JPH0112076Y2 - - Google Patents

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JPH0112076Y2
JPH0112076Y2 JP1984063966U JP6396684U JPH0112076Y2 JP H0112076 Y2 JPH0112076 Y2 JP H0112076Y2 JP 1984063966 U JP1984063966 U JP 1984063966U JP 6396684 U JP6396684 U JP 6396684U JP H0112076 Y2 JPH0112076 Y2 JP H0112076Y2
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belt
pulley
timing
crankshaft
cover
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JP1984063966U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として自動車のエンジン本体前部
に装着されるカバー装置、更に詳しくはエンジン
本体の前部に懸装されたタイミングベルトを防護
するためのエンジンのタイミングベルトカバー装
置に関するものである。
〔従来技術〕
自動車のエンジンルーム内は雨水や泥、塵埃等
が浸入し易いので、カムシヤフト駆動のためにク
ランクシヤフトのタイミングプーリとカムシヤフ
トのタイミングプーリの間に掛け回されるタイミ
ングベルトについては、防水や防塵等のためのタ
イミングベルトカバーを取付けてベルトを防護し
ている。
この種のタイミングベルトカバー装置は従来よ
り多種の構造が提供されているが、その代表的従
来例を挙示すれば、特開昭53−70211号公報に示
されている如く、タイミングベルトカバーを単体
形成してエンジン本体に取付けた構造、或いは実
開昭54−173112号公報に示されている如く、タイ
ミングプーリの前端にタイミングベルトガイドを
設け且つクランクシヤフトプーリとタイミングベ
ルトガイドとの間にタイミングベルトカバーを遊
嵌した構造等がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
然るに、上記従来のタイミングベルトカバー装
置では、何れもオルタネータやクーラー用コンプ
レツサ等の補機駆動用のベルトプーリ(クランク
シヤフトプーリ)に対する構造設計の自由度が少
なく、例えば前記ベルトプーリと同軸上に別設の
Vベルトプーリを取付ける必要がある場合でも、
該Vベルトプーリを固定するための締付けけボル
トの取付けスペースを確保できず、またVベルト
プーリの取付けに自由度をもたせたり、騒音緩和
や軽量化等を期して適当な大きさの孔部を有する
ベルトプーリを使用した場合、雨水や塵埃等が前
記孔部その他の隙間から浸入するのでタイミング
ベルトに対して充分な防護機能が得られなくなる
などの不都合を招来する結果、このベルトプーリ
の構造が自ずと制限される欠点があつた。
本考案は上記従来の諸欠点を解消したものであ
つて、エンジンに懸装されたタイミングベルトを
確実に防護すると共に、駆動側のベルトプーリの
構造に設計の自由度を保有させたエンジンのタイ
ミングベルトカバー装置の提供を目的とするもの
である。
なお、実開昭57−92016号公報に開示された内
燃機関用歯付ベルト室の冷却装置にあつては、タ
イミングベルトカバーの形状が、補機駆動用のプ
ーリに向けて真つ直ぐに延びると共に、補機駆動
用のプーリ近傍でクランクシヤフトの方に向かつ
て折れ窪んでおり、更に、その下端部が補機駆動
用のプーリと、駆動プーリとの間で下方に真つ直
ぐに延びる形状をなしている。このため、雨水な
どがタイミングベルトカバーに付着した場合、こ
のカバーを伝つてその下端部にまで容易に達し、
ここから雨水が落ちて歯付ベルトに付着しがちと
なり、その結果、このベルトの劣化を早めてしま
うという問題を招来する。
しかも、駆動プーリの下方に空気出口が形成さ
れているため、車両の走行中に跳ね上がつた泥水
などがここから侵入しがちとなり、この場合もま
た泥水などが歯付ベルトに付着してこの劣化を早
めることになる。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、クランクシヤフトの軸端部にタイミ
ングプーリ及びベルトプーリが枢着し固定された
エンジンにおいて、前記タイミングプーリとカム
シヤフト側タイミングプーリ間に懸装されたタイ
ミングベルトを覆うためのタイミングベルトカバ
ーの下端部に、前記クランクシヤフト側ベルトプ
ーリの上方近傍で該プーリの軸方向後端部を覆う
突出部を形成し、さらに該突出部に連続した下端
を前記クランクシヤフト側ベルトプーリの背後位
置まで延長して形成すると共に、エンジンのフロ
ントカバーでクランクシヤフト突出軸部下方に形
成されたベルト保護用突条端部に対して、前記ク
ランクシヤフト側両プーリ間に設けられたベルト
ガイドをエンジン側ベルトガイド部より大径に形
成し且つ近接させたことを特徴としている。
〔実施例 1〕 本考案の一実施例を第1図及び第2図に基いて
説明すれば、以下の通りである。
エンジン本体1に内蔵されたピストンの往復運
動を回転運動に変換するためのクランクシヤフト
2の軸端部をエンジン本体1から突出させ、この
突出軸部にタイミングプーリ3を枢着し且つその
前方同軸上にベルトプーリ4を枢着して、それぞ
れ前記クランクシヤフト2と同体的に回転するよ
うに設けてある。また前記エンジン本体1のフロ
ントカバー5における上記クランクシヤフト2の
突出軸部下方には、このクランクシヤフト2側の
タイミングプーリ3の周囲に沿つて湾曲せる半円
弧状のベルト保護用突条部6が突出して形成され
ている。
上記のベルトプーリ4は、第1Vベルトプーリ
7と、ボス8と、両者を弾性的に連結するゴム等
の弾性体で形成された筒状体9と、第2Vベルト
プーリ10等から構成されており、筒状体9はク
ランクシヤフト2側の振動を吸収しプーリ7へこ
の振動を伝えないためのもので、第2Vベルトプ
ーリ10は前記ボス8の後端部に同心的に設けて
締付けボルト11によつて直接締結し固定してあ
る。なお、ベルトプーリ4については上記の構造
に限定するものではなく、例えば前記両ベルトプ
ーリ7,10がV型以外の形状であつても良く、
また前記ゴム製筒状体9の存否、更に前記第2ベ
ルトプーリ10の存否についても問わないもので
あつて、何れも本考案の要旨に包含されるもので
ある。
エンジン本体1の前部にはタイミングベルトカ
バー12が取付けてある。このタイミングベルト
カバー12は、前記クランクシヤフト2と動弁用
カムシヤフト13に各々枢着せるタイミングプー
リ3,14間に懸装されたタイミングベルト15
をエンジン本体1の前部から覆つて該タイミング
ベルト15を防護するためのものであつて、該タ
イミングベルトカバー12の下端部に、前記ベル
トプーリ4の上方近傍でこのプーリ4の軸方向後
端部、即ち、第1図および第2図の実施例では第
2Vベルトプーリ10を覆うように突出部20を
形成し、更に、この突出部20に連続した下端を
前記ベルトプーリ4の背後位置、即ち第1図及び
第2図の実施例では第2Vベルトプーリ10の背
後位置まで形成している。ここで、上記突出部2
0における張出部20aは斜め下方に向かつて傾
斜状に形成される一方、戻り部20bはほぼ水平
に形成されている。また、タイミングベルトカバ
ー12の下端部と第2Vベルトプーリ10とを若
干離間して前記ベルトプーリ4の回転を阻害しな
いように設けてある。
また前記クランクシヤフト2に枢着されたタイ
ミングプーリ3と、これと同軸上のベルトプーリ
4のボス8との間には、クランクシヤフト2と同
体的に回動する円板状のベルトガイド16が介装
されている。このベルトガイド16は、前記タイ
ミングプーリ3に懸架されたタイミングベルト1
5を側方からガイドしベルトプーリ4側への外れ
を防止すると共に、該ベルトガイド16の外径を
エンジン側ベルトガイド部3aよりも大径に、即
ち拡大延長して形成しており、このベルトガイド
の拡大した外周部に、ベルトカバー12の下端に
対向するタイミングプーリ3の下方のベルト保護
用突条部6の先端部と僅かの隙間をおいて近接さ
せた構造であつて、前記ベルト保護用突条部6に
よつて囲まれたタイミングプーリ3及びその周囲
を該ベルトガイド16によつて閉鎖した構造であ
る。
上記の構成に於いて、エンジン本体1内部のエ
ンジンが稼動するとクランクシヤフト2に回転出
力が発生し、該クランクシヤフト2に枢着された
タイミングプーリ3、ベルトガイド16、及びベ
ルトプーリ4がそれぞれ同体的に回転する。駆動
側の前記タイミングプーリ3の回転によつてタイ
ミングベルト15を介して、カムシヤフト13に
枢着された従動側のタイミングプーリ14に回転
動力が伝達され、図示しないシリンダーの動弁手
段を作動させる。また前記ベルトプーリ4の回転
によつて、該ベルトプーリ4を構成する第1Vベ
ルトプーリ7及び第2Vベルトプーリ10に各々
懸架された図示しないVベルトを介して、冷却ポ
ンプ、或いはジエネレーターなど、その他自動車
に必要な各種補機の出力源として利用される。
〔実施例 2〕 第3図は本考案の変形実施例を示すものであつ
て、実施例1の前記ベルトプーリ4に於ける弾性
筒状体9及び第2Vベルトプーリ10を設けずに、
本実施例では前記第1Vベルトプーリ7とボス8
とを一体形成したVベルトプーリ18をクランク
シヤフト2に枢着すると共に、前記タイミングベ
ルトカバー12の下端部を前記Vベルトプーリ1
8の背後近接位置まで延長して形成し、且つ、こ
のVベルトプーリ18の軸方向後端部を覆うよう
に突出部20を形成し、さらに、前記Vベルトプ
ーリ18には騒音の緩和及び軽量化をはかるべく
適当な大きさの孔部17を形成した構造である。
尚、その他の構造については上記実施例1と同様
である。
〔考案の効果〕
本考案は叙上の構成を備えているので、下記の
如く優れた諸効果を顕著に発揮するものである。
a 1対のタイミングプーリ間に懸装されたタイ
ミングベルトを覆うためのカバーの下端部を、
クランクシヤフトに枢着せるベルトプーリの背
後位置まで延長して形成すると共に、前記クラ
ンクシヤフト側ベルトプーリの上方近傍で該プ
ーリの軸方向後端部を覆う突出部を形成してい
るので、タイミングベルトへの雨水の直接付着
を防止できると共に、タイミングベルトカバー
を伝つて来る雨水は突出部によりタイミングベ
ルトから遠ざけて排除されることになるから、
タイミングベルトへの雨水付着は防止され、こ
の雨水付着によつてタイミングベルトが劣化す
るといつた問題を確実に解消することができ
る。
また、エンジン本体のフロントカバーのベル
ト保護用突条端部に対して、クランクシヤフト
側の両プーリ間に設けられたベルトガイドをエ
ンジン側ベルトガイド部より大径に形成し且つ
近接させた構造であるから、前記ベルト保護用
突条部とベルトガイドとによつて、タイミング
プーリ及びその周囲が囲まれて外部から閉鎖さ
れることになる。これにより、タイヤにより跳
ね上げられた泥水などの浸入を確実に阻止し、
クランクシヤフト側のタイミングプーリ及びそ
の周囲に位置するタイミングベルトを防護し
て、優れたカバー効果を奏し得るものである。
b また上記の構造であるから、クランクシヤフ
トに枢着されたベルトプーリの構造に大きな自
由度が得られる。
即ち、従来のタイミングベルトカバー装置で
は、タイミングプーリ間に懸装されたタイミン
グベルトを確実に防護しようとすれば、ベルト
プーリの構造が自ずと制限されるが、本考案の
装置によれば、ベルトプーリとして第1図及び
第2図に示した如く第1Vベルトプーリと第2V
ベルトプーリを併設し、該第2ベルトプーリ
を締付けボルトによつて第1Vベルトプーリ側
に固設する場合でも、前記締付けボルトの取付
けスペースを充分に確保することが出来る。ま
た第3図に示した如く、孔部を形成したベルト
プーリを装着してもベルトガイドによつて充分
なシール機能を有し、クランクシヤフト側タイ
ミングプーリ付近のタイミングベルトを雨水や
塵埃等から確実に防護することが出来る。この
ようにベルトプーリの各種の構造に容易に対応
できるのでベルトプーリの構造の自由度が大き
く、ベルトプーリの種類を制限されない利点が
あると共に、且つ本来のカバー機能も充分に発
揮することの出来るものである。
c しかもタイミングベルトカバーの下端部を下
方に延長して形成すると共に、クランクシヤフ
ト側タイミングプーリの側部に設けたベルトガ
イドの外周をフロントカバーのベルト保護用突
条部位置まで延長して形成するだけで良いか
ら、製造が容易であつて従来のカバー装置に比
してコスト高を招来せず、従来例によつてはむ
しろ製造コストの低減を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断側面図、
第2図は第1図の要部正面図、第3図は本考案の
他の実施例を示す要部縦断側面図である。 1はエンジン本体、2はクランクシヤフト、3
はタイミングプーリ、3aはエンジン側ベルトガ
イド部、4はベルトプーリ、5はフロントカバ
ー、6はフロントカバーのベルト保護用突条部、
7は第1Vベルトプーリ、8はボス、9はゴム製
筒状体、10は第2Vベルトプーリ、11は締付
けボルト、12はタイミングベルトカバー、14
はタイミングプーリ、15はタイミングベルト、
16はベルトガイド、17は孔部、18はVベル
トプーリ、20は突出部、20aは張出部、20
bは戻り部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクシヤフトの軸端部にタイミングプーリ
    及びベルトプーリが枢着し固定されたエンジンに
    おいて、前記タイミングプーリとカムシヤフト側
    タイミングプーリ間に懸装されたタイミングベル
    トを覆うためのタイミングベルトカバーの下端部
    に、前記クランクシヤフト側ベルトプーリの上方
    近傍で該プーリの軸方向後端部を覆う突出部を形
    成し、さらに該突出部に連続した下端を前記クラ
    ンクシヤフト側ベルトプーリの背後位置まで延長
    して形成すると共に、エンジンのフロントカバー
    でクランクシヤフト突出軸部下方に形成されたベ
    ルト保護用突条端部に対して、前記クランクシヤ
    フト側両プーリ間に設けられたベルトガイドをエ
    ンジン側ベルトガイド部より大径に形成し且つ近
    接させたことを特徴とするエンジンのタイミング
    ベルトカバー装置。
JP6396684U 1984-04-28 1984-04-28 エンジンのタイミングベルトカバ−装置 Granted JPS60175994U (ja)

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JP6396684U JPS60175994U (ja) 1984-04-28 1984-04-28 エンジンのタイミングベルトカバ−装置

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JPS60175994U JPS60175994U (ja) 1985-11-21
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JP6396684U Granted JPS60175994U (ja) 1984-04-28 1984-04-28 エンジンのタイミングベルトカバ−装置

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JPH0545792Y2 (ja) * 1986-05-16 1993-11-26

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JPS5792016U (ja) * 1980-11-26 1982-06-07

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