JPH01183540A - 高収縮嵩高性糸およびその製造方法 - Google Patents
高収縮嵩高性糸およびその製造方法Info
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- JPH01183540A JPH01183540A JP698188A JP698188A JPH01183540A JP H01183540 A JPH01183540 A JP H01183540A JP 698188 A JP698188 A JP 698188A JP 698188 A JP698188 A JP 698188A JP H01183540 A JPH01183540 A JP H01183540A
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- bulky yarn
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G1/00—Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics
- D02G1/02—Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist
- D02G1/0206—Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist by false-twisting
- D02G1/022—Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist by false-twisting while simultaneously drawing the yarn
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は急激沸水処理時に高い収縮と撚りトルクのない
嵩高を発現する高収縮嵩高性の糸およびその製造方法に
関する。
嵩高を発現する高収縮嵩高性の糸およびその製造方法に
関する。
(従来技術〕
周知のように高密度の織物は防水・透湿機能と高級感の
ある表面光沢および柔らかさのある風合を有している。
ある表面光沢および柔らかさのある風合を有している。
このような高密度織物を生産する方法の一つとして、高
収縮性糸を使用するものがある。
収縮性糸を使用するものがある。
従来、このような高密度織物に供するための高収縮性糸
としては、未延伸糸を冷延伸することによって簡単に低
コストで製造する方法がある。しかし、このような未延
伸糸を冷延伸によって得た高収縮糸は嵩高性をまったく
有していないため、生糸(なまいと)の外観しか呈する
ことができず、織物にふくらみ感や暖かみ感を与えるこ
とができず、風合も「ヌメリ」感があり、「テカリ」光
沢の欠点があった。
としては、未延伸糸を冷延伸することによって簡単に低
コストで製造する方法がある。しかし、このような未延
伸糸を冷延伸によって得た高収縮糸は嵩高性をまったく
有していないため、生糸(なまいと)の外観しか呈する
ことができず、織物にふくらみ感や暖かみ感を与えるこ
とができず、風合も「ヌメリ」感があり、「テカリ」光
沢の欠点があった。
また、ポリエステルフィラメントの場合、イソフタル酸
を共重合することによって素材自体を高収縮性に改質し
たものも提案されている。
を共重合することによって素材自体を高収縮性に改質し
たものも提案されている。
しかし、このような共重合からなる高収縮性糸は、清水
収縮率が十分でないばかりでなく、上記冷延伸によるも
のと同様に嵩高性がないという大きな欠点があった。ま
た、染色において汚染しやすいため混繊糸に使用する場
合には、外観や風合の品位を低下するという欠点もあっ
た。
収縮率が十分でないばかりでなく、上記冷延伸によるも
のと同様に嵩高性がないという大きな欠点があった。ま
た、染色において汚染しやすいため混繊糸に使用する場
合には、外観や風合の品位を低下するという欠点もあっ
た。
一方、特公昭59−3’571号公報によれば、嵩高性
の点から熱可望性合成フィラメント延伸糸を低温仮撚り
する方法が提案されている。しかし、この方法からは嵩
高性は得られるものの、延伸糸を用いていることやガラ
ス転移点より高い温度で仮撚りしているため高収縮性に
することができない欠点があり、また強い撚りトルクを
有しているため十分な嵩高性が不足する欠点があった。
の点から熱可望性合成フィラメント延伸糸を低温仮撚り
する方法が提案されている。しかし、この方法からは嵩
高性は得られるものの、延伸糸を用いていることやガラ
ス転移点より高い温度で仮撚りしているため高収縮性に
することができない欠点があり、また強い撚りトルクを
有しているため十分な嵩高性が不足する欠点があった。
本発明の目的は、上述した従来の欠点をいずれも解消し
、急激湧水処理時に高収縮性を示すと共に、実質的に撚
りトルクのない嵩高性を示す高収縮嵩高性糸およびその
製造方法を提供することにある。
、急激湧水処理時に高収縮性を示すと共に、実質的に撚
りトルクのない嵩高性を示す高収縮嵩高性糸およびその
製造方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明による高収縮嵩高糸は、伸縮
復元率が5%以上である熱可塑性合成フィラメントから
なる仮撚糸であり、急激導水処理した時の収縮率が25
%以上で、かつ実質的に撚りトルクを持たない嵩高を発
現する特性を有することを特徴とするものである。
復元率が5%以上である熱可塑性合成フィラメントから
なる仮撚糸であり、急激導水処理した時の収縮率が25
%以上で、かつ実質的に撚りトルクを持たない嵩高を発
現する特性を有することを特徴とするものである。
また、この本発明の高収縮嵩高糸を製造する方法は、熱
可塑性合成フィラメントからなる高配向未延伸糸または
不完全延伸糸を、ガラス転移点以下のセット温度で延伸
しながら加熱および解撚して仮撚り加工することを特徴
とするものである。
可塑性合成フィラメントからなる高配向未延伸糸または
不完全延伸糸を、ガラス転移点以下のセット温度で延伸
しながら加熱および解撚して仮撚り加工することを特徴
とするものである。
本発明に使用される熱可塑性合成フィラメントは特に素
材が限定されるものではないが、なかでもポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロ
ンなどは好ましく使用できる。特にポリエチレンテレフ
タレートは本発明への適用によっ、て湧水収縮性を一層
高(することができ、本発明の目的達成の上で最適であ
る。また、熱可塑性合成フィラメントの断面形状は円形
であっても、三角などの異形であってもよい。特に、異
形断面にした場合は、断面変形率が極めて小さく、生糸
(なまいと)の原形がほとんど変形され、光沢が低下し
ないので光沢の高い糸にすることができる。
材が限定されるものではないが、なかでもポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロ
ンなどは好ましく使用できる。特にポリエチレンテレフ
タレートは本発明への適用によっ、て湧水収縮性を一層
高(することができ、本発明の目的達成の上で最適であ
る。また、熱可塑性合成フィラメントの断面形状は円形
であっても、三角などの異形であってもよい。特に、異
形断面にした場合は、断面変形率が極めて小さく、生糸
(なまいと)の原形がほとんど変形され、光沢が低下し
ないので光沢の高い糸にすることができる。
本発明において急激導水処理した時の収縮率とは、湧水
中に糸を瞬時に入れて処理したときの収縮率を意味し、
清水挿入前に湯気などに当てながら徐々に昇温して処理
する場合は除外される0本発明の高収縮嵩高性糸では、
後者のように徐々に昇温した場合の収縮率は、前者の条
件で測定した収縮率の1/3程度に低下した値を示すよ
うになる。
中に糸を瞬時に入れて処理したときの収縮率を意味し、
清水挿入前に湯気などに当てながら徐々に昇温して処理
する場合は除外される0本発明の高収縮嵩高性糸では、
後者のように徐々に昇温した場合の収縮率は、前者の条
件で測定した収縮率の1/3程度に低下した値を示すよ
うになる。
本発明の高収縮嵩高性糸は、上記急激湧水処理時の収縮
率が25%以上であることが必要であり、より好ましく
は35%以上であることが望ましい、この収縮率が25
%よりも小さくては、本発明の目的とする品位の高い高
密度織物を得ることができなくなる。
率が25%以上であることが必要であり、より好ましく
は35%以上であることが望ましい、この収縮率が25
%よりも小さくては、本発明の目的とする品位の高い高
密度織物を得ることができなくなる。
また、本発明の高収縮嵩高性糸は、仮撚糸でありながら
上記急激導水処理したとき、実質的に撚りトルクの発現
がない嵩高性を発現するものでなければならない。すな
わち、急激湧水処理前は第2図に示すような外観を有し
ているが、清水処理後には第3図のように撚りトルクの
発現のない高い嵩高性を呈したものになることである。
上記急激導水処理したとき、実質的に撚りトルクの発現
がない嵩高性を発現するものでなければならない。すな
わち、急激湧水処理前は第2図に示すような外観を有し
ているが、清水処理後には第3図のように撚りトルクの
発現のない高い嵩高性を呈したものになることである。
ここで、実質的に撚りトルクが起こらないとは、トルク
撚り数が5回150cm+以下の状態であることをいい
、好ましくは2回150cs以下であり、このように撚
りトルクの発現が少ないことによって嵩高性を減殺する
ことがなく、それによって嵩高性を一層向上させ、高密
度織物にしたときのふくらみ感やあたたかみ感を一層高
めることができるのである。
撚り数が5回150cm+以下の状態であることをいい
、好ましくは2回150cs以下であり、このように撚
りトルクの発現が少ないことによって嵩高性を減殺する
ことがなく、それによって嵩高性を一層向上させ、高密
度織物にしたときのふくらみ感やあたたかみ感を一層高
めることができるのである。
また、本発明の糸は急減湧水処理前の状態での伸縮復元
率が5%以上あることが必要であり、好ましくは10%
以上あることが望ましい。この伸縮復元率が5%より低
くては布帛にした場合の嵩高性に乏しく、ふくらみ感、
あたたかみ感に欠けるため好ましくない。
率が5%以上あることが必要であり、好ましくは10%
以上あることが望ましい。この伸縮復元率が5%より低
くては布帛にした場合の嵩高性に乏しく、ふくらみ感、
あたたかみ感に欠けるため好ましくない。
また、本発明の高嵩高性糸は、仮撚糸でありながら断面
形状の変化が極めて小さく、その変形率ΔFは20%以
下になっている。ここで変形率ΔFとは、仮撚加工前の
生糸において、その断面の重心点から丸断面であれば外
周までの、また変形断面であれば頂点までの最短距離l
。
形状の変化が極めて小さく、その変形率ΔFは20%以
下になっている。ここで変形率ΔFとは、仮撚加工前の
生糸において、その断面の重心点から丸断面であれば外
周までの、また変形断面であれば頂点までの最短距離l
。
と最長距離ltとの比f−1,/II、と、同じく仮撚
加工後の嵩高性糸における最短距離11と最長距離12
との比fo ”1+ /i、を測定するとき、 として表したものである。この変形率ΔFが20%以下
であることにより、光沢の低下を小さくすることができ
る。この効果は丸断面より変形断面において顕著であり
、特に三角、三角、へ角或いは偏平形などでは一層顕著
な効果を示す。この場合、断面形状と共に光沢或いは透
明感をさらに強調させる品種の糸条と組み合わせれば、
−層光沢惑を向上させることができる。
加工後の嵩高性糸における最短距離11と最長距離12
との比fo ”1+ /i、を測定するとき、 として表したものである。この変形率ΔFが20%以下
であることにより、光沢の低下を小さくすることができ
る。この効果は丸断面より変形断面において顕著であり
、特に三角、三角、へ角或いは偏平形などでは一層顕著
な効果を示す。この場合、断面形状と共に光沢或いは透
明感をさらに強調させる品種の糸条と組み合わせれば、
−層光沢惑を向上させることができる。
なお、従来の通常の仮撚加工糸については上記測定法に
よる変形率は25%1以上になる。
よる変形率は25%1以上になる。
また、本発明の高収縮嵩高性糸は急激湿熱処理した後の
残留伸度が50%である。処理温度が高いほど残留伸度
は大きくなり、このように残留伸度が大きい布帛は変形
が容易に起こりやすく、成形加工に適したものとなる。
残留伸度が50%である。処理温度が高いほど残留伸度
は大きくなり、このように残留伸度が大きい布帛は変形
が容易に起こりやすく、成形加工に適したものとなる。
例えば、自動車の内装資材或いはボトル、宝石などのケ
ースに応用することができる。
ースに応用することができる。
上述した本発明の高収縮嵩高性糸は、前述したように熱
可塑性合成フィラメントの高配向未延伸糸または不完全
延伸糸を、ガラス転移点以下のセット温度で延伸仮撚り
加工することによって得ることができる。
可塑性合成フィラメントの高配向未延伸糸または不完全
延伸糸を、ガラス転移点以下のセット温度で延伸仮撚り
加工することによって得ることができる。
第1図は、このような製造方法の工程概略図を示すもの
で、1は供給ローラ、2は延伸ローラ、3は巻取ローラ
であり、供給ローラ1と延伸ローラ2との間にヒータ4
とツイスタ5が配置されている。ヒータ4は乾熱式、湿
熱式のいずれでもよいが、仮撚り加工される糸のガラス
転移点以下のセット温度になるようにする必要がある゛
。ツイスタ5には図のような摩擦円板式でもよいが、ス
ピンドル式、摩擦ベルト式、流体ノズル式など従来使用
されているどの方式も使用可能である。
で、1は供給ローラ、2は延伸ローラ、3は巻取ローラ
であり、供給ローラ1と延伸ローラ2との間にヒータ4
とツイスタ5が配置されている。ヒータ4は乾熱式、湿
熱式のいずれでもよいが、仮撚り加工される糸のガラス
転移点以下のセット温度になるようにする必要がある゛
。ツイスタ5には図のような摩擦円板式でもよいが、ス
ピンドル式、摩擦ベルト式、流体ノズル式など従来使用
されているどの方式も使用可能である。
このような延伸仮撚り工程において、パッケージ10か
ら引き出された高配向未延伸糸または不完全延伸糸Yo
は、供給ローラ1と延伸ローラ2の間でガラス転移点以
下のセット温度で延伸仮撚り加工されることにより、本
発明の特性を有する仮撚糸Yとなり、パッケージ20に
巻き上げられる。
ら引き出された高配向未延伸糸または不完全延伸糸Yo
は、供給ローラ1と延伸ローラ2の間でガラス転移点以
下のセット温度で延伸仮撚り加工されることにより、本
発明の特性を有する仮撚糸Yとなり、パッケージ20に
巻き上げられる。
本発明の製造方法に使用される高配向未延伸糸とは、高
速紡糸によって得られた所謂POYであり、また不完全
延伸糸とは、通常の未延伸糸を低倍率で不完全延伸した
延伸糸のことであり、複屈折率でいえば、Δn=20X
10−3〜130X10−3である。この後者の不完全
延伸糸には、所謂シックアンドシンヤーン或いは紡糸速
度が5000m/分以上の超高速製糸のヤーンも包含さ
れる。
速紡糸によって得られた所謂POYであり、また不完全
延伸糸とは、通常の未延伸糸を低倍率で不完全延伸した
延伸糸のことであり、複屈折率でいえば、Δn=20X
10−3〜130X10−3である。この後者の不完全
延伸糸には、所謂シックアンドシンヤーン或いは紡糸速
度が5000m/分以上の超高速製糸のヤーンも包含さ
れる。
上述した製造方法では、ガラス転移点温度以下での延伸
仮撚りであるため糸は熱セットされておらず、そのため
急激湧水処理によって高収縮性を発揮するようになる。
仮撚りであるため糸は熱セットされておらず、そのため
急激湧水処理によって高収縮性を発揮するようになる。
その収縮率は25%以上になり、最大70%まで可能に
なる。しかし、糸には仮撚りの撚り癖は付与されている
ので伸縮性は高いものになっており、伸縮復元率として
5%以上になっていてる。また、撚りトルクは熱固定さ
れていないのでほとんど発生せず、急激導水処理によっ
ても発現することはない。しかし、急激導水処理によっ
て発現する嵩高性は極めて高くなっている。
なる。しかし、糸には仮撚りの撚り癖は付与されている
ので伸縮性は高いものになっており、伸縮復元率として
5%以上になっていてる。また、撚りトルクは熱固定さ
れていないのでほとんど発生せず、急激導水処理によっ
ても発現することはない。しかし、急激導水処理によっ
て発現する嵩高性は極めて高くなっている。
また、上記製造方法によって得た仮撚糸は、低温セット
で処理されているため断面形状の変形が小さくほとんど
発生していない、そのため、加工前の原糸が有する光沢
を殺すことなく、実質的にそのまま維持したものとする
ことができる。
で処理されているため断面形状の変形が小さくほとんど
発生していない、そのため、加工前の原糸が有する光沢
を殺すことなく、実質的にそのまま維持したものとする
ことができる。
上記仮撚り加工後の糸が有する収縮率は、必要により仮
撚り加工後に再熱セット処理することにより、所望とす
る別の値に調節することができる。すなわち、再熱セッ
トにおけるオーバフィード率、処理温度の組み合わせに
よって、0.5〜70%の範囲で自由に調節が可能であ
る。このときに採用するオーバフィード率としては+1
.0〜5.0%、処理温度は室温〜180℃の範囲にす
ることが好ましい。
撚り加工後に再熱セット処理することにより、所望とす
る別の値に調節することができる。すなわち、再熱セッ
トにおけるオーバフィード率、処理温度の組み合わせに
よって、0.5〜70%の範囲で自由に調節が可能であ
る。このときに採用するオーバフィード率としては+1
.0〜5.0%、処理温度は室温〜180℃の範囲にす
ることが好ましい。
ポリエチレンテレフタレートを紡糸速度3500+w/
分で高速紡糸して、75D、24fの三角断面の高配向
未延伸糸(POY)を得た。この高配向未延伸糸を倍率
1.858倍、室温のセット温度、仮撚り数34007
/mで延伸仮撚りして仮撚糸にした。
分で高速紡糸して、75D、24fの三角断面の高配向
未延伸糸(POY)を得た。この高配向未延伸糸を倍率
1.858倍、室温のセット温度、仮撚り数34007
/mで延伸仮撚りして仮撚糸にした。
この仮撚糸は伸縮復元率が32.2%であり、急激導水
処理したときの収縮率は67、”4%であった。また、
急激湧水処理後のトルク撚り数は2回150cm以下で
実質的に撚りトルクはなく、かつ高い嵩高性を発現した
。また、断面の三角断面は変形がほとんど発生していな
かった。
処理したときの収縮率は67、”4%であった。また、
急激湧水処理後のトルク撚り数は2回150cm以下で
実質的に撚りトルクはなく、かつ高い嵩高性を発現した
。また、断面の三角断面は変形がほとんど発生していな
かった。
上記仮撚糸をヨコ糸として使用し、75D。
36fのポリエチレンテレフタレート糸からなるタテ糸
に打ち込んで平織を製織し、これを′98℃のスチーム
で処理したところ、非常に高密度の品位の高い織物を得
た。また、織物は高い光沢を有するものであった。
に打ち込んで平織を製織し、これを′98℃のスチーム
で処理したところ、非常に高密度の品位の高い織物を得
た。また、織物は高い光沢を有するものであった。
上述したように本発明の高収縮嵩高性糸は、従来の高収
縮性糸が有していた欠点を解消し、急激沸水処理時に高
収縮性を示すと共に、実質的に撚りトルクのない高い嵩
高性を示すものとなる。
縮性糸が有していた欠点を解消し、急激沸水処理時に高
収縮性を示すと共に、実質的に撚りトルクのない高い嵩
高性を示すものとなる。
また、本発明の製造方法によれば、高配向未延伸糸また
は不完全延伸糸をガラス転移点以下のセット温度で延伸
仮撚り加工することによって、上記特長ある高収縮嵩高
糸を容易に得ることができる。
は不完全延伸糸をガラス転移点以下のセット温度で延伸
仮撚り加工することによって、上記特長ある高収縮嵩高
糸を容易に得ることができる。
第1図は本発明の高収縮嵩高性糸を得る製造方法の工程
概略図、第2図は本発明による高収縮嵩高性糸の一例を
示す顕微鏡写真、第3図は同高収縮嵩高性糸を急激導水
処理したのちの状態を示す顕微鏡写真である。 1・・・供給ローラ、2・・・延伸ローラ、4・・・ヒ
ータ、5・・・ツイスタ、Yo・・・高配向未延伸糸ま
たは不完全延伸糸、Y・・・仮撚糸(本発明の高収縮嵩
高性糸)。 第3図 第1図 η 第2図 手続補正書(方式) 1、事件の表示 昭和63年 特 許 願 第 6981
号2、発明の名称 高収縮嵩高性糸およびその製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所(居所) 氏 名(名称) (815)東し株式会社4、代 理
人
概略図、第2図は本発明による高収縮嵩高性糸の一例を
示す顕微鏡写真、第3図は同高収縮嵩高性糸を急激導水
処理したのちの状態を示す顕微鏡写真である。 1・・・供給ローラ、2・・・延伸ローラ、4・・・ヒ
ータ、5・・・ツイスタ、Yo・・・高配向未延伸糸ま
たは不完全延伸糸、Y・・・仮撚糸(本発明の高収縮嵩
高性糸)。 第3図 第1図 η 第2図 手続補正書(方式) 1、事件の表示 昭和63年 特 許 願 第 6981
号2、発明の名称 高収縮嵩高性糸およびその製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所(居所) 氏 名(名称) (815)東し株式会社4、代 理
人
Claims (6)
- (1)伸縮復元率が5%以上である熱可塑性合成フィラ
メントからなる仮撚糸であり、急激沸水処理した時の収
縮率が25%以上で、かつ実質的に撚りトルクを持たな
い嵩高を発現する特性を有することを特徴とする高収縮
嵩高性糸。 - (2)熱可塑性合成フィラメントがポリエチレンテレフ
タレートからなる請求項1記載の高収縮嵩高性糸。 - (3)嵩高糸の変形率ΔFが20%以下である請求項1
または2記載の高収縮嵩高性糸。 - (4)嵩高糸を急激湿熱処理した後の残留伸度が50%
以上である請求項1、2または3記載の高収嵩高性糸。 - (5)熱可塑性合成フィラメントからなる高配向未延伸
糸または不完全延伸糸を、ガラス転移点以下のセット温
度で延伸しながら加熱および解撚して仮撚り加工するこ
とを特徴とする高収縮嵩高性糸の製造方法。 - (6)熱可塑性合成フィラメントがポリエチレンテレフ
タレートからなる請求項5記載の高収縮嵩高性糸の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP698188A JPH01183540A (ja) | 1988-01-18 | 1988-01-18 | 高収縮嵩高性糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP698188A JPH01183540A (ja) | 1988-01-18 | 1988-01-18 | 高収縮嵩高性糸およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01183540A true JPH01183540A (ja) | 1989-07-21 |
Family
ID=11653360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP698188A Pending JPH01183540A (ja) | 1988-01-18 | 1988-01-18 | 高収縮嵩高性糸およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01183540A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6715276B2 (en) | 2000-03-24 | 2004-04-06 | Toray Industries, Inc. | False twist yarns and production method and production device therefor |
CN115161826A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-10-11 | 江南大学 | 一种可回复的粘胶/涤纶混纺纱及其制备和应用 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59130336A (ja) * | 1983-01-11 | 1984-07-26 | 東洋紡績株式会社 | 特殊嵩高糸の製造法 |
JPS60252738A (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-13 | 東レ株式会社 | ポリエステル仮撚捲縮糸 |
-
1988
- 1988-01-18 JP JP698188A patent/JPH01183540A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59130336A (ja) * | 1983-01-11 | 1984-07-26 | 東洋紡績株式会社 | 特殊嵩高糸の製造法 |
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