルイス酸を包含する。ニトリル含有共重
合体はつぎに示す単量体の一種又はそれ以上に基づくも
のであり得る:アクリロニトリル又は置換アクリロニト
リル単量体の単独又はそれとモノビニル芳香族化合物、
C1 −C4 脂肪族アルコールのメタクリル酸エステル、
及び非置換の又はアルキル又はアリール基で置換された
イミド化無水マレイン酸誘導体との組み合わせ。ポリエ
ポキシド及び酸と配合し得るこれらのニトリル含有重合
体の例はアクリロニトリル又は置換アクリロニトリルと
C1 −C4 アクリレート、スチレン、及び/又はα−メ
チルスチレン、等の一種又はそれ以上との共重合体を包
含する。該ニトリル含有共重合体は配合処理中に酸の存
在下で反応してニトリル含有共重合体ゲルを形成するに
必要な量に基づいて好ましくは少なくとも1重量%,よ
り好ましくは少なくとも5重量%、もっとも好ましくは
少なくとも10重量%のアクリロニトリル単量体を含有
する。かゝるニトリル含有共重合体は当該技術において
周知の乳化、塊状、懸濁、塊状−懸濁又は溶液重合法に
よって製造し得る。ニトリル含有共重合体はまたゴム変
性樹脂、たとえばABS、AES及びASA樹脂である
こともできる。好ましくは、ニトリル含有共重合体はニ
トリル含有共重合体の全重量に基づいて1重量%未満の
ゴムを含有するものであり、より好ましくはゴムを含有
しないものである。
にオレフィン又は第2級及び第3級アルコールを添加す
ることによってアミドの形成をもたらし得るリッター反
応によって製造し得る。適当なリッター試薬はジエポキ
シド、アルキルハライド、アルコール、酸クロライド、
無水物、エーテル、α及びβ−不飽和酸及びエステルを
包含する。適当なエポキシド環の開環触媒はアミン、イ
ミダゾール、カルボン酸及びスルホン酸のような有機酸
及び無機酸及びルイス酸を包含する。ニトリル含有共重
合体はつぎに示す単量体の一種又はそれ以上に基づくも
のであり得る:アクリロニトリル又は置換アクリロニト
リル単量体の単独又はそれとモノビニル芳香族化合物、
C1 −C4 脂肪族アルコールのメタクリル酸エステル、
及び非置換の又はアルキル又はアリール基で置換された
イミド化無水マレイン酸誘導体との組み合わせ。ポリエ
ポキシド及び酸と配合し得るこれらのニトリル含有重合
体の例はアクリロニトリル又は置換アクリロニトリルと
C1 −C4 アクリレート、スチレン、及び/又はα−メ
チルスチレン、等の一種又はそれ以上との共重合体を包
含する。該ニトリル含有共重合体は配合処理中に酸の存
在下で反応してニトリル含有共重合体ゲルを形成するに
必要な量に基づいて好ましくは少なくとも1重量%,よ
り好ましくは少なくとも5重量%、もっとも好ましくは
少なくとも10重量%のアクリロニトリル単量体を含有
する。かゝるニトリル含有共重合体は当該技術において
周知の乳化、塊状、懸濁、塊状−懸濁又は溶液重合法に
よって製造し得る。ニトリル含有共重合体はまたゴム変
性樹脂、たとえばABS、AES及びASA樹脂である
こともできる。好ましくは、ニトリル含有共重合体はニ
トリル含有共重合体の全重量に基づいて1重量%未満の
ゴムを含有するものであり、より好ましくはゴムを含有
しないものである。
【0007】共重合体ゲルの製造に使用されるポリエポ
キシドは好ましくはジエポキシドを含有してなる。有用
な種々のジエポキシドはこゝに参考文献として引用する
米国特許第2,890,209号明細書に記載されてい
る。これらのジエポキシドは3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキ
シレートの接触エステル化によって製造することができ
かつ一般式:
キシドは好ましくはジエポキシドを含有してなる。有用
な種々のジエポキシドはこゝに参考文献として引用する
米国特許第2,890,209号明細書に記載されてい
る。これらのジエポキシドは3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキ
シレートの接触エステル化によって製造することができ
かつ一般式:
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 お
よびR6 は水素及び1−4個の炭素原子を含む低級アル
キル基からなる群から選んだ一員を表す)を有する。R
1 ないしR6 の任意のものがアルキル基、特に低級アル
キル基を表す場合、ジエポキシドの好ましい一群はこれ
らのアルキル基中に含まれる炭素原子の合計数が12個
を超えないようなものである。上記の一般式で表される
化合物の特に好ましい一群はR1 ないしR6 が水素及び
メチル基からなる群から選んだ一員を表すようなもので
ある。炭素環当たり3個を超えないアルキル置換基をも
つジエポキシド単量体及びそれらの混合物から製造され
る重合体、特に単独重合体が好ましい。
よびR6 は水素及び1−4個の炭素原子を含む低級アル
キル基からなる群から選んだ一員を表す)を有する。R
1 ないしR6 の任意のものがアルキル基、特に低級アル
キル基を表す場合、ジエポキシドの好ましい一群はこれ
らのアルキル基中に含まれる炭素原子の合計数が12個
を超えないようなものである。上記の一般式で表される
化合物の特に好ましい一群はR1 ないしR6 が水素及び
メチル基からなる群から選んだ一員を表すようなもので
ある。炭素環当たり3個を超えないアルキル置換基をも
つジエポキシド単量体及びそれらの混合物から製造され
る重合体、特に単独重合体が好ましい。
【0010】上記の式によって表されるジエポキシドは
選定された3−シクロヘキセニル−メチル−3−シクロ
ヘキセンカルボキシレートと過酢酸とを反応させること
によって製造し得る。3−シクロヘキセニル−メチル−
3−シクロヘキセンカルボキシレートは、それ自体、選
定された3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒドをベ
ンゼンのような不活性溶剤中に溶解されたアルミニウム
アルコキシド触媒の存在下で0℃ないし110℃の範囲
の温度で反応させることによって容易に製造される。
選定された3−シクロヘキセニル−メチル−3−シクロ
ヘキセンカルボキシレートと過酢酸とを反応させること
によって製造し得る。3−シクロヘキセニル−メチル−
3−シクロヘキセンカルボキシレートは、それ自体、選
定された3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒドをベ
ンゼンのような不活性溶剤中に溶解されたアルミニウム
アルコキシド触媒の存在下で0℃ないし110℃の範囲
の温度で反応させることによって容易に製造される。
【0011】上記した好ましいジエポキシドと同様の様
式で作用すると考えられる他の多官能性エポキシドはつ
ぎのものを包含する: 単純な脂肪族ジエポキシド:ドデカトリエンジオキシ
ド、ジペンテンジオキシド、及び1,2,7,8−ジエ
ポキシオクタン。 ビス(グリシジルエーテル/エステル)エポキシド:エ
ピハロヒドリンとジオール/ジ酸がアジピン酸及びフタ
ル酸のような脂肪族又は芳香族のいずれでもよいジオー
ル又はジ酸との重縮合物、1,4−ブタンジオール−ジ
グリシジルエーテル、及びビスフェノールAのビス−グ
リシジルエーテル。 脂環式ジエポキシド:3,4−エポキシシクロヘキシル
−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、シクロオクタジエン(1,5)ジ−エポキシド、
1,2,5,6−ジエポキシシクロドデカン−9、及び
ビシクロヘプタジエンジエポキシド。 混合脂肪族及び脂環族ジエポキシド:ビニルシクロブテ
ンジオキシド、ビニルシクロペンタジエンジオキシド、
ビニルシクロヘキセンジオキシド、ブテンシクロブテン
ジオキシド、ブテンシクロペンテンジオキシド、ブタジ
エンシクロブタジエンジオキシド、ブタジエンシクロペ
ンタジエンジオキシド、及びペンタジエンシクロブタジ
エンジオキシド。 トリ−及びポリ(ジ/トリ)エポキシド:グリシジルエ
ーテル、又はノボラック、1,1,2,2−テトラキス
(4−ヒドロキシフェニル)エタンのテトラグリシジル
エーテル、1,3,6−トリヒドロキシベンゼンのトリ
グリシジルエーテル、及びトリグリシジルイソシアヌレ
ート(TGIC)。 エポキシド化乾性油及び不乾性油酸:エポキシド化トー
ル油、エポキシド化アマニ油、及びエポキシド化大豆
油。
式で作用すると考えられる他の多官能性エポキシドはつ
ぎのものを包含する: 単純な脂肪族ジエポキシド:ドデカトリエンジオキシ
ド、ジペンテンジオキシド、及び1,2,7,8−ジエ
ポキシオクタン。 ビス(グリシジルエーテル/エステル)エポキシド:エ
ピハロヒドリンとジオール/ジ酸がアジピン酸及びフタ
ル酸のような脂肪族又は芳香族のいずれでもよいジオー
ル又はジ酸との重縮合物、1,4−ブタンジオール−ジ
グリシジルエーテル、及びビスフェノールAのビス−グ
リシジルエーテル。 脂環式ジエポキシド:3,4−エポキシシクロヘキシル
−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、シクロオクタジエン(1,5)ジ−エポキシド、
1,2,5,6−ジエポキシシクロドデカン−9、及び
ビシクロヘプタジエンジエポキシド。 混合脂肪族及び脂環族ジエポキシド:ビニルシクロブテ
ンジオキシド、ビニルシクロペンタジエンジオキシド、
ビニルシクロヘキセンジオキシド、ブテンシクロブテン
ジオキシド、ブテンシクロペンテンジオキシド、ブタジ
エンシクロブタジエンジオキシド、ブタジエンシクロペ
ンタジエンジオキシド、及びペンタジエンシクロブタジ
エンジオキシド。 トリ−及びポリ(ジ/トリ)エポキシド:グリシジルエ
ーテル、又はノボラック、1,1,2,2−テトラキス
(4−ヒドロキシフェニル)エタンのテトラグリシジル
エーテル、1,3,6−トリヒドロキシベンゼンのトリ
グリシジルエーテル、及びトリグリシジルイソシアヌレ
ート(TGIC)。 エポキシド化乾性油及び不乾性油酸:エポキシド化トー
ル油、エポキシド化アマニ油、及びエポキシド化大豆
油。
【0012】このゲル化法においては、ジエポキシドに
加えて、他の求電子試薬も使用し得る。耐衝撃性改良剤成分 耐衝撃性改良剤はアクリレート耐衝撃性改良剤又はジエ
ンゴム耐衝撃性改良剤であり得る。アクリレート耐衝撃
性改良剤は好ましくは(a)メタクリレート−ブタジエ
ン−スチレン(MBS)、(b)ポリ(ブチルアクリレ
ート)−メチルメタクリレート、(c)(a)及び
(b)の混合物、及び(d)ポリ(ブチルアクリレート
−共シロキサン)−メチルメタクリレートから選定され
る。ポリ(ブチルアクリレート−共シロキサン)−メチ
ルメタクリレートはブチルアクリレート及びシロキサン
共重合体からなるコア及びメチルメタクリレートからな
るシェルをもつ耐衝撃性改良剤である。ポリ(ブチルア
クリレート)−メチルメタクリレートはブチルアクリレ
ートのコア及びメチルメタクリレートのシェルをもつ耐
衝撃性改良剤である。難燃化剤成分 難燃化剤はモノホスフェート及びオリゴマー状ホスフェ
ートを包含するホスフェート、ホスホネート、芳香族ポ
リカーボネートに対して難燃特性を付与する塩、ハロゲ
ン含有低分子量化合物、ハロゲン含有高分子量重合体及
びそれらの混合物からなる群から選定される。
加えて、他の求電子試薬も使用し得る。耐衝撃性改良剤成分 耐衝撃性改良剤はアクリレート耐衝撃性改良剤又はジエ
ンゴム耐衝撃性改良剤であり得る。アクリレート耐衝撃
性改良剤は好ましくは(a)メタクリレート−ブタジエ
ン−スチレン(MBS)、(b)ポリ(ブチルアクリレ
ート)−メチルメタクリレート、(c)(a)及び
(b)の混合物、及び(d)ポリ(ブチルアクリレート
−共シロキサン)−メチルメタクリレートから選定され
る。ポリ(ブチルアクリレート−共シロキサン)−メチ
ルメタクリレートはブチルアクリレート及びシロキサン
共重合体からなるコア及びメチルメタクリレートからな
るシェルをもつ耐衝撃性改良剤である。ポリ(ブチルア
クリレート)−メチルメタクリレートはブチルアクリレ
ートのコア及びメチルメタクリレートのシェルをもつ耐
衝撃性改良剤である。難燃化剤成分 難燃化剤はモノホスフェート及びオリゴマー状ホスフェ
ートを包含するホスフェート、ホスホネート、芳香族ポ
リカーボネートに対して難燃特性を付与する塩、ハロゲ
ン含有低分子量化合物、ハロゲン含有高分子量重合体及
びそれらの混合物からなる群から選定される。
【0013】好ましい難燃化剤は一般式:
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそ
れぞれ独立的にアリール又はアルカリール基を表し、X
はアリーレン基を表し、m1 、m2 、m3 及びm4 はそ
れぞれ独立的に0又は1を表し、nは1,2,3,4又
は5を表わすが、ホスフェートの混合物の場合にはnは
1ないし5の平均値を表す)をもつオリゴマー状ホスフ
ェート又はそれらの混合物である。通常、ホスフェート
はm1 、m2 、m3 及びm4 がすべて1であるような化
合物である。しかしながら、用語“ホスフェート”は、
本明細書を通じ、m1 、m2 、m3 及びm4 の1個又は
それ以上が0であるような化合物を包含する意味で使用
するものである。
れぞれ独立的にアリール又はアルカリール基を表し、X
はアリーレン基を表し、m1 、m2 、m3 及びm4 はそ
れぞれ独立的に0又は1を表し、nは1,2,3,4又
は5を表わすが、ホスフェートの混合物の場合にはnは
1ないし5の平均値を表す)をもつオリゴマー状ホスフ
ェート又はそれらの混合物である。通常、ホスフェート
はm1 、m2 、m3 及びm4 がすべて1であるような化
合物である。しかしながら、用語“ホスフェート”は、
本明細書を通じ、m1 、m2 、m3 及びm4 の1個又は
それ以上が0であるような化合物を包含する意味で使用
するものである。
【0016】本発明に従う重合体混合物中に使用される
オリゴマー状ホスフェートは個々の化合物として又は数
種の異なるオリゴマーの混合物の形で使用し得る。nの
値は好ましくは0より大であるが、3より小さく、より
好ましくは1又はそれ以上であるが、2又はそれ以下で
ある。nが種々の異なる値をもつこれらのオリゴマー状
ホスフェートの混合物はそのまゝ直ちに使用し得る。数
種の異なるオリゴマーの混合物の場合には、nについて
上記した値は該オリゴマー混合物の平均値を示す。
オリゴマー状ホスフェートは個々の化合物として又は数
種の異なるオリゴマーの混合物の形で使用し得る。nの
値は好ましくは0より大であるが、3より小さく、より
好ましくは1又はそれ以上であるが、2又はそれ以下で
ある。nが種々の異なる値をもつこれらのオリゴマー状
ホスフェートの混合物はそのまゝ直ちに使用し得る。数
種の異なるオリゴマーの混合物の場合には、nについて
上記した値は該オリゴマー混合物の平均値を示す。
【0017】アリール基R1 、R2 、R3 及びR4 は
ハロゲン原子又はアルキル基で置換され得る。アリール
基は好ましくはクレジル基及び/又はフェニル基及び/
又はキシレニル基及び/又はプロピルフェニル基及び/
又はブチルフェニル基及び/又はそれらの臭素化又は塩
素化誘導体である。アリーレン基はジヒドロキシ化合
物、たとえばレゾルシン、ハイドロキノン、ビスフェノ
ールA及びそれらの塩化物及び臭化物から誘導される基
である。
ハロゲン原子又はアルキル基で置換され得る。アリール
基は好ましくはクレジル基及び/又はフェニル基及び/
又はキシレニル基及び/又はプロピルフェニル基及び/
又はブチルフェニル基及び/又はそれらの臭素化又は塩
素化誘導体である。アリーレン基はジヒドロキシ化合
物、たとえばレゾルシン、ハイドロキノン、ビスフェノ
ールA及びそれらの塩化物及び臭化物から誘導される基
である。
【0018】好ましく使用されるオリゴマー状ホスフェ
ートはm1 、m2 、m3 及びm4 がすべて1であり、R
1 、R2 、R3 及びR4 がすべてフェニル基を表すよ
うなオリゴマー状ホスフェート又はかゝるホスフェート
の混合物である。Xはフェニレン基を表しそしてnは
1.2−1.7の(平均)値をもつ。難燃性をもつ塩は
一般に既知であり、ポリカーボネートを含む重合体混合
物中に大規模に使用されている。ポリカーボネートを含
む重合体混合物用に適当なすべての塩は本発明に従う重
合体混合物中に使用し得る。特に、列挙し得るかゝる塩
は有機及び無機スルホネート、たとえばトリクロルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、スルホンスルホネートの
塩、たとえばジフェニルスルホンスルホン酸カリウム、
ペル弗素化アルカンスルホン酸及びナトリウムアルミニ
ウムヘキサフルオライドの塩である。
ートはm1 、m2 、m3 及びm4 がすべて1であり、R
1 、R2 、R3 及びR4 がすべてフェニル基を表すよ
うなオリゴマー状ホスフェート又はかゝるホスフェート
の混合物である。Xはフェニレン基を表しそしてnは
1.2−1.7の(平均)値をもつ。難燃性をもつ塩は
一般に既知であり、ポリカーボネートを含む重合体混合
物中に大規模に使用されている。ポリカーボネートを含
む重合体混合物用に適当なすべての塩は本発明に従う重
合体混合物中に使用し得る。特に、列挙し得るかゝる塩
は有機及び無機スルホネート、たとえばトリクロルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、スルホンスルホネートの
塩、たとえばジフェニルスルホンスルホン酸カリウム、
ペル弗素化アルカンスルホン酸及びナトリウムアルミニ
ウムヘキサフルオライドの塩である。
【0019】適当なハロゲン含有化合物の例はデカブロ
ムジフェニルエーテル、オクタブロムジフェニル、オク
タブロムジフェニルエーテル及びたとえばテトラブロム
ビスフェノールAから誘導される別のオリゴマー状又は
重合体状臭素化合物又は核を臭素化されたポリフェニレ
ンエーテルも包含する。ドリップ抑制剤成分 適当なドリップ抑制剤成分はテトラフルオルエチレン重
合体及び共重合体、たとえばポリテトラフルオルエチレ
ン重合体、テトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプ
ロピレン共重合体及び少量の弗素不含の共重合性のエチ
レン性不飽和単量体を含有するテトラフルオルエチレン
共重合体である。これらの重合体及び共重合体は既知で
あり、既知の方法、たとえば水性媒質中で、触媒、たと
えばナトリウム、カリウム、アンモニウムペルオキシジ
サルフェート、ペルサルフェート又はペルオキシドのよ
うな遊離基開始剤を使用するテトラフルオルエチレンの
遊離基重合によって製造し得る。テトラフルオルエチレ
ン重合体及び共重合体についての詳細はこゝに参考文献
として引用する“Encyclopedia ofPo
lymer Science and Enginee
ring”、第2版、第16巻、第577−648頁、
1989年、John Wiley &Sons,In
c.発行、を参照されたい。随意のグラフト共重合体成分 随意のグラフト共重合体成分は異なる組成をもつ2個又
はそれ以上の重合体部分、すなわちゴム状主鎖部分及び
グラフト部分(それらは化学的に結合されている)を含
有する共重合体であり得る。該主鎖部分は好ましくはブ
タジエンのような共役ジエン単量体又は共役ジエンとス
チレンのようなこれと共重合し得る単量体とを重合する
ことによって製造される。該主鎖部分が形成された後、
少なくとも一種、好ましくは二種のグラフト化用単量体
を該主鎖部分の存在下で重合させてグラフト共重合体を
取得する。該グラフト共重合体は好ましくは当該技術に
おいて周知の乳化又は塊状重合によって製造される。
ムジフェニルエーテル、オクタブロムジフェニル、オク
タブロムジフェニルエーテル及びたとえばテトラブロム
ビスフェノールAから誘導される別のオリゴマー状又は
重合体状臭素化合物又は核を臭素化されたポリフェニレ
ンエーテルも包含する。ドリップ抑制剤成分 適当なドリップ抑制剤成分はテトラフルオルエチレン重
合体及び共重合体、たとえばポリテトラフルオルエチレ
ン重合体、テトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプ
ロピレン共重合体及び少量の弗素不含の共重合性のエチ
レン性不飽和単量体を含有するテトラフルオルエチレン
共重合体である。これらの重合体及び共重合体は既知で
あり、既知の方法、たとえば水性媒質中で、触媒、たと
えばナトリウム、カリウム、アンモニウムペルオキシジ
サルフェート、ペルサルフェート又はペルオキシドのよ
うな遊離基開始剤を使用するテトラフルオルエチレンの
遊離基重合によって製造し得る。テトラフルオルエチレ
ン重合体及び共重合体についての詳細はこゝに参考文献
として引用する“Encyclopedia ofPo
lymer Science and Enginee
ring”、第2版、第16巻、第577−648頁、
1989年、John Wiley &Sons,In
c.発行、を参照されたい。随意のグラフト共重合体成分 随意のグラフト共重合体成分は異なる組成をもつ2個又
はそれ以上の重合体部分、すなわちゴム状主鎖部分及び
グラフト部分(それらは化学的に結合されている)を含
有する共重合体であり得る。該主鎖部分は好ましくはブ
タジエンのような共役ジエン単量体又は共役ジエンとス
チレンのようなこれと共重合し得る単量体とを重合する
ことによって製造される。該主鎖部分が形成された後、
少なくとも一種、好ましくは二種のグラフト化用単量体
を該主鎖部分の存在下で重合させてグラフト共重合体を
取得する。該グラフト共重合体は好ましくは当該技術に
おいて周知の乳化又は塊状重合によって製造される。
【0020】主鎖の調製に通常使用される共役ジエン単
量体は一般に次式:
量体は一般に次式:
【0021】
【化3】
【0022】(式中、Xは水素、1−5個の炭素原子を
含むアルキル基、塩素又は臭素からなる群から選んだ原
子又は基である)によって表される。使用し得るジエン
の例はブタジエン、イソプレン、1,3−ヘプタジエ
ン、メチル−1,1,3−ペンタジエン、2,3−ジメ
チルブタジエン、2−エチル−1,2−ペンタジエン、
1,3−及び2,4−ヘキサジエン、クロル置換及びブ
ロム置換ブタジエン、たとえばジクロルブタジエン、ブ
ロムブタジエン、ジブロムブタジエン、それらの混合
物、等である。好ましい共役ジエンは1,3−ブタジエ
ンである。
含むアルキル基、塩素又は臭素からなる群から選んだ原
子又は基である)によって表される。使用し得るジエン
の例はブタジエン、イソプレン、1,3−ヘプタジエ
ン、メチル−1,1,3−ペンタジエン、2,3−ジメ
チルブタジエン、2−エチル−1,2−ペンタジエン、
1,3−及び2,4−ヘキサジエン、クロル置換及びブ
ロム置換ブタジエン、たとえばジクロルブタジエン、ブ
ロムブタジエン、ジブロムブタジエン、それらの混合
物、等である。好ましい共役ジエンは1,3−ブタジエ
ンである。
【0023】場合によっては、主鎖部分はアクリレート
ゴム又はEPDMゴムであり得る。n−ブチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、等に基づくアクリレートゴムが適当である。さ
らに、該アクリレートゴム中に少量のジエンを共重合さ
せてマトリックス重合体とのグラフト化を改善すること
ができる。これらの樹脂は当該技術において周知であ
り、多くのかゝる樹脂は商業的に入手可能である。
ゴム又はEPDMゴムであり得る。n−ブチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、等に基づくアクリレートゴムが適当である。さ
らに、該アクリレートゴム中に少量のジエンを共重合さ
せてマトリックス重合体とのグラフト化を改善すること
ができる。これらの樹脂は当該技術において周知であ
り、多くのかゝる樹脂は商業的に入手可能である。
【0024】該主鎖部分は好ましくはポリブタジエン、
ポリイソプレンのような共役ジエン重合体、又はブタジ
エン−スチレン、ブタジエン−アクリロニトリル、等の
ような共重合体である。主鎖部分の存在下で重合してグ
ラフト共重合体のグラフト部分を形成し得る単量体の第
一群はモノビニル芳香族化合物を包含し、これらの化合
物は一般に次式:
ポリイソプレンのような共役ジエン重合体、又はブタジ
エン−スチレン、ブタジエン−アクリロニトリル、等の
ような共重合体である。主鎖部分の存在下で重合してグ
ラフト共重合体のグラフト部分を形成し得る単量体の第
一群はモノビニル芳香族化合物を包含し、これらの化合
物は一般に次式:
【0025】
【化4】
【0026】(式中、Rは水素、1−5個の炭素原子を
もつアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アル
カリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基及びハロゲンからなる群から選んだ原子又は基で
ある)によって表される。置換ビニル芳香族化合物の例
はスチレン、4−メチルスチレン、3,5−ジエチルス
チレン、4−n−プロピルスチレン、α−メチルスチレ
ン、α−メチルビニルトルエン、α−クロルスチレン、
α−ブロムスチレン、ジクロルスチレン、ジブロムスチ
レン、テトラクロルスチレン、それらの混合物、等を包
含する。使用するに好ましいモノビニル芳香族単量体は
スチレンである。
もつアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アル
カリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基及びハロゲンからなる群から選んだ原子又は基で
ある)によって表される。置換ビニル芳香族化合物の例
はスチレン、4−メチルスチレン、3,5−ジエチルス
チレン、4−n−プロピルスチレン、α−メチルスチレ
ン、α−メチルビニルトルエン、α−クロルスチレン、
α−ブロムスチレン、ジクロルスチレン、ジブロムスチ
レン、テトラクロルスチレン、それらの混合物、等を包
含する。使用するに好ましいモノビニル芳香族単量体は
スチレンである。
【0027】主鎖部分の存在下で重合してグラフト共重
合体のグラフト部分を形成し得る単量体の第二群はアク
リル系単量体、たとえばアクリロニトリル、置換アクリ
ロニトリル、及び/又はアクリル酸エステル、たとえば
メチルメタクリレートのようなアルキルアクリレート、
及び/又はα−メチルスチレン及び/又は無水マレイン
酸及び/又は無水マレイン酸の誘導体、たとえばマレイ
ミド及びN−置換マレイミド、及び/又はアクリル型単
量体を包含する。
合体のグラフト部分を形成し得る単量体の第二群はアク
リル系単量体、たとえばアクリロニトリル、置換アクリ
ロニトリル、及び/又はアクリル酸エステル、たとえば
メチルメタクリレートのようなアルキルアクリレート、
及び/又はα−メチルスチレン及び/又は無水マレイン
酸及び/又は無水マレイン酸の誘導体、たとえばマレイ
ミド及びN−置換マレイミド、及び/又はアクリル型単
量体を包含する。
【0028】アクリロニトリル、置換アクリロニトリ
ル、又はアクリル酸エステルは一般に次式:
ル、又はアクリル酸エステルは一般に次式:
【0029】
【化5】
【0030】[式中、Xは前記の意義を有し、そしてY
はシアノ基及びカルボアルコキシ基(たゞしカルボアル
コキシ基のアルコキシ基は1個ないし約12個の炭素原
子を含有する)からなる群から選んだ基である]によっ
て表される。かゝる単量体の例はアクリロニトリル、エ
タクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルア
クリロニトリル、β−クロルアクリロニトリル、α−ブ
ロムアクリロニトリル、β−ブロムアクリロニトリルを
包含し、これらは随意にメチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート
及びそれらの混合物とともに使用し得る。好ましいアク
リル系単量体はアクリロニトリルでありそして好ましい
アクリル酸エステルはエチルアクリレート及びメチルメ
タクリレートである。また、アクリル酸エステルを含有
させる場合には、それをアクリロニトリルと組み合わせ
て使用することが好ましい。
はシアノ基及びカルボアルコキシ基(たゞしカルボアル
コキシ基のアルコキシ基は1個ないし約12個の炭素原
子を含有する)からなる群から選んだ基である]によっ
て表される。かゝる単量体の例はアクリロニトリル、エ
タクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルア
クリロニトリル、β−クロルアクリロニトリル、α−ブ
ロムアクリロニトリル、β−ブロムアクリロニトリルを
包含し、これらは随意にメチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート
及びそれらの混合物とともに使用し得る。好ましいアク
リル系単量体はアクリロニトリルでありそして好ましい
アクリル酸エステルはエチルアクリレート及びメチルメ
タクリレートである。また、アクリル酸エステルを含有
させる場合には、それをアクリロニトリルと組み合わせ
て使用することが好ましい。
【0031】グラフト共重合体を製造する場合、その主
鎖部分はグラフト共重合体の全重量に基づいて少なくと
も10重量%、好ましくは少なくとも25重量%、より
好ましくは少なくとも50重量%でかつ約80重量%ま
での割合で存在させる。グラフト部分はグラフト共重合
体の全重量に基づいて20ないし約90重量%の割合で
存在させることが好ましい。前記第二群のグラフト用単
量体、たとえばアクリロニトリル、エチルアクリレート
及びメチルメタクリレートはグラフト化部分の約10な
いし約40重量%を構成し、そして前記第一群のグラフ
ト用単量体、たとえばスチレンのようなモノビニル芳香
族炭化水素単量体はグラフト共重合体のグラフト化部分
の約60ないし約90重量%を構成することがさらに好
ましい。 随意の共重合体成分 グラフト共重合体の製造においては、随意に共重合体を
存在させることができる。典型的には、主鎖部分にグラ
フト化されていないある割合の重合に供された単量体は
相互に結合して非グラフト化共重合体として存在し得
る。たとえば、スチレンを一方のグラフト化用単量体と
して使用しそしてアクリロニトリルを第二のグラフト化
用単量体として使用する場合、この組成物のある割合は
非グラフト化のスチレン−アクリロニトリル共重合体
(SAN)として共重合するであろう。同様に、グラフ
ト共重合体の製造に使用される組成物中にスチレンに代
えてα−メチルスチレン(又は別の単量体)を使用する
場合、この組成物のある割合はα−メチルスチレン−ア
クリロニトリル共重合体であり得る。ある場合には、共
重合体を添加するか又は共重合体の形成を誘発させるこ
とが望ましいこともあり得る。他の慣用の添加剤 上述した成分に加えて、本発明に従う組成物は一種又は
それ以上の慣用の添加剤を有効量で含有し得る。かゝる
添加剤は充填剤、補強用繊維、酸化防止剤、ホスファイ
ト、滑剤、安定剤、顔料、染料、可塑剤、離型剤及び帯
電防止剤を包含するが、それらに限定されるものではな
い。
鎖部分はグラフト共重合体の全重量に基づいて少なくと
も10重量%、好ましくは少なくとも25重量%、より
好ましくは少なくとも50重量%でかつ約80重量%ま
での割合で存在させる。グラフト部分はグラフト共重合
体の全重量に基づいて20ないし約90重量%の割合で
存在させることが好ましい。前記第二群のグラフト用単
量体、たとえばアクリロニトリル、エチルアクリレート
及びメチルメタクリレートはグラフト化部分の約10な
いし約40重量%を構成し、そして前記第一群のグラフ
ト用単量体、たとえばスチレンのようなモノビニル芳香
族炭化水素単量体はグラフト共重合体のグラフト化部分
の約60ないし約90重量%を構成することがさらに好
ましい。 随意の共重合体成分 グラフト共重合体の製造においては、随意に共重合体を
存在させることができる。典型的には、主鎖部分にグラ
フト化されていないある割合の重合に供された単量体は
相互に結合して非グラフト化共重合体として存在し得
る。たとえば、スチレンを一方のグラフト化用単量体と
して使用しそしてアクリロニトリルを第二のグラフト化
用単量体として使用する場合、この組成物のある割合は
非グラフト化のスチレン−アクリロニトリル共重合体
(SAN)として共重合するであろう。同様に、グラフ
ト共重合体の製造に使用される組成物中にスチレンに代
えてα−メチルスチレン(又は別の単量体)を使用する
場合、この組成物のある割合はα−メチルスチレン−ア
クリロニトリル共重合体であり得る。ある場合には、共
重合体を添加するか又は共重合体の形成を誘発させるこ
とが望ましいこともあり得る。他の慣用の添加剤 上述した成分に加えて、本発明に従う組成物は一種又は
それ以上の慣用の添加剤を有効量で含有し得る。かゝる
添加剤は充填剤、補強用繊維、酸化防止剤、ホスファイ
ト、滑剤、安定剤、顔料、染料、可塑剤、離型剤及び帯
電防止剤を包含するが、それらに限定されるものではな
い。
【0032】本発明の組成物は熱可塑性樹脂の製造のた
めの慣用的な方法、たとえば一軸又は二軸スクリュー押
出機中での溶融配合処理、によって製造し得る。本発明
に従う組成物は構成成分としてポリカーボネート、共重
合体ゲル、耐衝撃性改良剤、難燃化剤、ドリップ抑制
剤、及び随意成分としてグラフト共重合体及び共重合体
を、該共重合体ゲル及び耐衝撃性改良剤のいずれか又は
両者を含有しないことを除いては同一の組成物と比較し
て同等又は改善された難燃化等級、同等又は改善された
耐衝撃性及び低減された光沢をもつ組成物を形成するよ
うな相対的割合で含有してなる。本発明に従う組成物は
好ましくはこれらの構成成分をつぎの相対的割合で含有
する:(a)40−90重量%のポリカーボネート、
(b)0.1−20重量%の共重合体ゲル、(c)0.
5−20重量%の耐衝撃性改良剤、(d)1−15重量
%の難燃化剤、(e)0.1−2重量%のドリップ抑制
剤、(f)0−20重量%のグラフト共重合体、及び
(g)0−40重量%の共重合体;たゞし、上記の重量
%は成分(a)ないし(g)の合計に基づくものであ
る。本発明に従う組成物はより好ましくはこれらの成分
をつぎの相対的割合で含有する:(a)60−80重量
%のポリカーボネート、(b)1−5重量%の共重合体
ゲル,(c)1−8重量%の耐衝撃性改良剤、(d)5
−15重量%の難燃化剤、(e)0.1−0.5重量%
のドリップ抑制剤、(f)0−5重量%のグラフト共重
合体、及び(g)0−10重量%の共重合体;たゞし、
上記の重量%は成分(a)ないし(g)の合計に基づく
ものである。
めの慣用的な方法、たとえば一軸又は二軸スクリュー押
出機中での溶融配合処理、によって製造し得る。本発明
に従う組成物は構成成分としてポリカーボネート、共重
合体ゲル、耐衝撃性改良剤、難燃化剤、ドリップ抑制
剤、及び随意成分としてグラフト共重合体及び共重合体
を、該共重合体ゲル及び耐衝撃性改良剤のいずれか又は
両者を含有しないことを除いては同一の組成物と比較し
て同等又は改善された難燃化等級、同等又は改善された
耐衝撃性及び低減された光沢をもつ組成物を形成するよ
うな相対的割合で含有してなる。本発明に従う組成物は
好ましくはこれらの構成成分をつぎの相対的割合で含有
する:(a)40−90重量%のポリカーボネート、
(b)0.1−20重量%の共重合体ゲル、(c)0.
5−20重量%の耐衝撃性改良剤、(d)1−15重量
%の難燃化剤、(e)0.1−2重量%のドリップ抑制
剤、(f)0−20重量%のグラフト共重合体、及び
(g)0−40重量%の共重合体;たゞし、上記の重量
%は成分(a)ないし(g)の合計に基づくものであ
る。本発明に従う組成物はより好ましくはこれらの成分
をつぎの相対的割合で含有する:(a)60−80重量
%のポリカーボネート、(b)1−5重量%の共重合体
ゲル,(c)1−8重量%の耐衝撃性改良剤、(d)5
−15重量%の難燃化剤、(e)0.1−0.5重量%
のドリップ抑制剤、(f)0−5重量%のグラフト共重
合体、及び(g)0−10重量%の共重合体;たゞし、
上記の重量%は成分(a)ないし(g)の合計に基づく
ものである。
【0033】
【実施例の記載】つぎに示す実施例は本発明を実証する
ためのものであって、何等その範囲を限定するものでは
ない。つぎの実施例においては、ポリカーボネートはビ
スフェノールAポリカーボネートであり;ABSは約5
0重量%のブタジエンを含有するアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレングラフト共重合体及びスチレン−ア
クリロニトリル共重合体混合物であり;SAN−GEL
−1は3%のジ−エポキシドで架橋されたスチレン−ア
クリロニトリル共重合体であり;SAN−GEL−2は
2.5%のジ−エポキシドで架橋されたスチレン−アク
リロニトリル共重合体であり;SAN−GEL−3は2
%のジ−エポキシドで架橋されたスチレン−アクリロニ
トリル共重合体であり;ホスフェート又はテトラブロム
ビスフェノールA(TBBPA)は難燃化剤であり;ポ
リテトラフルオルエチレン(PTFE)はドリップ抑制
剤であり;そして添加剤は安定化剤としての“イルガノ
ックス(Irganox)”1076及びイルガノック
ス168及び離型剤としてのペンタエリスロテトラステ
アレート(PETS)を包含する。AIMはブチルアク
リレート及びシロキサン共重合体からなるコア及びメチ
ルメタクリレートから構成されるシェルをもつコア−シ
ェル型アクリレート耐衝撃性改良剤である。AIM−1
はポリ(ブチル−アクリレート)−メチルメタクリレー
トでありそしてAIM−2はポリ−ブタジエン−スチレ
ン−メチルメタクリレートである。実施例中に示すすべ
ての割合は全組成物の重量%として表されるものであ
る。実施例1 実施例1の組成物はウェルナー・プリーダー(Wern
er−Pflieder)型30mm二軸スクリュー押
出機上で、550−560°Fの溶融温度で配合処理し
た。成形はASTM成形工具を460°Fの溶融温度で
使用して行った。この実施例は、ポリカーボネート、耐
衝撃性改良剤(AIM)及び共重合体ゲル(SAN−G
EL−1)の組成物は予想外の低光沢、高い耐衝撃性及
びV−0難燃化等級の性質をもつこと及び耐衝撃性改良
剤及び共重合体ゲルのいずれか又は両方を含まない組成
物はこれらの三つの性質のすべてをもたないことを実証
している(配合物番号1を配合物番号2、3及び4と比
較せよ)。結果を表1に示す。
ためのものであって、何等その範囲を限定するものでは
ない。つぎの実施例においては、ポリカーボネートはビ
スフェノールAポリカーボネートであり;ABSは約5
0重量%のブタジエンを含有するアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレングラフト共重合体及びスチレン−ア
クリロニトリル共重合体混合物であり;SAN−GEL
−1は3%のジ−エポキシドで架橋されたスチレン−ア
クリロニトリル共重合体であり;SAN−GEL−2は
2.5%のジ−エポキシドで架橋されたスチレン−アク
リロニトリル共重合体であり;SAN−GEL−3は2
%のジ−エポキシドで架橋されたスチレン−アクリロニ
トリル共重合体であり;ホスフェート又はテトラブロム
ビスフェノールA(TBBPA)は難燃化剤であり;ポ
リテトラフルオルエチレン(PTFE)はドリップ抑制
剤であり;そして添加剤は安定化剤としての“イルガノ
ックス(Irganox)”1076及びイルガノック
ス168及び離型剤としてのペンタエリスロテトラステ
アレート(PETS)を包含する。AIMはブチルアク
リレート及びシロキサン共重合体からなるコア及びメチ
ルメタクリレートから構成されるシェルをもつコア−シ
ェル型アクリレート耐衝撃性改良剤である。AIM−1
はポリ(ブチル−アクリレート)−メチルメタクリレー
トでありそしてAIM−2はポリ−ブタジエン−スチレ
ン−メチルメタクリレートである。実施例中に示すすべ
ての割合は全組成物の重量%として表されるものであ
る。実施例1 実施例1の組成物はウェルナー・プリーダー(Wern
er−Pflieder)型30mm二軸スクリュー押
出機上で、550−560°Fの溶融温度で配合処理し
た。成形はASTM成形工具を460°Fの溶融温度で
使用して行った。この実施例は、ポリカーボネート、耐
衝撃性改良剤(AIM)及び共重合体ゲル(SAN−G
EL−1)の組成物は予想外の低光沢、高い耐衝撃性及
びV−0難燃化等級の性質をもつこと及び耐衝撃性改良
剤及び共重合体ゲルのいずれか又は両方を含まない組成
物はこれらの三つの性質のすべてをもたないことを実証
している(配合物番号1を配合物番号2、3及び4と比
較せよ)。結果を表1に示す。
【0034】 表1 配合物番号 1 2 3 4 ポリカーボネート 81.55 87.55 84.05 90.05 ABS 0 0 0 0 SAN−GEL−1 2.5 2.5 0 0 AIM 6.5 0 6 0 ホスフェート 9.5 9 9 9 PTFE 0.2 0.2 0.2 0.2 添加剤 0.75 0.75 0.75 0.75 ノッチ付きアイゾット(ft-lb/in) 11.5 0.6 12 0.8 ガードナー光沢(60°) 60 34 101 102 UL94(1/16インチ厚) V-0 V-0 V-0 V-0 実施例2 実施例2の組成物はウェルナー・プリーダー型30mm
二軸スクリュー押出機上で、550−560°Fの溶融
温度で配合処理した。成形はASTM成形工具を465
°Fの溶融温度及び150°Fの金型温度を使用して行
った。実施例2は共重合体ゲル(SAN−GEL−1)
のみの使用は低光沢と一方衝撃強さ及び難燃化等級の低
下とを与えることを実証し(配合物番号2及び3と配合
物番号1とを比較せよ)、かつ耐衝撃性改良剤(AI
M)及び共重合体ゲル(SAN−GEL−1)の同時使
用は低光沢、高い衝撃強さ及びV−0の難燃化等級を与
えることを実証している(配合物番号4及び5と配合物
番号1、2及び3とを比較せよ)。結果を表2に示す。
二軸スクリュー押出機上で、550−560°Fの溶融
温度で配合処理した。成形はASTM成形工具を465
°Fの溶融温度及び150°Fの金型温度を使用して行
った。実施例2は共重合体ゲル(SAN−GEL−1)
のみの使用は低光沢と一方衝撃強さ及び難燃化等級の低
下とを与えることを実証し(配合物番号2及び3と配合
物番号1とを比較せよ)、かつ耐衝撃性改良剤(AI
M)及び共重合体ゲル(SAN−GEL−1)の同時使
用は低光沢、高い衝撃強さ及びV−0の難燃化等級を与
えることを実証している(配合物番号4及び5と配合物
番号1、2及び3とを比較せよ)。結果を表2に示す。
【0035】 表2 配合物番号 1 2 3 4 5 ポリカーボネート 80.05 77.85 77.85 80.05 79.05 ABS 10.5 9 10 4.5 4.5 SAN−GEL−1 0 3 2 3 4 AIM 0 0 0 3 3 ホスフェート 8.5 9 9 8.5 8.5 PTFE 0.2 0.4 0.4 0.2 0.2 添加剤 0.75 0.75 0.75 0.75 0.75 ノッチ付きアイゾット(ft-lb/in) 7.4 2.3 2.3 8.7 7.2 ガードナー光沢(60°) 97 32 56 23.3 21.6 UL94(1/16インチ厚) V-0 V-1 V-2 V-0 V-0 実施例3 実施例3では、配合物番号6以外のすべてのペレットを
475°Fの溶融温度及び150°Fの金型温度で成形
した。配合物番号6は460°Fの溶融温度及び150
°Fの金型温度で成形した。実施例3は、高い衝撃強さ
及びV−0の難燃化等級をもつが高い光沢を示す配合物
番号1と比較して、種々のジ−エポキシド含量で製造さ
れた3種の異なる共重合体ゲル(SAN−GEL−1、
SAN−GEL−2、及びSAN−GEL−3)を使用
しかつ耐衝撃性改良剤(AIM)を使用して製造された
樹脂(配合物番号2、3、4、5、6及び7)は低光
沢、高い衝撃強さ及びV−0の難燃化等級をもつことを
実証している。結果を表3に示す。
475°Fの溶融温度及び150°Fの金型温度で成形
した。配合物番号6は460°Fの溶融温度及び150
°Fの金型温度で成形した。実施例3は、高い衝撃強さ
及びV−0の難燃化等級をもつが高い光沢を示す配合物
番号1と比較して、種々のジ−エポキシド含量で製造さ
れた3種の異なる共重合体ゲル(SAN−GEL−1、
SAN−GEL−2、及びSAN−GEL−3)を使用
しかつ耐衝撃性改良剤(AIM)を使用して製造された
樹脂(配合物番号2、3、4、5、6及び7)は低光
沢、高い衝撃強さ及びV−0の難燃化等級をもつことを
実証している。結果を表3に示す。
【0036】 表3 配合物番号 1 2 3 4 5 6 7ホ゜リカ -ホ゛ネ-ト 80.05 80.55 79.55 79.55 79.55 70.55 65.3 ABS 10.5 4.5 4.5 4.5 4.5 10.5 11.5 SAN-GEL-1 0 3 4 0 0 4 4 SAN-GEL-2 0 0 0 4 0 0 0 SAN-GEL-3 0 0 0 0 4 0 0 AIM 0 3 3 3 3 3 4 ホスフェート 8.5 8 8 8 8 11.5 13.5 PTFE 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.4 添加剤 0.75 0.75 0.75 0.75 0.75 0.75 1.25 ノッチ 付きアイソ゛ット 8.6 6.5 7.2 6.1 9.6 9.6 11.0 (ft-lb/in) カ゛ -ト゛ナ- 光沢 99 39 22 34 40 50.5 56 ( 60°) UL94(1/16 インチ 厚) V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0実施例4 実施例4は2種の異なる耐衝撃性改良剤(AIM−1及
びAIM−2)を比較するものである。実施例4はまた
異なる難燃化剤(ホスフェート及びテトラブロムBP
A)及びそれらの混合物の使用を実証するものである。
これらの組成物は低光沢、高い衝撃強さ及びV−0の難
燃化等級という望ましい性質を具備することを実証して
いる。結果を表4に示す。
びAIM−2)を比較するものである。実施例4はまた
異なる難燃化剤(ホスフェート及びテトラブロムBP
A)及びそれらの混合物の使用を実証するものである。
これらの組成物は低光沢、高い衝撃強さ及びV−0の難
燃化等級という望ましい性質を具備することを実証して
いる。結果を表4に示す。
【0037】 表4 配合物番号 1 2 3 4 ポリカーボネート 78.75 78.55 84.05 79.05 ABS 3.5 3.5 3 3 SAN−GEL 3 3 3 3 AIM−1 4.5 2 0 0 AIM−2 0 2.5 4 4.5 ホスフェート 9.5 9.5 0 7.5 Br−FR 0 0 5 2 PTFE 0.2 0.2 0.2 0.2 添加剤 0.75 0.75 0.75 0.75 ノッチ付きアイゾット(ft-lb/in) 10.6 11.2 11.9 11.9 ガードナー光沢(60°) 31.8 37.9 59.9 49 UL94(1/16インチ厚) V-0 V-0 V-0 V-0 以上、本発明を特定の実施態様及びそれらの実施例を挙
げて説明してきたが、本発明は上記した発明の概念及び
特許請求の範囲に規定した技術思想の範囲を逸脱するこ
となしに種々の実施態様に適合するように種々の変形及
び修正をなし得るものであることを理解すべきである。
げて説明してきたが、本発明は上記した発明の概念及び
特許請求の範囲に規定した技術思想の範囲を逸脱するこ
となしに種々の実施態様に適合するように種々の変形及
び修正をなし得るものであることを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 27:12)
Claims (10)
- 【請求項1】 つぎの成分: (a)ポリカーボネート; (b)共重合体ゲル; (c)耐衝撃性改良剤; (d)難燃化剤; (e)ドリップ抑制剤; (f)随意成分として、グラフト共重合体;及び (g)随意成分として、共重合体; を含有してなる組成物。
- 【請求項2】 組成物の構成成分であるポリカーボネー
ト、共重合体ゲル、耐衝撃性改良剤、難燃化剤、ドリッ
プ抑制剤、随意のグラフト共重合体及び随意の共重合体
を、共重合体ゲル又は耐衝撃性改良剤のいずれか一方又
は両者を含まない同一の組成物と比較して同等又は改善
された難燃性等級、同等又は改善された耐衝撃性及び低
減された光沢をもつ組成物を形成するに足る割合で含有
する請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 共重合体ゲルがニトリル含有共重合体ゲ
ルである請求項2記載の組成物。 - 【請求項4】 共重合体ゲルがアクリロニトリル含有共
重合体ゲルである請求項3記載の組成物。 - 【請求項5】 共重合体ゲルがスチレン−アクリロニト
リル含有共重合体ゲルである請求項4記載の組成物。 - 【請求項6】 耐衝撃性改良剤が(a)ポリ−ブタジエ
ン−スチレン−メチルメタクリレート、(b)ポリ(ブ
チルアクリレート)−メチルメタクリレート、(c)
(a)及び(b)の混合物、及び(d)ポリ(ブチルア
クリレート共シロキサン)−メチルメタクリレートから
なる群から選んだものである請求項2記載の組成物。 - 【請求項7】 難燃化剤がホスフェート、ホスホネー
ト、芳香族ポリカーボネートに対して難燃特性をもつ
塩、ハロゲン含有低分子量化合物及びハロゲン含有高分
子量重合体からなる群から選んだものである請求項2記
載の組成物。 - 【請求項8】 ドリップ抑制剤がポリテトラフルオルエ
チレン重合体及びポリテトラフルオルエチレン共重合体
からなる群から選んだものである請求項2記載の組成
物。 - 【請求項9】 さらに、充填剤、補強用繊維、安定剤、
顔料及び染料、可塑剤、離型剤、帯電防止剤及びそれら
の混合物からなる群から選んだ添加剤を含有してなる請
求項2記載の組成物。 - 【請求項10】 つぎの成分: (a)40−90重量%のポリカーボネート; (b)0.1−20重量%の共重合体ゲル; (c)0.5−20重量%の耐衝撃性改良剤; (d)1−15重量%の難燃化剤; (e)0.1−2重量%のドリップ抑制剤; (f)随意成分として、0−20重量%のグラフト共重
合体;及び (g)随意成分として、0−40重量%の共重合体; (たゞし上記の重量%表示は成分(a)ないし(g)の
合計重量に基づくものである)を含有してなる組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US9734193A | 1993-07-23 | 1993-07-23 | |
US097341 | 1993-07-23 |
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---|---|
JPH07145307A true JPH07145307A (ja) | 1995-06-06 |
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---|---|
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