本発明は、CTLA-4を特異的に認識する新規の単一ドメイン抗体(sdAb)(以下、「抗CTLA-4 sdAb」とも呼ばれる)、及びその抗体変異体(例えば、抗CTLA-4 sdAb、例えば、重鎖のみ抗体(HCAb)、完全長抗体に融合した抗CTLA-4 sdAb、Fab、scFvを含む、より大きなタンパク質もしくはポリペプチド、または抗CTLA-4 sdAbを含む多重特異性抗原結合タンパク質(MABP))、及びCTLA-4関連疾患、例えば、がんを治療するためのそれらの使用を提供する。
一本鎖抗体(sdAb)は、単一単量体抗体可変ドメイン、例えば、重鎖可変ドメイン(VHH)を有する従来の4鎖抗体と異なり、これは、軽鎖の助けを借りることなく抗原に対して高親和性を示すことができる。ラクダ科動物のVHHは、おおよそ15kDの分子量を有する最小の機能的抗原結合断片として知られる。
従って、本発明の一態様は、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む単離抗CTLA-4構築物を提供する。単離抗CTLA-4構築物は、例えば、抗CTLA-4 sdAb(例えば、天然またはヒト化)、一緒に融合した本明細書に記載の複数の抗CTLA-4 sdAbを含むポリペプチド、Fc断片(例えば、ヒトIgG1 Fc)に融合した本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含むHCAb、または完全長抗体(例えば、抗PD-1抗体、または抗PD-L1抗体)もしくは重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む抗原結合断片に融合した本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含むMABPであり得る。抗CTLA-4構築物は、単一特異性または多重特異性(例えば、二重特異性)、一価または多価(例えば、二価)であり得る。
組成物(例えば、医薬組成物)、抗CTLA-4 sdAb部分を含む構築物を含むキット及び製造品、抗CTLA-4 sdAb部分を含む構築物の作製方法、ならびに抗CTLA-4 sdAb部分を含む構築物を用いたCTLA-4関連疾患(例えば、がん)の治療方法も提供される。
I.定義
「細胞傷害性Tリンパ球関連抗原-4」、「CTLA-4」、「CTLA4」、「CTLA-4抗原」、及び「CD152」(例えば、Murata(1999)AM.J.Pathol.155:453-460を参照されたい)という用語は、交換可能に使用され、ヒトCTLA-4の変異体、アイソフォーム、種ホモログ、及びCTLA-4との少なくとも1つの共通エピトープを有するアナログを含む(例えば、Balzano(1992)InJ.Cancer Suppl.7:28-32を参照されたい)。従って、本発明の抗CTLA-4構築物は、ある特定の場合には、ヒト以外の種に由来するCTLA-4、またはヒトCTLA-4に構造的に関連する他のタンパク質(例えば、ヒトCTLA-4ホモログ)と交差反応し得る。他の場合には、抗CTLA-4構築物は、ヒトCTLA-4に対して完全に特異的であり得、種または他の種類の交差反応性を示さない場合がある。
「ヒトCTLA-4」という用語は、ヒト配列CTLA-4、例えば、Genbank受託番号NP_005205を有するヒトCTLA-4の完全アミノ酸配列を指す。ヒトCTLA-4配列は、例えば、保存された突然変異または非保存領域中の突然変異を有することによってGenbank受託番号NP_005205のヒトCTLA-4と異なる場合があり、CTLA-4は、Genbank受託番号NP_005205のヒトCTLA-4と実質的に同じ生物学的機能を有する。例えば、ヒトCTLA-4の生物学的機能は、本開示の抗CTLA-4構築物によって特異的に結合されるCTLA-4の細胞外ドメイン中にエピトープを有することであり、またはヒトCTLA-4の生物学的機能は、T細胞活性の調節である。
「エピトープ」という用語は、抗体へ特異的に結合できるタンパク質決定基を意味する。エピトープは通常、アミノ酸や糖側鎖といった分子の化学的活性表面群から構成され、かつ通常は特異的な電荷特性だけでなく、特異的な三次元構造特性を有する。立体配座及び非立体配座エピトープは、変性溶媒存在下で後者ではなく前者への結合が失われることで区別される。
「B7リガンド」という用語は、本明細書で使用する場合、CTLA-4に対するリガンドである分子のB7ファミリーのメンバー(すなわち、CTLA-4に結合することができる分子のB7ファミリーのメンバー)を指すことを意図する。B7リガンドの例は、B7-1及びB7-2である。ヒトB7-1(CD80)のアミノ酸及びDNA配列は、それぞれ、Genbank受託番号NP_005182及びNM_005191で開示される。ヒトB7-2(CD86)(アイソフォーム1)のアミノ酸及びDNA配列は、それぞれ、Genbank受託番号NP_787058及びNM_175862で開示され;ヒトB7-2(CD86)(アイソフォーム2)のアミノ酸及びDNA配列は、それぞれ、Genbank受託番号NP_008820及びNM_006889で開示される。
本明細書で使用する場合、「治療」または「治療すること」は、臨床結果を含む有益なまたは所望の結果を得るためのアプローチである。本発明の目的では、有益なまたは所望の結果としては、以下:疾患から生じる1つ以上の症状を緩和すること、疾患範囲を縮小すること、疾患を安定化すること(例えば、疾患の悪化の予防または遅らせること)、疾患の拡散(例えば、転移)を予防または遅らせること、疾患の再発を予防または遅らせること、疾患の進行を遅延または遅らせること、疾患状態を改善すること、疾患の寛解(部分的なまたは完全な)を提供すること、疾患を治療するために必要な1つ以上の他の薬物適用の用量を低下させること、疾患の進行を遅らせること、生活の質を向上させること、及び/または生存を延長することの1つ以上が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、「治療」によって包含されるのは、がんの病理学的結果の縮小である。本発明の方法は、治療のこれらの態様のいずれか1つ以上を企図する。
「予防する」という用語、及び「予防した」、「予防すること」などの同様の言葉は、疾患または状態、例えば、がんの再発の可能性を予防、阻害、または低減するためのアプローチを示す。それは、疾患もしくは状態の再発を遅らせること、または疾患もしくは状態の症状の再発を遅らせることも指す。本明細書で使用する場合、「予防」及び同様の言葉は、疾患または状態の再発の前に、疾患または状態の強度、効果、症状、及び/または負担を軽減することも含む。
本明細書で使用する場合、がんの発症を「遅らせること」とは、疾患の発症を引き延ばす、妨害する、遅らせる、妨げる、安定化する、及び/または延期することを意味する。この遅延は、治療する疾患及び/または個体の病歴に応じて時間の長さを変化させることであると言える。がんの発症を「遅延する」方法は、方法を用いない場合と比較して、所定の時間枠で疾患発症の可能性を低下させる及び/または所定の時間枠で疾患の程度を軽減する方法である。そのような比較は、典型的には、統計的に有意な数の個体を用いた臨床研究に基づいている。がんの発症は、コンピューター断層撮影(CATスキャン)、磁気共鳴画像法(MRI)、腹部超音波検査、凝固試験、動脈造影、または生検を含むが、これらに限定されない標準方法を用いて検出可能であり得る。また、発症とは、最初は検出不可能であり得るがんの進行のことであってもよく、発生、再発、及び開始が含まれる。
本明細書で使用される「有効量」という用語は、特定の疾病、状態または疾患を治療する、例えば、その症状の1つ以上を改善、緩和、軽快、及び/または遅延させるのに十分な薬剤または薬剤の組み合わせの量を指す。がんを引き合いに出す場合、有効量は、腫瘍が退縮するか、及び/または腫瘍の増殖速度が低下するか(腫瘍増殖の抑制等)、または他の望ましくない細胞増殖が予防もしくは遅延されるのに十分な量を含む。いくつかの実施形態では、有効量は、発症を遅延させるのに十分な量である。いくつかの実施形態では、有効量は、再発を予防するかまたは遅延させるのに十分な量である。有効量は、1回または複数回の投与によって投与することができる。薬物または組成物の有効量は、(i)がん細胞の数を減少させる、(ii)腫瘍のサイズを低減させる、(iii)がん細胞が末梢器管に浸潤するのを阻害、遅延、ある程度まで緩徐化及び好ましくは停止させる、(iv)腫瘍の転移を阻害する(すなわち、ある程度まで緩徐化し、好ましくは停止させる)、(v)腫瘍の成長を阻害する、(vi)腫瘍の発現及び/または再発を予防または遅延させる、及び/または(vii)がんに伴う症状の1つ以上をある程度まで緩和することができる。
本明細書で使用する場合、「個体」または「対象」は、ヒト、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、げっ歯類または霊長類を含むが、これらに限定されない哺乳動物を指す。いくつかの実施形態では、個体は、ヒトである。
「抗体」、「抗原結合部分」、または「抗体部分」という用語は、それらの最も広い意味で用いられ、所望の抗原結合活性を示す限り、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、完全長抗体及びその抗原結合断片を含むが、これらに限定されない種々の抗体構造を包含する。
基本的な4鎖抗体単位は、2つの同一な軽(L)鎖及び2つの同一な重(H)鎖で構成されるヘテロ四量体糖タンパク質である。IgM抗体は、J鎖と呼ばれる付加的ポリペプチドを伴った5つの基本へテロ四量体単位からなり、10の抗原結合部位を含有するが、一方、IgA抗体は、2~5つの基本的な4鎖単位からなり、これは重合して、J鎖と組み合わせて多価集合体を形成し得る。IgGの場合、4鎖単位は、一般的に約150,000ダルトンである。各L鎖は、1つの共有ジスルフィド結合によりH鎖と連結されるが、一方、2つのH鎖は、H鎖アイソタイプに依存して、1つ以上のジスルフィド結合により互いに連結される。H及びL鎖は、各々、規則的な間隔の鎖内ジスルフィド架橋も有する。各H鎖は、N末端に可変ドメイン(VH)と、その後にα及びγ鎖の各々では3つの定常ドメイン(CH)ならびにμ及びεアイソタイプでは4つのCHドメインを有する。各L鎖は、N末端に可変ドメイン(VL)と、その後にその他端に定常ドメインを有する。VLは、VHと共に整列され、CLは、重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)と整列される。特定のアミノ酸残基が、軽鎖及び重鎖可変ドメイン間の界面を形成すると考えられる。VH及びVLの対合は一緒になって、単一の抗原結合部位を形成する。異なるクラスの抗体の構造及び特性に関しては、例えば、Basic and Clinical Immunology,8th Edition,Daniel P.Sties,Abba I.Terr and Tristram G.Parsolw (eds),Appleton & Lange,Norwalk,Conn,1994,page 71and Chapter 6を参照されたい。任意の脊椎動物種からのL鎖は、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、カッパ及びラムダと呼ばれる2つの明白に異なる型のうちの1つに割り当てられ得る。それらの重鎖の定常ドメイン(CH)のアミノ酸配列によって、免疫グロブリンは、異なるクラスまたはアイソタイプに割り当てられ得る。それぞれα、δ、ε、γ、及びμと呼ばれる重鎖を有する5つのクラスの免疫グロブリン:IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMがある。γ及びαクラスは、CH配列及び機能の相対的に小さな差に基づいてさらにサブクラスに分けられ、例えば、ヒトは、以下のサブクラスを発現する:IgG1、IgG2A、IgG2B、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2。
「重鎖のみ抗体」または「HCAb」という用語は、重鎖を含むが、4鎖抗体で通常見られる軽鎖が欠けている機能的抗体を指す。ラクダ科動物(例えば、ラクダ、ラマ、またはアルカパ)は、HCAbを産生することが知られている。
「単一ドメイン抗体」または「sdAb」という用語は、3つの相補性決定領域(CDR)を有する単一抗原結合ポリペプチドを指す。sdAbのみは、対応するCDR含有ポリペプチドと対合せずに抗原に結合することができる。場合によっては、単一ドメイン抗体は、ラクダ科動物のHCAbから操作されており、それらの重鎖可変ドメインは、「VHH」(重鎖抗体の重鎖の可変ドメイン)とも本明細書で呼ばれる。ラクダ科動物のsdAbは、公知の最小抗原結合抗体断片の1つである(例えば、Hamers-Casterman et al.,Nature 363:446-8(1993);Greenberg et al.,Nature 374:168-73(1995);Hassanzadeh-Ghassabeh et al.,Nanomedicine(Lond),8:1013-26(2013)を参照されたい)。基本的なVHHは、N末端からC末端までの以下の構造:FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4を有し、ここで、FR1~FR4は、フレームワーク領域1~4をそれぞれ指し、CDR1~CDR3は、相補性決定領域1~3を指す。
「単離された」抗体(または構築物)は、その作製(例えば、天然または組み換え)環境の構成成分から特定、単離、及び/または回収されたものである。単離されたポリペプチドは、その作製環境からの他の全ての構成成分と関連しないのが好ましい。その作製環境の混入汚染構成成分、例えば、組み換えトランスフェクト細胞から生じるものは、典型的には、抗体の研究、診断、または治療への使用を妨げる物質であり、それらには、酵素、ホルモン、及び他のタンパク質性溶質または非タンパク質性溶質が含まれ得る。好ましい実施形態では、ポリペプチドは、(1)例えば、Lowry法で測定した場合に、抗体の95重量%を超えるまで、いくつかの実施形態では、99重量%を超えるまで、(2)スピニングカップシークエネーターを使用して、N末端または内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を得るのに十分な程度まで、または(3)クマシーブルーまたは好ましくは銀染色を用いた非還元条件または還元条件下でのSDS-PAGEによって均一になるまで精製される。単離された抗体(または構築物)には、抗体の天然の環境の少なくとも1つの構成成分は存在しないことになるため、組み換え細胞内にインサイチュ抗体が含まれる。しかしながら、通常は、単離されたポリペプチド、抗体、または構築物は、少なくとも1つの精製ステップにより調製されることになる。
抗体の「可変領域」または「可変ドメイン」とは、抗体の重鎖または軽鎖のアミノ末端ドメインを指す。重鎖及び軽鎖の可変ドメインは、それぞれ、「VH」及び「VL」と呼ばれ得る。これらのドメインは、一般的に、(同じクラスの他の抗体に対して)抗体の最も可変な部分であり、抗原結合部位を含有している。ラクダ科の種に由来する重鎖のみ抗体は、「VHH」と呼ばれる単一重鎖可変領域を有する。従って、VHHは、特殊型のVHである。
「可変」という用語は、可変ドメインのあるセグメントが抗体の間の配列で広範囲に異なる、という事実を指す。Vドメインは、抗原結合を媒介し、特定抗体の、その特定抗原に関する特異性を定義する。しかしながら、可変性は、可変ドメインの全スパンを通して均一に分布しない。代わりに、可変性は、軽鎖及び重鎖の両可変ドメイン内の相補性決定領域(CDR)または超可変領域(HVR)と呼ばれる3つのセグメントに集中している。可変ドメインの、より高度に保存されている部分は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。自然の重鎖及び軽鎖の可変ドメインは各々、4つのFR(大部分はβシート立体配置をとり、3つのCDRにより連結される)を含み、これは、βシート構造を連結し、いくつかの場合には、その一部を構成するループを形成する。各鎖中のCDRは、FR領域により密に接近して一緒に保持され、他の鎖からのCDRと共に、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する(Kabat et al.,Sequences of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,MD(1991)を参照されたい)。定常ドメインは、抗体と抗原の結合に直接関与しないが、抗体依存的細胞性細胞傷害性の関与といったような種々のエフェクター機能を示す。
「モノクローナル抗体」という用語は、本明細書で使用する場合、実質的に均一な抗体の集団から得られる抗体を指し、すなわち、集団を構成する個々の抗体は、少量で存在し得る可能性のある天然に生じる突然変異及び/または翻訳後修飾(例えば、異性化、アミド化)を除いて、同一である。モノクローナル抗体は、高度に特異的であり、単一の抗原部位に向けられる。典型的に異なる決定基(エピトープ)に対して向けられる異なる抗体を含むポリクローナル抗体調製物とは異なり、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一決定基に対して向けられる。それらの特異性に加えて、モノクローナル抗体は、それらが、他の免疫グロブリンによって夾雑されないハイブリドーマ培養により合成されるという点で有益である。「モノクローナル」という修飾語は、実質的に均一な抗体集団から得られる抗体の特徴を指し、任意の特定の方法による抗体作製が必要であると解釈されるべきではない。例えば、本発明に従って使用するモノクローナル抗体は、種々の技術で作製されてよく、例えば、ハイブリドーマ方法(例えば、Kohler and Milstein.,Nature 256:495-97(1975);Hongo et al.,Hybridoma,14(3):253-260(1995)、Harlow et al.,Antibodies:A Laboratory Manual,(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988);Hammerling et al.,in:Monoclonal Antibodies and T-Cell Hybridomas 563-681(Elsevier,N.Y.,1981))、組み換えDNA方法(例えば、米国特許第4,816,567号を参照されたい)、ファージ提示技術(例えば、Clackson et al.,Nature 352:624-628(1991)を参照されたい);Marks et al.,J.Mol.Biol.222:581-597(1992);Sidhu et al.,J.Mol.Biol.338(2):299-310(2004);Lee et al.,J.Mol.Biol.340(5):1073-1093(2004);Fellouse,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101(34):12467-12472(2004);及びLee et al.,J.Immunol.Methods284(1-2):119-132(2004)、ならびに、ヒト免疫グロブリン配列をコードするヒト免疫グロブリンの座位または遺伝子の一部または全部を有する、ヒトまたはヒト様抗体を動物に産生させる技術(例えば、WO1998/24893;WO1996/34096;WO1996/33735;WO1991/10741;Jakobovits et al.,PNAS USA 90:2551(1993);Jakobovits et al.,Nature 362:255-258(1993);Bruggemann et al.,Year in Immunol.7:33(1993);米国特許第5,545,807号;同第5,545,806号;同第5,569,825号;同第5,625,126号;同第5,633,425号;及び同第5,661,016号;Marks et al.,Bio/Technology10:779-783(1992);Lonberg et al.,Nature 368:856-859(1994);Morrison,Nature 368:812-813(1994);Fishwild et al.,Nature Biotechnol.14:845-851(1996);Neuberger,Nature Biotechnol.14:826(1996);及びLonberg and Huszar,Intern.Rev.Immunol.13:65-93(1995)を参照されたい)が挙げられる。
「ネイキッド抗体」という用語は、細胞傷害部分または放射標識に抱合されていない抗体を指す。
「完全長抗体」、「無傷抗体」、または「全抗体」という用語は、交換可能に使用され、抗体断片とは対照的に、その実質的に無傷な形態の抗体を指す。具体的には、完全長4鎖抗体は、Fc領域を含む重鎖及び軽鎖を伴うものを含む。完全長重鎖のみ抗体は、重鎖(例えば、VHH)及びFc領域を含む。定常ドメインは、天然配列の定常ドメイン(例えば、ヒト天然配列の定常ドメイン)またはそのアミノ酸配列変異体であり得る。場合によっては、無傷抗体は、1つ以上のエフェクター機能を有し得る。
「抗体断片」または「抗原結合断片」は、無傷抗体の一部、好ましくは、無傷抗体の抗原結合及び/または可変領域を含む。抗体断片の例としては、Fab、Fab’、F(ab’)2及びFv断片;ダイアボディ;線状抗体(米国特許第5,641,870号、実施例2;Zapata et al.,Protein Eng.8(10):1057-1062(1995)を参照されたい);一本鎖抗体分子;単一ドメイン抗体(例えば、VHH)、及び抗体断片から形成される多重特異性抗体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。抗体のパパイン消化は、「Fab」断片と呼ばれる2つの同一な抗原結合断片、及び残余「Fc」断片(この名称は容易に結晶化する能力を反映している)を産生した。Fab断片は、H鎖の可変領域ドメイン(VH)及び1つの重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)を伴う完全L鎖からなる。各Fab断片は、抗原結合に関して一価であり、すなわち、それは単一の抗原結合部位を有する。抗体のペプシン処理は、単一大型F(ab’)2断片を生じるが、これは、異なる抗原結合活性を有する2つのジスルフィド結合Fab断片におおよそ対応し、依然として抗原に架橋し得る。Fab’断片は、抗体ヒンジ領域からの1つ以上のシステインを含めてCH1ドメインのカルボキシ末端に2~3の付加的残基を有することでFab断片と異なる。Fab’-SHは、定常ドメインのシステイン残基(複数可)が遊離チオール基を有するFab’に関する本明細書中での呼称である。F(ab’)2抗体断片は、元来、それらの間にヒンジシステインを有するFab’断片の対として産生された。抗体断片の他の化学的カップリングも既知である。
Fc断片は、ジスルフィドにより一緒にまとめられた両方のH鎖のカルボキシ末端部分を含む。抗体のエフェクター機能は、Fc領域(特定の細胞型で見い出されるFc受容体(FcR)によっても認識される領域)中の配列により決定される。
「定常ドメイン」という用語は、抗原結合部位を含む、免疫グロブリンの他の部分である可変ドメインと比較して、より保存されたアミノ酸配列を有する免疫グロブリン分子の部分を指す。定常ドメインは、重鎖のCH1、CH2、及びCH3ドメイン(総称して、CH)、及び軽鎖のCHL(またはCL)ドメインを含む。
いかなる哺乳類に由来する抗体(免疫グロブリン)の「軽鎖」も、その定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて明確に区別される、カッパ(κ)及びラムダ(λ)と呼ばれる2タイプの1つに割り当てられ得る。
「Fv」は、完全な抗原認識及び結合部位を含有する最小の抗体断片である。この断片は、堅く、非共有的に会合した1つの重鎖及び1つの軽鎖可変領域ドメインの二量体からなる。これら2つのドメインのフォールディングから、抗原結合のためのアミノ酸残基に寄与し、抗体に抗原結合特異性を付与する6つの超可変ループ(各々H及びL鎖からの3つのループ)を生じる。しかしながら、単一可変ドメイン(または抗原に特異的な3つのCDRのみを含むFvの半分)でさえ、完全結合部位より低い親和性ではあるが、抗原を認識し、結合する能力を有する。
「一本鎖Fv」(「sFv」または「scFv」とも略される)は、単一ポリペプチド鎖に連結されるVH及びVL抗体ドメインを含む抗体断片である。好ましくは、sFvポリペプチドはさらに、VH及びVLドメイン間にポリペプチドリンカーを含み、これは、抗原結合のために望ましい構造をsFvに形成させる。sFvの概説については、Pluckthun in The Pharmacology of Monoclonal Antibodies,vol.113,Rosenburg and Moore eds.,Springer-Verlag,New York,pp.269-315(1994)を参照されたい。
本明細書に記載の抗体の「機能的断片」は、無傷抗体の部分を含み、一般的に、無傷抗体の抗原結合領域もしくは可変領域、または改変されたFcR結合能を保持するもしくは有する抗体のFc領域を含む。抗体断片の例としては、線状抗体、一本鎖抗体分子、及び抗体断片から形成される多重特異性抗体が挙げられる。
「ダイアボディ」という用語は、Vドメインの鎖内対合ではなく鎖間対合が達成され、それにより二価断片、すなわち2つの抗原結合部位を有する断片を生じるよう、VH及びVLドメイン間に短いリンカー(約5~10残基)を有するsFv断片(前段落を参照)を構築することにより調製される小抗体断片を指す。二重特異性ダイアボディは、2つの抗体のVH及びVLドメインが異なるポリペプチド鎖上に存在する2つの「交差」sFv断片のヘテロ二量体である。ダイアボディは、例えば、EP404,097;WO93/11161;Hollinger et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:6444-6448(1993)により詳細に記載されている。
本明細書のモノクローナル抗体としては具体的には「キメラ」抗体(免疫グロブリン)が挙げられ、これにおいて、重鎖及び/または軽鎖の一部が、特定の種に由来するかまたは特定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体における、対応する配列と同一または相同であり、一方、当該鎖(複数可)の残りの部分は、別の種に由来するかまたは別の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体における、対応する配列と同一または相同であり、そのような抗体の断片についても、それらが所望の生物学的活性を示す限り、抗体の場合と同様である(米国特許第4,816,567号;Morrison et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA、81:6851-6855(1984))。「ヒト化抗体」は、「キメラ抗体」のサブセットとして使用される。
非ヒト(例えば、ラマまたはラクダ)抗体の「ヒト化」型は、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小配列を含有するキメラ抗体である。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)であり、ここで、レシピエントのCDR(以下に定義される)に由来する残基は、所望の特異性、親和性、及び/または能力を有するマウス、ラット、ウサギ、ラクダ、ラマ、アルカパ、または非ヒト霊長類などの非ヒト種(ドナー抗体)のCDRに由来する残基で置換される。場合によっては、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク(「FR」)残基は、対応する非ヒト残基で置換される。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体にもドナー抗体にも見られない残基を含んでよい。これらの改変を、抗体性能(例えば、結合親和性)をさらに洗練させるために作製してもよい。一般的に、ヒト化抗体は、実質的に全てまたは少なくとも1つ、及び典型的に2つの可変ドメインを含み、それにおいて超可変ループの全てまたは実質的に全てが非ヒト免疫グロブリン配列のものに対応し、FR領域の全てまたは実質的に全てがヒト免疫グロブリン配列のものであるが、FR領域は、抗体性能(例えば、結合親和性、異性化、免疫原性など)を改善する1つ以上の個々のFR残基の置換を含み得る。FRにおけるこれらのアミノ酸置換の数は、典型的には、H鎖におけるわずか6つ、及びL鎖におけるわずか3つである。ヒト化抗体は、場合により、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも部分、典型的にヒト免疫グロブリンのものも含む。さらなる詳細については、例えば、Jones et al.,Nature 321:522-525(1986);Riechmann et al.,Nature 332:323-329(1988);及びPresta,Curr.Op.Struct.Biol.2:593-596(1992)を参照されたい。また、例えば、Vaswani and Hamilton,Ann.Allergy,Asthma & Immunol.1:105-115(1998);Harris,Biochem.Soc.Transactions 23:1035-1038(1995);Hurle and Gross,Curr.Op.Biotech.5:428-433(1994);ならびに米国特許第6,982,321号及び同第7,087,409号を参照されたい。
「ヒト抗体」は、ヒトにより産生された抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を保有し、及び/または、本明細書で開示するヒト抗体を作製するための技術のいずれかを使用して作製された抗体である。ヒト抗体のこの定義では、具体的には、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体が除外される。ヒト抗体を、当該技術分野において公知の種々の技術(ファージ提示ライブラリーを含む)を使用して産生することができる。Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.,227:381(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.,222:581(1991)。また、ヒトモノクローナル抗体の調製のために利用可能な方法が、Cole et al.,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,p.77(1985);Boerner et al.,J.Immunol.,147(1):86-95(1991)に記載される。また、van Dijk and van de Winkel,Curr.Opin.Pharmacol.,5:368-74(2001)を参照されたい。ヒト抗体は、抗原攻撃に応答してそのような抗体を産生するように改変されているが、しかしながら、その内因性遺伝子座が無能になっているトランスジェニック動物(例えば、免疫化ゼノマウス)に対して抗原を投与することにより調製することができる(例えば、XENOMOUSE(商標)技術に関する米国特許第6,075,181号及び同第6,150,584号を参照されたい)。また、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術を介して生成されるヒト抗体に関しては、例えば、Li et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,103:3557-3562(2006)を参照されたい。
「超可変領域」、「HVR」、または「HV」という用語は、本明細書で使用する場合、配列が超可変である、及び/または構造的に定義されたループを形成する、抗体可変ドメインの領域を指す。一般的に、単一ドメイン抗体は、3つのHVR(またはCDR):HVR1(またはCDR1)、HVR2(またはCDR2)、及びHVR3(またはCDR3)を含む。HVR3(またはCDR3)は、3つのHVRのうち最も高い多様性を示し、抗体に優れた特異性を付与するうえで特異な役割を果たすと考えられている。例えば、Hamers-Casterman et al.,Nature 363:446-448(1993);Sheriff et al.,Nature Struct.Biol.3:733-736(1996)を参照されたい。
「相補性決定領域」または「CDR」という用語は、Kabatシステムで定義されるように、超可変領域を指すように使用される。Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health SerVice,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991)を参照されたい。
多くのHVR描写が本明細書において使用され、包含される。Kabatの相補性決定領域(CDR)は、配列可変性に基づき、最も共通して使用される(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991))。Chothiaは、代わりに、構造的ループの位置を指す(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901-917(1987))。AbM HVRは、KabatのHVRとChothiaの構造的ループの間での妥協を表わし、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアにより使用される。「接触」HVRは、利用可能な複雑な結晶構造の分析に基づく。これらのHVRの各々からの残基を以下の表1に指摘する。
HVRは以下の通りの「伸長HVR」:VL内に、24~36または24~34(L1)、46~56または50~56(L2)、及び89~97または89~96(L3)、ならびに、VH内に、26~35(H1)、50~65または49~65(H2)、及び93~102、94~102、または95~102(H3)を含み得る。可変ドメイン残基を、Kabat et al.,supraに従って、これらの定義の各々について番号付けする。
単一ドメイン抗体(例えば、VHH)のアミノ酸残基は、Riechmann and Muyldermans,J.Immunol.Methods 2000 Jun 23;240(1-2):185-195の論文においてラクダ科動物に由来するVHHドメインに適用されるように、Kabat et al.(“Sequence of proteins of immunological interest”,US Public Health Services,NIH Bethesda,MD,Publication No.91)によって与えられたVHドメインに関する一般的な番号付けに従って番号付けされる。この番号付けに従うと、VHHのFR1は、1位~30位のアミノ酸残基を含み、VHHのCDR1は、31位~35位のアミノ酸残基を含み、VHHのFR2は、36位~49位のアミノ酸残基を含み、VHHのCDR2は、50位~65位のアミノ酸残基を含み、VHHのFR3は、66位~94位のアミノ酸残基を含み、VHHのCDR3は、95位~102位のアミノ酸残基を含み、VHHのFR4は、103位~113位のアミノ酸残基を含む。これに関して、VHドメイン及びVHHドメインに関して当該技術分野で既知のように、CDRそれぞれにおけるアミノ酸残基の総数は変わる可能性があり、Kabat番号付けで示されるアミノ酸残基の総数に対応していなくてもよい(すなわち、Kabat番号付けによる1つ以上の位置が実際の配列で占められていなくてもよく、または実際の配列が、Kabat番号付けで可能な数より多くのアミノ酸残基を含有していてもよい)ことに留意すべきである。
「Kabatにおける可変ドメイン残基番号付け」または「Kabatにおけるアミノ酸位置番号付け」という表現、及びそのバリエーションは、Kabat et al.,supraにおいて抗体の編集での重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインについて使用される番号付けシステムを指す。この番号付けシステムを使用し、実際の直鎖アミノ酸配列は、可変ドメインのFRまたはHVRの短縮、またはその中への挿入に対応するより少ないまたは追加のアミノ酸を含み得る。例えば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52の後の単一アミノ酸挿入(Kabatに従った残基52a)及び重鎖FR残基82の後の挿入残基(例えば、Kabatに従った残基82a、82b、及び82cなど)を含み得る。残基のKabat番号付けは、「標準的な」Kabat番号付け配列を伴う抗体の配列の相同性の領域でのアライメントにより所与の抗体について決定することができる。
本明細書で別段の指定がない限り、免疫グロブリン重鎖における残基の番号付けは、Kabat et al.,supraと同様のEUインデックスのものである。「Kabatと同様のEUインデックス」とは、ヒトIgG1 EU抗体の残基番号付けを指す。
「フレームワーク」または「FR」残基は、本明細書で定義されるHVR残基以外の可変ドメイン残基である。
「ヒトコンセンサスフレームワーク」または「アクセプターヒトフレームワーク」は、ヒト免疫グロブリンVLまたはVHフレームワーク配列の選択において最も共通して生じるアミノ酸残基を表わすフレームワークである。一般的に、ヒト免疫グロブリンVLまたはVH配列の選択は、可変ドメイン配列のサブグループからである。一般的に、配列のサブグループは、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD.(1991)におけるサブグループである。例は、VLについて、サブグループは、Kabat et al.,supraにおけるサブグループカッパI、カッパII、カッパIII、またはカッパIVであり得る。さらに、VHについて、サブグループは、Kabat et al.におけるサブグループI、サブグループII、サブグループIIIであり得る。あるいは、ヒトコンセンサスフレームワークは、上に由来し得るが、それにおいて特定の残基、例えば、ヒトフレームワーク残基が、ドナーフレームワーク配列を種々のヒトフレームワーク配列のコレクションと整列することにより、ドナーフレームワークとのその相同性に基づいて選択される場合などである。ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークに「由来する」アクセプターヒトフレームワークは、その同じアミノ酸配列を含み得る、またはそれは、既存のアミノ酸配列変化を含み得る。いくつかの実施形態では、既存のアミノ酸変化の数は、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、または2以下である。
「親和性成熟した」抗体は、その1つ以上のCDRにおいて1つ以上の変化を有する抗体であり、それらの変化(複数可)を持たない親抗体と比較して、抗原に対する抗体の親和性の改善がもたらされる抗体である。いくつかの実施形態では、親和性成熟した抗体は、標的抗原に対してナノモル、さらにはピコモルの親和性を有する。親和性成熟した抗体は、当該技術分野で公知の手順により作製される。例えば、Marks et al.,Bio/Technology10:779-783(1992)には、VHドメインとVLドメインのシャッフリングによる親和性成熟が記載されている。CDR及び/またはフレームワーク残基のランダムな突然変異誘発は、例えば:Barbas et al.,Proc Nat.Acad.Sci.USA 91:3809-3813(1994);Schier et al.,Gene 169:147-155(1995);Yelton et al.,J.Immunol.155:1994-2004(1995);Jackson et al.,J.Immunol.154(7):3310-9(1995);及びHawkins et al.,J.Mol.Biol.226:889-896(1992)に記載されている。
本明細書で使用する場合、「特異的に結合する」、「特異的に認識する」、または「特異的である」という用語は、測定可能で再現性のある相互作用、例えば、標的と抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)の間での結合を指し、それは、生物学的分子を含む分子の異種集団の存在において標的の存在を決定可能である。例えば、標的(エピトープであり得る)に特異的に結合する抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)は、より大きな親和性、アビディティを伴い、より容易に、及び/またはそれが他の標的に結合するよりも大きな持続時間を伴いこの標的に結合する抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)である。いくつかの実施形態では、無関係な標的への抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)の結合の程度は、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)により測定される通り、標的への抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)の結合の約10%未満である。いくつかの実施形態では、標的に特異的に結合する抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)は、≦10-5M、≦10-6M、≦10-7M、≦10-8M、≦10-9M、≦10-10M、≦10-11M、または≦10-12Mの解離定数(Kd)を有する。いくつかの実施形態では、抗原結合タンパク質は、異なる種からのタンパク質間で保存されているタンパク質上のエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、特異的結合は、排他的な結合を含み得るが、それを要求しない。
「特異性」という用語は、抗原の特定のエピトープに対する抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)の選択的認識を指す。天然抗体は、例えば、単一特異性である。「多重特異性」という用語は、本明細書で使用する場合、抗原結合タンパク質が、ポリエピトープ特異性を有する(すなわち、1つの生物学的分子上の2つ、3つ、もしくはそれ以上の異なるエピトープに特異的に結合することができる、または2つ、3つ、もしくはそれ以上の異なる生物学的分子上のエピトープに特異的に結合することができる)ことを指す。「二重特異性」は、本明細書で使用する場合、抗原結合タンパク質が2つの異なる抗原結合特異性を有することを指す。別段の指定がない限り、二重特異性抗体によって結合した抗原を表記した順番は任意である。すなわち、例えば、「抗CTLA-4/PD-1」、「抗PD-1/CTLA-4」、「CTLA-4×PD-1」、「PD-1×CTLA-4」、「PD-1/CTLA-4」、「CTLA-4/PD-1」、「PD-1-CTLA-4」、及び「CTLA-4-PD-1」という用語は、CTLA-4及びPD-1の両方を特異的に認識する二重特異性抗体を指すように交換可能に使用され得る。「単一特異性」という用語は、本明細書で使用する場合、各々が同じ抗原の同じエピトープに結合する1つ以上の結合部位を有する抗原結合タンパク質(例えば、sdAb)を指す。
「価」という用語は、本明細書で使用する場合、抗原結合タンパク質における特定の数の結合部位の存在を指す。例えば、天然抗体または完全長抗体は、2つの結合部位を有し、二価である。このように、「三価」、「四価」、「五価」、及び「六価」という用語は、抗原結合タンパク質における2つの結合部位、3つの結合部位、4つの結合部位、5つの結合部位、及び6つの結合部位の存在をそれぞれ指す。
「抗体エフェクター機能」は、抗体のFc領域(天然配列Fc領域またはアミノ酸配列変異体Fc領域)に起因するそれらの生物学的活性を指し、抗体アイソタイプに伴い変動する。抗体エフェクター機能の例としては、以下:C1q結合及び補体依存的細胞傷害;Fc受容体結合;抗体依存的細胞媒介性細胞傷害(ADCC);食作用;細胞表面受容体(例えば、B細胞受容体)のダウンレギュレーション;及びB細胞活性化が挙げられる。「低下または最小化」抗体エフェクター機能は、野生型または非改変抗体から少なくとも50%(あるいは、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%)だけ低下されるものを意味する。抗体エフェクター機能の決定は、当業者により容易に決定可能かつ測定可能である。好ましい実施形態では、補体結合の抗体エフェクター機能、補体依存的細胞傷害、及び抗体依存的細胞傷害が影響を受ける。いくつかの実施形態では、エフェクター機能は、グルコシル化を除去する定常領域中の突然変異(例えば、「エフェクターなし突然変異」)を通じて除去される。一態様では、エフェクターなし突然変異は、CH2領域中のN297AまたはDANA突然変異(D265A+N297A)である。Shields et al.,J.Biol.Chem.276(9):6591-6604(2001)。あるいは、低下または除去されたエフェクター機能をもたらす追加の突然変異は、K322A及びL234A/L235A(LALA)を含む。あるいは、エフェクター機能は、産生技術、例えば、グリコシル化しない宿主細胞(例えば、E.coli)またはそれにおいてエフェクター機能を促進する際に無効もしくは効果が低い変化したグリコシル化パターンをもたらす宿主細胞における発現などを通じて低下または除去することができる(例えば、Shinkawa et al.,J.Biol.Chem.278(5):3466-3473(2003))。
「抗体依存的細胞媒介性細胞傷害」またはADCCは、細胞傷害の形態を指し、それにおいて特定の細胞傷害性細胞(例えば、ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、及びマクロファージ)上に存在するFc受容体(FcR)上に結合した分泌Igによって、これらの細胞傷害性エフェクター細胞が抗原を持つ標的に特異的に結合し、続いて細胞毒素を用いて標的細胞を殺すことが可能になる。抗体は細胞傷害性細胞を「武装」し、この機構による標的細胞の死滅のために必要とされる。ADCC、NK細胞を媒介するための一次細胞は、FcγRIIIだけを発現するのに対し、単球は、FcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIを発現する。造血細胞上でのFc発現が、Ravetch and Kinet,Annu.Rev.Immunol.9:457-92(1991)の464頁の表3にまとめられている。目的の分子のADCC活性を評価するために、インビトロADCCアッセイ(例えば、米国特許第5,500,362号または同第5,821,337号に記載されるものなど)を実施してもよい。そのようなアッセイのための有用なエフェクター細胞は、末梢血単核球細胞(PBMC)及びナチュラルキラー(NK)細胞を含む。あるいは、または加えて、目的の分子のADCC活性を、インビボで(例えば、動物モデル、例えば、Clynes et al.,PNAS USA 95:652-656(1998)に開示されるものなど)評価してもよい。
本明細書において「Fc領域」という用語は、免疫グロブリン重鎖のC末端領域(天然配列Fc領域及び変異体Fc領域を含む)を定義するために使用される。免疫グロブリン重鎖のFc領域の境界は変動し得るが、ヒトIgG重鎖Fc領域は、通常、位置Cys226のアミノ酸残基から、またはPro230から、そのカルボキシ末端まで伸展すると定義される。Fc領域のC末端リジン(EU番号付けシステムによる残基447)を、抗体の産生もしくは精製の間に、または抗体の重鎖をコードする核酸の組み換え操作により除去してもよい。従って、無傷抗体の組成物は、全てのK447残基が除去された抗体集団、K447残基が除去されていない抗体集団、及びK447残基を伴う及び伴わない抗体の混合物を有する抗体集団を含み得る。本明細書に記載の使用のための適当な天然配列Fc領域は、ヒトIgG1、IgG2(IgG2A、IgG2B)、IgG3、及びIgG4を含む。
「Fc受容体」または「FcR」は、抗体のFc領域に結合する受容体を記載する。好ましいFcRは、天然配列ヒトFcRである。さらに、好ましいFcRは、IgG抗体(ガンマ受容体)に結合し、FcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIサブクラス(これらの受容体の対立遺伝子変異体及び選択的スプライシング形態を含む)を含み、FcγRII受容体は、FcγRIIA(「活性化受容体」)及びFcγRIIB(「阻害受容体」)を含み、それらは、主に細胞質ドメインにおいて異なる、類似のアミノ酸配列を有する。活性化受容体FcγRIIAは、その細胞質ドメインにおいて免疫受容体チロシンに基づく活性化モチーフ(ITAM)を含む。阻害受容体FcγRIIBは、その細胞質ドメインにおいて免疫受容体チロシンに基づく阻害モチーフを含む(M.Daeron,Annu.Rev.Immunol.15:203-234(1997)を参照されたい)。FcRsは、以下において概説される:Ravetch and Kinet,Annu.Rev.Immunol.9:457-92(1991);Capel et al.,Immunomethods 4:25-34(1994);及びde Haas et al.,J.Lab.Clin.Med.126:330-41(1995)。他のFcR(今後、同定されるであろうものを含む)が、本明細書中の「FcR」という用語により包含される。
「Fc受容体」または「FcR」は、また、新生児受容体FcRnを含み、それは、胎児への母親のIgGの転移に関与する。Guyer et al.,J.Immunol.117:587(1976)及びKim et al.,J.Immunol.24:249(1994)。FcRnへの結合を測定する方法が公知である(例えば、Ghetie and Ward,Immunol.Today 18:(12):592-8(1997);Ghetie et al.,Nature Biotechnology 15(7):637-40(1997);Hinton et al.,J.Biol.Chem.279(8):6213-6(2004);WO2004/92219(Hinton et al.)を参照されたい)。インビボでのFcRnへの結合及びヒトFcRn高親和性結合ポリペプチドの血清中半減期を、例えば、ヒトFcRnを発現するトランスジェニックマウスもしくはトランスフェクションされたヒト細胞株において、または変異体Fc領域を有するポリペプチドを投与された霊長類において評価することができる。WO2004/42072(Presta)には、FcRへの結合を改善または減弱させた抗体変異体が記載される。また、Shields et al.,J.Biol.Chem.9(2):6591-6604(2001)を参照されたい。
「補体依存性細胞傷害」または「CDC」は、補体の存在における標的細胞の溶解を指す。古典的補体経路の活性化は、その同種抗原に結合した(適切なサブクラスの)抗体への補体系(C1q)の第1成分の結合により開始される。補体活性化を評価するために、CDCアッセイ(例えば、Gazzano-Santoro et al.,J.Immunol.Methods 202:163(1996)に記載される)を実施してもよい。変化したFc領域アミノ酸配列及び増加または減少したC1q結合能を伴う抗体変異体が、米国特許第6,194,551B1号及びWO99/51642に記載されている。それらの特許公報の内容は、具体的に、参照することによって本明細書に組み込まれる。また、Idusogie et al.J.Immunol.164:4178-4184(2000)を参照されたい。
「結合親和性」は、一般的に、分子(例えば、抗体)の単一結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)の間での非共有結合的な相互作用の合計の強度を指す。別段の指定がない限り、本明細書で使用する場合、「結合親和性」は、結合対のメンバーの間での1:1の相互作用を反映する内因性の結合親和性を指す。結合親和性は、Kd、Koff、Kon、またはKaによって示すことができる。「Koff」という用語は、本明細書で使用する場合、動態選択の機構から決定される、抗体/抗原複合体からの抗体(または抗原結合ドメイン)の解離についてのoff速度定数を指すことを意図し、s-1の単位で表される。「Kon」という用語は、本明細書で使用する場合、抗体(または抗原結合ドメイン)が抗原に会合して、抗体/抗原複合体を形成するon速度定数を指すことを意図し、M-1s-1の単位で表される。平衡解離定数「KD」または「Kd」という用語は、本明細書で使用する場合、特定の抗体-抗原相互作用の解離定数を指し、平衡状態にある抗体分子の溶液中に存在する全ての抗体結合ドメインの半分を占めるのに必要な抗原の濃度を示し、Koff/Konに等しく、Mの単位で表される。Kdの測定から、全ての結合剤が溶液中にあることが想定される。例えば、酵母発現系で、抗体が細胞壁に繋がっている場合、対応する平衡速度定数は、EC50として表され、それからKdの良好な近似値が得られる。親和性定数Kaは、解離定数Kdの逆数であり、M-1の単位で表される。
解離定数(KDまたはKd)は、抗体の抗原に対する親和性を示す指標として使用される。例えば、各種標識剤で標識した抗体を用いたスキャチャード方法、ならびに市販の測定キットであるBiacoreX(Amersham Biosciences社製)または類似のキットを用いて、当該キットに添付された取扱い説明書及び実験操作方法に従って容易に分析することができる。これらの方法を用いて求められるKD値は、M(モル)の単位で表される。標的に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、例えば、≦10-5M、≦10-6M、≦10-7M、≦10-8M、≦10-9M、≦10-10M、≦10-11M、または≦10-12Mの解離定数(Kd)を有し得る。
抗体または抗原結合ドメインの結合特異性は、当該技術分野で公知の方法によって実験的に決定することができる。そのような方法は、ウェスタンブロット、ELISA、RIA、ECL、IRMA、EIA、BIAcore試験、及びペプチドスキャンを含むが、これらに限定されるものではない。
半分の最大阻害濃度(IC50)は、特定の生物学的または生化学的機能を阻害する際の物質(例えば、抗体)の有効性の尺度である。それは、どの程度の量の特定の薬物または他の物質(阻害剤、例えば、抗体)が、所与の生物学的過程(例えば、CTLA-4及びB7-1の間の結合、または過程の成分、すなわち、酵素、細胞、細胞受容体、もしくは微生物)を半分まで阻害するのに必要とされるかということを示す。値は、典型的には、モル濃度として表される。IC50は、作動薬または他の物質(例えば、抗体)に対するEC50に匹敵する。EC50は、最大効果の50%をインビボで得るために必要な血漿濃度も表す。本明細書で使用する場合、「IC50」は、抗原の生物学的活性(例えば、CTLA-4の生物学的活性)の50%をインビトロで中和するために必要な抗体(例えば、抗CTLA-4 sdAb)の有効な濃度を示すように使用される。IC50またはEC50は、バイオアッセイ、例えば、FACS分析によるリガンド結合の阻害(競合結合アッセイ)、細胞ベースサイトカイン放出アッセイ、または増幅発光近接均質アッセイ(AlphaLISA)によって測定することができる。
ペプチド、ポリペプチド、または抗体配列に関する「パーセント(%)アミノ酸配列同一性」及び「相同性」は、配列を整列させ、ギャップを導入し(必要な場合)、最高パーセント配列同一性を達成した後(任意の保存的置換を配列同一性の部分として考えず)、特定のペプチドまたはポリペプチド配列におけるアミノ酸残基と同一である候補配列中のアミノ酸残基のパーセンテージとして定義される。パーセントアミノ酸配列同一性を決定する目的のためのアライメントは、当該技術分野内にある種々の方法で、例えば、公的に利用可能なコンピューターソフトウェア、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、またはMEGALIGN(商標)(DNASTAR)ソフトウェアなどを使用して達成することができる。当業者は、アライメントを測定するための適切なパラメーター(比較されている配列の全長にわたる最高アライメントを達成するために必要とされる任意のアルゴリズムを含む)を決定することができる。
本明細書に記載の構築物、抗体、またはその抗原結合断片をコードする「単離」核酸分子は、それが産生された環境において通常会合している少なくとも1つの混入核酸分子から同定及び分離される核酸分子である。好ましくは、単離核酸は、産生環境に関連する全ての成分との会合がない。本明細書に記載のポリペプチド及び抗体をコードする単離核酸分子は、それが天然で見出される形態または設定以外の形態である。単離核酸分子は、従って、細胞中に天然に生じる本明細書に記載のポリペプチド及び抗体をコードする核酸から区別される。単離核酸は、核酸分子を通常含有する細胞中に含有される核酸分子を含むが、その核酸分子は、染色体外に、またはその天然染色体位置とは異なる染色体位置に存在する。
「制御配列」という用語は、特定の宿主生物において作動可能に連結されたコード配列の発現のために必要なDNA配列を指す。原核生物のために適した制御配列は、例えば、プロモーター、場合により、オペレーター配列、及びリボソーム結合部位を含む。真核細胞は、プロモーター、ポリアデニル化シグナル、及びエンハンサーを利用することが公知である。
核酸は、それが別の核酸配列と機能的な関係におかれた場合に「作動可能に連結されている」。例えば、プレ配列または分泌リーダー用のDNAを、それが、ポリペプチドの分泌に関与するプレタンパク質として発現される場合、ポリペプチド用のDNAに作動可能に連結し;プロモーターまたはエンハンサーを、それが配列の転写に影響を与える場合、コード配列に作動可能に連結し;または、リボソーム結合部位を、それが翻訳を促進するように位置付けられる場合、コード配列に作動可能に連結する。一般的に、「作動可能に連結された」は、連結されたDNA配列が近接しており、及び、分泌リーダーの場合では、近接し、リーディング段階にあることを意味する。しかしながら、エンハンサーは、近接する必要はない。連結は、便利な制限部位での連結により達成される。そのような部位が存在しない場合、合成オリゴヌクレオチドアダプターまたはリンカーを従来の実行に従って使用する。
「ベクター」という用語は、本明細書で使用する場合、それが連結される別の核酸を伝播することができる核酸分子を指す。この用語は、自己複製核酸構造としてのベクター、ならびにそれが導入された宿主細胞のゲノムに組み込まれたベクターを含む。ある特定のベクターは、それらが作動可能に連結される核酸の発現を指示することができる。そのようなベクターは、「発現ベクター」と本明細書中で呼ばれる。
本明細書で使用する場合、「自己の」という用語は、それが個体に後に再導入されることになる個体と同一の個体に由来する任意の材料を指すことを意味する。
「同種の」とは、同じ種の異なる個体に由来する移植片を指す。
「トランスフェクションされた」または「形質転換された」または「形質導入された」という用語は、それによって外来性の核酸が宿主細胞に導入(transferred)されるか、または導入(introduced)されるプロセスを指す。「トランスフェクションされた」または「形質転換された」または「形質導入された」細胞は、外来性の核酸を用いてトランスフェクション、形質転換、または形質導入された細胞である。細胞には、初代対象細胞及びその子孫が含まれる。
「宿主細胞」、「宿主細胞株」、及び「宿主細胞培養」という用語は、交換可能に使用され、外因性の核酸が導入された細胞を指し、そのような細胞の子孫を含める。宿主細胞は、「形質転換体」及び「形質転換細胞」を含み、継代の数に関係なく、それに由来する一次形質転換細胞及び子孫が含まれる。子孫は、親細胞と核酸含量が完全に同一ではない場合があるが、突然変異を含み得る。最初に形質転換細胞においてスクリーニングまたは選択されたものと同じ機能または生物学的活性を有する変異子孫が本明細書に含まれる。
「アジュバント設定」とは、ある個体が、がんの既往歴を持ち、全般的に(必ずしもそうとは限らない)、外科手術(例えば、外科切除)、放射線治療、及び化学療法などを含むが、これらに限定されない治療に応答的である場合の臨床設定である。しかしながら、がんの既往歴のため、そのような個体は、該疾患の発症のリスクがあると考えられる。「アジュバント設定」における治療または投与とは、事後の治療方式を指す。リスクの程度(例えば、アジュバント設定における個体が、「高リスク」または「低リスク」と考えられる場合)は、いくつかの要因に依存するが、もっとも多くの場合、最初に治療されたときの疾患の程度に依存する。
「ネオアジュバント設定」は、方法が、一次/根治治療の前に実施される臨床的設定を指す。
「医薬組成物」の「医薬製剤」という用語は、活性成分の生物学的活性が有効となるような形態であり、製剤が投与される対象にとって許容できないほど毒性である追加成分を含有しない調製物を指す。そのような製剤は、滅菌性である。「滅菌」製剤は、無菌であるか、または全ての生きている微生物及びそれらの胞子を含まない。
本明細書に記載の本発明の実施形態は、実施形態「からなる」こと、及び/または実施形態「から本質的になる」を含むことを理解されたい。
「約」に関して、本明細書における値またはパラメーターは、その値またはパラメーターそれ自体を対象とする変化量を含む(記載する)。例えば、「約X」という記述は、「X」の記述を含む。
本明細書で使用する場合、ある値またはパラメーター「ではない」という言及は、一般にある値またはパラメーター「以外」を意味し、記載する。例えば、方法は、タイプXのがんを治療するために使用されないということは、この方法は、X以外のタイプのがんを治療するために使用されることを意味する。
本明細書で使用される「約X~Y」という用語は、「約X~約Y」と同じ意味を有する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いられる単数形の「a」、「または」、及び「the」は、文脈が別段に決定することが明らかでない限り、複数の指示を包含する。
II.抗CTLA-4構築物
(I)抗CTLA-4単一ドメイン抗体部分
本明細書に記載の単離抗CTLA-4構築物は、CTLA-4(または「抗CTLA-4 sdAb」)を特異的に認識する単一ドメイン抗体(sdAb)部分を含む。いくつかの実施形態では、単離抗CTLA-4構築物は、抗CTLA-4 sdAbである。
いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含み、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。
従って、いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分であって、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
本明細書に記載したCDRの配列を以下の表2及び表6に提供する。
CDRは、種々のペアワイズ組み合わせで組み合わせて、多くの抗CTLA-4 sdAb部分を生成することができる。
例えば、いくつかの実施形態では、配列番号17のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号17のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号17のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号18のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号50のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号82のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号18のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号50のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号82のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号18のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号50のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号82のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号19のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号51のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号83のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号19のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号51のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号83のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号19のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号51のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号83のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号20のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号52のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号84のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号20のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号52のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号84のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号20のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号52のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号84のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号21のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号53のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号85のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号21のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号53のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号85のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号21のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号53のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号85のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号22のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号54のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号86のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号22のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号54のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号86のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号22のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号54のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号86のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号23のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号55のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号87のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号23のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号55のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号87のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号23のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号55のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号87のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号24のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号56のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号88のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号24のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号56のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号88のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号24のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号56のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号88のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号25のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号57のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号89のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号25のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号57のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号89のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号25のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号57のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号89のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号26のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号58のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号90のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号26のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号58のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号90のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号26のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号58のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号90のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号27のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号59のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号91のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号27のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号59のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号91のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号27のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号59のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号91のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号28のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号60のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号92のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号28のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号60のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号92のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号28のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号60のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号92のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号29のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号61のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号93のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号29のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号61のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号93のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号29のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号61のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号93のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号30のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号62のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号94のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号30のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号62のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号94のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号30のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号62のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号94のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号31のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号63のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号95のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号31のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号63のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号95のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号31のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号63のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号95のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号32のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号64のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号96のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号32のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号64のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号96のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号32のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号64のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号96のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号213のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号233のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号253のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号213のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号233のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号253のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号213のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号233のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号253のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号234のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号234のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号234のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号215のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号235のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号255のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号215のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号235のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号255のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号215のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号235のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号255のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号216のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号236のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号256のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号216のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号236のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号256のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号216のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号236のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号256のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号217のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号237のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号257のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号217のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号237のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号257のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号217のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号237のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号257のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号218のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号238のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号258のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号218のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号238のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号258のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号218のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号238のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号258のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号219のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号239のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号259のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号219のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号239のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号259のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号219のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号239のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号259のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号220のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号240のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号260のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号220のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号240のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号260のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号220のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号240のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号260のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号221のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号241のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号261のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号221のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号241のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号261のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号221のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号241のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号261のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号222のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号242のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号262のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号222のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号242のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号262のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号222のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号242のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号262のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号339のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号339のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号339のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
抗CTLA-4 sdAb部分は、1つ以上のFR配列中に1つ以上の「ホールマーク残基」を含み得る。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、以下のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み得る:a-1)37位のアミノ酸残基は、F、Y、V、L、A、H、S、I、W、C、N、G、D、T、及びP(例えば、F、Y、L、I、またはV、例えば、FまたはY、または例えば、F)からなる群から選択され;a-2)44位のアミノ酸残基は、E、Q、G、D、A、K、R、L、P、S、V、H、T、N、W、M、及びI(例えば、A、G、E、D、Q、R、S、またはL、または例えば、G、E、またはQ)からなる群から選択され;a-3)45位のアミノ酸残基は、L、R、P、H、F、G、Q、S、E、T、Y、C、I、D、及びV(例えば、L、C、またはR、または例えば、LまたはR)からなる群から選択され;a-4)103位のアミノ酸残基は、W、R、G、S、K、A、M、Y、I、F、T、N、V、Q、P、E、及びC(例えば、W、G、またはR、または例えば、W)からなる群から選択され;及びa-5)108位のアミノ酸残基は、Q、L、R、P、E、K、S、T、M、A、及びH(例えば、Q)からなる群から選択され;またはb-1)37位のアミノ酸残基は、F、Y、L、I、及びV(例えば、FまたはY、または例えば、F)からなる群から選択され;b-2)44位のアミノ酸残基は、E及びQからなる群から選択され;b-3)45位のアミノ酸残基は、L及びR(例えば、R)からなる群から選択され;b-4)103位のアミノ酸残基は、G、W、R、及びS(例えば、W)からなる群から選択され;及びb-5)108位のアミノ酸残基は、Q及びL(例えば、Q)からなる群から選択され;またはc-1)37位のアミノ酸残基は、F、Y、L、I、及びV(例えば、FまたはY、または例えば、F)からなる群から選択され;c-2)44位のアミノ酸残基は、A、G、E、D、Q、R、S、及びL(例えば、G、E、またはQ)からなる群から選択され;c-3)45位のアミノ酸残基は、L、R、及びC(例えば、LまたはR)からなる群から選択され;c-4)103位のアミノ酸残基は、P、R、及びS(例えば、RまたはS)からなる群から選択され;及びc-5)108位のアミノ酸残基は、Q及びL(例えば、Q)からなる群から選択され;アミノ酸位置は、Kabat番号付けに従う。Kabat番号付けによるアミノ酸位置37、44、45、103及び108でのこれらの「ホールマーク残基」は、天然VHH配列の抗CTLA-4 sdAb部分に適用し、及びヒト化中に置換することができることに留意すべきである。例えば、Kabat番号付けによるアミノ酸位置108でのQは、Lに適宜ヒト化することができる。他のヒト化置換は、当業者には明らかであろう。例えば、潜在的に有用なヒト化置換は、天然に生じるVHHのFR配列を、1つ以上の密接に関連するヒトVHの対応するFR配列と比較した後、当該技術分野で公知の(本明細書にも記載される)方法を用いて、1つ以上のそのような潜在的に有用なヒト化置換を前記VHHに導入することで決定することができる。得られるヒト化VHH配列は、CTLA-4結合親和性、安定性、発現のしやすさ及びレベル、及び/または他の所望の特性について試験することができる。可能な残基置換は、抗体VHドメインから来てもよく、VH/VL界面は、1つ以上の高電荷アミノ酸残基を含む。本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分は、部分的または完全にヒト化することができる。好ましくは、得られるヒト化抗CTLA-4 sdAbは、本明細書に記載のKd、Kon、KoffでCTLA-4に結合する。
いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号114のアミノ酸配列を含む抗CTLA-4 sdAb部分に基づいてヒト化される。いくつかの実施形態では、ヒト化抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号129、201、202、274、及び342~344のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号120のアミノ酸配列を含む抗CTLA-4 sdAb部分に基づいてヒト化される。いくつかの実施形態では、ヒト化抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号275~279のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号122のアミノ酸配列を含む抗CTLA-4 sdAb部分に基づいてヒト化される。いくつかの実施形態では、ヒト化抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号280~282及び341のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分のいずれか1つと競合的にCTLA-4に特異的に結合する抗CTLA-4 sdAb部分(以下、「競合抗CTLA-4 sdAb部分」または「競合抗CTLA-4 sdAb」と呼ばれる)または抗CTLA-4 sdAb部分を含む、抗CTLA-4構築物(以下、「競合抗CTLA-4構築物」と呼ばれる)が提供される。いくつかの実施形態では、競合的結合は、ELISAアッセイを用いて決定してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含む抗CTLA-4 sdAb部分と競合的にCTLA-4に特異的に結合する抗CTLA-4 sdAb部分(または抗CTLA-4 sdAb部分を含む抗CTLA-4構築物)が提供される。別の例では、いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む抗CTLA-4 sdAb部分と競合的にCTLA-4に特異的に結合する、抗CTLA-4 sdAb部分(または抗CTLA-4 sdAb部分を含む抗CTLA-4構築物)が提供される。いくつかの実施形態では、競合抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、競合抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含む、抗CTLA-4 sdAb部分が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
単一ドメイン抗体
例示のsdAbとしては、重鎖のみ抗体に由来する重鎖可変ドメイン(例えば、ラクダ科におけるVHH(重鎖抗体の重鎖の可変ドメイン)または軟骨魚類におけるVNAR(サメ新抗原受容体の可変ドメイン))、軽鎖を天然に欠く結合分子、慣用の4鎖抗体に由来する単一ドメイン(例えば、VHまたはVL)、ヒト化重鎖のみ抗体、ヒト重鎖セグメントを発現するトランスジェニックマウスまたはラットにより産生されたヒト単一ドメイン抗体、ならびに抗体に由来するもの以外の操作されたドメイン及び単一ドメイン足場が挙げられるが、これらに限定されるものではない。sdAbは、マウス、ラット、ヒト、ラクダ、ラマ、ヤツメウナギ、サカナ、サメ、ヤギ、ウサギ、及びウシを含むが、これらに限定されない任意の種由来であってもよい。本明細書で検討される単一ドメイン抗体は、ラクダ科及びサメ以外の種に由来する天然に生じる単一ドメイン抗体分子も含む。
いくつかの実施形態では、sdAbは、軽鎖を欠く重鎖として知られる天然に生じる単一ドメイン抗原結合分子(「重鎖のみ抗体」、または「HCAb」とも本明細書中で呼ばれる)由来である。そのような単一ドメイン分子は、例えば、WO94/04678号及びHamers-Casterman,C.et al.(1993)Nature 363:446-448に開示されている。明確化するために、天然に軽鎖を欠く重鎖分子に由来する可変ドメインは、4鎖免疫グロブリンの慣用のVHと区別するために、VHHとして本明細書で知られる。そのようなVHH分子は、ラクダ科種、例えば、ラクダ、ラマ、ビクーニャ、ヒトコブラクダ、アルカパ、及びグアナコで育った抗体由来であり得る。ラクダ科以外の他の種は、天然に軽鎖を欠く重鎖分子を産生し得、そのようなVHHは、本発明の範囲内である。
いくつかの実施形態では、sdAbは、軟骨魚類で見られる免疫グロブリンの可変領域由来である。例えば、sdAbは、サメの血清に見られる新規抗原受容体(NAR)として知られる免疫グロブリンアイソタイプ由来であり得る。NAR(「IgNAR」)の可変領域に由来する単一ドメイン分子を生成する方法は、WO03/014161及びStreltsov(2005)Protein Sci.14:2901-2909に記載されている。
いくつかの実施形態では、sdAbは、組み換え、CDR移植、ヒト化、ラクダ化、脱免疫化、及び/またはインビトロで生成される(例えば、ファージ提示により選択される)。いくつかの実施形態では、フレームワーク領域のアミノ酸配列は、フレームワーク領域における特定のアミノ酸残基の「ラクダ化」によって変更され得る。ラクダ化とは、従来の4鎖抗体からの(天然に生じる)VHドメインのアミノ酸配列における1つ以上のアミノ酸残基を、重鎖抗体のVHHドメインにおける対応する位置(複数可)で生じる1つ以上のアミノ酸残基と置き換えるまたは置換することを指す。これは、それ自体が知られた方法で行うことができ、例えば、本明細書中のさらなる説明に基づいて、当業者には明白であろう。そのような「ラクダ化」置換は、本明細書で定義するように、VH-VL界面及び/またはいわゆるラクダ科動物のホールマーク残基を形成する、及び/またはに存在するアミノ酸位置に挿入するのが好ましい(例えば、WO94/04678、Davies and Riechmann FEBS Letters 339:285-290,1994;Davies and Riechmann Protein Engineering 9(6):531-537,1996;Riechmann J.Mol.Biol.259:957-969,1996;及びRiechmann and Muyldermans J.Immunol.Meth.231:25-38,1999を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、sdAbは、ヒト重鎖セグメントを発現するトランスジェニックマウスまたはラットが産生するヒトsdAbである。例えば、US20090307787A1、米国特許第8,754,287号、US20150289489A1、US20100122358A1、及びWO2004049794を参照されたい。いくつかの実施形態では、sdAbは、親和性成熟される。
いくつかの実施形態では、特定の抗原または標的に対する天然に生じるVHHドメインは、ラクダ科動物のVHH配列の(ナイーブまたは免疫)ライブラリーから得ることができる。そのような方法は、1つ以上のそれ自体が知られたスクリーニング技術を使用して、前記抗原もしくは標的、またはその少なくとも一部、断片、抗原決定基もしくはエピトープを用いてそのようなライブラリーをスクリーニングすることを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。そのようなライブラリー及び技術は、例えば、WO99/37681、WO01/90190、WO03/025020、及びWO03/035694に記載されている。あるいは、(ナイーブまたは免疫)VHHライブラリーに由来する改良した合成または半合成ライブラリー、例えば、WO00/43507に記載されるように、無作為突然変異誘発及び/またはCDRシャッフリングなどの技術によって(ナイーブまたは免疫)VHHライブラリーから得られたVHHライブラリーを使用してもよい。
いくつかの実施形態では、sdAbは、従来の4鎖抗体から生成される。例えば、EP0368684、Ward et al.(Nature 1989 Oct.12;341(6242):544-6)、Holt et al.,Trends Biotechnol.,2003,21(11):484-490;WO06/030220;及びWO06/003388を参照されたい。
sdAbの特有な特性により、VHHドメインを単一抗原結合タンパク質または抗原結合ドメイン(すなわち、より大きいタンパク質またはポリペプチドの一部として)として使用することは、従来のVH及びVL、scFv及び従来の抗体断片(例えば、Fabまたは(Fab’)2)を上回る多くの有意な優位性を提供する:1)たった1つのドメインしか抗原が高い親和性で結合するのに必要でないので、第2のドメインを有する必要も、これら2つのドメインが正しい空間的な構造及び立体配置に存在することを確かめる必要もない(例えば、折り畳み中に重鎖と軽鎖を対合する必要がない、特別に設計されたリンカー(例えば、scFvに対して)を使用する必要がない);2)VHHドメイン及び他のsdAbは、1つの遺伝子から発現することができ、転写後の折り畳みまたは改変の必要がない;3)VHHドメイン及び他のsdAbは、簡単に多価及び/または多重特異的な形態(本明細書にさらに記載するようなもの)に操作することができる;4)VHHドメイン及び他のsdAbは、高い可溶性を示し、凝集しやすい傾向(マウス由来「dAbs」に見られるような、Ward et al.,Nature.1989 Oct 12;341(6242):544-6に記載されている)が見られない;5)VHHドメイン及び他のsdAbは、熱、pH、プロテアーゼ、及び他の変性剤または変性条件に対して高い安定性を示す;6)VHHドメイン及び他のsdAbは、例えば、微生物発酵を用いて、(大規模な生産規模であっても)容易かつ比較的安価に調製でき、(例えば、従来の抗体断片の生産に必要な)哺乳類の発現系を必要としない;7)VHHドメイン及び他のsdAbは、従来の4鎖抗体及びそれらの抗原結合断片と比較して比較的小さい(従来のIgGよりもおおよそ15kDaまたは10倍小さい)ため、例えば、固形腫瘍及び他の密集組織への(より)高い組織浸透能力を有する;8)VHHドメイン及び他のsdAbは、(従来のVHドメインのものと比較して拡張されたCDR3ループにより)いわゆる「空洞結合特性」を示すため、従来の4鎖抗体及びその抗原結合断片が接近できなかった標的及びエピトープに接近することができる。例えば、VHHドメイン及び他のsdAbは、酵素を阻害することができることが示されている(例えば、WO1997049805;Transue et al.,Proteins.1998 Sep 1;32(4):515-22;Lauwereys et al.,EMBO J.1998 Jul 1;17(13):3512-20を参照されたい)。
CTLA-4
CTLA-4は、細胞外Vドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞質尾部を含む。選択的スプライス変異体によってコードされるいくつかのアイソフォームが特徴付けられている。膜結合アイソフォームは、ジスルフィド結合によって相互連結されるホモ二量体として機能する一方、可溶性アイソフォームは、モノマーとして機能する。CTLA-4は、CD28のものと同様の細胞内ドメインを有し、これは、固有の触媒活性が欠如し、PI3K、PP2A、及びSHP-2に結合することができる1つのYVKMモチーフ、ならびにSH3含有タンパク質に結合することができる1つのプロリンリッチモチーフを含む。
ヒトCTLA-4のアミノ酸配列は、Genbank受託番号NP_005205で開示される。アミノ酸1~37の領域は、リーダーペプチドであり;38~161は、細胞外V様ドメインであり;162~187は、膜貫通ドメインであり;及び188~223は、細胞質ドメインである。ヒトCTLA-4 mRNAのヌクレオチド配列は、NM_005214で開示される。49位でのGからAへの転位、272位でのCからTへの転位、及び439位でのAからGへの転位を含む、ヌクレオチド配列の変異体が報告されている。
特定のヒトCTLA-4配列は、一般的に、Genbank受託番号NP_005205のヒトCTLA-4に対するアミノ酸配列が少なくとも90%同一であり、他の種(例えば、ネズミ)のCTLA-4アミノ酸配列と比較した場合にアミノ酸配列をヒトとして同定するアミノ酸残基を含む。いくつかの実施形態では、ヒトCTLA-4は、Genbank受託番号NP_005205のCTLA-4に対してアミノ酸配列が少なくとも約95%、96%、97%、98%、または99%同一であり得る。いくつかの実施形態では、ヒトCTLA-4配列は、Genbank受託番号NP_005205のCTLA-4から10以下のアミノ酸差異を示す。いくつかの実施形態では、ヒトCTLA-4は、Genbank受託番号NP_005205のCTLA-4から5、4、3、2、または1以下のアミノ酸差異を示し得る。同一性パーセントは、本明細書に記載されるように決定することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分は、Genbank受託番号NP_005205のCTLA-4に対して100%のアミノ酸配列同一性を有するCTLA-4ポリペプチドを特異的に認識する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号199のアミノ酸配列を含むCTLA-4ポリペプチドを特異的に認識する。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ヒト以外の種、またはヒトCTLA-4に構造的に関連する他のタンパク質(例えば、ヒトCTLA-4ホモログ)に由来するCTLA-4と交差反応し得る。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ヒトCTLA-4に対して完全に特異的であり、種または他の種類の交差反応性を示さない。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ヒトCTLA-4の可溶性アイソフォームを特異的に認識する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ヒトCTLA-4の膜結合アイソフォームを特異的に認識する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分は、CTLA-4の細胞外ドメイン(ECD)を特異的に認識する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、CTLA-4細胞外ドメイン(ECD)のN末端部分を特異的に認識する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、CTLA-4細胞外ドメイン(ECD)のC末端部分を特異的に認識する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、CTLA-4細胞外ドメイン(ECD)の中央部分を特異的に認識する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分によって特異的に認識されるCTLA-4の細胞外ドメインは、Genbank受託番号NP_005205のCTLA-4の細胞外ドメインに対してアミノ酸配列が少なくとも約95%、96%、97%、98%、または99%同一である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分によって特異的に認識されるCTLA-4の細胞外ドメインは、Genbank受託番号NP_005205のCTLA-4の細胞外ドメインに対してアミノ酸配列が100%同一である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号164のアミノ酸配列を含むCTLA-4ポリペプチドを特異的に認識する。
抗体親和性
抗体または抗原結合ドメインの結合特異性は、当該技術分野で公知の方法によって実験的に決定することができる。そのような方法は、ウェスタンブロット、ELISA-、RIA-、ECL-、IRMA-、EIA-、BIAcore試験及びペプチドスキャンを含むが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-6M、約10-6M~約10-7M、約10-7M~約10-8M、約10-8M~約10-9M、約10-9M~約10-10M、約10-10M~約10-11M、約10-11M~約10-12M、約10-5M~約10-12M、約10-6M~約10-12M、約10-7M~約10-12M、約10-8M~約10-12M、約10-9M~約10-12M、約10-10M~約10-12M、約10-5M~約10-11M、約10-7M~約10-11M、約10-8M~約10-11M、約10-9M~約10-11M、約10-5M~約10-10M、約10-7M~約10-10M、約10-8M~約10-10M、約10-5M~約10-9M、約10-7M~約10-9M、約10-5M~約10-8M、または約10-6M~約10-8Mである。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKonは、約102M-1s-1~約104M-1s-1、約104M-1s-1~約106M-1s-1、約106M-1s-1~約107M-1s-1、約102M-1s-1~約107M-1s-1、約103M-1s-1~約107M-1s-1、約104M-1s-1~約107M-1s-1、約105M-1s-1~約107M-1s-1、約103M-1s-1~約106M-1s-1、または約104M-1s-1~約106M-1s-1である。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKoffは、約1s-1~約10-2s-1、約10-2s-1~約10-4s-1、約10-4s-1~約10-5s-1、約10-5s-1~約10-6s-1、約1s-1~約10-6s-1、約10-2s-1~約10-6s-1、約10-3s-1~約10-6s-1、約10-4s-1~約10-6s-1、約10-2s-1~約10-5s-1、または約10-3s-1~約10-5s-1である。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分のIC50は、0.12nM B7-1及び0.2nM CTLA-4による増幅発光近接均質アッセイ(AlphaLISA)で10nM未満である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分のIC50は、FACS分析(競合結合アッセイ)または細胞ベースサイトカイン放出アッセイによるリガンド結合の阻害において500nM未満である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分のIC50は、1nM未満、約1nM~約10nM、約10nM~約50nM、約50nM~約100nM、約100nM~約200nM、約200nM~約300nM、約300nM~約400nM、または約400nM~約500nMである。
キメラまたはヒト化抗体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗CTLA-4 sdAb部分は、キメラ抗体である。ある特定のキメラ抗体は、例えば、米国特許第4,816,567号、及びMorrison et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,81:6851-6855(1984)に記載されている。一例では、キメラ抗体は、非ヒト可変領域(例えば、ラクダ科の種、例えば、ラマに由来する可変領域)及びヒト定常領域を含む。さらなる例では、キメラ抗体は、クラスまたはサブクラスが親抗体のものから変更された「クラススイッチ」抗体である。キメラ抗体は、その抗原結合断片を含む。
いくつかの実施形態では、キメラ抗体は、ヒト化抗体である。典型的には、非ヒト抗体は、ヒトに対する免疫原性を低減するために、親の非ヒト抗体の特異性及び親和性を保持したまま、ヒト化されている。一般的に、ヒト化抗体は、HVR、例えば、CDR(またはその一部)が非ヒト抗体から由来し、FR(またはその一部)がヒト抗体配列に由来する、1つ以上の可変ドメインを含む。ヒト化抗体は、場合により、ヒト定常領域の少なくとも部分も含む。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体のいくつかのFR残基は、例えば、抗体特異性または親和性を回復または改善するために、非ヒト抗体(例えば、HVR残基が由来する抗体)に由来する対応する残基で置換されている。
ヒト化抗体及びそれらの製造方法は、例えば、Almagro and Fransson,Front.Biosci.13:1619-1633(2008)に総説され、さらに、Riechmann et al.,Nature 332:323-329(1988);Queen et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 86:10029-10033(1989);米国特許第5,821,337号、同第7,527,791号、同第6,982,321号、及び同第7,087,409号;Kashmiri et al.,Methods 36:25-34(2005)(SDR(a-CDR)グラフティングを記述);Padlan,Mol.Immunol.28:489-498(1991)(「リサーフェシング」を記述);Dall’Acqua et al.,Methods 36:43-60(2005)(「FRシャッフリング」を記述);及びOsbourn et al.,Methods 36:61-68(2005)及びKlimka et al.,Br.J.Cancer,83:252-260(2000)(FRのシャッフリングへの「誘導選択」アプローチを記述)に記載されている。
ヒト化に用いられ得るヒトフレームワーク領域は、限定されないが、「ベストフィット」法を用いて選択されるフレームワーク領域(例えば、Sims et al.J.Immunol.151:2296(1993)を参照されたい);軽鎖または重鎖の可変領域の特定のサブグループのヒト抗体のコンセンサス配列に由来するフレームワーク領域(例えば、Carter et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:4285(1992);及びPresta et al.J.Immunol.,151:2623(1993)を参照されたい);ヒト成熟(体細胞変異)フレームワーク領域またはヒト生殖細胞系フレームワーク領域(例えば、Almagro and Fransson,Front.Biosci.13:1619-1633(2008)を参照されたい);及びFRライブラリースクリーニングに由来するフレームワーク領域(例えば、Baca et al.,J.Biol.Chem.272:10678-10684(1997)、及びRosok et al.,J.Biol.Chem.271:22611-22618(1996)を参照されたい)を含む。
いくつかの実施形態では、sdAbは、異種の種に対するその免疫原性を減少させながら、抗原に対するドメインの天然の親和性を減少させることなく改変される、例えば、ヒト化される。例えば、ラマ抗体の抗体可変ドメイン(VHH)のアミノ酸残基は、決定することができ、例えば、フレームワーク領域におけるラクダ科動物のアミノ酸の1つ以上は、ヒトコンセンサス配列で見られるようにそれらのヒト対応物によって置換され、そのポリペプチドはその典型的な特性を失うことはない、すなわち、ヒト化は、得られるポリペプチドの抗原結合能力に有意な影響を与えない。ラクダ科動物の単一ドメイン抗体のヒト化には、単一ポリペプチド鎖における限られた量のアミノ酸の導入及び突然変異誘発が必要である。これは、2本の鎖、軽鎖及び重鎖におけるアミノ酸変化の導入、ならびに両鎖のアセンブリの保存が必要なscFv、Fab’、(Fab’)2、及びIgGのヒト化と対照的である。
VHHドメインを含む単一ドメイン抗体は、ヒト様配列を有するようにヒト化することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で使用されるVHHドメインのFR領域は、ヒトVHフレームワーク領域に対して少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれか1つのアミノ酸配列相同性を含む。ヒト化VHHドメインの1つの例示のクラスは、そのVHHが、Kabat番号付けに従って、位置45にグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、メチオニン、セリン、スレオニン、アスパラギン、またはグルタミンからなる群より選ばれるアミノ酸(例えば、L45など)を持ち、位置103にトリプトファンを持つことを特徴とする。従って、このクラスに属するポリペプチドは、ヒトVHフレームワーク領域に対して高いアミノ酸配列相同性を示し、前記ポリペプチドは、望ましくない免疫応答を引き起こす可能性を伴わず、かつさらなるヒト化の負担も伴わずに、ヒトに直接投与され得る。
ヒト化ラクダ科単一ドメイン抗体の別の例示のクラスは、WO03/035694に記載されており、ヒト起源のまたは他の種由来の従来型抗体に典型的に見られる疎水性FR2残基を含有するが、この親水性の喪失を、二本鎖抗体由来のVHに存在する保存されたトリプトファン残基に代わる103位の荷電アルギニン残基によって補償している。従って、これら2つのクラスに属するペプチドは、ヒトVHフレームワーク領域に対して高いアミノ酸配列相同性ーを示し、前記ペプチドは、望ましくない免疫応答を引き起こす可能性を伴わず、かつさらなるヒト化の負担も伴わずに、ヒトに直接投与され得る。
ヒト抗体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗CTLA-4 sdAb部分は、ヒト抗体である。ヒト抗体は、当該技術分野で公知の様々な技術を用いて生産することができる。ヒト抗体は、一般的に、van Dijk and van de Winkel,Curr.Opin.Pharmacol.5:368-74(2001)及びLonberg,Curr.Opin.Immunol.20:450-459(2008)に記載されている。完全ヒト単一ドメイン抗体を産生することができるトランスジェニックマウスまたはラットは、当該技術分野で公知である。例えば、US20090307787A1、米国特許第8,754,287号、US20150289489A1、US20100122358A1、及びWO2004049794を参照されたい。
ヒト抗体は、抗原攻撃に応答して、無傷ヒト抗体またはヒト可変領域を持つ無傷抗体を産生するように改変されたトランスジェニック動物に、免疫原を投与することにより調製することができる。そのような動物は、典型的には、内因性免疫グロブリン遺伝子座を置換するか、または染色体外に存在するかもしくは動物の染色体にランダムに組み込まれている、ヒト免疫グロブリン遺伝子座の全てまたは一部を含む。そのようなトランスジェニックマウスでは、内因性免疫グロブリン遺伝子座は、一般的に不活性化される。トランスジェニック動物からヒト抗体を得るための方法の総説については、Lonberg,Nat.Biotech.23:1117-1125(2005)を参照されたい。また、例えば、XENOMOUSE(商標)技術を記載している、米国特許第6,075,181号及び同第6,150,584号;HuMab(登録商標)技術を記載している米国特許第5,770,429号;K-M MOUSE(登録商標)技術を記載している米国特許第7,041,870号、及び、VelociMouse(登録商標)技術を記載している米国特許出願公開第2007/0061900号を参照されたい。そのような動物で生成された無傷抗体に由来するヒト可変領域は、例えば、異なるヒト定常領域と組み合わせることにより、さらに改変される可能性がある。
ヒト抗体は、ハイブリドーマベース法によって作製することができる。ヒトモノクローナル抗体の産生のためのヒト骨髄腫及びマウス-ヒト異種細胞株が記載されている(例えば、Kozbor J.Immunol.,133:3001(1984);Brodeur et al.,Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications,pp.51-63(Marcel Dekker,Inc.,New York,1987);及びBoerner et al.,J.Immunol.,147:86(1991)を参照されたい)。ヒトB細胞ハイブリドーマ技術を介して生成されたヒト抗体はまた、Li et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,103:3557-3562(2006)に記載されている。さらなる方法は、例えば、米国特許第7,189,826号(ハイブリドーマ細胞株からのモノクローナルヒトIgM抗体の産生を記載している)及びNi,Xiandai Mianyixue,26(4):265-268(2006)(ヒト-ヒトハイブリドーマを記載している)に記載されたものを含む。ヒトハイブリドーマ技術(トリオーマ技術)もまた、Vollmers and Brandlein,Histology and Histopathology,20(3):927-937(2005)及びVollmers and Brandlein,Methods and Findings in Experimental and Clinical Pharmacology,27(3):185-91(2005)に記載される。
ヒト抗体は、ヒトに由来するファージ提示ライブラリーから選択されたFvクローン可変ドメイン配列を単離することによっても生成され得る。そのような可変ドメイン配列は、次に所望のヒト定常ドメインと組み合わせてもよい。抗体ライブラリーからヒト抗体を選択するための技術が、以下に説明される。
特定の抗原または標的に対するVHH配列を得る1つの技術は、重鎖抗体を発現することができるトランスジェニック哺乳動物を適当に免疫化すること(すなわち、免疫応答及び/または前記抗原または標的に対する重鎖抗体をもたらすために)、前記VHH配列(をコードする核酸配列)を含有する前記トランスジェニック哺乳動物から適当な生物学的試料(例えば、血液試料、血清試料またはB細胞の試料)を得ること、及び次に、それ自体公知である任意の適当な技術(例えば、本明細書に記載の方法のいずれかまたはハイブリドーマ技術)を用いて、前記試料から出発して、前記抗原または標的に対するVHH配列を生成することを伴う。例えば、この目的のために、重鎖抗体を発現するマウス、及びWO02/085945、WO04/049794及びWO06/008548及びJanssens et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.2006 Oct.10;103(41):15130-5に記載されるさらなる方法及び技術を用いることができる。例えば、そのような重鎖抗体を発現するマウスは、任意の適当な(単一)可変ドメイン、例えば、天然の供給源からの(単一)可変ドメイン(例えば、ヒトの(単一)可変ドメイン、ラクダ科動物の(単一)可変ドメインまたはサメの(単一)可変ドメイン)、ならびに、例えば、合成または半合成の(単一)可変ドメインを有する重鎖抗体を発現することができる。
ライブラリーに由来する抗体
本発明の抗体は、所望の活性(複数可)を有する抗体についてコンビナトリアルライブラリーをスクリーニングすることによって単離することができる。例えば、種々の方法が、ファージ提示ライブラリーを生成し、所望の結合特性を有する抗体についてそのようなライブラリーをスクリーニングするために、当該技術分野で知られている。そのような方法は、例えば、Hoogenboom et al.in Methods in Molecular Biology 178:1-37(O’Brien et al.,ed.,Human Press,Totowa,NJ,2001)に総説され、さらに、例えば、McCafferty et al.,Nature 348:552-554;Clackson et al.,Nature 352:624-628(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.222:581-597(1992);Marks and Bradbury,in Methods in Molecular Biology 248:161-175(Lo,ed.,Human Press,Totowa,NJ,2003);Sidhu et al.,J.Mol.Biol.338(2):299-310(2004);Lee et al.,J.Mol.Biol.340(5):1073-1093(2004);Fellouse,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101(34):12467-12472(2004);及びLee et al.,J.Immunol.Methods 284(1-2):119-132(2004)に記載されている。単一ドメイン抗体ライブラリーを構築する方法は、例えば、米国特許第7371849号に記載されている。
ある特定のファージ提示法では、VH及びVL遺伝子のレパートリーがポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により別々にクローニングされ、ファージライブラリーにおいてランダムに組み換えられ、これをその後、Winter et al.,Ann.Rev.Immunol.,12:433-455(1994)に記載されるように、抗原結合ファージについてスクリーニングすることができる。VHH遺伝子のレパートリーは、PCRにより同様にクローニングされ、ファージライブラリーにおいてランダムに組み換えられ、抗原結合ファージについてスクリーニングすることができる。ファージは、典型的には、抗体断片を、一本鎖Fv(scFv)断片またはFab断片のいずれかとして提示する。免疫された供給源由来のライブラリーは、ハイブリドーマを構築することを必要とせずに、免疫原に対して親和性の高い抗体を提供する。あるいは、Griffiths et al.,EMBO J.12:725-734(1993)に記載されるようにして、ナイーブレパートリーを(例えば、ヒトから)クローニングし、いかなる免疫付与も無しに、広範囲の非自己抗原及び自己抗原に対する、単一供給源の抗体を提供できる。最後に、Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.227:381-388(1992)に記載されるように、幹細胞由来の再構成されていないV遺伝子セグメントをクローニングして、高度可変CDR3領域をコードし、インビトロでの再構成を達成するランダム配列を含むPCRプライマーを使用することによって、ナイーブライブラリーを合成的に製造することもできる。ヒト抗体ファージライブラリーを記載している特許公報には、例えば、米国特許第5,750,373号、ならびに米国公開公報第2005/0079574号、同第2005/0119455号、同第2005/0266000号、同第2007/0117126号、同第2007/0160598号、同第2007/0237764号、同第2007/0292936号、及び第2009/0002360号が含まれる。
ヒト抗体ライブラリーから単離された抗体または抗体断片は、本明細書でヒト抗体またはヒト抗体断片とみなされる。
生物学的活性
本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分の生物学的活性は、その50%阻害濃度(IC50)を測定することで決定することができ、これは、特異的な生物学的または生化学的機能を阻害する(例えば、CTLA-4及びそのリガンドB7-1及び/またはB7-2の間の結合を阻害する)抗体の有効性の尺度である。例えば、ここで、IC50は、CTLA-4生物活性の50%をインビトロで中和するのに必要な抗CTLA-4 sdAbの有効濃度を示すために使用することができる。IC50は、作動薬または他の物質(例えば、抗体)のEC50に匹敵する。EC50は、最大効果の50%をインビボで得るために必要な血漿濃度も表す。IC50またはEC50は、当該技術分野で公知のアッセイ、例えば、FACS分析(競合結合アッセイ)によるリガンド結合の阻害などのバイオアッセイ、細胞ベースサイトカイン放出アッセイ、または増幅発光近接均質アッセイ(AlphaLISA)によって測定することができる。
例えば、リガンド結合の遮断は、フローサイトメトリーを用いて試験することができる(実施例1も参照されたい)。ヒトB7-1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の試験用の抗CTLA-4 sdAb、及び一定濃度の標識CTLA-4タンパク質(例えば、ビオチン標識hCTLA-4/Fcタンパク質)と混合することができる。抗CTLA-4抗体陽性対照、例えば、ヤーボイ(登録商標)を使用することができる。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。その後、一定濃度の標識CTLA-4タンパク質を特異的に認識する抗体(例えば、PE/Cy5ストレプトアビジン二次抗体)を添加し、室温で15分間インキュベートする。細胞をFACS緩衝液で洗浄し、フローサイトメトリーで分析する。非線形回帰を用いて、Prism(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、IC50を算出することができる。競合アッセイからの結果は、抗CTLA-4 sdAbが標識CTLA4とB7-1の間の相互作用を阻害する能力を示すことができる。
抗CTLA-4 sdAb部分の生物学的活性は、サイトカイン放出に対するCTLA-4に基づく封鎖アッセイによって試験することもできる(実施例1も参照されたい)。CTLA-4シグナリングは、細胞生存率またはIL-2に対する応答性を調節しないが、CD28依存的IL-2産生を阻害する(Walunas et al.,J Exp Med 183:2541-50(1996))。実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)は、ミエリン抗原に対するTh1細胞により誘導される自己免疫疾患であり、これは、病理学的な免疫応答の誘導におけるB7仲介共刺激の役割を研究するためのインビボモデルを提供する。抗CTLA-4抗体は、脳炎誘発性サイトカインTNF-α、IFN-γ、及びIL-2の産生を強化して、EAE疾患状態を悪化させることがわかった(Perrin et al.,J Immunol 157:1333-6(1996))。従って、抗CTLA-4抗体によるCTLA-4経路の遮断は、T細胞増殖、IFN-γ放出、またはIL-2分泌をモニターする種々のバイオアッセイを用いて試験することができる。
例えば、CD4+T細胞(単離キットによってPBMCから精製することができる)及びCHO-K1/ヒトCD80(ヒトCD80を安定して発現するCHO-K1)をウェル中で混合する。試験抗CTLA-4 sdAbを各ウェルに異なる濃度で添加する。バックグラウンド対照として使用できる抗体はない。陰性対照(例えば、ヒトIgG4)及び陽性対照(例えば、ヤーボイ(登録商標))を使用することができる。CTLA-4タンパク質をシステムに添加して、反応を開始させる。37℃/5%CO2インキュベーター中でインキュベーションの24時間後、培地を各試験ウェルから取り出し、IL-2分泌測定(Cisbio)した。試験抗体ごとのEC50値を測定し、これは試験抗CTLA-4 sdAbが、T細胞上のCD80とCTLA-4の間の相互作用を遮断することで、T細胞IL-2産生を阻害する能力を反映している。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、CTLA-4受容体により形質導入されたシグナルを遮断または拮抗する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、B7リガンド(例えば、B7-1及び/またはB7-2)との相互作用からCTLA-4を阻害するように、CTLA-4上のエピトープに結合することができる。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、抗体結合部位対CTLA-4リガンド結合部位の比が1:1より大きく、かつ、抗体の濃度が10-8Mより大きい条件下で、CTLA-4のB7リガンド(例えば、B7-1及び/またはB7-2)への結合を少なくとも約5%、10%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、90%、95%、99%、または99.9%のいずれかだけ減少させることができる。
(II)抗CTLA-4 sdAb部分を含む構築物
抗CTLA-4 sdAb部分を含む抗CTLA-4構築物は、任意の可能な形式のものであり得る。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分を含む抗CTLA-4構築物は、追加のポリペプチド配列、例えば、1つ以上の抗体部分、または免疫グロブリンのFc断片をさらに含み得る。そのような追加のポリペプチド配列は、sdAbの(生物学的)特性に変化あるいはそれに影響を及ぼしても及ぼさなくてもよく、本明細書に記載のsdAbにさらなる機能性を追加しても追加しなくてもよい。いくつかの実施形態では、追加のポリペプチド配列は、本発明のsdAbに1つ以上の所望の特性または機能性を与える。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の1つ以上の抗CTLA-4 sdAb部分を含む細胞外抗原結合ドメインを含むキメラ抗原受容体(CAR)である。
いくつかの実施形態では、追加のポリペプチド配列は、第2の抗原または第2のエピトープを特異的に認識する第2の抗体部分(例えば、sdAb、scFv、Fab、完全長抗体)であってもよい。いくつかの実施形態では、第2の抗原は、CTLA-4ではない。いくつかの実施形態では、第2のエピトープは、CTLA-4由来である。いくつかの実施形態では、第2のエピトープは、CTLA-4由来でない。いくつかの実施形態では、第2の抗体部分は、本明細書に記載される抗CTLA-4 sdAbとして、CTLA-4上の同じエピトープを特異的に認識する。いくつかの実施形態では、第2の抗体部分は、本明細書に記載される抗CTLA-4 sdAbとして、CTLA-4上の異なるエピトープを特異的に認識する。
いくつかの実施形態では、追加のポリペプチド配列は、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbそれ自体と比較して、本発明の抗CTLA-4構築物の抗体構築物半減期、溶解性または吸収を増加させ、免疫原性または毒性を低減し、望ましくない副作用を排除または軽減し、及び/または他の有利な特性をそれに付与し、及び/またはその望ましくない特性を低減してもよい。そのような追加のポリペプチド配列のいくつかの非限定例は、血清タンパク質、例えば、ヒト血清アルブミン(例えば、WO00/27435を参照されたい)またはハプテン分子(例えば、循環抗体によって認識されるハプテン、例えば、WO98/22141を参照されたい)である。免疫グロブリンの断片(例えば、VHドメイン)を血清アルブミンまたはその断片に連結することが、抗体半減期を増加させ得ることを示した(例えば、WO00/27435及びWO01/077137を参照されたい)。従って、いくつかの実施形態では、本発明の抗CTLA-4構築物は、適当なリンカー(例えば、ペプチドリンカー)を適宜介して、血清アルブミン(またはその適当な断片)に連結した本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分は、血清アルブミンドメインIIIを少なくとも含む血清アルブミンの断片に連結することができる(PCT/EP2007/002817を参照されたい)。
重鎖のみ抗体(HCAb)
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分は、リンカー配列を適宜介して、1つ以上の(好ましくは、ヒト)CH2及び/またはCH3ドメイン、例えば、Fc断片に連結して、その半減期をインビボで増加させることができる。
従って、いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、免疫グロブリン、例えば、IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMのFc断片に融合した本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含むHCAb(以下、「抗CTLA-4 HCAb」と呼ばれる)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAbは、IgG、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4のいずれかのFc配列を含む。いくつかの実施形態では、Fc断片は、ヒトFcである。いくつかの実施形態では、Fc断片は、ヒトIgG1 Fcである。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAbは、単量体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAbは、二量体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分及びFc断片は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、ヒトIgG1ヒンジ(配列番号163)である。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、変異ヒトIgG1ヒンジ(配列番号307)である。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162のアミノ酸配列(GGGGSGGGS)または配列番号365(GGGGSGGGGSGGGGS)である。
従って、いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 HCAbであって、sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、sdAb部分は、免疫グロブリンのFc断片に融合される、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 HCAbであって、sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、sdAb部分は、免疫グロブリンのFc断片に融合される、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 HCAbであって、sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含み、sdAb部分は、免疫グロブリンのFc断片に融合される、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、以下のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む:a-1)37位のアミノ酸残基は、F、Y、V、L、A、H、S、I、W、C、N、G、D、T、及びP(例えば、F、Y、L、I、またはV、例えば、FまたはY、または例えば、F)からなる群から選択され;a-2)44位のアミノ酸残基は、E、Q、G、D、A、K、R、L、P、S、V、H、T、N、W、M、及びI(例えば、A、G、E、D、Q、R、S、またはL、または例えば、G、E、またはQ)からなる群から選択され;a-3)45位のアミノ酸残基は、L、R、P、H、F、G、Q、S、E、T、Y、C、I、D、及びV(例えば、L、C、またはR、または例えば、LまたはR)からなる群から選択され;a-4)103位のアミノ酸残基は、W、R、G、S、K、A、M、Y、I、F、T、N、V、Q、P、E、及びC(例えば、W、G、またはR、または例えば、W)からなる群から選択され;及びa-5)108位のアミノ酸残基は、Q、L、R、P、E、K、S、T、M、A、及びH(例えば、Q)からなる群から選択され;またはb-1)37位のアミノ酸残基は、F、Y、L、I、及びV(例えば、FまたはY、または例えば、F)からなる群から選択され;b-2)44位のアミノ酸残基は、E及びQからなる群から選択され;b-3)45位のアミノ酸残基は、L及びR(例えば、R)からなる群から選択され;b-4)103位のアミノ酸残基は、G、W、R、及びS(例えば、W)からなる群から選択され;及びb-5)108位のアミノ酸残基は、Q及びL(例えば、Q)からなる群から選択され;またはc-1)37位のアミノ酸残基は、F、Y、L、I、及びV(例えば、FまたはY、または例えば、F)からなる群から選択され;c-2)44位のアミノ酸残基は、A、G、E、D、Q、R、S、及びL(例えば、G、E、またはQ)からなる群から選択され;c-3)45位のアミノ酸残基は、L、R、及びC(例えば、LまたはR)からなる群から選択され;c-4)103位のアミノ酸残基は、P、R、及びS(例えば、RまたはS)からなる群から選択され;及びc-5)108位のアミノ酸残基は、Q及びL(例えば、Q)からなる群から選択され;アミノ酸位置は、Kabat番号付けに従っており、108位は、108位がQである場合、Lに適宜ヒト化することができる。いくつかの実施形態では、Fc断片は、ヒトIgG1 Fcである。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAbは、単量体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAbは、二量体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分及びFc断片は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 HCAbであって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含む、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 HCAbであって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 HCAbであって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 HCAbであって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含む、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、Fc断片は、ヒトIgG1 Fcである。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAbは、単量体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAbは、二量体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分及びFc断片は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、配列番号130~133、283~291、及び366~371のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、抗CTLA-4 HCAbが提供される。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 HCAb、抗CTLA-4 sdAb、または本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含む抗CTLA-4構築物のいずれか1つと競合的にCTLA-4に特異的に結合する、抗CTLA-4 HCAb(以下、「競合抗CTLA-4 HCAb」と呼ばれる)も提供される。競合的結合は、ELISAアッセイを用いて決定してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、配列番号130~133、283~291、及び366~371のいずれか1つのアミノ酸配列を含む抗CTLA-4 HCAbと競合的にCTLA-4に特異的に結合する、抗CTLA-4 HCAbが提供される。別の例では、いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む抗CTLA-4 HCAbと競合的にCTLA-4に特異的に結合する、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む抗CTLA-4 sdAb(または抗CTLA-4 sdAbを含む抗CTLA-4構築物)と競合的にCTLA-4に特異的に結合する、抗CTLA-4 HCAbが提供される。いくつかの実施形態では、競合抗CTLA-4 HCAbとCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、競合抗CTLA-4 HCAbは、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
多価及び/または多重特異性抗体
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、1つ以上の他の抗体部分(例えば、別の抗原または別のエピトープを特異的に認識する抗体部分)に融合した本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含む。1つ以上の他の抗体部分は、任意の抗体または抗体断片形式、例えば、多重特異性sdAb(例えば、二重特異性sdAb)、完全長抗体、Fab、Fab’、(Fab’)2、Fv、一本鎖Fv(scFv)、scFv-scFv、ミニボディ、ダイアボディ、またはsdAbであり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の抗体部分は、重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む。ある特定の抗体断片の総説については、Hudson et al.Nat.Med.9:129-134(2003)を参照されたい。scFv断片の総説については、例えば、Pluckthun,in The Pharmacology of Monoclonal Antibodies,vol.113,Rosenburg and Moore eds.,(Springer-Verlag,New York),pp.269-315(1994)を参照されたい;WO93/16185;及び米国特許第5,571,894号及び同第5,587,458号も参照されたい。サルベージ受容体結合エピトープ残基を含み、かつインビボ半減期を増加させたFab及びF(ab’)2断片の議論については、米国特許第5,869,046号を参照されたい。多重特異性抗体の概説については、Weidle et al.,Cancer Genomics Proteomics,10(1):1-18,2013;Geering and Fussenegger,Trends Biotechnol.,33(2):65-79,2015;Stamova et al.,Antibodies,1(2):172-198,2012を参照されたい。ダイアボディは、二価または二重特異性であり得る2つの抗原結合部位を有する抗体断片である。例えば、EP404,097;WO1993/01161;Hudson et al.,Nat.Med.9:129-134(2003);及びHollinger et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:6444-6448(1993)を参照されたい。トリアボディ及びテトラボディもまた、Hudson et al.,Nat.Med.9:129-134(2003)に記載されている。抗体断片は、種々の技術で作製することができ、限定されないが、本明細書に記載されるように、無傷抗体の分解、ならびに組み換え宿主細胞(例えば、E.coliまたはファージ)による産生を含む。
多重特異性抗体を製造するための技術には、異なる特異性を有する2つの免疫グロブリン重鎖-軽鎖対の組み換え同時発現(Milstein,and Cuello,Nature 305:537(1983)、WO93/08829、及びTraunecker,et al.,EMBO J.10:3655(1991)を参照されたい)、及び「ノブ-イン-ホール」操作(例えば、米国特許第5,731,168号を参照されたい)などが含まれるが、それらに限定されない。多重特異性抗体はまた、抗体Fc-ヘテロ二量体分子を作製するために静電的ステアリング効果を操作すること(WO2009/089004A1);2つ以上の抗体または断片を架橋すること(例えば、米国特許第4,676,980号、及びBrennan,et al.,Science 229:81(1985)を参照されたい);ロイシンジッパーを使って二重特異性抗体を製造すること(例えば、Kostelny,et al.,J.Immunol.,148(5):1547-1553(1992)を参照されたい);二重特異性抗体断片を作製するために「ダイアボディ」技術を使用すること(例えば、Holliger,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:6444-6448(1993)を参照されたい);及び一本鎖Fv(sFv)二量体を使用すること(例えば、Gruber,et al.,J.Immunol.,152:5368(1994)を参照されたい);及び、例えば、Tutt,et al.,J.Immunol.147:60(1991)に記載されているようにして、三重特異性抗体を調製すること;及びタンデム単一ドメイン抗体を含むポリペプチドを生成すること(例えば、米国特許出願第20110028695号;及びConrath et al.J.Biol.Chem.,2001;276(10):7346-50を参照されたい)によって製造することもできる。「オクトパス抗体」を含む、3つ以上の機能的抗原結合部位を有する改変抗体も、これに含まれる(例えば、US2006/0025576A1を参照されたい)。
ペプチドリンカー
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物内の2つ以上の抗体部分(例えば、抗CTLA-4 sdAb、VH及びVLを含む完全長抗体または抗原結合部分)は、場合により、ペプチドリンカーによって連結することができる。抗CTLA-4構築物で使用されるペプチドリンカー(複数可)の長さ、柔軟性の程度、及び/または他の特性は、1つ以上の特定の抗原またはエピトープに対する親和性、特異性、またはアビディティを含むが、これらに限定されない特性にいくらかの影響を与え得る。例えば、2つの隣接するドメインが互いに立体的に干渉しないことを確実にするために、より長いペプチドリンカーが選択され得る。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、隣接するドメインが互いに自由に動くように、フレキシブル残基(例えば、グリシン及びセリン)を含む。例えば、グリシン-セリンダブレットは、適当なペプチドリンカーであり得る。
ペプチドリンカーは、任意の適当な長さであり得る。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、50、75、100以上のアミノ酸長のいずれかである。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、約100、75、50、40、35、30、25、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5以下のアミノ酸長のいずれかである。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーの長さは、約1アミノ酸~約10アミノ酸、約1アミノ酸~約20アミノ酸、約1アミノ酸~約30アミノ酸、約5アミノ酸~約15アミノ酸、約10アミノ酸~約25アミノ酸、約5アミノ酸~約30アミノ酸、約10アミノ酸~約30アミノ酸長、約30アミノ酸~約50アミノ酸、約50アミノ酸~約100アミノ酸、または約1アミノ酸~約100アミノ酸のいずれかである。
ペプチドリンカーは、天然に生じる配列または非天然に生じる配列を有し得る。例えば、重鎖のみ抗体のヒンジ領域に由来する配列は、リンカーとして使用され得る。例えば、WO1996/34103を参照されたい。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、ヒトIgG1ヒンジ(配列番号163)である。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、変異ヒトIgG1ヒンジ(配列番号307)である。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、フレキシブルリンカーである。例示のフレキシブルリンカーとしては、グリシンポリマー(G)n(配列番号375)、グリシン-セリンポリマー(例えば、(GS)n(配列番号376)、(GSGGS)n(配列番号377)、(GGGS)n(配列番号378)、及び(GGGGS)n(配列番号379)、nは、少なくとも1の整数である)、グリシン-アラニンポリマー、アラニン-セリンポリマー、及び当該技術分野で公知の他のフレキシブルリンカーが挙げられる。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、GGGGSGGGS(配列番号162)のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号365(GGGGSGGGGSGGGGS)のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分及び1つ以上の他の抗体部分(例えば、VH及びVLを含む完全長抗体または抗原結合部分)を含む抗CTLA-4構築物は、単一特異性である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分、及び1つ以上の他の抗体部分(例えば、VH及びVLを含む完全長抗体または抗原結合部分)を含む抗CTLA-4構築物は、多重特異性(例えば、二重特異性)である。多重特異性分子は、少なくとも2つの異なる抗原またはエピトープに対して結合特異性を有する分子である(例えば、二重特異性抗体は、2つの抗原またはエピトープに対して結合特異性を有する)。3つ以上の価数及び/または特異性を有する多重特異性分子も考慮される。例えば、三重特異性抗体は、調製することができる。Tutt et al.J.Immunol.147:60(1991)。当業者であれば、本明細書に記載の個々の多重特異性分子の適切な機能を選択して、互いに組み合わせて、本発明の多重特異性の抗CTLA-4分子を形成できることが理解されるはずである。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、多価であるが、単一特異性である、すなわち、抗CTLA-4構築物は、抗CTLA-4 sdAb部分と同じCTLA-4エピトープを特異的に認識する、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分、及び少なくとも第2の抗体部分(例えば、VH及びVLを含む完全長抗体または抗原結合部分)を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分と同じCTLA-4エピトープを特異的に認識する1つ以上の抗体部分は、抗CTLA-4 sdAb部分と同じCDR及び/または同じVHHアミノ酸配列を含み得る。例えば、抗CTLA-4構築物は、2つ以上の本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含み得、2つ以上の抗CTLA-4 sdAb部分は、同じである。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ペプチドリンカー(複数可)によって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、多価及び多重特異性である、すなわち、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分、及びCTLA-4以外の第2の抗原を特異的に認識する少なくとも第2の抗体部分(例えば、VH及びVLを含む完全長抗体または抗原結合部分)、または本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分により認識される異なるCTLA-4エピトープを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗体部分は、sdAbである。いくつかの実施形態では、第2の抗体部分は、ヒト血清アルブミン(HSA)を特異的に認識する。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分は、第2の抗体部分のN末端及び/またはC末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、三価及び二重特異性である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の2つの抗CTLA-4 sdAb、及び第2の抗体部分(例えば、抗HSA sdAb)を含み、第2の抗体部分は、2つの抗CTLA-4 sdAbの間にある。いくつかの実施形態では、抗体部分は、ペプチドリンカー(複数可)によって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。
CTLA-4を特異的に認識する2つ以上のsdAb部分を含む単一特異性または多重特異性の抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の単一抗CTLA-4 sdAb部分のものと比較して、アビディティの増加を有し得る。
完全長抗体に融合したsdAbを含む二重特異性抗体
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、第2の抗体部分に融合した本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含み、第2の抗体部分は、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体(例えば、抗PD-1または抗PD-L1完全長抗体)である。CTLA-4及びPD-1に対する二重特異性を含む構築物は、「抗CTLA-4/PD-1抗体」、「抗CTLA-4/PD-1構築物」、または「CTLA-4×PD-1抗体」と以下で呼ばれる。CTLA-4及びPD-L1に対する二重特異性を含む構築物は、「抗CTLA-4/PD-L1抗体」、「抗CTLA-4/PD-L1構築物」、または「CTLA-4×PD-L1抗体」と以下で呼ばれる。
PD-1及びPD-L1は、CTLA-4と同様に、阻害性免疫チェックポイント分子である。
PD-1は、T細胞活性化及び耐性を調節する共刺激分子のB7/CD28ファミリーの一部であるため、アンタゴニスト抗PD-1抗体は、耐性を克服するために有用であり得る。PD-1は、B7-4の受容体として定義されている。B7-4は、免疫細胞上の阻害性受容体に結合する際に免疫細胞活性化を阻害することができる。PD-1/PD-L1経路の関与は、T細胞エフェクター機能、サイトカイン分泌及び増殖の阻害をもたらす(Turnis et al.,OncoImmunology 1(7):1172-1174,2012)。高レベルのPD-1は、疲弊したT細胞または慢性的に刺激されたT細胞と関連する。さらに、PD-1発現の増加は、がん患者の生存率の低下と相関している。PD-1、B7-4、ならびに免疫細胞中のB7-4及びPD-1阻害シグナル間の相互作用を下方調節する薬剤は、免疫応答の増強をもたらし得る。本発明に適用することができる例示の抗PD-1抗体としては、ペムブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))及びニボルマブ(例えば、オプジーボ(登録商標))が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
PD-L1(プログラム細胞死リガンド1)は、分化クラスター274(CD274)またはB7ホモログ1(B7-H1)としても知られる。PD-L1は、PD-1のリガンドとして機能し、特定の事象、例えば、妊娠、組織同種移植片、自己免疫疾患及び他の疾患状態、例えば、肝炎及びがんの最中の免疫系の抑制に主要な役割を果たす。PD-1受容体/PD-L1リガンド複合体の形成により、リンパ節でCD8+T細胞の増殖を低下させる阻害シグナルを伝える。本発明に適用することができる例示の抗PD-L1抗体としては、アテゾリズマブ(例えば、テセントリク(登録商標))及びデュルバルマブ(例えば、MEDI4736、IMFINZI(商標))が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、抗PD-1完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗PD-1完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗PD-1完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号134~145、292~296、及び319~323のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号146~157、297~301、及び324~328のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号310~318及び329~337のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、軽鎖融合ポリペプチドは、配列番号354または355のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、配列番号356のアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つのコピー、及び配列番号357のアミノ酸配列を含む軽鎖融合ポリペプチドの2つのコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、配列番号358のアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つのコピー、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つのコピーを含む。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号134~145、292~296、及び319~323のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の各重鎖は、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号134~145、292~296、及び319~323のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号134~145、292~296、及び319~323のいずれか1つのアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図40及び図41に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号146~157、297~301、及び324~328のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の各重鎖は、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号146~157、297~301、及び324~328のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号146~157、297~301、及び324~328のいずれか1つのアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図40及び図41に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号310~318及び329~337のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の各重鎖は、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号310~318及び329~337のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号310~318及び329~337のいずれか1つのアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図40及び図41に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、軽鎖融合ポリペプチドは、配列番号354及び355のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の各軽鎖は、抗CTLA-4 sdAbに融合され、軽鎖融合ポリペプチドは、配列番号354及び355のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖の2つの同一なコピー、及び配列番号354及び355のいずれか1つのアミノ酸配列を含む軽鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図42及び図43に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識する4つのsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、各抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の各鎖のN末端に融合される、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、配列番号356のアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、及び、配列番号357のアミノ酸配列を含む軽鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図44に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識する4つのsdAb部分、及び抗PD-1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、2つの抗CTLA-4 sdAbは一緒に融合され、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは一緒に融合され、完全長抗体の各重鎖のN末端は、各抗CTLA-4 sdAb融合体のC末端に融合される、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、配列番号358のアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図45に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号171~182、302~306、及び345~349のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号183~194のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、本明細書に記載の4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは、第1の適宜リンカーを介して一緒に融合し、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは、第2の適宜リンカーを介して一緒に融合し、2つの抗CTLA-4 sdAb融合体の各セットのC末端は、完全長抗体の重鎖のN末端に融合される(図45に例示される)。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含み、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号171~182、302~306、及び345~349のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む、単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の各重鎖は、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号171~182、302~306、及び345~349のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号171~182、302~306、及び345~349のいずれか1つのアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図40及び図41に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の重鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号183~194のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、完全長抗体の各重鎖は、抗CTLA-4 sdAbに融合され、重鎖融合ポリペプチドは、配列番号183~194のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、配列番号183~194のいずれか1つのアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つの同一なコピーを含む、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図40及び図41に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つは、抗CTLA-4 sdAbに融合される、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む、単離抗CTLA-4構築物であって、完全長抗体の各軽鎖は、抗CTLA-4 sdAbに融合される、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、単離抗CTLA-4構築物は、完全長抗体重鎖の2つの同一なコピー、ならびに完全長抗体軽鎖及び抗CTLA-4 sdAbを含む軽鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図42及び図43に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識する4つのsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む、単離抗CTLA-4構築物であって、各抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の各鎖のN末端に融合される、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、単離抗CTLA-4構築物は、完全長抗体重鎖及び抗CTLA-4 sdAbを含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、ならびに完全長抗体軽鎖及び抗CTLA-4 sdAbを含む軽鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図44に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識する4つのsdAb部分、及び抗PD-L1完全長抗体を含む、単離抗CTLA-4構築物であって、2つの抗CTLA-4 sdAbは一緒に融合され、他方の2つの抗CTLA-4 sdAbは一緒に融合され、完全長抗体の各重鎖のN末端は、各抗CTLA-4 sdAb融合体のC末端に融合される、単離抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び完全長抗体は、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する2つのsdAb部分が、ペプチドリンカーによって適宜連結される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、単離抗CTLA-4構築物は、完全長抗体重鎖及び2つの抗CTLA-4 sdAbの融合体を含む重鎖融合ポリペプチドの2つの同一なコピー、ならびに完全長抗体軽鎖の2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、図45に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物のいずれか1つ(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む多重特異性または単一特異性の抗CTLA-4構築物、例えば、本明細書に記載の抗CTLA-4/PD-1構築物または抗CTLA-4/PD-L1構築物)と競合的にCTLA-4に特異的に結合するCTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4構築物(以下、「競合抗CTLA-4構築物」と呼ばれる)も提供される。
抗CTLA-4多重特異性抗原結合タンパク質(MABP)
いくつかの実施形態では、重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む完全長抗体または抗原結合断片に融合した本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含む抗CTLA-4構築物であって、抗CTLA-4構築物は、多重特異性である(「多重特異性抗CTLA-4構築物」または「抗CTLA-4多重特異性抗原結合タンパク質(MABP)」と以下で呼ばれる)、抗CTLA-4構築物が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、二重特異性(「二重特異性抗CTLA-4構築物」または「抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質(BABP)」と以下で呼ばれる)である。抗CTLA-4 sdAbは、完全長抗体または抗原結合断片により認識される標的(複数可)とは異なるCTLA-4に特異的に結合することで、より広範な標的化能力を与える。sdAbの小さいサイズのため、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 MABPは、完全長抗体または抗原結合断片成分のものと比較して、同様の分子量及び薬物動態特性を有し得る。例えば、抗CTLA-4 MABPは、臨床効果及び安全性が証明されたモノクローナル抗体に1つ以上のsdAbを融合させることで設計し、多重特異性構築物の発現性を妨げることなく臨床的有用性の増加及び望ましい薬物動態特性を提供することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の1つ以上の抗CTLA-4 sdAbは、適宜ペプチドリンカーによって完全長抗体または抗原結合断片に融合される。本明細書に記載の抗CTLA-4 MABPは、CTLA-4を加えた種々の疾患関連エピトープまたは抗原の組み合わせ、例えば、免疫チェックポイント分子、細胞表面抗原(例えば、腫瘍抗原)、またはプロ炎症性分子との組み合わせによるCTLA-4を標的にするように使用し、種々の疾患及び条件、例えば、がん、炎症、及び自己免疫疾患の治療に有用な薬剤を提供することができる。
従って、いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分を含む第1の抗原結合部分、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分を含み、VH及びVLは一緒に、第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分及び第2の抗原結合部分は、互いに融合される、抗CTLA-4構築物(例えば、MABPまたはBABP)が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、CDR1及び/またはCDR2内である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%(例えば、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%のいずれか)の配列同一性を有するその変異体を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR、例えば、CDR1、及び/またはCDR2、及び/またはCDR3においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含み、アミノ酸置換は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのFR、例えば、FR1、及び/またはFR2、及び/またはFR3、及び/またはFR4内である。いくつかの実施形態では、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインまたはその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分は、CDR及びFRの両方においてアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、(a)配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含む抗CTLA-4 sdAb部分を含む第1の抗原結合部分、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分を含み、VH及びVLは一緒に、第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分及び第2の抗原結合部分は、互いに融合される、抗CTLA-4構築物(例えば、MABPまたはBABP)を提供する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、第2のエピトープは、免疫チェックポイント分子(例えば、PD-1、PD-L1)である。いくつかの実施形態では、第2のエピトープは、プロ炎症性分子である。いくつかの実施形態では、第2のエピトープは、細胞表面抗原(例えば、腫瘍抗原、または免疫エフェクター細胞上の細胞表面抗原)である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、VHを含む重鎖及びVLを含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、重鎖のN末端、軽鎖のN末端、Fc領域のN末端、重鎖のC末端、または軽鎖のC末端で第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、完全長4鎖抗体を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、第2の抗原結合部分に化学的に融合される。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、ペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、約30以下(例えば、約25、20、または15のいずれか1つ以下)のアミノ酸長である。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合断片は、Fc領域、例えば、IgG1 FcまたはIgG4 Fcを含む。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物(例えば、MABPまたはBABP)は、少なくとも2つの異なるエピトープに特異的に結合することができる少なくとも2つの抗原結合部分を含む。少なくとも2つの抗原結合部分のいくつかは、MABPが2つの異なるエピトープに対する結合部位を有する限り、同一であってもよい。抗CTLA-4 MABPは、対称または非対称であり得る。例えば、抗CTLA-4 MABPは、抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分の1~8つのコピー、及び第2の抗原結合部分の1または2つのコピーを含み得る。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、2つの異なる抗原結合部分を含み、各々は、VHドメイン及びVLドメインを含み、異なる抗原結合部位を一緒に形成する。例えば、第2の抗原結合部分は、二重特異性抗体であり得る。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、単一特異性完全長抗体、またはその抗原結合断片、例えば、FabまたはscFvである。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、1、2、3、4、5、6、7、8以上の異なる抗原結合部分のいずれか1つを含み、各々は、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む。いくつかの実施形態では、2つの同一な抗CTLA-4 sdAbは、互いに融合され、第2の抗原結合部分にさらに融合される。いくつかの実施形態では、2つの異なる抗CTLA-4 sdAbは、互いに融合され、第2の抗原結合部分にさらに融合される。
抗CTLA-4構築物(例えば、MABP)は、CTLA-4及び/または第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)の任意の適当な数の価数、及び任意の適当な数の特異性を有し得る。いくつかの実施形態では、MABPは、二価、三価、四価、五価、六価、またはそれよりも高い価数のCTLA-4である。いくつかの実施形態では、MABPは、二価、三価、四価、五価、六価、またはそれよりも高い価数の第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)である。いくつかの実施形態では、MABPは、二重特異性(例えば、CTLA-4×PD-1 BABP、CTLA-4×PD-L1 BABP)である。例示のBABPを図40~49に示す。いくつかの実施形態では、MABPは、三重特異性である。いくつかの実施形態では、MABPは、四重特異性である。いくつかの実施形態では、MABPは、5つ以上の特異性である。
いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分の1つ以上のコピー(例えば、2)、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分の単一コピーを含み、VH及びVLは一緒に、第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分の各コピーは、第2の抗原結合部分に融合される、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質(「BABP」)が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbの1つ以上は各々、別の同一または異なる抗CTLA-4 sdAbにさらに融合される。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、ペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合断片は、Fc領域、例えば、IgG1 FcまたはIgG4 Fcを含む。
いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、またはそれ以上)の同一または異なる抗CTLA-4 sdAb、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む複数(例えば、2、3、4、5、6、またはそれ以上)の第2の抗原結合部分を含み、VH及びVLは一緒に、第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、抗CTLA-4 sdAbは、互いに融合される、及び/または第2の抗原結合部分に融合される、抗CTLA-4 MABPが提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、ペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合断片は、Fc領域、例えば、IgG1 FcまたはIgG4 Fcを含む。
いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分の単一コピー、及び(b)第2の抗原結合部分の2つのコピーを含み、各々は、重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含み、VH及びVLは一緒に、第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分は、第2の抗原結合部分の2つのコピーの1つに融合される、抗CTLA-4多重特異性(例えば、二重特異性)抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、ペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合断片は、Fc領域、例えば、IgG1 FcまたはIgG4 Fcを含む。
いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む複数(例えば、2、3、または4)の同一または異なる抗CTLA-4 sdAb、及び(b)第2の抗原結合部分の2つのコピーを含み、各々は、重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含み、VH及びVLは一緒に、第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、互いに融合される、及び/または第2の抗原結合部分に融合される、抗CTLA-4多重特異性(例えば、二重特異性)抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、ペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合断片は、Fc領域、例えば、IgG1 FcまたはIgG4 Fcを含む。例を図44、45、48、及び49に示す。
いくつかの実施形態では、(a)第1の抗原結合部分の2つのコピー、各々は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む抗CTLA-4 sdAbを含み、及び(b)第2の抗原結合部分の2つのコピーを含み、各々は、重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含み、VH及びVLは一緒に、第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分の1つのコピーは、第2の抗原結合部分の各コピーに融合される、抗CTLA-4多重特異性(例えば、二重特異性)抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbの1つ以上は各々、別の同一または異なる抗CTLA-4 sdAbにさらに融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、ペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合断片は、Fc領域、例えば、IgG1 FcまたはIgG4 Fcを含む。例を図40~43、46、及び47に示す。
a)融合ポリペプチド
抗CTLA-4 MABPの第1の抗原結合部分及び第2の抗原結合部分は、互いに融合される(すなわち、共有結合される)。従って、本発明の抗CTLA-4 MABPは、1つ以上の融合ポリペプチドを含む。各融合ポリペプチドは、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分、及び第2の抗原結合部分に由来するポリペプチドを含み得る。
抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分、及び第2の抗原結合部分は、単一の化学結合(例えば、ペプチド結合)によって、またはペプチドリンカーを介して直接結合され得る。抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分は、第2の抗原結合部分のいずれか1つ(各々を含む)のポリペプチドのN末端もしくはC末端のいずれかで融合され得る、または第2の抗原結合部分のいずれか1つ(各々を含む)のポリペプチドの内部位置で、例えば、第2の抗原結合部分の重鎖中のFc領域のN末端で融合され得る。融合ポリペプチドは、組み換え的または化学的のいずれかで得られ得る。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のC末端は、化学結合(例えば、ペプチド結合)またはペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分の任意(各々を含む)のポリペプチドのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のN末端は、化学結合(例えば、ペプチド結合)またはペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分の任意(各々を含む)のポリペプチドのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分は、アミノ酸の主鎖化学基を伴うペプチド結合ではない化学結合を介して第2の抗原結合部分に融合される。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、VH及びVLを含む一本鎖抗体断片を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、scFvを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、N末端からC末端の方向において、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb、適宜ペプチドリンカー、VHドメイン及びVLドメインを含む第1の抗原結合部分を含む融合ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、N末端からC末端の方向において、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb、適宜ペプチドリンカー、VLドメイン及びVHドメインを含む第1の抗原結合部分を含む融合ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、N末端からC末端の方向において、VHドメイン、VLドメイン、適宜ペプチドリンカー、及び本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分を含む融合ポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、N末端からC末端の方向において、VLドメイン、VHドメイン、適宜ペプチドリンカー、及び本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分を含む融合ポリペプチドを含む。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、VHを含む重鎖ドメイン、及びVLを含む軽鎖ドメインを含む。いくつかの実施形態では、重鎖は、1つ以上の重鎖定常ドメイン、例えば、CH1、CH2、CH3、及びCH4、及び/または抗体ヒンジ領域(HR)をさらに含む。いくつかの実施形態では、軽鎖は、軽鎖定常ドメイン(CL)、例えば、ラムダCLドメインまたはカッパCLドメインをさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のN末端は、重鎖のC末端に融合される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のC末端は、重鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のN末端は、軽鎖のC末端に融合される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のC末端は、軽鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、重鎖、適宜ペプチドリンカー、及び本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び軽鎖を含む第2のポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分、適宜ペプチドリンカー、及び重鎖のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び軽鎖を含む第2のポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、軽鎖、適宜ペプチドリンカー、及び本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び重鎖を含む第2のポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分、適宜ペプチドリンカー、及び軽鎖のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び重鎖を含む第2のポリペプチドを含む。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体(例えば、抗PD-1または抗PD-L1完全長抗体)を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、2つの同一な重鎖及び2つの同一な軽鎖からなる完全長モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、重鎖、適宜ペプチドリンカー、及び本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び軽鎖を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む(例えば、図41を参照されたい)。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分、適宜ペプチドリンカー、及び重鎖のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び軽鎖を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む(例えば、図40を参照されたい)。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、軽鎖、適宜ペプチドリンカー、及び本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び重鎖を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む(例えば、図43を参照されたい)。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む第1の抗原結合部分、適宜ペプチドリンカー、及び軽鎖のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び重鎖を含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む(例えば、図42を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、(a)第1及び第2の重鎖ならびに第1及び第2の軽鎖からなる完全長抗体、完全長抗体は、第1のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識し;(b)第2のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第1の抗CTLA-4 sdAb;(c)第3のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第2の抗CTLA-4 sdAb;(d)第4のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第3の抗CTLA-4 sdAb;及び(e)第5のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第4の抗CTLA-4 sdAbを含み;第1の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、第1の軽鎖のN末端に融合され、第2の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、第2の軽鎖のN末端に融合され、第3の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、第1の重鎖のN末端に融合され、及び第4の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、第2の重鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、異なる。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、第3または第4の抗CTLA-4 sdAb、適宜ペプチドリンカー、及び重鎖のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び第1または第2の抗CTLA-4 sdAb、適宜ペプチドリンカー、及び軽鎖を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む。例えば、図44を参照されたい。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、(a)2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体、完全長抗体は、第1のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識し;(b)第2のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第1の抗CTLA-4 sdAb;(c)第3のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第2の抗CTLA-4 sdAb;(d)第4のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第3の抗CTLA-4 sdAb;及び(e)第5のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第4の抗CTLA-4 sdAbを含み;第1の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、第2の抗CTLA-4 sdAbのN末端に融合され、及び第2の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、一方の重鎖のN末端に融合され、及び第3の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、第4の抗CTLA-4 sdAbのN末端に融合され、及び第4の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、他方の重鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、異なる。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、第1または第3の抗CTLA-4 sdAb、適宜ペプチドリンカー、第2または第4の抗CTLA-4 sdAb、適宜ペプチドリンカー、及び重鎖のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び軽鎖を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む。例えば、図45を参照されたい。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、(a)2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体、完全長抗体は、第1のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識し;(b)第2のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第1の抗CTLA-4 sdAb;及び(c)第3のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第2の抗CTLA-4 sdAbを含み、第1または第2の抗CTLA-4 sdAbのN末端は、重鎖のCH1領域のC末端に融合され、及び第1または第2の抗CTLA-4 sdAbのC末端は、重鎖のCH2領域のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、2つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、2つの抗CTLA-4 sdAbは、異なる。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、VH-CH1-適宜ペプチドリンカー-抗CTLA-4 sdAb-CH2-CH3のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び軽鎖を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む。例えば、図46を参照されたい。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、(a)第1のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識する第1のscFv;(b)第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識する第2のscFv;(c)Fc領域;(d)第3のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第1の抗CTLA-4 sdAb;及び(d)第4のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第2の抗CTLA-4 sdAbを含み、各抗CTLA-4 sdAbのN末端は、scFvのC末端に融合され、抗CTLA-4 sdAbのC末端は、Fc領域のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、2つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、2つの抗CTLA-4 sdAbは、異なる。いくつかの実施形態では、2つのscFvは、同一である。いくつかの実施形態では、2つのscFvは、異なる。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、scFv-適宜ペプチドリンカー-抗CTLA-4 sdAb-CH2-CH3のN末端からC末端を各々が含む2つの同一なポリペプチドを含む。例えば、図47を参照されたい。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、(a)第1のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識する第1のFab;(b)第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識する第2のFab;(c)Fc領域;(d)第3のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第1の抗CTLA-4 sdAb、及び第4のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第2の抗CTLA-4 sdAbを含む第1のFab様ドメイン;(e)第5のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第3の抗CTLA-4 sdAb及び第6のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第4の抗CTLA-4 sdAbを含む第2のFab様ドメインを含み、各Fab様ドメインのN末端は、FabのC末端に融合され、Fab様ドメインの2つのC末端の1つは、Fc領域のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、異なる。いくつかの実施形態では、2つのFabは、同一である。いくつかの実施形態では、2つのFabは、異なる。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、VH-CH1-適宜ペプチドリンカー-抗CTLA-4 sdAb-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及びVL-CL-適宜ペプチドリンカー-抗CTLA-4 sdAb-CLのN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む。例えば、図48を参照されたい。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、(a)第1のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識する第1のscFv;(b)第2のエピトープ(例えば、PD-1、PD-L1)を特異的に認識する第2のscFv;(c)Fc領域;(d)第3のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第1の抗CTLA-4 sdAb、及び第4のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第2の抗CTLA-4 sdAbを含む第1のFab様ドメイン;(e)第5のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第3の抗CTLA-4 sdAb、及び第6のエピトープを特異的に認識する本明細書に記載の第4の抗CTLA-4 sdAbを含む第2のFab様ドメインを含み、各Fab様ドメインの2つのN末端の1つは、scFvのC末端に融合され、Fab様ドメインの2つのC末端の1つは、Fc領域のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、同一である。いくつかの実施形態では、4つの抗CTLA-4 sdAbは、異なる。いくつかの実施形態では、2つのscFvは、同一である。いくつかの実施形態では、2つのscFvは、異なる。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABPは、scFv-適宜ペプチドリンカー-抗CTLA-4 sdAb-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第1のポリペプチド;及び抗CTLA-4 sdAb-CLのN末端からC末端を各々が含む2つの同一な第2のポリペプチドを含む。例えば、図49を参照されたい。
本明細書に記載の抗CTLA-4 MABPは、第1の抗原結合部分と第2の抗原結合部分の間に位置する1つ以上のペプチドリンカーを含み得る。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分の重鎖ポリペプチドと第1の抗原結合部分の間のペプチドリンカーは、第2の抗原結合部分の軽鎖ポリペプチドと第1の抗原結合部分の間のペプチドリンカーと同じである。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分の重鎖ポリペプチドと第1の抗原結合部分の間のペプチドリンカーは、第2の抗原結合部分の軽鎖ポリペプチドと第1の抗原結合部分の間のペプチドリンカーと異なる。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分と第2の抗原結合部分は、その間に配置されるペプチドリンカー無しで互いに直接融合される。2つ以上の抗CTLA-4 sdAbの間のペプチドリンカーは、抗CTLA-4 sdAbと第2の抗原結合部分の間のものと同じかまたは異なっていてもよい。「ペプチドリンカー」セクションにおいて上述されたペプチドリンカーのいずれかを本明細書に記載の抗CTLA-4 MABPのいずれかで使用することができる。
b)VH及びVLを含む第2の抗原結合部分
抗CTLA-4 MABP(例えば、BABP)は、重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む少なくとも1つの抗原結合部分を含む。そのような抗原結合部分は、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長の従来抗体、またはそれらに由来する抗原結合断片であり得る。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、VHドメインを含む重鎖及びVLドメインを含む軽鎖を含む抗原結合断片である。本明細書で検討される例示の抗原結合断片としては、Fab、Fab’、F(ab’)2、及びFv断片;ダイアボディ;線状抗体;一本鎖抗体分子(例えば、scFv);及び抗体断片から形成される多重特異性抗体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、Fc領域、例えば、ヒトFc領域を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、IgG分子、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4サブクラスのいずれか1つに由来する。いくつかの実施形態では、Fc領域は、抗体エフェクター機能、例えば、ADCC(抗体依存性細胞媒介性細胞障害性)及び/またはCDC(補体依存性細胞傷害性)を媒介することができる。例えば、野生型Fc配列を有するサブクラスIgG1、IgG2、及びIgG3の抗体は、通常、C1q及びC3結合を含む補体活性化を示し、一方、IgG4は、補体系を活性化せず、C1q及び/またはC3に結合しない。いくつかの実施形態では、Fc領域は、Fc領域のFc受容体への結合親和性を減少させる改変を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、IgG1 Fcである。いくつかの実施形態では、IgG1 Fcは、233~236位に1つ以上の突然変異、例えば、L234A及び/またはL235Aを含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、IgG4 Fcである。いくつかの実施形態では、IgG4 Fcは、327、330及び/または331位に突然変異を含む。例えば、Armour KL et al.,Eur J.Immunol.1999;29:2613;及びShields RL et al.,J.Biol.Chem.2001;276:6591を参照されたい。いくつかの実施形態では、Fc領域は、P329G突然変異を含む。
いくつかの実施形態では、Fc領域は、2つの同一でない重鎖のヘテロ二量体化を促進する改変を含む。そのような改変Fc領域は、非対称設計を有する本明細書に記載の抗CTLA-4 MABPに対して特に興味深いものであり得る。いくつかの実施形態では、前記改変は、重鎖または重鎖融合ポリペプチドの一方にノブ改変、及び2つの重鎖または重鎖融合ポリペプチドの他方にホール改変を含むノブ-インテゥー-ホール改変である。一実施形態では、Fc領域は、CH3ドメインにおける2つの重鎖の間の界面内に改変を含み、i)1つの重鎖のCH3ドメインでは、アミノ酸残基は、より大きな側鎖体積を有するアミノ酸残基と置換され、それにより他方の重鎖のCH3ドメインにおける界面内の空洞(「ホール」)で配置可能である1つの重鎖のCH3ドメインにおける界面内の隆起(「ノブ」)を生成し、ii)他方の重鎖のCH3ドメインでは、アミノ酸残基は、より小さな側鎖体積を有するアミノ酸残基と置換され、それにより第1のCH3ドメインにおける界面内の隆起(「ノブ」)が配置可能である第2のCH3ドメインにおける界面内の空洞(「ホール」)を生成する。ノブ-インテゥー-ホール改変の例は、例えば、US2011/0287009、US2007/0178552、WO96/027011、WO98/050431、及びZhu et al.,1997,Protein Science 6:781-788に記載されている。ヘテロ二量体化を促進するFc領域に対する他の改変も、本明細書で検討される。例えば、静電ステアリング効果をFc領域中に操作して、Fc-ヘテロ二量体分子を提供することができる(例えば、US4676980、及びBrennan et al.,Science,229:81(1985)を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、Fc領域は、Fabアーム交換を阻害する改変を含む。例えば、IgG4 FcにおけるS228P突然変異は、Fabアーム交換を阻害する。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、カッパ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、ラムダ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、重鎖定常領域を含む。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなるモノクローナル抗体を含む(「4鎖抗体」とも本明細書中で呼ばれる)。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる多重特異性(例えば、二重特異性)完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、ヒトIgG1サブクラスの完全長抗体、または突然変異L234A及びL235Aを有するヒトIgG1サブクラスの完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、ヒトIgG2サブクラスの完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、ヒトIgG3サブクラスの完全長抗体を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、ヒトIgG4サブクラスの完全長抗体、またはさらなる突然変異S228Pを有するヒトIgG4サブクラスの完全長抗体を含む。
当該技術分野で公知の任意の完全長4鎖抗体、またはそれに由来する抗原結合断片は、抗CTLA-4 MABPにおける第2の抗原結合部分として使用することができる。臨床効果、安全性、及び薬物動態プロファイルが証明された抗体または抗体断片が、特に注目されるものである。いくつかの実施形態では、当該技術分野で公知の抗体または抗体断片は、さらに操作され、例えば、ヒト化または突然変異誘発され、第1の抗原結合部分と融合する前に適当な親和性を有する変異体を選択し、抗CTLA-4 MABPを提供する。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、当該技術分野で公知のモノクローナル抗体または抗体断片のVH及びVLドメイン、ならびに改変された重鎖定常領域及び/または軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、当該技術分野で公知のモノクローナル抗体、及び改変Fc領域、例えば、S228P突然変異を有するIgG4 Fcを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、ヒト、ヒト化、またはキメラ完全長抗体、または抗体断片を含む。
いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1抗体、またはその抗原結合断片である。いくつかの実施形態では、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))またはニボルマブ(例えば、オプジーボ(登録商標))である。いくつかの実施形態では、抗PD-1抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗PD-1抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗PD-1抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1抗体、またはその抗原結合断片である。いくつかの実施形態では、抗PD-L1抗体は、アテゾリズマブ(例えば、テセントリク(登録商標))またはデュルバルマブ(例えば、IMFINZI(商標))である。いくつかの実施形態では、抗PD-L1抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗PD-L1抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
c)例示の抗CTLA-4 MABP及びBABP
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABP(例えば、BABP)は、(a)本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識するsdAbを含む第1の抗原結合部分、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分を含み、VH及びVLは一緒に、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分及び第2の抗原結合部分は、互いに融合され、「CTLA-4×PD-1 BABP」または「CTLA-4×PD-1 BABP」と以下で呼ばれる。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 MABP(例えば、BABP)は、(a)本明細書に記載のCTLA-4を特異的に認識するsdAbを含む第1の抗原結合部分、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分を含み、VH及びVLは一緒に、PD-L1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分及び第2の抗原結合部分は、互いに融合され、「CTLA-4×PD-L1 BABP」または「CTLA-4×PD-L1 BABP」と以下で呼ばれる。
いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含むCTLA-4を特異的に認識するsdAbを含む第1の抗原結合部分、及び(b)2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体(例えば、ペムブロリズマブまたはニボルマブ)を含む第2の抗原結合部分を含み、完全長抗体は、PD-1に特異的に結合し;第1の抗原結合部分及び第2の抗原結合部分は、互いに融合される、抗CTLA-4多重特異性(例えば、二重特異性)抗原結合タンパク質を提供する。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、2つの重鎖の1つもしくは各々のN末端、2つの軽鎖の1つもしくは各々のN末端、Fc領域のN末端、2つの重鎖の1つもしくは各々のC末端、または2つの軽鎖の1つもしくは各々のC末端で第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、第2の抗原結合部分に化学的に融合される。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分は、ペプチド結合またはペプチドリンカーを介して第2の抗原結合部分に融合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、約30未満(例えば、約25、20、または15のいずれか1つ以下)のアミノ酸長である。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合断片は、Fc領域、例えば、IgG4 Fcを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。
いくつかの実施形態では、(a)VH-CH1-CH2-CH3-抗CTLA-4 sdAbのN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質(BABP)が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、CH3及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号134、136、138、140、142、144、及び319~323のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号159のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号146、148、150、152、154、156、及び324~328のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号161のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号329~337のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号309のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図41に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)VH-CH1-CH2-CH3-抗CTLA-4 sdAbのN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-L1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質(BABP)が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、アテゾリズマブまたはデュルバルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、CH3及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号171、173、175、177、179、181、及び345~349のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号196のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号183、185、187、189、191、及び193のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号198のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-L1 BABPは、図41に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)抗CTLA-4 sdAb-VH-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 BABPが提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号135、137、139、141、143、145、及び292~296のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号159のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号147、149、151、153、155、157、及び297~301のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号161のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号310~318のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号309のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図40に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)抗CTLA-4 sdAb-VH-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-L1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 BABPが提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、アテゾリズマブまたはデュルバルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号172、174、176、178、180、182、及び302~306のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号196のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号184、186、188、190、192、及び194のいずれか1つのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号198のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-L1 BABPは、図40に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)VH-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CL-抗CTLA-4 sdAbのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4 BABPが提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、CL及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号158のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号355のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図43に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)VH-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)抗CTLA-4 sdAb-VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VL及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号158のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号354のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図42に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)抗CTLA-4 sdAb-VH-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)抗CTLA-4 sdAb-VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VL及び抗CTLA-4 sdAb、及び/またはVL及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号356のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号357のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図44に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)抗CTLA-4 sdAb1-抗CTLA-4 sdAb2-VH-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAb1及び抗CTLA-4 sdAb2は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb1及び抗CTLA-4 sdAb2は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb1及び抗CTLA-4 sdAb2は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb1及び抗CTLA-4 sdAb2、及び/またはVH及び抗CTLA-4 sdAb2は、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号358のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号159のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図45に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)VH-CH1-抗CTLA-4 sdAb-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、CH1及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号359のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号159のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図46に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、scFv-抗CTLA-4 sdAb-CH2-CH3のN末端からC末端を含むポリペプチドを含み、scFvは、PD-1に特異的に結合し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、scFvは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、scFvは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、scFvは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、scFvは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、scFv及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、配列番号360のアミノ酸配列を含むポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図47に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)VH-CH1-抗CTLA-4 sdAb-CH1-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)VL-CL-抗CTLA-4 sdAb-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、VH及びVLは、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、CH1及び抗CTLA-4 sdAb、及び/またはCL及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号361のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号362のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図48に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、(a)scFv-抗CTLA-4 sdAb-CH2-CH3のN末端からC末端を含む第1のポリペプチド;及び(b)抗CTLA-4 sdAb-CLのN末端からC末端を含む第2のポリペプチドを含み、scFvは、PD-1に特異的に結合し、及び抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む、抗CTLA-4二重特異性抗原結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAbは、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、scFvは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、scFvは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、scFvは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、scFvは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、scFv及び抗CTLA-4 sdAbは、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して互いに融合される。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG4 Fc由来である。いくつかの実施形態では、CH2及びCH3ドメインは、IgG1 Fc由来である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 BABPは、(a)配列番号363のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号364のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4×PD-1 BABPは、図49に示す構造を有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物のいずれか1つ(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む 多重特異性または単一特異性の抗CTLA-4構築物、例えば、本明細書に記載の抗CTLA-4/PD-1構築物(例えば、BABP)または抗CTLA-4/PD-L1構築物(例えば、BABP))と競合的にCTLA-4に特異的に結合するCTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む抗CTLA-4 MABP(例えば、BABP)(以下、「競合抗CTLA-4構築物」と呼ばれる)も提供される。
(III)抗CTLA-4抗体変異体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体のアミノ酸配列変異体が企図される。例えば、抗体の結合親和性及び/または他の生物学的特性を改善することが望ましい場合がある。抗体のアミノ酸配列変異体は、抗体をコードする核酸配列に適切な改変を導入するか、またはペプチド合成によって調製し得る。そのような改変には、例えば、抗体のアミノ酸配列内における残基の欠失、及び/または挿入、及び/または置換が含まれる。最終構築物が所望の特徴(例えば、抗原結合)を有する限り、最終構築物に到達するために、欠失、挿入及び置換のいかなる組み合わせをも行うことができる。
a)置換、挿入、及び欠失変異体
いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を有する抗体変異体を提供する。置換突然変異誘発のための目的の部位には、HVR及びFRが含まれる。保存的置換は、「好ましい置換」という見出しの下で表3に示す。より実質的な変化は、「例示的な置換」という見出しの下で表3に提供し、これは、アミノ酸側鎖クラスに関連して以下にさらに記載する通りである。アミノ酸置換を目的の抗体に導入し、生成物を所望の活性、例えば、保持/改善された抗原結合、低減した免疫原性、または改善されたADCCもしくはCDCについて、スクリーニングすることができる。
アミノ酸は、側鎖の共通する特性に従って分類することができる。
(1)疎水性:ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、Ile;
(2)中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln;
(3)酸性:Asp、Glu;
(4)塩基性:His、Lys、Arg;
(5)鎖配向に影響を及ぼす残基:Gly、Pro;
(6)芳香族:Trp、Tyr、Phe。
非保存的置換は、これらのクラスの1つのメンバーを別のクラスと交換することを伴う。
置換変異体の1つのタイプは、親抗体(例えば、ヒト化またはヒト抗体)の1つ以上の超可変領域残基を置換することを伴う。一般的に、さらなる研究のために選択される得られる変異体(複数可)は、ある特定の生物学的特性(例えば、増加した親和性、低減した免疫原性)において、親抗体に比して改変(例えば、改善)されているか、及び/または、親抗体のある特定の生物学的特性が実質的に保持されている。例示的な置換変異体は、例えば、本明細書に記載するようなファージ提示に基づく親和性成熟技術を用いて簡便に生成され得る親和性成熟抗体である。簡単に言うと、1つ以上のHVR残基を突然変異させ、ファージ上で変異体抗体を提示させ、特定の生物学的活性(例えば、結合親和性)についてスクリーニングする。
変化(例えば、置換)を、例えば、抗体親和性を改善するために、HVRにおいて起こさせてもよい。そのような変化を、HVR「ホットスポット」、すなわち、体細胞成熟過程の間に高頻度に突然変異を起こすコドンによってコードされる残基(例えば、Chowdhury,Methods Mol.Biol.207:179-196(2008)を参照されたい)、及び/またはSDR(a-CDR)によってコードされる残基において起こさせてもよく、得られた変異体VHまたはVLを結合親和性について試験する。二次ライブラリーを構築し、そこから再選択することによる親和性成熟は、例えば、Hoogenboom et al.in Methods in Molecular Biology 178:1-37(O’Brien et al.,ed.,Human Press,Totowa,NJ,(2001))に記載されている。親和性成熟のいくつかの実施形態では、種々の方法(例えば、エラープローンPCR、鎖シャッフリングまたはオリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発)のいずれかによって、成熟のために選択された可変遺伝子に多様性を導入する。次いで、二次ライブラリーを作製する。次いで、ライブラリーをスクリーニングして、所望の親和性を有するあらゆる抗体変異体を同定する。多様性を導入するための別の方法は、数個のHVR残基(例えば、一度に4~6残基)をランダム化するHVR特異的なアプローチを伴う。抗原結合に関与するHVR残基は、例えば、アラニンスキャニング突然変異誘発またはモデル化を用いて具体的に同定され得る。特に、CDR-H3及びCDR-L3は標的とされることが多い。
いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、そのような変更が、抗体が抗原に結合する能力を実質的に低減させない限り、1つ以上のHVR内で生じてもよい。例えば、結合親和性を実質的に低減しない保存的変化(例えば、本明細書で提供される保存的置換)を、HVR内で起こさせてもよい。そのような変化は、例えば、HVR「ホットスポット」またはCDRの外であってもよい。上で提供された変異体VHH配列のいくつかの実施形態では、各HVRは変化していないか、1、2、または3以下のアミノ酸置換しか含まない。
突然変異誘発のための標的とし得る抗体の残基または領域を同定するための有用な方法は、Cunningham and Wells(1989)Science,244:1081-1085に記載されるように、「アラニンスキャニング突然変異誘発」と呼ばれる。この方法では、残基または一群の標的残基(例えば、Arg、Asp、His、Lys及びGluのような荷電残基)を同定し、それを中性または負電荷を持つアミノ酸(例えば、アラニンまたはポリアラニン)で置換して、抗体の、抗原との相互作用が影響を受けるか否かを決定する。最初の置換に対して機能的感受性を示すアミノ酸位置に、さらなる置換を導入してもよい。あるいは、またはさらに、抗体と抗原の間の接触点を同定するために、抗原-抗体複合体の結晶構造を用いることができる。このような接触残基及びその隣接残基を、置換の候補として標的にしても、排除してもよい。変異体をスクリーニングして、それらが所望の特性を含むか否かを決定してもよい。
アミノ酸配列挿入には、1残基から、100残基またはそれ以上を含有するポリペプチドまでに及ぶ長さのアミノ末端及び/またはカルボキシル末端融合、ならびに単一または複数のアミノ酸残基の配列内挿入も含まれる。末端挿入の例には、N末端メチオニル残基を有する抗体が含まれる。抗体分子の他の挿入変異体には、抗体のN末端またはC末端への、酵素(例えば、ADEPTの場合)、または抗体の血清中半減期を増加させるポリペプチドの融合が含まれる。
b)グリコシル化変異体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗CTLA-4構築物を変化させて、構築物がグリコシル化される程度を増加または減少させる。抗体へのグリコシル化部位の付加または欠失は、1つ以上のグリコシル化部位が作出または除去されるようにアミノ酸配列を変化させることによって、簡便に達成することができる。
抗CTLA-4構築物がFc領域を含む場合、そこに結合する糖質を変化させてもよい。哺乳動物細胞によって産生される天然抗体は、典型的には、分岐した二分岐オリゴ糖を含み、これは一般的には、Fc領域のCH2ドメインのAsn297にN連結によって結合される。例えば、Wright et al.TIBTECH 15:26-32(1997)を参照されたい。オリゴ糖は、種々の炭水化物、例えば、二分岐オリゴ糖構造の「幹」のGlcNAcに結合した、マンノース、N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)、ガラクトース、シアル酸、ならびにフコースを含み得る。いくつかの実施形態では、本発明の抗CTLA-4構築物におけるオリゴ糖の改変は、一定の改善された特性を有する抗体変異型を作製するために行われ得る。
いくつかの実施形態では、Fc領域に(直接または間接的に)結合したフコースを欠く糖質構造を有する抗体変異体が提供される。例えば、そのような抗体におけるフコースの量は、1%~80%、1%~65%、5%~65%または20%~40%であってもよい。フコースの量は、例えば、WO2008/077546号に記載されているように、MALDI-TOF質量分析によって測定される、Asn297に結合した全ての糖構造(例えば、複合型、混成型、及び高マンノース型構造)の合計に比しての、Asn297における糖鎖内のフコースの平均量を算出することによって決定される。Asn297は、Fc領域内の約297位(Fc領域残基のEU番号付け)に位置するアスパラギン残基を指す;しかしながら、抗体における軽微な配列変異のため、Asn297は、297位の上流側または下流側約±3アミノ酸、すなわち294位と300位の間に位置する場合もあり得る。そのようなフコシル化変異体は、改善されたADCC機能を有し得る。例えば、米国特許公開第2003/0157108号(Presta,L.);US2004/0093621(Kyowa Hakko Kogyo Co.,Ltd)を参照されたい。「脱フコシル化」または「フコース欠損」抗体変異体に関する刊行物の例としては、US2003/0157108;WO2000/61739;WO2001/29246;US2003/0115614;US2002/0164328;US2004/0093621;US2004/0132140;US2004/0110704;US2004/0110282;US2004/0109865;WO2003/085119;WO2003/084570;WO2005/035586;WO2005/035778;WO2005/053742;WO2002/031140;Okazaki et al.J.Mol.Biol.336:1239-1249(2004);Yamane-Ohnuki et al.Biotech.Bioeng.87:614(2004)が挙げられる。脱フコシル化抗体を産生する能力を有する細胞株の例としては、タンパク質フコシル化欠損性のLec13 CHO細胞(Ripka et al.,Arch.Biochem.Biophys.249:533-545(1986);米国特許出願第US2003/0157108A1号、Presta,L;及びWO2004/056312A1、Adams et al.、特に実施例11)、及びα-1,6-フコシルトランスフェラーゼ遺伝子FUT8ノックアウトCHO細胞のようなノックアウト細胞株(例えば、Yamane-Ohnuki et al.,Biotech.Bioeng.87:614(2004);Kanda,Y.,et al.,Biotechnol.Bioeng.94(4):680-688(2006);及びWO2003/085107を参照されたい)が挙げられる。
抗CTLA-4構築物変異体は、例えば、抗体のFc領域に結合した二分岐オリゴ糖がGlcNAcによって二分されている二分オリゴ糖と共にさらに与えられる。そのような抗体変異体は、フコシル化を減少させ、及び/またはADCC機能を改善している可能性がある。そのような抗体変異体の例は、例えば、WO2003/011878(Jean-Mairet et al.);米国特許第6,602,684号(Umana et al.);及びUS2005/0123546(Umana et al.)に記載されている。Fc領域に結合したオリゴ糖内に少なくとも1つのガラクトース残基を持つ抗体変異体も提供される。そのような抗体変異体は、CDC機能を改善させた可能性がある。そのような抗体変異体は、例えば、WO1997/30087(Patel et al.);WO1998/58964(Raju,S.);及びWO1999/22764(Raju,S.)に記載されている。
c)Fc領域変異体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗CTLA-4構築物のFc領域に1つ以上のアミノ酸改変を導入することにより、Fc領域変異体を生成させてもよい。Fc領域変異体は、1つ以上のアミノ酸位置にアミノ酸改変(例えば、置換)を含むヒトFc領域配列(例えば、ヒトIgG1、IgG2、IgG3またはIgG4 Fc領域)を含み得る。
いくつかの実施形態では、本発明は、インビボにおける抗CTLA-4構築物の半減期が重要であるが、ある特定のエフェクター機能(例えば、補体及びADCCなど)が不要または有害である用途のための望ましい候補とならしめる、全てではないが一部のエフェクター機能を有する抗CTLA-4構築物変異体を意図している。インビトロ及び/またはインビボでの細胞傷害性アッセイを、CDC活性及び/またはADCC活性の減少/枯渇を確認するために行うことができる。例えば、Fc受容体(FcR)結合アッセイは、抗体がFcγR結合を欠くが(それゆえ、おそらくADCC活性を欠く)、FcRn結合能力を保持していることを確認するために行うことができる。ADCC、NK細胞を媒介する初代細胞は、FcγRIIIのみを発現するが、単球はFcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIを発現する。造血細胞におけるFcRの発現は、Ravetch and Kinet,Annu.Rev.Immunol.9:457-492(1991)の464ページの表3に要約されている。目的の分子のADCC活性を評価するためのインビトロアッセイの非限定的な例は、米国特許第5,500,362号(例えば、Hellstrom,I.et al.Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 83:7059-7063(1986)を参照されたい)及びHellstrom,I et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 82:1499-1502(1985);同第5,821,337号(Bruggemann,M.et al.,J.Exp.Med.166:1351-1361(1987)を参照されたい)に記載されている。あるいは、非放射性アッセイ法を用いることができる(例えば、フローサイトメトリー用のACTI(商標)非放射性細胞傷害性アッセイ(CellTechnology,Inc.Mountain View,CA;及びCytoTox 96(登録商標)非放射性細胞傷害性アッセイ(Promega,Madison,WI)を参照されたい)。そのようなアッセイに有用なエフェクター細胞には、末梢血単核細胞(PBMC)及びナチュラルキラー(NK)細胞が含まれる。あるいは、またはさらに、目的の分子のADCC活性は、Clynes et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 95:652-656(1998)に開示されるように、インビボで、例えば、動物モデルにおいて評価することができる。C1q結合アッセイはまた、抗体がC1qに結合することができないこと、従って、CDC活性を欠いていることを確認するために行うことができる。例えば、WO2006/029879及びWO2005/100402のC1q及びC3c結合ELISAを参照されたい。補体活性化を評価するために、CDCアッセイを行うことができる(例えば、Gazzano-Santoro et al.,J.Immunol.Methods 202:163(1996);Cragg,M.S.et al.,Blood 101:1045-1052(2003);及びCragg,M.S.and M.J.Glennie,Blood 103:2738-2743(2004)を参照されたい)。FcRn結合、及びインビボでのクリアランス/半減期の測定ではまた、当該技術分野で公知の方法を用いて行うことができる(例えば、Petkova,S.B.et al.,Int’l.Immunol.18(12):1759-1769(2006)を参照されたい)。
エフェクター機能が減少した抗体は、Fc領域の残基238、265、269、270、297、327、329の1つ以上の置換を有するものが含まれる(米国特許第6,737,056号)。そのようなFc変異体は、残基265及び297のアラニンへの置換を有する、いわゆる「DANA」Fc変異体を含む、アミノ酸位置265、269、270、297及び327の2つ以上での置換を有するFc変異体を含む(米国特許第7,332,581号)。
FcRへの改善されたまたは減少した結合を持つある特定の抗体変異体が記載されている。(例えば、米国特許第6,737,056号;WO2004/056312、及びShields et al.,J.Biol.Chem.9(2):6591-6604(2001)を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物変異体は、ADCCを改善する1つ以上のアミノ酸置換、例えば、Fc領域の位置298、333、及び/または334における置換(残基のEU番号付け)を含む。
いくつかの実施形態では、改変された(すなわち、改善されたか減少したのいずれか)C1q結合及び/または補体依存性細胞傷害(CDC)を生じる、Fc領域における改変がなされ、例えば、米国特許第6,194,551号、WO99/51642、及びIdusogie et al.J.Immunol.164:4178-4184(2000)に記載される。
いくつかの実施形態では、半減期を増加し、及び/または新生児Fc受容体(FcRn)への結合を改善する1つ以上のアミノ酸置換を含む変異体Fc領域を含む抗CTLA-4構築物(例えば、HCAb)変異体が提供される。増加した半減期を持ち、胎仔への母性IgGの移送を担う、新生児Fc受容体(FcRn)への結合が改善された抗体(Guyer et al.,J.Immunol.117:587(1976)及びKim et al.,J.Immunol.24:249(1994))が、US2005/0014934A1(Hinton et al.)に記載されている。これらの抗体は、FcRnへのFc領域の結合を改善する1つ以上の置換を有するFc領域を含む。そのようなFc変異体は、Fc領域の残基の1つ以上の置換を有するものが含まれる:238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424または434、例えば、Fc領域の残基434の置換(米国特許第7,371,826号)。
Duncan & Winter,Nature 322:738-40(1988);米国特許第5,648,260号;米国特許第5,624,821号;及び、Fc領域の変異体の他の例に関してはWO94/29351も参照されたい。
本明細書に記載のFc変異体のいずれかまたはそれらの組み合わせを含む抗CTLA-4構築物(例えば、本明細書に記載の、HCAb、完全長抗体に融合した抗CTLA-4 sdAb、または抗CTLA-4 MABP/BABP)が企図される。
d)システイン改変抗体変異体
いくつかの実施形態では、抗体の1つ以上の残基がシステイン残基で置換されている、システイン改変抗CTLA-4構築物、例えば、「チオMAb」を作製することが望まれ得る。特定の実施形態では、置換された残基は、抗体のアクセス可能な部位で起きる。それらの残基をシステインで置換することにより、反応性チオール基は、それによって抗体のアクセス可能な部位に配置され、本明細書中でさらに記載されるように、イムノコンジュゲートを作製するために、例えば、薬物部分またはリンカー-薬剤部分などの他の部分に抗体をコンジュゲートするために使用することができる。いくつかの実施形態では、以下の残基のいずれか1つ以上がシステインで置換され得る:軽鎖のA118(EU番号付け);及び重鎖Fc領域のS400(EU番号付け)。システイン改変抗CTLA-4構築物は、例えば、米国特許第7,521,541号に記載されるように生成され得る。
e)抗体誘導体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗CTLA-4構築物は、当該技術分野で知られ、容易に入手されている追加の非タンパク質部分を含むようにさらに改変することができる。抗体の誘導体化に適した部分としては、限定されないが、水溶性ポリマーが挙げられる。水溶性ポリマーの非限定的な例としては、ポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコールの共重合体、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ-1,3-ジオキソラン、ポリ-1,3,6-トリオキソラン、エチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリアミノ酸(単独重合体またはランダム共重合体のいずれか)及びデキストランまたはポリ(n-ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール単独重合体、プロピレンオキシド/エチレンオキシド共重合体、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、ポリビニルアルコール及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒドは、その水中での安定性のために製造上の利点を有し得る。ポリマーは、いずれかの分子量のものであり得、分枝鎖または未分枝鎖であり得る。抗体に結合するポリマーの数は、変動し得、1つ以上の重合体が結合する場合、それらは同じかまたは異なる分子であることができる。一般的に、誘導体化に使用するポリマーの数及び/または種類は、限定されないが、向上させるべき抗体の特定の特性または機能、抗体誘導体が特定の条件下で治療に使用されるのかなどを考慮しながら決定することができる。
いくつかの実施形態では、放射線への曝露によって選択的に加熱されてもよい抗CTLA-4構築物と非タンパク質部分とのコンジュゲートが提供される。いくつかの実施形態では、非タンパク質部分は、カーボンナノチューブである(Kam et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 102:11600-11605(2005))。放射線は、任意の波長であってよいが、限定されないものの、通常の細胞に害を与えないが、抗体-非タンパク質部分の近位細胞が死滅される温度に非タンパク質部分を加熱する波長が含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗CTLA-4構築物(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体、抗CTLA-4/PD-L1二重特異性抗体、または抗CTLA-4 MABP(例えば、BABP))は、1つ以上の生物学的に活性なタンパク質、ポリペプチドまたはその断片を含むようにさらに改変されてもよい。「生物活性」または「生物学的に活性な」は、本明細書で交換可能に使用する場合、具体的な機能を実行するために体内で生物学的活性を示すことを意味する。例えば、それは、特定の生体分子、例えば、タンパク質、DNAなどとの組み合わせ、次いで、そのような生体分子の活性の促進または阻害を意味し得る。いくつかの実施形態では、生物活性タンパク質またはその断片には、疾患または状態の予防または治療のための活性薬物として患者に投与されるタンパク質及びポリペプチド、ならびに診断目的に使用されるタンパク質及びポリペプチド、例えば、診断検査またはインビトロアッセイで使用される酵素、ならびに疾患を予防するために患者に投与されるタンパク質及びポリペプチド、例えば、ワクチンが含まれる。いくつかの実施形態では、生物活性タンパク質またはその断片は、免疫刺激/免疫調節、膜輸送、または酵素活性を有する。いくつかの実施形態では、生物学的に活性なタンパク質、ポリペプチドまたはその断片は、酵素、ホルモン、成長因子、サイトカイン、またはこれらの混合物である。いくつかの実施形態では、生物学的に活性なタンパク質、ポリペプチドまたは断片は、標的ペプチド(例えば、抗原または他のタンパク質)を特異的に認識することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物内に含まれ得る生物活性タンパク質またはその断片は、タンパク質結合タンパク質である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物内に含まれ得る生物活性タンパク質またはその断片は、抗体によく似ている、抗原結合ドメインを含む小さな操作されたタンパク質である抗体模倣物である(Geering and Fussenegger,Trends Biotechnol.,33(2):65-79,2015)。これらの分子は、既存のヒト足場タンパク質に由来し、単一ポリペプチドを含む。本明細書に記載の抗CTLA-4構築物内に含まれ得る例示の抗体模倣物は、限定されないが、設計されたアンキリンリピートタンパク質(DARPin;N末端及びC末端Capドメインが隣接する3~5の完全合成アンキリンリピートを含む)、アビディティマルチマー(アビマー;複数のAドメインを含む高親和性タンパク質、各ドメインは、標的に対する親和性が低い)、またはアンチカリン(4つのアクセス可能なループを有するリポカリンの足場に基づき、各々の配列は、無作為化され得る)であり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物内に含まれ得る生物活性タンパク質またはその断片は、アルマジロリピート単位(約40残基長の特徴的な繰返しアミノ酸配列)を含むアルマジロリピートタンパク質(例えば、β-カテニン、α-インポーチン、プラコグロビン、大腸腺腫様性ポリポーシス(APC))である。各アルマジロリピートは、ヘアピン構造を形成する一対のアルファヘリックスからなる。リピート形態の複数コピーは、アルファソレノイド構造として知られるものである。アルマジロリピートタンパク質は、特定の保存された側鎖を必要とせずに、またはペプチドの遊離N末端もしくはC末端と相互作用せずに、ペプチド骨格の結合の一定の方法に依存して、異なるタイプのペプチドに結合することができる。リピートタンパク質の固有のモジュール性と組み合わせた、残基によるペプチド残基の認識の可能性により、アルマジロリピートタンパク質は、ペプチド結合に対する一般的な足場の設計の有望な候補になる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物内に含まれ得る生物学的に活性なタンパク質またはその断片は、リガンド、例えば、特定の細胞受容体と相互作用するリンホカイン及び細胞因子である。リンホカインは、抗原またはレクチンがT細胞の増殖を刺激する場合にT細胞により分泌される低分子タンパク質である。
III.医薬組成物
本明細書に記載されるようにCTLA-4を特異的に認識するsdAbを含む抗CTLA-4構築物のいずれか1つ(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-1 BABP)、または抗CTLA-4/PD-L1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-L1 BABP))、及び適宜、医薬的に許容可能な担体を含む医薬組成物が本発明でさらに提供される。医薬組成物は、所望の純度を有する本明細書に記載の抗CTLA-4構築物を、医薬的に許容可能な担体、賦形剤、または安定剤と適宜混合することにより(Remington’s Pharmaceutical sciences 16th edition,Osol,A.Ed.(1980))、凍結乾燥製剤または水溶液の形態で調製することができる。
医薬組成物は、安定的であることが好ましく、その中で、本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbを含む抗CTLA-4構築物は、その物理的及び化学的安定性ならびに保管時の完全性を本質的に保持する。タンパク質安定性を測定するための種々の分析的技術は、当該技術分野において利用可能であり、Peptide and Protein Drug Delivery,247-301,Vincent Lee Ed.,Marcel Dekker,Inc.,New York,N.Y.,Pubs.(1991)及びJones,A.Adv.Drug Delivery Rev.10:29-90(1993)に総説されている。安定性は、選択された温度で選択された期間、測定することができる。迅速スクリーニングの場合、製剤を2週間から1ヵ月間40℃で保持し、その間安定性を測定する。製剤が2~8℃で保管される場合、一般的には、製剤は30℃または40℃で少なくとも1ヵ月間安定的であるべきであり、及び/または2~8℃では少なくとも2年間安定的であるべきである。製剤が30℃で保管される場合、一般的には、製剤は30℃で少なくとも2年間安定的であるべきであり、及び/または40℃では少なくとも6ヵ月間安定的であるべきである。例えば、保管中の凝集の程度は、タンパク質安定性の指標として使用することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物の安定製剤は、製剤中に凝集体として存在する約10%未満(好ましくは、約5%未満)の抗CTLA-4構築物を含み得る。
許容される担体、賦形剤、または安定剤は、用いる投与量及び濃度ではレシピエントに対して無毒性であり、緩衝液、アスコルビン酸、メチオニン、ビタミンE、異性重亜硫酸ナトリウムを含む抗酸化剤;防腐剤、等張剤(例えば、塩化ナトリウム)、安定剤、金属複合体(例えば、Zn-タンパク質複合体);EDTAなどのキレート剤、及び/または非イオン性界面活性剤を含む。
生理学的に許容可能な担体の例としては、リン酸塩、クエン酸塩、及び他の有機酸などの緩衝剤;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;防腐剤(例えば、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルまたはベンジルアルコール;メチルまたはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3-ペンタノール;及びm-クレゾール);低分子量(約10残基未満)のポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、またはリジンなどのアミノ酸;グルコース、マンノース、またはデキストランを含む単糖類、二糖類、及び他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロースまたはソルビトールなどの糖;ナトリウムなどの塩形成対イオン;金属錯体(例として、Zn-タンパク質錯体);及び/またはTWEEN(商標)、ポリエチレングリコール(PEG)、及びPLURONICS(商標)またはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン界面活性剤が挙げられる。
治療効果を最適化する範囲にpHを制御するために緩衝剤が使用され、特に安定性がpH依存である場合に使用される。緩衝剤は、好ましくは、約50mM~約250mMの範囲の濃度で存在する。本発明で使用するための適当な緩衝剤は、有機酸及び無機酸の両方ならびにその塩を含む。例えば、クエン酸、リン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、グルコン酸、シュウ酸、乳酸、酢酸である。さらに、緩衝剤は、ヒスチジン及びトリメチルアミン塩を含み得、例えば、Trisである。
防腐剤は微生物の増殖を遅らせるために添加され、典型的には、0.2%~1.0%(w/v)の範囲で存在する。防腐剤の添加は、例えば、複数回使用(複数回投与)製剤の生産を容易にし得る。本発明での使用に適当な防腐剤には、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;塩化ヘキサメトニウム;ベンザルコニウムハロゲン化合物(例えば、塩化物、臭化物、ヨウ化物)、塩化ベンゼトニウム;チメロサール、フェノール、ブチル及びベンジルアルコール;メチルまたはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール、3-ペンタノール、及びm-クレゾールが含まれる。
しばしば「安定剤」としても知られる緊張剤は、組成物中の液体の緊張性を調節または維持するために存在する。タンパク質や抗体などの大きな荷電生体分子と共に用いる場合、それらは、アミノ酸側鎖の荷電基と相互作用して分子内及び分子間相互作用の潜在性を減少させることができるため、しばしば「安定剤」と称される。緊張剤は、他の成分との相対的な量を考慮して、0.1重量%~25重量%、好ましくは1%~5%の間の任意の量で存在し得る。好ましい緊張剤には、多価糖アルコール、好ましくは、三水素またはより高い糖アルコール、例えば、グリセリン、エリトリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール及びマンニトールが含まれる。
さらなる賦形剤には、以下のものの1つ以上として機能し得る薬剤が含まれる:(1)充填剤、(2)溶解亢進剤、(3)安定剤、及び(4)変性や容器壁への付着を防止する作用剤。そのような賦形剤は、多価糖アルコール(上に列挙);アミノ酸、例えば、アラニン、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、リジン、オルニチン、ロイシン、2-フェニルアラニン、グルタミン酸、スレオニンなど;有機糖または糖アルコール、例えば、スクロース、ラクトース、ラクチトール、トレハロース、スタキオース、マンノース、ソルボース、キシロース、リボース、リビトール、ミオイノシトース、ミオイノシトール、ガラクトース、ガラクチトール、グリセロール、シクリトール(例えば、イノシトール)、ポリエチレングリコール;硫黄含有還元剤、例えば、尿素、グルタチオン、チオクト酸、ナトリウムチオグリコール酸塩、チオグリセロール、α-モノチオグリセロール及びナトリウムチオ硫酸塩;低分子量タンパク質、例えば、ヒト血清アルブミン、ウシ血清アルブミン、ゼラチンまたは他の免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン;単糖類(例えば、キシロース、マンノース、フルクトース、ブドウ糖);二糖類(例えば、ラクトース、マルトース、スクロース);三糖類、例えば、ラフィノース;及び多糖類、例えば、デキストリンまたはデキストランが含まれる。
非イオン性界面活性剤または洗剤(「湿潤剤」としても公知)が存在し、治療用薬剤を安定化させ、ならびに、撹拌誘導性の凝集に対して治療用タンパク質を保護することを助け、それは、また、活性な治療用タンパク質または抗体の変性を引き起こすことなく、製剤が剪断表面ストレスに対して暴露されることを許す。非イオン性界面活性剤は、約0.05mg/ml~約1.0mg/ml、好ましくは、約0.07mg/ml~約0.2mg/mlの範囲で存在する。
適当な非イオン性界面活性剤には、ポリソルベート(20、40、60、65、80など)、ポロキサマー(184、188など)、PLURONIC(登録商標)ポリオール、TRITON(登録商標)、ポリオキシエチレンソルビタンモノエーテル(TWEEN(登録商標)-20、TWEEN(登録商標)-80など)、ラウロマクロゴール400、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン水素化カスター油10、50、及び60、グリセロールモノステアレート、スクロース脂肪性酸エステル、メチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースが含まれる。使用することができる陰イオン性洗剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、及びジオクチルソジウムスルホネートを含む。陽イオン性洗剤は、ベンザルコニウムクロリドまたはベンゼトニウムクロリドを含む。
医薬組成物をインビボでの投与のために使用するために、それらは無菌でなければならない。医薬組成物を、無菌ろ過膜を通じたろ過により無菌にしてもよい。本明細書における医薬組成物は、一般的に、無菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針により穴を開けることができるストッパーを有する静脈用溶液のバッグまたはバイアル中に置く。
投与経路は、公知の受け入れられた方法に従って、例えば、適した様式での長期間にわたる単回または複数回のボーラスまたは注入、例えば、皮下、静脈内、腹腔内、筋肉内、動脈内、病巣内、もしくは関節内経路による注射もしくは注入、局所投与、吸入または持続放出もしくは延長放出の手段による。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、局所投与、例えば、腫瘍内に投与される。
徐放性調製物を調製してもよい。徐放性調製物の適当な例としては、アンタゴニストを含む固体疎水性重合体の半透性マトリックスが挙げられ、このマトリックスは、フィルムまたはマイクロカプセルなどの成形品の形態である。徐放性マトリックスの例としては、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L-グルタミン酸とエチル-L-グルタマートのコポリマー、非分解性エチレン-酢酸ビニル、分解性の乳酸-グリコール酸コポリマー、例えば、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸-グリコール酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドからなる注入可能なミクロスフィア)、及びポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
ここで、医薬組成物は、治療される特定の効能に必要な2つ以上の活性化合物、好ましくは、互いに悪影響を及ぼさない相補的活性を有するものを含有し得る。あるいは、またはさらに、組成物は、細胞毒性剤、化学療法剤、サイトカイン、免疫抑制剤、または成長阻害剤を含み得る。そのような分子は、好適には、意図した目的に有効な量で組み合わせて存在する。
また、活性成分は、例えば、コアセルベーション技術または界面重合により調製されたマイクロカプセル、例えば、それぞれ、ヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン-マイクロカプセル及びポリ-(メチルメタクリレート)マイクロカプセルに、コロイド状薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフィア、マイクロエマルション、ナノ粒子及びナノカプセル)またはマクロエマルションに捕捉することができる。そのような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th editionに開示されている。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、単回使用のバイアル、例えば、単回使用の密封バイアル中に含まれる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、複数回使用のバイアル中に含まれる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、容器中に大量に含まれる。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、凍結保存される。
IV.CTLA-4関連疾患の治療方法
本明細書に記載されるようにCTLA-4を特異的に認識するsdAbを含む抗CTLA-4構築物(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-1 BABP)、または抗CTLA-4/PD-L1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-L1 BABP))、及びその組成物(例えば、医薬組成物)は、種々の用途、例えば、診断、分子アッセイ、及び治療において有用である。
本発明の一態様は、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物を含む医薬組成物の有効量を個体に投与することを含む、それを必要とする個体におけるCTLA-4関連疾患または状態の治療方法を提供する。いくつかの実施形態では、CTLA-4関連疾患は、がんである。いくつかの実施形態では、CTLA-4関連疾患は、病原性感染、例えば、ウイルス感染である。
本発明は、一部、少なくともいくつかの態様では、医薬的に許容可能な担体または賦形剤と一緒に、単体または別の治療法と任意の組み合わせのいずれかで投与することができる、タンパク質構築物(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-1 BABP)、または抗CTLA-4/PD-L1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-L1 BABP))、核酸分子及び/またはそれをコードするベクター、核酸分子及び/またはそれをコードするベクターを含む宿主細胞を企図している。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物の投与前に、それらは、当該技術分野で周知の適当な医薬担体及び賦形剤と組み合わせてもよい。本開示に従って調製された組成物は、がんの治療またはがんの悪化の遅延に使用することができる。
いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識する単一ドメイン抗体(sdAb)部分を含む単離抗CTLA-4構築物(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-1 BABP)、または抗CTLA-4/PD-L1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-L1 BABP))を含む医薬組成物の有効量を個体に投与することを含む、がんの治療方法であって、sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び適宜医薬的に許容可能な担体を含む、がんの治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、がんは、固形腫瘍(例えば、大腸癌)である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、全身投与される(例えば、静脈内または腹腔内)。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、局所投与される(例えば、腫瘍内)。いくつかの実施形態では、方法は、追加のがん療法(例えば、外科手術、放射線、化学療法、免疫療法、ホルモン療法、またはそれらの組み合わせ)を個体に投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、個体は、ヒトである。いくつかの実施形態では、がんの治療方法は、以下の生物学的活性:(1)がん細胞の死滅(バイスタンダー死滅を含む);(2)がん細胞の増殖の阻害;(3)腫瘍における免疫応答の誘導;(4)腫瘍サイズの減少;(5)がんを有する個体における1つ以上の症状の軽減;(6)腫瘍転移の阻害;(7)生存の延長;(8)がんの進行までの時間の延長;及び(9)がんの再発の可能性の予防、阻害、または低減の1つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの(腫瘍溶解性VVによって非感染な)バイスタンダー腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍サイズの減少方法は、腫瘍サイズの少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を減らすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍転移の阻害方法は、転移の少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を阻害することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される個体(例えば、ヒト)の生存の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、または24ヵ月のいずれかだけ個体の生存を延ばすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがんの進行までの時間の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間のいずれかだけがんの進行までの時間を延ばすことができる。
本明細書に記載の方法は、固形がん及び液体がんの両方を含む、種々のがんの治療に適当である。方法は、早期がん、非転移性がん、原発性がん、進行がん、局所進行がん、転移性がん、または寛解のがんを含む、全てのステージのがんに適用可能である。本明細書に記載の方法は、アジュバント設定またはネオアジュバント設定において、第1の療法、第2の療法、第3の療法、または当該技術分野で公知の他の種類のがん治療、例えば、化学療法、外科手術、ホルモン療法、放射線、遺伝子療法、免疫療法(例えば、T細胞療法)、骨髄移植、幹細胞移植、標的治療、凍結療法、超音波療法、光線力学療法、ラジオ波焼灼療法などとの併用療法として使用され得る(すなわち、方法は、一次/根治治療の前に実施してもよい)。いくつかの実施形態では、方法を用いて、以前に治療されている個体を治療する。いくつかの実施形態では、がんは、前治療に無効であった。いくつかの実施形態では、方法を用いて、以前に治療されていない個体を治療する。
いくつかの実施形態では、方法は、異常なCTLA-4発現、活性、及び/またはシグナリングを有するがん(非限定的な例としては、黒色腫、前立腺癌、肺癌、大腸癌、胃癌、卵巣癌、乳癌、及び膠芽腫が挙げられる)の治療に適当である。
従って、いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む単離抗CTLA-4構築物(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-1 BABP)、または抗CTLA-4/PD-L1二重特異性抗体(例えば、CTLA-4×PD-L1 BABP))を含む医薬組成物の有効量を個体に投与することを含む、免疫療法応答性固形腫瘍(例えば、がん腫または腺癌、例えば、異常なCTLA-4発現、活性、及び/またはシグナリングを有するがん)の治療方法であって、sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び適宜医薬的に許容可能な担体を含む、治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、がんは、固形腫瘍(例えば、大腸癌)である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、全身投与される(例えば、静脈内または腹腔内)。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、局所投与される(例えば、腫瘍内)。いくつかの実施形態では、方法は、追加のがん療法(例えば、外科手術、放射線、化学療法、免疫療法、ホルモン療法、またはそれらの組み合わせ)を個体に投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、個体は、ヒトである。いくつかの実施形態では、がんの治療方法は、以下の生物学的活性:(1)がん細胞の死滅(バイスタンダー死滅を含む);(2)がん細胞の増殖の阻害;(3)腫瘍における免疫応答の誘導;(4)腫瘍サイズの減少;(5)がんを有する個体における1つ以上の症状の軽減;(6)腫瘍転移の阻害;(7)生存の延長;(8)がんの進行までの時間の延長;及び(9)がんの再発の可能性の予防、阻害、または低減の1つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの(腫瘍溶解性VVによって非感染な)バイスタンダー腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍サイズの減少方法は、腫瘍サイズの少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を減らすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍転移の阻害方法は、転移の少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を阻害することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される個体(例えば、ヒト)の生存の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、または24ヵ月のいずれかだけ個体の生存を延ばすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがんの進行までの時間の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間のいずれかだけがんの進行までの時間を延ばすことができる。
いくつかの実施形態では、方法は、異常なPD-1またはPD-L1/PD-L2発現、活性、及び/またはシグナリングを有するがん(非限定的な例としては、血液癌及び/または固形腫瘍が挙げられる)の治療に適当である。本発明の抗体を使用して増殖が阻害され得るいくつかのがんは、一般的に、免疫療法に応答するがんを含む。治療のための他のがんの非限定的な例としては、黒色腫(例えば、転移性悪性黒色腫)、腎臓癌(例えば、明細胞癌)、前立腺癌(例えば、ホルモン抵抗性前立腺癌)、乳癌、大腸癌及び肺癌(例えば、非小細胞性肺癌)が挙げられる。さらに、本発明は、本発明の抗体を使用して増殖が阻害され得る難治性または再発性悪性腫瘍を含む。本発明の方法を使用して治療し得る他のがんの例としては、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部または頸部の癌、皮膚または眼内の悪性黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、精巣癌、子宮癌、卵管の癌、子宮内膜の癌、子宮頸の癌、腟の癌、外陰の癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、食道の癌、小腸の癌、内分泌系の癌、甲状腺の癌、副甲状腺の癌、副腎の癌、軟組織の肉腫、尿道の癌、陰茎の癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病を含む慢性または急性白血病、幼児期の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱の癌、腎臓または尿管の癌、腎盂の癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、腫瘍血管形成、脊椎腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、アスベストにより誘導される癌を含む環境的に誘導される癌、及び前記癌の組み合わせが挙げられる。本発明は、転移性がん、特に、PD-L1を発現する転移性がんの治療にも有用である(Iwai et al.(2005)Int.Immunol.17:133-144)。
従って、いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分を含む第1の抗原結合部分、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分を含む、抗CTLA-4構築物(例えば、MABPまたはBABP)を含む医薬組成物の有効量を個体に投与することを含む、免疫療法応答性固形腫瘍(例えば、がん腫または腺癌、例えば、異常なCTLA-4発現、活性、及び/またはシグナリングを有するがん、及び/または異常なPD-1/PD-L1発現、活性、及び/またはシグナリング)の治療方法であって、VH及びVLは一緒に、PD-1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分は、重鎖のN末端、軽鎖のN末端、Fc領域のN末端、重鎖のC末端、または軽鎖のC末端で第2の抗原結合部分に融合される、治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-1完全長4鎖抗体またはその抗原結合断片である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、ペムブロリズマブまたはニボルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、Fabを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、scFvを含む。いくつかの実施形態では、第1及び第2の抗原結合部分は、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して融合される。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、(例えば、IgG4またはIgG1に由来する)Fc断片を含む。いくつかの実施形態では、PD-1完全長抗体に融合したCTLA-4を特異的に認識する単一ドメイン抗体(sdAb)部分を含む、単離抗CTLA-4構築物を含む医薬組成物の有効量を個体に投与することを含む、免疫療法応答性固形腫瘍(例えば、がん腫または腺癌、例えば、異常なCTLA-4発現、活性、及び/またはシグナリング、及び/または異常なPD-1/PD-L1発現、活性、及び/またはシグナリングを有するがん)の治療方法であって、sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び適宜医薬的に許容可能な担体を含む、治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の少なくとも1つの重鎖のC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の少なくとも1つの重鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、各抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の各鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは一緒に融合され、完全長抗体の各重鎖のN末端にさらに融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び第2の抗体部分(例えば、完全長抗体)は、ペプチドリンカー(例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカー)によって適宜連結される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号134~145、292~296、319~323、358、及び359のいずれかのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号159のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号158のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号354または355のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号356のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号357のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号361のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号362のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号363のアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号364のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、配列番号360のアミノ酸配列を含むポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号146~157、297~301、及び324~328のいずれかのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号161のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号310~318及び329~337のいずれかのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号309のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、がんは、固形腫瘍(例えば、大腸癌)である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、全身投与される(例えば、静脈内または腹腔内)。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、局所投与される(例えば、腫瘍内)。いくつかの実施形態では、方法は、追加のがん療法(例えば、外科手術、放射線、化学療法、免疫療法、ホルモン療法、またはそれらの組み合わせ)を個体に投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、個体は、ヒトである。いくつかの実施形態では、がんの治療方法は、以下の生物学的活性:(1)がん細胞の死滅(バイスタンダー死滅を含む);(2)がん細胞の増殖の阻害;(3)腫瘍における免疫応答の誘導;(4)腫瘍サイズの減少;(5)がんを有する個体における1つ以上の症状の軽減;(6)腫瘍転移の阻害;(7)生存の延長;(8)がんの進行までの時間の延長;及び(9)がんの再発の可能性の防止、阻害、または低減の1つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの(腫瘍溶解性VVによって非感染な)バイスタンダー腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍サイズの減少方法は、腫瘍サイズの少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を減らすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍転移の阻害方法は、転移の少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を阻害することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される個体(例えば、ヒト)の生存の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、または24ヵ月のいずれかだけ個体の生存を延ばすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがんの進行までの時間の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間のいずれかだけがんの進行までの時間を延ばすことができる。
いくつかの実施形態では、(a)配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体を含む抗CTLA-4 sdAb部分を含む第1の抗原結合部分、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分を含む、抗CTLA-4構築物(例えば、MABPまたはBABP)を含む医薬組成物の有効量を個体に投与することを含む、免疫療法応答性固形腫瘍(例えば、がん腫または腺癌、例えば、異常なCTLA-4発現、活性、及び/またはシグナリング、及び/または異常なPD-1/PD-L1発現、活性、及び/またはシグナリングを有するがん)の治療方法であって、VH及びVLは一緒に、PD-L1に特異的に結合する抗原結合部位を形成し、第1の抗原結合部分は、重鎖のN末端、軽鎖のN末端、Fc領域のN末端、重鎖のC末端、または軽鎖のC末端で第2の抗原結合部分に融合される、治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、抗PD-L1完全長4鎖抗体またはその抗原結合断片である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、アテゾリズマブまたはデュルバルマブ由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、VH及びVLドメインは、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む完全長抗体由来である。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、Fabを含む。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、scFvを含む。いくつかの実施形態では、第1の抗原結合部分及び第2の抗原結合部分(例えば、完全長抗体)は、ペプチドリンカー、例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカーを介して融合される。いくつかの実施形態では、第2の抗原結合部分は、(例えば、IgG4またはIgG1に由来する)Fc断片を含む。いくつかの実施形態では、PD-L1完全長抗体に融合したCTLA-4を特異的に認識する単一ドメイン抗体(sdAb)部分を含む単離抗CTLA-4構築物を含む医薬組成物の有効量を個体に投与することを含む、免疫療法応答性固形腫瘍(例えば、がん腫または腺癌、例えば、異常なCTLA-4発現、活性、及び/またはシグナリング、及び/または異常なPD-1/PD-L1発現、活性、及び/またはシグナリングを有するがん)の治療方法であって、sdAb部分は、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び適宜医薬的に許容可能な担体を含む、治療方法が提供される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4 sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdは、約10-5M~約10-12M(例えば、約10-7M~約10-12M、または約10-8M~約10-12M)である。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、完全長抗体は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分は、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の少なくとも1つの重鎖のC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の少なくとも1つの重鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のN末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分のC末端は、完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、各抗CTLA-4 sdAbのC末端は、完全長抗体の各鎖のN末端に融合される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、4つの抗CTLA-4 sdAbを含み、2つの抗CTLA-4 sdAbは一緒に融合され、完全長抗体の各重鎖のN末端にさらに融合される。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分は、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む。いくつかの実施形態では、CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分、及び第2の抗体部分(例えば、完全長抗体)は、ペプチドリンカー(例えば、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含むペプチドリンカー)によって適宜連結される。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号171~182、302~306、及び345~349のいずれかのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号196のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4構築物は、(a)配列番号183~194のいずれかのアミノ酸配列を含む第1のポリペプチドの2つの同一なコピー、及び(b)配列番号198のアミノ酸配列を含む第2のポリペプチドの2つの同一なコピーを含む。いくつかの実施形態では、がんは、固形腫瘍(例えば、大腸癌)である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、全身投与される(例えば、静脈内または腹腔内)。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、局所投与される(例えば、腫瘍内)。いくつかの実施形態では、方法は、追加のがん療法(例えば、外科手術、放射線、化学療法、免疫療法、ホルモン療法、またはそれらの組み合わせ)を個体に投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、個体は、ヒトである。いくつかの実施形態では、がんの治療方法は、以下の生物学的活性:(1)がん細胞の死滅(バイスタンダー死滅を含む);(2)がん細胞の増殖の阻害;(3)腫瘍における免疫応答の誘導;(4)腫瘍サイズの減少;(5)がんを有する個体における1つ以上の症状の軽減;(6)腫瘍転移の阻害;(7)生存の延長;(8)がんの進行までの時間の延長;及び(9)がんの再発の可能性の防止、阻害、または低減の1つ以上を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがん細胞の死滅方法は、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれ以上のいずれかの(腫瘍溶解性VVによって非感染な)バイスタンダー腫瘍細胞死率を達成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍サイズの減少方法は、腫瘍サイズの少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を減らすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される腫瘍転移の阻害方法は、転移の少なくとも約10%(例えば、少なくとも約20%、30%、40%、60%、70%、80%、90%、または100%のいずれか)を阻害することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介される個体(例えば、ヒト)の生存の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、18、または24ヵ月のいずれかだけ個体の生存を延ばすことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物によって仲介されるがんの進行までの時間の延長方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間のいずれかだけがんの進行までの時間を延ばすことができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、大腸癌、例えば、腺癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫、黒色腫、または扁平上皮細胞癌の治療に適当である。
本発明の医薬組成物の投与量及び所望の薬物濃度は、想定される特定の使用に応じて変動し得る。適切な投与量または投与経路の決定は、当業者の能力の十分に範囲内である。動物実験は、ヒトの治療のための有効量の決定のための信頼できるガイダンスを提供する。有効量の種間スケーリングは、Mordenti,J.and Chappell,W.“The Use of Interspecies Scaling in Toxicokinetics”,In Toxicokinetics and New Drug Development,Yacobi et al.,Eds,Pergamon Press,New York 1989,pp.42-46に定められる原理に従って実施することができる。
本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb部分を含む抗CTLA-4構築物のインビボでの投与を使用する場合、通常の投与量は、投与経路に応じて、1日当たり約10ng/kg~約100mg/kg(哺乳動物の体重)またはそれ以上、好ましくは、約1mg/kg/日~10mg/kg/日、例えば、約1~3mg/kg/日、約2~4mg/kg/日、約3~5mg/kg/日、約4~6mg/kg/日、約5~7mg/kg/日、約6~8mg/kg/日、約6~6.5mg/kg/日、約6.5~7mg/kg/日、約7~9mg/kg/日、または約8~10mg/kg/日まで変動し得る。異なる製剤が異なる治療及び異なる疾病のために効果的であること、ならびに、特定の器官または組織を治療することを意図した投与が、別の器官または組織に対するそれと異なる様式での送達を必要とし得ることは、本発明の範囲内である。さらに、投与量を、1回もしくは複数回の別々の投与により、または持続注入により投与してもよい。数日間またはそれより長い反復投与のために、状態に応じて、治療を、疾患症状の所望の抑制が生じるまで持続する。しかしながら、他の投与計画が有用であり得る。この治療の進行は、従来の技術及びアッセイにより簡単にモニターされる。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、単回で投与される(例えば、ボーラス注射)。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、複数回で投与される(例えば、2回、3回、4回、5回、6回、またはそれ以上の回数のいずれか)。複数回投与する場合、同じまたは異なる経路で行ってもよく、同じ部位または代替部位で行ってもよい。医薬組成物は、週2回、週3回、週4回、週5回、毎日、休み無く毎日、週1回、休み無く毎週、2週間に1回、3週間に1回、1ヵ月に1回、2ヵ月に1回、3ヵ月に1回、4ヵ月に1回、5ヵ月に1回、6ヵ月に1回、7ヵ月に1回、8ヵ月に1回、9ヵ月に1回、10ヵ月に1回、11ヵ月に1回、または1年に1回投与してもよい。投与間隔は、約24時間~48時間、2日~3日、3日~5日、5日~1週間、1週間~2週間、2週間~1ヵ月、1ヵ月~2ヵ月、2ヵ月~3ヵ月、3ヵ月~6ヵ月、または6ヵ月~1年のいずれか1つであってもよい。間隔は、不規則であってもよい(例えば、腫瘍進行後)。いくつかの実施形態では、投与スケジュール中に休みはない。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、4日ごとに4回投与される。特定の患者に対する最適な投与量及び治療計画は、疾患の徴候について患者をモニターし、それに応じて治療を調整することにより、医学の当業者によって容易に決定され得る。
本発明の医薬組成物は、限定はされないが、再構成された液体製剤を含み、本明細書に記載の抗CTLA-4構築物による治療を必要とする個体、好ましくはヒトへ、公知の方法に従って(例えば、ボーラスとしての静脈内投与、またはある期間にわたる持続的注入により、筋肉内、腹腔内、脳脊髄内、皮下、静脈内(i.v.)、関節内、滑液内、髄腔内、経口、局所、または吸入経路によって)投与される。再構成された製剤は、本明細書に記載の凍結乾燥した抗CTLA-4構築物を、タンパク質が全体に分散されるように希釈剤中に溶解させることによって調製することができる。本発明での使用に適当な例示の医薬的に許容可能な(ヒトへの投与について安全かつ非毒性な)希釈剤としては、滅菌水、静菌性注射用水(BWFI)、pH緩衝溶液(例えば、リン酸緩衝食塩水)、無菌生理食塩液、リンゲル液、またはデキストロース溶液、または塩及び/または緩衝剤の水溶液が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、皮下(すなわち、皮膚の下)投与により個体に投与される。そのような目的のために、医薬組成物は、シリンジを使用して注射してもよい。しかしながら、医薬組成物の投与のための他のデバイス、例えば、注射デバイス;インジェクターペン;オートインジェクターデバイス、無針デバイス;及び皮下パッチ送達システムが利用可能である。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、個体の静脈内に投与される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、注入、例えば、静脈内注入によって個体に投与される。免疫療法における注入技術は、当該技術分野で公知である(例えば、Rosenberg et al.,New Eng.J.ofMed.319:1676(1988)を参照されたい)。
V.調製方法
本明細書に記載の抗CTLA-4構築物(例えば、抗CTLA-4単一ドメイン抗体)は、当該技術分野で公知の任意の方法を用いて、または本明細書に記載されるように調製され得る。実施例1~4、6、及び8も参照されたい。
単一ドメイン抗体の調製方法は記載されている。例えば、Els Pardon et al,Nature Protocol,2014;9(3):674を参照されたい。単一ドメイン抗体(例えば、VHH)は、当該技術分野で公知の方法、例えば、ラクダ科の種(例えば、ラクダまたはラマ)を免疫化して、それからハイブリドーマを得ることによって、または当該技術分野で公知の分子生物学技術を用いて単一ドメイン抗体のライブラリーをクローニングして、未選択ライブラリーの個別クローンによるELISAによるその後の選択によって、またはファージ提示を用いることによって得られ得る。
単一ドメイン抗体の組み換え産生の場合、単一ドメイン抗体をコードする核酸を単離し、複製可能なベクターに挿入し、さらにクローニング(DNAの増幅)または発現させる。単一ドメイン抗体をコードするDNAは、従来の手順を用いて(例えば、抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを用いて)容易に単離され、配列決定される。多くのベクターが入手可能である。ベクターの選択は、使用される宿主細胞に部分的に依存する。一般的に、好ましい宿主細胞は、原核生物または真核生物(一般的に、哺乳動物)起源のいずれかのものである。
1.原核細胞における組み換え産生
a)ベクター構築
本発明の抗体をコードするポリ核酸配列は、標準的な組み換え技術を使用して得ることができる。所望のポリ核酸配列は、抗体産生細胞、例えば、ハイブリドーマ細胞から単離し、配列決定してもよい。あるいは、ポリヌクレオチドをヌクレオチドシンセサイザーまたはPCR技術を使用して合成することができる。一旦得られると、ポリペプチドをコードする配列を、原核生物宿主において異種ポリヌクレオチドを複製及び発現することができる組み換えベクター中に挿入する。当該技術分野において利用可能で公知の多くのベクターを、本発明の目的のために使用することができる。適切なベクターの選択は、ベクター中に挿入される核酸のサイズ及びそのベクターを用いて形質転換される特定の宿主細胞に主に依存するであろう。各ベクターは、その機能(異種ポリヌクレオチドの増幅もしくは発現、または両方)及びそれが存在する特定の宿主細胞とのその適合性に応じて、種々の成分を含む。ベクター成分は、一般的に、限定はされないが、以下:複製起点、選択マーカー遺伝子、プロモーター、リボゾーム結合部位(RBS)、シグナル配列、異種核酸インサート、及び転写終結配列を含む。
一般的に、宿主細胞と適合する種に由来するレプリコン配列及び制御配列を含むプラスミドベクターを、これらの宿主に関連して使用する。ベクターは、通常、複製部位、ならびに形質転換細胞において表現型選択を提供することができる標識配列を持つ。例えば、E.coliは、典型的には、pBR322(E.coli種に由来するプラスミド)を使用して形質転換する。pBR322は、アンピシリン(Amp)及びテトラサイクリン(Tet)耐性をコードする遺伝子を含み、このように形質転換細胞を同定するための簡単な手段を提供する。pBR322、その誘導体、または他の微生物プラスミドもしくはバクテリオファージは、また、内因性タンパク質の発現のために微生物により使用されることができるプロモーターを含んでもよい、または含むように改変してもよい。特定の抗体の発現のために使用されるpBR322誘導体の例が、Carter et al.,米国特許第5,648,237号に詳細に記載されている。
また、宿主微生物と適合するレプリコン配列及び制御配列を含むファージベクターを、これらの宿主に関連して形質転換ベクターとして使用することができる。例えば、バクテリオファージ(例えば、GEM(商標)-11など)を、感受性宿主細胞(例えば、E.coli LE392など)を形質転換するために使用することができる組み換えベクターを作製する際に利用してもよい。
本発明の発現ベクターは、ポリペプチド成分の各々をコードする2つ以上のプロモーター-シストロン対を含み得る。プロモーターは、その発現を調節するシストロンの上流(5’)に位置付けられる非翻訳調節配列である。原核生物プロモーターは、典型的には、2つのクラス(誘導的及び恒常的)に分類される。誘導的プロモーターは、培養条件における変化(例えば、栄養分の存在もしくは非存在または温度における変化)に応答したその制御下での増加レベルのシストロンの転写を開始するプロモーターである。
種々の潜在的な宿主細胞により認識される多数のプロモーターが、周知である。選択されたプロモーターを、制限酵素消化を介した供給源DNAからプロモーターを除去し、単離したプロモーター配列を本発明のベクター中に挿入することにより、軽鎖または重鎖をコードするシストロンDNAに作動可能に連結することができる。天然プロモーター配列及び多くの異種プロモーターの両方を使用し、標的遺伝子の増幅及び/または発現に向けてもよい。いくつかの実施形態では、異種プロモーターを利用する。なぜなら、それらは、一般的に、天然標的ポリペプチドプロモーターと比較して、発現された標的遺伝子のより大きな転写及びより高い産出を許すからである。
原核生物宿主との使用のために適したプロモーターは、PhoAプロモーター、ガラクタマーゼ及びラクトースプロモーターシステム、トリプトファン(trp)プロモーターシステム、及びハイブリッドプロモーター(例えば、tacまたはtrcプロモーターなど)を含む。しかしながら、細菌において機能的である他のプロモーター(例えば、他の公知の細菌またはファージのプロモーターなど)も適している。それらのヌクレオチド配列が発表されており、それにより当業者が、それらを、標的軽鎖及び重鎖をコードするシストロン(Siebenlist et al.(1980)Cell 20:269)に、任意の要求される制限部位を供給するためのリンカーまたはアダプターを使用して作動可能に連結することが可能になる。
一態様では、組み換えベクター内の各シストロンは、発現されたポリペプチドの膜を横断する転位に向ける分泌シグナル配列成分を含む。一般的に、シグナル配列は、ベクターの成分であり得る、または、それは、ベクター中に挿入される標的ポリペプチドDNAの一部であり得る。本発明の目的のために選択されるシグナル配列は、宿主細胞により認識され、処理される(すなわち、シグナルペプチダーゼにより切断される)ものでなければならない。異種ポリペプチドに対して天然であるシグナル配列を認識し、処理しない原核生物宿主細胞について、シグナル配列が、例えば、アルカリホスファターゼ、ペニシリナーゼ、Ipp、または熱安定エンテロトキシンII(STII)リーダー、LamB、PhoE、PelB、OmpA、及びMBPからなる群より選択される原核生物シグナル配列により置換される。本発明のいくつかの実施形態では、発現系の両シストロンにおいて使用されるシグナル配列は、STIIシグナル配列またはその変異体である。
いくつかの実施形態では、本発明による抗体の産生は、宿主細胞の細胞質中で起こり得るが、従って、各シストロン内に分泌シグナル配列の存在は要求されない。いくつかの実施形態では、ポリペプチド成分、例えば、第1の抗原結合部分に適宜融合した第2の抗原結合部分のVHドメインをコードするポリペプチド、及び第1の抗原結合部分に適宜融合した第2の抗原結合部分のVLドメインをコードするポリペプチドは、発現され、折り畳まれ、組み立てられて、細胞質内に機能的な抗体が形成される。ある特定の宿主株(例えば、E.coli trxB-株)は、ジスルフィド結合形成に好ましい細胞質状態を提供し、それにより発現されたタンパク質サブユニットの適切な折り畳み及び組み立てを許す。Proba and Pluckthun Gene,159:203(1995)。
本発明は、発現されるポリペプチド成分の定量的比率を、分泌されて適切に組み立てられる本発明の抗体の産出を最大限にするために調節することができる発現系を提供する。そのような調節は、少なくとも部分的に、ポリペプチド成分についての翻訳強度を同時に調節することにより達成される。翻訳強度を調節するための1つの技術が、Simmons et al.,米国特許第5,840,523号に開示される。それは、シストロン内の翻訳開始領域(TIR)の変異体を利用する。所与のTIRについて、一連のアミノ酸または核酸配列変異体を、翻訳強度の範囲を用いて作製することができ、それにより特定の鎖の所望の発現レベルについてこの因子を調整するための便利な手段を提供する。TIR変異体を、アミノ酸配列を変化させることができるコドン変化をもたらす従来の突然変異誘発技術により生成することができるが、核酸配列におけるサイレントな変化が好ましい。TIRにおける変化は、例えば、Shine-Dalgarno配列の数または間隔における変化を、シグナル配列における変化と共に含むことができる。突然変異シグナル配列を生成するための1つの方法は、シグナル配列のアミノ酸配列を変化させない(すなわち、変化がサイレントである)コード配列の開始での「コドンバンク」の生成である。これは、各コドンの3番目のヌクレオチド位置を変化させることにより達成することができる;加えて、いくつかのアミノ酸、例えば、ロイシン、セリン、及びアルギニンなどは、バンクを作製する際に複雑度を加えることができる複数の1番目及び2番目の位置を有する。突然変異誘発のこの方法は、Yansura et al.(1992)METHODS:A Companion to Methods in Enzymol.4:151-158に詳細に記載される。
好ましくは、ベクターの組は、その中の各シストロンについてのTIR強度の範囲を用いて生成する。この限定された組は、各鎖の発現レベルの比較ならびに種々のTIR強度の組み合わせ下の所望のタンパク質産物の産出を提供する。TIR強度を、Simmons et al.,米国特許第5,840,523号に詳細に記載されるレポーター遺伝子の発現レベルを定量化することにより決定することができる。翻訳強度比較に基づき、所望の個々のTIRを選択し、本発明の発現ベクター構築物において組み合わせる。
b)原核生物宿主細胞
本発明の抗体を発現させるために適した原核生物宿主細胞は、古細菌と真正細菌、例えば、グラム陰性またはグラム陽性生物などを含む。有用な細菌の例としては、Escherichia(例えば、E.coli)、Bacilli(例えば、B.subtilis)、腸内細菌、シュードモナス属(例えば、P.aeruginosa)、Salmonella typhimurium、Serratia marcescans、Klebsiella、Proteus、Shigella、Rhizobia、Vitreoscilla、またはParacoccusが挙げられる。いくつかの実施形態では、グラム陰性細胞を使用する。いくつかの実施形態では、E.coli細胞を本発明のための宿主として使用する。E.coli株の例としては、W3110株(Bachmann,Cellular and Molecular Biology,vol.2(Washington,D.C.:American Society for Microbiology,1987),pp.1190-1219;ATCCDeposit No.27,325)及びその誘導体が挙げられ、遺伝子型W3110 AfhuA(AtonA)ptr3 lac Iq lacL8 AompT A(nmpc-fepE)degP41 kanR(米国特許第5,639,635号)を有する33D3株を含む。他の株及びその誘導体、例えば、E.coli 294(ATCC 31,446)、E.coli B、E.coli 1776(ATCC 31,537)及びE.coli RV308(ATCC 31,608)なども適する。これらの例は、限定的よりも、むしろ説明的である。定義された遺伝子型を有する上記の細菌のいずれかの誘導体を構築するための方法が、当該技術分野において公知であり、例えば、Bass et al.,Proteins,8:309-314(1990)に記載される。一般的に、細菌の細胞におけるレプリコンの複製能を考慮に入れて適切な細菌を選択することが必要である。例えば、E.coli、Serratia、またはSalmonella属が、周知のプラスミド(例えば、pBR322、pBR325、pACYC177、またはpKN410など)を、レプリコンを供給するために使用する場合、宿主として使用するのに適し得る。
典型的には、宿主細胞は、最小量のタンパク質分解酵素を分泌すべきであり、追加のプロテアーゼ阻害剤が望ましくは細胞培養に取り込まれ得る。
c)タンパク質産生
宿主細胞を上記の発現ベクターを用いて形質転換し、プロモーターを誘導し、形質転換体を選択し、または所望の配列をコードする遺伝子を増幅するために適宜改変された従来の栄養培地中で培養する。形質転換は、DNAを原核生物宿主中に導入し、DNAが、染色体外エレメントとしてまたは染色体組み込み体のいずれかとして複製可能であることを意味する。使用する宿主細胞に応じて、形質転換は、そのような細胞に適切である標準的な技術を使用して行う。塩化カルシウムを用いたカルシウム処理は、実質的な細胞壁バリアを含む細菌細胞のために一般的に使用される。形質転換のための別の方法では、ポリエチレングリコール/DMSOを用いる。使用されるさらに別の技術は、エレクトロポレーションである。
宿主細胞を上記の発現ベクターを用いて形質転換し、プロモーターを誘導し、形質転換体を選択し、または所望の配列をコードする遺伝子を増幅するために適宜改変された従来の栄養培地中で培養する。形質転換は、DNAを原核生物宿主中に導入し、DNAが、染色体外エレメントとしてまたは染色体組み込み体のいずれかとして複製可能であることを意味する。使用する宿主細胞に応じて、形質転換は、そのような細胞に適切である標準的な技術を使用して行う。塩化カルシウムを用いたカルシウム処理は、実質的な細胞壁バリアを含む細菌細胞のために一般的に使用される。形質転換のための別の方法では、ポリエチレングリコール/DMSOを用いる。使用されるさらに別の技術は、エレクトロポレーションである。
本発明の抗体を産生するために使用される原核細胞は、当該技術分野において公知の、選択された宿主細胞の培養に適した培地中で増殖される。適した培地の例としては、Luria培地(LB)+必要な栄養分補給が挙げられる。いくつかの実施形態では、培地はまた、発現ベクターの構築に基づき選択された選択剤を含み、発現ベクターを含む原核細胞の増殖を選択的に許す。例えば、アンピシリンを、アンピシリン耐性遺伝子を発現する細胞の増殖用の培地に加える。
任意の必要な補給剤(炭素、窒素、及び無機リン酸供給源の他)も、単独でまたは別の補給剤を伴う混合物もしくは培地(例えば、複雑な窒素供給源など)として導入された適切な濃度で含んでもよい。場合により、培養培地は、グルタチオン、システイン、シスタミン、チオグリコレート、ジチオエリスリトール、及びジチオスレイトールからなる群より選択される1つ以上の還元剤を含んでもよい。原核生物宿主細胞を適した温度で培養する。E.coli増殖について、例えば、好ましい温度は、約20℃~約39℃、より好ましくは25℃~約37℃の範囲、さらにより好ましくは30℃である。培地のpHは、主に宿主生物に応じて、約5~約9の範囲の任意のpHであり得る。E.coliについて、pHは、好ましくは約6.8~約7.4、より好ましくは約7.0である。
誘導性プロモーターを本発明の発現ベクター中で使用する場合、タンパク質発現を、プロモーターの活性化のために適した条件下で誘導する。本発明の一態様では、PhoAプロモーターをポリペプチドの転写を制御するために使用する。従って、形質転換された宿主細胞を、誘導用のリン酸制限培地中で培養する。好ましくは、リン酸制限培地は、C.R.A.P培地である(例えば、Simmons et al.,J.Immunol.Methods(2002),263:133-147を参照されたい)。種々の他の誘導因子を、用いられるベクター構築物に応じて、当該技術分野において公知の通りに使用してもよい。
本発明の発現された抗体は、宿主細胞のペリプラズム中に分泌され、そこから回収される。タンパク質の回収は、典型的には、微生物の破壊(一般的に、浸透圧ショック、超音波処理、または溶解などの手段による)を含む。一旦、細胞が破壊されると、細胞片または全細胞を遠心分離またはろ過により除去してもよい。タンパク質を、さらに、例えば、親和性樹脂クロマトグラフィーにより精製してもよい。あるいは、タンパク質を培養培地中に輸送し、その中で単離することができる。細胞を培養物から除去してもよく、培養上清を、産生されたタンパク質のさらなる精製のためにろ過及び濃縮する。発現されたポリペプチドを、さらに、一般的に公知の方法(例えば、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)及びウエスタンブロットアッセイなど)を使用して単離及び同定することができる。
あるいは、タンパク質産生は、発酵プロセスにより大量に行われる。種々の大規模流加発酵手順を、組み換えタンパク質の産生のために利用可能である。大規模発酵は、少なくとも1000リットルの能力、好ましくは約1,000~100,000リットルの能力を有する。これらの発酵槽ではアジテーターインペラを使用し、酸素及び栄養分、特にグルコース(好ましい炭素/エネルギー供給源)を分布させる。小規模発酵は、一般的に、約100リットル以下の容積である、約1リットル~約100リットルの範囲であり得る発酵槽中での発酵を指す。
発酵プロセスの間に、タンパク質発現の誘導は、典型的には、細胞が適した条件下で所望の密度(例えば、OD550が約180~220)まで増殖させた後に開始され、その段階で細胞は初期の静止期にある。種々の誘導因子を、用いられるベクター構築物に応じて、当該技術分野において公知であり、上に記載する通りに使用してもよい。細胞を、誘導前に短い期間にわたり増殖させてもよい。細胞を、通常、約12~50時間にわたり誘導するが、より長いまたはより短い誘導時間を使用してもよい。
本発明の抗体の産出及び質を改善するために、種々の発酵プロセスを改変することができる。例えば、分泌されたポリペプチドの適切な組み立て及び折り畳みを改善するために、シャペロンタンパク質、例えば、Dsbタンパク質(DsbA、DsbB、DsbC、DsbD、及び/またはDsbG)またはFkpA(シャペロン活性を伴うペプチジルプロリルシス、トランスイソメラーゼ)などを過剰発現する追加のベクターを使用して、宿主原核細胞を同時形質転換することができる。シャペロンタンパク質は、細菌宿主細胞において産生される異種タンパク質の適切な折り畳み及び溶解性を促進することが実証されている。Chen et al.(1999)J Bio Chem 274:19601-19605;Georgiou et al.,米国特許第6,083,715号;Georgiou et al.,米国特許第6,027,888号;Bothmann and Pluckthun(2000)J.Biol.Chem.275:17100-17105;Ramm and Pluckthun(2000)J.Biol.Chem.275:17106-17113;Arie et al.(2001)Mol.Microbiol.39:199-210。
発現された異種タンパク質(特に、タンパク分解に感受性であるもの)のタンパク質分解を最小限にするために、タンパク質分解酵素が欠損したある特定の宿主株を本発明のために使用することができる。例えば、宿主細胞株を改変し、公知の細菌プロテアーゼ(例えば、プロテアーゼIII、OmpT、DegP、Tsp、プロテアーゼI、プロテアーゼMi、プロテアーゼV、プロテアーゼVI、及びその組み合わせなど)をコードする遺伝子における遺伝的突然変異(複数可)に効果を及ぼしてもよい。一部のE.coliプロテアーゼ欠損株を利用可能であり、例えば、Joly et al.(1998),supra;Georgiou et al.,米国特許第5,264,365号;Georgiou et al.,米国特許第5,508,192号;Hara et al.,Microbial Drug Resistance,2:63-72(1996)に記載される。
タンパク質分解酵素が欠損し、1つ以上のシャペロンタンパク質を過剰発現するプラスミドを用いて形質転換されたE.coli株を、本発明の抗体をコードする発現系において宿主細胞として使用してもよい。
d)タンパク質精製
本明細書において産生される抗体をさらに精製し、さらなるアッセイ及び使用のための実質的に均質である調製物を得る。当該技術分野において公知の標準的なタンパク質精製方法を用いることができる。以下の手順:免疫親和性カラムまたはイオン交換カラム上での分画、エタノール沈殿、逆相HPLC、シリカ上または陽イオン交換樹脂(例えば、DEAEなど)上でのクロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、SDS-PAGE、硫安塩析、及びゲルろ過(例えば、Sephadex G-75を使用)は、適した精製手順の例示である。
一態様では、固相に固定化されるプロテインAは、本発明のFc領域を含む抗体の免疫親和性精製のために使用される。プロテインAは、Staphylococcus aureasからの411(D細胞壁タンパク質であり、高親和性を伴い抗体のFc領域に結合する。Lindmark et al(1983)J.Immunol.Meth.62:1-13。プロテインAが固定化される固相は、好ましくは、ガラスまたはシリカ表面を含むカラム、より好ましくは制御された細孔ガラスカラムまたはケイ酸カラムである。一部の適用において、カラムを、混入物の非特異的付着を予防するために、試薬(例えば、グリセロールなど)を用いて被覆している。固相を次に洗浄し、固相に非特異的に結合した混入物を除去する。最後に、目的の抗体を、溶出により固相から回収する。
2.真核細胞における組み換え産生
真核生物での発現のために、ベクター成分は、一般的に、限定はされないが、以下:シグナル配列、複製起点、1つ以上のマーカー遺伝子、ならびにエンハンサーエレメント、プロモーター、及び転写終結配列の1つ以上を含む。
a)シグナル配列成分
真核生物宿主における使用のためのベクターはまた、成熟タンパク質またはポリペプチドのN末端に特定の切断部位を有するシグナル配列または他のポリペプチドをコードするインサートを含んでもよい。選択される異種シグナル配列は、宿主細胞により認識され、処理される(すなわち、シグナルペプチダーゼにより切断される)ものである。哺乳動物細胞での発現において、哺乳動物シグナル配列ならびにウイルス分泌リーダー、例えば、単純ヘルペスgDシグナルを利用可能である。
そのような前駆体領域のためのDNAを、リーディングフレーム中で、本発明の抗体をコードするDNAに連結する。
b)複製起点
一般的に、複製起点成分は、哺乳動物発現ベクターのために必要とされない(SV40起点を典型的に使用してもよい。なぜなら、ただ、それは初期プロモーターを含むからである)。
c)選択遺伝子成分
発現ベクター及びクローニングベクターは、選択遺伝子(選択可能マーカーとも呼ばれる)を含んでもよい。典型的な選択遺伝子は、(a)抗生物質または他の毒素(例えば、アンピシリン、ネオマイシン、メトトレキサート、またはテトラサイクリン)に対して耐性を付与する、(b)栄養要求性欠損を補完する、または(c)複雑な培地から利用可能ではない決定的な栄養分を供給するタンパク質をコードする(例えば、BacilliについてのDアラニンラセマーゼをコードする遺伝子)。
選択計画の1例では、宿主細胞の増殖を停止させるための薬物を利用する。異種遺伝子を用いて成功裏に形質転換されるそれらの細胞は、薬物耐性を付与するタンパク質を産生し、このように選択計画中に生存する。そのような優性選択の例では、薬物(ネオマイシン、ミコフェノール酸、及びハイグロマイシン)を使用する。
哺乳動物細胞のための適した選択マーカーの別の例は、本発明の抗体をコードする核酸を取り込む能力がある細胞の同定を可能にするものである(例えば、DHFR、チミジンキナーゼ、メタロチオネインI及びII、好ましくは霊長類のメタロチオネイン遺伝子、アデノシンデアミナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼなど)。
例えば、DHFR選択遺伝子を用いて形質転換された細胞は、最初に、メトトレキサート(Mtx)(DHFRの競合的アンタゴニスト)を含む培地中で形質転換体の全てを培養することにより同定される。野生型DHFRを用いた場合での適切な宿主細胞は、DHFR活性が欠損したチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞株(例えば、ATCC CRL-9096)である。
あるいは、ポリペプチドをコードするDNA配列、野生型DHFRタンパク質、及び別の選択マーカー、例えば、アミノグリコシド3’ホスホトランスフェラーゼ(APH)などを用いて形質転換または同時形質転換された宿主細胞(特に、内因性DHFRを含む野生型宿主)を、選択マーカー用の選択薬剤(例えば、アミノグリコシド抗生物質、例えば、カナマイシン、ネオマイシン、またはG418など)を含む培地中での細胞増殖により選択することができる。米国特許第4,965,199号を参照されたい。
d)プロモーター成分
発現ベクター及びクローニングベクターは、通常、宿主生物により認識され、所望のポリペプチド配列をコードする核酸に作動可能に連結されたプロモーターを含む。事実上、全ての真核生物遺伝子が、転写が開始される部位から約25~30塩基上流に位置付けられるATリッチ領域を有する。多くの遺伝子の転写の開始から70~80塩基上流に見出される別の配列は、CNCAAT領域であり、そこでNは任意のヌクレオチドであり得る。大半の真核生物の3’末端は、AATAAA配列であり、それはコード配列の3’末端へのポリAテールの付加のためのシグナルであり得る。これらの配列の全てを、真核生物発現ベクター中に挿入してもよい。
原核生物宿主との使用のために適した他のプロモーターは、phoAプロモーター、ラクタマーゼ及びラクトースプロモーターシステム、アルカリホスファターゼプロモーター、トリプトファン(trp)プロモーターシステム、及びハイブリッドプロモーター(例えば、tacプロモーターなど)を含む。しかしながら、他の公知の細菌プロモーターが適する。細菌システムにおける使用のためのプロモーターはまた、抗体をコードするDNAに作動可能に連結されたShine-Dalgarno(S.D.)配列を含み得る。
哺乳動物宿主細胞におけるベクターからのポリペプチド転写は、例えば、以下のウイルスのゲノムから得られるプロモーターにより制御される:例えば、ポリオーマウイルス、鶏痘ウイルス、アデノウイルス(例えば、アデノウイルス2など)、ウシパピローマウイルス、トリ肉腫ウイルス、サイトメガロウイルス、レトロウイルス、B型肝炎ウイルス、及び最も好ましくはサルウイルス40(SV40)、異種哺乳動物プロモーターから、例えば、アクチンプロモーターまたは免疫グロブリンプロモーター、熱ショックプロモーターから(そのようなプロモーターが宿主細胞系に適合するという条件で)。
SV40ウイルスの初期及び後期プロモーターは、SV40ウイルス複製起点も含むSV40制限断片として便利に得られる。ヒトサイトメガロウイルスの最初期プロモーターは、HindIII E制限断片として便利に得られる。ウシパピローマウイルスをベクターとして使用して哺乳動物宿主においてDNAを発現させるためのシステムが、米国特許第4,419,446号に開示されている。このシステムの改変が、米国特許第4,601,978号に記載されている。また、マウス細胞における単純ヘルペスウイルスからのチミジンキナーゼプロモーターの制御下でのヒトインターフェロンcDNAの発現に関するReyes et al.,Nature 297:598-601(1982)を参照されたい。あるいは、ラウス肉腫ウイルス末端反復配列をプロモーターとして使用することができる。
e)エンハンサーエレメント成分
より高い真核生物による本発明の抗体をコードするDNAの転写は、しばしば、ベクター中にエンハンサー配列を挿入することにより増加される。多くのエンハンサー配列が、現在、哺乳動物遺伝子から公知である(グロビン、エラスターゼ、アルブミン、α-フェトプロテイン、及びインスリン)。典型的には、しかしながら、真核細胞ウイルスからのエンハンサーが使用され得る。例としては、複製開始点の後期側のSV40エンハンサー(100~270bp)、サイトメガロウイルス初期プロモーターエンハンサー、複製開始点の後期側のポリオーマエンハンサー、及びアデノウイルスエンハンサーが挙げられる。また、真核生物プロモーターの活性化のための増強エレメントに関するYaniv,Nature 297:17-18(1982)を参照されたい。エンハンサーは、抗体コード配列に対する位置5’または3’でベクター中にスプライシングされ得るが、しかし、好ましくはプロモーターから部位5’に位置付けられる。
f)転写終結成分
真核生物宿主細胞(酵母、真菌、昆虫、植物、動物、ヒト、または他の多細胞生物からの有核細胞)において使用される発現ベクターは、転写の終結のために及びmRNAを安定化させるために必要な配列も含み得る。そのような配列は、一般的に、真核生物またはウイルスのDNAまたはcDNAの5’及び、時には3’の非翻訳領域から利用可能である。これらの領域は、ポリペプチドをコードするmRNAの非翻訳部分におけるポリアデニル化断片として転写されるヌクレオチドセグメントを含む。1つの有用な転写終結成分は、ウシ成長ホルモンポリアデニル化領域である。WO94/11026及びその中で開示される発現ベクターを参照されたい。
g)宿主細胞の選択及び形質転換
本明細書におけるベクター中でDNAをクローン化または発現するための適した宿主細胞は、本明細書に記載のより高い真核細胞(脊椎動物宿主細胞を含む)を含む。培養(組織培養)における脊椎動物細胞の増殖は、通常の手順になっている。有用な哺乳動物宿主細胞株の例は、以下:SV40により形質転換されたサル腎臓CV1株(COS-7,ATCC CRL 1651);ヒト胚腎臓株(293細胞または浮遊培養中での増殖のためにサブクローン化された293細胞、Graham et al.,J.Gen Virol.36:59(1977));仔ハムスター腎細胞(BHK,ATCCCCL 10);チャイニーズハムスター卵巣細胞/-DHFR(CHO,Urlaub et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4216(1980));マウスセルトリ細胞(TM4,Mather,Biol.Reprod.23:243-251(1980));サル腎臓細胞(CV1 ATCC CCL 70);アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO-76,ATCC CRL-1587);ヒト子宮頚癌細胞(HELA,ATCC CCL 2);イヌ腎臓細胞(MDCK,ATCC CCL 34);バッファローラット肝細胞(BRL 3A,ATCC CRL 1442);ヒト肺細胞(W138,ATCC CCL 75);ヒト肝細胞(Hep G2,HB 8065);マウス乳癌(MMT 060562,ATCC CCL51);TR1細胞(Mather et al.,Annals N.Y.Acad.Sci.383:44-68(1982));MRC5細胞;FS4細胞;及びヒト肝細胞癌株(Hep G2)である。
宿主細胞を、抗体産生のための上記の発現またはクローニングベクターを用いて形質転換し、プロモーターを誘導し、形質転換体を選択し、または所望の配列をコードする遺伝子を増幅するために適宜改変された従来の栄養培地中で培養する。
h)宿主細胞の培養
本発明の抗体を産生するために使用される宿主細胞を、種々の培地中で培養してもよい。商業的に利用可能な培地、例えば、Ham’s F10(Sigma)、最小必須培地((MEM)、(Sigma)、RPMI-1640(Sigma)、及びダルベッコ改変イーグル培地((DMEM)、Sigma)などが、宿主細胞を培養するために適する。また、Ham et al.,Meth.Enz.58:44(1979)、Barnes et al.,Anal.Biochem.102:255(1980)、米国特許第4,767,704号;同第4,657,866号;同第4,927,762号;同第4,560,655号;または同第5,122,469号;WO90/03430;WO87/00195;または米国特許Re.30,985に記載される培地のいずれかを宿主細胞用の培養培地として使用してもよい。これらの培地のいずれかに、必要に応じて、以下を補給してもよい:ホルモン及び/または他の増殖因子(例えば、インスリン、トランスフェリン、または上皮増殖因子など)、塩(例えば、塩化ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、及びリン酸など)、緩衝剤(例えば、HEPESなど)、ヌクレオチド(例えば、アデノシン及びチミジンなど)、抗生物質(例えば、GENTAMYCIN(商標)薬物など)、微量元素(通常マイクロモル範囲の最終濃度で存在する無機化合物と定義される)、及びグルコースまたは等価のエネルギー供給源。任意の他の必要な補給剤を、また、当業者に公知であり得る適切な濃度で含めてもよい。培養条件、例えば、温度、pHなどは、発現のために選択された宿主細胞と共に以前に使用されたものであり、当業者に明らかであろう。
i)タンパク質精製
組み換え技術を使用する場合、抗体は、細胞内に、ペリプラズム間隙中に産生され得る、または培地中に直接的に分泌され得る。抗体が細胞内に産生される場合、最初のステップとして、微粒子細片、宿主細胞または溶解断片のいずれかを、例えば、遠心分離または限外ろ過により除去する。Carter et al.,Bio/Technology 10:163-167(1992)には、E.coliのペリプラズム間隙に分泌される抗体を単離するための手順が記載される。簡単に説明すると、細胞ペーストを、酢酸ナトリウム(pH3.5)、EDTA、及びフェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)の存在において約30分にわたり溶解させる。細胞片を遠心分離により除去することができる。抗体が培地中に分泌される場合、そのような発現系からの上清を、一般的に、商業的に利用可能なタンパク質濃縮フィルター、例えば、AmiconまたはMillipore Pellicon限外ろ過ユニットを使用して最初に濃縮する。プロテアーゼ阻害剤、例えば、PMSFなどを、先のステップのいずれかに含め、タンパク質分解を阻害してもよく、抗生物質を含め、外来性混入菌の増殖を予防してもよい。
細胞から調製された抗体組成物を、例えば、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、及び親和性クロマトグラフィーを使用して精製することができ、アフィニティークロマトグラフィーが好ましい精製技術である。親和性リガンドとしてのプロテインAの適合性は、抗体中に存在する任意の免疫グロブリンFcドメインの種類及びアイソタイプに依存する。プロテインAを使用し、1、2、または4の重鎖を含むヒト免疫グロブリンに基づく抗体を精製することができる(Lindmark et al.,J.Immunol.Meth.62:1-13(1983))。プロテインGが全てのマウスアイソタイプについて及びヒト3について推奨される(Guss et al.,EMBO J.5:15671575(1986))。親和性リガンドが付着するマトリクスは、最もしばしばアガロースであるが、しかしながら、他のマトリクスを利用可能である。機械的に安定なマトリクス、例えば、制御された細孔ガラスまたはポリ(スチレン-ジビニル)ベンゼンによって、アガロースを用いて達成することができるよりも速い流速及び短い処理時間が可能になる。抗体がCH3ドメインを含む場合、Bakerbond ABX(商標)樹脂(J.T.Baker,Phillipsburg,N.J.)が精製のために有用である。タンパク質精製のための他の技術、例えば、イオン交換カラム上での分画、エタノール沈殿、逆相HPLC、シリカ上でのクロマトグラフィー、陰イオンまたは陽イオン交換樹脂(例えば、ポリアスパラギン酸カラムなど)上でのヘパリンSEPHAROSE(商標)クロマトグラフィー上でのクロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、SDS-PAGE、及び硫安塩析も、回収される抗体に応じて利用可能である。
任意の予備精製ステップ(複数可)に続き、目的の抗体及び混入物を含む混合物を、pHが約2.5~4.5の溶出バッファーを使用し、好ましくは低塩濃度(例えば、約0~0.25M塩)で実施される、低pH疎水性相互作用クロマトグラフィーに供してもよい。
3.ポリクローナル抗体
ポリクローナル抗体は、一般的に、関連抗原及びアジュバントの複数回の皮下(s.c.)または腹腔内(i.p.)注射により動物において産生される。関連抗原を、免疫化される種において免疫原性であるタンパク質、例えば、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、血清アルブミン、ウシサイログロブリン、または大豆トリプシン阻害剤に、二官能性薬剤または誘導体化薬剤、例えば、マレイミドベンゾイルスルホスクシンイミドエステル(システイン残基を通じた抱合)、Nヒドロキシスクシンイミド(リジン残基を通じて)、グルタルアルデヒド、無水コハク酸、SOCl2、またはR1N=C=NR(式中、R及びR1は、独立してより低いアルキル基である)を使用して抱合することが有用であり得る。用いてもよいアジュバントの例としては、フロイント完全アジュバント及びMPL-TDMアジュバント(モノホスホリル脂質A、合成トレハロースジコリノミコラート)が挙げられる。免疫化プロトコルは、過度の実験なしに当業者により選択され得る。
動物を、抗原、免疫原性コンジュゲート、または誘導体に対して、例えば、100μgまたは5μgのタンパク質またはコンジュゲート(それぞれウサギまたはマウス用)を3容積のフロイント完全アジュバントと組み合わせることにより、及び、溶液を複数部位に皮内注射することにより免疫化する。1ヶ月後、動物に、フロイント完全アジュバント中のペプチドまたはコンジュゲートの最初の量の1/5~1/10を用いて、複数部位での皮下注射により追加免役する。7~14日後、動物を出血させ、血清を抗体価についてアッセイする。動物に、力価がプラトーに達するまで追加免疫する。コンジュゲートも、タンパク質融合体として組み換え細胞培養において作製することができる。また、凝集剤(例えば、ミョウバンなど)が免疫応答を増強するために適する。
4.モノクローナル抗体
モノクローナル抗体を実質的に均質な抗体の集団から得る、すなわち、その集団を含む個々の抗体は、少量で存在し得る、天然に生じる突然変異及び/または翻訳後改変(例えば、異性化、アミド化)を除いて同一である。従って、改変語「モノクローナル」は、別々の抗体の混合物ではないとして抗体の特徴を示す。
例えば、モノクローナル抗体は、Kohler et al.,Nature,256:495(1975)により最初に記載されたハイブリドーマ方法を使用して作製してもよく、または組み換えDNA方法により作製してもよい(米国特許第4,816,567号)。
ハイブリドーマ方法では、マウスまたは他の適切な宿主動物(例えば、ハムスターまたはラマなど)を本明細書で上に記載する通りに免疫化し、免疫化のために使用されるタンパク質に特異的に結合するであろう抗体を産生するまたは産生することができるリンパ球を誘発する。あるいは、リンパ球をインビトロで免疫化してもよい。リンパ球を、次に、ミエローマ細胞と、適した融合剤(例えば、ポリエチレングリコールなど)を使用して融合し、ハイブリドーマ細胞を形成する(Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,pp.59-103(Academic Press,1986))。
免疫化薬剤は、典型的には、抗原性タンパク質またはその融合変異体を含み得る。一般的に、末梢血リンパ球(「PBL」)が、ヒト由来細胞が所望である場合に使用され、または、脾細胞もしくはリンパ節細胞が、非ヒト哺乳動物の供給源が所望である場合に使用される。リンパ球を、次に、不死化細胞株と、適した融合剤(例えば、ポリエチレングリコールなど)を使用して融合し、ハイブリドーマ細胞を形成する。Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,Academic Press(1986),pp.59-103。
不死化細胞株は、通常、形質転換された哺乳動物細胞、特に、齧歯類、ウシ、及びヒトに由来するミエローマ細胞である。通常、ラットまたはマウスミエローマ細胞株を用いる。このように調製されたハイブリドーマ細胞を、好ましくは非融合親ミエローマ細胞の増殖または生存を阻害する1つ以上の物質を含む適した培養培地中に播種し、増殖させる。例えば、親ミエローマ細胞が酵素ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRTまたはHPRT)を欠く場合、ハイブリドーマ用の培養培地は、典型的には、ヒポキサンチン、アミノプテリン、及びチミジン(HAT培地)(HGPRT欠損細胞の増殖を予防する物質である)を含み得る。
好ましい不死化ミエローマ細胞は、効率的に融合し、選択された抗体産生細胞による抗体の安定した高レベル産生を支持し、培地(例えば、HAT培地など)に感受性であるものである。これらの内、マウスミエローマ株、例えば、Salk Institute Cell Distribution Center,San Diego,California USAから利用可能なMOPC-21及びMPC-11マウス腫瘍に由来するもの、ならびにAmerican Type Culture Collection,Manassas,Virginia USAから利用可能なSP-2細胞(及びその誘導体、例えば、X63-Ag8-653)などが好ましい。ヒトミエローマ及びマウス-ヒトヘテロミエローマ細胞株もヒトモノクローナル抗体の産生について記載されている(Kozbor,J.Immunol.,133:3001(1984);Brodeur et al.,Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications,pp.51-63(Marcel Dekker,Inc.,New York,1987))。
ハイブリドーマ細胞が増殖している培養培地を、抗原に対して向けられたモノクローナル抗体の産生についてアッセイする。好ましくは、ハイブリドーマ細胞により産生されるモノクローナル抗体の結合特異性を、免疫沈降によりまたはインビトロ結合アッセイ(例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)または酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)など)により決定する。
ハイブリドーマ細胞が培養される培養培地を、所望の抗原に対して向けられたモノクローナル抗体の存在についてアッセイすることができる。好ましくは、モノクローナル抗体の結合親和性及び特異性を、免疫沈降によりまたはインビトロ結合アッセイ(例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)または酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)など)により決定することができる。そのような技術及びアッセイは、当該技術分野において公知である。例えば、結合親和性を、Munson et al.,Anal.Biochem.,107:220(1980)のスキャチャード分析により決定してもよい。
所望の特異性、親和性、及び/または活性の抗体を産生するハイブリドーマ細胞が同定された後、クローンを限界希釈手順によりサブクローン化し、標準的な方法(Goding,supra)により増殖してもよい。この目的のための適した培養培地は、例えば、D-MEMまたはRPMI-1640培地を含む。また、ハイブリドーマ細胞は、哺乳動物において腫瘍としてインビボで増殖し得る。
サブクローンにより分泌されるモノクローナル抗体は、培養培地、腹水、または血清から、従来の免疫グロブリン精製手順、例えば、プロテインA-Sepharose、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、または親和性クロマトグラフィーなどにより適切に分離される。
モノクローナル抗体は、また、組み換えDNA方法(例えば、米国特許第4,816,567号に記載されるものなど)により、及び上に記載する通りに作製してもよい。モノクローナル抗体をコードするDNAは、従来の手順を使用して容易に単離及び配列決定される(例えば、ネズミ抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することによる)。ハイブリドーマ細胞は、そのようなDNAの好ましい供給源としての役割を果たす。一旦、単離されると、DNAを発現ベクター中に置いてもよく、それを次に、本来なら免疫グロブリンタンパク質を産生しない宿主細胞、例えば、E.coli細胞、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、またはミエローマ細胞などにトランスフェクションする(そのような組み換え宿主細胞においてモノクローナル抗体を合成するために)。抗体をコードするDNAの細菌における組み換え発現に関する概説文献は、Skerra et al.,Curr.Opinion in Immunol.,5:256-262(1993)及びPliickthun,Immunol.Revs.130:151-188(1992)を含む。
さらなる実施形態では、抗体を、McCafferty et al.,Nature,348:552-554(1990)に記載される技術を使用して生成された抗体ファージライブラリーから単離することができる。Clackson et al.,Nature,352:624-628(1991)及びMarks et al.,J.Mol.Biol.,222:581-597(1991)には、ファージライブラリーを使用した、それぞれネズミ及びヒトの抗体の単離が記載されている。続く刊行物には、鎖シャッフリングによる高親和性(nM幅)ヒト抗体の産生(Marks et al.,Bio/Technology,10:779-783(1992))、ならびに組み合わせ感染及び非常に大きなファージライブラリーを構築するための戦略としてのインビボ組み換え(Waterhouse et al.,Nucl.Acids Res.,21:2265-2266(1993))が記載されている。従って、これらの技術は、モノクローナル抗体の単離のための従来のモノクローナル抗体ハイブリドーマ技術に対する実行可能な代替物である。
DNAを、また、例えば、相同ネズミ配列の場所でヒト重鎖及び軽鎖定常ドメインについてのコード配列を置換することにより(米国特許第4,816,567号;Morrison,et al.,Proc.Natl Acad.Sci.USA,81:6851(1984))、または免疫グロブリンコード配列に、非免疫グロブリンポリペプチドについてのコード配列の全部もしくは一部を共有結合的に連結させることにより改変してもよい。典型的には、そのような非免疫グロブリンポリペプチドを、抗体の定常ドメインについて置換し、または、それらを、抗体の抗原組み合わせ部位の可変ドメインについて置換し、抗原についての特異性を有する1つの抗原組み合わせ部位及び異なる抗原についての特異性を有する別の抗原組み合わせ部位を含むキメラ二価抗体を作製する。
本明細書に記載のモノクローナル抗体は、一価であり得るが、その調製は、当該技術分野において周知である。例えば、1つの方法は、免疫グロブリン軽鎖及び改変重鎖の組み換え発現を含む。重鎖は、重鎖の架橋を予防するように、Fc領域中の任意の点で一般的に切断される。あるいは、関連するシステイン残基を、架橋を予防するために、別のアミノ酸残基と置換してもよく、または欠失させる。インビトロでの方法が、また、一価抗体を調製するために適している。その断片、特に、Fab断片を産生するための抗体の消化を、当該技術分野において公知の通常の技術を使用して達成することができる。
キメラ抗体またはハイブリッド抗体を、また、合成タンパク質化学において公知の方法(架橋剤を含むものを含む)を使用してインビトロで調製してもよい。例えば、免疫毒素を、ジスルフィド交換反応を使用してまたはチオエーテル結合を形成することにより構築してもよい。この目的のための適した試薬の例としては、イミノチオラート及びメチル-4-メルカプトブチルイミデートが挙げられる。
モノクローナルsdAb産生について実施例1も参照されたい。
5.ヒト化及びヒト抗体
ヒト化抗体は、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)を含み、それにおいてレシピエントのCDRからの残基が、非ヒト種(例えば、所望の特異性、親和性、及び能力を有するマウス、ラット、またはウサギ、ラクダ、またはラマ)(ドナー抗体)のCDRからの残基により置換される。場合によっては、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク残基は、対応する非ヒト残基により置換される。ヒト化抗体は、レシピエント抗体においても、移入されたCDRまたはフレームワーク配列においても見出されない残基も含み得る。一般的に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、典型的に2つの可変ドメインの実質的に全てを含み得るが、それにおいてCDR領域の全てまたは実質的に全てが非ヒト免疫グロブリンのものに対応し、FR領域の全てまたは実質的に全てがヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のものである。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも部分、典型的には、ヒト免疫グロブリンのそれを含む。例えば、Jones et al.,Nature 321:522-525(1986);Riechmann et al.,Nature 332:323-329(1988)及びPresta,Curr.Opin.Struct.Biol.2:593-596(1992)を参照されたい。
一般的に、ヒト化抗体は、非ヒトである供給源からその中に導入された1つ以上のアミノ酸残基を有する。これらの非ヒトアミノ酸残基は、しばしば、「移入」残基と呼ばれ、それは典型的に「移入」可変ドメインから取られる。いくつかの実施形態によれば、ヒト化を、本質的に、Winter及び共同研究者(Jones et al.,Nature 321:522-525(1986);Riechmann et al.,Nature 332:323-327(1988);Verhoeyen et al.,Science 239:1534-1536(1988))の方法に従い、ヒト抗体の対応する配列についての齧歯類CDRまたはCDR配列の置換を通じて実施することができる。従って、そのような「ヒト化」抗体は、抗体(米国特許第4,816,567号)であり、それにおいて実質的に無傷に満たないヒト可変ドメインが、非ヒト種からの対応する配列により置換されている。実際には、ヒト化抗体は、典型的には、一部のCDR残基及び恐らくは一部のFR残基が非ヒト抗体(例えば、ラマVHHドメイン)中の類似部位からの残基により置換されるヒト抗体である。
ヒト化に対する代替物として、ヒト抗体を生成することができる。例えば、免疫化時に、内因性の免疫グロブリン産生の非存在においてヒト抗体の完全レパートリーを産生することができるトランスジェニック動物(例えば、マウス)を産生することが現在可能である。例えば、キメラマウス及び生殖系列突然変異マウスにおける抗体重鎖連結領域(JH)遺伝子のホモ接合性欠失が、内因性の抗体産生の完全な阻害をもたらすことが記載されている。そのような生殖系列突然変異マウスにおけるヒト生殖系列免疫グロブリン遺伝子アレイの移入は、抗原攻撃時でのヒト抗体の産生をもたらす。例えば、Jakobovits et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:2551(1993);Jakobovits et al.,Nature,362:255-258(1993);Bruggermann et al.,Year in Immuno.,7:33(1993);米国特許第5,545,806号、同第5,569,825号、同第5,591,669号、同第5,545,807号;及びWO97/17852を参照されたい。あるいは、ヒト抗体を、トランスジェニック動物(例えば、内因性免疫グロブリン遺伝子が部分的または完全に不活化されたマウス)中へヒト免疫グロブリン遺伝子座を導入することにより作製することができる。攻撃時、ヒト抗体産生が観察され、それは全ての点(遺伝子再配列、組み立て、及び抗体レパートリーを含む)でヒトにおいて見られるものと酷似している。このアプローチは、例えば、米国特許第5,545,807号;同第5,545,806号、第5,569,825号、第5,625,126号、第5,633,425号、及び第5,661,016号、ならびにMarks et al.,Bio/Technology 10:779-783(1992);Lonberg et al.,Nature 368:856-859(1994);Morrison,Nature 368:812-813(1994);Fishwild et al.,Nature Biotechnology 14:845-851(1996);Neuberger,Nature Biotechnology 14:826(1996);Lonberg and Huszar,Intern.Rev.Immunol.13:65-93(1995)に記載されている。
ヒト抗体は、インビトロで活性化されたB細胞(米国特許第5,567,610号及び同第5,229,275号を参照されたい)によって、または当該技術分野で公知の種々の技術、例えば、ファージ提示ライブラリーを用いても産生され得る。Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.227:381(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.,222:581(1991)。Cole et al.及びBoerner et al.の技術は、ヒトモノクローナル抗体の調製のためにも利用可能である。Cole et al.,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,p.77(1985)及びBoerner et al.,J.Immunol.147(1):86-95(1991)。
VI.製造品及びキット
単離された抗CTLA-4構築物(例えば、抗CTLA-4 sdAb、抗CTLA-4 HCAb、CTLA-4×PD-1二重特異性構築物(例えば、BABP)、CTLA-4×PD-L1二重特異性構築物(例えば、BABP))、単離された核酸もしくはそれをコードするベクター、または抗CTLA-4構築物をコードする単離された核酸もしくはベクターを含む単離された宿主細胞のいずれかを含むキット及び製造品がさらに提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物のいずれか1つを含むキットが提供され、好ましくは、その使用のための説明書を提供する。
本発明のキットは、適当に包装されている。適当な包装には、バイアル、ボトル、ジャー、フレキシブル包装(例えば、密封マイラーまたはビニール袋)などがあるが、これらに限定されない。キットは、例えば、緩衝剤及び解説情報などの追加の成分を、場合により提供する。従って、本発明は、バイアル(例えば、密封バイアル)、ボトル、ジャー、フレキシブル包装などを含む製造品も提供する。
製造品は、容器、及び容器上のまたは容器に付随するラベルまたは添付文書を含み得る。適当な容器には、例えば、ボトル、バイアル、シリンジなどが含まれる。容器は、ガラスまたはプラスチックなど種々の材料で形成され得る。一般的に、容器は、本明細書に記載の疾患または疾病(例えば、がん)を治療するのに有効な組成物を保持し、滅菌アクセスポートを有し得る(例えば、容器は、静脈内溶液バッグ、または皮下注射針で突き刺すことができる栓を有するバイアルであってよい)。ラベルまたは添付文書は、その組成物が個体における特定の状態の治療に使用されることを示す。ラベルまたは添付文書は、組成物を個体に投与するための説明書をさらに含むであろう。ラベルは、再構成及び/または使用のための指示を示し得る。医薬組成物を保持する容器は、再構成製剤の反復投与(例えば、2~6回投与)を可能にする複数回使用バイアルであり得る。添付文書は、そのような治療用製品の使用に関する適応、用途、投与量、投与、禁忌及び/または警告についての情報を含む、治療用製品の市販包装に通例含まれる指示書を指す。さらに、製造品は、静菌性注射用水(BWFI)、リン酸緩衝食塩水、リンゲル液及びデキストロース溶液などの医薬的に許容可能な緩衝剤を含む第2の容器をさらに含み得る。商業的観点及び使用者の観点から望ましい他の材料、例えば、他の緩衝剤、希釈剤、フィルター、針及びシリンジをさらに含み得る。
キットまたは製造品は、複数単位用量の医薬組成物及び使用説明書を含んでもよく、薬局、例えば、病院薬局及び調剤薬局で貯蔵及び使用するために十分な量で包装されている。
例示の実施形態
実施形態1.CTLA-4を特異的に認識する単一ドメイン抗体(sdAb)部分を含む単離抗CTLA-4構築物であって、前記sdAb部分が、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体を含む、前記単離抗CTLA-4構築物。
実施形態2.前記sdAb部分が、配列番号17~32及び213~222のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49~64、233~242、及び339のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81~96及び253~262のいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR3;またはCDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体を含む、実施形態1に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態3.前記sdAb部分が、以下:
(1)配列番号17のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号49のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号81のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(2)配列番号18のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号50のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号82のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(3)配列番号19のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号51のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号83のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(4)配列番号20のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号52のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号84のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(5)配列番号21のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号53のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号85のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(6)配列番号22のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号54のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号86のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(7)配列番号23のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号55のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号87のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(8)配列番号24のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号56のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号88のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(9)配列番号25のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号57のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号89のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(10)配列番号26のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号58のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号90のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(11)配列番号27のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号59のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号91のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(12)配列番号28のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号60のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号92のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(13)配列番号29のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号61のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号93のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(14)配列番号30のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号62のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号94のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(15)配列番号31のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号63のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号95のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(16)配列番号32のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号64のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号96のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(17)配列番号213のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号233のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号253のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(18)配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号234のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(19)配列番号215のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号235のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号255のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(20)配列番号216のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号236のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号256のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(21)配列番号217のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号237のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号257のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(22)配列番号218のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号238のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号258のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(23)配列番号219のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号239のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号259のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(24)配列番号220のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号240のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号260のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(25)配列番号221のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号241のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号261のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(26)配列番号222のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号242のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号262のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;または
(27)配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;配列番号339のアミノ酸配列を含むCDR2、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3、または最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体
のいずれか1つを含む、実施形態1または2に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態4.前記sdAb部分が、以下:
(1)配列番号17のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号49のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号81のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(2)配列番号18のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号50のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号82のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(3)配列番号19のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号51のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号83のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(4)配列番号20のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号52のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号84のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(5)配列番号21のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号53のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号85のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(6)配列番号22のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号54のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号86のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(7)配列番号23のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号55のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号87のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(8)配列番号24のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号56のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号88のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(9)配列番号25のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号57のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号89のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(10)配列番号26のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号58のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号90のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(11)配列番号27のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号59のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号91のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(12)配列番号28のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号60のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号92のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(13)配列番号29のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号61のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号93のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(14)配列番号30のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号62のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号94のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(15)配列番号31のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号63のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号95のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(16)配列番号32のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号64のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号96のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体;
(17)配列番号213のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号233のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号253のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(18)配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号234のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(19)配列番号215のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号235のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号255のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(20)配列番号216のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号236のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号256のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(21)配列番号217のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号237のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号257のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(22)配列番号218のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号238のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号258のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(23)配列番号219のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号239のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号259のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(24)配列番号220のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号240のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号260のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(25)配列番号221のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号241のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号261のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;
(26)配列番号222のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号242のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号262のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体;または
(27)配列番号214のアミノ酸配列を含むCDR1;配列番号339のアミノ酸配列を含むCDR2;及び配列番号254のアミノ酸配列を含むCDR3;または前記CDR領域において最大で約3つ(例えば、約1、2、または3のいずれか)のアミノ酸置換を含むその変異体
のいずれか1つを含む、実施形態1~3のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態5.前記sdAb部分が、以下:
a-1)37位のアミノ酸残基が、F、Y、V、L、A、H、S、I、W、C、N、G、D、T、及びPからなる群から選択され;
a-2)44位のアミノ酸残基が、E、Q、G、D、A、K、R、L、P、S、V、H、T、N、W、M、及びIからなる群から選択され;
a-3)45位のアミノ酸残基が、L、R、P、H、F、G、Q、S、E、T、Y、C、I、D、及びVからなる群から選択され;
a-4)103位のアミノ酸残基が、W、R、G、S、K、A、M、Y、I、F、T、N、V、Q、P、E、及びCからなる群から選択され;及び
a-5)108位のアミノ酸残基が、Q、L、R、P、E、K、S、T、M、A、及びHからなる群から選択され;または
b-1)37位のアミノ酸残基が、F、Y、L、I、及びVからなる群から選択され;
b-2)44位のアミノ酸残基が、E及びQからなる群から選択され;
b-3)45位のアミノ酸残基が、R及びLからなる群から選択され;
b-4)103位のアミノ酸残基が、W、R、G、及びSからなる群から選択され;及び
b-5)108位のアミノ酸残基が、Q及びLからなる群から選択され;または
c-1)37位のアミノ酸残基が、F、Y、L、I、及びVからなる群から選択され;
c-2)44位のアミノ酸残基が、A、G、E、D、Q、R、S、及びLからなる群から選択され;
c-3)45位のアミノ酸残基が、L、R、及びCからなる群から選択され;
c-4)103位のアミノ酸残基が、P、R、及びSからなる群から選択され;及び
c-5)108位のアミノ酸残基が、Q及びLからなる群から選択される;
のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、
前記アミノ酸位置が、Kabat番号付けに従っており、108位がQである場合、108位が、Lに適宜ヒト化することができる、実施形態1~4のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態6.前記sdAb部分が、以下:
a-1)37位のアミノ酸残基が、F、Y、L、I、及びVからなる群から選択され;
a-2)44位のアミノ酸残基が、A、G、E、D、Q、R、S、及びLからなる群から選択され;
a-3)45位のアミノ酸残基が、L、C、及びRからなる群から選択され;
a-4)103位のアミノ酸残基が、W、G、及びRからなる群から選択され;及び
a-5)108位のアミノ酸残基が、Qであり;または
b-1)37位のアミノ酸残基が、F及びYからなる群から選択され;
b-2)44位のアミノ酸残基が、E及びQからなる群から選択され;
b-3)45位のアミノ酸残基が、R及びLからなる群から選択され;
b-4)103位のアミノ酸残基が、Wであり;及び
b-5)108位のアミノ酸残基が、Qであり;または
c-1)37位のアミノ酸残基が、F及びYからなる群から選択され;
c-2)44位のアミノ酸残基が、G、E、及びQからなる群から選択され;
c-3)45位のアミノ酸残基が、L及びRからなる群から選択され;
c-4)103位のアミノ酸残基が、R及びSからなる群から選択され;及び
c-5)108位のアミノ酸残基が、Qである;
のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、
前記アミノ酸位置が、Kabat番号付けに従っており、108位のQが、Lに適宜ヒト化することができる、実施形態5に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態7.前記sdAb部分が、以下:
a-1)37位のアミノ酸残基が、F及びYからなる群から選択され;
a-2)44位のアミノ酸残基が、G、E、及びQからなる群から選択され;
a-3)45位のアミノ酸残基が、L及びRからなる群から選択され;
a-4)103位のアミノ酸残基が、Wであり;及び
a-5)108位のアミノ酸残基が、Qであり;または
b-1)37位のアミノ酸残基が、Fであり;
b-2)44位のアミノ酸残基が、E及びQからなる群から選択され;
b-3)45位のアミノ酸残基が、Rであり;
b-4)103位のアミノ酸残基が、Wであり;及び
b-5)108位のアミノ酸残基が、Qであり;または
c-1)37位のアミノ酸残基が、Fであり;
c-2)44位のアミノ酸残基が、G、E、及びQからなる群から選択され;
c-3)45位のアミノ酸残基が、L及びRからなる群から選択され;
c-4)103位のアミノ酸残基が、R及びSからなる群から選択され;及び
c-5)108位のアミノ酸残基が、Qである;
のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含み、
前記アミノ酸位置が、Kabat番号付けに従っており、108位のQが、Lに適宜ヒト化することができる、実施形態6に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態8.前記sdAb部分が、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約80%の配列同一性を有するその変異体を含む、実施形態1~7のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態9.前記sdAb部分が、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約90%の配列同一性を有するその変異体を含む、実施形態8に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態10.前記sdAb部分が、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、または配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つに対して少なくとも約95%の配列同一性を有するその変異体を含む、実施形態9に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態11.前記sdAb部分が、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメイン、またはVHHドメインにおいて最大で約3つのアミノ酸置換を含むその変異体を含む、実施形態10に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態12.前記sdAb部分が、配列番号114、129、201、202、274~282、341~344、352、及び353のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHHドメインを含む、実施形態11に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態13.前記sdAb部分とCTLA-4の間の結合のKdが、約10-5M~約10-12Mである、実施形態1~12のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態14.前記sdAb部分と前記CTLA-4の間の結合のKdが、約10-7M~約10-12Mである、実施形態13に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態15.前記sdAb部分と前記CTLA-4の間の結合のKdが、約10-8M~約10-12Mである、実施形態14に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態16.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分が、ラクダ、キメラ、ヒト、部分ヒト化、または完全ヒト化である、実施形態1~15のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態17.前記単離抗CTLA-4構築物が、重鎖のみ抗体(HCAb)である、実施形態1~16のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態18.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分が、ヒトIgG1 Fcに融合される、実施形態16に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態19.前記HCAbが、単量体または二量体である、実施形態17または18に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態20.前記HCAbが、配列番号130~133、283~291、及び366~371のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、実施形態17~19のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態21.前記単離抗CTLA-4構築物が、第2のエピトープを特異的に認識する第2の抗体部分をさらに含む、実施形態1~16のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態22.前記第2の抗体部分が、完全長抗体、Fab、Fab’、(Fab’)2、Fv、一本鎖Fv(scFv)、scFv-scFv、ミニボディ、ダイアボディ、またはsdAbである、実施形態21に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態23.前記抗CTLA-4構築物が、単一特異性である、実施形態21または22に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態24.前記抗CTLA-4構築物が、多重特異性である、実施形態21または22に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態25.前記抗CTLA-4構築物が、二重特異性である、実施形態24に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態26.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分が、前記第2の抗体部分のN末端及び/またはC末端に融合される、実施形態21~25のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態27.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分、及び前記第2の抗体部分が、ペプチドリンカーによって適宜連結される、実施形態21~26のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態28.前記ペプチドリンカーが、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む、実施形態27に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態29.前記第2の抗体部分が、sdAbである、実施形態21~28のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態30.前記第2のエピトープが、CTLA-4由来である、実施形態29に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態31.前記単離抗CTLA-4構築物が、CTLA-4に由来するエピトープ(複数可)を特異的に認識する2つ以上のsdAbを含む、実施形態30に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態32.前記第2のエピトープが、ヒト血清アルブミン(HSA)由来である、実施形態29に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態33.前記第2の抗体部分が、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体である、実施形態21~28のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態34.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分のN末端が、前記完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのC末端に融合される、実施形態33に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態35.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分のC末端が、前記完全長抗体の重鎖の少なくとも1つのN末端に融合される、実施形態33に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態36.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分のN末端が、前記完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される、実施形態33に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態37.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分のN末端が、前記完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つのC末端に融合される、実施形態33に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態38.CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分のC末端が、前記完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される、実施形態33に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態39.前記完全長抗体が、PD-1を特異的に認識する、実施形態33~38のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態40.前記完全長抗体が、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態39に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態41.前記完全長抗体が、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態39に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態42.前記完全長抗体が、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態39に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態43.前記完全長抗体が、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記完全長抗体の重鎖の少なくとも1つが、前記抗CTLA-4 sdAbに融合され、前記重鎖融合ポリペプチドが、配列番号134~145、292~296、及び319~323のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、実施形態33~42のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態44.前記完全長抗体が、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記完全長抗体の重鎖の少なくとも1つが、前記抗CTLA-4 sdAbに融合され、前記重鎖融合ポリペプチドが、配列番号146~157、297~301、及び324~328のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、実施形態33~42のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態45.前記完全長抗体が、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記完全長抗体の重鎖の少なくとも1つが、前記抗CTLA-4 sdAbに融合され、前記重鎖融合ポリペプチドが、配列番号310~318及び329~337のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、実施形態33~42のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態46.前記完全長抗体が、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記完全長抗体の軽鎖の少なくとも1つが、前記抗CTLA-4 sdAbに融合され、前記軽鎖融合ポリペプチドが、配列番号354及び355のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、実施形態33~42のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態47.前記完全長抗体が、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記抗CTLA-4 sdAbが、前記完全長抗体の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合され、前記重鎖融合ポリペプチドが、配列番号356のアミノ酸配列を含み、前記軽鎖融合ポリペプチドが、配列番号357のアミノ酸配列を含む、実施形態33~42のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態48.前記抗CTLA-4構築物が、CTLA-4を特異的に認識する4つの同一なsdAbを含み、前記完全長抗体の各重鎖のN末端に融合しているのが、2つの同一なsdAbであり、前記2つの同一なsdAbが、適宜ペプチドリンカーを介して互いに融合され、前記2つの同一なsdAbが、適宜ペプチドリンカーを介して前記完全長抗体の各重鎖のN末端に融合される、実施形態33~42のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態49.前記完全長抗体が、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記重鎖融合ポリペプチドが、配列番号358のアミノ酸配列を含む、実施形態51に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態50.前記完全長抗体が、PD-L1を特異的に認識する、実施形態33~38のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態51.前記完全長抗体が、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態43に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態52.前記完全長抗体が、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態43に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態53.前記完全長抗体が、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記完全長抗体の重鎖の少なくとも1つが、前記抗CTLA-4 sdAbに融合され、前記重鎖融合ポリペプチドが、配列番号171~182、302~306、及び345~349のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、実施形態33~38及び50~52のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態54.前記完全長抗体が、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記完全長抗体の重鎖の少なくとも1つが、前記抗CTLA-4 sdAbに融合され、前記重鎖融合ポリペプチドが、配列番号183~194のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、実施形態33~38及び50~52のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態55.前記抗CTLA-4構築物が、CTLA-4を特異的に認識する4つの同一なsdAbを含み、前記完全長抗体の各重鎖のN末端に融合しているのが、2つの同一なsdAbであり、前記2つの同一なsdAbが、適宜ペプチドリンカーを介して互いに融合され、前記2つの同一なsdAbが、適宜ペプチドリンカーを介して完全長抗体の各重鎖のN末端に融合される、実施形態33~38及び50~52のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態56.前記抗CTLA-4構築物が、(a)CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分を含む第1の抗原結合部分、及び(b)重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含む第2の抗原結合部分を含み、前記VH及びVLは一緒に、第2のエピトープに特異的に結合する抗原結合部位を形成し、前記第1の抗原結合部分及び前記第2の抗原結合部分は、互いに融合される、実施形態1~16のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態57.前記第2のエピトープが、CTLA-4由来である、実施形態56に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態58.前記第2のエピトープが、CTLA-4由来でない、実施形態56に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態59.前記抗CTLA-4構築物が、二重特異性である、実施形態56~58のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態60.前記第2の抗原結合部分が、2つの重鎖及び2つの軽鎖からなる完全長抗体である、実施形態56~59のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態61.前記第2の抗原結合部分が、前記VHを含む重鎖及び前記VLを含む軽鎖を含む抗体断片である、実施形態56~59のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態62.前記第2の抗原結合部分が、Fabである、実施形態61に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態63.前記第1の抗原結合部分が、CTLA-4を特異的に認識する前記sdAb部分を含む単一ポリペプチド鎖を含む、実施形態56~62のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態64.前記第1の抗原結合部分が、適宜ペプチドリンカーを介して一緒に融合したCTLA-4を特異的に認識する2つの同一なsdAb部分を含む、実施形態63に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態65.前記第1の抗原結合部分のC末端が、前記第2の抗原結合部分の少なくとも1つの重鎖のN末端に融合される、実施形態63または64に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態66.前記第1の抗原結合部分のC末端が、前記第2の抗原結合部分の少なくとも1つの軽鎖のN末端に融合される、実施形態63または64に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態67.前記第1の抗原結合部分のN末端が、前記第2の抗原結合部分の少なくとも1つの重鎖のC末端に融合される、実施形態63または64に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態68.前記第1の抗原結合部分のN末端が、前記第2の抗原結合部分の少なくとも1つの軽鎖のC末端に融合される、実施形態63または64に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態69.前記第1の抗原結合部分のC末端が、前記第2の抗原結合部分の重鎖及び軽鎖の両方のN末端に融合される、実施形態63または64に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態70.前記第2の抗原結合部分が、scFvである、実施形態56~59及び63のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態71.前記第1の抗原結合部分のC末端が、前記第2の抗原結合部分のN末端に融合される、実施形態70に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態72.前記第1の抗原結合部分のN末端が、前記第2の抗原結合部分のC末端に融合される、実施形態70に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態73.前記第1の抗原結合部分が、CH1ドメインに融合したCTLA-4を特異的に認識する第1のsdAb部分を含む第1のポリペプチド鎖、及びCLドメインに融合したCTLA-4を特異的に認識する第2のsdAb部分を含む第2のポリペプチド鎖を含むFab様ドメインである、実施形態56~62のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態74.前記第1の抗原結合部分が、前記第2の抗原結合部分のN末端に融合される、実施形態73に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態75.前記第1の抗原結合部分が、前記第2の抗原結合部分のC末端に融合される、実施形態73に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態76.前記第1及び/または第2の抗原結合部分が、ヒト、ヒト化、ヒト、またはキメラ抗体、またはその抗原結合断片を含む、実施形態56~75のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態77.前記第2の抗原結合部分が、Fc領域を含む、実施形態56~76のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態78.前記第1の抗原結合部分が、前記Fc領域のN末端に融合される、実施形態77に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態79.前記Fc領域が、IgG1 Fcである、実施形態77または78に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態80.前記Fc領域が、S228P突然変異を有するIgG4 Fcである、実施形態79に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態81.前記第1の抗原結合部分及び前記第2の抗原結合部分が、適宜ペプチドリンカーを介して互いに融合される、実施形態56~80のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態82.前記ペプチドリンカーが、配列番号162、163、307、または365のアミノ酸配列を含む、実施形態64または81に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態83.前記第2のエピトープが、免疫チェックポイント分子由来である、実施形態56~82のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態84.前記免疫チェックポイント分子が、PD-1またはPD-L1である、実施形態83に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態85.前記第2の抗原結合部分が、抗PD-1抗体、またはその抗原結合断片である、実施形態84に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態86.前記抗PD-1抗体が、配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態85に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態87.前記抗PD-1抗体が、配列番号160のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号161のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態85に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態88.前記完全長抗体が、配列番号308のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号309のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態85に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態89.配列番号134~145、292~296、319~323、358、及び359のいずれか1つのアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つのコピー、ならびに配列番号159のアミノ酸配列を含む軽鎖の2つのコピーを含む、実施形態85または86に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態90.配列番号158のアミノ酸配列を含む重鎖の2つのコピー、及び配列番号354または355のアミノ酸配列を含む軽鎖融合ポリペプチドの2つのコピーを含む、実施形態85または86に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態91.配列番号356のアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つのコピー、及び配列番号357のアミノ酸配列を含む軽鎖融合ポリペプチドの2つのコピーを含む、実施形態85または86に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態92.配列番号361のアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つのコピー、及び配列番号362のアミノ酸配列を含む軽鎖融合ポリペプチドの2つのコピーを含む、実施形態85または86に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態93.配列番号363のアミノ酸配列を含む重鎖融合ポリペプチドの2つのコピー、及び配列番号364のアミノ酸配列を含む軽鎖融合ポリペプチドの2つのコピーを含む、実施形態85または86に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態94.配列番号360のアミノ酸配列を含むポリペプチドの2つのコピーを含む、実施形態85または86に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態95.前記第2の抗原結合部分が、抗PD-L1抗体、またはその抗原結合断片である、実施形態84に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態96.前記抗PD-L1抗体が、配列番号195のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態95に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態97.前記抗PD-L1抗体が、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態95に記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態98.前記単離抗CTLA-4構築物が、生物学的に活性なタンパク質またはその断片をさらに含む、実施形態1~97のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物。
実施形態99.CTLA-4を特異的に認識するsdAb部分を含む単離抗CTLA-4構築物であって、前記sdAb部分が、配列番号113~129、200~202、274~282、341~344、352、及び353のうちのいずれか1つのCDR1、CDR2、及びCDR3を含む、前記単離抗CTLA-4構築物。
実施形態100.実施形態1~99のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物と競合的にCTLA-4に特異的に結合する、単離抗CTLA-4構築物。
実施形態101.実施形態1~100のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物、及び医薬的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
実施形態102.CTLA-4関連疾患を有する個体の治療方法であって、前記個体に有効量の実施形態101に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
実施形態103.前記CTLA-4関連疾患が、がんである、実施形態102に記載の方法。
実施形態104.前記がんが、固形腫瘍である、実施形態103に記載の方法。
実施形態105.前記がんが、大腸癌である、実施形態103に記載の方法。
実施形態106.前記個体に追加のがん療法を投与することをさらに含む、実施形態102~105のいずれか1つに記載の方法。
実施形態107.前記追加のがん療法が、外科手術、放射線、化学療法、免疫療法、ホルモン療法、またはそれらの組み合わせである、実施形態106に記載の方法。
実施形態108.前記CTLA-4関連疾患が、病原性感染である、実施形態102に記載の方法。
実施形態109.前記医薬組成物が、全身投与される、実施形態102~108のいずれか1つに記載の方法。
実施形態110.前記医薬組成物が、静脈内(i.v.)に投与される、実施形態109に記載の方法。
実施形態111.前記医薬組成物が、腹腔内(i.p.)に投与される、実施形態109に記載の方法。
実施形態112.前記医薬組成物が、局所投与される、実施形態102~108のいずれか1つに記載の方法。
実施形態113.前記医薬組成物が、腫瘍内に投与される、実施形態112に記載の方法。
実施形態114.前記個体が、ヒトである、実施形態102~113のいずれか1つに記載の方法。
実施形態115.実施形態1~100のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物をコードする、単離核酸。
実施形態116.前記単離核酸が、配列番号97~112及び264~273のいずれか1つの核酸配列を含む、実施形態115に記載の単離核酸。
実施形態117.実施形態115または116に記載の単離核酸を含む、ベクター。
実施形態118.実施形態115もしくは116に記載の単離核酸、または実施形態117に記載のベクターを含む、単離宿主細胞。
実施形態119.実施形態1~100のいずれか1つに記載の単離抗CTLA-4構築物、実施形態115もしくは116に記載の単離核酸、実施形態117に記載のベクター、または実施形態118に記載の単離宿主細胞を含む、キット。
実施形態120.(a)実施形態115もしくは116に記載の単離核酸、または実施形態117に記載のベクター、または実施形態118に記載の単離宿主細胞を含む宿主細胞を、コードされた抗CTLA-4構築物を発現するのに有効な条件下で培養すること;及び(b)前記宿主細胞から、発現された抗CTLA-4構築物を得ることを含む、抗CTLA-4構築物の産生方法。
実施形態121.ステップ(a)が、実施形態115もしくは116に記載の単離核酸、または実施形態117に記載のベクターを含む宿主細胞を産生することをさらに含む、実施形態120に記載の方法。
以下の実施例は、完全に本発明の例であることを意図しており、従って決して本発明を限定すると考えられるべきではない。以下の実施例及び詳細な説明は、限定としてではなく例証として提供される。
実施例1:抗CTLA-4 sdAbの生成
免疫化
最新の動物保護規制に全て従い、組み換えCTLA-4 ECDタンパク質により3匹のラマを免疫化した。免疫化用に、抗原をCFA(一次免疫化)またはIFA(ブースト免疫化)による乳剤として製剤化した。抗原は、首の筋肉内にダブルスポット注射で投与した。各動物に、100μgのCTLA-4 ECDを含む乳剤を2本注射し、続いて50μgの抗原を含む4本の注射を1週間間隔でした。免疫化の間の異なった時点で、動物から10mlの血液試料を回収し、血清を調製した。抗原特異的体液免疫応答の誘導は、固定化したCTLA-4 ECDタンパク質を用いたELISAに基づく実験で血清試料を用いて確認した(図1及び図2)。最後の免疫化から5日後、300mlの血液試料を回収した。末梢血リンパ球(PBL)を、ラマ重鎖免疫グロブリン(HcAb)の遺伝源として、血液試料300mlからFicoll-Paque勾配(Amersham Biosciences)を用いて単離し、1×109個のPBLを得た。抗体の最大多様性は、サンプリングしたBリンパ球の数、すなわちPBLの数の約10%に等しいことが予想される(1×108個)。ラマにおける重鎖抗体の割合は、Bリンパ球の数の最大で20%である。従って、血液試料300ml中のHCAbの最大多様性は、2×107個の異なる分子として計算する。
ライブラリー構築
PBL及びリンパ節から抽出したRNAを、RT-PCRの出発物質として使用して、sdAbをコードする遺伝子断片を増幅した。これらの断片を社内プラスミドベクターにクローニングした。sdAbコード配列とインフレームで、ベクターは、C末端(His)6タグをコードしていた。ライブラリーサイズは、1×109個を超える。ライブラリーファージは、標準プロトコルに従って調製し、滅菌ろ過の後、さらなる使用のために4℃で保管した。
選別及びハイスループットスクリーニング
選別は、固形パニングならびに細胞に基づくパニングを用いて、上記ライブラリーで実施した。両方の条件について選別を1回だけ行なった。各々の選別のアウトプットを濃縮係数(対照と比べた溶出液中に存在するファージの数)、多様性、及びCTLA-4陽性クローンの割合(ELISA)について分析した。これらのパラメーターに基づき、さらなる分析のために最良の選別を選択した。そのために、各々の選別からのアウトプットを、ハイスループットスクリーニング用の可溶性発現ベクターにプールとして再クローニングした。sdAbコード配列とインフレームで、ベクターは、C末端(His)6タグをコードしていた。コロニーを採取して、96ディープウェルプレート(1ml容量)で培養し、IPTG及び0.1%Tritonを添加することにより上清中でsdAb発現を誘導した。
(ELISAによって)CTLA-4 ECDタンパク質及び(FACSによって)CTLA-4安定細胞株に結合する能力について上清を分析した。陽性バインダーを配列決定し、固有のクローンを選別し、さらに特徴付けた(表2及び表6)。
固有のクローンを2XYT培地中で増殖させ、IPTGにより上清中でsdAb発現を誘導した。CTLA-4-B7-1相互作用を阻害する能力について、固有のバインダーの上清を分析した。そのために、上清をCTLA-4 ECDタンパク質でインキュベートした後、複合体をB7-1安定細胞株に添加し、結合評価をした。B7-1細胞株上で負のシグナルを有するsdAbは、CTLA-4インヒビターとみなされる。
全ての潜在的インヒビターを選別し、BIAcore T200機器上の表面プラズモン共鳴(SPR)によってオフレート分析した。解離相を使用して、個別のsdAbごとのkoff値を算出した。
sdAb産生
His6標識sdAbは、AKTAによるペリプラズム抽出液から精製した。NTA樹脂は、製造者の指示に従って処理した。調製したペリプラズム抽出液を、回転子上で室温にて30分間、樹脂でインキュベートした。樹脂をPBSで洗浄し、カラムに移した。充填した樹脂を15mMイミダゾールで洗浄した。150mMイミダゾールを用いて、sdAbをカラムから溶出した。溶出した画分を、Hybond Membraneにスポットすることで分析し、Ponceauで可視化した。タンパク質を含む画分をプールし、PBSで透析した。透析したタンパク質を回収し、ろ過滅菌し、濃度を測定し、-20℃で保存した。
純度を決定するために、タンパク質試料を12%SDS-PAGEゲルで分析した。Laemmli試料緩衝液10μlを精製タンパク質10μl(2μg)に添加し、試料を95℃で10分間加熱し、冷却して、12%SDS-PAGEゲルにロードした。ゲルは、一般的な方法に従い処理し、クーマシーブリリアントブルー(CBB)で染色した。
FACS分析によるリガンド結合の阻害
リガンド結合の遮断は、フローサイトメトリーを用いて試験した。抗CTLA-4 sdAbを評価するため、ヒトB7-1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の抗体、及び一定濃度のビオチン標識hCTLA-4/Fcタンパク質と混合した(両方とも、96ウェルプレート中で)。ヤーボイ(登録商標)は、抗CTLA-4抗体陽性対照として使用した。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。その後、PE/Cy5ストレプトアビジン二次抗体を添加し、室温で15分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で再び洗浄し、フローサイトメトリーで分析した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、IC50値を算出した。図3Aから分かるように、低濃度(1~10μg/ml)でCTLA4-B7-1相互作用を効果的に阻害する抗CTLA-4 sdAb(A34311、A36566、及びA36922)の能力が競合アッセイにより実証され、A34311が、約14.52nMのEC50で最も強力なものであった。
sdAb親和性決定
各sdAbの親和定数(Kd)をBIAcore T200機器による表面プラズモン共鳴(SPR)によって決定した。
抗CTLA-4 sdAbのいくつかの親和性を決定するため、CTLA-4 ECD(CTLA-4-Fc)を約50RUの密度でCM5センサーチップにアミンカップリングさせた。抗CTLA-4 sdAbを1nM~81nMの4つの異なる濃度で注入した。流速は、全ての実験で30μl/分であった。結合相及び解離相は、それぞれ3分及び10分であった。チップをグリシン/HCl(pH1.5)を用いて再生させた。異なるsdAb濃度での結合曲線を使用して、動態パラメーターkon、koff、及びKdを算出した(A34311 sdAb親和性データについて、図9を参照されたい)。
残りの抗CTLA-4 sdAbの親和性は、CTLA-4-Hisタンパク質を約50RUの密度でCM5センサーチップにアミンカップリングさせることで決定した。抗CTLA-4 sdAbを5nM~160nMの6つの異なる濃度で注入した。流速は、全ての実験で30μl/分であった。結合相及び解離相は、それぞれ3分及び10分であった。チップをグリシン/HCl(pH1.5)を用いて再生させた。異なるsdAb濃度での結合曲線を使用して、動態パラメーターkon、koff、及びKdを算出した(AS07014 sdAb及びAS07189 sdAbの親和性データについて、図22A~22Bを参照されたい)。
CTLA-4に基づく封鎖アッセイ
ヒトCD4+T細胞は、単離キット(Miltenyl Biotec)によってPBMCから精製した。各ウェルは、105個のCD4+T細胞及び104個のCHO-K1/ヒトCD80(ヒトCD80を安定して発現するCHO-K1)を含み、200μlの最終作用体積であった。8つの試験精製sdAbを異なる濃度で各ウェルに添加した。抗体は、バックグラウンド対照として使用しなかった。ヒトIgG4は、陰性対照として使用し、ヤーボイ(登録商標)は、陽性抗CTLA4抗体対照として使用した。CTLA-4-Fc(GenScript、Z03373-50)をシステムに添加し、反応を開始させた。37℃/5%CO2インキュベーターで24時間インキュベーションした後、100μl培地を各試験ウェルから採取し、IL-2を測定した(Cisbio)。CTLA-4遮断バイオアッセイにおけるT細胞によるIL-2の抗体濃度依存的分泌を使用して、試験抗体ごとのEC50値、ならびに陽性対照の完全長抗CTLA-4抗体ヤーボイ(登録商標)のEC50値を抽出した。図4及び図27A~27Cから分かるように、9つのsdAb(A37067、A34625、A34311、A34313、A36566、A36922、AS07014、AS07189、及びAS07745)は、CTLA-4とB7-1の間の結合を阻害し、その中で、A34311、A36566、A36922、AS07014、AS07189、及びAS07745 sdAbは、より強い機能的活性を示した。
実施例2:抗CTLA-4 sdAbヒト化
sdAb A34311のタンパク質配列を、最も高い相同性を共有している5つの最も近いヒト生殖細胞系列配列と並べた。最良のヒト生殖細胞系列配列をヒトアクセプターとして選択した。ヒトアクセプターに対するフレームワーク領域中のアミノ酸差異は、濃い灰色で網掛けした(図6及び図31A)。ホモロジーモデルを作製した。モデル分析データに従って、抗原結合または抗体足場形成のために潜在的に重要な残基を放置した一方、ヒト対応物に変換するために残りを選択した。最初に、4~6個の配列最適化変異体のパネルを生成した(ステージ1)。これらの変異体を多数のパラメーターについて分析し、得られた結果を使用して、第2セットのsdAbを設計した(ステージ2)。トップの4つのヒト化sdAb(AS02636、AS02626、AS02640、及びA34311VH11)を、結合、安定性、及び機能的活性データに基づいて選択し、それらの配列アライメントを図6及び図31Aに示す(他のヒト化sdAbも示す)。
AS07014のトップヒト化sdAb(AS07014VH11、AS07014VH11G54、AS07014VH11SGA、AS07014VH11SGQ、及びAS07014VH11SGS)、及びAS07189のトップヒト化sdAb(AS07189TKDVH11、AS07189TKDVH11F27、及びAS07189TKDVH11FY)を同様に生成し、スクリーニングし、選別した。これらの配列アライメントを図31B及び図31Cに示す(他のヒト化sdAbも示す)。
ヒト化sdAb産生
ヒト化His6標識sdAbは、AKTAによるペリプラズム抽出液から精製した。sdAb産生及び純度決定プロトコルは、実施例1のものに従った。
FACS分析によるリガンド結合の阻害
精製ヒト化sdAbは、実施例1に記載されるように、FACS分析によってCTLA-4-B7-1結合を阻害するそれらの能力について試験した。ヒト化sdAbが低濃度(1~10μg/ml;例えば、図7のAS02640 sdAbを参照されたい)でCTLA4-B7-1相互作用を効果的に阻害できたことが競合アッセイ結果により実証された。
ヒト化sdAbの親和性決定
各ヒト化sdAbの親和定数(Kd)は、実施例1に記載されるように、BIAcore T200機器による表面プラズモン共鳴(SPR)によって決定された。異なるsdAb濃度での結合曲線を使用して、動態パラメーターkon、koff、及びKdを算出した(図9)。図9から分かるように、ヒト化クローンAS02640の結合親和性は、野生型sdAb A34311のものに匹敵した。
CTLA-4に基づく封鎖アッセイ
CTLA-4に基づく封鎖アッセイは、実施例1に記載されるように行った。ヒト化sdAb AS02640は、T細胞によるIL-2産生によって反映されるように、CTLA-4とB7-1の間の結合を効果的に阻害することが分かった(図8、図27A~27C)。
実施例3:HCAb構築、産生、及び特徴付け
上記の研究から機能的活性及び遅いオフレートを有するsdAb(A34311、A36566、A34313、及びA36922 sdAb)を選択して、HCAb構築及び産生をした。選択されたsdAbのDNA配列をヒトIgG1 FcのDNA配列と融合させて、HCAb構築物を作製した。HCAb構築物を哺乳動物細胞株にトランスフェクトして、HCAb発現させた。条件培地中の分泌HCAbをプロテインAカラムによって精製した。
FACS分析によるリガンド結合の阻害
精製抗CTLA-4 HCAb(A34311 HCAb、A36566 HCAb、及びA36922 HCAb)は、実施例1に記載されるように、FACS分析によってCTLA-4/B7-1結合を阻害するそれらの能力について試験した。図3Bから分かるように、低濃度(1~10μg/ml)でCTLA-4/B7-1相互作用を効果的に阻害する抗CTLA-4 HCAbの能力が競合アッセイ結果により実証された。FACSデータのEC50に従って、A34311 HCAb、A36566 HCAb、及びA36922 HCAbは、市場の薬ヤーボイ(登録商標)に匹敵する機能的活性を示した(図3B)。
CTLA-4に基づく封鎖アッセイ
CTLA-4に基づく封鎖アッセイは、実施例1に記載されるように行った。図5A~5F及び図10から分かるように、A34311 HCAb、A36566 HCAb、A36922 HCAb、及びA34313 HCAbは、CTLA-4とB7-1の間の結合の阻害において、市場の薬ヤーボイ(登録商標)に匹敵する機能的活性を示し、FACSに基づくリガンド競合アッセイ結果と一致した(図3B)。A34311 HCAbとAS02640 HCAbの機能的活性は、非常に近く(図10)、抗体の親和性及び活性が、sdAbヒト化後に影響を受けなかったことが示唆された。
抗CTLA-4 HCAbの親和性決定
精製後、A34311 HCAbの結合親和性パラメーターを、実施例1に記載のものと同様の方法で測定した。ヤーボイ(登録商標)は、抗CTLA-4抗体に対する陽性対照として使用した。簡単に言うと、抗体をCM5センサーチップ上に固定化し、CTLA-4-Hisタンパク質は、0.78、1.56、3.15、6.25、12.5、25、50、及び100nMの濃度で分析物として流した。図13C~13Eから分かるように、A34311 HCAbのCTLA-4に対する結合親和性は、ヤーボイ(登録商標)に非常に近かった。
実施例4:抗CTLA-4 sdAbを含む多価構築物または二重特異性抗体の生成及び特徴付け
本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAbは、C末端抗HSA sdAb、9アミノ酸Gly/Ser(9GS)リンカー、及びN末端抗CTLA-4 sdAbを含む二重特異性構築物として発現することもできる。さらに、C末端及びN末端に本明細書に記載の抗CTLA-4 sdAb、中央に抗HSA sdAbを含み、場合により、9アミノ酸Gly/Serリンカーを介して全てが連結した三価及び二重特異性抗体を構築することができる。C末端またはN末端の抗CTLA-4 sdAbは、抗PD-1 sdAbまたは抗PD-L1 sdAbと置換することができる。
二重特異性抗体は、完全長抗体、例えば、抗PD-1抗体、例えば、キイトルーダ(登録商標)(ペンブロリズマブ)、オプジーボ(登録商標)(ニボルマブ)、または抗PD-L1抗体、例えば、テセントリク(登録商標)(アテゾリズマブ)、IMFINZI(商標)(デュルバルマブ)に融合した抗CTLA-4 sdAbで構築することができる。抗CTLA-4 sdAbは、リンカー(例えば、9アミノ酸Gly/Serリンカー(9GSリンカー)、ヒトIgG1(hIgG1)ヒンジ、または変異hIgG1ヒンジ)を介して、またはリンカーを介さずに、完全長抗体に連結することができる。抗CTLA-4 sdAbは、重鎖の少なくとも1つのN末端またはC末端に融合することができる。
二重特異性CTLA-4×PD-1及びCTLA-4×PD-L1抗体産生
リンカー(9アミノ酸Gly/SerリンカーまたはヒトIgG1ヒンジ)の有無に関わらず、抗PD-1完全長抗体(キイトルーダ(登録商標)(ペンブロリズマブ)またはオプジーボ(登録商標)(ニボルマブ))の重鎖のN末端またはC末端に融合した抗CTLA-4 sdAbを含む二重特異性抗体(A34311またはAS02640)を構築した(生成した全てのCTLA-4×PD-1構築物について、表4を参照されたい)。リンカー(9アミノ酸Gly/SerリンカーまたはヒトIgG1ヒンジ)の有無に関わらず、抗PD-L1完全長抗体(テセントリク(登録商標)(アテゾリズマブ)またはIMFINZI(商標)(デュルバルマブ))の重鎖のN末端またはC末端に融合した抗CTLA-4 sdAbを含む二重特異性抗体(A34311またはAS02640)も構築した(生成した全てのCTLA-4×PD-L1構築物について、表5を参照されたい)。CTLA-4×PD-L1構築物のうち、A34311-9GS-テセントリク、A34311-hIgG1ヒンジ-テセントリク、A34311-テセントリク、AS02640-9GS-テセントリク、AS02640-hIgG1ヒンジ-テセントリク、AS02640-テセントリク、A34311-9GS-デュルバルマブ、A34311-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブ、A34311-デュルバルマブ、AS02640-9GS-デュルバルマブ、AS02640-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブ、及びAS02640-デュルバルマブを構築し、発現し、次いで精製した;テセントリク-9GS-A34311、テセントリク-hIgG1ヒンジ-A34311、テセントリク-A34311、テセントリク-9GS-AS02640、テセントリク-hIgG1ヒンジ-AS02640、テセントリク-AS02640、デュルバルマブ-9GS-A34311、デュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-A34311、デュルバルマブ-A34311、デュルバルマブ-9GS-AS02640、デュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-AS02640、及びデュルバルマブ-AS02640を構築し、発現し、次いで精製する。
二重特異性構築物をCHO細胞中で発現させ、次いで、親和性クロマトグラフィー及びサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって培養培地から精製した。
二重特異性CTLA-4×PD-1抗体の親和性決定
精製後、二重特異性抗体の結合親和性パラメーターを、実施例1に記載のものと同様の方法で測定し、それらのモノマー抗体(抗CTLA-4 Abまたは抗PD-1 Ab)と比較した。簡単に言うと、抗体をCM5センサーチップ上に固定化し、CTLA-4-HisまたはPD-1-Hisタンパク質は、0.78、1.56、3.15、6.25、12.5、25、50、及び100nMの濃度で分析物として流した。
2つの例示のCTLA-4×PD-1二重特異性抗体、BCP-311K及びBCP-K311の結合動態データを図12A~12D及び図13A~13Eに示す。構築されたCTLA-4×PD-1二重特異性抗体のPD-1及びCTLA-4に対する親和性は、それぞれ、それらのモノクローナル抗体である抗PD-1キイトルーダ(登録商標)(図12A~12D)、及びA34311 HCAb、及び抗CTLA-4 Abヤーボイ(登録商標)(図13A~13E)に非常に近かったことが結果により実証された。
FACS分析によるリガンド結合の阻害
構築されたCTLA-4×PD-1二重特異性抗体の抗PD-1活性を評価するために、ヒトPD-1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の二重特異性抗体、及び一定濃度のビオチン標識hPD-L1-Fc融合タンパク質と混合した(両方とも、96ウェルプレート中で)。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。その後、PE/Cy5ストレプトアビジン二次抗体を添加し、室温で15分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で再び洗浄し、フローサイトメトリーで分析した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、IC50値を算出した。図14から分かるように、低濃度(1~10μg/ml)でPD-1/PD-L1相互作用を効果的に阻害する構築二重特異性抗体の能力が競合アッセイにより実証された。抗体親和性データ(図12A~12D)と一致して、BCP-311K及びBCP-K311の機能的活性は、それらのモノクローナル抗PD-1抗体に匹敵した(図14)。
構築されたCTLA-4×PD-1二重特異性抗体の抗CTLA-4活性を評価するために、ヒトB7-1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の二重特異性抗体、及び一定濃度のビオチン標識hCTLA-4-Fcタンパク質と混合した(両方とも、96ウェルプレート中で)。フローサイトメトリーアッセイは、前述と同様に実施した。図15から分かるように、低濃度(1~10μg/ml)でCTLA-4/B7-1相互作用を効果的に阻害する構築二重特異性抗体の能力が競合アッセイにより実証された。抗体親和性データ(図13A~13E)と一致して、BCP-311K及びBCP-K311の機能的活性は、A34311 HCAb及び抗CTLA-4ヤーボイ(登録商標)に匹敵した(図15)。
インビトロ機能的アッセイ
二重特異性抗体によるPD-1及びCTLA-4経路の遮断は、PD-1またはCTLA-4経路中のシグナリング分子によって駆動されるレポーター遺伝子のT細胞増殖、IFN-γ放出、IL-2分泌または発現をモニターする種々のバイオアッセイを用いて研究することができる。
例えば、二重特異性抗体によるPD-1阻害は、PD-L1及び活性化T細胞を発現する標的細胞を含む混合リンパ球反応(MLR)におけるIL-2分泌レベルを決定することによって研究することができ、二重特異性抗体は、種々の濃度で提供される。
ヒトCD4+T細胞及び同種異系単球は、単離キット(Miltenyl Biotec)を用いて、PBMCから精製した。単球を樹状細胞中に誘導した。各ウェルは、105個のCD4+T細胞及び104個の同種異系樹状細胞を含み、200μlの最終作用体積であった。CTLA-4×PD-1二重特異性抗体を異なる濃度で各ウェルに添加した。抗体は、バックグラウンド対照として使用しなかった。ヒトIgG4は、陰性対照として使用し、キイトルーダ(登録商標)は、陽性抗PD-1抗体対照として使用した。37℃/5%CO2インキュベーターで72時間インキュベーションした後、100μl培地を各試験ウェルから採取し、IL-2分泌測定をした(Cisbio)。MLR中のIL-2の抗体濃度依存的分泌を使用して、二重特異性抗体の抗PD-1活性のEC50値を抽出し、完全長抗PD-1抗体キイトルーダ(登録商標)のEC50値と比較した。FACSに基づくリガンド競合アッセイ結果(図14)と一致して、PD-1を標的にするBCP-311K及びBCP-K311の機能的活性は、それらのモノクローナル抗体に匹敵した(図17A~17D)。
ヒトCD4+T細胞は、単離キット(Miltenyl Biotec)を用いて、PBMCから精製した。各ウェルは、105個のCD4+T細胞及び104個のCHO-K1/ヒトCD80(ヒトCD80(B7-1)を安定して発現するCHO-K1)を含み、200μlの最終作用体積であった。CTLA-4×PD-1二重特異性抗体を異なる濃度で各ウェルに添加した。抗体は、バックグラウンド対照として使用しなかった。ヒトIgG4は、陰性対照として使用し、ヤーボイ(登録商標)は、陽性抗CTLA-4抗体対照として使用した。hCTLA-4-Fc(GenScript、Z03373-50)をシステムに添加し、反応を開始させた。37℃/5%CO2インキュベーターで24時間インキュベーションした後、100μl培地を各試験ウェルから採取し、IL-2分泌測定をした(Cisbio)。CTLA-4遮断バイオアッセイにおけるT細胞によるIL-2の抗体濃度依存的分泌を使用して、二重特異性抗体の抗CTLA-4活性のEC50値を抽出し、完全長抗CTLA-4ヤーボイ(登録商標)(「ヤーボイバイオシミラー」)、ヤーボイ(登録商標)抗体、及びHCAb A34311の社内発現バイオシミラーのEC50値と比較した(図16A~16F)。FACSに基づくリガンド競合アッセイ結果(図15)と一致して、CTLA-4を標的にするBCP-311K及びBCP-K311の機能的活性は、ヤーボイバイオシミラー、ヤーボイ(登録商標)抗体、及びA34311 HCAbに匹敵した(図16A~16F)。
実施例5:抗CTLA-4 HCAbのインビボ有効性研究
6~8週齢のヒトCTLA-4 KI(ノックイン)雌のC57/BL6マウスの低背部を剃毛し、75%(vol/vol)RPMI(Life Technologies)及び25%(vol/vol)培地密度マトリゲル(Corning)の50μL懸濁液中の1×106個の大腸癌細胞株MC38を皮下注射した。腫瘍が目視検査によって7日以内に生着しなかったマウスは、さらなる研究から除外した。MC38移植後の7日目に開始して、腫瘍を毎日測定した。マウスを治療コホートに個別に分類し、全ての場合において移植の約10日後に腫瘍が閾値の150mm3に到達した場合にのみ治療を受け始めた。デジタルノギス測定及び体重測定は、治療の期間中3日ごとに行った(図11A)。実験では、マウスには、10mg/kgの社内製ヤーボイバイオシミラー抗体、または同等の量の抗CTLA-4 HCAb(A34311 HCAbまたはAS02640 HCAb)で16日間静脈内治療を与えた。治療は、4日ごとに実施した。マウスには、陰性対照として機能したPBSを注入した。図11Bから分かるように、A34311 HCAb及びそのヒト化クローンAS02640の両方とも、MC38同系マウスモデル中の腫瘍増殖を効果的に制御し、市場の薬ヤーボイ(登録商標)のバイオシミラーと同等の機能的活性を有した。これらの治療は全て、モック対照と比較して、MC38移植したマウスの体重に影響を与えなかった(図11C)。
実施例6:抗CTLA-4 HCAb構築、産生、及び特徴付け
上記の研究から機能的活性及び遅いオフレートを有するsdAb(A34311、A36566、A36922、AS07014、AS07189、及びAS07745)及びヒト化抗CTLA-4変異体(AS02636、AS02626、AS02640、A34311VH11、AS07014VH11、AS07014VH11G54、AS07014VH11SGA、AS07014VH11SGQ、AS07014VH11SGS、AS07189TKDVH11、AS07189TKDVH11F27、及びAS07189TKDVH11FY)を選択して、HCAb構築及び産生をした。選択されたsdAbのDNA配列をヒトIgG1 FcのDNA配列と融合させて、HCAb構築物を作製した。HCAb構築物を哺乳動物細胞株にトランスフェクトして、HCAb発現させた。条件培地中の分泌HCAbをプロテインAカラムによって精製した。
HCAbの親和性決定
抗CTLA-4 HCAbの結合動態は、表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサー、Biacore T200(GE Healthcare)を用いて決定した。抗原CTLA-4-His融合タンパク質をセンサーチップ上に固定化した。HCAbは、5、10、20、40、80、及び160nMの濃度で分析物として流した。解離(Kd)及び会合(ka)速度定数のデータは、Biacore T200評価ソフトウェアを用いて得た。見かけの平衡解離定数(KD)は、Kd/kaの比から算出した。図23A~23B(A34311 HCAbについて、図13D及び図13Eも参照されたい)で分かるように、ヒト化HCAb(A34311VH11、AS07014VH11、AS07014VH11G54、AS07014VH11SGA、AS07014VH11SGQ、AS07014VH11SGS、AS07189TKDVH11、AS07189TKDVH11F27、及びAS07189TKDVH11FY)のほとんどの結合親和性は、対応する親HCAb(A34311 HCAb、AS07014 HCAb、及びAS07189 HCAb)のものと非常に近く、抗体親和性が、sdAbヒト化後に影響を受けなかったことが示唆された。
FACS分析によるCTLA-4-CHO結合
CHO細胞上で発現されたヒトCTLA-4へのHCAbの結合は、蛍光活性化細胞選別(FACS)に基づくアッセイを用いて決定した。ヒトCTLA-4を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の抗体と(96ウェルプレート中で)混合した。ヤーボイ(登録商標)は、抗CTLA-4抗体陽性対照として使用した。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。その後、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)コンジュゲート抗ヒトκ抗体(Jackson ImmunoResearch)を添加し、室温で15分間インキュベートし、二次抗体として機能させた。細胞をFACS緩衝液で再び洗浄し、フローサイトメトリーで分析した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、EC50値を算出した。図32A~32Bに示すように、種々のHCAbがヤーボイ(登録商標)と同等の結合能力を示したことがFACS結合アッセイにより実証された。
FACS分析によるリガンド結合の阻害
精製抗CTLA-4 HCAb(A34311 HCAb、A36566 HCAb、A36922 HCAb、AS07014 HCAb、及びAS07189 HCAb)及びヒト化抗CTLA-4 HCAb(A34311VH11 HCAb、AS07014VH11 HCAb、AS07189TKDVH11 HCAb、AS02636 HCAb、AS02626 HCAb、AS02640 HCAb、AS07014VH11G54 HCAb、AS07014VH11SGA HCAb、AS07014VH11SGQ HCAb、AS07014VH11SGS HCAb、AS07189TKDVH11F27 HCAb、及びAS07189TKDVH11FY HCAb)は、実施例1に同様に記載されるように、FACS分析によってCTLA-4-B7-1結合を阻害するそれらの能力について試験した。ヤーボイ(登録商標)は、陽性対照として使用した。図18A~18Jから分かるように(他の構築物の結果は不図示)、低濃度(1~10μg/ml)でCTLA4-B7-1相互作用を効果的に阻害する抗CTLA-4 HCAbの能力が競合アッセイ結果により実証された。FACSデータのIC50に従って、A34311 HCAb、A36566 HCAb、A36922 HCAb、及びほとんどのヒト化抗CTLA-4 HCAb(A34311VH11 HCAb、AS07014VH11 HCAb、AS07189TKDVH11 HCAb、AS02640 HCAb、AS07014VH11G54 HCAb、AS07014VH11SGA HCAb、AS07014VH11SGQ HCAb、AS07014VH11SGS HCAb、AS07189TKDVH11F27 HCAb、及びAS07189TKDVH11FY HCAb)は、市場の薬ヤーボイ(登録商標)に匹敵する機能的活性を示した(図18J;他の構築物の結果は不図示)。
CTLA-4に基づく封鎖アッセイ
CTLA-4に基づく封鎖アッセイは、実施例1に同様に記載されるように行った。ヒトIgGは、陰性対照として使用した。図28A~28Bから分かるように(他の構築HCAbの試験結果は、不図示)、A34311 HCAb、AS07014 HCAb、AS07189 HCAb、及びほとんどのヒト化HCAb(A34311VH11 HCAb、AS07014VH11 HCAb、AS07189TKDVH11 HCAb、AS07014VH11G54 HCAb、AS07014VH11SGQ HCAb、及びAS07189TKDVH11FY HCAb)は、CTLA-4とB7-1の間の結合を阻害する市場の薬ヤーボイ(登録商標)に匹敵する機能的活性を示し、上述のFACSに基づくリガンド競合アッセイ結果と一致した(図18A~18J)。
実施例7:抗CTLA-4 HCAbのインビボ有効性研究
A34311 HCAb、ヒト化AS07014VH11 HCAb、及びヒト化AS07189TKDVH11 HCAbを、それらのインビボ有効性について試験した。6~8週齢のヒトCTLA-4 KI(ノックイン)雌のC57/BL6マウスの低背部を剃毛し、75%(vol/vol)RPMI(Life Technologies)及び25%(vol/vol)培地密度マトリゲル(Corning)の50μL懸濁液中の1×106個の大腸癌細胞株MC38を皮下注射した。腫瘍が目視検査によって7日以内に生着しなかったマウスは、さらなる研究から除外した。MC38移植後の7日目に開始して、腫瘍を毎日測定した。マウスを治療コホートに個別に分類し、全ての場合において移植の約10日後に腫瘍が閾値の150mm3に到達した場合にのみ治療を受け始めた。デジタルノギス測定及び体重測定は、治療の期間中3日ごとに行った(図36A)。実験では、マウスには、10mg/kgの社内製ヤーボイバイオシミラー抗体、または同等の量の抗CTLA-4 HCAbで16日間静脈内治療を与えた。治療は、4日ごとに実施した。マウスには、陰性対照として機能したPBSを注入した。図36Bから分かるように、A34311 HCAb、AS07014VH11 HCAb、及びAS07189TKDVH11 HCAbは、MC38同系マウスモデル中の腫瘍増殖を効果的に制御し、市場の薬ヤーボイ(登録商標)のバイオシミラーと同等の機能的活性を有した。これらの治療は全て、モック対照と比較して、MC38移植したマウスの体重に影響を与えなかった(PBSを注入;図36C)。
実施例8:CTLA-4 sdAbを含む二重特異性抗体抗の生成及び特徴付け
CTLA-4×PD-1及びCTLA-4×PD-L1二重特異性抗原結合タンパク質(BABP)の構築
二重特異性抗体は、完全長抗体、またはC末端にFc領域を有する完全長抗体のscFvもしくはFab領域、例えば、抗PD-1抗体、例えば、キイトルーダ(登録商標)(ペンブロリズマブ)、オプジーボ(登録商標)(ニボルマブ)、PD1BMmin、または抗PD-L1抗体、例えば、テセントリク(登録商標)(アテゾリズマブ)、IMFINZI(商標)(デュルバルマブ)に融合した抗CTLA-4 sdAbで構築することができる。抗CTLA-4 sdAbは、リンカー(例えば、9アミノ酸Gly/Serリンカー(9GSリンカー)、ヒトIgG1(hIgG1)ヒンジ、または変異hIgG1ヒンジ)を介して、またはリンカーを介さずに、完全長抗体(またはC末端にFc領域を有する完全長抗体のscFvもしくはFab領域)に連結することができる。抗CTLA-4 sdAbは、重鎖の少なくとも1つ、軽鎖の少なくとも1つ、または重鎖及び軽鎖の両方に融合することができる。
この例は、例示のCTLA-4×PD-1及びCTLA-4×PD-L1二重特異性抗原結合タンパク質(BABP)の構築及び発現について記述する。104個の構築物を設計した。68個の構築物を発現させ(構築物1~43、63~74、87~94、及び95~99)、36個の構築物を発現させ(構築物44~62、75~86、及び100~104)、各々は、後述のように2組のポリペプチド鎖を含んだ(CTLA-4×PD-1 BABP配列について、表4、表7、及び表9も参照されたい、CTLA-4×PD-L1 BABP配列について、表5及び表8も参照されたい)。簡単に言うと、リンカー(9-アミノ酸Gly/Serリンカー、ヒトIgG1ヒンジリンカー、または変異hIgG1ヒンジリンカー)の有無に関わらず、抗PD-1完全長抗体(例えば、キイトルーダ(登録商標)(ペンブロリズマブ)、オプジーボ(登録商標)(ニボルマブ)、PD1BMmin)または抗PD-L1完全長抗体(例えば、テセントリク(登録商標)(アテゾリズマブ)、IMFINZI(商標)(デュルバルマブ))、または完全長抗体のscFvもしくはFab領域に融合した抗CTLA-4 sdAbを含むBABP(A34311、AS02640、A34311VH11、A34311VH2、A34311VH2F53、A34311VH11F53、AS07014VH11、AS07189TKDVH11、AS07014VH11SGQ、AS07189TKDVH11FY、またはAS07189TKDVH21FY)を構築した(構築物1~43、63~74、87~94、及び95~99)、または構築する(構築物44~62、75~86、及び100~104)。
構築物1~5(BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-90、BCP-91):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-73のA34311VH11、BCP-74のAS07014VH11、BCP-75のAS07189TKDVH11、BCP-90のAS07014VH11SGQ、及びBCP-91のAS07189TKDVH11FY)、ペプチドリンカー(変異ヒトIgG1(hIgG1)ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。5つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物6~10(BCP-78、BCP-79、BCP-80、BCP-94、BCP-95):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-78のA34311VH11、BCP-79のAS07014VH11、BCP-80のAS07189TKDVH11、BCP-94のAS07014VH11SGQ、及びBCP-95のAS07189TKDVH11FY)、ペプチドリンカー(変異hIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、ニボルマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ニボルマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。5つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物11~19(BCP-100、BCP-101、BCP-103/104/105/106/107/108/109):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-100のAS07189TKDVH11FY、BCP-101のAS07014VH11SGQ、BCP-103のAS07189TKDVH21FY、BCP-104のA34311VH2、BCP-105のA34311VH2F53、BCP-106のA34311VH11、BCP-107のA34311VH11F53、BCP-108のAS07014VH11、及びBCP-109のAS07189TKDVH11)、ペプチドリンカー(変異hIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、PD1BMMinの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む(PD1BMMin重鎖アミノ酸配列の配列番号308を参照されたい)。第2のポリペプチドは、PD1BMMinの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む(PD1BMMin軽鎖アミノ酸配列の配列番号309を参照されたい)。9つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物20~25(BCP-311K、A34311-hIgG1ヒンジ-キイトルーダ、A34311-キイトルーダ、AS02640-9GS-キイトルーダ、AS02640-hIgG1ヒンジ-キイトルーダ、AS02640-キイトルーダ):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-311K、A34311-hIgG1ヒンジ-キイトルーダ、及びA34311-キイトルーダのA34311、AS02640-9GS-キイトルーダ、AS02640-hIgG1ヒンジ-キイトルーダ、及びAS02640-キイトルーダのAS02640)、適宜ペプチドリンカー(BCP-311K及びAS02640-9GS-キイトルーダの配列番号162、A34311-hIgG1ヒンジ-キイトルーダ及びAS02640-hIgG1ヒンジ-キイトルーダの配列番号163、A34311-キイトルーダ及びAS02640-キイトルーダに対するリンカーはない)、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物26~31(A34311-9GS-オプジーボ、A34311-hIgG1ヒンジ-オプジーボ、A34311-オプジーボ、AS02640-9GS-オプジーボ、AS02640-hIgG1ヒンジ-オプジーボ、AS02640-オプジーボ):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311-9GS-オプジーボ、A34311-hIgG1ヒンジ-オプジーボ、及びA34311-オプジーボのA34311、AS02640-9GS-オプジーボ、AS02640-hIgG1ヒンジ-オプジーボ、及びAS02640-オプジーボのAS02640)、適宜ペプチドリンカー(A34311-9GS-オプジーボ及びAS02640-9GS-オプジーボの配列番号162、A34311-hIgG1ヒンジ-オプジーボ及びAS02640-hIgG1ヒンジ-オプジーボの配列番号163、A34311-オプジーボ及びAS02640-オプジーボに対するリンカーはない)、ニボルマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ニボルマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物32~37(A34311-9GS-テセントリク、A34311-hIgG1ヒンジ-テセントリク、A34311-テセントリク、AS02640-9GS-テセントリク、AS02640-hIgG1ヒンジ-テセントリク、AS02640-テセントリク):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311-9GS-テセントリク、A34311-hIgG1ヒンジ-テセントリク、及びA34311-テセントリクのA34311、AS02640-9GS-テセントリク、AS02640-hIgG1ヒンジ-テセントリク、及びAS02640-テセントリクのAS02640)、適宜ペプチドリンカー(A34311-9GS-テセントリク及びAS02640-9GS-テセントリクの配列番号162、A34311-hIgG1ヒンジ-テセントリク及びAS02640-hIgG1ヒンジ-テセントリクの配列番号163、A34311-テセントリク及びAS02640-テセントリクに対するリンカーはない)、アテゾリズマブの重鎖可変ドメインVH、及び非グリコシル化IgG1の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、アテゾリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物38~43(A34311-9GS-デュルバルマブ、A34311-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブ、A34311-デュルバルマブ、AS02640-9GS-デュルバルマブ、AS02640-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブ、AS02640-デュルバルマブ):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311-9GS-デュルバルマブ、A34311-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブ、及びA34311-デュルバルマブのA34311、AS02640-9GS-デュルバルマブ、AS02640-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブ、及びAS02640-デュルバルマブのAS02640)、適宜ペプチドリンカー(A34311-9GS-デュルバルマブ及びAS02640-9GS-デュルバルマブの配列番号162、A34311-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブ及びAS02640-hIgG1ヒンジ-デュルバルマブの配列番号163、A34311-デュルバルマブ及びAS02640-デュルバルマブに対するリンカーはない)、デュルバルマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG1の無効な重鎖定常ドメイン(ADCC及びCDC活性が無い操作されたIgG1)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、デュルバルマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物44~48(BCP-73C、BCP-74C、BCP-75C、BCP-90C、BCP-91C):第1のポリペプチドは、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、IgG4の重鎖定常ドメイン、ペプチドリンカー(変異hIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-73CのA34311VH11、BCP-74CのAS07014VH11、BCP-75CのAS07189TKDVH11、BCP-90CのAS07014VH11SGQ、及びBCP-91CのAS07189TKDVH11FY)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。5つのBABPは、図41の形式を有する。
構築物49~53(BCP-78C、BCP-79C、BCP-80C、BCP-94C、BCP-95C):第1のポリペプチドは、ニボルマブの重鎖可変ドメインVH、IgG4の重鎖定常ドメイン、ペプチドリンカー(変異hIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-78CのA34311VH11、BCP-79CのAS07014VH11、BCP-80CのAS07189TKDVH11、BCP-94CのAS07014VH11SGQ、及びBCP-95CのAS07189TKDVH11FY)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ニボルマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。5つのBABPは、図41の形式を有する。
構築物54~62(BCP-100C、BCP-101C、BCP-103C/104C/105C/106C/107C/108C/109C):第1のポリペプチドは、PD1BMMinの重鎖可変ドメインVH、IgG4の重鎖定常ドメイン(PD1BMMin重鎖アミノ酸配列の配列番号308を参照されたい)、ペプチドリンカー(変異hIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-100CのAS07189TKDVH11FY、BCP-101CのAS07014VH11SGQ、BCP-103CのAS07189TKDVH21FY、BCP-104CのA34311VH2、BCP-105CのA34311VH2F53、BCP-106CのA34311VH11、BCP-107CのA34311VH11F53、BCP-108CのAS07014VH11、及びBCP-109CのAS07189TKDVH11)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、PD1BMMinの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む(PD1BMMin軽鎖アミノ酸配列の配列番号309を参照されたい)。9つのBABPは、図41の形式を有する。
構築物63~68(BCP-K311(BCP-2)、キイトルーダ-hIgG1ヒンジ-A34311、キイトルーダ-A34311、キイトルーダ-9GS-AS02640、キイトルーダ-hIgG1ヒンジ-AS02640、キイトルーダ-AS02640):第1のポリペプチドは、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、IgG4の重鎖定常ドメイン、適宜ペプチドリンカー(BCP-K311及びキイトルーダ-9GS-AS02640の配列番号162、キイトルーダ-hIgG1ヒンジ-A34311及びキイトルーダ-hIgG1ヒンジ-AS02640の配列番号163、キイトルーダ-A34311及びキイトルーダ-AS02640に対するリンカーはない)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-K311、キイトルーダ-hIgG1ヒンジ-A34311、及びキイトルーダ-A34311のA34311、キイトルーダ-9GS-AS02640、キイトルーダ-hIgG1ヒンジ-AS02640、及びキイトルーダ-AS02640のAS02640)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図41の形式を有する。
構築物69~74(オプジーボ-9GS-A34311、オプジーボ-hIgG1ヒンジ-A34311、オプジーボ-A34311、オプジーボ-9GS-AS02640、オプジーボ-hIgG1ヒンジ-AS02640、オプジーボ-AS02640):第1のポリペプチドは、ニボルマブの重鎖可変ドメインVH、IgG4の重鎖定常ドメイン、適宜ペプチドリンカー(オプジーボ-9GS-A34311及びオプジーボ-9GS-AS02640の配列番号162、オプジーボ-hIgG1ヒンジ-A34311及びオプジーボ-hIgG1ヒンジ-AS02640の配列番号163、オプジーボ-A34311及びオプジーボ-AS02640に対するリンカーはない)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(オプジーボ-9GS-A34311、オプジーボ-hIgG1ヒンジ-A34311、及びオプジーボ-A34311のA34311、オプジーボ-9GS-AS02640、オプジーボ-hIgG1ヒンジ-AS02640、及びオプジーボ-AS02640のAS02640)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ニボルマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図41の形式を有する。
構築物75~80(テセントリク-9GS-A34311、テセントリク-hIgG1ヒンジ-A34311、テセントリク-A34311、テセントリク-9GS-AS02640、テセントリク-hIgG1ヒンジ-AS02640、テセントリク-AS02640):第1のポリペプチドは、アテゾリズマブの重鎖可変ドメインVH、非グリコシル化IgG1の重鎖定常ドメイン、適宜ペプチドリンカー(テセントリク-9GS-A34311及びテセントリク-9GS-AS02640の配列番号162、テセントリク-hIgG1ヒンジ-A34311及びテセントリク-hIgG1ヒンジ-AS02640の配列番号163、テセントリク-A34311及びテセントリク-AS02640に対するリンカーはない)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(テセントリク-9GS-A34311、テセントリク-hIgG1ヒンジ-A34311、及びテセントリク-A34311のA34311、テセントリク-9GS-AS02640、テセントリク-hIgG1ヒンジ-AS02640、及びテセントリク-AS02640のAS02640)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、アテゾリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図41の形式を有する。
構築物81~86(デュルバルマブ-9GS-A34311、デュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-A34311、デュルバルマブ-A34311、デュルバルマブ-9GS-AS02640、デュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-AS02640、デュルバルマブ-AS02640):第1のポリペプチドは、デュルバルマブの重鎖可変ドメインVH、IgG1の無効な重鎖定常ドメイン(ADCC及びCDC活性の無い操作されたIgG1)、適宜ペプチドリンカー(デュルバルマブ-9GS-A34311及びデュルバルマブ-9GS-AS02640の配列番号162、デュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-A34311及びデュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-AS02640の配列番号163、デュルバルマブ-A34311及びデュルバルマブ-AS02640に対するリンカーはない)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(デュルバルマブ-9GS-A34311、デュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-A34311、及びデュルバルマブ-A34311のA34311、デュルバルマブ-9GS-AS02640、デュルバルマブ-hIgG1ヒンジ-AS02640、及びデュルバルマブ-AS02640のAS02640)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、デュルバルマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。6つのBABPは、図41の形式を有する。
構築物87(BCP-16):第1のポリペプチドは、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、ペプチドリンカー(ヒトIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号163)、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。BCP-16は、図42の形式を有する。
構築物88(BCP-17):第1のポリペプチドは、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、抗体カッパ軽鎖CLドメイン、ペプチドリンカー(配列番号163)、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)のN末端からC末端を含む。BCP-17は、図43の形式を有する。
構築物89(BCP-31):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、ペプチドリンカー(9GSリンカー、例えば、配列番号162)、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、ペプチドリンカー(9GSリンカー、例えば、配列番号162)、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。BCP-31は、図44の形式を有する。
構築物90(BCP-32):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、ペプチドリンカー(9GSリンカー、例えば、配列番号162)、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、ペプチドリンカー(配列番号162)、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、及びIgG4の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。BCP-32は、図45の形式を有する。
構築物91(BCP-33):第1のポリペプチドは、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、IgG1の定常CH1領域、ペプチドリンカー(配列番号163)、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、及びIgG1のFc領域のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。BCP-33は、図46の形式を有する。
構築物92(BCP-34):ポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、ペプチドリンカー(GGGGSGGGGSGGGGS、配列番号365)、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、ペプチドリンカー(配列番号163)、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、及びIgG1のFc領域のN末端からC末端を含む。BCP-34は、図47の形式を有する。
構築物93(BCP-35):第1のポリペプチドは、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、IgG4の定常CH1領域、ペプチドリンカー(配列番号163)、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、IgG4の定常CH1領域、及びIgG4のFc領域のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、抗体カッパ軽鎖CLドメイン、ペプチドリンカー(配列番号163)、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。BCP-35は、図48の形式を有する。
構築物94(BCP-36):第1のポリペプチドは、ペムブロリズマブの軽鎖可変ドメインVL、ペプチドリンカー(配列番号365)、ペムブロリズマブの重鎖可変ドメインVH、ペプチドリンカー(配列番号163)、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、IgG1の定常CH1領域、及びIgG1のFc領域のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(A34311)、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。BCP-36は、図49の形式を有する。
構築物95~99(BCP-83、BCP-84、BCP-85、BCP-92、BCP-93):第1のポリペプチドは、抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-83のA34311VH11、BCP-84のAS07014VH11、BCP-85のAS07189TKDVH11、BCP-92のAS07014VH11SGQ、及びBCP-93のAS07189TKDVH11FY)、ペプチドリンカー(変異hIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、アテゾリズマブの重鎖可変ドメインVH、及び非グリコシル化IgG1の重鎖定常ドメインのN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、アテゾリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。5つのBABPは、図40の形式を有する。
構築物100~104(BCP-83C、BCP-84C、BCP-85C、BCP-92C、BCP-93C):第1のポリペプチドは、アテゾリズマブの重鎖可変ドメインVH、非グリコシル化IgG1の重鎖定常ドメイン、ペプチドリンカー(変異hIgG1ヒンジ領域、例えば、配列番号307)、及び抗CTLA-4 sdAbのVHHドメイン(BCP-83CのA34311VH11、BCP-84CのAS07014VH11、BCP-85CのAS07189TKDVH11、BCP-92CのAS07014VH11SGQ、及びBCP-93CのAS07189TKDVH11FY)のN末端からC末端を含む。第2のポリペプチドは、アテゾリズマブの軽鎖可変ドメインVL、及び抗体カッパ軽鎖CLドメインのN末端からC末端を含む。5つのBABPは、図41の形式を有する。
上述の各BABP(構築物92(BCP-34)を除く)は、第1のポリペプチドの2つのコピー、及び第2のポリペプチドの2つのコピーからなる。構築物92(BCP-34)は、ポリペプチドの2つのコピーからなる。S228P突然変異をIgG4 Fc領域に導入して、Fabアーム交換を阻害することができる。さらに、BABPのFc領域は、異なるアイソタイプ、例えば、IgG1アイソタイプまたはIgG4アイソタイプのIgG Fcと交換してもよい。IgG4アイソタイプのFc領域は、FcγRに対する結合親和性が低いため、いくつかの実施形態では、PD-1/PD-L1またはCTLA-4陽性細胞のADCC媒介枯渇を回避するように使用することができる。いくつかの実施形態では、BABPは、ADCCを有する野生型IgG1を含む。
BABP産生
68個のBABP構築物(構築物1~43、63~74、87~94、及び95~99)のプラスミドを調製し、CHO-3E7細胞で一過性に発現させた。そのうち、19個の例示のBABP構築物(BCP-311K、BCP-K311(BCP-2)、BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、BCP-80、BCP-16、BCP-17、BCP-31、BCP-32、BCP-33、BCP-34、BCP-35、BCP-36、BCP-83、BCP-84、及びBCP-85)を一段階プロテインAクロマトグラフィーによって精製し、PBS緩衝液(pH7.2)中で保存した。精製BABPの組成及び純度を、還元及び非還元の両方の条件下でSDS-PAGEにより分析した。ポリペプチド鎖ならびに完全長BABP分子のサイズは、アミノ酸配列に基づいて算出されたそれらの分子質量と一致した。溶液中のBABPの物理的特性をさらに研究するため、サイズ排除クロマトグラフィーを使用して、各タンパク質を分析した。全てのBABPは単一の主要なピークを示し、単量体分子、すなわち、各々が第1のポリペプチド鎖の2つのコピー、及び第2のポリペプチド鎖の2つのコピーを含む4つのポリペプチド鎖からなる二量体タンパク質である非凝集BABP分子としての物理的な均質性が実証された(BCP-34は、ポリペプチド鎖の2つのコピーからなる二量体タンパク質である)。いくつかのデータの概要を表10に示す。表10のデータは、ほとんどのBABPの産生レベルが規則モノクローナル抗体のものに匹敵したことを実証し、哺乳動物細胞中で効果的に発現することができることが示された。
36個のBABP構築物(構築物44~62、75~86、及び100~104)のプラスミドを調製し、CHO-3E7細胞で一過性に発現させた後、一段階プロテインAクロマトグラフィーによって精製した。
安定性分析
種々のBABPの熱安定性は、MICROCAL(商標)VP-キャピラリー示差走査熱量法(DSC、Microcal、Northampton、MA、USA、Malvern Instruments)を用いて調べた。おおよそ370μlの各BABP(1mg/ml)及びその対応する緩衝液を、MICROCAL(商標)VP-キャピラリーDSCユーザーマニュアルに従って96ウェルプレートに添加した。洗剤洗浄プログラムを各試料ランの間に含め、参照及び試料細胞を清潔に保った。全ての試料を、パッシブモードにおいて90℃/時間(1.5℃/分)の走査速度で20℃~100℃まで走査した。収集したデータは、ORGIN(商標)7.0(Northampton、MA、USA)に基づくVP-キャピラリーDSCソフトウェアを用いて分析した。全てのサーモグラムを制御し、ベースラインを減算して、タンパク質アンフォールディングの見かけの中点(Tm)及び見かけのエンタルピー(ΔH)を得た。種々のBABPのアンフォールディング中点温度(Tm)を表11(DSC)に示す。
加熱中のより大きいタンパク質凝集物の形成は、動的光散乱法(DLS)を用いて追跡した。約0.75℃の温度間隔を有する25℃~75℃の温度傾斜を、DYNAPRO(登録商標)NANOSTAR(登録商標)プレートリーダー(Wyatt、Santa Barbara、California)を用いて、1.5mg/mlで試料について行った。20μlの各BABP試料をWYATT(登録商標)使い捨てキュベットに添加した後、試料を10μlの鉱油(Sigma 8410)で覆い、蒸発を防いだ。三重測定(5個の取得/各測定)をBABP試料ごとに平均化した。選択された温度間隔による実験の最中に、熱走査速度は、1.5℃/分になるように算出した。各試料を測定しながら、標的温度が75℃(約40分)に到達するまで温度を継続的に加熱した。凝集温度(T
agg)は、DYNAMICS(商標)7.6.0.48ソフトウェア(Wyatt、Santa Barbara、California)で開始分析方法により分析した。種々のBABPの測定された凝集開始温度(T
agg)を表11に示す。
表11に示すように、BCP-73、BCP-74、及びBCP-75のTm及びTaggは、(例えば、キイトルーダ(登録商標)と比較して)バイオシミラーペムブロリズマブのものに匹敵し、BCP-78、BCP-79、及びBCP-80のTm及びTaggは、(例えば、オプジーボ(登録商標)と比較して)バイオシミラーニボルマブのものに匹敵し、BCP-84及びBCP-85のTm及びTaggは、(例えば、テセントリク(登録商標)と比較して)バイオシミラーアテゾリズマブのものに匹敵した。
ヒスチジン緩衝液(pH6.0)中で>50mg/mlの濃度のBABP試料を、4℃、25℃及び37℃の一定温度で7日間インキュベートした。同様の試料セットも5回凍結融解した。全ての試料の無傷で完全な単量体分子の画分をSEC-HPLCで評価し、データを記録し、製造者によって提供されるCHROMELEON(商標)ソフトウェアを用いて分析した。表12は、例示のBABPが熱チャレンジ条件下で90%を超える整合性を保持したことを示した。
溶解性分析
精製BABPの溶解性を特徴付けるため、10mgの各BABPを1mg/mlで、約2.5mlの体積でMICROCON(登録商標)-30kDa遠心濃縮器(EMD Millipore)に添加し、4000×g(4℃)で遠心分離した。体積を定期的にチェックし、タンパク質を、残りのタンパク質溶液が消費されるまで濃縮器に添加した。体積が約20μlに到達するかまたは下げ止まるまで、濃縮を2時間進行させた。濃度は、1μlの濃縮BABPを199μlのそれぞれの緩衝液に希釈することで得られた試料のUV測定を行うことで決定した。BABPをそれぞれの緩衝剤中で1mg/mlに希釈後、分析的SEC-HPLCを用いて、試料の凝集について評価した。表13は、BABPがこれらのこれらのストレス条件下で完全な整合性を保持したことを示した。
また、精製BABPの溶解性は、交差相互作用クロマトグラフィー(CIC)カラムを用いて測定した。プールマウス血清から精製したネズミポリクローナル抗体は、SigMa-Aldrich(I5381)から購入した。ネズミポリクローナル抗体を樹脂マトリックスに約30mg/mLで連結させた。PBS緩衝液中の精製BABPを、ネズミIgG連結カラム及び対照カラムに0.05~0.20mg/mLの範囲の濃度でそれぞれ注入した。保持時間を使用して、表13に報告された保持因子k’値を算出した:k’=(Vr-Vo)/Vo=(Tr-Tm)/Tm。Vrは、タンパク質連結カラム上の試料の溶出体積を表し、Voは、対照カラムからの溶出体積を表し、Trは、タンパク質連結カラム上の保持時間を表し、Tmは、対照カラム上の保持時間を表す。多くの試料を同じカラム上で2回ランさせた。k’値>0.6の抗体は、一般的に大幅に少ない可溶性である。表13によれば、全てのBABPは、優れた溶解性を示した。
二重特異性抗体の親和性決定
精製後、二重特異性抗体の結合親和性パラメーターを、実施例1に記載のものと同様の方法で測定し、それらのモノマー抗体(例えば、抗CTLA-4 Ab、抗PD-L1 Ab、または抗PD-1 Ab)と比較した。ヤーボイ(登録商標)は、陽性抗CTLA-4 Ab対照として機能し、キイトルーダ(登録商標)及びオプジーボ(登録商標)は、陽性抗PD-1 Ab対照として機能し、テセントリク(登録商標)は、抗PD-L1抗体の陽性対照として機能した。簡単に言うと、CTLA-4への結合親和性を決定するために、抗体をチップ上に固定化し、CTLA-4-Hisタンパク質は、12.5、25、50、100、及び200nMの濃度で分析物として流し;PD-1への結合親和性を決定するために、抗体をチップ上に固定化し、PD-1-Hisタンパク質は、3.125、6.25、12.5、25、50、及び100nMの濃度で分析物として流し;PD-L1への結合親和性を決定するために、抗体をチップ上に固定化し、PD-L1-Hisタンパク質は、1.56、3.125、6.25、12.5、25、及び50nMの濃度で分析物として流した。
8つの例示のCTLA-4×PD-1二重特異性抗体(BCP-311K、BCP-K311(BCP-2)、BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、及びBCP-80)の結合動態データを図12A~12D、図13A~13E、図24A~24B、及び図25A~25Bに示す。構築されたCTLA-4×PD-1二重特異性抗体のPD-1及びCTLA-4に対する親和性は、それぞれ、抗PD-1モノクローナル抗体キイトルーダ(登録商標)及びオプジーボ(登録商標)(図12A~12D、図25A~25B)、及び抗CTLA-4モノクローナル抗体ヤーボイ(登録商標)(図13A~13E、図24A~24B)に非常に近かったことが結果により示された。
3つの例示のCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体(BCP-83、BCP-84、及びBCP-85)の結合動態データを図24A~24B及び図26A~26Bに示す。構築されたCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体のPD-L1及びCTLA-4に対する親和性は、それぞれ、抗PD-L1モノクローナル抗体テセントリク(登録商標)(図26A~26B)、及び抗CTLA-4モノクローナル抗体ヤーボイ(登録商標)(図24A~24B)に非常に近かったことが結果により示された。
PD-1に対するBCP-2、BCP-16、BCP-17、BCP-31、BCP-32、BCP-33、BCP-34、BCP-35、BCP-36の結合動態は、表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサー、BIACORE(登録商標)T200(GE Healthcare)を用いて決定した。異なる濃度のBABP試料は、50nMで開始して、3倍段階希釈で調製した。各BABP試料は、Fc捕獲方法を介してセンサーチップ上に固定化した。抗原PD-1-Hisは、分析物として使用した。解離(Kd)及び会合(ka)速度定数は、BIACORE(登録商標)T200評価ソフトウェアを用いて得た。見かけの平衡解離定数(KD)は、Kd/kaの比から算出した。表14に示すように、BABPは、ペムブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))及びニボルマブ(例えば、オプジーボ(登録商標))と同等のPD-1に対する結合動態を保持した。
CTLA-4に対するA34311 HCAb及びBABP BCP-2、BCP-16、BCP-17、BCP-31、BCP-32、BCP-33、BCP-34、BCP-35、BCP-36の結合動態は、表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサー、BIACORE(登録商標)T200(GE Healthcare)を用いて決定した。異なる濃度のBABP試料は、200nMで開始して、3倍段階希釈で調製した。各BABP試料は、Fc捕獲方法を介してセンサーチップ上に固定化した。抗原CTLA-4-Hisは、分析物として使用した。解離(K
d)及び会合(k
a)速度定数は、BIACORE(登録商標)T200評価ソフトウェアを用いて得た。見かけの平衡解離定数(K
D)は、K
d/k
aの比から算出した。表14に示すように、これらのBABPが、Fcに融合したそれらの対応する抗CTLA-4 sdAbと同等のCTLA-4に対する結合動態を示したことが結合動態により実証された(A34311 HCAbのデータを参照されたい)。また、これらのBABPは、イピリムマブ(例えば、ヤーボイ(登録商標))と同等のCTLA-4に対する結合動態を有した。
FACSアッセイによって評価された細胞上に発現されたCTLA-4、PD-1、またはPD-L1への結合
CHO細胞上で発現されたヒトCTLA-4へのCTLA-4×PD-1二重特異性抗体(BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、及びBCP-80)またはCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体(BCP-83、BCP-84、及びBCP-85)の結合は、サブセクション「FACS分析によるCTLA-4-CHO結合」の下で実施例6に記載されるように、同様のFACSに基づくアッセイを用いて決定した。図33A~33Bに示すように、精製BABPがヤーボイ(登録商標)と同等のCTLA-4結合能力を示したことがFACS結合アッセイにより実証された。
CHO細胞上で発現されたヒトPD-1へのCTLA-4×PD-1二重特異性抗体(BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、及びBCP-80)の結合は、FACSに基づくアッセイを用いて決定した。ヒトPD-1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の抗体と(両方とも96ウェルプレート中で)混合した。キイトルーダ(登録商標)及びオプジーボ(登録商標)は、抗PD-1抗体陽性対照として使用した。ヒトIgGは、陰性結合対照として使用した。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。その後、二次抗体として使用したFITCコンジュゲート抗ヒトカッパ抗体(Jackson ImmunoResearch)を添加し、室温で15分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で再び洗浄し、フローサイトメトリーで分析した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、EC50値を算出した。図34A~34Bに示すように、これらのCTLA-4×PD-1二重特異性抗体が、キイトルーダ(登録商標)及びオプジーボ(登録商標)と同等のPD-1結合能力を示したことがFACS結合アッセイにより実証された。
CHO細胞上で発現されたヒトPD-L1へのCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体(BCP-83、BCP-84、及びBCP-85)の結合は、同様に決定された。テセントリク(登録商標)は、抗PD-L1抗体陽性対照として使用した。図35A~35Bに示すように、これらのCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体がテセントリク(登録商標)と同等のPD-L1結合能力を示したことがFACS結合アッセイにより実証された。
CHO細胞上で発現されたPD-1へのBABP:BCP-2、BCP-16、BCP-17、BCP-31、BCP-32、BCP-33、BCP-34、BCP-35、BCP-36の結合親和性は、上述のように同様のFACSに基づくアッセイを用いて決定した。BABP試料は、FACS分析のための一次抗体として調製した(1μMで開始し、10濃度による3倍段階希釈)。表14に示すように、これらのBABPがペムブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))及びニボルマブ(例えば、オプジーボ(登録商標))と同等のPD-1結合親和性を保持したことがFACS結合アッセイにより実証された。
CHO細胞上で発現されたCTLA-4へのBABP:BCP-2、BCP-16、BCP-17、BCP-31、BCP-32、BCP-33、BCP-34、BCP-35、BCP-36の結合親和性は、同様に決定された。BABP試料は、FACS分析のための一次抗体として調製した(1μMで開始し、10濃度による3倍段階希釈)。A34311 HCAb及びイピリムマブ(例えば、ヤーボイ(登録商標))は、抗CTLA-4抗体陽性対照として使用した。表14に示すように、これらのBABPが、Fcに融合したそれらの対応するsdAbと同等のCTLA-4に対する結合親和性を示したことがFACS結合アッセイにより実証された(A34311 HCAbのデータを参照されたい)。また、これらのBABPは、イピリムマブ(例えば、ヤーボイ(登録商標))と同等のCTLA-4に対する結合親和性を示した。
FACS分析によるリガンド結合の阻害
BABPによるリガンド結合の阻害は、FACSアッセイを用いて評価した。
BABP:BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、BCP-80、BCP-2、BCP-16、BCP-17、BCP-31、BCP-32、BCP-33、BCP-34、BCP-35、及びBCP-36によるPD-1の阻害を評価するため、BABP試料を調製した(1μMで開始し、10濃度による3倍段階希釈)。ヒトPD-1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の各BABP及びビオチン標識を有する0.5μMのhPD-L1-Fc融合タンパク質と混合した。ペンブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))またはニボルマブ(例えば、オプジーボ(登録商標))は、抗PD-1抗体陽性対照として使用した。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。PE/Cy5ストレプトアビジン二次抗体を混合物に添加した後、室温で15分間インキュベートした。その後、細胞をFACS緩衝液で再び洗浄し、フローサイトメトリーで分析した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、IC50値を算出した(表14、図20A~20J)。低濃度(1~10μg/ml)でPD-1/PD-L1相互作用を効果的に阻害するBABPの能力が競合アッセイにより実証された。表14及び図20Jの結合データは、例示のCTLA-4×PD-1 BABPの機能的活性がペムブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))及びニボルマブ(例えば、オプジーボ(登録商標))に非常に類似していることを示す。
CTLA-4×PD-1 BABP:BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、BCP-80、BCP-2、BCP-16、BCP-17、BCP-31、BCP-32、BCP-33、BCP-34、BCP-35、BCP-36、及びCTLA-4×PD-L1 BABP:BCP-83、BCP-84、BCP-85によるB7-1(CTLA-4リガンド)の阻害を評価するため、BABP試料を調製した(1μMで開始し、10濃度による3倍段階希釈)。ヒトB7-1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の各BABP及びビオチン標識を有する0.5μMのhCTLA-4-Fc融合タンパク質と混合した。A34311 HCAb及びイピリムマブ(例えば、ヤーボイ(登録商標))は、抗CTLA-4抗体陽性対照として使用した。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。PE/Cy5ストレプトアビジン二次抗体を混合物に添加した後、室温で15分間インキュベートした。その後、細胞をFACS緩衝液で再び洗浄し、フローサイトメトリーで分析した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、IC50値を算出した(表14、図19A~19L)。低濃度(1~10μg/ml)でCTLA4-B7-1相互作用を効果的に阻害するBABPの能力が競合アッセイにより実証された。表14及び図19Lの結合データは、例示のCTLA-4×PD-1及びCTLA-4×PD-L1 BABPの機能的活性がFcに融合したそれらの対応する抗CTLA-4 sdAb(A34311 HCAbのデータを参照されたい)及びイピリムマブ(例えば、ヤーボイ(登録商標))に非常に類似していることを示した。
CTLA-4×PD-L1 BABP:BCP-83、BCP-84、BCP-85によるPD-L1の阻害を評価するため、ヒトPD-L1を発現するCHO細胞を接着培養フラスコから解離して、種々の濃度の各BABP(1μMで開始し、10濃度による3倍段階希釈)及びビオチン標識を有する0.1μMのhPD-1-Fc融合タンパク質と混合した。アテゾリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))は、抗PD-L1の陽性抗体対照として使用した。ヒトIgGは、陰性対照として使用した。ペンブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))は、抗PD-1抗体の対照として使用した。これは、hPD-1-Fc融合タンパク質に結合し、PD-L1-PD-1相互作用を遮断する。混合物を室温で30分間平衡化し、FACS緩衝液(1%BSAを含有するPBS)で3回洗浄した。PE/Cy5ストレプトアビジン二次抗体を混合物に添加した後、室温で15分間インキュベートした。その後、細胞をFACS緩衝液で再び洗浄し、フローサイトメトリーで分析した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、IC50値を算出し、図21A~21Gに示した。アテゾリズマブ(例えば、テセントリク(登録商標))及びペムブロリズマブ(例えば、キイトルーダ(登録商標))と同様にPD-1/PD-L1相互作用を効果的に阻害するこれらのCTLA-4×PD-L1 BABPの能力が競合アッセイにより実証された。
BABPの発現プロファイル及び二重結合特性は、4鎖抗体のVH及びVL(BCP-34の2鎖)の正しい対合により形成された抗原結合部位がもたらす第1の特異性、ならびにVHHがもたらす第2の特異性を有するBABPの二重特異性により明確に実証された。
インビトロ機能的アッセイ
BABP CTLA-4×PD-1によるPD-1及びCTLA-4経路の遮断、またはBABP CTLA-4×PD-L1によるPD-L1及びCTLA-4経路の遮断は、PD-1、PD-L1、またはCTLA-4経路中のシグナリング分子によって駆動されるレポーター遺伝子のT細胞増殖、IFN-γ放出、IL-2分泌または発現をモニターする種々のバイオアッセイを用いて研究することができる。
例えば、CTLA-4×PD-1二重特異性抗体によるPD-1阻害は、PD-L1及び活性化T細胞を発現する(表面上でPD-1、CTLA-4を発現する)標的細胞を含む混合リンパ球反応(MLR)におけるIL-2分泌レベルを決定することによって研究することができ、CTLA-4×PD-1二重特異性抗体は、種々の濃度で提供される。
ヒトCD4+T細胞及び同種異系単球は、単離キット(Miltenyl Biotec)を用いて、PBMCから精製した。単球を樹状細胞中に誘導した。各ウェルは、105個のCD4+T細胞及び104個の同種異系樹状細胞を含み、200μlの最終作用体積であった。CTLA-4×PD-1 BABP(BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、BCP-80)またはCTLA-4×PD-L1 BABP(BCP-83、BCP-84、BCP-85)を異なる濃度で各ウェルに添加した。抗体は、バックグラウンド対照として使用しなかった。ヒトIgG4は、陰性対照として使用した。ヤーボイ(登録商標)は、陽性抗CTLA-4抗体対照として使用した。37℃/5%CO2インキュベーターで72時間インキュベーションした後、100μl培地を各試験ウェルから採取し、IL-2分泌測定をした(Cisbio)。MLR中のIL-2の抗体濃度依存的分泌を使用して、CTLA-4×PD-1 BABPまたはCTLA-4×PD-L1 BABPの抗CTLA-4活性(図29B)のEC50値を抽出し、ヤーボイ(登録商標)のEC50値と比較した。FACSに基づくリガンド競合アッセイ結果と一致して(図19Lを参照されたい)、CTLA-4に結合するCTLA-4×PD-1 BABPまたはCTLA-4×PD-L1 BABPの機能的活性は、それらのモノクローナル抗体に匹敵した(図29A~29B)。
PD-1/NFATレポータージャーカットT細胞(ヒトPD-1の構成的発現によるNFAT応答要素の制御下でホタルルシフェラーゼ遺伝子を発現する組み換えJurkat T細胞)を用いた、PD-1/PD-L1細胞に基づくアッセイにおけるCTLA-4×PD-1及びCTLA-4×PD-L1 BABPの生物学的活性の特徴付けを図30A~30Bに示す。この場合、CHO-K1細胞は、ヒトPD-L1及び操作T細胞受容体(TCR)活性化因子で安定して発現された。エフェクター細胞PD-1/NFATレポータージャーカットT細胞を、操作CHO-K1細胞と共培養する前にCTLA-4×PD-1 BABPの段階希釈で30分間プレインキュベートした;または操作CHO-K1細胞を、エフェクター細胞PD-1/NFATレポータージャーカットT細胞と共培養する前にCTLA-4×PD-L1 BABPの段階希釈で30分間プレインキュベートした。約6時間の刺激後、ONE-STEP(商標)ルシフェラーゼ試薬を細胞に添加し、NFAT活性を測定した。非線形回帰を用いて、Prism(商標)(GraphPad Software、San Diego、CA)でデータを分析し、EC50値を算出した(図30B)。それらの単一特異性の親抗体キイトルーダ(登録商標)またはオプジーボ(登録商標)と同様にPD-1/PD-L1シグナリングを効果的に遮断し、NFATシグナル活性化を可能にする全てのCTLA-4×PD-1 BABP(BCP-73、BCP-74、BCP-75、BCP-78、BCP-79、BCP-80)の能力;それらの単一特異性の親抗体と同様にPD-1/PD-L1シグナリングを効果的に遮断し、NFATシグナルを活性化させる全てのCTLA-4×PD-L1 BABP(BCP-83、BCP-84、BCP-85)の能力がレポーターアッセイにより実証された。
実施例9:二重特異性抗体のインビボ有効性研究
PD-1に対する例示のCTLA-4×PD-1二重特異性抗体の腫瘍増殖に対する効果を、抗PD-1抗体(社内生成したオプジーボバイオシミラー及びキイトルーダバイオシミラー4鎖抗体)のものと比較した。6~8週齢のヒトPD-1 KI(ノックイン)雌のC57/BL6マウスの低背部を剃毛し、75%(vol/vol)RPMI(Life Technologies)及び25%(vol/vol)培地密度マトリゲル(Corning)の50μL懸濁液中の1×106個の大腸癌細胞株MC38を皮下注射した。腫瘍が目視検査によって7日以内に生着しなかったマウスは、さらなる研究から除外した。MC38移植後の7日目に開始して、腫瘍を毎日測定した。マウスを治療コホートに個別に分類し、全ての場合において移植の約10日後に腫瘍が閾値の150mm3に到達した場合にのみ治療を受け始めた。デジタルノギス測定及び体重測定は、治療の期間中3日ごとに行った(図37A~37B)。実験では、マウスには、10mg/kgのキイトルーダバイオシミラー抗体(ペムブロリズマブ)もしくはオプジーボバイオシミラー抗体(ニボルマブ)、または12.3mg/kgのCTLA-4×PD-1二重特異性抗体(BCP-75、BCP-79、及びBCP-80)で16日間静脈内治療を与えた。治療は、4日ごとに実施した。マウスには、陰性対照として機能したPBSを注入した。図37Aから分かるように、全ての二重特異性抗体は、MC38同系マウスモデル中の腫瘍増殖を効果的に制御し、キイトルーダバイオシミラー及びオプジーボバイオシミラーと同等の機能的活性を有した。全ての治療は、モック対照と比較して、MC38移植したマウスの体重に影響を与えなかった(図37B)。
CTLA-4に対する例示のCTLA-4×PD-1二重特異性抗体の腫瘍増殖に対する効果を、抗CTLA-4抗体(ヤーボイバイオシミラー)のものと比較した。6~8週齢のヒトCTLA-4 KI(ノックイン)雌のC57/BL6マウスの低背部を剃毛し、75%(vol/vol)RPMI(Life Technologies)及び25%(vol/vol)培地密度マトリゲル(Corning)の50μL懸濁液中の1×106個の大腸癌細胞株MC38を皮下注射した。腫瘍が目視検査によって7日以内に生着しなかったマウスは、さらなる研究から除外した。MC38移植後の7日目に開始して、腫瘍を毎日測定した。マウスを治療コホートに個別に分類し、全ての場合において移植の約10日後に腫瘍が閾値の150mm3に到達した場合にのみ治療を受け始めた。デジタルノギス測定及び体重測定は、治療の期間中3日ごとに行った(図38A~38B)。実験では、マウスには、10mg/kgのヤーボイバイオシミラー抗体、12.3mg/kgのCTLA-4×PD-1二重特異性抗体(BCP-75、BCP-79、またはBCP-80)、または6.7mg/kgのそれらの対応する抗CTLA-4 HCAb(AS07014VH11 HCAbまたはAS07189TKDVH11 HCAb)で16日間腹腔内(i.p.)治療を与えた。マウスには、モック対照として機能したPBSを注入した。治療は、4日ごとに実施した。図38Aから分かるように、全てのCTLA-4×PD-1二重特異性抗体は、MC38同系マウスモデル中の腫瘍増殖を効果的に制御し、ヤーボイバイオシミラーと同等の機能的活性を有した。全ての治療は、モック対照と比較して、MC38移植したマウスの体重に影響を与えなかった(図38B)。
CTLA-4及びPD-L1に対する例示のCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体(BCP-84、BCP-85)の腫瘍増殖に対する効果は、PD-L1を発現する腫瘍細胞をC57BL/6 CTLA-4 KIマウスに移植することで調製したマウス異種移植モデル上で試験した。ヒトPD-L1を安定して発現するネズミ結腸腺癌細胞細胞株MC38をこのアッセイで使用した。8週齢のC57BL/6 CTLA-4 KIマウスの低背部を剃毛し、1×10
7個のMC38-hPD-L1 KI細胞を皮下注射した。腫瘍が目視検査によって7日以内に生着しなかったマウスは、さらなる研究から除外した。MC38移植後の7日目に開始して、腫瘍を毎日測定した。腫瘍サイズは、キャリパーで測定し、腫瘍体積を修正楕円式:長さ×(幅)
2/2で算出した。腫瘍がおおよそ90~130mm
3の体積に到達した場合、マウスを異なる治療群に無作為に割り当て、2週間または6週間維持した。デジタルノギス測定及び体重測定は、治療の期間中3日ごとに行った(図39A~39B)。マウスには、3mg/kgの社内発現されたテセントリクバイオシミラー抗体、同等量(3.7mg/kg)のCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体(BCP-84またはBCP-85)、同等量(1.6mg/kg)の対応する抗CTLA-4 HCAb(AS07014VH11 HCAbまたはAS07189VH11 HCAb)、または併用療法(テセントリクバイオシミラー+AS07014VH11 HCAb、またはテセントリクバイオシミラー+AS07189TKDVH11 HCAb)で16日間、腹腔内(i.p.)治療を与えた。マウスには、陰性対照として機能したPBSを注入した。治療は、4日ごとに実施した。図39Aから分かるように、マウス腫瘍モデルにおけるいずれの単剤療法(対応する抗CTLA-4 HCAb、またはテセントリクバイオシミラー)を上回るより高い腫瘍阻害有効性が全てのCTLA-4×PD-L1二重特異性抗体群及び併用療法群により実証された(図39A)。特に、BCP-84及びBCP-85の抗腫瘍効果は、併用療法に匹敵した。全ての治療は、モック対照と比較して、MC38移植したマウスの体重に影響を与えなかった(図39B)。
配列表
配列番号97(A34310 sdAb核酸配列)
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTGCAGGCTGGGGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACTTTCGATGATTATGCCATAGGCTGGTTCCGCCAGGCCCCAGGGAAGGAGCGTGAGGGGGTCTCATGTATTAGTAGTGGTGGCACATACTATGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGTGACAACGCCAAGAACACGGTGTTTCTGCAAATGAACAGCCTGAAACCTGAGGACACGGCTGTTTATTACTGTGGAGCAGTTTCGTCGCTCTTAAGTGTGGAGAGGTTCCCTGGAGGTCATTGCGGCCCCCGTTATGGGTACTACCGTCACGGCTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号98(A34311 sdAb核酸配列)
CAGGTAAAGCTGGAGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTGCTGCCTGGGGAGTCTCTGAGACTCTCCTGTGAAGCCTCTGGTCGCACCATCACAACGATTACTATGGGCTGGTTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGAGCGTCAGTTTGTAGCGTCTCATAGTTGGACTGATAATAACCCATACTATGCAGACTCCGTTAAGGGCCGATTCATCATCTCCAGAGACAACGCCGGGAACAGGGTATATCTGCAGATGCATAGCCTGGAACCTGAGGACACGGCCGTTTATTACTGCGCAGCAACCGCTAGAAGATCATTCGTGGGTAGACAGTGGTACACTGAAGCACGCCAGTATGACTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号99(A34313 sdAb核酸配列)
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGATTGGTGCAGGCTGGGGGCTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAACCTCTGTACGCACCCCCCTCAGTAACTTTGCCATGGGCTGGTTCCGCCAGACTCCAGGGAAAGAGCGTGAGTTTGTAGCAGCAATTAGCAGGAGTGGTGGAAGCACATCGTATGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGGGACAACGCCAAGAACACGGTGTATCTCGAAATGAACAGCCTGAAAGGCGAGGACACGGTCGTTTATTACTGTGCAGCCAAAATAGCGGGGATGAATAATATTGTCTTTATCGGCGCGCCCCAGTATAACTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号100(A34625 sdAb核酸配列)
CAGGTAAAGCTGGAGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTGCAGCCTGGGGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGTAGCGTCTGGAAGCATCGACAGCACCTATACCATGGGCTGGTACCGCCAGGCTCCAGGGAAACAGCGCGAGTTGGTCGCTTCTATTACTAGTTCTGGTAGCACAAACCATGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACAATCTCCAGAGACAACGCCAAGAACACGGTGTATCTTCAAATGAACACCCTGAAACCCGAGGACGCGGCCGTCTATTACTGTAGATACCTAAGTGTGCTTAGTGCCTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号101(A36566 sdAb核酸配列)
GAGGTGCAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGATTGGTGCAGGTTGGGGACTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGACGCTCGTTCGAGAACTATGCCATAGGCTGGTTCCGCCAGGCTCCAGGCAAGGAGCGTGAGTTTGTAGCAACAATTTCGTGGATTCCTCGTACCGCATACTCTACCACATACTATGCAGACTCCGTGAAGGGCAGATTCACCATCTCTGGAGACAACAGCAAGAACACGGTGTATCTGCAAATGACGAGCCTGAAACCTGAGGACACGGCCGTTTATTACTGTGCAGCAGGCGGGGCGACAGGACCGTTGGCGTTGGACTCCCACTATGGGTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号102(A36922 sdAb核酸配列)
CAGGTACAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTGCAGGCTGGGGGGTCGCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGTCGCCTCAGTAGGACGTTTACCATGGGCTGGTACCGCCAGGCTCCAGGGAAGCAGCGCGACTTGGTCGCGTCTATTACTACAAGTGGTAGCACGAACTATGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAACGCCAAAAACACGGTGATTCTGCAAATGAACAGCCTGGTACCTGAGGACACAGCCGTCTATTACTGCCGTTTTCTTAGCGCAAGTACTGCAGCCTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCATCTCCACG
配列番号103(A37067 sdAb核酸配列)
GCCGTGCAGCTGGTGGATTCTGGGGGAGGCTTGGTGCAGGCTGGGGGGTCGCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGAAGCATCAGCAGTCTCAACGCCATGGCATGGTACCGCCAGGGTCCAGGGAAGGAGCGCGAGCTGGTCGCAAGTATTACTAGGGGTGGTAGTACAGCCTATACAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAACGCCAAGAACACGGTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAAACCTGAGGACACAGCCGTCTATTACTGTAGAGCGGTTTGGGGTTTTGGGGATTATGGTTCCTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCTTCG
配列番号104(AS07014 sdAb核酸配列)
CAGGTGCACCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATACACCTACAGTAGACACTGCCTGGGCTGGTTCCGCCAGACTCCAGGGAAGGAGCGCGAGGCGGTCGCGACTATTGATAGTGATGGTAGCACAAGCTACGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGTGACAACGCCAAGAACACTCTATATCTGCAAATGAACAGCCTGAAACCTGAGGACACTGCCATGTACTACTGTGCGATAGGGCCGAACCCGCGATATTGTAGTGGCGCGCCCAACACTCGGGGCGCCGAACACTACTTTGGTTACTGGGCCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号105(AS07172 sdAb核酸配列)
CAGGTGAAGTTAGTGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTAAGACTTTCCTGTGCAGTGTCTGGAGACGATTTGAGTAACTACTGCATGGGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGAGCGCGAAGAGGTCGCAACTATTGATTATGCCTTTAAGACAAATTACGCAGACTCCGTGAAGGGCCGGTTCACCATCTCCAAAGACAACGCCGAGAATAGTCTACGCGTAAATTTGGAAATGAACGACCTGAAACCTGACGACACTGCCATGTACTATTGTGCGGCAGATTGGAGTAGTGGTGGTGTGTGTTTTGGATTAGCGGACTTTGGTACCCGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号106(AS07189 sdAb核酸配列)
CAGGTGCAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGAGACAGTCCTAGTGTGAACTACATGGGCTGGTTCCGCCGGGCTCCAGAAAAACAGCGCGAGCAGCGCGAGGAGGTCGCAAGTATTTATCCCACAGGTGGCACGTTTTACACAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCCGAGACAACGCCAAGAACACTCTGTATCTCCAAATGACCGCCCTGAAACCTGAGGATACTGCCATGTACTACTGTGCGGCAGGAAAATGGGGGACTGACTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCATCGTCTCCTCA
配列番号107(AS07392 sdAb核酸配列)
CAGGTGAAGTTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGAGACAGTTATAGTGTGAAGTACATGGGCTGGTTCCGCCGGGCTCCAGGGAAACAGCGCGACCAGCGCGAGGAGGTCGCAAGTATTTATCCCACAGGTGGCACGTTTTACACAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCCGAGACAACGCCAAGAGCACTCTGTATCTCCAAATGACCGCCCTGAAACCTGAGGATACTGCCATGTACTACTGTGCGGCAGGCAAATGGGGGACTGACTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号108(AS07678 sdAb核酸配列)
CAGGTGCACCTGATGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATACACCTACAGTAGGTACTGCCTGGGCTGGTTCCGCCAGACTCCAGGGAAGGAGCGCGAGGCGGTCGCAACTATTGATATTGATGGTAGCACAAGCTACGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAATGACAACGCCAAGAACACTCTATATCTGCAAATGAACATCCTGAAACCTGAGGACACTGCCATGTACTACTGTGCGGCAGGGCCGAACCCGCGATATTGTAGTGGCGCAGTCTACACTCGGGGCGCCGAACACTACTTTGGTTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号109(AS07688 sdAb核酸配列)
CAGATTCAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGAGACAGTTATAGTGTGAACTACATGGGCTGGTTCCGCCGGGCTCCAGGGCAACAGCGCGAGCAGCGCGAGGAGGTCGCAAGTATTTATGCCACGGGTGGCACGTTTTACAGAGACTCCGTGAAGGG CCGATTCACCATCTCCCGAGACAACGCCAAGAACACTCTGTATCTCCAAATGACCGCCCTGAAACCTGAGGATACTGCCATGTACTACTGTGCGGCAGGCAAATGGGGGACTGACTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCATCGTCTCCTCA
配列番号110(AS07712 sdAb核酸配列)
CAGATTCAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGCATACACCGACAGACGCTACTGCATGGCCTGGTTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGAGCGCGAGGGGGTCGCAACTATGGATACTGATGGTAGTACAAGGTACGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCACAGACAGCGCCAAGAACACTCTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGGAACCTGAGGACACTGCCATGTACTACTGTGCGGTGGGGCCGAACCCGCGATATTGTAGTGGCGCAATCAACACTCGGGGCGCCGAACACTACTTTGGTTACTGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号111(AS07745 sdAb核酸配列)
CAGATGCAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTTGGTGCAGCCTGGGGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATTCACCTTCAGTAGCTACTACATGAGCTGGGTCCGCCAGGCTCCAGGGAAGGGGCTGGAGTGGGTGTCCAGTATTTATAGTGATGGTAGTAACACATACTATGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCAGAGACAACGCCAAGAACACGGTGTATCTGCAAATGAACAGCCTGAAATCTGAGGACA CGGCCCTGTATTACTGTGCCACCCCAAGGGGTGCTCACGGACCTACATATTGTAGTGGTGGTTACTGCTACTACGGGGGCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号112(AS07832 sdAb核酸配列)
CAGGTTCAGCTGGTGGAGTCTGGGGGAGGCTCGGTGCAGGCTGGAGGGTCTCTGAGACTCTCCTGTGCAGCCTCTGGATACTACAATAGGTACTGCCTGGGCTGGTTCCGCCAGACTCCAGGGAAGGAGCGCGAGGCGGTCGCAACTATTGATACGGATGGTAGCACAAGCTACGCAGACTCCGTGAAGGGCCGATTCACCATCTCCTTTGACAACGCCAAGAACACTCTATATCTGCAAATGAACAGCCTGAAACCTGAGGACACTGCCATGTACTACTGTGCGGCAGGGCCGAACCCGCGATATTGTAGTGGCGCGGTCAACACTCGGGGCGCCGAACACTACTTTGGTTACTGGGCCCAGGGGACCCAGGTCACCGTCTCCTCA
配列番号130(A34311 HCAb単量体型アミノ酸配列)
QVKLEESGGGLVLPGESLRLSCEASGRTITTITMGWFRQAPGKERQFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFIISRDNAGNRVYLQMHSLEPEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTQVTVSSEPKSSDKTHTSPPSPAPELLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号131(A34311 HCAb二量体型アミノ酸配列)
QVKLEESGGGLVLPGESLRLSCEASGRTITTITMGWFRQAPGKERQFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFIISRDNAGNRVYLQMHSLEPEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTQVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号132(AS02640 HCAb単量体型アミノ酸配列)
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGLEFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFIISRDNSKNRLYLQMNSLRAEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSSEPKSSDKTHTSPPSPAPELLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号133(AS02640 HCAb二量体型アミノ酸配列)
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGLEFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFIISRDNSKNRLYLQMNSLRAEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
表4.抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体配列
配列番号158(キイトルーダ(登録商標)重鎖アミノ酸配列)
QVQLVQSGVEVKKPGASVKVSCKASGYTFTNYYMYWVRQAPGQGLEWMGGINPSNGGTNFNEKFKNRVTLTTDSSTTTAYMELKSLQFDDTAVYYCARRDYRFDMGFDYWGQGTTVTVSSASTKGPSWPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
配列番号160(オプジーボ(登録商標)重鎖アミノ酸配列)
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLDCKASGITFSNSGMHWVRQAPGKGLEWVAVIWYDGSKRYYADSVKGRFTISRDNSKNTLFLQMNSLRAEDTAVYYCATNDDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
配列番号162(リンカーペプチド(9GS)アミノ酸配列)
GGGGSGGGS
配列番号163(ヒトIgG1(hIgG1)ヒンジアミノ酸配列)
EPKSCDKTHTCPPCP
表5.抗CTLA-4/PD-L1二重特異性抗体配列
配列番号195(テセントリク(登録商標)重鎖アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSDSWIHWVRQAPGKGLEWVAWISPYGGSTYYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCARRHWPGGFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSWPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYASTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号197(デュルバルマブ重鎖アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSRYWMSWVRQAPGKGLEWVANIKQDGSEKYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGWFGELAFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSWPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号199(hCTLA-4完全長アミノ酸配列、シグナルペプチドを有さない)
AMHVAQPAVVLASSRGIASFVCEYASPGKATEVRVTVLRQADSQVTEVCAATYMMGNELTFLDDSICTGTSSGNQVNLTIQGLRAMDTGLYICKVELMYPPPYYLGIGNGTQIYVIDPEPCPDSDFLLWILAAVSSGLFFYSFLLTAVSLSKMLKKRSPLTTGVYVKMPPTEPECEKQFQPYFIPIN
配列番号164(hCTLA-4細胞外ドメインアミノ酸配列)
AMHVAQPAVVLASSRGIASFVCEYASPGKATEVRVTVLRQADSQVTEVCAATYMMGNELTFLDDSICTGTSSGNQVNLTIQGLRAMDTGLYICKVELMYPPPYYLGIGNGTQIYVIDPEPCPDSD
配列番号200(A34311直接グラフトアミノ酸配列)
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWVRQAPGKGLEWVASHSWTDNNPYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKTARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSS
配列番号201(AS02636ヒト化sdAbアミノ酸配列)
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGRQFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFIISRDNSKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSS
配列番号202(AS02626ヒト化sdAbアミノ酸配列、コンセンサスアミノ酸配列)
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGREFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFIISRDNSKNRLYLQMNSLRAEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSS
配列番号264(AS02640 sdAb核酸配列)
CAAGTTCAACTGGTGGAAAGCGGCGGCGGCGTGGTGCAACCGGGTCGTAGCCTGCGTCTGAGCTGCGCGGCGAGCGGTCGTACCATCACCACCATCACCATGGGTTGGTTCCGTCAGGCGCCGGGCAAGGGTCTTGAATTTGTGGCGAGCCACAGCTGGACCGACAACAACCCGTACTATGCGGATAGCGTTAAGGGCCGTTTCATCATTAGCCGTGACAACAGCAAAAACAGGCTGTACCTGCAGATGAACAGCCTGCGTGCGGAGGATACCGCGGTGTACTATTGCGCGGCGACCGCGCGTCGTAGCTTTGTTGGTCGTCAATGGTACACCGAGGCGCGTCAATACGATTACTGGGGCCAAGGCACCCTGGTTACCGTGAGCAGC
配列番号265(A34311VH11 sdAb核酸配列)
GAAGTGCAGCTGGTGGAAAGTGGAGGGGGCGTGGTGCAGCCTGGAAGAAGCCTGAGACTGTCCTGTGCCGCATCTGGGAGAACTATTACCACAATCACCATGGGATGGTTCCGACAGGCTCCAGGCAAGGGAAGAGAGTTTGTGGCAAGCCACTCCTGGACAGACAACAATCCTTACTATGCCGATTCTGTCAAGGGCAGGTTCACAATTTCTCGCGACAACGCCAAAAATACTCTGTACCTGCAGATGAACTCACTGCGACCCGAAGATACTGCCGTGTACTATTGCGCAGCTACCGCTCGACGGAGCTTCGTCGGGAGACAGTGGTACACCGAAGCAAGACAGTATGATTATTGGGGACAGGGCACTCTGGTCACCGTCAGCAGT
配列番号266(AS07014VH11 sdAb核酸配列)
GAGGTGCAGCTGGTGGAATCTGGGGGAGGACTGGTGCAGCCTGGGGGAAGCCTGAGACTGAGTTGTGCCGCAAGCGGATACACTTACAGCAGGCACTGCCTGGGATGGTTCCGACAGGCACCAGGCAAGGGACGAGAGGCCGTGTCTACCATCGACAGTGATGGGAGCACATCCTACGCTGACTCAGTCAAGGGACGGTTTACTATCAGCAGAGATAACGCAAAGAACACCCTGTATCTGCAGATGAACTCCCTGAGACCAGAAGACACAGCCGTGTACTATTGCGCTATCGGACCCAACCCTCGGTACTGTTCTGGCGCCCCCAATACCCGGGGAGCCGAACATTACTTTGGGTATTGGGGACAGGGCACACTGGTGACCGTGAGCAGC
配列番号267(AS07014VH11G54 sdAb核酸配列)
GAAGTCCAACTGGTCGAATCGGGTGGTGGTCTGGTCCAACCGGGCGGCTCCCTGCGTCTGTCGTGTGCGGCGTCGGGCTATACCTATTCCCGTCATTGCCTGGGTTGGTTTCGTCAGGCACCGGGCAAAGGTCGTGAAGCTGTGAGTACCATTGATTCCGGCGGTAGCACGTCTTATGCGGACTCAGTTAAAGGTCGTTTCACCATCTCGCGCGATAACGCCAAAAATACGCTGTACCTGCAAATGAACAGCCTGCGCCCGGAAGACACCGCGGTCTATTACTGCGCCATTGGCCCGAACCCGCGTTATTGTTCTGGTGCGCCGAATACGCGTGGTGCGGAACATTACTTTGGCTACTGGGGTCAGGGTACGCTGGTTACGGTGTCCTCG
配列番号268(AS07014VH11SGA sdAb核酸配列)
GAAGTCCAACTGGTCGAAAGTGGTGGTGGCCTGGTCCAACCGGGCGGCTCGCTGCGTCTGTCGTGTGCTGCGTCTGGCTATACCTACAGCCGTCATTGCCTGGGTTGGTTTCGTCAGGCACCGGGCAAAGGTCGTGAAGCCGTGTCTACCATTAGCTCTGGCGGTAGTACGTCCTATGCAGATTCAGTTAAAGGTCGTTTCACCATCTCGCGCGACAACGCCAAAAATACGCTGTACCTGCAAATGAACTCCCTGCGCCCGGAAGATACCGCAGTCTATTACTGCGCTATTGGCCCGAATCCGCGTTATTGTAGCGGTGCGCCGGCCACGCGCGGCGCAGAACACTATTTCGGCTACTGGGGTCAGGGCACGCTGGTTACCGTTTCGTCG
配列番号269(AS07014VH11SGQ sdAb核酸配列)
GAAGTCCAACTGGTCGAAAGCGGCGGCGGCCTGGTCCAACCGGGCGGCTCACTGCGTCTGTCCTGTGCGGCATCGGGCTACACCTATAGCCGTCATTGCCTGGGTTGGTTTCGTCAGGCACCGGGCAAAGGTCGTGAAGCTGTGTCTACCATTAGCTCTGGCGGTAGTACGTCCTATGCGGATTCAGTTAAAGGTCGTTTCACCATCTCGCGCGACAACGCCAAAAATACGCTGTACCTGCAGATGAACTCCCTGCGCCCGGAAGATACCGCGGTCTATTACTGCGCCATTGGCCCGAATCCGCGTTATTGTAGCGGTGCGCCGCAAACGCGTGGTGCGGAACATTACTTTGGTTATTGGGGTCAGGGTACGCTGGTTACGGTTTCGTCG
配列番号270(AS07014VH11SGS sdAb核酸配列)
GAAGTCCAACTGGTCGAATCGGGCGGCGGCCTGGTCCAACCGGGTGGCTCACTGCGTCTGTCCTGTGCGGCAAGCGGCTACACGTATTCCCGTCATTGCCTGGGTTGGTTTCGTCAGGCACCGGGCAAAGGTCGTGAAGCTGTGAGCACCATTAGCTCTGGCGGTAGTACGTCCTATGCGGATAGCGTTAAAGGTCGTTTCACCATCTCTCGCGACAACGCCAAAAATACGCTGTACCTGCAAATGAACAGTCTGCGCCCGGAAGATACCGCGGTCTATTACTGCGCCATTGGCCCGAATCCGCGTTATTGTTCAGGTGCGCCGTCGACGCGCGGTGCCGAACATTATTTTGGTTACTGGGGTCAGGGTACGCTGGTCACGGTTTCATCA
配列番号271(AS07189TKDVH11 sdAb核酸配列)
GAGGTGCAGCTGGTGGAAAGCGGGGGGGGCCTGGTGCAGCCTGGAGGAAGCCTGAGACTGAGTTGTGCCGCAAGTGGCGATAGCCCAAGCGTGAACTACATGGGGTGGTTCAGGCAGGCACCAGGAAAGGGACGAGAGGAAGTGAGCTCCATCTACCCTACCGGCGGGACATTCTATACTGACTCTGTCAAGGGCCGGTTTACCATTAGTAGAGATAACGCCAAAAATACACTGTATCTGCAGATGAACAGCCTGCGACCCGAGGACACCGCTGTCTACTATTGCGCTGCTGGGAAATGGGGGACCGACTATTGGGGACAGGGGACACTGGTGACCGTCTCATCA
配列番号272(AS07189TKDVH11F27 sdAb核酸配列)
GAAGTGCAACTGGTGGAATCGGGTGGTGGTCTGGTTCAGCCGGGTGGTAGCCTGCGTCTGTCCTGTGCGGCAAGCGGTTTTTCGCCGAGCGTCAACTATATGGGCTGGTTTCGTCAGGCGCCGGGCAAAGGTCGCGAAGAAGTGAGCTCTATCTATCCGACCGGCGGCACGTTTTACACCGATAGTGTTAAAGGTCGTTTCACGATCTCCCGCGACAACGCGAAAAATACCCTGTACCTGCAAATGAATAGCCTGCGTCCGGAAGATACGGCCGTTTATTACTGCGCGGCAGGCAAATGGGGCACGGATTACTGGGGTCAGGGCACGCTGGTCACGGTGTCGTCC
配列番号273(AS07189TKDVH11FY sdAb核酸配列)
GAAGTGCAGCTGGTGGAAAGCGGAGGAGGACTGGTGCAGCCTGGCGGAAGCCTGAGACTGAGTTGTGCCGCATCTGGGTTTAGCCCCAGCGTGAACTACATGGGGTGGTTCAGGCAGGCACCAGGAAAGGGACGAGAGGAAGTGAGCTCCATCTACCCTACCGGCGGGACATTCTATACTGACTCTGTCAAGGGCCGGTTTACCATTAGTAGAGATAACGCCAAAAATACACTGTATCTGCAGATGAACAGCCTGCGACCCGAGGACACCGCTGTCTACTATTGCGCAGCAGGGAAATACGGAACCGATTACTGGGGGCAGGGAACTCTGGTCACTGTCAGCAGC
配列番号283(A34311VH11 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGREFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号284(AS07014VH11 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGYTYSRHCLGWFRQAPGKGREAVSTIDSDGSTSYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAIGPNPRYCSGAPNTRGAEHYFGYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号285(AS07014VH11G54 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGYTYSRHCLGWFRQAPGKGREAVSTIDSGGSTSYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAIGPNPRYCSGAPNTRGAEHYFGYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号286(AS07014VH11SGA HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGYTYSRHCLGWFRQAPGKGREAVSTISSGGSTSYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAIGPNPRYCSGAPATRGAEHYFGYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号287(AS07014VH11SGQ HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGYTYSRHCLGWFRQAPGKGREAVSTISSGGSTSYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAIGPNPRYCSGAPQTRGAEHYFGYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号288(AS07014VH11SGS HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGYTYSRHCLGWFRQAPGKGREAVSTISSGGSTSYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAIGPNPRYCSGAPSTRGAEHYFGYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVEINAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号289(AS07189TKDVH11 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGDSPSVNYMGWFRQAPGKGREEVSSIYPTGGTFYTDSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAAGKWGTDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号290(AS07189TKDVH11F27 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFSPSVNYMGWFRQAPGKGREEVSSIYPTGGTFYTDSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAAGKWGTDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号291(AS07189TKDVH11FY HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFSPSVNYMGWFRQAPGKGREEVSSIYPTGGTFYTDSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAAGKYGTDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号307(変異ヒトIgG1(hIgG1)ヒンジアミノ酸配列)
EPKSSDKTHTSPPSP
配列番号308(PD1BMmin 重鎖アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFVFSRYDMAWVRQAPGKGLEWVSFISGGGSNTYYPDTVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCISPYYYAMEYWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSWLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
表9.抗CTLA-4/PD-1二重特異性抗体配列
配列番号365(リンカーペプチドアミノ酸配列)
GGGGSGGGGSGGGGS
配列番号366(AS07014直接グラフトHCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGYTYSRHCLGWVRQAPGKGLEWVSTIDSDGSTSYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCARGPNPRYCSGAPNTRGAEHYFGYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNWSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号367(AS07189直接グラフトHCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFSPSVNYMGWVRQAPGKGLEWVSSIYPTGGTFYTDSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCARGKWGTDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号368(AS07189TKDVH21FY HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFSPSVNYMGWVRQAPGKGLEEVSSIYPTGGTFYTDSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAAGKYGTDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号369(A34311VH2 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGLEFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号370(A34311VH2F53 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGLEFVASHSFTDNNPYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号371(A34311VH11F53 HCAb二量体型アミノ酸配列)
EVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGREFVASHSFTDNNPYYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSSEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号372(A34311コンセンサスアミノ酸配列)
EVQLVESGGGVVQPGRSLRLSCAASGRTITTITMGWFRQAPGKGLEFVASHSWTDNNPYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAATARRSFVGRQWYTEARQYDYWGQGTLVTVSS
配列番号373(AS07014コンセンサスアミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGYTYSRHCLGWFRQAPGKGREAVSTIDSGGSTSYADSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAIGPNPRYCSGAPNTRGAEHYFGYWGQGTLVTVSS
配列番号374(AS07189コンセンサスアミノ酸配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFSPSVNYMGWFRQAPGKGREEVSSIYPTGGTFYTDSVKGRFTISRDNAKNTLYLQMNSLRPEDTAVYYCAAGKWGTDYWGQGTLVTVSS
配列番号375(リンカーアミノ酸配列、nは、少なくとも1の整数)
(G)
n
配列番号376(リンカーアミノ酸配列、nは、少なくとも1の整数)
(GS)
n
配列番号377(リンカーアミノ酸配列、nは、少なくとも1の整数)
(GSGGS)
n
配列番号378(リンカーアミノ酸配列、nは、少なくとも1の整数)
(GGGS)
n
配列番号379(リンカーアミノ酸配列、nは、少なくとも1の整数)
(GGGGS)
n