JP2727586B2 - スパンライク高密度織物 - Google Patents

スパンライク高密度織物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ソフトでスパンライクな外観と風合、高級
感に富む高密度織物に関するものである。
[従来の技術] 従来、高密度に織られた織物に適した素材として綿の
細番手糸をタテ・ヨコに高密度に打込んで製織し、仕上
加工する方法が一般に知られ、かつ実用に供せられてい
たが、かかる織物は細番手綿糸を超高密度に打込むた
め、製織効率が低く、製品については地厚感があり、さ
らには大量の高級糸を使用するため高価となり、一般へ
の普及も妨げられるという欠点を有していた。
そこで、合繊長繊維糸を使用した素材開発が行なわれ
てきており、ナイロンフィラメント使いによる超高密度
織物タフタ等が提案された。しかし、一般に超高密度化
するための製織技術が極めて難しいために製織能率は低
く、また製品においては風合が硬く光沢等の品位でも欠
けるという問題があって、これが商品化のネックになっ
ていた。
一方、このような問題を少しでも改善せんとして、特
開昭57−117647号公報、特開昭58−76569号公報等で
は、横断面形状で特定形状をもつフィブリル化型複合フ
ィラメントを用い、かつ製織面においては特別な高密度
化を要さずとも、薬剤処理により織布構成繊維を収縮さ
せて高密度化させた高密度織物が提案されている。
しかし、これらの織物においては、その表面が嵩高性
のないフィラメント糸で覆われるので、生糸様の「ヌメ
リ感」や「冷感」のあるペーパーライクな風合となり、
しかも品格に乏しい深みのない光沢となり、綿の細番手
糸を使用した本来の高密度織物の特徴であるソフトでし
なやかな崇高性のある風合、およびナチュラルな表面光
沢や外観という点ではいまだ及ばなく、高級なイメージ
が損われてしまうという問題が残っているものであっ
た。さらに、特別な薬剤処理を用いるので、薬剤の取扱
いによる人体への安全性、薬剤使用によるコスト高、排
液処理の回収、排水装置など設備面でのコスト問題があ
る。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記したような点に鑑み、製織プロ
セス面で格別の高密度化を要することなく、織物製品と
して、高い密度を呈していてかつソフトで崇高性のある
スパンライクな風合と外観を有するスパンライク高密度
織物を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成する本発明のスパンライク高密度
織物は、以下の通りの構成を有する。
すなわち、織物の状態において急激昇温処理が施され
ることにより、収縮差が27%以上生じる嵩高加工が施さ
れてなる高収縮ポリエステル成分と低収縮ポリアミド成
分とからなるフィブリル化型複合フィラメント糸を含ん
でなり、かつ織物の状態において、前記高収縮ポリエス
テル成分と低収縮ポリアミド成分とがフィブリル化され
ているとともに、前記嵩高加工によって付与された前記
低収縮ポリアミド成分のもっている嵩高糸の発現能が顕
在化されて織物外表面に多数のループ、もしくはコイル
が形成されてなることを特徴とするスパンライク高密度
織物である。
また、本発明におけるフィブリル化型複合フィラメン
トの嵩高加工は、仮撚捲縮加工によって得られるループ
やコイルを有する仮撚加工糸や、流体乱流処理加工によ
って得られるループヤーンなどの嵩高加工であることが
好ましい。
さらに、フィブリル化型複合フイラメント糸を構成す
る低収縮成分のフイブリル化後の単繊維デニールは0.5d
以下であることが好ましい。
以下、さらに詳しく本発明のスパンライク高密度織物
について説明をする。
本発明の高密度織物は、嵩高加工を施されてなる低収
縮ポリアミド成分と高収縮ポリエステル成分からなるフ
ィブリル化型複合フィラメント嵩高糸を少なくとも用い
て製織されてなるものであって、該嵩高糸は少なくとも
ヨコ糸に用いられることが好ましい。
タテ糸は、適宜所望の織物特性に応じて、合繊長繊維
糸条あるいは単繊維糸条を用いることができ、たとえ
ば、単繊維デニールが1デニール以下のポリエステル
糸、又はポリアミド糸が好適であり、またはフィブリル
化型の複合フィラメント糸を用いてもよい。
一方、ヨコ糸は、少なくともその一部に特定の横断面
形状を有するポリアミド(低収縮成分)とポリエステル
(高収縮成分)からなるフィブリル化型複合フィラメン
トのループ、もしくはコイルを有した嵩高糸を用いるこ
とが好ましい。該複合フィラメントの嵩高糸は織物中で
フィブリル化されており、外層をとりまくポリアミド成
分の単繊維フィラメントにループ、あるいはコイルが多
く形成され、内層に位置するポリエステル成分の単繊維
フィラメントにもループ、もしくはコイルは形成される
ものの素材が収縮しているので、ほとんど目立たない。
このように上記の複合フィラメントの嵩高糸は多層構造
となっている。そして、この糸の多層構造が織物中にも
生かされて、本発明の織物はその外表面がループ、もし
くはコイルで覆われるものである。
本発明で用いるフィブリル化型複合フィラメントのポ
リアミドとポリエステルの両成分の接合比率は、0.05〜
0.95の範囲とするのがよい。複合フィラメントは通常両
者成分の性質の差によって容易にフィブリル化し得る横
断面形状であって、たとえば少なくとも2方向に放射状
に延びた形状の一方の成分と他方の成分とからなり、該
セグメント間を接合するセグメントから構成されるもの
が好ましい。このモデル構造例を第1図に示す。
第1図は、本発明のスパンライク高密度織物に用いら
れ得るフィブリル化型複合フィラメントの構造態様4例
を示したモデル横断面図であり、Aは低収縮ポリアミド
成分、Bは高収縮ポリエステル成分である。
フィブリル化した複合フィラメントの嵩高糸におい
て、このループやコイルの数が多くなると、スパンライ
クな風合や外観が強調されるが、ループやコイルの数が
少なくなるとフイラメント様の嵩高性のない「ヌメリ
感」のある風合になる。ループやコイルのサイズが細か
くなれば、スパンライクな風合にさらに清涼感と張り、
腰が強調されることになる。
フィブリル化した低収縮成分であるポリアミドフィラ
メント糸の太さは0.5デニール以下であることが好まし
く、0.1デニール以下とすることがさらに好ましい。こ
のような極細糸とすることによって、ピーチスキンタッ
チのソフトなスパンライク風合になる。
次に、本発明のスパンライク高密度織物の製造方法に
ついて説明する。
本発明の高密度織物の製造方法は、まず、嵩高加工を
施されてなるポリアミド成分とポリエステル成分からな
るフィブリル化型複合フィラメント嵩高糸を少なくとも
用いて製織して、織物とした後、該織布を急激昇温処理
に供して、ポリアミド成分とポリエステル成分とをフィ
ブリル化せしめるとともに、糸段階のループやコイルに
よって付与されているポリアミド成分のもっている嵩高
糸の発現能を顕在化させて該織物外表面に多数のループ
やコイルを形成させるのである。
上記の急激昇温処理は、両成分をフィブリル化せしめ
てかつ少なくともポリエステル成分側を高く収縮せしめ
ることがポイントである。
さらに具体的に説明すると、まず供給原糸についてフ
ィブリル化複合フィラメントは、紡糸速度が2,500〜8,0
00m/minで得られた高配向未延伸糸であって、いわゆるP
OYと呼ばれる原糸である。
複合ポリマーの組合せは、製織後の急激昇温処理にお
いて、収縮差を27%以上生じるポリマーであって、Tgガ
ラス転移点温度が室温以下のポリアミドとTg温度が70〜
90℃のポリエステルを組合せ、第1図に示した断面形状
にて複合紡糸したPOYを用いた場合について具体的に説
明する。
ポリエステルのTg以下〜ポリアミドのTg以上の温度、
例えば70℃にて延伸中仮撚加工を行ない、仮撚捲縮糸を
製造する。該捲縮糸を用いて製織後、急激昇温熱処理を
行こなうと、Tg以下で延伸セットされたポリエステル糸
が40〜60%の高い収縮率を生じ、一方Tg以上で延伸セッ
トされたポリアミド糸は通常の8〜13%の収縮率とな
り、両者間の収縮差によってフィブリル化を起こし、ポ
リエステル糸は芯側に、ポリアミド糸はサヤ側に配列す
る。このようにTg温度が異なるポリマーの組合せとなる
のである。
次に、嵩高加工について、これは布帛を嵩高化し、ス
パンライク風合を付与するために必要であるが、仮撚加
工の他にも流体乱流処理を施してもかまわない。
例えば、前記したポリアミドとポリエステルの複合フ
ィラメントのPOYを例にとるならば、ポリアミドのTg温
度以上、ポリエステルのTg温度以下の、例えば70〜90℃
において、熱延伸処理を行ない、その後、流体乱流処理
を施し、環やたるみを有するいわゆる“タスラン”糸と
呼ばれる嵩高加工を行こなってもよい。
該“タスラン”糸では製織後、急激昇温熱処理によっ
て、織物表面にポリアミド糸の環たるみを突出させるこ
とができる。これは織物中におけるフィブリル化と供給
糸条間の収縮差によって環やたるみが該織物の外表面に
より突出しやすくなるからである。ちなみに、フィブリ
ル化された際の複合フィラメントの環やたるみにおい
て、この環やたるみの数が多くなるとスパンライクな風
合や外観が強調されるが、環やたるみの大きさが大きく
なるとフイラメント糸の「ヌメリ感」や嵩高性不足とな
りやすい。逆に細かくなれば、清涼感と、張り、腰が強
調されることになる。
なお、嵩高加工の代りにインターレーサーを用いて単
なる交絡処理を行なっても両成分の収縮差により環やた
るみを生じるが、程度は小さいものである。
次に製織条件は、通常の織成操作と特別に異ならせる
とろはなく、また織組織、高密度設計など特別な条件を
採用する必要もなく、適宜所望に応じて条件を定めれば
よいものである。
以上のようにして製織された織物は、表面には若干の
ループやコイルが認められるか、あるいはほとんど無い
状態の生機である。
次に、両成分をフィブリル化し高密度化せしめる方法
であるが、熱処理温度はポリエステルのTg以上、例えば
少くなくとも70℃以上であって、乾熱より湿熱の方が効
果は大きくなる。
さらに製織した織物を急激昇温処理した方が、フィブ
リル化は容易に起こり、かつポリエステル側はより高収
縮を生じて高密度織物となる。
ここでいう急激昇温処理とは、室温〜40℃の低温から
時間をかけて徐々に昇温するのではなく、低温からTg以
上の温度に一気に晒すことをいう。
これらのフィブリル化処理により、織物を構成するフ
ィブリル化型複合嵩高糸は実質的にフィブリル化現象を
起すとともに、第1図に示した例のものでは横断面が放
射状の繊維、つまりポリアミドAのフィラメントはルー
プやコイルとなって該織物の表面を覆うためにスパンラ
イクな風合と外観を有するものとなり、他方の繊維つま
りポリエステルBは高収縮して高密度な織物を形成する
のである。
また、逆に放射状の繊維成分側にポリエステルを用
い、他方側にポリアミドを用いたものなども使用するこ
とはできるが、本発明の効果としては弱いものとなる。
本発明の高密度織物は、外表面に突出している無数の
コイルやループによってソフトな風合を有し、外観が良
好なスパンライクなものとなる。
まず、風合では、嵩高性に富み、ドレープ性、張り、
腰感、柔かさがあり、織物表面がスパンタッチで、しか
もフィブリル化型複合フイラメント糸はフィブリル化
後、一般に単繊維デニールが0.5デニール以下となるの
で綿ライクな感触を与えるものである。また、外観は、
従来のフイラメントライクのように「てかり」や「ロ
ウ」状の品格に欠けるような光沢はなく、マイルドで深
みのある自然な光沢となり高級品のイメージを十分に与
え得るものである。
また、織物の密度において、従来は高密度織物とする
ためにタテ、ヨコの密度を多くすることが当然であった
が、本発明によれば、フィブリル化後収縮と嵩高発現に
よって製織密度を必ずしも高くとらなくとも高密度織物
を得ることができるので、特別な製織条件をとる必要も
なく、織設計、製織作業が容易なものである。
さらに、織物の表面は超細デニールのループやコイル
で無数に覆われて嵩高性があることから、保温性、ある
いは吸湿性、透湿性に優れた織物となるので、たとえば
ダウン充填素材、各種スポーツ、アウターウェア用途な
どに効果的に使用することができるものである。
さらに、低収縮成分としてポリアミドを使用している
ため、該ポリアミド繊維が鞘となるため、ソフトでしっ
とりしたタッチとなり、発色性や摩擦に対して優れたも
のとなる。
[発明の効果] 本発明は上記の構成とすることにより、 イ)フイブリル化型複合フイラメント糸を構成する低収
縮成分としてポリアミドを使用し、高収縮成分としてポ
リエステルを使用しているため、織物の状態において急
激昇温熱処理によって、27%以上もの収縮差を生じ、ポ
リアミド成分とポリエステル成分とを極めて容易にフィ
ブリル化せしめるとともに、糸段階でのループ、または
コイルによって付与されているポリアミド成分のもって
いる嵩高糸の発現能を顕在化させて、ポリアミド繊維が
鞘となり、織物外表面に多数のループ、もしくはコイル
が形成されて、ソフトでしっとりしたなタッチとなり、
発色性や摩擦に対して優れたものとなり外観が良好なス
パンライクなものとなる。
ロ)また、織物の密度において、他方のポリエステル繊
維が高収縮して高密度な織物を形成する。従来は高密度
織物とするためにタテ、ヨコの密度を多くすることが当
然であったが、本発明によれば、フィブリル化後収縮と
嵩高発現によって製織密度を必ずしも高くとらなくとも
高密度織物を得ることができるので、特別な製織条件を
とる必要もなく、織設計、製織作業が容易なものとな
る。
ハ)本発明にかかるスパンライク高密度織物は、その特
徴を生かして、ダウン充填素材やコート、ジャケット、
ブルゾンなどの各種アウターウェアや、スキーウェア、
ゴルフウェアなどの各種スポーツウェア用途、あるいは
建寝装資材などに幅広く使用することができるものであ
る。
以下、実施例により本発明のスパンライク高密度織物
の具体的構成、効果について説明する。
実施例1 ナイロン70%(急激昇温処理による収縮は8%)、ポ
リエステル30%(急激昇温処理による収縮は60%)のフ
ィブリル化型複合フイラメント糸100デニール、48フィ
ラメント(放射状6分割)のPOY(3000m/minの紡速によ
って得たもの)を用いて下記条件で仮撚加工し嵩高複合
フィラメント糸を製造した。
加工速度 400m/分 延伸倍率 1.8倍 仮撚数 3100T/m セット温度 70℃ 次に、タテ糸のナイロン70デニール34フィラメント糸
のヨコ糸に伸縮復元率24%の捲縮を有する該崇高複合フ
ィラメント糸を織込んだ。なおタテ糸密度は100本/イ
ンチ、ヨコ糸密度は75本/インチであった。
この織物を下記条件にて急激昇温処理してフィブリル
化させたところ、タテ密度121本/インチ、ヨコ密度83
本/インチのスパンライクな特性に富み5.8%の伸長率
を有した高密度織物を得た。なお、急激昇温処理に際し
てのポリエステル繊維の収縮率は42%であり、ポリアミ
ド繊維の収縮率は9.5%であった。
温度 98℃の沸騰水中に一気に織物をフリーな状
態で浸漬処理 時間 60分 この織物の収縮率はヨコ方向24%、タテ方向9.4%で
あった。織物断面は、織物内層には収縮したポリエステ
ル繊維を主として配置され、その外側にはポリアミド繊
維を主として配置され、これら両成分がフィブリル化し
て存在してなるものであり、織物の最外表面にはポリア
ミドのコイル状捲縮が多数存在する良好な若干のストレ
ッチを有したスパンライクなものであった。
なおフィブリル化したポリアミド糸は三角断面を有し
ており通常の丸断面にくらべてよりコットンライクな風
合であった。
実施例2 実施例1と同一のPOYを用いて下記条件で流体乱流処
理し、嵩高複合フィラメント糸を製造した。
加工速度 300m/分 延伸倍率 1.7倍 セット温度 室温 オーバフィード率 +10% ノズル ヘバーライン社製 (T−311型) 流体乱流圧力 8kg/cm2 実施例1と同様に製織およびフィブリル化処理を行な
った。急激昇温処理に際してのポリエステル繊維の収縮
率は38%であり、ポリアミド繊維の収縮率は8.0%であ
った。
なお、この織物において、織物の収縮率はタテ方向9.
5%、ヨコ方向20.1%であった。織物断面は、織物内層
には収縮したポリエステル繊維を主として、その外側に
は三角断面のポリアミド繊維を主として、これら両成分
がフィブリル化して存在してなるものであり、織物の最
外表面にはポリアミドの環やたるみが多数存在する良好
なスパンライクなものであった。
比較例1 実施例1で用いたのと同様のフィブリル化型複合フィ
ラメント糸を用い、下記条件にて仮撚加工し、嵩高複合
フィラメント糸を製造した。
セット温度 100℃ その他の条件(延伸倍率、仮撚数、加工速度)は同
一。
又製織条件およびフィブリル化条件も実施例1と同一
で行なった。
ポリエステルとポリアミドの収縮差はほとんど生じな
く、フィブリル化が生じなかった。これはポリエステル
の収縮が低く、ポリアミド並みであったことに起因す
る。
比較例2 実施例1で製織した織物を下記条件にてフィブリル化
処理を行こなった。
温度 徐々昇温(25℃〜98℃)処理 時間 90分 しかしほとんどフィブリル化が生じなかった。これら
は比較例1と同様にポリエステルの収縮が低いことに起
因する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスパンライク高密度織物に用いられ
得るフィブリル化型複合フィラメント化の構造態様4例
を示したモデル横断図面である。 A:低収縮成分 B:高収縮成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/04 102 D03D 15/04 102A

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織物の状態において急激昇温処理が施され
    ることにより、収縮差が27%以上生じる嵩高加工が施さ
    れてなる高収縮ポリエステル成分と低収縮ポリアミド成
    分とからなるフィブリル化型複合フィラメント糸を含ん
    でなり、かつ織物の状態において、前記高収縮ポリエス
    テル成分と低収縮ポリアミド成分とがフィブリル化され
    ているとともに、前記嵩高加工によって付与された前記
    低収縮ポリアミド成分のもっている嵩高糸の発現能が顕
    在化されて織物外表面に多数のループ、もしくはコイル
    が形成されてなることを特徴とするスパンライク高密度
    織物。
  2. 【請求項2】嵩高加工が仮撚捲縮加工であることを特徴
    とする請求項1記載のスパンライク高密度織物。
  3. 【請求項3】嵩高加工が流体乱流処理加工によるもので
    あることを特徴とする請求項1または2記載のスパンラ
    イク高密度織物。
  4. 【請求項4】フイブリル化型複合フイラメント糸を構成
    する低収縮成分のフイブリル化後の単繊維デニールが0.
    5d以下であることを特徴とする請求項1、2、または3
    記載のスパンライク高密度織物。
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