JPS5842285B2 - ボウセキシヨウマルチフイラメントシ オヨビ ソノセイゾウホウ - Google Patents

ボウセキシヨウマルチフイラメントシ オヨビ ソノセイゾウホウ

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JPS5842285B2
JPS5842285B2 JP12152075A JP12152075A JPS5842285B2 JP S5842285 B2 JPS5842285 B2 JP S5842285B2 JP 12152075 A JP12152075 A JP 12152075A JP 12152075 A JP12152075 A JP 12152075A JP S5842285 B2 JPS5842285 B2 JP S5842285B2
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shrinkage
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polyester
spun
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善夫 荒谷
倍己 藤本
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は編織物を構成するフィラメント糸の単糸間に熱
収縮差発現能を持たせると同時にマルチフィラメント糸
の表面に毛羽を与えて紡績糸特に絹紡糸使い様の編織物
の如きかさ高性と外観、触感、風合い効果及び審美性を
発揮させることのできる紡績糸様ポリエステル熱収縮差
混繊糸及びその製造法に関する。
従来、マルチフィラメント糸を使用して擦過体により該
フィラメントを切断して毛羽となし紡績糸風の糸条とす
ることは知られているが、これらの方法によって得られ
る糸は毛羽加工によって毛羽感は達成されるが、かさ高
性が劣る欠点を有する。
又、仮撚加工糸等の巻縮加工糸を同様に毛羽加工するこ
とも知られているが、これらの方法では毛羽感とかさ高
性は与えられるが、毛羽に微細巻縮があり、使用中にこ
れらの毛羽がもつれてピリングを発生する欠点を有する
本発明の目的は抗ピル性を有し、絹紡糸様のかさ高性と
外観、触感、風合、審美性を付与することのできる紡績
様ポリエステル収縮差混繊糸及びその製造法を提供する
ものであり、次の構成を有する。
即ち、高収縮糸と低収縮糸からなるポリエステル混繊マ
ルチフィラメント糸を個々のフィラメントに分繊し、2
00℃×15分間乾熱処理の47vデニ一ル荷重下にお
ける乾熱り、F、L、(糸長差動が10%以上であり、
98℃の沸騰水中に30分間浸漬したときの4■/デニ
ール荷量下における熱水り、 F、 L、が5%以下で
あり、かつ200℃×15分間乾熱処理の20〜50■
/デニールの荷重下の範囲内において2%以上の乾熱り
、 F、 L、を示しかつ、高収縮糸と低収縮糸のいず
れのフィラメントも切断毛羽を構成している紡績糸様混
繊マルチフィラメント糸である。
上記マルチフィラメント糸は次の如き方法によって得ら
れる。
即ちJ2種の異なるポリエステルを用いて、両者との溶
融点差JSPを12〜30℃に設定し、これを同一の口
金より高収縮糸と低収縮糸各々が混繊された単独フィラ
メントとじて形成するように同時紡糸、延伸して200
℃乾熱15分間処理の4η/デニ一ル荷重下に釦ける乾
熱り、 F、 L、が10%以上であり、98℃の沸騰
水中に30分間浸漬したときの4■/デニ一ル荷重下に
訃ける熱水り、 F、 L、が5%以下であり、かつ2
00℃×15分間乾熱処理の20〜507IIIi/デ
ニールの荷重下の範囲で2%以上の乾熱り、 F、 L
を示す延伸糸となし、次いで該延伸糸を加熱しながら、
擦過体に接触させて構成フィラメントを切断させ巻取る
ものである。
次に本発明を第4図、第5図に示した工程図に基づいて
説明する。
第4図は毛羽加工を延伸工程に直結した本発明の製造工
程を示す図であり、本発明の高収縮糸と低収縮糸とが同
時紡糸で混繊されたマルチフライメント未延伸糸2をパ
ッケージ1から引出し、供給ローラ3に供給して延伸ピ
ン4に巻付けて加熱しながら延伸ローラ5により延伸し
て本発明の乾熱及び熱水り、 F、 L。
を有する延伸糸としたのち、撚糸スピンドルの巻取パッ
ケージ10で巻取るに際し、そのバルーニング部に設け
た未切断擦過体7により構成フィラメントを切断して毛
羽糸とするものである。
更に、第5図はダウンツイスタ一式の撚糸機に擦過体を
設けた製造工程を示すものであり、本発明の乾熱及び熱
水り、 F、 L、を有する延伸ポリエステル混繊糸1
1をテンサー12、ガイドバー13を通して供給ローラ
14と巻取り装置170間で内側粗面を有する擦過体1
5で毛羽力旺するものである。
本発明の切断毛羽加工は上記の如き粗面体を有する擦過
装置に限らず、先端が鋭利な刃に接触させてもよい。
糸の回転域に擦過体を設けたので全てのフィラメントが
切断され毛羽状を呈する。
しかも、その後加熱することにより高収縮繊維が収縮し
、かさ高性を備える。
筐た、フィラメントの切断による強力低下はその強度を
適当に保つ程度の撚を加えることによって防止できる。
更に本発明は高収縮糸と低収縮糸とを紡糸時に混繊し、
乾熱及び熱水り、 F、 L、が特定の値を有するため
に次の如き特徴を有する。
一般にポリエステル編織物原反は次のような工程を経て
最終製品に至る。
すなわち若干の界面活性剤などを含む60〜100℃の
温水中に編織物を無緊張で浸漬させ、油剤や糊剤を落し
編織物を精練しさらに編織中に加えられた過度の歪みを
とり除くための精練リラックス工程を経て次に160〜
220℃の乾熱で緊張セットの中間セット工程をうける
このセットは後にうける染色工程で編織物にシワがつか
ないようにすることを主目的としている。
セットされた編織物は染色され次に140〜180℃程
度の乾熱で仕上セットされ最終品に至る。
本発明のポリエステル混繊糸はこの工程中、中間セット
工程において高収縮糸、低収縮糸間に糸長差を生じるも
のである。
すなわち編織物のバルクアップ加工は具体的にはリラッ
クスを終了した編織物を160〜220℃の熱セットを
するに際してリラックスを終了したのちの高収縮糸の収
縮率と低収縮糸の収縮率の中間の収縮率を許容するよう
に中間セット機の幅をセットしてから乾熱処理をする。
これにより低収縮糸はたるみ、緊張されている高収縮糸
のまわりにループ状のケン縮及び毛羽を発現する。
したがって高収縮糸の緊張により編織物のシワもとり除
かれるし、たるみ状ケン縮及び毛羽もその状態でセット
され後の染色工程でバルキー性をそこなわれることはな
い。
このように本発明によるポリエステル混繊糸は160〜
220℃において糸長差を生じることを必要不可欠とす
るが、同時にリラックスにおいては逆に過度の糸長差を
生じないことも必要とする。
その理由はリラックス−精練工程は無緊張でかつ水中で
加工をうけるため編織物を構成する単糸間のマサツカは
著しく低下している。
この状態で過度の糸長差が生じると糸長さは布帛全域に
均一に発生するのではなく、編織物の組織拘束力の弱い
ところに集中的に発現し、一般にシボ状態といわれる欠
点を示す場合が多い。
従って従来のポリエステル編織物の加工工程を変化させ
ることなく所望の風合と審美性の優れた製品をうるため
にはリラックス工程においては過度の糸長差を発現する
ことなく160〜220℃の乾熱において糸長差を発現
することが必要である。
ここで高収縮糸と低収縮糸の糸長差の発現の程度を評価
する方法として糸長差率を用いる。
糸長差率(D−F−L、 ) = (Lx L>)/
Lt XIOO%= 5l−82x 1o o% 00−81 ここでり、:熱処理により収縮した高収縮糸の長さ L2 :熱処理により収縮した低収縮糸の長さ Sl :高収縮糸の収縮率 Sl :低収縮糸の収縮率 なお、本発明における乾熱り、 F、 L、とはとくに
ことわりのない場合は混繊糸を200℃で4■/d荷重
下において15分間放置したのちに測定した値であり、
潜水り、 F、 L。
とは混繊糸を98℃沸騰水に30分間浸漬したのちに測
定した値である。
本発明によるポリエステル混繊糸はあとで詳述するよう
に高収縮糸として第3成分を添加した変性ポリエステル
を用い、低収縮糸として実質的に単独または少量の第3
成分しか有しないポリエチレンテレフタレートを用い、
これらを同時に混繊未延伸糸として紡糸し、これを同時
に延伸糸とするものである。
ポリエチレンテレフタレートに第3成分を共重合すると
融点が低下することは知られている。
本発明者らはこの融点の低下を利用し、特に後述する乾
熱処理時に特定以上のり、F、L、を発現し、潜水処理
におけるり、 F、 L、が実際上問題にならない程度
に1で小さい良好な紡績糸様混繊糸をうるためにその高
収縮糸の融点を低収縮糸の融点を低収縮糸のそれに比べ
12〜30℃低下させることが有効である。
ここで低収縮糸の融点と高収縮糸の融点の差をJSPと
する。
第1図に75D−36Fの低収縮糸、高収縮糸の混繊比
が1対1のものについて、(S P 、!= D、 F
、 L。
の関係を示す。図において19は乾熱処理時、20は熱
水処理時を示す。
第1図から明らかなようにJSPを大きくとれば乾熱り
、 F、 L、も大きくなる。
しかし実質的に第3戒分を含まないポリエチレンテレフ
タレートの融点はほぼ260℃であるからJSPを仮に
40℃にすると高収縮糸の融点は220℃ということに
なる。
このような場合には既述の中間セットにおけるセット温
度と合致してしまいセット時に高収縮糸が軟化し好−I
L<ない。
また本発明の主要な部分である高収縮糸と低収縮糸の同
時紡糸においてJSPが32℃を越すと高収縮糸サイド
のポリマーのドリップなどのトラブルから同時に紡糸す
ることが困難である。
この意味から、(SPの上限は32℃である。
一方ASPが小さくなると乾熱り、 F、 L、は小さ
くなる。
このグラフのように原糸状態で極く軽い荷重(411I
l!/d)で測定したときの乾熱り、 F、 L。
が10%以上であれば実際の編織物中で好筐しいバルキ
ー性を発揮する。
この意味からJSPの下限は12℃である。
一方沸騰水処理による潜水り、 F、 L、もわずかで
はあるが、JSPの上昇とともに増大する。
実験的に確めたところによると沸騰水処理による潜水り
、 F、 L、が5%以内にあれば編織物の精練−リラ
ックス工程で問題になるシボ発生はない。
この面からのASPの適正範囲は30℃以下である。
したがって乾熱り、F、L、 (47Ilf!/d )
と沸騰水り、 F、 L、の両者から本発明の趣旨に適
合するJSPは12〜30℃である。
次に既述のように本発明の該ポリエステル混繊糸におい
て200℃乾熱15分間処理の荷重4ai’/dにおい
て10%以上の乾熱り、F、L。
が必要であることの理由をのべる。
第2図に、(SP=20℃、混繊糸1:1の75D−3
6F糸の4■/d下の温度によるり、 F、 L。
変化と本発明21と本発明糸を通常の方法で製織し、既
述の方法で加工した朱子組Jlc22、平組織23の最
終製品中の織糸乾熱り、 F、 L、を示す。
第2図から明らかなように4η/d下の原糸の乾熱り、
F、 L、は約175〜176程度が織物中で発揮さ
れている。
この原因は織物を構成する単糸の拘束力によるものであ
る。
一方線物中では1%以上のり、 F、 L、があれば従
来の織物とは異った良好な風合を示すようになるが本発
明の効果を十分に発揮し風合、審美性のすぐれた製品を
得るためKは好ましくは2%以上を必要とする。
したがって4η/d荷重下の原糸のり、 F、 L、−
は10%以上を必要とする。
この編織物VCかける構成単糸の相互に拘束しあう力、
すなわち拘束力を正確に測定することは現状では困難で
あるが、組織交叉点の少ない編物については織物より小
さく、織物にあっては組織点のすくない朱子織は組織点
の多い平織よりも拘束力の小さいことは容易に推定され
る。
第2図における朱子織22と平織23の織糸中でのり、
F、 L、の差はこの関係を明確に表わしている。
拘束力を正確に測定することははなはだ困難であるが多
くの実験□よる推定によれば、通常の衣刺用布帛におい
ては約20■/d〜50η/dであると推定される。
そこでJSPを10℃24゜12℃25.14℃26.
20℃27.24℃28に変化させ混繊比を1=1にし
た75D−36Fの本発明糸り、 F、 L、の荷重依
存性を第3図より明らかなようにJSPの変化させたと
きの荷重依存性曲線はほぼ相似形であるが20〜50m
Vdの範囲にむいてり、 F、 L、を発揮するために
はすくなくとも、(SP=12℃を必要とする。
しかし既述のように全域にわたって1〜2%以上のり、
F、 L、を発揮するためには好ましくは14℃以上
をとることが望ましい。
本発明でポリエステルとはテレフタル酸またはその低級
アルキル誘導体とエチレングリコールとから、あるいは
テレフタル酸またはその低級アルキル誘導体とエチレン
グリコールおよび少なくとも一種の他成分とから、また
はビス・コ・ヒドロキシエチルテレフタレートまたはそ
の低重合体から、あるいはビス・コ・ヒドロキシエチル
テレフタレートおよび少なくとも一種の他の成分とから
得られるポリエステル構成単位の少なくとも85%がポ
リエチレンテレフタレートであるポリエステルである。
特に低収縮成分としては少量の第3成分を加えることも
できるが望ましくはポリエチレンテレフタレート単独重
合体である方が良い。
高収縮成分糸に加えられる第3成分としては、シュウ酸
、アジピン酸などの脂肪族、ジカルボン酸、イソフタル
酸、フタル酸などの芳香族のジカルボン酸など種々挙げ
られるが、いずれもこれらに限定されない。
また、混繊糸の紡糸にあたっては、両成分糸の太さの比
、本数の比は必ずしも1対1である必要はなく、紡糸、
・製糸条件は本発明の主旨をそこなわない範囲で選択可
能である。
また、擦過体の種類、糸表面の毛羽本数あるいは加熱数
も、用途によって適当なものを選択できる。
次に本発明の効果は次の通りである。
即ち、(1)60〜100℃の熱水中で過度のり、 F
、 L、を発現せず、160〜220℃の乾熱でり、
F、 L。
を発現させているため、従来の染色力任工程を大巾に変
えないで精練シボ・イラツキのない所望の品位・風合い
効果を発揮させる。
(2)JSPを12〜30℃の範囲にしているため紡糸
トラブルがなく、所望のり、 F、 L、が得られ、高
次加工性・編織物表面品位が良好でかさ高検・風合い・
審美性の優れた糸が得られる。
(3)第3成分の共重合ポリエステルと実質的に単独筐
たは少量の第3成分しか含まないポリエチレンテレフタ
レートを同一口金パックより各々単独フィラメントとし
て同時紡糸するため混繊が均一、別の混繊工程を必要と
しないあるいは混繊程度を吐出孔の配列によって容易に
変えられる。
(4)両成分糸とも擦過体で毛羽加工・加熱して編織物
用糸として十分な強度の絹紡糸様の外観・触感が得られ
、切断毛羽は両成分糸の染着明度差を有し、微ケン縮を
持たないため、色の深み効果と抗ピル効果がある。
以上述べたように、本発明は編織物用糸として十分な強
度、紡績糸様外観・触感、抗ビル性、審美性の優れた編
織物用糸であって、紡糸性、均一な混繊程度の多様性、
工程通過性の良好な糸を得ることができる。
lた糸表面に毛羽が存在し、それのない混繊フィラメン
ト糸に比べて、編織物中の糸と糸の間のマサツ拘束力が
高く精練リラックスによるシボやイラツキの発生を少な
くする効果がある。
実施例 l 常法に従い製造したポリエチレンテレフタレート重合体
(O−クロルフェノール中25℃で測定した極限粘度は
0.66であり、溶融点は261℃であった)とこれと
は別に重合時にテレフタル酸とフタル酸の比が9対1と
なるように酸成分を添加した共重合体(同様にして測定
した極限粘度は0.63、溶融点は242℃であった)
とを用い、同一パックより各々の単独成分糸がそれぞれ
独立に並列された状態となるよう□混繊・未延伸糸を紡
糸し混繊未延伸糸パッケージ1に巻取った。
第4図に示す装置により得られた248.25デニール
、36フイラメントの混繊未延伸糸2を供給ローラ3と
表面速度18m/#111D延伸ローラ5の間で延伸ピ
ン4に1回巻き、3.31倍の延伸し、混繊延伸糸6と
する。
さらに延伸ローラ5とダウンツイスタ式の巻取り装置9
0間で内側粗面を有する擦過体7で前記延伸糸6を剪断
・毛羽加工しなから500T/mの加熱して本発明糸8
を巻取りパッケージ10に巻取った。
得られた糸は74□デニールの糸表面に毛羽を有する糸
であった。
この糸を解撚し各々の単糸に分繊して、約10cIrL
の長さに477#/デニ一ル荷重下で200℃×15分
間乾熱処理して乾熱り、 F、 L。
を求めたところ22.3%であった。
このポリエステル混繊加熱毛羽糸をタテ・ヨコに用いて
平組織。
2/2綾組織・5枚朱子組織でそれぞれタテ密Vヨコ密
度を85/70,130/80,240/90(本/i
n)として製織した。
この3種の織物を98℃の熱水中で30分間精練・リラ
ックス処理し、織上申のタテ・ヨコ20%の収縮を許す
ようにして200℃×2分間中間セットした後通常の染
色法(130℃×60分)で染色し、140℃×1分の
乾熱仕上セットした結果、いずれの織物も織物表面にケ
ン縮のない毛羽が存在し、かさ高検、反発性、色の深み
効果の優れた紡績糸様の外観・触感でマイールドな光沢
を有する、特に絹紡織物様であった。
実施例 2 実施例10フタル酸共重合ポリエステルの代りにジエチ
レングリコールを共重合したポリエステルをその共重合
比率を変えて7種用意し、各チップについての軟化点お
よび標準チップ(溶融点峯壷261℃)との溶融点差、
(SPを表1に示す。
このチップを用いて、実施例1に準じて混繊未延伸糸を
紡糸した。
紡糸性を表4に示す。紡糸不能なものを除いて、6水準
の混繊未延伸糸について、通常のポリエチレンテレフタ
レート延伸機を用いて熱ピン延伸して75デニール、3
6フイラメントの延伸糸とした。
この6水準の延伸糸を第5図に示すダウンツイスタ式の
撚糸機を用いて前記延伸ポリエステル混繊糸11をテン
サー12、ガイドバー13を通して供給ローラ14と巻
取り装置17の間で内側粗面を有する擦過体15で前記
延伸糸11を剪断毛羽加工しなから450T/mの加熱
をして発明糸16を巻取りパッケージ18に巻取った。
得られた糸は74デニールの糸表面に毛羽を有する糸で
あった。
このポリエステル混繊加熱毛羽糸を実施例1の綾組織と
同一の条件で製織・染加工したときの精練リラックス時
のシボ発生程度、仕上り織物中のり、 F、 L、をタ
テ・ヨコ糸について平均した値で示し、さらに紡糸・延
伸、高次加工性、風合いを含めた総合判定を表1に示す
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明糸の、(SPと乾熱り、 F、 L、お
よび熱水り、 F、 L、の関係の一例を示すグラフで
ある。 第2図は本発明糸における乾熱り、 F、 L、とこの
糸を使用した朱子・平組織織物中での中間セット温度と
の関係の一例を示すグラフである。 第3図は本発明糸のASPを変化させたときの荷重と乾
熱り、 F、 L、の関係の一例を示すグラフである。 第4図および第5図は本発明系製糸・加工法の一例を示
す工程図である。 1・・・未延伸糸パッケージ、2・・・未延伸糸、3・
・・供給ローラ、4・・・延伸ピン 5・・・延伸ロー
ラ、6・・・混繊延伸糸、7・・・擦過体、8・・・本
発明糸、9・・・巻取り装置、10・・・巻取りパッケ
ージ、11・・・延伸混繊糸、12・・・テンサー、1
3・・・ガイドバー、14・・・供給ローラ、15・・
・擦過体、16・・・本発明糸、17・・・巻取り装置
、18・・・巻取りパッケージ19・・・乾熱処理時、
20・・・熱水処理時、21・・・JSP=20℃の本
発明系乾熱処理時、22・・・、(SP=20℃の本発
明糸使用朱子組織、23・・・JSP=20℃の本発明
糸使用平組織、24・・・JSP=10℃の場合、25
・・・、<fsP=12℃の場合、26・・・JSP=
14℃の場合、27・・・JSP=20℃の場合、28
・・・JSP=24℃の場合。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高収縮糸と低収縮糸とからなるポリエステル混繊マ
    ルチフィラメント糸を個々のフィラメントに分繊し、2
    00℃X15分間乾熱処理の4■/デニ一ル荷重下にむ
    ける乾熱り、 F’1. Lが10%以上であり、98
    ℃の沸騰水中に30分間浸漬したときの熱水り、 F、
    L、が5%以下であり、かつ20〜50η/デニール
    の荷重下の範囲内において2%以上の乾熱り、 F、
    L、を示しかつ高収縮糸と低収縮糸のいずれのフィラメ
    ントも切断毛羽を構成している紡績糸様混繊マルチフィ
    ラメント糸。 22種の異なるポリエステルを用いて、両者の溶融点差
    ASPを12〜30℃に設定し、これを同一の口金より
    高収縮糸と低収縮糸各々が混繊された単独フィラメント
    として形成するように同時紡糸し、延伸した後、擦過体
    によって切断しながら撚糸することを特徴とする紡績糸
    様マルチフィラメント糸の製造法。
JP12152075A 1975-10-08 1975-10-08 ボウセキシヨウマルチフイラメントシ オヨビ ソノセイゾウホウ Expired JPS5842285B2 (ja)

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