JPH087617Y2 - 湿式蒸着フィルムコンデンサ - Google Patents
湿式蒸着フィルムコンデンサInfo
- Publication number
- JPH087617Y2 JPH087617Y2 JP1990007399U JP739990U JPH087617Y2 JP H087617 Y2 JPH087617 Y2 JP H087617Y2 JP 1990007399 U JP1990007399 U JP 1990007399U JP 739990 U JP739990 U JP 739990U JP H087617 Y2 JPH087617 Y2 JP H087617Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- winding
- capacitor element
- electrode lead
- film capacitor
- Prior art date
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、電気機器、各種電源回路の力率改善などに
使用する湿式蒸着フィルムコンデンサ(以下コンデンサ
と称する)に関し、特にその外周部の構成に関する。
使用する湿式蒸着フィルムコンデンサ(以下コンデンサ
と称する)に関し、特にその外周部の構成に関する。
従来の技術 従来のこの種のコンデンサは、第5図(a)〜(c)
に示すように巻芯10の外周に金属化フィルム11を巻回し
てコンデンサ素子とし、その両端面に金属溶射法により
電極引き出し部12を設けた後、コンデンサ素子に絶縁油
またはワックスを含浸した構成であった。
に示すように巻芯10の外周に金属化フィルム11を巻回し
てコンデンサ素子とし、その両端面に金属溶射法により
電極引き出し部12を設けた後、コンデンサ素子に絶縁油
またはワックスを含浸した構成であった。
考案が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、コンデンサに電
圧印加時、放電時あるいは外部からサージ電圧が印加さ
れた時、瞬時に大電流が流れる。この場合電流値が大き
い程電流パルス幅が短く、高い周波数成分を持つ。高い
周波数成分を持つ電流は表皮効果のためコンデンサ素子
の外周部に集中して流れる。そのため素子外周部の電極
引き出し部がはく離し、損失率が劣化するという課題が
あった。
圧印加時、放電時あるいは外部からサージ電圧が印加さ
れた時、瞬時に大電流が流れる。この場合電流値が大き
い程電流パルス幅が短く、高い周波数成分を持つ。高い
周波数成分を持つ電流は表皮効果のためコンデンサ素子
の外周部に集中して流れる。そのため素子外周部の電極
引き出し部がはく離し、損失率が劣化するという課題が
あった。
本考案はこのような従来の課題を解決するもので、瞬
時に大電流が流れても損失率劣化の少ないコンデンサの
提供を目的とする。
時に大電流が流れても損失率劣化の少ないコンデンサの
提供を目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本考案のコンデンサは、金
属化フィルムを巻回して構成したコンデンサ素子の外周
部に少なくとも0.5mm厚の外装絶縁材を巻いて巻体と
し、その巻体の両端面に金属溶射法で電極引き出し部を
設け、前記巻体に絶縁油またはワックスを含浸した構成
としたものである。
属化フィルムを巻回して構成したコンデンサ素子の外周
部に少なくとも0.5mm厚の外装絶縁材を巻いて巻体と
し、その巻体の両端面に金属溶射法で電極引き出し部を
設け、前記巻体に絶縁油またはワックスを含浸した構成
としたものである。
作用 上記した構成により、コンデンサ素子の外周部の電極
引き出し部の強度が向上し、瞬時に大電流が集中して流
れても電極引き出し部のはく離が起らなくなる。
引き出し部の強度が向上し、瞬時に大電流が集中して流
れても電極引き出し部のはく離が起らなくなる。
実施例 以下、本考案の一実施例のコンデンサについて添付図
面にもとづいて説明する。
面にもとづいて説明する。
第1図において、従来例と相異する点は、コンデンサ
素子の外周に少なくとも0.5mm厚の外装絶縁材1を巻い
て巻体とし、その巻体のコンデンサ素子及び外装絶縁材
の両端面に金属溶射法で電極引き出し部12を設け、その
電極引き出し部12がコンデンサ素子の外側の外装絶縁材
1まで伸びている点である。
素子の外周に少なくとも0.5mm厚の外装絶縁材1を巻い
て巻体とし、その巻体のコンデンサ素子及び外装絶縁材
の両端面に金属溶射法で電極引き出し部12を設け、その
電極引き出し部12がコンデンサ素子の外側の外装絶縁材
1まで伸びている点である。
このような構成のコンデンサにおいて、外装絶縁材1
の厚みを変えて、サージ電流を繰り返し流した場合の損
失率の劣化の傾向を第2図に示した。この結果から明ら
かなように、外装絶縁材1の厚みを少なくとも0.5mm厚
にすると良好な効果が得られることになる。
の厚みを変えて、サージ電流を繰り返し流した場合の損
失率の劣化の傾向を第2図に示した。この結果から明ら
かなように、外装絶縁材1の厚みを少なくとも0.5mm厚
にすると良好な効果が得られることになる。
これは第1図(c)に示すように電極引き出し部12が
コンデンサ素子の外側の外装絶縁材1の部分にまで伸び
ているためで、コンデンサ素子の外周部の電極引き出し
部の強度が向上したためである。
コンデンサ素子の外側の外装絶縁材1の部分にまで伸び
ているためで、コンデンサ素子の外周部の電極引き出し
部の強度が向上したためである。
本実施例におけるコンデンサは容量50μF、定格電圧
400VACのものであり、その損失率は第3図に示す回路に
コンデンサを入れ、第4図に示す波形のサージ電流を繰
り返し流した後の値を測定した。
400VACのものであり、その損失率は第3図に示す回路に
コンデンサを入れ、第4図に示す波形のサージ電流を繰
り返し流した後の値を測定した。
なお、上記実施例で説明したコンデンサ素子は、片面
金属化フィルム2枚で構成されていてもよく、また両面
金属化フィルムと非金属化フィルムとで構成されていて
もよい。
金属化フィルム2枚で構成されていてもよく、また両面
金属化フィルムと非金属化フィルムとで構成されていて
もよい。
考案の効果 以上のように本考案のコンデンサによれば、金属化フ
ィルムを巻回して構成したコンデンサ素子の外周部に少
なくとも0.5mm厚の外装絶縁材を巻いて巻体とし、その
巻体の両端面に金属溶射法で電極引き出し部を設け、前
記巻体に絶縁油またはワックスを含浸した構成としてい
るので、コンデンサ素子の外周部の電極引き出し部の強
度が向上し、瞬時に大電流が流れても損失率の劣化が極
めて少なくなる。
ィルムを巻回して構成したコンデンサ素子の外周部に少
なくとも0.5mm厚の外装絶縁材を巻いて巻体とし、その
巻体の両端面に金属溶射法で電極引き出し部を設け、前
記巻体に絶縁油またはワックスを含浸した構成としてい
るので、コンデンサ素子の外周部の電極引き出し部の強
度が向上し、瞬時に大電流が流れても損失率の劣化が極
めて少なくなる。
第1図(a),(b),(c)はそれぞれ本発明の一実
施例におけるコンデンサの外観図、その縦断面図、外周
部の要部拡大断面図、第2図はサージ回数と損失率の関
係図、第3図はサージ試験のための電気回路図、第4図
はサージ電流の波形図、第5図(a),(b),(c)
はそれぞれ従来のコンデンサの外観図、その縦断面図、
外周部の要部拡大断面図である。 1……外装絶縁材、11……金属化フィルム、12……電極
引き出し部。
施例におけるコンデンサの外観図、その縦断面図、外周
部の要部拡大断面図、第2図はサージ回数と損失率の関
係図、第3図はサージ試験のための電気回路図、第4図
はサージ電流の波形図、第5図(a),(b),(c)
はそれぞれ従来のコンデンサの外観図、その縦断面図、
外周部の要部拡大断面図である。 1……外装絶縁材、11……金属化フィルム、12……電極
引き出し部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/32 305 B 7924−5E
Claims (1)
- 【請求項1】金属化フィルムを巻回して構成したコンデ
ンサ素子の外周部に少なくとも0.5mm厚の外装絶縁材を
巻いて巻体とし、その巻体のコンデンサ素子及び外装絶
縁材の両端面に金属溶射法で電極引き出し部を設け、前
記巻体に絶縁油またはワックスを含浸してなる湿式蒸着
フィルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990007399U JPH087617Y2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 湿式蒸着フィルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990007399U JPH087617Y2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 湿式蒸着フィルムコンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0397918U JPH0397918U (ja) | 1991-10-09 |
JPH087617Y2 true JPH087617Y2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=31511056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990007399U Expired - Lifetime JPH087617Y2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 湿式蒸着フィルムコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH087617Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000260658A (ja) * | 1999-03-06 | 2000-09-22 | Shizuki Electric Co Inc | コンデンサ及びコンデンサを備えた端子板 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5563816A (en) * | 1978-11-07 | 1980-05-14 | Marukon Denshi Kk | Method of manufacturing capacitor |
-
1990
- 1990-01-29 JP JP1990007399U patent/JPH087617Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0397918U (ja) | 1991-10-09 |
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