JPH01104848A - エアーバッグ用基布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エアーバッグ用基布に関する。

更に詳しくは、軽量、且つ柔軟で、収納性に優れるエア
ーバッグ用基布に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、各種交通機関、特に自動車の乗員保護用安全装置
として、エアーバッグシステムが実用化されつつある。

通常、エアーバッグは、耐熱性、難燃性、空気じゃ蔽性
などの向上の為、例えば、特開昭４９−４７６９２号公
報に示されるように、表面にゴムなどのニジストマーを
塗布、積層した基布を縫製、接着して作られる。エアー
バッグは作動する直前迄は、ステアリングホイールやイ
ンストルメントパネルなどの狭い場所に収納されており
、その収納容積は小さい程良いとされている。

しかるにエアーバッグとしての諸性症向上の為に塗布積
層されるエラストマーはある程度以上の厚さを必要とし
、しかも接触している基布の組織を固定し、自由な動き
を束縛する。これらの理由から、これ迄に使用されて来
たエアーバッグ用基布は、折りたたみ性が悪いことから
収納容積が大きくなるという問題点があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記、従来の問題点を解消し、かつエアーバ
ッグの機械特性を損うことなく、軽量且つ柔軟で折りた
たみ性が良゛く、収納容積の小さなエアーバッグを実現
せしめるものである。

【問題点を解決するための手段〕

本発明は、特定デニールの糸を使用し且つ、基布の構造
の緻密さを示すパフメーターであるカバーファクター（
以下にと記す）を限定することによつ達成される。

即ち本発明は、７５０デニール以下の糸から構成され、
織物密度（本／吋）と糸デニールの平方根の積から求め
られるカバーファクター（イ）が１５００以上であるこ
とを特徴とするエアバッグ用基布である。

本発明において、７５０デニール以下の糸を用いること
が基布を相対的に軽量且つ柔軟にする為に必要である。

基布の機械的特性を損わない範囲で細い糸を用いれば良
いが、通常は５０〜７５０ｄ。

好ましくは１５０〜６５０ｄの糸を用いれば良い。

又、基布のカバーファクター（６）ｔ　１５００以上と
する。基布の機械的特性、エアーバッグの特性、例えば
空気じゃ蔽性などを保持する上で必須である。ニジスト
マーを補助的に併用積層する場合は（イ）を小さく、ニ
ジストマーを併用しない場合は（転）を大きくすれば良
く、通常は１５００〜２５００、好ましくは１７００〜
２３００の範囲を選定すれば良い。

２５００を超える場合は、製織工程でのトラブルを生じ
易い。

ここで、基布の（６）は、例えば経糸密度（Ｎｗ　）及
びデニール（Ｄｗ）として、緯糸密度（Ｎｒ）及びデ＝
−ｋ　（ＤＦ　）とするとに＝　Ｎｗ　ｘ　＄＋　Ｎ　
ｘ　＄で求められる。基布が多軸の場合、各方向毎に算
出したＮｘＱ−の和を求めれば良い。

本発明に用いられる布帛を構成する繊維としては、例え
ば、ナイロン６．６６．４６などのポリアミド繊維；バ
ラフェニレンテレフタルアミド、及び芳香族エーテルと
の共重合体などに代表されるアラミドｆ５！維；ポリア
ルキレンテレフタレートに代表されるポリエステル繊維
；全芳香族ポリエステ／ｌ／繊維；ビニロン繊維；レー
ヨン繊維；超高分子量ポリエチレンなどのポリオレフィ
ン繊維；ポリオキシメチレン繊維；バラフエニレンサル
フオン、ポリサルフオンなどのサルフオン系繊維；ポリ
エーテルエーテルケトン繊維；炭素繊維などが挙げられ
、単独又は任意に併用使用すれば良い。

その他は、ガラス繊維、セラミック線維、金属繊維など
の無ＰＡ繊維を単独又は併用使用しても良い。

前記繊維には、原糸糸条の製造工程や加工工程での生産
性あるいは特性改良の為に通常使用されている各種添加
剤を含んでいても良い。例えば熱安定剤、酸化防止剤、
光安定剤、平滑剤、可塑剤、増粘剤、顔料、光沢付与剤
、難燃剤等を含んでも良い。

製織、エラストマー塗布など、次工程での加工特性を改
良する為に、加熱、糊付、樹脂加工などを施してらって
も良い。

基布の組織は、エアーバッグとしての要求特性を満足す
るものであれば良く、例えば、平織、格子織、斜子織な
どがあるが、これらに限定されるものではない。更に１
通常の織物を重ねても、予め多軸で製織した多軸織物を
用いても良い。

本発明の目的を有効なものとする為、基布単独でエアー
バッグを構成することが好ましいが、例えば空気じゃ蔽
性を更に高める為、又は縫着部を補強する為にニジスト
マーを副次的に全面あるいは部分的に積層しても良い。

あるいは、物理的な加圧圧縮、例えば加熱ロールなどで
、組織を緻密充填することで空気しや蔽性を改良しても
良い。

積層する場合のニジストマーは、エアーバッグとしての
不通気性、耐熱性、難燃性などの機能を付与できるもの
であれば良く、例えば、クロロプレンゴム、クロルスル
フォン化オレフィン、フッ素ゴムなどの含ハロゲンゴム
；塩化ビニル、塩素化オレフィン、フッ素樹脂などの含
ハロゲン樹脂などが好ましい。その他、リン系、ハロゲ
ン系、金属の水酸化物などの有機系及び無機系の難燃剤
を配合した他種エラストマー例えば、ウレタン樹脂、ア
クリル系樹脂などでも良く、２種以上の異種エラストマ
ーを混在、積層しても良い。

エラストマーの積層は、基布の少くとも片面に施されて
いるが、積層法はコーティング、ラミネートのいづれで
も良い。

基布の重量は、府に限定するものではないが、１００〜
２５０ｆ／ゴが好ましい。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に基づき説明する。尚、実施例中
の特性値の測定方法は、以下の通りである。

目　　　付　；　　ＪＩＳ　　Ｌ−１０９６単位面積当
たりの重量（ｆ／ａ／ｉ） 通気量：　ＪＩＳ　Ｌ−１０９６（Ａ法ン通過する空気
量（ＣＣ／ｃＩｉ／　ｓｅｅ　）剛軟度；ＪＩＳ　　Ｌ
−１０９６（４５°カンチレバー法）試料幅２ｃｍ 折り受性；基布２０Ｘ２０ｍを四ツ折りした時の嵩高さ
収納性のパラメーター 実施例１ ナイロン６６．２１０ｄの原糸を用いて、経及び緯密度
６６本／吋の平織物を作成した。得られた基布の特性は
第１表に示すように軽量、且つ柔軟で折り受性に優れる
ものである。

実施例２ ナイロン６６、４２０ｄの原糸を用いて、経及び緯密度
３７本／吋の平織物を作成した。得られた基布の特性は
第１表に示すように軽量且つ柔軟で折り受性に優れるも
のである。

比較例１ 実施例２の原糸を用いて、経及び緯密度３６本／吋の平
織物を作成した。第１表に示すように軽量且つ柔軟では
あるが、通気量がやや多く、空気じや画性に問題がある
。

比較例２ 実施例２において、７３０ｄの原糸を用いて織物を作成
した。空気しや画性には優れるものの、目付が大きく、
折り畳み性も悪い。

実施例３ 実施例１において、経及び緯密度６２本／吋の平織物を
作成した。次いで、一方のみを１５０℃に加熱した一対
の金属ロールにて、線圧３５　Ｋ１７ｃｍで加圧した。

得られた基布の特性は第１表に示すように軽量且つ柔軟
で、しかも空気しや画性にも優れるものである。

比較例３ ナイロン６６、８４０ｄの原糸を用いて、経及び緯密度
２４本／吋の平織物を作成した。次いで、この織物の片
面に、クロロプレンゴム溶剤溶液を塗布した。塗布量は
固型分換算９７１／ｙｌ　であった。１５０′ｃｘ１５
分加硫して得られたコーティング布の特性は第１表に示
すように、空気じゃ画性には優れるものの、目付が大き
く折り受性も良くない。

以下余白 〔発明の効果〕 本発明は、極めて柔軟で軽いエアーバッグ用基布であり
、エアーバッグの小型化、＠量化が可能となり、エアー
バッグによる乗員保護システムを普及促進させることが
できる。

特許出願人　旭化成工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ７５０デニール以下の糸から構成され、織物密度（本／
   吋）と糸デニールの平方根の積から求められるカバーフ
   ァクター（Ｋ）が１５００以上であることを特徴とする
   エアーバッグ用基布