JPH0115167Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0115167Y2 JPH0115167Y2 JP55583U JP55583U JPH0115167Y2 JP H0115167 Y2 JPH0115167 Y2 JP H0115167Y2 JP 55583 U JP55583 U JP 55583U JP 55583 U JP55583 U JP 55583U JP H0115167 Y2 JPH0115167 Y2 JP H0115167Y2
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- JP
- Japan
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- electrode foil
- winding
- electrode
- foil
- wound
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- Expired
Links
- 239000011888 foil Substances 0.000 claims description 42
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 30
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 20
- 239000002985 plastic film Substances 0.000 claims description 7
- 229920006255 plastic film Polymers 0.000 claims description 7
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 239000003792 electrolyte Substances 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
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Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本考案は交流用電解コンデンサに関する。
(ロ) 従来技術
２枚の電極箔をセパレータ紙を介して重ね巻き
してなる電解コンデンサには直流用と交流用とが
あるが、通常、直流用と交流用とでは電極箔の巻
き始め部分の構成が異つている。
してなる電解コンデンサには直流用と交流用とが
あるが、通常、直流用と交流用とでは電極箔の巻
き始め部分の構成が異つている。
第１図は直流用の、又第２図は交流用の各巻き
始め部における巻き取り過程を示している。何れ
の場合も、第１電極箔１と第２電極箔２とをセパ
レータ紙３，４を介して巻き芯５の回りに重ね巻
きする点では同じであるが、直流用（第１図）の
場合、第１電極箔１を陽極とし、斯る陽極に対
し、陰極としての第２電極箔２を先行させ、その
先行先端附近を巻き芯５の割り溝にセパレータ紙
３，４と共に挾んで、１周以上先行巻き取りする
のに対し、交流用（第２図）の場合は、セパレー
タ紙３，４のみを同様に先行巻き取りした後、第
１、第２電極箔１，２が共に、夫々の先端を揃え
て巻き込まれる。
始め部における巻き取り過程を示している。何れ
の場合も、第１電極箔１と第２電極箔２とをセパ
レータ紙３，４を介して巻き芯５の回りに重ね巻
きする点では同じであるが、直流用（第１図）の
場合、第１電極箔１を陽極とし、斯る陽極に対
し、陰極としての第２電極箔２を先行させ、その
先行先端附近を巻き芯５の割り溝にセパレータ紙
３，４と共に挾んで、１周以上先行巻き取りする
のに対し、交流用（第２図）の場合は、セパレー
タ紙３，４のみを同様に先行巻き取りした後、第
１、第２電極箔１，２が共に、夫々の先端を揃え
て巻き込まれる。
電解コンデンサの充放電作用は、陽極箔表面を
化成して設けた誘電体皮膜においてなされ、その
部分での充放電々流に対する誘電体皮膜と陰極箔
との間の電流通路の役目は、これらの間に介在す
る電解液が果している。然るに、電解液自身の電
気抵抗は十分低いものではなく、従つてコンデン
サの等価直列抵抗を小さくするためには、陽極箔
の全表面の誘電体皮膜ができるだけ陰極箔に接近
していることが好ましい。
化成して設けた誘電体皮膜においてなされ、その
部分での充放電々流に対する誘電体皮膜と陰極箔
との間の電流通路の役目は、これらの間に介在す
る電解液が果している。然るに、電解液自身の電
気抵抗は十分低いものではなく、従つてコンデン
サの等価直列抵抗を小さくするためには、陽極箔
の全表面の誘電体皮膜ができるだけ陰極箔に接近
していることが好ましい。
この点に鑑みると、直流用の場合に、陽極とな
る第１電極箔１と陰極となる第２電電箔２とを、
もし第２図の如く、各先端を揃えて巻き込んだと
すると、第１電極箔１の巻き込み外側の表面の誘
電体皮膜は、巻き込み先端から全て第２電極箔２
と近接対向するが、巻き込み内側の表面の誘電体
皮膜は、少なくともその巻き込み１周分につい
て、対向する第２電極箔が存在せず、従つて等価
直列抵抗が高くなる。第１図では、第２電極箔２
が少なくとも１周分、先行巻き取りされているの
で第１電極箔１の両表面の誘電体皮膜がその先端
より全て第２電極箔２と対向し、よつて好ましい
形態である。
る第１電極箔１と陰極となる第２電電箔２とを、
もし第２図の如く、各先端を揃えて巻き込んだと
すると、第１電極箔１の巻き込み外側の表面の誘
電体皮膜は、巻き込み先端から全て第２電極箔２
と近接対向するが、巻き込み内側の表面の誘電体
皮膜は、少なくともその巻き込み１周分につい
て、対向する第２電極箔が存在せず、従つて等価
直列抵抗が高くなる。第１図では、第２電極箔２
が少なくとも１周分、先行巻き取りされているの
で第１電極箔１の両表面の誘電体皮膜がその先端
より全て第２電極箔２と対向し、よつて好ましい
形態である。
他方、交流用では、第１、第２電極箔１，２共
に、その両表面に誘電体皮膜が設けられており、
従つて、交流用の場合に、もし第１図の如く、第
２の電極箔２を先行巻き取りしたとすると、第２
電極箔２の先行巻き取り部分において、その巻き
芯５の割り溝への挿入部の両表面の誘電体皮膜並
びに巻き込み１周分の内側表面の誘電体皮膜の
夫々について対向する第１電極箔が存在せず、好
ましくない。実験によれば、第１図の形態にて巻
き上げた交流コンデンサを、JISC4905に規定さ
れている交流ON−OFFテストにかけると、上記
巻き始め部分において、抵抗が高いために異常発
熱が生じ、局部的に黒こげ状態となり、コンデン
サ寿命が著しく損われる。第２図での形態では、
第１電極箔１の巻き込み始め１周分につき、その
巻き込み内側の誘電体皮膜に対向する第２電極箔
が存在せず、その点第１図と同様であるが、巻き
芯５の割り溝への挿入部がない分だけ第１図の場
合より好ましい。
に、その両表面に誘電体皮膜が設けられており、
従つて、交流用の場合に、もし第１図の如く、第
２の電極箔２を先行巻き取りしたとすると、第２
電極箔２の先行巻き取り部分において、その巻き
芯５の割り溝への挿入部の両表面の誘電体皮膜並
びに巻き込み１周分の内側表面の誘電体皮膜の
夫々について対向する第１電極箔が存在せず、好
ましくない。実験によれば、第１図の形態にて巻
き上げた交流コンデンサを、JISC4905に規定さ
れている交流ON−OFFテストにかけると、上記
巻き始め部分において、抵抗が高いために異常発
熱が生じ、局部的に黒こげ状態となり、コンデン
サ寿命が著しく損われる。第２図での形態では、
第１電極箔１の巻き込み始め１周分につき、その
巻き込み内側の誘電体皮膜に対向する第２電極箔
が存在せず、その点第１図と同様であるが、巻き
芯５の割り溝への挿入部がない分だけ第１図の場
合より好ましい。
近年、直流コンデンサ用巻き取り機の自動化が
進んでいるが、上記の如く、直流用と交流用とで
は巻き始め部の構成が異なるため、直流用巻取機
を交流用に共用することは不可能とされている。
進んでいるが、上記の如く、直流用と交流用とで
は巻き始め部の構成が異なるため、直流用巻取機
を交流用に共用することは不可能とされている。
(ハ) 考案の目的
本考案は、特に交流用電解コンデンサにおい
て、その巻き始め部を新規な構成に変更すること
により、直流用巻き取り機にて交流用をも巻き取
り可能になすことを目的とする。
て、その巻き始め部を新規な構成に変更すること
により、直流用巻き取り機にて交流用をも巻き取
り可能になすことを目的とする。
(ニ) 考案の構成
本考案の特徴は、２枚の電極箔の一方を他方に
対して先行させると共に、その先行電極箔の先端
附近の少なくとも片面をプラスチツクフイルムで
覆つたことにある。
対して先行させると共に、その先行電極箔の先端
附近の少なくとも片面をプラスチツクフイルムで
覆つたことにある。
(ホ) 実施例
第３図は実施例における巻き始め部の巻き取り
過程を示す。通常の交流コンデンサの如く、両表
面に誘電体皮膜を有する第１、第２電極箔６，７
がセパレータ紙８，９を介して巻き芯１２の回り
に重ね巻きされるが、本考案に従つて、第１電極
箔６に対して第２電極箔７が先行して、セパレー
タ紙８，９と共に１周以上巻き取られ、かつ先行
巻き取り部分において、第２電極箔７とセパレー
タ紙９との間、及びセパレータ紙９の巻き込み内
側に夫々第２電極箔と同幅の第１、第２プラスチ
ツクフイルム１０，１１が挿入される。
過程を示す。通常の交流コンデンサの如く、両表
面に誘電体皮膜を有する第１、第２電極箔６，７
がセパレータ紙８，９を介して巻き芯１２の回り
に重ね巻きされるが、本考案に従つて、第１電極
箔６に対して第２電極箔７が先行して、セパレー
タ紙８，９と共に１周以上巻き取られ、かつ先行
巻き取り部分において、第２電極箔７とセパレー
タ紙９との間、及びセパレータ紙９の巻き込み内
側に夫々第２電極箔と同幅の第１、第２プラスチ
ツクフイルム１０，１１が挿入される。
斯る巻き取り構成により、先行する第２電極箔
７の先端附近の少なくとも片面、即ち巻き取り内
側の表面の誘電体皮膜は第１プラスチツクフイル
ム１０で覆われて絶縁されるため、実質的にコン
デンサとしての誘電体皮膜の機能を果さない。従
つて、上記巻き取り内側表面の誘電体皮膜につい
ては、巻き芯５の割り溝への挿入部も含めて、先
行していないことと同等であり、この点、第２図
に示す形態にて単に第２電極箔２を先行巻き取り
した場合に比較すれば、巻き取り始め部分におけ
る直列抵抗値の改善がなされている。
７の先端附近の少なくとも片面、即ち巻き取り内
側の表面の誘電体皮膜は第１プラスチツクフイル
ム１０で覆われて絶縁されるため、実質的にコン
デンサとしての誘電体皮膜の機能を果さない。従
つて、上記巻き取り内側表面の誘電体皮膜につい
ては、巻き芯５の割り溝への挿入部も含めて、先
行していないことと同等であり、この点、第２図
に示す形態にて単に第２電極箔２を先行巻き取り
した場合に比較すれば、巻き取り始め部分におけ
る直列抵抗値の改善がなされている。
本実施例では、更に第２プラスチツクフイルム
１１の存在により、先行する第２電極箔７の先端
附近における巻き取り外側の表面の誘電体皮膜は
セパレータ紙８を介してではあるが、ある程度絶
縁化され従つてより効果的である。
１１の存在により、先行する第２電極箔７の先端
附近における巻き取り外側の表面の誘電体皮膜は
セパレータ紙８を介してではあるが、ある程度絶
縁化され従つてより効果的である。
通常、電解コンデンサの電極箔にはリード端子
がカシメ固着され、その固着部がリードセパレー
タにより覆われるが、このリードセパレータを上
記第１、第２プラスチツクフイルムと同質物で形
成すれば、製造の一貫性が高まるので好ましい。
がカシメ固着され、その固着部がリードセパレー
タにより覆われるが、このリードセパレータを上
記第１、第２プラスチツクフイルムと同質物で形
成すれば、製造の一貫性が高まるので好ましい。
(ヘ) 考案の効果
本考案の交流用電解コーデンサは、第２図に示
す通常の直流用コンデンサの巻き取り形態とほゞ
同様の形態にて巻き取られるから、従来の直流用
自動巻き取り機を共用して製造され得、好都合で
ある。
す通常の直流用コンデンサの巻き取り形態とほゞ
同様の形態にて巻き取られるから、従来の直流用
自動巻き取り機を共用して製造され得、好都合で
ある。
第１図及び第２図は夫々通常の直流用及び交流
用の巻き取り形態を示す展開図、第３図は本考案
実施例を示す展開図である。 ６，７……第１、第２電極箔、８，９……セパ
レータ紙、１０，１１……第１、第２プラスチツ
クフイルム。
用の巻き取り形態を示す展開図、第３図は本考案
実施例を示す展開図である。 ６，７……第１、第２電極箔、８，９……セパ
レータ紙、１０，１１……第１、第２プラスチツ
クフイルム。
Claims (1)
- ２枚の電極箔をセパレータ紙を介して重ね巻き
してなる交流用電解コンデンサにおいて、上記電
極箔の巻き始め部分は、上記２枚の電極箔の一方
を他方に対して先行させると共に、その先行電極
箔の先端附近の少なくとも片面をプラスチツクフ
イルムで覆つた構成であることを特徴とする交流
用電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55583U JPS59107137U (ja) | 1983-01-06 | 1983-01-06 | 交流用電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55583U JPS59107137U (ja) | 1983-01-06 | 1983-01-06 | 交流用電解コンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59107137U JPS59107137U (ja) | 1984-07-19 |
| JPH0115167Y2 true JPH0115167Y2 (ja) | 1989-05-08 |
Family
ID=30132304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55583U Granted JPS59107137U (ja) | 1983-01-06 | 1983-01-06 | 交流用電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59107137U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2023182269A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電気化学デバイスおよび電気化学デバイスの製造方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2686671B2 (ja) * | 1990-04-14 | 1997-12-08 | エルナー 株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ |
| JP5402480B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-01-29 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサ及びその製造方法 |
-
1983
- 1983-01-06 JP JP55583U patent/JPS59107137U/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2023182269A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電気化学デバイスおよび電気化学デバイスの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59107137U (ja) | 1984-07-19 |
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