JP2019165057A - シャント抵抗器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流が流れても、正確な電流値を計測することができるシャント抵抗器の製造方法を提供する。【解決手段】二つの母材11で抵抗体10を挟んだ際、該二つの母材11の長手方向に沿う両側面(一側面11a、他側面11b)より突出した第1の突出部10a、第2の突出部10bが設けられるように抵抗体10を形成し、抵抗体10を挟んで二つの母材11を該抵抗体10に溶接10eにて接合する際、抵抗体10の第1の突出部10a、第2の突出部10bと二つの母材11をクランプして溶接10eにて接合してなる。【選択図】図2

Description

本発明は、シャント抵抗器に関し、特に、電気自動車(EV車)、ハイブリット車(HV車)、プラグインハイブリット車(PHV車)等で使用される高電圧用途のバッテリーからモータ回路へ大電流が流れる電流経路の電流値を計測する際に用いられるシャント抵抗器及びその製造方法に関する。
従来のシャント抵抗器として、特許文献1に記載のようなシャント抵抗器が知られている。図4に示すように、このシャント抵抗器100は、抵抗体101を挟んで抵抗体101を溶接101aすることにより抵抗体101と接合された二つの板状の母材102と、母材102のそれぞれに溶接103aにより接合された測定端子部103とを備えるものである。なお、符号102aは、図示しない絶縁ボルトの軸部を通過させるための円形状のボルト孔である。
特開2009−244065号公報
ところで、上記のようなシャント抵抗器100に電流が流れると抵抗体101が発熱し、もって、その発熱温度に依存して抵抗体101の抵抗値が変化することとなる。そのため、発熱温度を上昇させないようにするため、抵抗体101の抵抗値を低くする必要がある。例えば、シャント抵抗器100に400Aの大電流が流れる際、抵抗体101の抵抗値は、100μΩぐらいが好ましいとされ、シャント抵抗器100に1000Aの大電流が流れる際、抵抗体101の抵抗値は、30μΩ〜50μΩぐらいが好ましいとされている。
ここで、抵抗体101の抵抗値は、抵抗体101自体の体積によって変わることが知られているため、図4に示すように、抵抗体101に凹形状からなる切欠部101bを設け、抵抗体101自体の体積を減少させることによって、抵抗体101の抵抗値を調整する手法が一般的に知られている。
しかしながら、このような手法では、図4(b)に示すように、図示左側に位置する母材102から図示右側に位置する母材102に電流が流れる際(矢印Y10方向参照)、抵抗体101に設けられている切欠部101bには電流が流れないこととなるから、正確な電流値を計測できない可能性があるといった問題があった。
そこで、抵抗体101の抵抗値を低くするため、抵抗体101の幅W10(図4(b)参照)を狭くすることが考えられる。例えば、抵抗体101の抵抗値を100μΩとするには、抵抗体101の幅W10(図4(b)参照)を8mm程度にし、抵抗体101の抵抗値を30μΩ〜50μΩとするには、抵抗体101の幅W10(図4(b)参照)を3mm程度にする必要がある。
しかしながら、上記のように抵抗体101の幅W10(図4(b)参照)を狭くすると、二つの母材102で抵抗体101を挟んで、抵抗体101を溶接101aして、抵抗体101と二つの母材102とを接合するのが非常に困難であるといった問題があった。特に、従来のシャント抵抗器100を製造するにあたっては、連続溶接方法が採用されているため、この問題が特に顕著であるといった問題があった。すなわち、連続溶接方法とは、図5(a)に示すように、繰り出しロールKR1に巻回されている二つの母材102で抵抗体101を挟んだ状態の長尺物LOを、繰り出しロールKR1より矢印Y11方向に繰り出し、その繰り出した長尺物LOのうち、抵抗体101と二つの母材102が密接している部分を、電子ビームDEを用いて溶接101aしていくというものである。これにより、抵抗体101を挟んだ二つの母材102が、抵抗体101に溶接101aによって接合されることとなる。なお、電子ビームDEを用いて溶接された長尺物LO1は、図5(a)に示すように、巻き取りロールMRに巻き取られることとなる。そして、巻き取りロールMRに巻き取られた長尺物LO1は、図5(b)に示すように、繰り出しロールKR2に巻回され、繰り出しロールKR2より矢印Y12方向に繰り出されることとなる。そしてこの繰り出しロールKR2より繰り出された長尺物LO1は、図示しない切断刃にて、繰り出し方向(図5(b)に示す矢印Y12方向)と垂直となる方向(図5(b)に示すC10,C11参照)から、所定間隔ごとに切断されることとなる。しかして、このように長尺物LO1を所定間隔ごとに切断していき、その切断された切断片Sの母材102のそれぞれにボルト孔102a(図4参照)を上下方向に貫通して設け、さらに、母材102のそれぞれに溶接103a(図4参照)により測定端子部103を接合することにより、図4に示すようなシャント抵抗器100が製造されることとなる。
しかるに、このような連続溶接方法では、二つの母材102で抵抗体101を挟んだ状態の長尺物LOが繰り出しロールKR1より連続的に繰り出されてくるため、抵抗体101と二つの母材102を溶接101aにて確実に接合するには、十分な溶接代が必要となる。そのため、抵抗体101の幅W10(図4(b)参照)を狭くすると、十分な溶接代が得られず、もって、接合不良が生じ、正確な電流値を計測できない可能性があるといった問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、大電流が流れても、正確な電流値を計測することができるシャント抵抗器及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1の発明によれば、抵抗体(10)と、
前記抵抗体(10)を挟んで当該抵抗体(10)に溶接(10e)にて接合された二つの母材(11)と、を有し、
前記抵抗体(10)は、前記二つの母材(11)の長手方向に沿う両側面(一側面11a、他側面11b)のうち少なくとも一側面(11a)より突出した突出部(第1の突出部10a)が設けられてなることを特徴としている。
また、請求項2の発明によれば、上記請求項1に記載のシャント抵抗器(1)において、
前記抵抗体(10)は、前記二つの母材(11)の長手方向に沿う両側面(一側面11a、他側面11b)より突出した突出部(第1の突出部10a、第2の突出部10b)が設けられてなることを特徴としている。
一方、請求項3の発明によれば、二つの母材(11)で抵抗体(10)を挟んだ際、該二つの母材(11)の長手方向に沿う両側面(一側面11a、他側面11b)のうち少なくとも一側面(11a)より突出した突出部(第1の突出部10a)が設けられるように前記抵抗体(10)を形成し(図2(a)参照)、
前記抵抗体(10)を挟んで前記二つの母材(11)を該抵抗体(10)に溶接(10e)にて接合する際、前記抵抗体(10)の突出部(第1の突出部10a)と前記二つの母材(11)をクランプして溶接(10e)にて接合してなる(図2(b)〜(c)参照)ことを特徴としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に係る発明によれば、二つの母材(11)の長手方向に沿う両側面(一側面11a、他側面11b)のうち少なくとも一側面(11a)より突出した突出部(第1の突出部10a)を抵抗体(10)に設けることにより、図示しない周知のクランプ機構にて、二つの母材(11)と、抵抗体(10)の突出部(第1の突出部10a)をクランプすることが可能となる。これにより、二つの母材(11)にて抵抗体(10)を挟んで、溶接(10e)により接合する際、溶接ビード幅を十分確保するこができ、もって、接合不良が発生し難くい高品質の溶接を実現することができる。
しかして、本発明によれば、大電流が流れても、正確な電流値を計測することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、二つの母材(11)の長手方向に沿う両側面(一側面11a、他側面11b)より突出した突出部(第1の突出部10a、第2の突出部10b)を抵抗体(10)に設けることにより、図示しない周知のクランプ機構にて、抵抗体(10)を安定してクランプすることができる。
一方、請求項3に係る発明によれば、二つの母材(11)で抵抗体(10)を挟んだ際、該二つの母材(11)の長手方向に沿う両側面(一側面11a、他側面11b)のうち少なくとも一側面(11a)より突出した突出部(第1の突出部10a)が設けられるように抵抗体(10)を形成し(図2(a)参照)、抵抗体(10)を挟んで二つの母材(11)を該抵抗体(10)に溶接(10e)にて接合する際、抵抗体(10)の突出部(第1の突出部10a)と二つの母材(11)をクランプして接合して(図2(b)〜(c)参照)いるから、二つの母材(11)にて抵抗体(10)を挟んで、溶接(10e)により接合する際、溶接ビード幅を十分確保するこができ、もって、接合不良が発生し難くい高品質の溶接を実現することができる。
しかして、本発明によれば、大電流が流れても、正確な電流値を計測することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係るシャント抵抗器の斜視図、(b)は同実施形態に係るシャント抵抗器の平面図である。 同実施形態に係るシャント抵抗器の製造工程を示し、(a)は同実施形態に係る二つの母材と抵抗体を別々に準備した状態を示す平面図、(b)は(a)にて準備した抵抗体を二つの母材で挟んでいる状態を示す平面図、(c)は(b)の状態から溶接を行って二つの母材と抵抗体を接合した状態を示す平面図、(d)は(c)の状態から測定端子を二つの母材それぞれに溶接にて接合した状態を示す正面図である。 他の実施形態に係るシャント抵抗器の斜視図である。 (a)は従来のシャント抵抗器の斜視図、(b)は従来のシャント抵抗器の平面図である。 (a)は従来の抵抗体を従来の二つの母材で挟んだ状態で連続溶接している状態を説明する説明図、(b)は(a)にて連続溶接したものを所定間隔ごとに切断している状態を説明する説明図である。
以下、本発明に係るシャント抵抗器の一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
本実施形態に係るシャント抵抗器は、特に、電気自動車(EV車)、ハイブリット車(HV車)、プラグインハイブリット車(PHV車)等で使用される高電圧用途のバッテリーからモータ回路へ大電流が流れる電流経路の電流値を計測する際に用いられるもので、図1に示すように、シャント抵抗器1は、抵抗体10と、抵抗体10を挟んで溶接10eにより抵抗体10と一体的に形成された二つの母材11と、二つの母材11上にそれぞれ溶接12aにより立設固定されている測定端子12とで構成されている。
抵抗体10は、1000Aの大電流が流れても対応可能なもので、図1(a)に示すように、例えば、厚み約3mm〜5mmの厚板状で短尺の矩形状に形成されており、図1(b)に示すように、幅W1が3mm程度の幅狭に形成されているものである。そしてさらに、この抵抗体10は、例えば、Cu−Mn系合金、Cu−Ni系合金、Ni−Cr系合金、等で形成されていることが好ましく、1000Aの大電流が流れても対応可能なように、抵抗値が30μΩ〜50μΩ程度の抵抗体である。
しかして、このように形成される抵抗体10の上部側には、図1(b)に示すように、二つの母材11の幅方向に沿う一側面11c(図示では、左側に位置する母材11の右側面、右側に位置する母材11の左側面)同士で抵抗体10を挟んだ際、二つの母材11の長手方向に沿う一側面11a(図示では、上面)より外方に突出している第1の突出部10aが設けられている。そしてさらに、抵抗体10の下部側には、図1(b)に示すように、二つの母材11の幅方向に沿う一側面11c(図示では、左側に位置する母材11の右側面、右側に位置する母材11の左側面)同士で抵抗体10を挟んだ際、二つの母材11の長手方向に沿う他側面11b(図示では、下面)より外方に突出している第2の突出部10bが設けられている。
ところで、上記のような抵抗体10に設けられている第1の突出部10aの高さ(長さ)H1(図1(b)参照)は、2〜5mmに形成され、第2の突出部10bの高さ(長さ)H2(図1(b)参照)は、2〜5mmに形成されている。なお、この第1の突出部10aの高さ(長さ)H1(図1(b)参照)と、第2の突出部10bの高さ(長さ)H2(図1(b)参照)は、同一に設定されていても良いし、異なるように設定されていても良い。
一方、図1(a),(b)に示すように、二つの母材11の幅方向に沿う一側面11c(図示では、左側に位置する母材11の右側面、右側に位置する母材11の左側面)同士で抵抗体10を挟んだ際、二つの母材11の一側面11cに接触する抵抗体10の左右側面10c,10dには、図示左に位置する母材11が抵抗体10の左側面10cに溶接10eにより接合され、図示右に位置する母材11が抵抗体10の右側面10dに溶接10eにより接合されている。これにより、抵抗体10と二つの母材11とが、溶接10eにより一体的に形成されることとなる。
母材11は、所謂バスパーと呼ばれるもので、銅等の金属からなり、図1(a)に示すように、例えば、厚み約3mm〜5mmの厚板状で、長尺の矩形状に形成されている。そしてこの母材11の幅方向に沿う他側面11d側(抵抗体10の接合部と反対側)には、図示しない絶縁ボルトの軸部を通過させるための円形状のボルト孔11eが上下方向に貫通して形成されている。
測定端子12は、電流検出用のプリント基板を実装可能なもので、銅,錫メッキ等で形成されており、図1に示すように、二つの母材11上にそれぞれ溶接12aにより立設固定されるものである。
ここで、上記のように構成されるシャント抵抗器1の製造方法を、図2を参照して具体的に説明する。
まず、図2(a)に示すように、他側面11d側にボルト孔11eが上下方向に貫通して形成されている母材11を二つ準備する。そしてさらに、上記説明した第1の突出部10aと第2の突出部10bが設けられている抵抗体10を準備する。
次いで、上記準備した二つの母材11と、抵抗体10の第1の突出部10aと第2の突出部10bを図示しない周知のクランプ機構にてクランプした上で、図2(b)に示すように、抵抗体10の左右側面10c,10dに、二つの母材11の一側面11cを接触させて、二つの母材11にて抵抗体10を挟んだ状態とする。
次いで、この状態で、非真空環境下において、図示しないレーザー溶接を用いて、図2(c)に示すように、抵抗体10の左側面10cに図示左に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合し、抵抗体10の右側面10dに図示右に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合する。これにより、二つの母材11と抵抗体10とが溶接10eにより一体的に形成されることとなる。
しかして、このようにすれば、抵抗体10の幅W1(図1(b),図2(c)参照)が3mm程度と幅狭であったとしても、抵抗体10の左側面10cに図示左に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合し、抵抗体10の右側面10dに図示右に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合することが可能となる。すなわち、溶接10eの溶接ビード幅としては、0.7mm〜1mm程度あれば良いため、仮に、溶接10eの溶接ビード幅が1mmであったとしても、抵抗体10の幅W1(図1(b),図2(c)参照)が3mm程度あれば、溶接ビード幅としては十分な幅を確保できていることとなる。それゆえ、抵抗体10の幅W1(図1(b),図2(c)参照)が3mm程度と幅狭であったとしても、抵抗体10の左側面10cに図示左に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合し、抵抗体10の右側面10dに図示右に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合することが可能、すなわち、高品質の溶接が可能となる。これにより、接合不良が発生し難くなる。
しかるに、本実施形態においては、抵抗体10の幅W1(図1(b),図2(c)参照)が3mm程度と幅狭であったとしても、溶接ビード幅が十分確保できるように、抵抗体10を図示しない周知のクランプ機構にてクランプするために、第1の突出部10aと第2の突出部10bを抵抗体10に設けている。このようにすれば、抵抗体10の幅W1(図1(b),図2(c)参照)が3mm程度と幅狭であったとしても、溶接ビード幅を十分確保した上で、抵抗体10を図示しない周知のクランプ機構にてクランプすることが可能となり、もって、高品質の溶接ができ、接合不良が発生し難くなる。
仮に、抵抗体10を図4に示すような抵抗体101の構造にした場合、抵抗体10の幅W1(図1(b),図2(c)参照)が3mm程度と幅狭であると、図4に示すような抵抗体101の構造の抵抗体10を周知のクランプ機構にてクランプしてしまうと、クランプ機構が邪魔となり、もって、溶接ビード幅として、0.7mm〜1mm程度確保することが非常に困難となる。これにより、高品質の溶接が困難となるから、接合不良が発生し易くなる。
それゆえ、本実施形態においては、溶接ビード幅を十分確保できるように、抵抗体10に、図示しない周知のクランプ機構にてクランプするための第1の突出部10aと第2の突出部10bを設けている。
一方、従来の連続溶接方法は、図5(a)に示すように、繰り出しロールKR1に巻回されている二つの母材102で抵抗体101を挟んだ状態の長尺物LOを、繰り出しロールKR1より矢印Y11方向に繰り出し、その繰り出した長尺物LOのうち、抵抗体101と二つの母材102が密接している部分を、電子ビームDEを用いて溶接101aしていくというものであるから、図5(a)に示す抵抗体101を、本実施形態に示す第1の突出部10aと第2の突出部10bが設けられている抵抗体10のような形状にするのは、不可能である。
それゆえ、本実施形態においては、従来の連続溶接方法ではなく、図2(a)に示すように、他側面11d側にボルト孔11eが上下方向に貫通して形成されている母材11を二つ準備し、さらに、上記説明した第1の突出部10aと第2の突出部10bが設けられている抵抗体10を準備した上で、図示しない周知のクランプ機構にて、準備した二つの母材11と、抵抗体10の第1の突出部10aと第2の突出部10bをクランプすることにより、二つの母材11にて抵抗体10を挟んで、溶接10eにより一体的に形成するようにしている。
しかして、このようにすれば、抵抗体10を幅狭にしたとしても、接合不良が発生し難くい高品質の溶接を実現することが可能となる。
かくして、上記図2(c)に示すような溶接をした後、図2(d)に示すように、二つの母材11上にそれぞれ溶接12aにより測定端子12を立設固定すれば、図1に示すようなシャント抵抗器1が製造されることとなる。
しかして、以上説明した本実施形態によれば、二つの母材11の長手方向に沿う一側面11a(図示では、上面)より外方に突出している第1の突出部10aと、二つの母材11の長手方向に沿う他側面11b(図示では、下面)より外方に突出している第2の突出部10bとを抵抗体10に設けることにより、図示しない周知のクランプ機構にて、二つの母材11と、抵抗体10の第1の突出部10aと第2の突出部10bをクランプすることが可能となる。これにより、二つの母材11にて抵抗体10を挟んで、溶接10eにより一体的に形成する際、溶接ビード幅を十分確保することができ、もって、接合不良が発生し難くい高品質の溶接を実現することができる。
しかして、本実施形態によれば、大電流が流れても、正確な電流値を計測することができる。
ところで、本実施形態においては、第1の突出部10aの高さ(長さ)H1(図1(b)参照)を、2〜5mmに形成し、第2の突出部10bの高さ(長さ)H2(図1(b)参照)を、2〜5mmに形成している例を示したが、それは以下の理由によるものである。すなわち、抵抗体10自体の体積を減少させて抵抗値を調整する必要が生じた場合、第1の突出部10aの高さ(長さ)H1(図1(b)参照)を、2mmより小さく形成し、第2の突出部10bの高さ(長さ)H2(図1(b)参照)を、2mmより小さく形成すると、図4に示すような切欠部101bを設けなくてはならない可能性があり、もって、正確な電流値を計測できない可能性があるためである。また、シャント抵抗器1を、電気自動車(EV車)、ハイブリット車(HV車)、プラグインハイブリット車(PHV車)等で使用される高電圧用途のバッテリーからモータ回路へ大電流が流れる電流経路に設置する際、第1の突出部10aの高さ(長さ)H1(図1(b)参照)を、5mmより大きく形成し、第2の突出部10bの高さ(長さ)H2(図1(b)参照)を、5mmより大きく形成すると、他の機器又は部品に接触する可能性があり、もって、正確な電流値を計測できない可能性があるためである。それゆえ、第1の突出部10aの高さ(長さ)H1(図1(b)参照)を、2〜5mmに形成し、第2の突出部10bの高さ(長さ)H2(図1(b)参照)を、2〜5mmに形成するのが好ましい。しかして、第1の突出部10aの高さ(長さ)H1(図1(b)参照)を、2〜5mmに形成し、第2の突出部10bの高さ(長さ)H2(図1(b)参照)を、2〜5mmに形成すれば、抵抗体10自体の体積を減少させて抵抗値を調整する必要が生じたとしても、図4に示すような切欠部101bを設けることなく、抵抗体10自体の体積を減少させて抵抗値を調整することができ、さらに、他の機器又は部品への接触を回避することができる。それゆえ、本実施形態によれば、大電流が流れても、正確な電流値を計測することができる。
また、本実施形態においては、非真空環境下において、図示しないレーザー溶接を用いて、図2(c)に示すように、抵抗体10の左側面10cに図示左に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合し、抵抗体10の右側面10dに図示右に位置する母材11の一側面11cを溶接10eにより接合する例を示したが、電子ビームを用いて溶接するようにしても良い。
しかしながら、電子ビームを用いて溶接するには、真空環境下で溶接する必要があるため、本実施形態のように図示しないクランプ機構を用いてクランプを行った状態で、真空環境下で溶接するとなると、溶接作業を自動化するのが非常に困難となる。それゆえ、非真空環境下において、図示しないレーザー溶接を用いて、溶接した方が、溶接作業の自動化を容易にすることができるため、非真空環境下において、図示しないレーザー溶接を用いて、溶接した方が好ましい。このようにすれば、量産性を向上させることができる。
ところで、本実施形態において示した抵抗体10、母材11、測定端子12の形状はあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態の抵抗体10として、抵抗体10の上部側に第1の突出部10aが設けられると共に、抵抗体10の下部側に第2の突出部10bが設けられている例を示したが、それに限らず、第1の突出部10a,第2の突出部10bの何れか一方だけを設けるようにしても良い。このようにしても、図示しない周知のクランプ機構にて、二つの母材11と、抵抗体10の第1の突出部10a又は第2の突出部10bをクランプすることが可能となる。しかしながら、抵抗体10の上部側に第1の突出部10aを設けると共に、抵抗体10の下部側に第2の突出部10bを設けた方が、図示しない周知のクランプ機構にて、抵抗体10を安定してクランプすることができるため、好ましい。
また、本実施形態においては、母材11の形状として長尺の矩形状に形成されている例を示したが、それに限らず、図3に示すように、曲げ加工が施された母材11にも適用可能である。特に、このような曲げ加工が施された母材11を用いてシャント抵抗器1を製造するには、従来の連続溶接方法を採用することができないため、図2を参照して説明した本実施形態の製造方法が特に有用である。
本実施形態において例示したシャント抵抗器1は、特に、電気自動車(EV車)、ハイブリット車(HV車)、プラグインハイブリット車(PHV車)等で使用される高電圧用途のバッテリーからモータ回路へ大電流が流れる電流経路の電流値を計測する際に用いるのが有用である。
1 シャント抵抗器
10 抵抗体
10a 第1の突出部(突出部)
10b 第2の突出部(突出部)
10e 溶接
11 母材
11a 一側面
11b 他側面
12 測定端子

Claims (3)

  1. 抵抗体と、
    前記抵抗体を挟んで当該抵抗体に溶接にて接合された二つの母材と、を有し、
    前記抵抗体は、前記二つの母材の長手方向に沿う両側面のうち少なくとも一側面より突出した突出部が設けられてなるシャント抵抗器。
  2. 前記抵抗体は、前記二つの母材の長手方向に沿う両側面より突出した突出部が設けられてなる請求項1に記載のシャント抵抗器。
  3. 二つの母材で抵抗体を挟んだ際、該二つの母材の長手方向に沿う両側面のうち少なくとも一側面より突出した突出部が設けられるように前記抵抗体を形成し、
    前記抵抗体を挟んで前記二つの母材を該抵抗体に溶接にて接合する際、前記抵抗体の突出部と前記二つの母材をクランプして溶接にて接合してなるシャント抵抗器の製造方法。
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