JP2002203701A - 抵抗器 - Google Patents

抵抗器

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JP2002203701A
JP2002203701A JP2000401544A JP2000401544A JP2002203701A JP 2002203701 A JP2002203701 A JP 2002203701A JP 2000401544 A JP2000401544 A JP 2000401544A JP 2000401544 A JP2000401544 A JP 2000401544A JP 2002203701 A JP2002203701 A JP 2002203701A
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resistance
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Mayumi Matsumoto
真弓 松本
Yuzo Saito
祐蔵 斎藤
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SEIDEN TECHNO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強度をそれほど低下させることなく、所望の抵
抗値を得ることができ、熱の流れをスムーズにして、抵
抗によって発生するジュール熱をプリント基板等の回路
に逃がすとともに、抵抗器とプリント基板等との間の通
風を良好にして、温度上昇を低減することができるよう
にする。 【解決手段】帯状の梁部34と、該梁部34の両端に一
体的に形成された脚部35と、該脚部35の梁部34と
反対側の端に一体的に形成された取付用の端子部36と
を有する電気抵抗用合金から成り、前記脚部35は、前
記端子部36の形成された側の端を結ぶ平面に対して起
立しているとともに、周縁が閉じた開口32が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーモジュール内の回路素子の
制御、二次電池の残量表示、パワーステアリングの電気
制御等において回路に流れる電流を検出するために、プ
リント基板等の上に形成された回路に取り付ける抵抗器
が使用されている。
【0003】図2は従来の電流検出用の抵抗器の斜視図
である。
【0004】図に示されるように、電気抵抗用合金板、
例えば、マンガニン合金、銅ニッケル合金、ニッケルク
ロム合金等の金属材料を、金型を使用してほぼ「コ」字
形に曲げ、その両端を「L」字形に折り曲げた抵抗脚部
11a、11bを図示されないプリント基板の導体パタ
ーンにリフローはんだ付け法などによって取り付けるよ
うになっている(特開平7−122401号公報参
照)。
【0005】図3は従来の抵抗器をプリント基板にはん
だ付けした実装状態の断面図である。
【0006】図において、11は電気抵抗用合金板を使
用して形成され、抵抗脚部11a、11bが形成された
抵抗素子、12はプリント基板、13a、13bは該プ
リント基板12に形成された導体パターン、14a、1
4bは該導体パターン13a、13bと抵抗素子11と
を接続するはんだである。
【0007】図2及び3に示される従来例において、抵
抗脚部11a、11b間にバッテリ電源などによって電
流Iがt秒間流入されると、抵抗素子11は次の式 P=I×I×R×t から成るジュール熱によって発熱する。ここで、Rは前
記抵抗脚部11a、11b間の抵抗値である。
【0008】そして、このジュールの法則によって発生
した熱量は、抵抗素子11の表面から空気中へ、また、
抵抗脚部11a、11bからはんだ14a、14b及び
導体パターン13a、13bを介してプリント基板12
へ放熱される。
【0009】なお、抵抗器としては、図2及び図3に示
されるものの他にも、種々のものが知られている。
【0010】図4は従来の他の抵抗器の斜視図である。
【0011】図に示されるように、前述されたような電
気抵抗用合金板を、金型を使用して逆「U」字形に曲
げ、その両端に抵抗脚部21a、21bを形成し、該抵
抗脚部21a、21bを図示されないプリント基板に形
成したスルーホールに挿入し、はんだによってプリント
基板の配線パターンに接続するようになっている(特開
平9−293601号公報参照)。
【0012】そして、前記従来の抵抗器においては、幅
が広い電気抵抗用合金板を金型によって切断し、プレス
曲げ加工することによって所定の幅と長さとを有するほ
ぼ「コ」字形や逆「U」字形の形状に成形するようにな
っている。ここで、抵抗値Rは電気抵抗用合金板の材質
による体積抵抗率ρ、厚さt、成形することによって得
られた幅W、及び長さLによって、次の式(1) R=ρ×L/(t×W) ……(1) に基づいて決定される。
【0013】次に、前述されたような金型を用いた成形
によって得られた金属抵抗体の抵抗値について説明す
る。
【0014】図5は従来の抵抗器の具体的な寸法の例を
示す図である。
【0015】図に示されるような金属抵抗体の形状にお
いて、体積抵抗率ρが49[μΩcm]の銅ニッケル合
金を使用した場合、金属抵抗体の高さが3〔mm〕であ
り、ほぼ「コ」字形の上部の長さが8〔mm〕、すなわ
ち、抵抗脚部11aの立ち上がり部から他方の抵抗脚部
11bの立ち上がり部までの合計の長さLが14〔m
m〕であり、厚さtが0.3〔mm〕であり、幅Wが6
〔mm〕である場合、前記式(1)によって約3.8
〔mΩ〕の抵抗値Rを有することになる。
【0016】ここで、もう少し高い抵抗値R、例えば、
5〔mΩ〕の抵抗値Rにしたい場合は、前記式(1)に
よって抵抗脚部11aの立ち上がり部から他方の抵抗脚
部11bの立ち上がり部までの合計の長さLを18.4
〔mm〕にすることによって所望の抵抗値Rを得ること
ができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の抵抗器においては、寸法を変更することによって所
望の抵抗値Rを得るようにしているので、抵抗器を取り
付ける場所によっては、所望の抵抗値Rを得ることがで
きない場合がある。
【0018】一般に、金属抵抗体の所望の大きさは、取
り付けられるプリント基板12の導体パターン13a、
13bの寸法、実装密度、高さ制限等によって一定の制
限が課せられる。
【0019】例えば、前記従来の抵抗器の場合、導体パ
ターン13a、13bの取付け寸法が一定の場合、1
8.4〔mm〕の長さを有する金属抵抗体を製作しよう
とすると、ほぼ「コ」字形の上部の長さを8〔mm〕よ
り長くすることができないので、高さを5.2〔mm〕
にすることによって、抵抗脚部11aの立ち上がり部か
ら他方の抵抗脚部11bの立ち上がり部までの合計の長
さLが18.4〔mm〕になり、抵抗器の高さが2.2
〔mm〕高くなる。
【0020】そのため、高さ制限がある場合には、金属
抵抗体の長さLをある値以上長くすることはできないの
で、金属抵抗体の幅Wを狭くしたり、厚さtを薄くした
りすることによって、所望の抵抗値Rを得る手段が採用
されている。
【0021】また、金属抵抗体の一部分において両側又
は片側から切り込みを入れて、該部分の電流路の幅を狭
くすることによって、所望の抵抗値Rを得る手段も採用
されている(特開平7−122401号公報、特開平7
−122407号公報参照)。
【0022】しかし、金属抵抗体の幅Wを狭くしたり、
厚さtを薄くしたりすると、金属抵抗体の全体の表面積
は減小し、また、断面積も減小するので、形状変更前と
同じ電力を加えた場合、金属抵抗体の温度上昇が大きく
なり、材料の最高使用温度を超え、金属抵抗体の特性が
著しく劣化したり、金属抵抗体の温度上昇の影響を受け
てプリント基板12が焼損したり、プリント基板12上
の他の部品に悪影響を与えたりしてしまう。また、金属
抵抗体の一部分に切り込みを入れると、該部分の強度が
低下するので、外力などの物理的負荷がかかった場合に
破損してしまう。さらに、金属抵抗体を伝わる熱の流れ
も阻害されるので、金属抵抗体の温度上昇が大きくなっ
てしまう。
【0023】本発明は、前記従来の抵抗器の問題点を解
決して、全体の形状を大きくすることなく、かつ、強度
をそれほど低下させることなく、所望の抵抗値を得るこ
とができ、しかも、金属抵抗体を伝わる熱の流れをスム
ーズにして、抵抗によって発生するジュール熱をプリン
ト基板等の回路に逃がすとともに、抵抗器とプリント基
板等との間の通風を良好にして、温度上昇を低減するこ
とができる抵抗器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の抵
抗器においては、帯状の梁部と、該梁部の両端に一体的
に形成された脚部と、該脚部の梁部と反対側の端に一体
的に形成された取付用の端子部とを有する電気抵抗用合
金から成り、前記脚部は、前記端子部の形成された側の
端を結ぶ平面に対して起立しているとともに、周縁が閉
じた開口の少なくとも一部が形成されている。
【0025】本発明の他の抵抗器においては、さらに、
前記端子部は、形成された切り込みによって、複数に分
割されている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の第1の実施の形態における
抵抗器の斜視図である。
【0028】図に示されるように、抵抗器31は、帯状
の梁部34と、該梁部34の両端に一体的に形成された
脚部35と、該脚部35の梁部34と反対側の端に一体
的に形成された取付用の端子部36とを有する。なお、
本実施の形態における抵抗器31は、一般に四端子形抵
抗器と呼ばれるタイプのものであって、端子部36が、
切り込み33によって、検出用端子部36aと通電用端
子部36bとに分割されている。
【0029】前記抵抗器31は、パワーモジュール内の
回路素子の制御、二次電池の残量表示、パワーステアリ
ングの電気制御等において回路に流れる電流を検出する
ために、プリント基板等の上に形成された回路に取り付
けられて使用される。
【0030】そして、前記抵抗器31は、電気抵抗用合
金、例えば、マンガニン合金、銅ニッケル合金、ニッケ
ルクロム合金等の金属材料から成り、電気抵抗用合金の
板材を金型等を使用してほぼ「コ」字形に曲げて形成さ
れ、両方の端子部36を図示されないプリント基板の導
体パターンにリフローはんだ付け法などによって取り付
けるようになっている。ここで、前記抵抗器31の寸法
は従来例として図5に示される抵抗器11と同等であ
り、脚部35の高さが3〔mm〕であり、梁部34の長
さが8〔mm〕、すなわち、一方の脚部35の立ち上が
り部から他方の脚部35の立ち上がり部までの合計の長
さLが14〔mm〕であり、厚さtが0.3〔mm〕で
あり、幅が6〔mm〕である。また、前記電気抵抗用合
金が、例えば銅ニッケル合金である場合、体積抵抗率ρ
は49[μΩcm]程度である。
【0031】また、前記梁部34と脚部35とに跨るよ
うに、周縁が閉じた開口32が形成される。該開口32
は、熱抵抗を少なくするために、脚部35において端子
部36に近接した位置に形成されることが望ましいが、
その一部が梁部34に位置するように形成されてもよ
い。ここで、開口32の幅は、金属抵抗体のすべての幅
が6〔mm〕であるのに対して3〔mm〕にする。ま
た、開口32の長手方向(電流の流れる方向)の長さを
3〔mm〕にする。なお、開口32は両方の脚部35に
同様に形成されている。
【0032】前記開口32は、電気抵抗用合金の板材を
金型等を使用してほぼ「コ」字形に曲げて抵抗器31を
形成する際に、前記金型等に開口を形成するための金型
部材を追加することによって形成してもよいし、前記板
材にエッチング、レーザー加工、ワイヤーカット等の処
理を施すことによって形成してもよい。
【0033】そして、抵抗器31のすべての抵抗値は、
開口32が形成されない場合は、従来例において説明し
た式(1)から算出される。すなわち、抵抗値Rは電気
抵抗用合金板の材質による体積抵抗率ρ、厚さt、成形
することによって得られた幅W、及び長さLによって、 R=ρ×L/(t×W) ……(1) に基づいて決定される。そして、前述した寸法から、抵
抗器31のすべての抵抗値は、開口32が形成されない
場合、約3.8〔mΩ〕である。
【0034】しかし、開口32が形成された場合、前記
抵抗器31のすべての抵抗値は約5.5〔mΩ〕にな
り、約1.4倍に抵抗値が増加する。これは、開口32
の両端の幅の1.5〔mm〕の部分の抵抗値が前記式
(1)によって約3.3〔mΩ〕になり、開口32を形
成しない部分の抵抗値が約2.2〔mΩ〕になり、抵抗
の直列接続の原理によって加算されるからである。
【0035】ここで、前記抵抗器31を実際に使用する
場合は、従来例として図3に示された実装状態のよう
に、はんだ14a、14bを介して導体パターン13
a、13bを有する絶縁性のプリント基板12に実装さ
れる。
【0036】本実施の形態において、検出用端子部36
aは電流検出装置に導通する導体パターンに接続され電
圧降下検出信号の取出用端子として機能する。一方、通
電用端子部36bは測定対象電流の通電経路である導体
パターンに接続される。そして、抵抗器31の抵抗値と
抵抗器31における電圧降下の値とに基づいて、抵抗器
31を含む通電経路を流れる電流値を測定することがで
きる(特開平8−115802号公報参照)。
【0037】そして、前記抵抗器31に電流が流れる
と、抵抗器31はジュール熱が発生し、表面の温度が上
昇する。ここで、温度の上昇は金属板の断面積または表
面積が大きい箇所ほど低く、小さい箇所ほど高い。この
ため、開口32を有する抵抗器31の表面温度の上昇
は、断面積または表面積が小さい部分である開口32の
両側の導通部分において高くなる。すなわち、開口32
の両側の導通部分が抵抗器31の主たる発熱部分とな
る。
【0038】しかし、本実施の形態において、開口32
は、抵抗器31のヒートシンクとして機能するプリント
基板に近接した部分である脚部35に形成されているの
で、開口32の両側の導通部分で発生した熱がスムーズ
に導体パターンに流れ、温度があまり上昇しない。
【0039】このように、本実施の形態においては、抵
抗器31の脚部35に開口32が形成されているので、
開口32の両側の導通部分で発生した熱がスムーズにプ
リント基板に流れ、温度があまり上昇しない。
【0040】ここで、金属抵抗体の一部分において両側
又は片側から切り込みを入れて電流路の幅を狭くした従
来の抵抗器の場合、主たる発熱部分である幅の狭い導通
路が1本であるため、発生した熱が拡散し難く、熱の流
れがスムーズでないのに対して、本実施の形態の抵抗器
31における幅の狭い導通路は開口32の両側に分散さ
れて位置するため、発生した熱が拡散しやすく、熱の流
れがスムーズである。また、帯状の梁部34とプリント
基板の間への通風の妨げとなりがちな脚部35に開口3
2が形成されているので、前記梁部34とプリント基板
の間の通風がスムーズとなり、前記梁部34とプリント
基板からの放熱が促進される。
【0041】なお、本実施の形態における抵抗器31
は、四端子形抵抗器と呼ばれるタイプのものであって、
端子部36が、切り込み33によって、検出用端子部3
6aと通電用端子部36bとに分割されているので、開
口32の両側の導通部分で発生した熱がスムーズに検出
用端子部36aと通電用端子部36bとに流れ、温度が
ほとんど上昇しない。
【0042】さらに、脚部は抵抗器の中でも物理的負荷
のかかる場所であり、従来の抵抗器のように脚部に両側
又は片側から切り込みを入れた場合には、幅の狭い部分
に物理的負荷が集中して強度が低下するだけでなく、切
り込みの端部に応力集中が起きるので、物理的に破損し
やすくなる。これに対して、本実施の形態の抵抗器31
においては、周縁が閉じた開口32が形成されているの
で、幅の狭い部分が両側に位置しており物理的負荷が集
中しないので強度が低下することなく、また、開口32
の周縁が閉じているので応力に関する断面係数が高く、
かつ、応力集中も起きることがない。したがって、本実
施の形態の抵抗器31においては、物理的負荷のかかる
場所である脚部の強度が低下することがない。
【0043】なお、プリント基板の材質をアルミナ磁器
や窒化アルミ磁器または銅基板やアルミニウム基板など
の熱導電率の高いものにした場合、さらに効率よく放熱
される。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じものにつ
いては、その説明を省略する。
【0045】図6は本発明の第2の実施の形態における
抵抗器の斜視図である。
【0046】図に示されるように、抵抗器41は、帯状
の梁部44と、該梁部44の両端に一体的に形成された
脚部45と、該脚部45の梁部44と反対側の端に一体
的に形成された取付用の端子部46とを有する。また、
前記梁部44と脚部45とに跨るように、周縁が閉じた
開口42が形成される。なお、開口42は両方の脚部4
5に同様に形成されている。
【0047】本実施の形態の抵抗器41においては、梁
部44に複数の切り込み47が形成され、また、前記開
口42の両側にそれぞれ切り込み43が形成される。そ
の他の構成については、前記第1の実施の形態と同様で
ある。
【0048】このように、本実施の形態においては、抵
抗器41の脚部45に開口42が形成され、かつ、前記
開口42の両側にそれぞれ切り込み43が形成されてい
るので、導通路の幅を極力狭くすることができるので、
幅の狭い導通路の抵抗値が高くなり、より高い抵抗値の
抵抗器41を得ることができる。
【0049】さらに、梁部44に複数の切り込み47を
形成して、幅の狭い導通路の数を多くすることによっ
て、所望の抵抗値を有する抵抗器41を得ることができ
る。
【0050】また、本実施の形態における抵抗器41の
取付用の端子部46を、前記第1の実施の形態の抵抗器
31の取付用の端子部36のように、切り込みによって
複数に分割して、四端子形の形状にすることもできる。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ
ものについては、その説明を省略する。
【0052】図7は本発明の第3の実施の形態における
抵抗器の斜視図である。
【0053】図7(a)は逆「U」字形に形成された抵
抗器の脚部における取付用の端子部56に近接した部分
に開口部52を形成した抵抗器51を、図7(b)は開
口部62を形成した脚部65の下端を取付用の端子部6
6に向かって幅が広くなるようにし、放熱性を高くした
抵抗器61を、図7(c)は脚部75に開口72を形成
し、かつ、梁部74を「M」字形に折り曲げることによ
って梁部74の長さを長くすることによって、抵抗値を
高くした抵抗器71を示している。
【0054】また、図7の(a)〜(c)に示される抵
抗器51、61、71の取付用の端子部を、前記第1の
実施の形態の抵抗器31の取付用の端子部36のよう
に、切り込みによって複数に分割して、四端子形の形状
にすることもできる。
【0055】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、抵抗器においては、帯状の梁部と、該梁部の両端
に一体的に形成された脚部と、該脚部の梁部と反対側の
端に一体的に形成された取付用の端子部とを有する電気
抵抗用合金から成り、前記脚部は、前記端子部の形成さ
れた側の端を結ぶ平面に対して起立しているとともに、
周縁が閉じた開口の少なくとも一部が形成されている。
【0057】この場合、開口の両側の導通部分で発生し
た熱がスムーズに導体パターンに流れ、温度がほとんど
上昇しない。すなわち、金属抵抗体の一部分において両
側又は片側から切り込みを入れて電流路の幅を狭くした
従来の抵抗器の場合、主たる発熱部分である幅の狭い導
通路が1本であるため、発生した熱が拡散し難くく、熱
の流れがスムーズでないのに対して、本発明の抵抗器に
おける幅の狭い導通路は開口の両側に分散されて位置す
るため、発生した熱が拡散しやすく、熱の流れがスムー
ズである。また、帯状の梁部とプリント基板の間への通
風の妨げとなりがちな脚部に開口が形成されているの
で、前記梁部とプリント基板の間の通風がスムーズとな
り、前記梁部とプリント基板からの放熱が促進される。
【0058】さらに、脚部は抵抗器の中でも物理的負荷
のかかる場所であり、従来の抵抗器のように脚部に両側
又は片側から切り込みを入れた場合には、幅の狭い部分
に負荷が集中して強度が低下するだけでなく、切り込み
の端部に応力集中が起きるので、物理的に破損しやすく
なる。これに対して、本発明の抵抗器においては、周縁
が閉じた開口が形成されているので、幅の狭い部分が両
側に位置しており物理的負荷が集中しないので強度が低
下することなく、また、開口の周縁が閉じているので応
力に関する断面係数が高く、かつ、応力集中も起きるこ
とがない。したがって、本発明の抵抗器においては、物
理的負荷のかかる場所である脚部の強度が低下すること
がない。
【0059】他の抵抗器においては、さらに、前記端子
部は、形成された切り込みによって、複数に分割されて
いる。
【0060】この場合、端子部が、切り込みによって、
複数の端子部に分割されているので、開口の両端の導通
部分で発生した熱がスムーズにそれぞれの端子部に流
れ、温度がほとんど上昇しない。
【0061】以上説明した様に、抵抗体の発熱をプリン
ト基板に効率よく放熱することによって温度上昇の低減
が図れ、形状を大きくすることをせずに所望の抵抗値が
得られ、従来の抵抗器と比べて形状の小型化が図れる電
気抵抗用合金でできた電流検出用抵抗器を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における抵抗器の斜
視図である。
【図2】従来の電流検出用の抵抗器の斜視図である。
【図3】従来の抵抗器をプリント基板にはんだ付けした
実装状態の断面図である。
【図4】従来の他の抵抗器の斜視図である。
【図5】従来の抵抗器の具体的な寸法の例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態における抵抗器の斜
視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における抵抗器の斜
視図である。
【符号の説明】
11、21、31、41、51、61、71 抵抗器 34、44、74 梁部 35、45、65、75 脚部 36、46、56、66 端子部 33、43、47 切り込み 32、42、62、72 開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)帯状の梁部と、該梁部の両端に一
    体的に形成された脚部と、該脚部の梁部と反対側の端に
    一体的に形成された取付用の端子部とを有する電気抵抗
    用合金から成る抵抗器において、(b)前記脚部は、前
    記端子部の形成された側の端を結ぶ平面に対して起立し
    ているとともに、周縁が閉じた開口の少なくとも一部が
    形成されていることを特徴とする抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記端子部は、形成された切り込みによ
    って、複数に分割されている請求項1に記載の抵抗器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007078599A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Hitachi Ltd 電流検出用抵抗器及び制御装置
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