JP2003074369A - エンジンのチェンカバー構造 - Google Patents

エンジンのチェンカバー構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランク軸に対するクランクプーリの取り付
け位置を変えることなくブローバイガスに対するチェン
カバーの容量を増加できるようにするとともに、オイル
シールへの異物の侵入を規制できるようにする。 【解決手段】 エンジン本体1の一端面に取り付けるチ
ェンカバー4にクランク軸6の先端部6aを挿入する挿
入孔6bを設ける。クランク軸6の先端部6aにクラン
クプーリ9を取り付け、挿入孔6bの内周面にオイル漏
れを規制すべくオイルシール10を設ける。さらに、チ
ェンカバー4内をオイルパン3内とオイルミスト捕集用
チャンバとしてのシリンダヘッドカバー2a内に連通す
る。また、チェンカバー4に軸方向に膨出する膨出部1
2を設けてチェンカバー4の容量を増加させると共に、
この膨出部12の側面の一部を周方向に沿ってクランク
プーリ9の鍔部外周面9aに近接させてオイルシール1
0への異物の侵入を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブローバイガスか
らオイルミストを除去するように構成されたエンジンに
関するものであり、特に、チェンカバー内をオイルミス
トの捕集のための空間として利用するようにしたエンジ
ンのチェンカバー構造に関するものである。
【0002】一般に、クランクケース内に排出されたブ
ローバイガスを、何ら処理せずにそのまま大気に放出す
ると大気が汚染されてしまう。このため、ブローバイガ
スをエンジンで燃焼させてブローバイガスに含まれてい
たオイルミストを除去することがなされている。
【0003】このような場合においては、ブローバイガ
ス中のオイル分を十分に除去した上で、ブローバイガス
をシリンダボア内に供給しないと、オイルの消費量が増
大するとともに、ブローバイガス中のオイルミストによ
ってエミッションが悪化することになる。そこで、ブロ
ーバイガスからオイルミストを捕集して除去し、捕集し
たオイルミストをオイルパンに戻すことがなされてい
る。例えば、オイルを捕集するためのチャンバを吸気系
とチェンカバー内との双方に連通させると共に、チェン
カバーをオイルパン又はクランクケースに連通させ、チ
ェンカバー及びチャンバによって回収されたオイルをオ
イルパンに戻すことがなされている。なお、この種の先
行技術としては、クランク軸とカムシャフトをチェンで
連動させ、チェンをシリンダブロックに設けた縦孔に通
すようにしたエンジンにおいて、チェンの外側一側に添
えた帯状のチェンガイドの両側に長さ方向に沿って突設
されたリップをシリンダブロックの縦孔側面に突き当て
て、縦孔をチェン室とブリーザー室とに分割するように
した「四サイクルエンジンのカムチェンガイド」(実公
平6−24600号公報)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、チェ
ンカバーとオイルミスト捕集用のチャンバとを利用する
と、ブローバイガスからオイルミストが捕集されるた
め、オイルの消費量が低減され、エンジンのエミッショ
ンが改善される。
【0005】しかし、オイルミストの捕集量は、チェン
カバーで捕集されたオイルミストと、チャンバで捕集さ
れたオイルミストとの総和であり、チェンカバーによる
オイルミストの捕集は、オイルミスト捕集用のチャンバ
によるオイルミストの捕集に対して補助的なものに過ぎ
ない。このため、エンジンの負荷及び回転数が増し、ブ
ローバイガスの流量が増加したときは、ブローバイガス
から捕集されるオイルミストの捕集量が不充分となるこ
とがある。そこで、チェンカバー内の容量を増加させ、
全体としてのオイルミストの捕集能力を増大することが
想定されるが、補機を駆動するためのクランクプーリが
チェンカバーの外側に配置されているため、チェンカバ
ーの容量をむやみに大きくすることはできない。このた
め、クランク軸の長さ、このクランク軸に対するクラン
クプーリの取り付け位置を変えて、オイルミストに対す
るチェンカバーの容量の不足を解消することが想定され
るが、エンジンの大型化、重量の増加を招くことになる
ため採用されていない。
【0006】また、クランク軸にクランクプーリを取り
付ける場合、図5に示すように、チェンカバー50とク
ランクプーリ52との対峙面に、互いに嵌合する凹部5
3と凸部54とを設けて、ラビリンス状のシール部を形
成し、このラビリンス状のシール部によって、クランク
軸51とチェンカバー50の孔55に装着されたオイル
シール56への異物の侵入を防止することがなされてい
る。しかし、クランクプーリ52のチェンカバー50側
と反対側面に、デカップルドダンパー等、性能を向上さ
せるための部品を取り付ける凹部が設けられているとき
は、その反対側にラビリンス状のシール部を形成する余
裕がなくなるため、ラビリンス状のシール部を形成して
オイルシール56を損傷から保護することができなくな
る。なお、図5において、57はコンロッド、58はシ
リンダボア、59はピストン、60はシリンダヘッド、
61は駆動スプロケット、62はタイミングチェンを示
す。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて案出されたもの
で、その目的は、クランク軸に対するクランクプーリの
取り付け位置を変えることなく、クランク軸にクランク
プーリを取り付け、その上で、ブローバイガスに対する
チェンカバーの容量を増加できるように構成するととも
に、オイルシールへの異物の侵入を規制できるように構
成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジン本体の一端面に取り付けるチェンカバーに挿入
孔を設けてこれにクランク軸の先端部を挿入すると共
に、前記クランク軸の先端部に、補機を駆動するための
クランクプーリを取り付け、前記挿入孔の内周面にオイ
ル漏れを規制すべくオイルシールを設け、さらに、前記
エンジン本体のブローバイガスをエンジン本体のクラン
クケース内から前記チェンカバー内を通じて吸気系に還
流するように構成したエンジンにおいて、前記チェンカ
バーにチェンカバーの容量を増加させるための膨出部を
前記クランクプーリを避けてクランクプーリの上方に少
なくとも1以上設け、この膨出部の側面の一部を前記ク
ランクプーリの周方向に沿ってクランクプーリの鍔部外
周面に対向させたエンジンのチェンカバー構造を提供す
るものである。
【0009】このようにすると、クランク軸の長さ、ク
ランク軸に対するクランクプーリの取り付け位置を変え
ることなく、クランクプーリ上方のチェンカバーの容量
が拡大されるので、チェンカバー内を上昇したブローバ
イガスの流速が低下し、ブローバイガスに対するチェン
カバーのオイルミスト捕集能力が向上する。また、膨出
部の側面の一部が前記クランクプーリの周方向に沿って
クランクプーリの鍔部外周面に対向しているので、オイ
ルシールへの異物の侵入が規制され、異物の侵入による
オイルシールの損傷が防止される。さらに、膨出部がチ
ェンカバーの断面係数を増加させて剛性を増大するので
チェンカバーの面振動が低減される。そして、オイル捕
集用チャンバによって残りのオイルミストが除去された
ブローバイガスが吸気系に還流されるので、オイルの消
費量が低減され、エンジンのエミッションが改善され
る。
【0010】さらに、請求項2記載の発明は、前記膨出
部にエンジン本体の一端面に支持される凹部を設け、こ
の凹部に外側からエンジンマウントブラケットを嵌め込
んでエンジン本体の一端面にボルト止めするように構成
したエンジンのチェンカバー構造を提供するものであ
る。
【0011】このようにすると、エンジン本体の一端面
に対するチェンカバーの結合面が増加し、剛性の高い重
量物であるエンジンマウントブラケットとチェンカバー
とが一緒にエンジン本体にボルト止めされるので、チェ
ンカバーの面振動が規制される。また、凹部によりチェ
ンカバー内で流路断面が縮小されるので、ブローバイガ
スの膨張、収縮によりオイルミストが捕集される。
【0012】また、請求項3記載の発明は、前記エンジ
ンマウントブラケットにエンジン本体の側方に配置され
た補機を着脱自在に取り付けるように構成されたエンジ
ンのチェンカバー構造を提供するものである。
【0013】すなわち、チェンカバーの凹部は、エンジ
ン本体の一端面にエンジンマウントブラケットとともに
ボルトによって固定され、このエンジンマウントブラケ
ットに補機が取り付けられるので、エンジンマウントブ
ラケットを補機に極力近づけることができ、チェンカバ
ーに無理な応力を掛けることなくエンジン本体の一端面
に補機を取り付けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4を参照して本
発明の一実施の形態を説明する。図1はクランク軸方向
から見たエンジンの側面図である。図1において、1は
エンジン本体、2はシリンダヘッド、3はオイルパンで
あり、エンジン本体1の一端面にチェンカバー4をボル
ト5,5,…により取り付けて、エンジン本体1の動力
伝達機構(後述する)を覆っている。
【0015】図2に図1のA−B−C−D−E−F−G
線断面を示す。図2に示されるように、チェンカバー4
の下部のオイルパン3側には、挿入孔6bが設けられて
いて、エンジン本体1のクランク軸6の先端部6aが挿
入されており、クランク軸6の先端部6aに、ボルト7
とキー8によりクランクプーリ9が固定される。クラン
クプーリ9のボス部外周面と挿入孔6bの内周面との間
には、チェンカバー4内からのオイル漏れを規制すべく
オイルシール10が設けられる。
【0016】前記チェンカバー4には、オイルシール1
0への異物の侵入を規制すべくシール部11が設けられ
る。シール部11は、クランク軸6の軸方向外側にチェ
ンカバー4を膨出させて形成された膨出部12の下側面
12aをクランクプーリ9の鍔部外周面9aに周方向に
沿って近接させて形成されたクリアランスS1と、前記
クランクプーリ9とチェンカバー4との対峙面間に形成
されたクリアランスS2とによって形成され、その絞り
効果によって、オイルシール10への異物の侵入を規制
する。
【0017】前記膨出部12は、クランク軸6に取り付
けられているクランクプーリ9との対峙面を除く他の部
分をクランク軸方向に膨出させて形成され、その容積
は、ブローバイガスGの流量に対応させてオイルミスト
を捕集できるようにするために、エンジン回転数とエン
ジン負荷とに基づいて決定される。また、チェンカバー
4の膨出部12及びチェンカバー4のクランクプーリ9
との対峙面には、剛性を向上し、オイルミストの捕集量
を増大するための凹陥部14,14,…とリブ15…と
が設けられる。
【0018】前記凹陥部14,14,…及びリブ15…
は、ブローバイガスGに対するチェンカバー4内の流路
断面をブローバイガスGの流れ方向において大小に変化
させてその膨張、収縮の繰り返しによりオイルミストを
捕集できるようチェンカバー4に配置されるとともに、
各位置でチェンカバー4の面振動に対する剛性を増加で
きるように配置される。
【0019】さらに、チェンカバー4のオイルパン3側
には、チェンカバー4内をオイルパン3内に連通させ
て、オイルパン3からチェンカバー4内にブローバイガ
スGを導入するためのオイルパン側連通口23が形成さ
れ、チェンカバー4のシリンダヘッドカバー2a側に、
チェンカバー4内からシリンダヘッドカバー2a内にブ
ローバイガスGを導入するためのシリンダヘッド側連通
口24が形成される。また、シリンダヘッドカバー2a
内とシリンダヘッド2の吸気ポート(図示せず)とは、
連通路(図示せず)を介して互いに連通される。
【0020】また、前記チェンカバー4には、エンジン
マウントブラケット16を取り付けるための凹部17が
設けられる。図3に示すように、前記凹部17は、エン
ジンマウントブラケット16を外側から嵌め込んで取り
付けることができるようにするために、チェンカバー4
の外側から内側に向かって窪ませて形成されている。図
2に示すように、前記凹部17は、エンジン本体1の一
端面から外側に向かって突出している取り付けボス1
8,18,…に支持されていて、エンジンマウントブラ
ケット16の取り付けボスのボルト挿通孔22,22,
…、凹部17の底面のボルト挿入孔19,19,…に挿
通するボルト20,20,…が、エンジン本体1の一端
面に設けられている取り付けボス18,18,…の螺子
孔21,21,…に螺入されたとき、エンジン本体1の
一端面に一体化される。
【0021】前記凹部17は、図1に示すように、補機
取り付け用のステー(例えば、ステアリングをアシスト
するための油圧モータを固定するためのステー)STを
エンジンマウントブラケット16に着脱自在に取り付け
るため、外側の一辺部が外向きに開端している。このた
め、補機の取り付けやメンテナンスが容易となる。な
お、図2において、25はコンロッド、26はシリンダ
ボア、27はピストンであり、図3において、STBは
エンジンをマウンティングするためのボルトである。
【0022】図4はチェンカバー4等を仮想線で表現し
てエンジン本体1の一端面に取り付けられている動力伝
達機構を示したものである。前記エンジンマウントブラ
ケット16に取り付けられるステーSTは、前記エンジ
ンマウントブラケット16の外側部にボルト(図示せ
ず)によって固定されたステー本体部STbと、このス
テー本体部STbから延出された補機取り付け部STa
とからなっている。前記補機取り付け部STaは、エン
ジン本体1、具体的には、シリンダヘッド2、シリンダ
ヘッド2とオイルパン3間のシリンダブロックとから成
るエンジン本体1の外側面に接合された状態で、シリン
ダヘッド2と、シリンダブロックとに形成された螺子孔
(図示せず)に螺合するボルトにより、エンジン本体1
に取り付けられる。そして、補機取り付け部STaの取
り付けボルト挿入孔(図示せず)をエンジン本体1の外
側面の螺子孔(図示せず)に合致させ且つ補機取り付け
部STaの取り付けボルト挿入孔に補機39の取り付け
ボルト挿入孔(図示せず)を合致させた状態で、これら
取り付けボルト挿入孔に取り付けボルトを挿入しなが
ら、取り付けボルトをエンジン本体1の外側面の螺子孔
に螺入して締結すると、補機39がエンジン本体1の外
側面と、エンジン本体1の一端面とに一体に取り付けら
れる。このように、エンジン本体1の外側面と、エンジ
ン本体1の一端面とにステーSTを取り付けて、ステー
STに補機39を取り付ける構造とすると、ステーST
の支持剛性が向上し、チェンカバー4の負担が大幅に減
少する。図4において、クランク軸6が回転駆動される
と、このクランク軸6に取り付けられた駆動スプロケッ
ト28,29が駆動され、タイミングチェン30とオイ
ルポンプ駆動用チェン31とが駆動される。タイミング
チェン30の駆動により、カムシャフト38はクランク
軸6の2回転当り1回転の割合で回転され、オイルポン
プ駆動用チェン31の駆動によりオイルポンプ(図示せ
ず)が駆動されてオイルがエンジン本体1の潤滑部へと
供給される。
【0023】図2において、シリンダボア26内の圧力
の上昇により、シリンダボア26とピストンリング28
との隙間からクランク室29に、そして、クランク室2
9からオイルパン3内にブローバイガスGが吹き抜け
る。オイルパン3内で発生したオイルミストはブローバ
イガスGに混入する。そして、オイルパン3内のブロー
バイガスGは、吸気ポート(図示せず)の吸入負圧によ
り、オイルパン側連通口23、チェンカバー4内、シリ
ンダヘッド側連通口24、オイルミスト捕集用チャンバ
としてのシリンダヘッドカバー2a内に導入される。こ
の間、流路断面の変化に対応した膨張、収縮の繰り返し
によりオイルミストが捕集される。
【0024】オイルミストが捕集された後、ブローバイ
ガスGは、シリンダヘッドカバー2a内に連通する連通
路(図示せず)からシリンダヘッド2の吸気ポート(図
示せず)に吸入され、燃焼用空気とともにシリンダボア
26に吸入される。シリンダヘッドカバー2a内で液化
したオイルは、シリンダヘッド側連通口24を通じてチ
ェンカバー4内へ排出され、チェンカバー4内で液化し
たオイルとともにオイルパン3内に戻され、前記したオ
イルポンプにより、再び、潤滑用として使用される。
【0025】一方、前記シール部11は、その絞り効果
によってオイルシール10への異物の侵入を阻止し、侵
入による損傷を防止する。この結果、オイル漏れが防止
される。もちろん、オイルシール10の寿命も増加す
る。また、前記凹部17、凹陥部14,14,…、リブ
15…は、チェンカバー4の剛性を増し、面振動に起因
した放射音を減少させる。特に、凹部17を、エンジン
本体1の一端面に支持させた状態で固定すると、チェン
カバー4の全体の剛性が向上するとともに、チェンカバ
ー4の共振点がずれるので、放射音が低減される。
【0026】なお、図4に示すように、チェンカバー4
の中央部近傍とエンジン本体1の一端面部の中央部近傍
とに、互いに重合する一対のリブ状の連結部32,32
を設け、これら連結部32,32同士をボルトで連結し
てもよい。このようにすると、チェンカバー4の全体的
な剛性が飛躍的に向上されてチェンカバー4の面振動が
規制される。また、前記連結部32に、エンジンマウン
トブラケット16をボルトにより締結する締結部(螺子
孔及びボルト通し孔)32aが設けられているので、エ
ンジンマウントブラケット16の締結剛性を向上するこ
とができる。
【0027】なお、本実施の形態にあって、前記クリア
ランスS1は、図1に示すように、左半分側にのみ設け
ずに全周に及んで形成し、ラビリンス効果を高めてもよ
い。もちろん、前記シール部11を形成する膨出部12
を1又は2以上設けて、前記クランクプーリ9の鍔部外
周面9aを取り囲むように前記したシール部11を形成
してもよい。この場合、膨出部12には、図1に示した
補機のプーリ33,34,35,36に巻き掛けられた
エンドレスベルト37を緩衝なく通過させるためのベル
ト通過部又は凹所(いずれも図示せず)が形成されるも
のとする。
【0028】また、オイル捕集用チャンバとしてのシリ
ンダヘッドカバー2aとは別に、さらに、シリンダヘッ
ドカバー2a内と吸気ポートとに連通するオイル捕集用
チャンバ(図示せず)を設けてもよい。オイル捕集用チ
ャンバ(図示せず)を設けたときは、このオイル捕集用
チャンバによって、最終的にオイルミストが取り除かれ
たブローバイガスが吸気ポートに吸入されるので、ブロ
ーバイガスの清浄化が飛躍的に向上され、オイルミスト
に起因したエミションが大幅に改善される。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したようにこの発明によれば
次の如き優れた効果を発揮する。請求項1記載の発明で
は、クランク軸の長さ、クランク軸に対するクランクプ
ーリの取り付け位置を変えることなく、チェンカバーの
容量が拡大されるので、ブローバイガスに対するチェン
カバーのオイルミスト捕集能力が向上する。また、膨出
部によってオイルシールへの異物の侵入を規制するクリ
アランスが形成されるので、異物の侵入によるオイルシ
ールの損傷が防止される。さらに、膨出部がチェンカバ
ーの剛性を増大するので、チェンカバーの面振動が低減
される。そして、オイルミストが捕集されたブローバイ
ガスを吸気系に還流するので、オイルの消費量が大幅に
低減され、エンジンのエミッションが大幅に改善され
る。
【0030】さらに、請求項2記載の発明では、エンジ
ン本体の一端面に対するチェンカバーの結合面が増加す
るので、チェンカバーの面振動が規制される。また、凹
部によりチェンカバー内で流路断面が縮小されるので、
ブローバイガスの膨張、収縮によりオイルミストが捕集
される。
【0031】また、請求項3記載の発明では、チェンカ
バーの凹部が、エンジン本体の一端面にボルトによって
固定されているので、チェンカバーに無理な応力を掛け
ることなく、エンジンマウントブラケットに補機を取り
付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るエンジンの側面図
である。
【図2】図1のA−B−C−D−E−F−G断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態に係るエンジンのエンジ
ン本体、チェンカバー及びエンジンマウントブラケット
の取り付け関係を示す解説斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るエンジン本体の一
端面に配置された動力伝達機構のレイアウトを示す解説
斜視図である。
【図5】従来例を示し、クランク軸方向に沿ったエンジ
ンの断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド 2a シリンダヘッドカバー(オイル捕集用チャンバ) 3 オイルパン 4 チェンカバー 6 クランク軸 6a クランク軸の先端部 6b 挿入孔 9 クランクプーリ 9a クランクプーリの鍔部外周面 10オイルシール 16 エンジンマウントブラケット S1 クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G015 BD13 BD26 BE03 BF05 BF08 CA13 DA01 DA06 DA11 EA11 EA26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体の一端面に取り付けるチェ
    ンカバーに挿入孔を設けてこれにクランク軸の先端部を
    挿入すると共に、前記クランク軸の先端部に、補機を駆
    動するためのクランクプーリを取り付け、前記挿入孔の
    内周面にオイル漏れを規制すべくオイルシールを設け、
    さらに、前記エンジン本体のブローバイガスをエンジン
    本体のクランクケース内から前記チェンカバー内を通じ
    て吸気系に還流するように構成したエンジンにおいて、 前記チェンカバーにチェンカバーの容量を増加させるた
    めの膨出部を前記クランクプーリを避けてクランクプー
    リの上方に少なくとも1以上設け、この膨出部の側面の
    一部を前記クランクプーリの周方向に沿ってクランクプ
    ーリの鍔部外周面に対向させたことを特徴とするエンジ
    ンのチェンカバー構造。
  2. 【請求項2】 前記膨出部にエンジン本体の一端面に支
    持される凹部を設け、この凹部に外側からエンジンマウ
    ントブラケットを嵌め込んでエンジン本体の一端面にボ
    ルト止めするように構成した請求項1記載のエンジンの
    チェンカバー構造。
  3. 【請求項3】 前記エンジンマウントブラケットに、エ
    ンジン本体の側方に配置された補機を取り付けるように
    構成された請求項2記載のエンジンのチェンカバー構
    造。
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