JPH0782629A - エアバッグ - Google Patents
エアバッグInfo
- Publication number
- JPH0782629A JPH0782629A JP5223480A JP22348093A JPH0782629A JP H0782629 A JPH0782629 A JP H0782629A JP 5223480 A JP5223480 A JP 5223480A JP 22348093 A JP22348093 A JP 22348093A JP H0782629 A JPH0782629 A JP H0782629A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- ripstop
- woven fabric
- nylon
- air bag
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- Pending
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- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、エアバッグとして必要な機械的特性
を保持しつつ、軽量で風合いが柔らかく、また、収納性
にも優れた特に助手席に適したエアバッグを提供せんと
するものである。 【構成】本発明のエアバッグは、合成繊維織物からなる
ノンコートのエアバッグであり、該織物がリップストッ
プ組織の織物であり、かつ、リップストップ部交点の緯
糸打ち込みが同口１本入れであることを特徴とするもの
である。
を保持しつつ、軽量で風合いが柔らかく、また、収納性
にも優れた特に助手席に適したエアバッグを提供せんと
するものである。 【構成】本発明のエアバッグは、合成繊維織物からなる
ノンコートのエアバッグであり、該織物がリップストッ
プ組織の織物であり、かつ、リップストップ部交点の緯
糸打ち込みが同口１本入れであることを特徴とするもの
である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両衝突時に乗員の衝
撃を吸収し、その保護を図るエアバッグに関するもので
あり、さらに詳しくは、軽量で風合いが柔らかく、かつ
優れた収納性を有するエアバッグに関するものである。
撃を吸収し、その保護を図るエアバッグに関するもので
あり、さらに詳しくは、軽量で風合いが柔らかく、かつ
優れた収納性を有するエアバッグに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、自動車における乗員の安全確保の
ためのエアバッグの実用化が急速に高まりつつある。エ
アバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突の衝撃を受け
てセンサーが作動し、高温、高圧のガスを発生させ、こ
のガスによって、エアバッグを瞬間的に膨張させ、衝突
時に乗員の顔面、前頭部を保護しようとするものであ
る。
ためのエアバッグの実用化が急速に高まりつつある。エ
アバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突の衝撃を受け
てセンサーが作動し、高温、高圧のガスを発生させ、こ
のガスによって、エアバッグを瞬間的に膨張させ、衝突
時に乗員の顔面、前頭部を保護しようとするものであ
る。
【０００３】従来、エアバッグには３００〜１０００デ
ニールのナイロン６６またはナイロン６フィラメント糸
を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの
向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィ
ン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹脂
を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作られ
ていた。
ニールのナイロン６６またはナイロン６フィラメント糸
を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの
向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィ
ン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹脂
を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作られ
ていた。
【０００４】しかしながら、これらのエラストマー樹脂
を基布の片面に塗布、積層する際、一般に、ナイフコー
ト、ロールコート、リバースコートなどによるコーティ
ング方式が採用されているが、フィラメント織物で構成
されるエアバッグ基布に対しては、通常、クロロプレン
エラストマー樹脂の場合では、基布表面に９０〜１２０
g／ m2 塗布されており、かなり重く、風合いが粗硬
で、エアバッグ膨張時に、顔面が接触すると擦過傷を受
けることもあり好ましいものではなかった。また収納性
の面においても、折りたたみ難いという問題があった。
一方、クロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱
性、耐寒性の優れたシリコーンエラストマー樹脂の場合
では、塗布量が４０〜６０ g／ m2 で、軽量化しつつ、
風合い、収納性の面でもかなり向上してきたが、まだ十
分と言えないのが現状である。
を基布の片面に塗布、積層する際、一般に、ナイフコー
ト、ロールコート、リバースコートなどによるコーティ
ング方式が採用されているが、フィラメント織物で構成
されるエアバッグ基布に対しては、通常、クロロプレン
エラストマー樹脂の場合では、基布表面に９０〜１２０
g／ m2 塗布されており、かなり重く、風合いが粗硬
で、エアバッグ膨張時に、顔面が接触すると擦過傷を受
けることもあり好ましいものではなかった。また収納性
の面においても、折りたたみ難いという問題があった。
一方、クロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱
性、耐寒性の優れたシリコーンエラストマー樹脂の場合
では、塗布量が４０〜６０ g／ m2 で、軽量化しつつ、
風合い、収納性の面でもかなり向上してきたが、まだ十
分と言えないのが現状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグとして必
要な機械的特性を保持しつつ、軽量で風合いが柔らか
く、また、収納性にも優れた特に助手席に適したエアバ
ッグを提供するものである。
る従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグとして必
要な機械的特性を保持しつつ、軽量で風合いが柔らか
く、また、収納性にも優れた特に助手席に適したエアバ
ッグを提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次のような構成を有する。すなわち、本
発明のエアバッグは、合成繊維織物からなるノンコート
のエアバッグであり、該織物がリップストップ組織の織
物であり、かつ、リップストップ部交点の緯糸打ち込み
が同口１本入れであることを特徴とするものである。
成するために、次のような構成を有する。すなわち、本
発明のエアバッグは、合成繊維織物からなるノンコート
のエアバッグであり、該織物がリップストップ組織の織
物であり、かつ、リップストップ部交点の緯糸打ち込み
が同口１本入れであることを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】本発明におけるエアバッグを構成する合成繊維
としては、ナイロン６，ナイロン６６，ナイロン１２，
ナイロン４６およびナイロン６とナイロン６６の共重合
体、ナイロンにポリアルキレングリコール、ジカルボン
酸やアミン類などを共重合したポリアミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの
ホモポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成
する酸成分にイソフタル酸、５−ナトリウムスルホイソ
フタル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸な
どを共重合したポリエステル、パラフェニレンテレフタ
ルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合などに代表さ
れるアラミド繊維、レーヨン繊維、超高分子量ポリエチ
レン繊維、パラフェニレンサルフォン、ポリサルフォン
などのサルフォン系繊維、ポリエーテルケトン繊維、な
どからなる連続繊維を使用することができるが、耐衝撃
性が要求されるエアバッグ用としてはナイロン６または
ナイロン６６が特に好ましい。かかる連続繊維には、原
糸糸条の製造工程や加工工程での生産性あるいは、特性
改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでい
てもよい。たとえば、熱安定性、酸化防止剤、光安定
剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃
剤などを含有せしめることができる。
としては、ナイロン６，ナイロン６６，ナイロン１２，
ナイロン４６およびナイロン６とナイロン６６の共重合
体、ナイロンにポリアルキレングリコール、ジカルボン
酸やアミン類などを共重合したポリアミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの
ホモポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成
する酸成分にイソフタル酸、５−ナトリウムスルホイソ
フタル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸な
どを共重合したポリエステル、パラフェニレンテレフタ
ルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合などに代表さ
れるアラミド繊維、レーヨン繊維、超高分子量ポリエチ
レン繊維、パラフェニレンサルフォン、ポリサルフォン
などのサルフォン系繊維、ポリエーテルケトン繊維、な
どからなる連続繊維を使用することができるが、耐衝撃
性が要求されるエアバッグ用としてはナイロン６または
ナイロン６６が特に好ましい。かかる連続繊維には、原
糸糸条の製造工程や加工工程での生産性あるいは、特性
改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでい
てもよい。たとえば、熱安定性、酸化防止剤、光安定
剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃
剤などを含有せしめることができる。
【０００８】織物を構成する単繊維の強度は、エアバッ
グとしての機械的特性の面から８．５ g／デニール以
上、また単繊維の伸度は２０％以上がそれぞれ好まし
い。織物を構成する単繊維の繊度は特に制約を受けるも
のではないが、１〜８デニールの範囲が特に好ましい。
織物を構成する総繊度は、エアバッグとしての必要な機
械的特性を満足させる面から、２００〜１０００デニー
ルであることが好ましい。また、織物の組織としては、
リップストップ組織であることが、エアバッグとしての
機械的強力、特に高引裂強力の織物が得られるため好ま
しい。リップストップ糸は通常、地組織と同一の糸を複
数本並べて用いられるが、地組織の糸と異なる繊度の糸
を用いたり、また、地組織と異なる素材を用いることも
できる。該リップストップ組織のリップストップ部交点
の緯糸打ち込みが同口１本入れであることが特に好まし
い。緯糸を同口に１本ずつ入れることにより、最初の１
本を入れた後、次の１本が、最初に打ち込まれた緯糸を
リップストップ交点の経糸で押さえられた状態で打ち込
まれるため、緯糸の緩みが抑制され、品位の良好な織物
が得られる利点がある。これに対して、通常のリップス
トップ組織のリップストップ交点の織組織は、緯糸打ち
込みが同口２本入れであるため、最初の１本を入れた
後、次の１本が、最初に打ち込まれた緯糸をリップスト
ップ交点の経糸で押さえられない状態で打ち込まれるた
め、緯糸の緩みが生じ、品位面で好ましいものではなか
った。該リップストップ組織のカバーファクターは１５
００〜２５００であることが好ましい。合成繊維織物の
目付は２６０ g／ m2 以下、厚さは０．５mm以下である
ことが、エアバッグとしての軽量化、収納性の面で好ま
しく、またエアバッグとしての機械的強力、特に必要な
バースト圧を得るために、引張強力が１８０ g／３cm以
上、破断伸度が２０％以上、引裂強力が４０Kg以上であ
ることが好ましい。本発明の織物は特に助手席用のエア
バッグとして適したものであり、織物の通気度としては
１．０〜９．０cc／cm2 ／sec の範囲であることが特に
好ましい。
グとしての機械的特性の面から８．５ g／デニール以
上、また単繊維の伸度は２０％以上がそれぞれ好まし
い。織物を構成する単繊維の繊度は特に制約を受けるも
のではないが、１〜８デニールの範囲が特に好ましい。
織物を構成する総繊度は、エアバッグとしての必要な機
械的特性を満足させる面から、２００〜１０００デニー
ルであることが好ましい。また、織物の組織としては、
リップストップ組織であることが、エアバッグとしての
機械的強力、特に高引裂強力の織物が得られるため好ま
しい。リップストップ糸は通常、地組織と同一の糸を複
数本並べて用いられるが、地組織の糸と異なる繊度の糸
を用いたり、また、地組織と異なる素材を用いることも
できる。該リップストップ組織のリップストップ部交点
の緯糸打ち込みが同口１本入れであることが特に好まし
い。緯糸を同口に１本ずつ入れることにより、最初の１
本を入れた後、次の１本が、最初に打ち込まれた緯糸を
リップストップ交点の経糸で押さえられた状態で打ち込
まれるため、緯糸の緩みが抑制され、品位の良好な織物
が得られる利点がある。これに対して、通常のリップス
トップ組織のリップストップ交点の織組織は、緯糸打ち
込みが同口２本入れであるため、最初の１本を入れた
後、次の１本が、最初に打ち込まれた緯糸をリップスト
ップ交点の経糸で押さえられない状態で打ち込まれるた
め、緯糸の緩みが生じ、品位面で好ましいものではなか
った。該リップストップ組織のカバーファクターは１５
００〜２５００であることが好ましい。合成繊維織物の
目付は２６０ g／ m2 以下、厚さは０．５mm以下である
ことが、エアバッグとしての軽量化、収納性の面で好ま
しく、またエアバッグとしての機械的強力、特に必要な
バースト圧を得るために、引張強力が１８０ g／３cm以
上、破断伸度が２０％以上、引裂強力が４０Kg以上であ
ることが好ましい。本発明の織物は特に助手席用のエア
バッグとして適したものであり、織物の通気度としては
１．０〜９．０cc／cm2 ／sec の範囲であることが特に
好ましい。
【０００９】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例中のエアバッグの目付、厚さ、引
張強力、破断伸度、引裂強力、通気度を下記の方法によ
りを測定した。
明する。なお、実施例中のエアバッグの目付、厚さ、引
張強力、破断伸度、引裂強力、通気度を下記の方法によ
りを測定した。
【００１０】目付 ：ＪＩＳ Ｌ１０９６、６．４．
２により求めた。
２により求めた。
【００１１】厚さ ：ＪＩＳ Ｌ１０９６、６．５に
より求めた。
より求めた。
【００１２】引張強力：ＪＩＳ Ｌ１０９６、６．１
２．１．Ａ法（ストリップ法）により求めた。
２．１．Ａ法（ストリップ法）により求めた。
【００１３】破断伸度：ＪＩＳ Ｌ１０９６、６．１
２．１．Ａ法（ストリップ法）により求めた。
２．１．Ａ法（ストリップ法）により求めた。
【００１４】引裂強力：ＪＩＳ Ｌ１０９６、６．１
５．４Ｃ法（トラペゾイド法）により求めた。
５．４Ｃ法（トラペゾイド法）により求めた。
【００１５】通気度 ：ＪＩＳＬ １０９６、６．２
７．１Ａ法により求めた。 カバーファクター：経糸繊度の平方根と経糸密度の積と
緯糸繊度の平方根と緯糸密度の積との和 実施例１ 総繊度８４０デニール、１３６フィラメント、強度９．
０ g／デニール、伸度２５％のナイロン６６フィラメン
ト糸を地糸およびリップストップ糸２本に使用し、図１
に示すリップストップ部の緯糸打ち込みが同口１本入れ
で、経糸ならびに緯糸密度とも３２本／インチ、リップ
ストップピッチが１／２インチのリップストップ織物を
製織し、常法により精練、乾燥、中間セットし、ノンコ
ートのエアバッグを得た。これらのエアバッグ基布を評
価した結果を第１表に示した。
７．１Ａ法により求めた。 カバーファクター：経糸繊度の平方根と経糸密度の積と
緯糸繊度の平方根と緯糸密度の積との和 実施例１ 総繊度８４０デニール、１３６フィラメント、強度９．
０ g／デニール、伸度２５％のナイロン６６フィラメン
ト糸を地糸およびリップストップ糸２本に使用し、図１
に示すリップストップ部の緯糸打ち込みが同口１本入れ
で、経糸ならびに緯糸密度とも３２本／インチ、リップ
ストップピッチが１／２インチのリップストップ織物を
製織し、常法により精練、乾燥、中間セットし、ノンコ
ートのエアバッグを得た。これらのエアバッグ基布を評
価した結果を第１表に示した。
【００１６】実施例２ 総繊度４２０デニール、７２フィラメント、強度９．０
g／デニール、伸度２５％のナイロン６６フィラメント
糸を地糸およびリップストップ糸２本に使用し、図１に
示すリップストップ部の緯糸打ち込みが同口１本入れ
で、経糸ならびに緯糸密度とも４６本／インチ、リップ
ストップピッチが１／２インチのリップストップ織物を
製織し、常法により精練、乾燥、中間セットし、ノンコ
ートのエアバッグを得た。これらのエアバッグ基布を評
価した結果を表１に示した。
g／デニール、伸度２５％のナイロン６６フィラメント
糸を地糸およびリップストップ糸２本に使用し、図１に
示すリップストップ部の緯糸打ち込みが同口１本入れ
で、経糸ならびに緯糸密度とも４６本／インチ、リップ
ストップピッチが１／２インチのリップストップ織物を
製織し、常法により精練、乾燥、中間セットし、ノンコ
ートのエアバッグを得た。これらのエアバッグ基布を評
価した結果を表１に示した。
【００１７】比較例１ 実施例１と同様のナイロン６６フィラメント糸を地糸お
よびリップストップ糸２本に使用し、図２に示すリップ
ストップ部の緯糸打ち込みが同口２本入れで、経糸なら
びに緯糸密度とも３２本／インチ、リップストップピッ
チが１／２インチのリップストップ織物を製織し、常法
により精練、乾燥、中間セットし、ノンコートのエアバ
ッグを得た。これらのエアバッグ基布を評価した結果を
表１に示した。 比較例２ 実施例１と同様のナイロン６６フィラメント糸を使用
し、経糸ならびに緯糸密度とも３２本／インチの平組織
の織物を製織し、常法により精練、乾燥、中間セット
し、ノンコートのエアバッグを得た。これらのエアバッ
グ基布を評価した結果を表１に示した。
よびリップストップ糸２本に使用し、図２に示すリップ
ストップ部の緯糸打ち込みが同口２本入れで、経糸なら
びに緯糸密度とも３２本／インチ、リップストップピッ
チが１／２インチのリップストップ織物を製織し、常法
により精練、乾燥、中間セットし、ノンコートのエアバ
ッグを得た。これらのエアバッグ基布を評価した結果を
表１に示した。 比較例２ 実施例１と同様のナイロン６６フィラメント糸を使用
し、経糸ならびに緯糸密度とも３２本／インチの平組織
の織物を製織し、常法により精練、乾燥、中間セット
し、ノンコートのエアバッグを得た。これらのエアバッ
グ基布を評価した結果を表１に示した。
【００１８】比較例３ 実施例２と同様のナイロン６６フィラメント糸を地糸お
よびリップストップ糸２本に使用し、図２に示すリップ
ストップ部の緯糸打ち込みが同口２本入れで、経糸なら
びに緯糸とも４６本／インチ、リップストップピッチが
１／２インチのリップストップ織物を製織し、常法によ
り精練、乾燥、中間セットし、ノンコートのエアバッグ
を得た。これらのエアバッグ基布を評価した結果を表１
に示した。
よびリップストップ糸２本に使用し、図２に示すリップ
ストップ部の緯糸打ち込みが同口２本入れで、経糸なら
びに緯糸とも４６本／インチ、リップストップピッチが
１／２インチのリップストップ織物を製織し、常法によ
り精練、乾燥、中間セットし、ノンコートのエアバッグ
を得た。これらのエアバッグ基布を評価した結果を表１
に示した。
【００１９】
【表１】 表１から明らかなように、比較例１および比較例３のリ
ップストップ部の緯糸打ち込み同口２本入れのものは、
緯糸の緩みが生じ、品位が不良であった。比較例２の平
組織のものは品位面は問題ないが、引裂強力が低いもの
であった。これに対して本発明品はリップストップ部の
緯糸の緩みがなく、品位が良好であり、引裂強力も高
く、特に助手席用エアバッグとして必要な通気度１．０
〜９．０cc／cm2 ／sec の範囲にあり好ましいものであ
った。
ップストップ部の緯糸打ち込み同口２本入れのものは、
緯糸の緩みが生じ、品位が不良であった。比較例２の平
組織のものは品位面は問題ないが、引裂強力が低いもの
であった。これに対して本発明品はリップストップ部の
緯糸の緩みがなく、品位が良好であり、引裂強力も高
く、特に助手席用エアバッグとして必要な通気度１．０
〜９．０cc／cm2 ／sec の範囲にあり好ましいものであ
った。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、エアバッグとしての必
要な機械的強力を保持しつつ、柔軟、軽量で収納性に優
れた特に助手席用に適したエアバッグを提供でき、また
従来のコーティングを施したものに比べて、安価なエア
バッグを提供可能になり、エアバッグによる乗員保護シ
ステムを普及促進させることができる。
要な機械的強力を保持しつつ、柔軟、軽量で収納性に優
れた特に助手席用に適したエアバッグを提供でき、また
従来のコーティングを施したものに比べて、安価なエア
バッグを提供可能になり、エアバッグによる乗員保護シ
ステムを普及促進させることができる。
【図１】本発明のリップストップ交点の緯糸打ち込みが
同口１本入れエアバッグの平面図である。
同口１本入れエアバッグの平面図である。
【図２】従来のリップストップ交点の緯糸打ち込みが同
口２本入れエアバッグの平面図である。
口２本入れエアバッグの平面図である。
１…経糸方向 ２…緯糸方向 ３…リップストップ部 ４…地組織部
Claims (6)
- 【請求項１】 合成繊維織物からなるノンコートのエア
バッグにおいて、該織物がリップストップ組織の織物で
あり、かつ、リップストップ部交点の緯糸打ち込みが同
口１本入れであることを特徴とするエアバッグ。 - 【請求項２】 合成繊維織物がポリアミド繊維からなる
織物であることを特徴とする請求項１記載のエアバッ
グ。 - 【請求項３】 ポリアミド繊維がナイロン６６またはナ
イロン６繊維であることを特徴とする請求項２記載のエ
アバッグ。 - 【請求項４】 合成繊維の引張強力が８．５ g／デニー
ル以上、破断伸度が２０％以上であることを特徴とする
請求項１記載のエアバッグ。 - 【請求項５】 合成繊維の単糸繊度が１〜８デニール、
総繊度が２００〜１０００デニール、カバーファクター
が１５００〜２５００のリップストップ組織の織物であ
ることを特徴とする請求項１記載のエアバッグ。 - 【請求項６】 合成繊維織物の目付が２６０ g／ m2 以
下、厚さが０．５mm以下、引張強力が１８０ g／３cm以
上、破断伸度が２０％以上、引裂強力が４０Kg以上、通
気度が１．０〜９．０cc／cm2 ／sec であることを特徴
とする請求項１記載のエアバッグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5223480A JPH0782629A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5223480A JPH0782629A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | エアバッグ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0782629A true JPH0782629A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16798798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5223480A Pending JPH0782629A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | エアバッグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0782629A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100281756B1 (ko) * | 1998-02-05 | 2001-02-15 | 구광시 | 울팩용포지의제조방법. |
| CN103504670A (zh) * | 2013-09-30 | 2014-01-15 | 苏州潮盛印花制版实业有限公司 | 一种易上色针织面料 |
| CN103764886A (zh) * | 2011-09-01 | 2014-04-30 | 5.11公司 | 具有机械拉伸纤维的防撕裂织物 |
| US11441245B2 (en) | 2011-09-01 | 2022-09-13 | 5.11, Inc. | Rip-stop fabric with mechanical stretch fibers |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP5223480A patent/JPH0782629A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100281756B1 (ko) * | 1998-02-05 | 2001-02-15 | 구광시 | 울팩용포지의제조방법. |
| CN103764886A (zh) * | 2011-09-01 | 2014-04-30 | 5.11公司 | 具有机械拉伸纤维的防撕裂织物 |
| US9637845B2 (en) | 2011-09-01 | 2017-05-02 | 5.11, Inc. | Rip-stop fabric with mechanical stretch fibers |
| US11441245B2 (en) | 2011-09-01 | 2022-09-13 | 5.11, Inc. | Rip-stop fabric with mechanical stretch fibers |
| US11559093B2 (en) | 2011-09-01 | 2023-01-24 | 5.11, Inc. | Pants with rip-stop and mechanical stretch |
| CN103504670A (zh) * | 2013-09-30 | 2014-01-15 | 苏州潮盛印花制版实业有限公司 | 一种易上色针织面料 |
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