JPH01126142A - モータ用コイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、直流ブラシ付きモータのコイルに関する。

〔発明の概要」 本発明に係るモータ用コイルは、ドーナツ状絶縁基板の
両面に複数の半コイル片を並列に形成すると共に、各半
コイル片の両端部に形成した導通スルホールを介して表
裏の半コイル片を接続することにより、小形で高性能、
且つ高精度のモータ用コイルが得られるようにしたもの
である。

〔従来の技術〕

第４図と第５図に示すように、従来においては、多数の
半コイル片（１）が外周から内周方向に配列され、外周
部（２）と内周部（３）がそれぞれ一体につながったド
ーナツ状のコイル部材（４）を、銅板をプレス又はエツ
チングすることにより形成し、これらの２枚のコイル部
材（４）を絶縁シート（５）を介して接着した後、内周
部（３）と外周部（２）を打ち抜いて１本宛の半コイル
片（１）に分離し、次に表面と裏面の半コイル片（１）
の端部同士を溶接で接続することにより、第６図に示す
モータ用のフラットコイル（６）を作製していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来のモータ用コイル（６）によれば、表面と
裏面の半コイル片（１）の接続は、外周部（２）と内周
部（３）で行ない、しかも溶接で接続していたため、多
大の加工賛がかかり、大量生産には不向きであった。そ
して、この接続は溶接で行うため、接続部分の小形化に
は限界があり、ＡインチＶ　’Ｉ’　Ｒ等のための小形
モータ用コイルには通さなかった。

また、巻数が多く必要な場合、従来構造のコイルを用い
て容易に多層構成とすることができなかった。更に、銅
板又は銅箔をプレス又はエツチングして半コイル片（１
）を形成し、これを絶縁シート（５）に接着して構成し
ているため、薄いコイルの作製は困難であった。従って
、上述した問題点の故に、従来構造のモータ用コイル（
６）は、限られた範囲でしか使用することができなかっ
た。

本発明は、上記問題点を解決することができるモータ用
コイルを提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係るモータ用コイル（１５）　鵜、ドーナツ状
絶縁基板（１１）の両面に複数の半コイル片（１２）を
基板（１１）の外周から内周方向に並列に形成すると共
に、各半コイル片（１２）の両端部には導電材（１４）
が先議されたスルホール（１３）を形成して表面と裏面
の各半コイル片（１２）を電気的に接続することにより
、１つのコイル（１５）を形成したことを特徴とする。

〔作用〕

本発明によれば、基板（１１）の両面に形成した半コイ
ル片（１２）の接続は、各半コイル片（１２）の両端部
に位置する部分の基板（１１）にスルホール（１３）を
形成し、このスルホール（１３）内に充填した導電材（
１４）を介して行なうようにしたので、従来の溶接によ
るコイル片の接続に伴う問題点が解消される。また、基
板（１１）に形成した導電スルホール（１３）の１つを
他の半コイル片（１２）の端部とは独立に形成したスル
ホールランド部とし、これを最後の基板（１１）から最
初の基板（１１）にコイル配線を戻す配線パターンとし
て利用することにより、所望の多層コイルを容易に構成
することができる。

〔実施例〕

′Ｓ１図と第２図を参照して８極の平面マグネットを使
用する場合のモータ用フィルの構成をその製法の概略と
共に説明する。第１図は基板（１１）上に実際に形成す
る半コイル片（１２）のパターンを示し、第２図は基板
（１１）の表面と裏面に形成される半コイル片（１２）
の配線パターンを示す。

先ず、銅箔が表面と裏面に張られたドーナツ状の絶縁基
板（１１）を用意し、エツチングプロセスにより、基板
（１１）の両面に外周から内周方向に並列に配された半
コイル片（１２）を形成する。この後、各半コイル片（
１２）の両端部にそれぞれスルホール（’１３）を形成
した後、化学メツキ、電気メツキ等でスルホール（１３
）内への導電材（１４）の充填を行って表面と裏面の各
半コイル片（１２）同士を接続することにより、本モー
タ用コイル（１５）を作製する。なお、このコイル（１
５）用の基板（１１）は、一般の両面スルホール基板を
用いても良いが、モータの所要の特性を出し、メツキに
よるスルホール（１３）内への導電材（１４）の充填が
容易に行なわれるように厚さの薄い基４ｉ（１１）を使
用するのが好ましい。また、基板（１１）を所定のドー
ナツ形状にプレス等で形成するのは、スルホール（１３
）内への導電材（１４）の充填の後の工程で行うことも
できる。

そして、第１図に示すように、このコイル（１５）のＡ
部分の所定の位置にブラシを配置する。このコイル（１
５）の場合、ブラシとコイル接触部との摩耗を防止し、
接点の安定性を確保するために、Ａ部分に金メツキ等の
表面処理を施すことも容易にできる。

このモータ用コイル（１５）を用いて多層コイルを構成
する場合は次のようにして作製する。即ち、第３図に示
すように、第１層目のコイル（１５ａ）の裏面における
最終の半コイル片（１２ｄ）の端部（１６ｂ）にはスル
ホールを形成しないでおき、この端部（１６ｂ）近傍の
最初の半コイル片（１２ａ）の端部（１６ａ）のスルホ
ール（１３ａ）に対応する位置に他の半コイル片（１２
）とは独立したスルホールランド部（１７ａ）を形成す
る。次に、第２層目から第ｎ−１層目まではコイル（１
５ｂ）の表面において、１層目のコイル（１５ａ）の最
終半コイル片（１２ｂ）の端部（１６ｂ）と接続する半
コイル片（１２ｃ）の端部（１６ｃ）には導電スルホー
ルを形成しないでおき、この端部（１６ｃ）近傍の第１
層裏面のスルホールランド部（１７ａ）に対応する部分
に他の半コイル片（１２）とは独立したスルホールラン
ド部（１７ｂ）を形成し、裏面における第２＃（ｎ−１
層）の最終半コイル片（１２ｄ）の端部（１６ｂ　）に
はスルホールを形成しないでおき、この端部（１６ｂ）
近傍の表面のスルホールランド部（１７ｂ）に対応する
部分には表面と同じく他の半コイル片（１２）とは独立
したスルホールランド部（１７ｃ）を形成する。そして
、最後のｎ層目のコイル（１５ｎ）においては、表面の
２（ｎ−１）層目の裏面の導電スルホールのない半コイ
ル片（１２ｄ）の端部（１６ｄ）に対応する半コイル片
（１２ｅ）の端部（１６ｅ）にはスルホールを形成しな
いでおき、この端部（１６ｅ）近傍の第２　（ｎ−１）
層裏面のスルホールランド部（１７ｃ）に対応する部分
に他の半コイル片（１２）　とは独立したスルホールラ
ンド部（１７ｄ）を形成し、裏面における最終の半コイ
ル片（１２ｆ）の端部（１６ｆ）は、表面のスルホール
ランド部（１７ｄ）に対応する部分に位置するように形
成する。そして、これらのｎ枚のコイル（１５）を絶縁
シート（又は絶縁剤）を介して積層して接着すると共に
、スルホールのない半コイル片（１２ｂ　）　〜（１２
ｅ　）の端部（１６ｂ）〜（１６ｅ）同士及びスルホー
ルランド部（１７ａ　）〜（１７ｄ）同士をクリーム半
田を用いて接続する。

即ち、上述のように多層コイル（１５）を構成すること
により、第１層コイル（１５ａ　）の表面の半コイル片
（１２ａ）から始まるコイルパターンは、表裏の半コイ
ル片（１２）の全てを通って裏面の半コイル片（１２ｂ
）に到り、この端部（１６ｂ）から対向スる２（ｎ−１
）層における、スルホールのない半コイル片（１２ｃ）
の端部（１６ｃ）と半田を介して接続し、この半コイル
片（１２ｃ）から始まり表裏の全部の半コイル片（１２
）を通って裏面の半コイル片（１２ｄ）に到り、この端
部（１６ｄ）から対向するｎ層目のコイル（１５ｎ）に
おける半コイル片（１２ｅ）の端部（１６ｅ）と半田を
介して接続し、ここから同様にして表裏の全ての半コイ
ル片（１２）を通って裏面の半コイル片（１２Ｆ）に到
り、この後この半コイル片（１２ｆ）の端部（１６ｆ）
の導電スルホール（１３ｎ）から上のコイル（１５ｂ）
の独立したスルホールランド部（１７ａ）〜（１７ｄ）
を介してｌＷｊ目のコイル（１５ａ）の最初の半コイル
片（１２ａ）の端部（１６ａ）に戻る。従って、上記の
ように多層のモータ用コイル（１５）を構成することに
より、モータ用コイルに必要なターン数、抵抗値を自由
に設定することができる。

なお、上記実施例は、８極のマグネット構成のモータ用
コイルで説明したが、偶数極であれば、極数を自由に設
定することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、小形化が可能であり、同時にコイルの
占線率を高くして、モータの性能を向上させることがで
きる。また、巻数、抵抗値の設定幅を広くすることがで
きる。本構成に基づき、モータ用コイルの多層構造を容
易に実現できる。従って、本発明によりコイル精度が高
く、且つ高性能のモータ用コイルを安価に得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の平面図、第２図は実施例の配線図、第
３図は多層コイルの構成を示す図、第４図は従来例の斜
視図、第５図は従来例の拡大図、第６図は従来例の断面
図である。 （１１ンは絶縁基板、　（１２）は半コイル片、　（１
３）はスルホール、（１４）は導電材、（１５）はモー
タ用コイルである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ドーナツ状絶縁基板の両面に複数の半コイル片を該絶縁
   基板の外周から内周方向に並列に形成すると共に、 前記の各半コイル片の両端部にはそれぞれ導電スルホー
   ルを形成して表面と裏面の各半コイル片を電気的に接続
   することにより、１つのコイルを構成したことを特徴と
   するモータ用コイル。