JP6594631B2 - 抵抗器及びその製造方法 - Google Patents

抵抗器及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6594631B2
JP6594631B2 JP2015030023A JP2015030023A JP6594631B2 JP 6594631 B2 JP6594631 B2 JP 6594631B2 JP 2015030023 A JP2015030023 A JP 2015030023A JP 2015030023 A JP2015030023 A JP 2015030023A JP 6594631 B2 JP6594631 B2 JP 6594631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
terminals
current
protruding
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015030023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016152365A (ja
Inventor
里志 知久
孝典 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koa Corp
Original Assignee
Koa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koa Corp filed Critical Koa Corp
Priority to JP2015030023A priority Critical patent/JP6594631B2/ja
Priority to PCT/JP2015/083382 priority patent/WO2016132621A1/ja
Publication of JP2016152365A publication Critical patent/JP2016152365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6594631B2 publication Critical patent/JP6594631B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C1/00Details
    • H01C1/14Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors
    • H01C1/144Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors the terminals or tapping points being welded or soldered
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C13/00Resistors not provided for elsewhere
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C17/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors
    • H01C17/22Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors adapted for trimming
    • H01C17/24Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors adapted for trimming by removing or adding resistive material
    • H01C17/245Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors adapted for trimming by removing or adding resistive material by mechanical means, e.g. sand blasting, cutting, ultrasonic treatment
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C17/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors
    • H01C17/28Apparatus or processes specially adapted for manufacturing resistors adapted for applying terminals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C7/00Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)

Description

本発明は、抵抗器及びその製造方法に関する。
近年、抵抗値が高精度に調整され、温度変化による抵抗値の変動の影響を最小限に留めた電流検出用抵抗器が求められている。
抵抗器において、抵抗温度係数(以下、「TCR」とも称する。)を調整する構造として以下の文献がある。
特許文献1によれば、板状の抵抗体と、該抵抗体の両端部に板状の電極を接合した金属板抵抗器であって、電極と該電極を接合した抵抗体の部分とからなる電極部分にスリットを備え、スリットにより電極部分が四端子構造とされる。スリットを設けることにより、抵抗器の抵抗温度係数を抵抗体の抵抗温度係数よりも低減することができる。
特開2007−329421号公報
特許文献1に記載の技術は、端子形状によってTCR値を調整するものである。
しかしながら、最近では、より高精度の抵抗値調整とTCR値の微調整が可能となる技術が求められている。
本発明は、より高精度の抵抗値調整が可能な抵抗器を提供することを目的とする。また、高精度の電流検出を可能とするために最適な抵抗温度係数に調整、設計することができる抵抗器及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、抵抗体と、前記抵抗体より高導電性の電流用端子と、前記電流用端子から分路した電圧検出用端子とを備えた抵抗器であって、前記抵抗体には、前記電流用端子の配置方向と略直交する方向に突出した突出部を備える抵抗器が提供される。
前記突出部は、前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間に設けられていることが好ましい。前記突出部には凹みが形成されていても良い。突出部を削ることで抵抗値の調整を行うことができる。
前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間のそれぞれに形成された前記突出部の突出量が異なっていても良い。前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間のそれぞれに形成された前記突出部の突出量は、抵抗器のTCR値がゼロに近づくように選択されていることを特徴とする。
本発明の他の観点によれば、所定の抵抗金属材と、前記抵抗金属材よりも高導電性の電極材とからなり、第1側辺と第2側辺とを備えた長尺の抵抗器素材を準備し、前記第1側辺と前記第2側辺とから前記抵抗器素材に第1の切込み部を形成することで、前記第1の切込み部間の個片化領域を連結する連結部を形成し、次いで、前記電極材による端子間の抵抗体部分に突出した突出部を形成するように前記連結部を切断する抵抗器の製造方法が提供される。
前記連結部を切断する工程は、前記突出部の突出量が異なるように切断することができる。
前記連結部を切断する工程は、前記突出部の突出量を、抵抗器のTCR値がゼロに近づくように選択して切断するようにすると良い。前記突出部を削ることで抵抗値の調整を行う工程を有する。
本発明によれば、高精度の抵抗値調整が可能である。また、抵抗器の抵抗温度係数を調整もしくは設計することができる。
本実施の形態による抵抗器の製造方法の第1例として抵抗器を製造する工程の概要を1図面で示す図であり、T1からT5までに示す図は、異なる工程における平面構造を示している。 図1Aの変形例を示す図である。 図1Aについて、製造工程順に構造を示す図である。 図2Aの変形例を示す図である。 図1A、図2Aに示した工程により製造した本実施の形態における抵抗器の一構成例を示す斜視図である。 図3の変形例を示す図である。 図3、4の変形例を示す図である。 図5の変形例を示す図である。 抵抗値の調整工程の一例を示す図である。 TCRの突出部依存性の原理を示す図である。 TCRの突出部依存性の原理を示す図である。 TCRの両突出部の突出割合依存性を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
以下、本発明の実施の形態による抵抗器の製造方法について、抵抗体と電極との端面同士を突き合せた突き合わせ構造の抵抗器の製造方法を例にして、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、この製造方法は、抵抗体と電極とが表面で接続されている構造に適用することも可能である。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態による抵抗器の製造方法について説明する。
図1Aは、本実施の形態による抵抗器の製造方法の第1例として抵抗器を製造する工程の概要を1図面で示す図である。T1からT5までに示す図は、異なる工程における平面構造を示している。一方、図2Aは、構造を製造工程順に示す図である。
長尺の抵抗器素材、例えば板状(帯状)の抵抗器素材1としては、図1A、図2A(a)に示すように、長尺の抵抗材3の両側に同じく長尺の電極用材料が接合された構造を用いることができる。この構造は以下のように製造することができる。
例えば、長尺の平板状等の抵抗材3(幅W)と、抵抗材3よりも高電導度の電極材からなり、抵抗材3と同様の長尺の平板状の第1の電極材5(幅W)、第2の電極材7(幅W、但し、第1の電極材5と同じ幅でなくても良い。)を準備する。そして、抵抗材3の両端面と第1の電極材5、第2の電極材7の端面とが接触し接合部を形成するように配置し、例えば電子ビームやレーザービームなどで両方の接合部を溶接して1枚の平板とする。接合位置により、抵抗値や形状に関する種々の調整を行うことも可能である(図1AのT1、図2A(a)参照)。この抵抗器素材1を長尺方向(第1の方向)と垂直な方向(第2の方向)に個片化(分割)できるようにすることで、突合せ構造の抵抗器を形成することができる。
抵抗材3には、例えば、抵抗器素材1を送るための送り孔(パイロット孔)11が、個片化領域ごとに形成されている。
抵抗材3用の材料としては、Cu、Cu−Ni系、Cu−Mn系などの金属の板材を用いることができる。第1及び第2の電極材5、7用の材料としてはCuなどを用いることができる。
ここで、第1の電極材5側の側辺を第1側辺、第2の電極材7側の側辺を第2側辺と称する。
次いで、図1AのT2、図2A(b)に示すように、抵抗器素材1の第1側辺と第2側辺から第1の方向と垂直な第2の方向に向けて幅Lの第1の切込み部15、15を形成する。ここで、第1の切込み部15、15は、第1の電極材5、第2の電極材7を全て切除し、抵抗材3まで一部入り込んだ状態としている。すなわち、第1の切込み部15、15の長さは、W+α(2α<W)であることが好ましい。第1の切込み部15、15により、電極材5、7及び抵抗材3の一部の幅が、Lにより規定される。
すると、T2で示すように、分割すると抵抗器となる幅Lの個片化領域が形成される。第1の切込み部15、15間には、個片化領域を連結する連結部8が形成されている。ここでは、連結部8内に送り孔11が形成されている例を示している。
この構造では、連結部8により、分割前の抵抗器構造が抵抗材3のみによりつながっているため、後述するように、電極材が残ることによる抵抗器の特性のばらつきを低減することができる。また、個片化(分割)工程T5よりも前に電極領域を画定することができるため、それぞれの抵抗器の端子サイズを一定に保つことができる。また、個片化工程T5より前に電極幅が画定されているため、個片化のためのカット位置により抵抗値を任意に微調整することができる。
尚、連結部8で個片化領域を切断する際に、送り孔11を含まないように(送り孔11を含む領域を切り落とすように)例えば送り孔11の両側の2か所の位置で切断する。T2の平面図に示すように、抵抗材3の両側に電極21a、25aが形成された構造となる。
尚、各図面には第2の切込み部17、17が記載されているが、第2の切込み部17、17については、第2の実施の形態において説明する。
次いで、図1AのT3、図2A(c)及び断面図に示すように、抵抗材3の両側の電極21a、25aをプレス加工などを用いて平面図における下側に折り曲げることで(加工1)、断面図に示すように電極21c、25cを形成する。さらに、図1AのT4、図2A(d)及び断面図に示すように、抵抗材3の両側の電極22d、26dのように、加工1の折り曲げ位置よりもさらに内側の位置で折り曲げる加工2を行うことで、T4の断面図に示すように、端子部を内側に折り曲げた内曲げ構造(Cの字構造)を形成する。
この工程T3、T4によれば、両電極21c、25cの先端領域がフリーになっているため、内曲げ構造などの電極21c、25cの加工が行いやすいという利点がある。
次いで、抵抗器素材1を連結部8の送り孔11の形成されている領域を含まない位置で第2の方向に沿って切断して個片化することで、図1AのT5、図2A(e)に示すように、分割された個々の抵抗器Xを形成することができる。
この際、個片化時の切断の位置を微調整することで、抵抗器Xにおける抵抗値の調整が可能である。
個片化により、抵抗体3xと、その両端の電極22d、26dが端面で接合されている、突合せ構造の抵抗器Xが完成する。抵抗器Xの第1方向の幅はLであり、切断された連結部8側の抵抗体3xには、後述する突出部が残っている。
図3は、図1A、図2Aに示した工程により製造した本実施の形態における抵抗器の一構成例を示す斜視図である。
図3に示すように、本実施の形態による抵抗器Xは、抵抗体3xと電極22d、26dとの端面同志が突合せ構造となっており、端子部を構成する電極22d、26dが、内側に曲げられた内曲げ構造となっている。
電極端子部を構成する電極22d、26dと直交する方向の抵抗体3xの側部には、図1Aにも示すように、抵抗体3xの幅Lよりも大きな幅Lをもつことにより、両側で合計(L−L−a: aは、送り孔11を含む2か所の切断位置間の距離)だけ抵抗体3xの第1の方向に沿った幅が大きくなるように第1の突出部3a、第2の突出部3bが形成されている。この例では、第2の突出部3bの側部に後述する抵抗値調整のためのトリミング工程により形成された凹部3cが残っている。
図3に示す構造を形成するために、第1の切込み部15により、隣の個片化領域間で電極が分離している状態で個片化のための分割処理を行った。このように、第1の切込み部15が抵抗体3xまで入り込むようにしたことで、連結部8に余分な電極材が残らない。従って、電極材が残った場合における電極材の残り具合に起因する抵抗器Xの抵抗値特性のバラツキを低減することができる。
また、工程T5における個片化時のカットの位置(第1の方向)を微調整することで、抵抗値の調整を行うことが可能である。
尚、連結部8の切断による分割を行う前に、加工1(T3)、加工2(T4)で、抵抗体3xの両側の電極(端子)を外側に曲げることで、図4に示すような外曲げ端子構造を有する抵抗器を作ることも可能である。
また、上記の実施の形態では、抵抗器素材1としては、図1A、図2A(a)に示すように、長尺の抵抗用材料の両側に同じく長尺の電極用材料が接合された構造を用いた例を説明したが、抵抗器素材1としては、長尺の抵抗用材料のみを有する構造を用い、後の任意の工程で電極を形成するようにしても良い。
次に、上記の同様の工程であって、端子を折り曲げないで、又は、折り曲げる前に個片化する工程について、図1B及び図2Bを参照しながら説明する。図1B及び図2Bに示す工程では、図1A、図2Aに示す工程T1からT5までのうち、工程T1が工程T11に、工程T2が工程T12に、工程T5が工程T13にそれぞれ対応する。図3、4と同様に、図5の構造においても第1の突出部3a、第2の突出部3bが形成されている。
このような簡単な工程により、図5に示すように、突合せ構造を有し曲げられていない端子部を有する抵抗器を製造することもできる。その後に、端子部の形状を必要に応じて調整するようにしても良い。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による抵抗器の製造方法について、図1A、B、図2A、B等を参照して説明する。
本実施の形態では、前述したように、図1AのT2、図2A(b)、図1BのT12、図2B(b)に示すように、抵抗器素材1の第1側辺と第2側辺から第1の方向と垂直な第2の方向に向けて所定の幅の第2の切込み部17、17を形成する。第2の切込み部17、17は、第1の切込み部15により画定された両端の電極領域を第1の電極端子21a、23aと、第2の電極端子25a、27aと、にそれぞれ分割する。尚、第1の電極端子21a、23aのそれぞれと、第2の電極端子25a、27aのそれぞれは、電極材の抵抗体側の領域で接続されている。すなわち、第2の切込み部17、17の長さ(切込み長さ)は、W−β(β>0)である。第2の切込み部17、17の幅は任意であるが、第1の電極端子21a、23aのそれぞれと、第2の電極端子25a、27aのそれぞれの幅を所望の幅とするように位置と幅を調整すればよい。ここでは、第1の電極端子21a、25aの幅をW12とし、第2の電極端子23a、27aの幅をW11とする。
T3後の工程は、第1の実施の形態と同様である。
尚、図1A、Bに示すように、第1の切込み部15により抵抗材3のみで連結される構造とし、第2の切込み部17によりW11、W12を決めてから、連結部8を構成T13で切断して分割するため、分割のための切断位置に関してより大きなマージンを持たせることができる。
第2の切込み部17、17の形成タイミングは、第1の切込み部15、15の形成タイミングと同じでも良く、その後の個片化処理のまでの工程までであることが好ましい。
個片化(分割)工程T13よりも前に第1の電極端子21a、23aと、第2の電極端子25a、27aと、を画定するため、それぞれの抵抗器において、第1の電極端子21a、23aと、第2の電極端子25a、27aと、の端子サイズ(W11、W12を含む。)を一定に保つことができる。
上記の工程により、図3から図5までに示すように、異なる端子構造を有する突合せ構造の抵抗器を製造することができる。ここで、図1AのT2における第1の電極端子21a、23aと、第2の電極端子25a、27aに対応する第1の電極端子21d、23d(22d)と、第2の電極端子25d、27d(26d)は、それぞれ、電極端子21d、25dは4端子測定における電流用端子に、電極端子23d、27dは4端子測定における電圧用端子として用いることができる。ここでは、図3を例に説明したが、図4、5も同様である。すなわち、図4では、第1の電極端子31d、35dが4端子測定における電流用端子として用いることができ、第2の電極端子33d、37dが4端子測定における電圧用端子として用いることができる。また、図5では、第1の電極端子21a、25aが4端子測定における電流用端子に、第2の電極端子23a、27aが4端子測定における電圧用端子として用いることができる。図1B、図2Bの構造でも同様である。
図3に示すように、本実施の形態による抵抗器Xは、電圧測定用の電圧端子23d、27d、電流測定用の電流端子21d、25dを用いて、4端子測定による電流検出を行うことができるようになっている。
工程T12において、両電極部分がフリーになっているため、4端子構造を形成するための第1の切込み部15、15の加工が行いやすいという利点がある。
また、個片化前に第2の切込み部17、17の加工を行うため、個々の抵抗器Xにおいて、端子(電流用端子や電圧検出用端子)のサイズを一定にすることができるため、4端子測定を行う実装時におけるサイズのばらつきの影響が少ないという利点がある。
第1の切込み部15、15と、第2の切込み部17、17とを同じタイミングで形成すれば、同じ工程で個片化領域の画定と4端子構造の画定とを行うことができる。
後述するように、図4に示す構造においても、電圧測定用の電圧端子33d、37d、電流測定用の電流端子31d、35dにより4端子測定による電流検出を行うことができるようになっている。図5に示す端子を折り曲げない構造においても、電圧測定用の電圧端子23a、27a、電流測定用の電流端子21a、25aにより4端子測定による電流検出を行うことができるようになっている。
図3及び図4を参照しながら、本発明の第1及び第2の実施の形態による製造方法で製造した抵抗器の、より詳細な構造について説明を行う。
図3に示すように、内曲げ端子(C字型端子)構造を有する抵抗器Xは、抵抗体3xにおいて、電圧測定用の電圧端子23d、27dの側面と、電極と抵抗体との突合せ接合部51、52を越えて面一の側面を有する第1の側面領域53、54と、電流測定用の電流端子21d、25dの側面と、電極と抵抗体の突合せ接合部51、52を越えて面一の側面を有する第2の側面領域55、56と、を有している。
図4の構造においても、同様に、抵抗体3xにおいて、電圧測定用の電圧端子33d、37dの側面と、電極と抵抗体との突合せ接合部51、52を越えて面一の側面を有する第1の側面領域53、54と、電流測定用の電流端子31d、35dの側面と、電極と抵抗体の突合せ接合部51、52を越えて面一の側面を有する第2の側面領域55、56と、を有している。
図5の構造においても、同様に、抵抗体3xにおいて、電圧測定用の電圧端子23a、27aの側面と、電極と抵抗体との突合せ接合部51、52を越えて面一の側面を有する第1の側面領域53、54と、電流測定用の電流端子21a、25aの側面と、電極と抵抗体の突合せ接合部51、52を越えて面一の側面を有する第2の側面領域55、56と、を有している。
図5において、第1の突出部3aは電圧測定用の電圧端子23a、27a間に設けられ、第2の突出部3bは電流測定用の電流端子21a、25a間に設けられている。図4、図5も同様である。
尚、これらの第1及び第2の突出部3a、3bの突出量は、図1Aの工程T5、図1Bの工程T13の切断位置により調整することができる。
また、図6に示すように、丸印103aから103dで示した領域において、図5の構成と異なり、突出部3a、3bの少なくともいずれか一方において、抵抗体に加えて電極の一部も残すことで突出部の一部とするようにしても良い。このようにすると、実質的な抵抗体の幅を大きくすることで抵抗器の抵抗値を調整することができる。
以下、突出部を設けることによる利点について、説明する。
図3から図5までに示すように、本発明の実施の形態による抵抗器Xは、抵抗体3xの側面に、第1の突出部3a、第2の突出部3b(ここでは、凹部3cにより2つに分かれている)を有している。第1の突出部3aは、第2の方向に側面63を有している。第2の突出部3bは、第2の方向に側面65、66を有している。
第1の突出部3a、第2の突出部3bは形状としての特徴を有しており、例えばそれぞれの角部の位置までは、位置的な目印として利用することができる。第1の突出部3a、第2の突出部3bの角部分の位置を基準とすれば、抵抗体Aの位置を正確に識別することができる。個々の抵抗器Xの抵抗値調整の際には、これらの突出部に当節することで位置を検出する位置検出機構などを用いて、抵抗器の位置を機械的に自動検出し、この検出位置を基準として抵抗値調整を行うことが可能である。
また、第1の突出部3a、第2の突出部3bの形成されている領域や側面63、65、66、角部の位置を目視や画像解析などにより検出し、この位置を基準として、電流端子側、電圧端子側のいずれか一方、あるいは両方の抵抗体において、抵抗値調整のためのトリミング処理を行うことが簡単にできる。図3〜図5では、第2の突出部3bの一部を削ることで凹部3cを形成して抵抗値を調整する例を示している。このような凹部を第1の突出部3aに形成してもよく、第1の突出部3aと第2の突出部3bの双方に形成してもよい。尚、抵抗値の調整方法は、プレス、エンドミル、グラインダ、砥石などの周知の方法を用いて抵抗体を削ることによって行うことができる。
例えば、図5に対応する図7に示す構造において、抵抗値調整のためのトリミング手段101を用いて抵抗値を調整する際に、上記のように突出部を基準にすることで、抵抗体のトリミングの位置ずれによる抵抗値調整不良を防止し、また、位置ずれにより端子部分21a、23a、25a、27aを傷つけてしまう等の不具合を防止することが可能である。
また、抵抗器Xの小型化あるいは低抵抗値化のため、抵抗体3xの幅(端子間距離)を短くする必要がある場合(例えば2mm程度など)において、突出部を目印にすることが特に有用である。
第1の突出部3a、第2の突出部3bは、それぞれ、電圧検出用端子間、電流端子間の実質的な抵抗体部分(端子間、特に電流端子間の最短距離)からは外側にはずれた箇所となる。このため、例えば第2の突出部3bを図7に示すように内側にある程度(電極幅よりも抵抗体幅が狭くならない程度)の凹部3cが形成されるように加工しても、電流経路に大きな影響を与えない。したがって、抵抗値の微調整が可能となる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態においては、第1の突出部3a、第2の突出部3bを利用したTCR値の調整技術について説明する。
以下に、突出量がTCR特性に与える影響についてのシミュレーションによる理論計算を行った結果を示す。
ここでは、図5に示す抵抗器の構造に基づく図8の構造において、第1側辺と第2側辺のそれぞれの第1の突出部3a、第2の突出部3bの突出量が、TCRに与える影響について考察する。
ここで、電流端子間に設けられた電流端子21a側の第2の突出部3bの突出量をBとし、電圧端子間に設けられた電圧端子23a側の第1の突出部3aの突出量をAとする。そして、突出量A+突出量B=1とする。すなわち、TCR値の、突出量Aと突出量Bとの割合依存性を求めた。
尚、抵抗器の抵抗温度係数は、以下のようにして定義される。
TCR=(R125℃−R25℃)/R25℃×1/(T125℃−T25℃)×10
図8は、突出量Aと突出量Bとの割合が、1:1の場合(A=B)の電流Iの分布を模式的に示した図であり、図9は、突出量Aと突出量Bとの割合が、1:3の場合の電流Iの分布を模式的に示した図である。
図8の例に比べて、図9の例の場合には、電圧端子23a間の抵抗体が第1の突出部3aの突出量が減少した分だけ少なくなっている。従って、電圧端子23a部分の抵抗体に流れる電流が減少し、Cu電極のTCRの寄与が相対的に大きくなり、抵抗器全体としてTCRが図8の場合よりも高くなることが推測される。
図10は、TCRの突出量比率依存性を計算により求めた結果を示す図である。
図10に示すように、図8の例1を基準値として、突出量A、Bの比率バランスによって、TCR値は、プラスまたはマイナス方向に変動することがわかる。突出量A比率が大きくなると(突出量B比率が小さくなると)、TCRは低くなる負の相関関係を有する。従って、上記の推測は妥当であるといえる。図9の例2では、TCRが高くなっている。
このように、抵抗器の設計時において、この突出量バランスを考慮することによって、TCR特性を調整することが可能である。
また、電圧検出用端子間および電流用端子間のそれぞれに形成された第1の突出部3a、第2の突出部3bの突出量を、抵抗器のTCR値がゼロに近づくように選択することで、抵抗器の抵抗温度係数を低減することが可能である。この調整により、突出量AとBとが異なる構造とする場合がある。また、抵抗体の突出部(第1の突出部3a、第2の突出部3b)を削ることで抵抗値を調整する場合は、この抵抗値調整によって補正されるTCR値を加味して突出量A,Bを予め設計しておくとよい。
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
本発明は、抵抗器の製造方法として利用可能である。
X…抵抗器、1…抵抗器素材、3…抵抗材、3a…第1の突出部、3b…第2の突出部、3c…凹部、3x…抵抗体、5…第1の電極材、7…第2の電極材、8…連結部、11…送り孔(パイロット孔)、15…第1の切込み部、17…第2の切込み部、23d、27d…電圧測定用の電圧端子、21d、25d…電流測定用の電流端子。

Claims (9)

  1. 抵抗体と、
    前記抵抗体より高導電性の電流用端子と、前記電流用端子から分路した電圧検出用端子とを備えた抵抗器であって、
    前記抵抗体には、前記電流用端子の配置方向と略直交する方向に前記電流用端子の幅よりも突出した第1および第2の突出部を備え、
    前記第1および第2の突出部のうちいずれか一方に、凹部を有することを特徴とする抵抗器。
  2. 前記突出部は、
    前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間に設けられている請求項1に記載の抵抗器。
  3. 前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間のそれぞれに形成された前記突出部の突出量が異なっていることを特徴とする請求項2に記載の抵抗器。
  4. 前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間のそれぞれに形成された前記突出部の突出量は、抵抗器のTCR値がゼロに近づくように選択されていることを特徴とする請求項2に記載の抵抗器。
  5. 抵抗体と、
    前記抵抗体より高導電性の電流用端子と、前記電流用端子から分路した電圧検出用端子とを備えた抵抗器であって、
    前記抵抗体には、前記電流用端子の配置方向と略直交する方向に突出した突出部を備え、
    前記突出部は、前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間に設けられ、
    前記電流用端子間および前記電圧検出用端子間のそれぞれに形成された前記突出部の突出量は、抵抗器のTCR値がゼロに近づくように選択されていることを特徴とする抵抗器。
  6. 所定の抵抗金属材と、前記抵抗金属材よりも高導電性の電極材とからなり、第1側辺と第2側辺とを備えた長尺の抵抗器素材を準備し、
    前記第1側辺と前記第2側辺とから前記抵抗器素材に第1の切込み部を形成することで、前記第1の切込み部間の個片化領域を連結する連結部を形成し、
    次いで、前記電極材による端子間の抵抗体部分に突出した突出部を形成するように前記連結部を切断する抵抗器の製造方法。
  7. 前記連結部を切断する工程は、
    前記突出部の突出量が異なるように切断することを特徴とする請求項6に記載の抵抗器の製造方法。
  8. 前記連結部を切断する工程は、
    前記突出部の突出量を、抵抗器のTCR値がゼロに近づくように選択して切断する請求項6に記載の抵抗器の製造方法。
  9. 前記突出部を削ることで抵抗値の調整を行う工程を有する請求項6から8までのいずれか1項に記載の抵抗器の製造方法。
JP2015030023A 2015-02-18 2015-02-18 抵抗器及びその製造方法 Active JP6594631B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015030023A JP6594631B2 (ja) 2015-02-18 2015-02-18 抵抗器及びその製造方法
PCT/JP2015/083382 WO2016132621A1 (ja) 2015-02-18 2015-11-27 抵抗器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015030023A JP6594631B2 (ja) 2015-02-18 2015-02-18 抵抗器及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016152365A JP2016152365A (ja) 2016-08-22
JP6594631B2 true JP6594631B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=56692137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015030023A Active JP6594631B2 (ja) 2015-02-18 2015-02-18 抵抗器及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6594631B2 (ja)
WO (1) WO2016132621A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019165057A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 サンコール株式会社 シャント抵抗器及びその製造方法
JP2019169578A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 抵抗器およびその製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10223401A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 抵抗器およびその製造方法
JP2002048821A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Koa Corp 電流検出用抵抗器
JP2002203701A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Seiden Techno Co Ltd 抵抗器
JP2003031401A (ja) * 2001-07-12 2003-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 抵抗器およびその製造方法
JP5349758B2 (ja) * 2007-01-25 2013-11-20 パナソニック株式会社 金属板抵抗器
JP5445193B2 (ja) * 2010-02-09 2014-03-19 パナソニック株式会社 抵抗器、抵抗器の実装方法、抵抗器の測定方法
JP2012099744A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Shintekku:Kk 金属板低抵抗チップ抵抗器およびその製造方法
JP6528369B2 (ja) * 2014-07-24 2019-06-12 株式会社デンソー シャント抵抗器およびその実装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016152365A (ja) 2016-08-22
WO2016132621A1 (ja) 2016-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6795879B2 (ja) 抵抗器及びその製造方法
JP5545784B2 (ja) 抵抗の温度係数(tcr)補償機能/作用を備えた抵抗器
JP6650409B2 (ja) 電流検出用抵抗器
JP6822947B2 (ja) 角形チップ抵抗器及びその製造法
JP6371187B2 (ja) 抵抗体のトリミング方法
JP2013157596A (ja) チップ抵抗器、およびチップ抵抗器の製造方法
US11187724B2 (en) Current measuring device and current sensing resistor
US11488750B2 (en) Shunt resistor
JP6594631B2 (ja) 抵抗器及びその製造方法
US9934893B2 (en) Shunt resistor and method for manufacturing same
JP6479361B2 (ja) チップ抵抗器
JP6486705B2 (ja) 抵抗器及びその製造方法
CN107765092A (zh) 探测单元
WO2012039020A1 (ja) 金属板低抵抗チップ抵抗器の製造方法
JP2023094634A (ja) 回路基板及びその製造方法
JP2019080075A (ja) シャント抵抗器
JP2004014697A (ja) 抵抗体およびそのトリミング方法
JP2017147404A (ja) 金属板抵抗器の製造方法
TW201635315A (zh) 金屬板型電阻及其電阻値修改方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6594631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250