JP7491723B2 - シャント抵抗器 - Google Patents

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Description

本発明は、電流検出用のシャント抵抗器に関する。
従来から、シャント抵抗器は、電流検出用途に広く用いられている。このようなシャント抵抗器は、板状の抵抗体と、抵抗体の両端に接合された板状の電極とを備えている。このような抵抗体は、銅・ニッケル系合金、銅・マンガン系合金、鉄・クロム系合金、ニッケル・クロム系合金等の合金で構成されており、このような電極は、銅等の高導電性金属から構成されている。
このようなシャント抵抗器では、温度変動の少ない電流検出をするために、抵抗温度係数(TCR)が小さいことが要請されている。抵抗温度係数(TCR)とは、温度変化による抵抗値の変化の割合を示す指標である。シャント抵抗器のTCRを改善するために、例えば、マンガニン(登録商標)などのTCRが小さい合金を抵抗体の材料として使用することが行われている。
特開2007-329421号公報
しかしながら、抵抗体材料の選定によるTCRの調整(改善)には限界がある。そこで、本発明は、抵抗体の材料によらずTCRを容易に調整することができる、すなわち所望のTCRを満たすことができるシャント抵抗器を提供することを目的とする。
一態様では、板状の抵抗体と、前記抵抗体の両端面に接続された電極を有するシャント抵抗器であって、前記電極は、前記抵抗体と前記電極との接合部にそれぞれ平行に延びる切り欠き部を有しており、前記切り欠き部のそれぞれは、前記接合部から前記切り欠き部までの距離をYとし、前記電極の幅方向における前記接合部の長さをXとしたとき、Y≦0.80X-1.36の関係が成り立つ位置にある、シャント抵抗器が提供される。
一態様では、前記接合部と、前記切り欠き部に挟まれた電圧検出部に電圧検出端子が設けられている。
一態様では、前記切り欠き部が形成されている位置における前記電極の幅は、前記電極の幅方向における前記接合部の長さの1/2以上である。
切り欠き部は、接合部から切り欠き部までの距離をYとし、電極の幅方向における接合部の長さをXとしたとき、Y≦0.80X-1.36の関係が成り立つ位置に形成されており、かつ接合部に平行に延びている。その結果、簡単な構成で所望のTCRを満たすことができる。また切り欠き部の長さを調整することで、シャント抵抗器のTCRを容易に調整することができる。
シャント抵抗器の一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図1に示すシャント抵抗器の平面図である。 温度変化によるシャント抵抗器の抵抗値の変化率を示すグラフである。 シャント抵抗器の他の実施形態を示す平面図である。 シャント抵抗器のさらに他の実施形態を示す平面図である。 シャント抵抗器のさらに他の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図6のシャント抵抗器の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、シャント抵抗器1の一実施形態を模式的に示す斜視図であり、図2は、図1に示すシャント抵抗器1の平面図である。図2に示す白抜き矢印はシャント抵抗器1を流れる電流の方向を表している。図1および図2に示すように、シャント抵抗器1は、所定の厚みと幅を有する板状の合金からなる抵抗体5と、前記抵抗体5の両端面5a,5bに接続された高導電性金属からなる電極6,7とを備えている。具体的には、電極6は、端面5aに接続されており、電極7は、端面5bに接続されている。特に説明しない電極7の構成は、電極6の構成と同じであり、電極6と電極7は抵抗体5に関して対称に配置されている。電極6の幅と、電極7の幅は等しく、共に幅W2で表される。電極6,7の幅方向は、電流方向に垂直な方向である。抵抗体5を構成する合金の一例として、ニッケルクロム系合金が挙げられる。電極6,7を構成する高導電性金属の一例として、銅が挙げられる。
具体的には、電極6,7のそれぞれの内側端面6a,7aは、抵抗体5の両端面5a,5bのそれぞれに溶接(例えば、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接、または、ろう接)などの手段によって接合されている。内側端面6a,7aは、抵抗体5との接合面である。以下、本明細書では、内側端面6a,7aを接合面6a,7aと呼ぶことがある。
電極6の内側端面6aおよび抵抗体5の端面5aは、抵抗体5と電極6との接合部8を構成しており、電極7の内側端面7aおよび抵抗体5の端面5bは、抵抗体5と電極7との接合部9を構成している。
電極6,7は、切り欠き部11,12をそれぞれ有している。切り欠き部11,12は、接合部8,9(接合面6a,7aおよび両端面5a,5b)にそれぞれ平行に延びている。本実施形態の切り欠き部11,12は、直線上に延びるスリット状の形状を有している。切り欠き部11は、電極6の側面6bから、電極6の中心部に向けて直線状に延びており、切り欠き部12は、電極7の側面7bから、電極7の中心部に向けて直線状に延びている。
特に説明しない切り欠き部12の構成は、切り欠き部11と同じである。切り欠き部11と、切り欠き部12は、抵抗体5に関して対称に配置されている。本実施形態では、切り欠き部12は、切り欠き部11と同様の幅W1を有している。電極6,7の幅方向(接合面6a,7aに平行な方向であり、電流方向に垂直な方向)における切り欠き部11の長さは、電極6,7の幅方向における切り欠き部12の長さに等しく、共に長さt1で表される。
電極6,7に切り欠き部11,12を形成することによって、シャント抵抗器1を流れる電流は、切り欠き部11,12を避けて流れる。その結果、シャント抵抗器1を流れる電流の状態は、切り欠き部を有さないシャント抵抗器を流れる電流の状態とは異なる。その結果、シャント抵抗器1のTCR(抵抗温度係数)は、電極に切り欠き部を形成しない場合のシャント抵抗器のTCR(抵抗温度係数)とは異なる。
本実施形態では、電極6の幅方向における接合部8(接合面6aおよび端面5a)の長さは、電極7の幅方向における接合部9(接合面7aおよび端面5b)の長さに等しく、接合部8(接合面6a)から切り欠き部11までの距離は、接合部9(接合面7a)から切り欠き部12までの距離に等しい。本実施形態では、切り欠き部11,12は、接合部8,9のそれぞれから切り欠き部11,12のそれぞれまでの距離をYとし、電極6,7の幅方向における接合部8,9の長さをXとしたき、以下の(1)式の関係が成り立つ位置にある。
Y≦0.80X-1.36 (1)
切り欠き部11,12を、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することにより、シャント抵抗器1のTCRの調整が可能となる。具体的には、切り欠き部11,12が上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成される場合において、切り欠き部11,12の長さt1を変化させることによって、シャント抵抗器1のTCRを調整することができる。言い換えれば、切り欠き部11,12を、長さt1を調整して、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することで、シャント抵抗器1の抵抗温度係数を調整できることができる。
電極6,7の表面には、電圧検出端子16,17がそれぞれ設けられている。電圧検出端子16,17は、抵抗体5の両端(両端面5a,5b間)に発生する電圧を測定するための端子である。例えば、電圧検出端子16,17にアルミワイヤーを接続することにより抵抗体5の両端に発生した電圧を検出する。電圧検出端子16は、電極6上の電圧検出部20に設けられており、電圧検出端子17は、電極7上の電圧検出部21に設けられている。電圧検出部20は、接合部8と、切り欠き部11に挟まれており、電圧検出部21は、接合部9と、切り欠き部12に挟まれている。
電圧検出端子16,17を電圧検出部20,21のそれぞれに設けること、すなわち、電圧検出部20,21を電圧の検出位置とすることで、調整されたTCRが反映された電圧を測定することができる。すなわち、シャント抵抗器1のTCRが切り欠き部11,12の影響を受けた状態で、抵抗体5の電圧を測定することができる。電圧検出端子16,17を抵抗体5に隣接して配置することで、調整されたTCRがより反映された電圧を測定することができる。
図3は、温度変化によるシャント抵抗器1の抵抗値の変化率を示すグラフである。図3は、抵抗体5にニッケルクロム系合金を使用し、電極6,7に銅を使用した場合の温度変化によるシャント抵抗器1の抵抗値の変化率を示している。切り欠き部11,12は、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成されている。図3において、切り欠き部11,12の幅W1(図2参照)は0.1mmであり、電極6,7の幅W2(図2参照)は15mmであり、抵抗体5の幅W3(図2参照)は7mmであり、接合部8,9(接合面6a,7a)のそれぞれから切り欠き部11,12のそれぞれまでの距離Y(図2参照)は3mmである。
図3は、切り欠き部11,12の長さt1が2mm、2.5mm、3mm、および3.5mmのときのそれぞれのシャント抵抗器1の温度変化による抵抗値の変化率を示している。図3には、比較のため、切り欠き部11,12が形成されていないシャント抵抗器の抵抗値の変化率も図示されている。切り欠き部11,12が形成されていないシャント抵抗器のその他の構成は、シャント抵抗器1と同じである。
図3は、電極6,7に幅W1が0.1mmの切り欠き部11,12を形成することで、シャント抵抗器1の温度の変化量に対する抵抗値の変化率の割合が低減することを示している。シャント抵抗器1の温度の変化量に対する抵抗値の変化率の割合は、シャント抵抗器1の抵抗温度係数(TCR)に相当する。さらに図3は、シャント抵抗器1の抵抗温度係数は、切り欠き部11,12の長さt1に依存することを示している。すなわち、図3は、上記(1)式の関係が成り立つ位置に切り欠き部11,12を形成した場合において、切り欠き部11,12の長さt1を調整すること、すなわち、切り欠き部11,12を、長さt1を調整して、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することで、シャント抵抗器1の抵抗温度係数(TCR)を調整することができることを示している。
図3に示すように、切り欠き部11,12の長さt1を大きくすることで、シャント抵抗器1の抵抗温度係数が小さくなる。長さt1が3mmのとき、シャント抵抗器1の抵抗温度係数の絶対値が最も小さくなり、長さt1を3.5mmにすると、シャント抵抗器1の抵抗温度係数は、負の傾きを有する。したがって、切り欠き部11,12の長さt1を調整すること、すなわち、切り欠き部11,12を、長さt1を調整して、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することによって、シャント抵抗器1の抵抗温度係数(TCR)を広範囲に調整することができる(すなわち、所望のTCRを満たすことができる)。結果として、抵抗体5にニッケルクロム系合金を使用した場合に限らず、抵抗体5に種々の合金を使用した場合において、最適なTCR調整を行うことができる。結果として、本実施形態によれば、切り欠き部11,12を、長さt1を調整して上記(1)式が成り立つ位置に形成するだけの簡単な構造で、所望の抵抗温度係数を満たすことができる。
本実施形態では、抵抗体5の幅W3は7mmであり、切り欠き部11,12の幅W1は0.1mmであるが、幅W3および幅W1は本実施形態に限定されない。幅W3および幅W1の大きさにかかわらず、切り欠き部11,12の長さt1を調整することで、シャント抵抗器1のTCRを調整することができる。上記(1)式の関係が成り立つ位置に切り欠き部11,12を形成し、かつ切り欠き部11,12が接合部8,9に平行に延びている場合において、切り欠き部11,12の長さt1を調整すること、すなわち、切り欠き部11,12を、長さt1を調整して、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することで、シャント抵抗器1のTCRを容易に調整することができる(すなわち、所望のTCRを満たすことができる)。
図2に示すように、切り欠き部11(切り欠き部12)を形成したことによって狭まった電極6(電極7)の幅W4は、接合部8,9の長さXの1/2以上であることが好ましい。言い換えれば、電極6,7の幅W4は、電極6,7の幅方向に垂直な方向に関して切り欠き部11,12が形成されている位置における電極6,7の幅である。幅W4を長さXの1/2以上とすることで、電極6,7は、十分な機械的強度を有することができ、幅W4が狭くなることによるシャント抵抗器1の高周波特性の低下を防止することができる。図3の結果は、切り欠き部11,12を上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成した場合、幅W4の大きさが長さXの1/2以上となる範囲内で、TCRが広範囲に変化することを示している。
図4は、シャント抵抗器1の他の実施形態を示す平面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1および図2を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、切り欠き部12は、電極7の側面7cから、電極7の中心部に向けて延びている。図4に示す側面6c,7cは、側面6b,7bの反対側の面である。
本実施形態でも、上記(1)式の関係が成り立つ位置に切り欠き部11,12を形成した場合において、切り欠き部11,12の長さt1を調整すること、すなわち、切り欠き部11,12を、長さt1を調整して、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することで、シャント抵抗器1のTCRを調整することができる(すなわち、所望のTCRを満たすことができる)。一実施形態では、切り欠き部11を電極6の側面6cから、電極6の中心部に向けて延びるように形成し、かつ切り欠き部12を電極7の側面7bから、電極7の中心部に向けて延びるように形成してもよい。
図5は、シャント抵抗器1のさらに他の実施形態を示す平面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1および図2を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、電極6は切り欠き部13をさらに有し、電極7は切り欠き部14をさらに有している。
切り欠き部13,14は、接合部8,9(接合面6a,7aおよび両端面5a,5b)にそれぞれ平行に延びている。本実施形態の切り欠き部13,14は、直線上に延びるスリット状の形状を有している。切り欠き部13は、電極6の側面6cから、電極6の中心部に向けて直線状に延びており、切り欠き部14は、電極7の側面7cから、電極7の中心部に向けて直線状に延びている。切り欠き部13は、切り欠き部11の延長線上に形成されており、切り欠き部14は、切り欠き部12の延長線上に形成されている。すなわち、切り欠き部13,14は、電極6,7の幅方向と垂直な方向において切り欠き部11,12と同じ位置にそれぞれ配置されている。
特に説明しない切り欠き部14の構成は、切り欠き部13と同じである。切り欠き部13と、切り欠き部14は、抵抗体5に関して対称に配置されている。本実施形態では、切り欠き部14は、切り欠き部13と同様の幅W5を有している。電極6,7の幅方向における切り欠き部13の長さは、電極6,7の幅方向における切り欠き部14の長さに等しく、共に長さt2で表される。
本実施形態の電極6,7の表面には、電圧検出端子18,19がそれぞれ設けられている。電圧検出端子18は、電極6上の電圧検出部22に設けられており、電圧検出端子19は、電極7上の電圧検出部23に設けられている。電圧検出部22は、接合部8と、切り欠き部13に挟まれており、電圧検出部23は、接合部9と、切り欠き部14に挟まれている。特に説明しない電圧検出端子18,19および電圧検出部22,23の構成は、電圧検出端子16,17、および電圧検出部20,21と同じである。
本実施形態においても、上記(1)式の関係が成り立つ位置に切り欠き部11,12,13,14を形成した場合において、切り欠き部11,12の長さt1および切り欠き部13,14の長さt2を調整すること、すなわち、切り欠き部11,12,13,14を、長さt1および長さt2を調整して、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することで、シャント抵抗器1のTCRを調整することができる(すなわち、所望のTCRを満たすことができる)。長さt1と長さt2は、同じでもよく異なっていてもよい。幅W1と幅W5は、同じでもよく異なっていてもよい。本実施形態においても、切り欠き部11,12,13,14を形成したことによって狭まった電極6,7の幅W4は、接合部8,9の長さXの1/2以上であることが好ましい。
図6は、シャント抵抗器1のさらに他の実施形態を模式的に示す斜視図であり、図7は図6のシャント抵抗器1の分解斜視図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1および図2を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態のシャント抵抗器1は、絶縁体の基板40と、台座35をさらに備えている。基板40の表面には導体41,42および電圧検出端子46,47が形成されている。図6に示す白抜き矢印はシャント抵抗器1を流れる電流の方向を表している。台座35はその表面に電気接点36,37を有している。
図6および図7に示すように、本実施形態の切り欠き部11は、接合部8に平行に延びる第1の面11aと、第1の面11aに垂直な方向に延びる第2の面11bを有しており、切り欠き部12は、接合部9に平行に延びる第1の面12aと、第1の面12aに垂直な方向に延びる第2の面12bを有している。電極6の外側端面6dと、第1の面11aは、第2の面11bによって接続されており、電極7の外側端面7dと、第1の面12aは、第2の面12bによって接続されている。
電極6は、第1の面11aと接合面6aの間で折り曲げられており、電極7は、第1の面12aと接合面7aの間で折り曲げられている。電極6,7は、抵抗体5に関して対称に折り曲げられている。外側端面6d,7dは、導体41,42にそれぞれ接触している。このような構成により、導体41から電極6、抵抗体5、および電極7を通って導体42に電流が流れる。
第1の面11a,12aは電気接点36,37にそれぞれ接触している。台座35は図示しない複数の導線をさらに備えている。電気接点36は、複数の導線のうちの1つを介して電圧検出端子46に接続されており、電気接点37は、他の導線を介して電圧検出端子47に接続されている。このような構成により、電圧検出端子46,47を介して抵抗体5の両端(両端面5a,5b間)に発生する電圧を測定することができる。例えば、電圧検出端子46,47にアルミワイヤーを接続することにより抵抗体5の両端に発生した電圧を検出する。
本実施形態においても、電流は、切り欠き部11,12を避けて、導体41から導体42に流れる。したがって、図1および図2を参照して説明した実施形態と同様に、本実施形態においても、電極6,7の幅方向における切り欠き部11,12の長さt1を調整すること、すなわち、切り欠き部11,12を、長さt1を調整して、上記(1)式の関係が成り立つ位置に形成することで、シャント抵抗器1の抵抗温度係数(TCR)を調整することができる(すなわち所望のTCRを満たすことができる)。本実施形態においても、切り欠き部11(切り欠き部12)を形成したことによって狭まった電極6(電極7)の幅W4は、接合部8,9の長さXの1/2以上であることが好ましい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 シャント抵抗器
6,7 電極
6a,7a 内側端面(接合面)
6b,7b 側面
6c,7c 側面
6d,7d 外側端面
8,9 接合部
11,12,13,14 切り欠き部
11a,12a 第1の面
11b,12b 第2の面
16,17,18,19 電圧検出端子
20,21,22,23 電圧検出部
35 台座
36,37 電気接点
40 基板
41,42 導体
46,47 電圧検出端子

Claims (2)

  1. 板状の抵抗体と、前記抵抗体の両端面に接続された電極を有するシャント抵抗器であって、
    前記電極は、前記抵抗体と前記電極との接合部にそれぞれ平行に延びる切り欠き部を有しており、
    前記接合部と、前記切り欠き部に挟まれた電圧検出部に電圧検出端子が設けられ、
    前記電圧検出端子は、前記切り欠き部から離間して配置され、
    前記切り欠き部のそれぞれは、前記接合部から前記切り欠き部までの距離をYとし、前記電極の幅方向における前記接合部の長さをXとしたとき、Y≦0.80X-1.36の関係が成り立つ位置にある、シャント抵抗器。
  2. 前記切り欠き部が形成されている位置における前記電極の幅は、前記電極の幅方向における前記接合部の長さの1/2以上である、請求項1に記載のシャント抵抗器。
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