JPH01193068A - ピストンスカートへの被膜形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車エンジンのピストンに対するスカッフ
ィング防止対策として有効なピスト／スカートへの被覆
形成方法に関する。

（従来の技術） 従来よシ、ピスト／スカートへの被膜形成が自動車エン
ジンのピストンに対するスカッフィング防止対策として
有効であることは知られてお＃）、この様なピストンス
カートに被膜形成したピストンを有するｖ６二／ジンも
実用化されている。

また、この被膜形成は静電塗装法、ディッピング法１．
Ｘプレーコーティング（エアスプレー或いはエアレスス
プレー）法によシ行なわれており、現状ではスプレーコ
ーティング法が主流である〇 （発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来方法でピストンスカートへ被膜形成
を行う場合１例えば静電塗装法の場合には被膜形成材料
の歩留）が６０９６以下、ディッピング法の場合には５
０％以下、エア・エアレススプレー法の場合には１０〜
３０％以下と芳しくなく、また、ピストンのピン穴やス
リット部に被膜形成材料が付着するのを防止するため、
ピスト／スカートを除くピストン部分にマスキングを行
なう必要があシ、被膜形成材料のロスやマスキングのた
めの工数の増加により、ピストンスカートの被膜形成は
コスト高になるという問題がある。

他方、半導体装置のセラミックパッケージのメタライズ
膜の形成に於いてはスクリーン印刷法による金属ペース
トの塗布が行なわれており。

例えば特開昭６２−６２７５１号においてはそのための
スクリーン印刷機が提案され、また、スクリーン印刷法
は被膜形成材料の歩留シが良い被膜形成方法でおること
が知られているものの、自動車部品には応用されておら
ず、前記半導体装置用等のスクリーン印刷機はピストン
スカートへの被膜形成に適用できるものではなかった。

従って本発明は、ピストンスカートへの被膜形成に適し
たスクリーン印刷法の開発を行ない、これによシ経済性
に優れたピストンスカートへの被膜形成方法を提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するためになされたもので、ピ
ストンを回転支持体に着脱可能に取シ付け、次いでスク
リーン印刷板のスクリーンを前記ピストンのピストンス
カートに当接すると共に、前記回転支持体を回転させて
前記ピストンを回転しながら前記スクリーン印刷板を移
動して被膜形成材料を前記ピストンのピストンスカート
に塗布することを特徴とするピストンスカートへの被膜
形成方法を提供するものである。

この場合、スクリーン印刷板のスクリーン上面に接して
、特にピストンスカートとスクリーン下面の当接する位
置にスキージを配設することが好ましい。

また、被膜形成材料としては樹脂成分を含むｄ液又はこ
れにテフロン、Ｍｏ５１等の充填剤を加えたものが使用
される。

なお、ピスト／スカートへの被膜形成後、必要に応じて
加熱等により乾燥硬化が行なわれる。

（作用） 本発明に於いては、回転支持体がピストンに対して着脱
可能であるため、ピストン毎に回転支持体を取り付け、
それぞれピストンスカートに被膜形成後、或いはこの形
成した被膜の乾燥硬化後回転支持体を塩９外すことがで
きる。また、ピストンが回転し、スクリーン印刷板のス
クリーンがピストンスカートに当接しながらスクリーン
印刷板が移動することによシ、スクリー７印刷板のスク
リーン上の被膜形成材料が連続的にピストンスカートに
転写し、ピストンスカートに膜切れすることなく被膜が
形成される。

この被膜の膜厚はピストンを同軸回転し、かつ一定の力
でスクリーン印刷板のスクリーンとピスト／スカートを
当接する、例えば該スクリーンをピストンス刀−トの頂
面に当接しながらスクリーン印刷板を水平移動すること
によシ一定に保つことができる。

なお、ピストンのビン穴やスリット部に被膜形成材料が
付着するといった異常事Ｕは、被膜形成材料をスクリー
ン印刷板のスクリーン上移動方向に分割して供給し、被
膜形成時に於けるピストンスカートへの被膜形成材料の
過剰供給を抑制したシ、或いは被膜形成材料が過剰供給
され、ビン穴やスリット部に付着する恐れのある場合に
、スクリーン印刷板とピストンスカートを離間するため
、スクリーン印刷板、回転支持体の内少なくとも一万を
上下動可能としたシ。

更にはスクリーン印刷板のスクリーンのピストンスカー
トと接触することのない部分及び／又はビン穴部分にマ
スキングを行なったシすることによシ回避することがで
きる。

（実施例） 以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。

第１．２図は本発明に係る被膜形成装置を示すもので、
この被膜形成装置１は、回転支持体２１、２１’と図示
されていない回転支持体２１を回転するためのモータ２
２とから構成される装置 ４によシ構成さｎている。なお、回転装置２０回転支持
体２１．２１’　　は一軸上に互いに離間して配設され
、回転支持体２１．２１’の内の少なくとも一万が進退
動可能となっている。

この被膜形成装置１を使用して以下の通シピストンスカ
ートへの被膜形成がなされる。

即ち、まず、回転装置２０回転支持体２１．２１’を進
退させて、ピストン５に七の中心軸と同軸に回転支持体
２１．２１’を取付け、ピストン５を回転支持体２１．
２１’によシ挾持する。

次いで、スクリーン印刷板３をそのスクリーン３１の下
面がピストン５のピストンスカート５１に当接し、スク
リーン３１の端部がピストンスカート５１の端部に位置
し、スリット５２に被後形成材料６が付着することのな
い様水平にセットすると共に、ビン穴５３に被後形成材
料が付着することのない様スフリーフ３１上に２分割し
て被後形成材料を供給する。

然る後、回転装置２を駆動して回転支持体２１及びこれ
に同期してピスト１５を回転させ、回転支持体２１．２
１’　　と当直方向、即ち第１図の矢印方向にスクリー
ン印刷板３を移動すると共に第１図に示すようにスクリ
ーン印刷板３のスクリーン３１の上面に接して、！Ｆ＃
にピストンスカート５１とスクリーン３１の下面の当接
する位置にス千−ジ４を配設することにょシ、第３図の
斜線部分で示されるようにピストンスカート５１に被膜
７が形成される。

なお、スクリーン印刷板３のスクリーン３１のメツシュ
は、被膜形成材料６の種類、例えば樹脂成分を含む溶液
の粘度やテフロン、ＭｏＢ２等の充填剤の形状および粒
子径などに応じて選定される。

本発明方法は、上記被膜形成装置ｌのみならず、回転支
持体２１．２１’及びピストン５が共に同期して回転す
る装置を使用することもでき、また、ピストン５の回転
とスクリーン印刷板３の移動によシピストン５のビン穴
５３の少なくとも周縁部にスクリーン３が接触する前に
スクリーン印刷板３を上昇及びｌ又は回転支持体２１、
２１’　　（即ち、ピストン５）を下降してスクリーン
印刷板３とピストン５を離間させる工程を追加すること
もでき、更には回転支持体２１とピストン５の回転後に
、スクリーン印刷板３をセットしても良いなど、本発明
の技術的思想を逸脱しない範囲で様々な変形が可能であ
る。

（発明の効果） 本発明方法は、スクリーン印刷によシピストンスカート
への被膜形成を行なうため、被膜形成材料を補給しなが
ら連続的に被膜形成を行なうことによりほぼｉｏｏ＊の
歩留シで被膜形成を行なうことができ、従って被膜形成
材料のロスが少なく、また、ピストンのビン穴やスリッ
ト部にほとんど被膜形成材料が付着することなくピスト
ンスカートへの被膜形成を行なうことができ、ピストン
毎にマスキングを行なう必要がないので経済的である。

更に、通常必要とされる５〜５０μｍ厚の被膜形成、特
にディッピング法等の従来方法では難しかった３０μｍ
以上の膜厚の被膜形成が一回で簡単に行なえるといった
効果も有る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る被膜形成装置の一例とピストンを
示す断面図。 第２図は、第１図の被膜形成装置及びピストンの＠面図
。 第３図は、本発明方法によシ得られた被膜形成されたピ
ストンスカートの一例を示す正面図である。 １・・・・・・被膜形成装置 ２・・・・・・回転装置 ３・・・・・・スクリーン印刷板 ４・・・・・・ス中−ジ ５・・・・・・　ピストン ６・・・・・・被後形成材料 ２１．２１’・・・・・・回転支持体 ３１・・・・・・スクリーン ５１・・・・・・　ピストンスカート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）ピストンを回転支持体に着脱可能に取り付け、次い
   でスクリーン印刷板のスクリーンを前記ピストンのピス
   トンスカートに当接すると共に、前記回転支持体を回転
   させて前記ピストンを回転しながら前記スクリーン印刷
   板を移動して被膜形成材料を前記ピストンのピストンス
   カートに塗布することを特徴とするピストンスカートへ
   の被膜形成方法。