JPH01153510A - 安定化された過炭酸ナトリウムの製法 - Google Patents

安定化された過炭酸ナトリウムの製法

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JPH01153510A
JPH01153510A JP31205087A JP31205087A JPH01153510A JP H01153510 A JPH01153510 A JP H01153510A JP 31205087 A JP31205087 A JP 31205087A JP 31205087 A JP31205087 A JP 31205087A JP H01153510 A JPH01153510 A JP H01153510A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は安定化された過炭酸ナトリウムの製法に関する
。詳しくは炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水性媒体中
で反応させるに際し、特定物質の存在下に過炭酸すl−
1,1ウムを生成させ、次いで得られた過炭酸ナトリウ
ムを造粒するに際してα−ヒドロキシアクリル酸から誘
導される少なくとも1種の重合体もしくは/およびケイ
酸塩を添加含有させる安定化された過炭酸ナトリウム顆
粒のり法に関する。
従来の技術 炭酸ナトリウムと過酸化水素とを種々の方法により反応
させて得られる過炭酸ナトリウム(2NazC03・3
H20□)は、主として漂白剤の用途に用いられ、一般
的には多量の水性媒体(母液)を介在させつつこれに原
料を供給して反応を行い、過炭酸ナトリウムを晶析させ
、これを濾別後、必要に応じて造粒する方法で、通常、
取り扱いの容易な粒子状あるいは顆粒状として製造され
ている。
過炭酸ナトリウムは、原料等から混入される微量の不純
物により安定性が大きく左右され、経時的に有効成分を
失い易いと言う本質的な欠点を有しているため、安定性
を改善するべく各種の安定化剤を用いて安定性を向上さ
せる努力がなされており、従来、この目的からケイ酸類
、リン酸類、マグネシウム塩、あるいは各種有機キレー
ト剤等を単独もしくは併用して安定化を行う数多くの提
案がなされている。例えば特公昭47−36636号で
はリン酸類、ケイ酸類、エチレンジアミン四酢酸類、ニ
トリロ三酢酸類から選ばれた3種以上の薬剤を反応晶析
時に使用して過炭酸ナトリウムの安定化を行う方法が、
また、特開昭57−77006号では造粒に際してリン
酸あるいはリン酸塩を過炭酸ナトリウムに添加含有させ
る方法が示されている。
発明が解決しようとする問題点 過炭酸ナトリウムは、その流通過程に於いて種々の雰囲
気下に長期に亘り放置されることを想定せねばならず、
高温雰囲気あるいは多湿雰囲気下に於いて充分に安定化
されていることが必要であり、従来より各種の安定化剤
を使用した種々の方法が提案されている。しかしながら
従来の方法に於いては排水規制上問題となるリン化合物
を多量に使用する方法や、多種の安定化剤を併用する方
法ですら高温雰囲気あるいは多湿雰囲気下の両者を総合
的かつ効果的に改善することが困難であり、いずれも満
足し得る方法ではながった。
本発明の目的は過炭酸ナトリウムの安定性を効果的に改
善し、高温及び多湿雰囲気下に於いても品質低下の少な
い、より高品質な過炭酸ナトリウムを製造し得る方法を
提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明者等は安定性に優れた、より高品質の過炭酸ナト
リウムを製造し得る方法について鋭意研究の結果、特定
の安定化剤の存在下に過炭酸ナトリウムを晶析させるこ
とによって特に高温雰囲気下の安定性に優れた過炭酸ナ
トリウムが得られること、次いでこれを顆粒状に造粒す
る際、さらに特定の安定化剤を添加含有させることによ
って多湿雰囲気下の安定性が大きく改善され、これらの
役割の異なる二段階の安定化処理の効果が併合すること
によって高温、多湿雰囲気下に於いても総合的に優れた
安定性を有する高品質の過炭酸ナトリウムが得られるこ
とを見出し本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水性媒
体中で反応させるに際し、アミノポリカルボン酸塩を共
存させて過炭酸ナトリウムを生成させ、次いで水性媒体
より分離して得た過炭酸ナトリウムを顆粒状に造粒する
に際し、過炭酸ナトリウムにα−ヒドロキシアクリル酸
から誘導される少なくとも1種の重合体もしくは/およ
びケイ酸塩を添加混練し、造粒することを特徴とする安
定化された過炭酸ナトリウムの製法であり、更には炭酸
ナトリウムと過酸化水素とを水性媒体中で反応させるに
際し、ケイ酸塩又はマグネシウム塩から選ばれる少なく
とも1種、及びアミノポリカルボン酸塩を共存させて過
炭酸ナトリウムを生成させ、次いで水性媒体より分離し
て得た過炭酸ナトリウムを顆粒状に造粒するに際し、過
炭酸ナトリウムにα−ヒドロキシアクリル酸から誘導さ
れる少なくとも1種の重合体もしくは/およびケイ酸塩
を添加混練し、造粒することを特徴とする安定化された
過炭酸ナトリウムの製法である。
本発明において、過炭酸ナトリウムは炭酸ナトリウムと
過酸化水素とを含む水性媒体(母液)、あるいは、さら
に塩化ナトリウムのような塩析剤を含む母液中に、固形
状あるいは水溶液とした炭酸ナトリウムと35〜80重
量%の過酸化水素水溶液とを供給し、さらに後記の安定
化剤を添加共存させつつ、撹拌下に10〜35℃の温度
で反応晶析を行うことにより回分式または連続式に生成
させることが出来るが、この際に使用される原料は母液
を循環して使用する工業上の有利性から、母液の余剰化
を招かないように水バランスを考應し、固体状炭酸ナト
リウム及び60〜80重量%の過酸化水素が好ましく使
用される。反応晶析を行う母液は、塩析剤が共存しない
場合には炭酸ナトリウム7〜20重量%、過酸化水素1
.5〜6重量%の濃度に、また塩析剤として塩化ナトリ
ウムが共存する場合には炭酸ナトリウム2〜16重量%
、過酸化水素0.4〜5重量%、塩化ナトリウム5〜2
5重量%の各濃度に管理するのが好ましく、炭酸ナトリ
ウムあるいは塩化ナトリウムの濃度が低過ぎる場合には
母液循環の際に分解損失となる母液溶存過酸化水素量が
大きくなるために好ましくなく、高過ぎる場合はスラリ
ーの流動性を著しく悪化させるような結晶が析出し、円
滑な反応晶析あるいは濾過を困難なものとするため好ま
しくない。
本発明に於いては、安定化剤としてアミノポリカルボン
酸塩を、或いはさらにケイ酸塩又はマグネシウム塩から
選ばれる1種以上を併用して、反応晶析の際に添加し、
これらの共存下に過炭酸ナトリウムを生成させることが
必要であり、これによって生成する過炭酸ナトリウムの
安定性は、特に高温雰囲気下の安定性について高度に改
善されたものとなる。ここで用いるアミノポリカルボン
酸塩としてはジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジ
アミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、(N−ヒドロキシエチ
ル)エチレンジアミン三酢酸などのアミノポリカルボン
酸の塩、特にジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジ
アミン四酢酸のNa。
K、NH,、アミン塩などを好ましく例示することがで
き、またケイ酸塩としてはオルソケイ酸ソーダ、メタケ
イ酸ソーダ、および各種ケイ酸ソーダ(1号〜3号)な
どを例示することができる。
マグネシウム塩としては硫酸マグネシウム、塩化マグネ
シウムなどの一般的水溶性マグネシウム塩を使用できる
が、中でも硫酸マグネシウムが好ましい。これら安定化
剤は生成する過炭酸ナトリウムの乾燥重量に対し、アミ
ノポリカルボン[iがアミノポリカルボン酸として0.
01〜2.5重量%、好ましくは0.05〜1.5重量
%、ケイ酸塩がSiとして0.005〜1.0重量%、
マグネシウム塩がMgとしてo、oos〜0.5重量%
の割合で反応晶析系に添加共存されるが、アミノポリカ
ルボン酸塩の添加割合がその下限値を下回る場合には充
分な高温安定性を得ることが出来ず、また、その上限値
を越えた過剰の添加は添加量に比例した安定化効果が期
待できず経済的に有利ではない。ケイ酸塩、マグネシウ
ム塩の存在はアミノポリカルボン酸塩と相乗的に作用し
、その安定化効果を増大させる効果を有するが、過剰の
添加は過炭酸ナトリウム中の不溶性成分を増加させるた
め好ましくなく、それらの添加共存割合は上記範囲が望
ましい。
かくして生成した過炭酸ナトリウムは常法により、遠心
分離等の手段で母液から分離され、造粒の工程に供され
る。本発明ではこの造粒の際に、α−ヒドロキシアクリ
ル酸から誘導される少なくとも1種の重合体もしくは/
およびケイ酸塩を添加し、過炭酸ナトリウムに含有させ
ることが必要であり、これによって過炭酸ナトリウムの
安定性は特に多湿雰囲気下の安定性について望ましく改
善されたものとなる。
本発明におけるα−ヒドロキシアクリル酸から誘導され
る重合体とは特公昭60−1360号に記載される物質
であり、次の一般式で表される単位を含む平均分子量が
300〜1,000,000のα−ヒドロキシアクリル
酸から誘導される重合体(1)(式中、Ro、Rzは水
素原子あるいは任意にヒドロキシル基またはハロゲン原
子によって置換される炭素1〜3個のアルキル基を表す
)好適にはポリ−α−ヒドロキシアクリル酸および、そ
のポリラクトンを使用することができる。本発明におい
て、重合体(1)はフリーの酸として、あるいはNa、
にのようなアルカリ金属塩、あるいはMg、Caのよう
なアルカリ土類金属塩、あるいはNH,、アミン類等の
塩として使用されるが、特に望まない限りにおいて水溶
性塩として使用するのが好ましく、特にNa塩が好適で
ある。重合体(1)の前駆体であるポリラクトン(■)
は水の存在下、塩基性物質と反応し、少なくとも部分的
に重合体(I)の塩へ導かれるため、本発明においては
実質的に重合体(1)と同様にして使用することが出来
る。これらの重合体の少なくとも1種(以後、重合体安
定化剤と称する)は、過炭酸ナトリウムの乾燥重量に対
して0.01〜1.0重量%の割合で添加されるが、少
なすぎる場合には充分な安定化効果が発現されず、また
多すぎる場合には経済的な不利益を伴う。ケイ酸塩につ
いては反応晶析の際に例示されたケイ酸塩と同じケイ酸
塩類を用いることができ、過炭酸ナトリウムの乾燥重量
に対しSiとして0.001〜0.5%の割合で添加さ
れるが、少なすぎる場合には充分な安定化効果が得られ
ず、過剰の添加もそれ以上の効果が期待されないのみな
らず得られる過炭酸ナトリウムの溶解性の悪化や溶解時
の濁り等の原因となり好ましくない。
本発明において、重合体安定化剤もしくは/およびケイ
酸塩を過炭酸ナトリウムに含有させる操作は、反応晶析
後に母液から分離して得た含水率5〜25重量%の過炭
酸ナトリウムを一般的に公知の混練機あるいは混合機に
供給し、重合体安定化剤もしくは/およびケイ酸塩の水
溶液あるいは粉末を添加して混合捏和し、これを押し出
し造粒機、混合造粒機、破砕造粒機等の一般的に公知の
造粒機を用いて顆粒状に造粒する一連の造粒操作内で有
利に行うことが出来る。過炭酸ナトリウムを造粒顆粒化
する際に共存すべき適当な水分割合は使用する造粒機種
等によって大きく変化し、厳密に限定されるものではな
いが、通常8〜20重量%の含水率とするのが適当であ
り、必要に応じて、造粒に適当な水分割合とするために
水あるいは乾燥過炭酸ナトリウム粉末の添加による含水
率の調整が行われる。また、造粒に際しては水分割合の
調整と共に一般公知の結合剤や希釈剤、例えばカルボキ
シメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリ
ビニルアルコール2.炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム等の適当量を添加配合することに
よって過炭酸ナトリウム顆粒の強度や溶解性或いは有効
成分(過炭酸ナトリウム成分)含量等を望ましく改善お
よび調整することが出来る。斯して安定化剤その他が添
加配合され顆粒化された過炭酸ナトリウムは60〜14
0℃で加熱乾燥を行い乾燥顆粒とする。
作用 過炭酸ナトリウムが種々の条件下で経時的に分解し有効
成分を失う詳細な機構については必ずしも明らかではな
いが、一般的には過炭酸ナトリウム中に含まれる痕跡量
の金属類やその他不純物の触媒作用により分解が引き起
こされ、熱や水分の存在によりそれらが著しく助長され
るものと推定されており、安定化剤はこれら金属類その
他に作用し、これを封鎖することによって過炭酸ナトリ
ウムの分解を抑制するものと考えられている。本発明に
於いて、反応晶析時に添加共存せしめられるアミノポリ
カルボン酸はそのキレート作用によって過炭酸ナトリウ
ムの熱分解を触媒する有害金属類を捕捉封鎖し、さらに
はケイ酸塩、マグネシウム塩がケイ酸ゲルやケイ酸マグ
ネシウムあるいは炭酸マグネシウム等の難溶性化合物を
反応晶析系内で生成する際に分解触媒となる不純物を吸
着捕捉することによってアミノポリカルボン酸の封鎖能
力を補填し、複合的に夾雑する不純物を無害化するため
、過炭酸ナトリウムの安定性、特に高温雰囲気下の安定
性を太き(向上させるものと推測される。一方、分解を
促進する一大要因となる湿気は、熱的要因と異なり顆粒
を構成する過炭酸ナトリウム結晶の表面層からその影響
を及ぼして分解を促進する。有効成分である過酸化水素
はその一部が分解することによってさらに水を副生ずる
ため、分解は自己加速的に進行する方向を辿る。従って
顆粒を構成する結晶の表面層は湿気および分解を触媒す
る金属などによる汚染に対し特に高度に安定である必要
性を有するものと考えられるのに対し、反応晶析時に添
加共存せしめられる安定化剤のみによってこれらを達成
させることは困難かつ安定化剤の使用量に於いても非効
率的なものとなる。本発明における造粒時の重合体安定
化剤やケイ酸塩による処理は、安定化剤を顆粒を構成す
る結晶の表面層に富に偏在させ得る点で特に合理的なも
のであり、また安定化作用の機構について必ずしも明確
ではないものの、本発明で用いるα−ヒドロキシアクリ
ル酸から誘導される重合体やケイ酸塩が水分共存状態で
有害金属類を好ましく封鎖するなどにより多湿雰囲気下
の過炭酸ナトリウムに対して極めて優れた安定化能力を
示すものであるため、処理方法の合理性と重合体安定化
剤やケイ酸塩の優れた安定化能力とが相乗的に作用し、
外部から侵入する水分によって大きく影響される過炭酸
ナトリウムの安定性、即ち多湿雰囲気下の安定性が著し
く改善されるものと推測される。以上のような各工程で
使用される安定化剤の総合作用の結果、得られる過炭酸
ナトリウム顆粒は高温及び多湿の両雰囲気下に於いても
高度の安定性を有するものとなる。
発明の効果 本発明によれば、炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水性
媒体中で反応させるに際し、特定安定化剤の存在下に過
炭酸ナトリウムを生成させ、さらに該過炭酸ナトリウム
を造粒する際に特定安定化剤を添加含有させる二段の処
理を施すことによって、高温及び多湿雰囲気下に於いて
も高度に安定化された過炭酸ナトリウム顆粒を製造する
ことができるため、反応晶析時に於いては部分的な安定
化を考慮すれば良く、安定化剤の使用量や種類について
の負担軽減が可能となる点で製造上の利点を有する他、
得られる過炭酸ナトリウムはその流通過程や利用に際し
有効成分の分解損失が極めて少なく、実用上大きな意義
を持つものとなる。
実施例 以下に本発明を実施例をもって説明するが、本発明はこ
れらに制限されることな〈実施することができる。
実施例 1〜4 炭酸ナトリウム12.9重量%、過酸化水素2.5重量
%、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム(DTP
A5Na>0.10重量%の割合で含有する水溶液16
0Lに、撹拌を行いながら炭酸ナトリウムを30Kg/
hr、 、60重量%過酸化水素溶液を25.3Kg/
hr、 、DTPA5Naを0. 10Kg/hr、 
、の速度で供給し、反応温度を25℃として1時間の反
応を行い、生成した過炭酸すI−IJウム結晶を遠心濾
過によって母液から分離し、含水率9.1%の過炭酸ナ
トリウムケーキ46.2Kgを得た(乾燥過炭酸ナトリ
ウム有効酸素含有率14.9%)。反応時に於けるDT
PAの生成過炭酸ナトリウム乾燥重量に対する共存割合
は0.55重量%であった。次いで、得られた過炭酸ナ
トリウムケーキを用い、これに第1表に示した比率(過
炭酸ナトリウム乾量に対する)の安定化剤を添加すると
ともに場合により各種希釈剤、結合剤等を加え、さらに
水を添加して湿潤環の含水率を12〜16重量%とし、
ニーダ−で捏和の後、スクリーン開孔径0.8mφの押
し出し造粒機で造粒、これを加熱乾燥する方法で過炭酸
ナトリウム顆粒を調製した。得られた顆粒については高
温並びに多湿雰囲気下の安定性を測定し、その結果は第
1表に示した。
なを、高温雰囲気下の安定性は顆粒を50℃の温度下、
2週間放置後に残存する有効酸素の残存率をもって、ま
た多湿雰囲気下の安定性は40℃、100%相対湿度下
、24時間放置後に残存する有効酸素の残存率をもって
表中に示した。
参考例 1〜2 反応晶析後、濾過を行って得た過炭酸ナトリウムを造粒
するに際して、安定化剤を添加しなかった以外は実施例
1〜4と同様にして過炭酸ナトリウム顆粒をyA製し、
それらの安定性を測定した。
その結果は第1表に示した。
実施例 5〜8 炭酸ナトリウム12.9重量%、過酸化水素2.5重量
%、DTPA5Naを0.05重量%、Siを0.02
重量%、Mgを0.004重量%の割合で含有する水溶
液160Lに、撹拌を行いながら炭酸ナトリウムを30
Kg/hr、 、60重量%過酸化水素溶液を25.3
Kg/hr、 、DTPA5Naを0. 08Kg/h
r、 、3号水ガラスをSiとして0. 024Kg/
hr、 、硫酸マグネシウムをMgとして0. 015
Kg/hr、の速度で供給した以外は実施例1〜4と同
様の反応、濾過を行い、含水率9.0%の過炭酸ナトリ
ウムケーキ45゜7Kg(乾燥過炭酸ナトリウム有効酸
素含有率14.9%)を得た。反応時に於ける各安定化
剤の生成過炭酸ナトリウム乾燥重量に対する共存割合は
DTPAが0.33重量%、ケイ酸塩がSiとして0.
15重量%、マグネシウム塩がMgとして0.05重量
%であった。次いで、得られた過炭酸ナトリウムケーキ
を用い、これに第2表に示した比率の安定化剤を添加す
るとともに場合により各種希釈剤、結合剤等を加え、実
施例1〜4と同様の造粒方法で過炭酸ナトリウム顆粒を
調製し、乾燥後、それらの安定性を測定した。その結果
は第2表に示したようなものであった。
実施例 9 実施例5〜8での反応晶析に於いて、Mgを含まない水
溶液160Lを用い、また硫酸マグネシウムを供給しな
かった以外は実施例5〜8と同様の反応晶析並びに濾過
を行い、含水率9.4%の過炭酸ナトリウムケーキ46
.3Kg (乾燥過炭酸ナトリウム有効酸素含有率14
.9%)を得た。反応時に於ける各安定化剤の生成過炭
酸ナトリウム乾燥重量に対する共存割合はDTPAが0
゜33重量%、ケイ酸塩がStとして0.15重量%で
あった。これを顆粒状に造粒するに際して、第2表に示
した安定化剤を添加し、実施例5〜8と同様の造粒、乾
燥を行い過炭酸ナトリウム顆粒を調製した。得られた顆
粒の安定性は第2表に示した如くであった。
参考例 3〜5 ケイ酸塩以外の安定化剤を共存させることな〈実施例5
〜9と同様の反応及び濾過を行い、また、得られた過炭
酸ナトリウムケーキを実施例5〜9と同様の方法で造粒
する際し、安定化剤を全く添加せず、或いは第2表に示
した比率の安定化剤等を添加して造粒を行い、次いで乾
燥して過炭酸ナトリウム顆粒を調製した。得られた顆粒
の安定性は第2表に示しようなものであった。
実施例 lO〜11 炭酸ナトリウム13.0重量%、過酸化水素2.4重量
%、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム(EDTA4
Na)を0.05重量%の割合で含有する水溶液160
Lを用い、反応に際してEDTA 4 N aを0.0
8Kg/hr、の速度で供給した以外は実施例1〜4と
同様の反応を行い、含水率9.8%の過炭酸ナトリウム
46.8Kg(乾燥過炭酸ナトリウム有効酸素含有率1
4.8%)を得た。反応時に於けるEDTAの生成過炭
酸ナトリウム乾燥重量に対する共存割合は0.32重量
%であった。次いで、得られた過炭酸ナトリウムケーキ
を用い、これに第3表に示した比率の安定化剤その他を
添加し、実施例1〜4と同様の方法で過炭酸ナトリウム
顆粒を調製し、それらの安定性を測定した結果は第3表
に示したようなものであった。
第3表 1)〜5)は第1表に同じ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水性媒体中で反応
    させるに際し、アミノポリカルボン酸塩を共存させて過
    炭酸ナトリウムを生成させ、次いで水性媒体より分離し
    て得た過炭酸ナトリウムを顆粒状に造粒するに際し、過
    炭酸ナトリウムにα−ヒドロキシアクリル酸から誘導さ
    れる少なくとも1種の重合体もしくは/およびケイ酸塩
    を添加混練し、造粒することを特徴とする安定化された
    過炭酸ナトリウムの製法。 2、過炭酸ナトリウムを生成させる際に共存させるアミ
    ノポリカルボン酸塩が、生成する過炭酸ナトリウムの乾
    燥重量に対し、アミノポリカルボン酸として0.01〜
    2.5重量%である特許請求の範囲第1項記載の製法。 3、炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水性媒体中で反応
    させるに際し、ケイ酸塩又はマグネシウム塩から選ばれ
    る少なくとも1種、及びアミノポリカルボン酸塩を共存
    させて過炭酸ナトリウムを生成させ、次いで水性媒体よ
    り分離して得た過炭酸ナトリウムを顆粒状に造粒するに
    際し、過炭酸ナトリウムにα−ヒドロキシアクリル酸か
    ら誘導される少なくとも1種の重合体もしくは/および
    ケイ酸塩を添加混練し、造粒することを特徴とする安定
    化された過炭酸ナトリウムの製法。 4、過炭酸ナトリウムを生成させる際に共存させるケイ
    酸塩、マグネシウム塩、アミノポリカルボン酸塩が、生
    成する過炭酸ナトリウムの乾燥重量に対し、それぞれS
    iとして0.005〜1.0重量%、Mgとして0.0
    05〜0.5重量%、アミノポリカルボン酸として0.
    01〜2.5重量%である特許請求の範囲第3項記載の
    製法。 5、アミノポリカルボン酸塩がジエチレントリアミン五
    酢酸またはエチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属、ア
    ンモニウム、アミン類の塩である特許請求の範囲第1項
    〜第4項記載の製法。 6、α−ヒドロキシアクリル酸から誘導される重合体が
    一般式 ( I )▲数式、化学式、表等があります▼ 、(II)
    ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1及びR_2は水素原子、あるいは任意に
    ヒドロキシル基、又は、ハロゲン原子によつて置換され
    得る炭素数1〜3個のアルキル基を表す)の単位を含む
    平均分子量が300〜1,000,000の重合体(
    I )あるいはα−ヒドロキシアクリル酸から誘導された
    ポリラクトン(II)、あるいはそれらのアルカリ金属、
    アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン類の塩である
    特許請求の範囲第1項および第3項記載の製法。 7、過炭酸ナトリウムを造粒する際に添加含有せしめら
    れるα−ヒドロキシアクリル酸から誘導される少なくと
    も1種の重合体もしくは/およびケイ酸塩の割合が過炭
    酸ナトリウム乾燥重量に対し、重合体が0.01〜1.
    0重量%、ケイ酸塩がSiとして0.001〜0.5%
    である特許請求の範囲第1項および第3項記載の製法。
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