JP7487607B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置に関する。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、記録ヘッドのインク吐出部に対して風を送る方向に排出する排出ファンを有する風送り機構と、記録ヘッドのインク吐出部に対して風を受ける方向に吸引する回収ファンを有する風回収機構とを備える。
特開2005-161758号公報
特許文献1のインクジェット記録装置が、排気設備を有する設置場所に設置され、風回収機構がダクトを介して該排気設備に接続される場合がある。該排気設備の排気の能力は、インクジェット記録装置の設置場所において既に決定されており、インクジェット記録装置が該排気設備の排気の能力を制御することはできない。
ここで、回収ファンの排気の能力に比べて排気設備の排気の能力が大きい場合、回収ファンによって作り出された装置内部の気流が、前記排気設備の排気によって乱される虞がある。
上記課題を解決する為の、本発明に係る記録装置は、搬送方向に搬送される媒体に記録可能な記録部と、前記記録部と対向し、前記媒体を支持可能な支持面を有する支持部と、前記搬送方向において前記記録部の上流に設けられ、前記支持面に向けて気体を送り込む送込部と、前記搬送方向において前記記録部の下流に設けられ、前記支持面から流れる気体を吸引する吸引部と、前記吸引部から排出された気体が流れるダクト部と、を備え、前記ダクト部には、前記ダクト部の内部の圧力と前記ダクト部の外部の圧力との圧力差を調整する圧力差調整部が設けられることを特徴とする。
実施形態1のプリンターの正面図。 実施形態1のプリンターの内部の構造を表す概略図。 実施形態1の第1ダクトの底面を表す平面図。 実施形態1の第1ダクト及び第2ダクトを表す斜視図。 実施形態1の第1ダクトから工場の排気ダクトまでを表す斜視図。 実施形態1の第1ダクトと第2ダクトの配置の関係を表す平面図。 実施形態1のプリンターにおいて気体が流れる状態を表す概略図。 実施形態2のプリンターにおいて気体が流れる状態を表す概略図。 実施形態2のプリンターの変形例における第1ダクトから工場の排気ダクトまでを表す斜視図。
以下、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様に係る記録装置は、搬送方向に搬送される媒体に記録可能な記録部と、前記記録部と対向し、前記媒体を支持可能な支持面を有する支持部と、前記搬送方向において前記記録部の上流に設けられ、前記支持面に向けて気体を送り込む送込部と、前記搬送方向において前記記録部の下流に設けられ、前記支持面から流れる気体を吸引する吸引部と、前記吸引部から排出された気体が流れるダクト部と、を備え、前記ダクト部には、前記ダクト部の内部の圧力と前記ダクト部の外部の圧力との圧力差を調整する圧力差調整部が設けられることを特徴とする。
前記吸引部から排出された気体が通る前記ダクト部の末端は、例えば前記記録装置が設置される工場が有する排気設備へと接続される。
本態様によれば、例えば前記排気設備の排出能力が、前記記録装置が備える前記吸引部の排出能力よりも大きい場合には、前記ダクト部の内部の圧力が前記ダクト部の外部の圧力よりも低くなる。
ここで、前記圧力調整部によって、前記ダクト部の内部の圧力と前記ダクト部の外部の圧力との圧力差が調整されることで、該圧力差を減少させることができるので、前記排気設備の排出能力が、前記記録装置が備える前記吸引部の排出能力よりも大きい場合であっても、前記記録部周辺の気流や前記吸引部の内部の気流が前記排気設備による排気によって乱されることを抑制できる。
第2の態様に係る記録装置は、第1の態様において、前記圧力差調整部は、前記ダクト部の側部に設けられた孔部であることを特徴とする。
本態様によれば、前記ダクト部の前記側部に前記孔部を設けるだけでよいので、圧力差を調整するユニットを前記ダクト部に取り付ける構成に比べて、簡易な構成で前記圧力差調整部を実現できる。
第3の態様に係る記録装置は、第2の態様において、前記圧力差調整部は、前記ダクト部の内部と前記ダクト部の外部とを連通可能に前記孔部に接続される配管と、前記配管に設けられ、前記配管の内部を流れる気体の流量を調整可能なバルブと、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記配管の内部を流れる気体の流量が前記バルブの開放の度合いに合わせて調整されることで、前記ダクトの内部の圧力と前記ダクトの外部の圧力との圧力差を低減可能となる。これにより、前記圧力差を、前記記録装置の設置場所における排気設備の能力に応じて変更できる。
第4の態様に係る記録装置は、第2の態様又は第3の態様において、前記ダクト部は、前記吸引部からの気体が流入する第1ダクトと、重力方向において前記第1ダクトの上流に位置し且つ前記第1ダクトに接続される第2ダクトと、を備え、前記重力方向から見て、前記第2ダクトの内壁面は前記第1ダクトの外壁面より外側に位置し、前記孔部は、前記重力方向から見たときの前記内壁面と前記外壁面との隙間であることを特徴とする。
本態様によれば、前記内壁面と前記外壁面との隙間が前記孔部として機能する。ここで、前記第2ダクトは、前記第1ダクトを前記重力方向の上流から覆う状態となるので、前記記録装置の設置場所の天井から前記重力方向に塵埃が降ってくることがあっても、該塵埃が前記孔部を通して前記第1ダクト及び前記第2ダクトに入り込むことを抑制できる。
第5の態様に係る記録装置は、第4の態様において、前記重力方向において、前記第1ダクトの上流の端部には、前記第2ダクトが取り付けられる上壁が設けられ、前記上壁には、前記上壁を前記重力方向に貫通し且つ気体が流通可能な通気孔が形成され、前記上壁における前記通気孔の周縁部は、前記重力方向と直交する水平方向に対して傾斜することを特徴とする。
本態様によれば、前記上壁における前記通気孔の周縁部が水平方向に沿う構成に比べて、前記上壁が傾斜する方向に気体が流れ易くなるので、前記吸引部の一部に気体が滞留することを抑制できる。
第6の態様に係る記録装置は、第4の態様又は第5の態様において、前記重力方向において前記第2ダクトの上流に位置し且つ前記第2ダクトに接続される第3ダクトを備え、前記第3ダクトには、前記第3ダクトの内部の気体が通過可能なフィルターが着脱可能に設けられることを特徴とする。
前記吸引部から排出された気体には、異物が含まれる可能性がある。
本態様によれば、前記フィルターによって気体中の異物を回収できると共に、該異物によって汚れたフィルターの交換を簡単に行うことができる。
第7の態様に係る記録装置は、第1の態様から第6の態様のいずれか1つにおいて、前記吸引部は、前記記録部と前記支持面との間から前記ダクト部まで延び、内部を気体が流通可能な流通部と、前記ダクト部の内部に設けられ気体を吸引する吸引ファンと、を有し、前記ダクト部は、前記流通部の内部へ延び且つ前記記録部と前記吸引ファンとの間で前記流通部の一部を区画する区画壁を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記記録部と前記吸引ファンとの間において、前記流通部の一部が前記区画壁によって区画される。ここで、前記吸引ファンに吸引されずに残留した一部の気体が前記記録部に向けて流れようとした場合、該一部の気体の流れを前記区画壁が制限する。これにより、前記記録部と前記支持面との間から下流へ流れた気体が、再度、前記記録部と前記支持面との間に流入して前記媒体を汚すことを抑制できる。
第8の態様に係る記録装置は、第7の態様において、前記区画壁の一部は、重力方向と直交する水平方向に対して傾斜することを特徴とする。
本態様によれば、前記区画壁の一部が水平方向に沿う構成に比べて、前記区画壁の一部が傾斜する方向に気体が流れ易くなるので、前記吸引部の一部に気体が滞留することを抑制できる。
[実施形態1]
以下、本発明に係る記録装置の一例である実施形態1のプリンター10を具体的に説明する。
図1には、設置場所の一例である工場1の床部2に設置されたプリンター10の全体構成が表される。プリンター10は、媒体Mに記録を行う。媒体Mの例として、布帛や用紙がある。尚、各図において示すX-Y-Z座標系は、直交座標系である。
X方向は、プリンター10の装置幅方向であり、一例として、後述する重力方向と直交する水平方向である。プリンター10を正面から見たときのX方向の左に向かう方向を+X方向、右に向かう方向を-X方向とする。また、X方向は、媒体Mの幅方向の一例である。
Y方向は、媒体Mの搬送方向の一例且つプリンター10の奥行き方向の一例であり、水平方向である。ここで、媒体Mが搬送される搬送方向を+Y方向とし、+Y方向とは反対方向を-Y方向とする。
Z方向は、プリンター10の装置高さ方向の一例である。ここで、プリンター10に重力が作用する重力方向を+Z方向とする。-Z方向は、重力方向とは反対の方向である。
床部2には、排気設備の一例としての排気装置4が設置される。なお、排気装置4は、工場1の不図示の天井部に設けられていてもよい。
排気装置4は、不図示の排気ファンを備えており、排気ダクト6を介してプリンター10の後述する第3ダクト92に接続される。プリンター10からの排気は、排気装置4によって回収されると共に浄化され、排気装置4から工場1の外部に放出される。ここで、排気装置4の排気ファンが回転されることで生じる風量、即ち空気の流量をV1〔m/sec〕とする。空気は、気体の一例である。
このように、プリンター10では、後述するダクト部54の末端が、排気ダクト6を介して排気装置4に接続される。
図2に示されるように、プリンター10は、一例として、本体フレーム12と、本体カバー14と、搬送ユニット16と、記録ユニット20と、クリーニングユニット26と、制御ユニット28と、流路部30とを含む。
具体的には、プリンター10は、要部として、後述する記録ユニット20と、グルーベルト17と、送込部32と、吸引部42と、ダクト部54と、開口部86とを備える。
本体フレーム12は、プリンター10の各部が設けられる基部として構成される。
本体カバー14は、プリンター10の各部を覆う外装部材である。本体カバー14においてY方向の中央よりも+Y方向の部位は、-Z方向に向けて突出される。本体カバー14を構成する部位のうち、-Y方向の壁部を側壁部14Aとし、-Z方向の壁部を上壁部14Bとする。側壁部14Aには、側壁部14Aの外部から本体カバー14の内部への空気の流入を可能とする複数の流入口15が形成される。
搬送ユニット16は、駆動ローラー16Aと、従動ローラー16Bと、グルーベルト17と、不図示の巻取ローラーとを含む。そして、搬送ユニット16は、駆動ローラー16Aの回転によるグルーベルト17の移動に伴って、媒体Mを+Y方向に搬送可能である。+Y方向において、駆動ローラー16Aは下流に配置され、従動ローラー16Bは上流に配置される。また、駆動ローラー16A及び従動ローラー16Bは、いずれもX方向に沿った回転軸を有する。駆動ローラー16Aの回転は、後述する制御ユニット28によって制御される。
グルーベルト17は、支持部の一例であり、弾性を有する平板の両端を接合した無端ベルトとして構成される。また、グルーベルト17は、駆動ローラー16Aの外周面及び従動ローラー16Bの外周面に巻き掛けられており、周回移動が可能である。
グルーベルト17の外周面17Aは、一例として、粘着性を有しており、媒体Mを支持可能で且つ吸着可能である。粘着性とは、他の部材と一時的に接着可能であり且つ接着状態からの剥離が可能となる特性を意味する。
外周面17Aのうち、駆動ローラー16Aと従動ローラー16Bとの間で且つ-Z方向に位置する平坦な部分が、支持面18である。換言すると、グルーベルト17は、支持面18を有する。支持面18の一部は、後述する記録ユニット20とZ方向に対向する。また、支持面18は、媒体Mを支持可能である。すなわち、本実施形態のプリンター10はインクジェット方式である。
記録ユニット20は、記録部の一例であり、+Y方向に搬送される媒体Mに記録可能である。具体的には、記録ユニット20は、吐出部の一例としての記録ヘッド21と、記録ヘッド21をX方向に沿って往復移動が可能に支持するキャリッジ22とを含む。また、記録ユニット20は、グルーベルト17よりも上方(-Z方向)に配置される。
記録ヘッド21は、不図示の複数のノズルを有し、支持面18に対する-Z方向に配置される。記録ヘッド21と、支持面18又は媒体Mとの間の空間部41は、空気が流通可能である。換言すると、空間部41は、空気が流れる流路の一部を構成する。
また、記録ヘッド21は、複数のノズルから媒体Mの被記録面MAに液滴の一例としてのインクを吐出することで、媒体Mへの記録が可能である。
クリーニングユニット26は、グルーベルト17が周回移動する方向において駆動ローラー16Aよりも下流に位置し、外周面17Aを清掃する。
制御ユニット28は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びストレージを含んで構成されており、プリンター10の各部の動作を制御する。
流路部30は、プリンター10の内部の空間部のうち、既述の空間部41を含み且つ空気が強制的に流される流路として機能する部位である。また、流路部30は、一例として、送込部32と、吸引部42と、ダクト部54と、開口部86とを有する。
送込部32は、+Y方向において記録ユニット20の上流に設けられ、支持面18に向けて空気を送り込む。具体的には、送込部32は、一例として、第1流路形成部33、第2流路形成部34、第3流路形成部35及び第4流路形成部36を有する。第1流路形成部33、第2流路形成部34、第3流路形成部35及び第4流路形成部36は、それぞれプリンター10の内部を構成する不図示の部材及び本体カバー14によって筒状に形成される。
第1流路形成部33は、流入口15を介してプリンター10の外部と連通されており、流入口15から-Z方向に延びる。
第2流路形成部34は、第1流路形成部33の-Z方向の端部から+Y方向に延びる。また、第2流路形成部34の内部には、第1ファン38が設けられる。
第1ファン38は、不図示のモーターによって回転されることで、第1流路形成部33から第2流路形成部34へ向けて吸気すると共に、第2流路形成部34から第3流路形成部35に向けて排気する。
第3流路形成部35は、X方向から見てL字状に屈曲されており、第2流路形成部34から+Y方向に延びる部位と、+Y方向の端部から+Z方向に延びる部位とを有する。なお、第3流路形成部35の流路断面積は、一例として、第2流路形成部34の流路断面積よりも小さい。流路断面積とは、空気が流れる方向に対して直交する面における流路の面積である。また、第3流路形成部35の終端となる部位には、第4流路形成部36に向けて+Z方向に空気が吹き出される吹出口39が形成される。
第4流路形成部36は、吹出口39から+Z方向に延びる。また、第4流路形成部36において、X方向の寸法は、グルーベルト17のX方向の寸法と同程度の大きさである。つまり、第4流路形成部36は、X方向に長い。第4流路形成部36の+Z方向の端部は、空間部41と繋がる。
このように、送込部32は、流入口15から流入された空気を空間部41に送り込み可能である。
なお、空間部41は、基本的には、記録ヘッド21と支持面18との間の空間部分を意味する。ここで、記録ヘッド21は、X方向に沿って往復移動される。このため、空間部41には、記録ヘッド21のX方向の移動領域と支持面18との間の空間部分も含むものとする。
吸引部42は、+Y方向において記録ユニット20の下流に設けられ、支持面18から流れる空気を吸引する。具体的には、吸引部42は、流通部44と、第2ファン52とを有する。
流通部44は、空間部41から後述する第1ダクト56まで延び、内部を空気が流通可能である。また、流通部44は、一例として、第5流路形成部46及び第6流路形成部48を有する。第5流路形成部46及び第6流路形成部48は、それぞれプリンター10の内部を構成する不図示の部材及び本体カバー14によって筒状に形成される。
第5流路形成部46は、空間部41に対する+Y方向の部位から-Z方向に延びる。また、第5流路形成部46は、X方向の寸法がグルーベルト17のX方向の寸法と同程度の大きさである。第5流路形成部46の+Z方向の端部は、空間部41と繋がる。つまり、空間部41の内部を流れた空気は、第5流路形成部46に送り込まれる。
第6流路形成部48は、第5流路形成部46の-Z方向の端部から-Z方向に延びる。また、第6流路形成部48は、X方向の寸法がグルーベルト17のX方向の寸法と同程度の大きさである。第6流路形成部48の流路断面積は、一例として、第5流路形成部46の流路断面積よりも大きい。第6流路形成部48の-Z方向の端部は、後述する第1ダクト56と繋がる。
第2ファン52は、吸引ファンの一例であり、後述する第1ダクト56の内部に設けられる。また、第2ファン52は、第5流路形成部46及び第6流路形成部48から空気を吸引する。そして、第2ファン52によって吸引された空気は、第1ダクト56の内部に排出される。
このように、吸引部42は、空間部41から流れる空気を吸引して、第1ダクト56に排出する。
ダクト部54は、一例として、第1ダクト56と、第2ダクト76と、第3ダクト92とを備えている。ダクト部54の内部には、吸引部42から排出された空気が流れる。なお、吸引部42及びダクト部54の内部を流れる空気には、記録ヘッド21から吐出されたインクの一部であるインクミストや、プリンター10の内部の塵埃などが含まれる可能性が高い。
第1ダクト56は、上壁部14Bに不図示のボルトを用いて固定されている。第1ダクト56には、吸引部42からの空気が流入する。具体的には、第1ダクト56は、底壁57と、側壁62と、上壁72とを有する中空の箱状に形成されている。
底壁57は、X方向から見て斜め下方に傾斜する。換言すれば、底壁57は、X方向から見てY方向に対して傾斜する。底壁57の-Y方向の端部が、底壁57の+Y方向の端部に対して+Z方向に位置する。また、底壁57は、X方向に延びており、X方向の寸法がグルーベルト17のX方向の寸法と同程度の大きさである。
図3に示されるように、底壁57には、一例として、8つの貫通孔58が形成される。8つの貫通孔58は、X方向に間隔をあけて配置され且つ底壁57をZ方向に貫通する。それぞれの貫通孔58は、Z方向から見て、X方向に沿った1組の辺とY方向に沿った1組の辺とを有する四角形状に形成されている。貫通孔58の不図示の中心は、底壁57におけるY方向の中央に対して-Y方向に位置する。換言すると、貫通孔58は、一例として、底壁57における-Y方向の端部に寄せて配置されている。
側壁62は、後述する第3側壁65の一部を除いて、底壁57におけるX方向の両端部及びY方向の両端部から-Z方向に立設されている。具体的には、側壁62は、X方向に対向する1組の第1側壁63と、1組の第1側壁63の+Y方向の端部をX方向に繋ぐ第2側壁64と、1組の第1側壁63の-Y方向の端部をX方向に繋ぐ第3側壁65とを備える。
第1側壁63の-Z方向の端面は、-Y方向の端が+Y方向の端よりも+Z方向に位置しており、即ち、斜め下方に傾斜する。換言すれば、第1側壁63の-Z方向の端面は、X方向から見てY方向に対して傾斜する。第3側壁65の+Z方向の端面は、第2側壁64の+Z方向の端面よりも+Z方向に位置する。第3側壁65の-Z方向の端面は、第2側壁64の-Z方向の端面よりも+Z方向に位置する。
図7に示されるように、底壁57の+Y方向の端部は、上壁部14Bの一部に繋がる。第2側壁64は、上壁部14Bの一部から-Z方向に直立する。
第3側壁65は、区画壁の一例であり、流通部44の内部へ延び且つ記録ユニット20と第2ファン52との間で流通部44の一部を区画する。具体的には、第3側壁65は、底壁57の-Y方向の端部から-Z方向に直立する上部66と、底壁57の-Y方向の端部から+Z方向に延びる下部67とを有する。上部66の一部は、上壁部14Bに繋がる。
第2側壁64の+Y方向の側面を外壁面64Aとする。第3側壁65の-Y方向の側面を外壁面65Aとする。
なお、図7において、プリンター10の内部から排気ダクト6に向かう主な空気の流れが破線の矢印A1で示され、開口部86を介してダクト部54に流入する空気の流れが破線の矢印A2で示される。
下部67は、X-Z面に沿った縦壁68と、縦壁68の+Z方向の端部から斜め上方に延びる傾斜壁69とを備える。縦壁68及び傾斜壁69は、第6流路形成部48の内部に位置する。
傾斜壁69は、X方向から見て、Y方向と交差する交差方向に傾斜する。傾斜壁69は、+Y方向の端部が-Y方向の端部よりも-Z方向に位置する。すなわち、第1側壁63の一部は、+Z方向と直交するY方向に対して傾斜する。また、傾斜壁69は、+Y方向の端部が、+Z方向から見て、貫通孔58を覆う位置まで延びる。このように、傾斜壁69は、第6流路形成部48の一部の空間を、記録ユニット20に近い空間と第1ダクト56に近い空間とに区画する。
上壁72は、-Z方向における第1ダクト56の下流の端部に設けられる。また、上壁72は、底壁57の一部を除いて、底壁57及び側壁62を-Z方向から覆う。さらに、上壁72は、X方向から見て斜め下方に傾斜されており、-Y方向の端部が+Y方向の端部に対して+Z方向に位置する。また、上壁72は、X方向に延びており、X方向の寸法がグルーベルト17のX方向の寸法と同程度の大きさである。上壁72には、後述する第2ダクト76が取り付けられる。
図4には、第1ダクト56及び第2ダクト76が示される。上壁72のX方向の中央部には、一例として、上壁72を+Z方向に貫通する1つの通気孔73が形成される。通気孔73は、Z方向から見て、X方向に沿った1組の辺とY方向に沿った1組の辺とを有する四角形状に形成される。通気孔73のY方向の中心は、上壁72におけるY方向の中央に位置する。通気孔73の開口面積は、1つの貫通孔58(図3)の開口面積よりも大きい。このように、通気孔73は、空気が流通可能に上壁72に形成される。上壁72における通気孔73の周縁部72Aは、X方向から見て、Y方向と交差する方向に傾斜する。すなわち、上壁72における通気孔73の周縁部72Aは、+Z方向と直交するY方向に対して傾斜する。
第2ダクト76は、-Z方向において第1ダクト56の下流に位置する。換言すると、第2ダクト76は、+Z方向において第1ダクト56の上流に位置する。また、第2ダクト76は、第1ダクト56に接続される。具体的には、第2ダクト76は、X方向に対向する1組の対向壁77と、Y方向に対向する第1縦壁78及び第2縦壁79と、第2ダクト76の天井部を形成する天壁82及び傾斜壁83、84とを有する。
対向壁77の+Z方向の端面は、上壁72に沿って傾斜する。対向壁77のY方向の両端部は、-Z方向に直立される。対向壁77の-Z方向の端面は、Y方向に沿って延びる。対向壁77の+Z方向の端部には、X方向の外側に向けて突出する板部81が形成される。板部81は、ボルト89によって上壁72に取り付けられる。また、対向壁77のY方向の寸法は、第1ダクト56のY方向の寸法よりも大きい。
図7に示されるように、第1縦壁78は、1組の対向壁77(図4)の+Y方向の端部をX方向に繋ぐ。第1縦壁78の-Y方向の側面を内壁面78Aとする。また、第1縦壁78と第2側壁64とをまとめて側部61Aとする。
第2縦壁79は、1組の対向壁77の-Y方向の端部をX方向に繋ぐ。第2縦壁79の+Y方向の側面を内壁面79Aとする。また、第2縦壁79と第3側壁65とをまとめて側部61Bとする。
図4に示されるように、天壁82は、第1縦壁78のX方向の中央部と、第2縦壁79のX方向の中央部とをY方向に繋ぐ。また、天壁82は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成される。天壁82は、天壁82を+Z方向に貫通する1つの通気孔85が形成される。
通気孔85は、Z方向から見て、X方向に沿った1組の辺とY方向に沿った1組の辺とを有する四角形状に形成される。通気孔85のY方向の中心は、天壁82におけるY方向の中央に位置する。通気孔85は、通気孔73とZ方向に並ぶ。通気孔85の開口面積は、通気孔73の開口面積よりも大きい。このように、通気孔85は、空気が流通可能に天壁82に形成される。
傾斜壁83は、天壁82の+X方向の端部から+X方向の対向壁77の-Z方向の端部に向けて傾斜する。傾斜壁84は、天壁82の-X方向の端部から-X方向の対向壁77の-Z方向の端部に向けて傾斜する。
図5及び図7に示されるように、第3ダクト92は、+Z方向において第2ダクト76の上流に位置し且つ第2ダクト76に接続される。具体的には、第3ダクト92は、X方向に対向する1組の縦壁93と、Y方向に対向する縦壁94及び縦壁95と、第3ダクト92の-Z方向の端部を構成する天壁96とを有する。なお、+X方向の縦壁93の図示は省略する。
縦壁94は、+Y方向において縦壁95の下流に配置される。また、縦壁94は、不図示のネジを用いて1組の縦壁93に取り付けられる。なお、縦壁94は、該ネジを外すことで、1組の縦壁93から取り外し可能である。つまり、縦壁94は、1組の縦壁93に着脱可能に設けられる。
天壁96は、1組の縦壁93、縦壁94及び縦壁95によって囲まれた空間を-Z方向から覆う。天壁96には、天壁96を+Z方向に貫通する1つの通気孔97が形成される。通気孔97は、Z方向から見て円形状に形成される。通気孔97の中心は、天壁96における中央に位置する。通気孔97の開口面積は、排気ダクト6の開口面積よりも小さい。このように、通気孔97は、空気が流通可能に天壁96に形成される。
図7に示されるように、第3ダクト92の内部には、フィルター98が設けられる。
フィルター98は、第3ダクト92の内部に配置された状態において、縦壁94が1組の縦壁93(図5)に取り付けられることで、第3ダクト92に装着される。また、フィルター98は、縦壁94が1組の縦壁93から取り外されることで、第3ダクト92から離脱可能となる。このように、フィルター98は、第3ダクト92に着脱可能に設けられる。
フィルター98は、第3ダクト92の内部の空気が通過可能に構成される。また、フィルター98は、空気に混入したインクミストなどの異物を捕捉可能である。フィルター98として、不織布、グラスウール、ロックウールを用いることが可能である。
+Z方向から見て、内壁面78Aは、外壁面64Aより+Y方向の外側に位置する。同様に、内壁面79Aは、外壁面65Aより-Y方向の外側に位置する。
+Z方向から見たときの内壁面78Aと外壁面64Aとの隙間に相当する部位、及び内壁面79Aと外壁面65Aとの隙間に相当する部位を、それぞれ開口部86とする。開口部86は、孔部の一例である。また、開口部86は、ダクト部54の側部61A、61Bに設けられた圧力差調整部の一例でもある。
開口部86は、ダクト部54の内部の圧力P1と、排気ダクト6の内部の圧力P2との圧力差ΔP(=P2-P1)を調整する。圧力P2は、換言すると、ダクト部54の外部の圧力P2である。なお、圧力差ΔPの図示は省略する。開口部86の流路断面積は、圧力差ΔPが低減されるように、予め流体シミュレーションを行うことで決定される。
ダクト部54において、第2ファン52が回転されることで生じる風量、即ち、空気の流量をV2〔m/sec〕とする。流量V2は、既述の排気装置4(図1)における空気の流量V1に対して、V2<V1に設定される。流量V1が生じることで、排気ダクト6の内部の圧力が圧力P1となる。一方、流量V2が生じることでダクト部54の内部の圧力が圧力P2となる。
ここで、圧力P1が圧力P2よりも小さく、即ち圧力差ΔPが生じることで、特に、流通部44を流れる空気の一部が第2ファン52の回転状態によらずダクト部54に排気される場合がある。この場合において、圧力差ΔPが調整されないと、プリンター10の内部の流通部44を含む各流路において、空気の流れが乱される可能性がある。
本実施形態において、圧力差調整部が行う「圧力差ΔPの調整」とは、ダクト部54の空気の流量V2と、排気ダクト6の空気の流量V1との差を調整することで行われる。具体的には、ダクト部54の外部から内部へ空気を流入させることで流量V2とは別の流量V3〔m/sec〕を生じさせ、且つ流量(V2+V3)を流量V1に近付けることで、流通部44の内部の空気の流れを安定させる。なお、「圧力差ΔPの調整状態」とは、流量V3を適宜、変更する状態だけでなく、既に流量V3が調整済の状態も含む。
図6に示されるように、第1ダクト56及び第2ダクト76を-Z方向から見て、外壁面64Aと内壁面78AとのY方向の間隔L1〔mm〕とし、外壁面65Aと内壁面79AとのY方向の間隔L2〔mm〕とする。一例として、L1=L2である。また、第1ダクト56及び第2ダクト76を-Z方向から見て、貫通孔73の+Y方向の内面と通気孔85の+Y方向の内面とのY方向の間隔L3〔mm〕とし、貫通孔58の-Y方向の内面と通気孔85の-Y方向の内面とのY方向の間隔L4〔mm〕とする。一例として、L3=L4である。
次に、実施形態1に係るプリンター10の作用について、図1から図7までを参照して説明する。個別の図番の記載は省略する。
第1ファン38の回転によって送込部32の内部に送り込まれた空気は、空間部41に向けて流れる。一方、吸引部42における第2ファン52の回転によって、空間部41から吸引された空気及びインクミストなどの異物は、ダクト部54を通って排気ダクト6に排気される。この場合、排気装置4の流量V1と第2ファン52における流量V2との流量差ΔVが生じているが、開口部86からダクト部54内に外気が流入され、即ち流量V3が流量V2に加わることで、流量V1と流量V2+V3とが釣り合う状態となる。換言すると、圧力P1と圧力P2との圧力差ΔPが低減される。
以上、説明した通り、プリンター10によれば、排気装置4の排出能力が、プリンター10が備える吸引部42の排出能力よりも大きい場合には、ダクト部54の内部の圧力P1が、ダクト部54の外部、即ち排気ダクト6の圧力P2よりも低くなる。ここで、外気が開口部86を通ってダクト部54の内部に流入することによって、ダクト部54の内部の圧力P1が高まる。つまり、圧力P1が圧力P2に近い値に調整されることで、圧力差ΔPを減少させることができるので、排気装置4の排出能力が、プリンター10が備える吸引部42の排出能力よりも大きい場合であっても、記録ユニット20周辺の気流や吸引部42の内部の気流が排気装置4による排気によって乱されることを抑制できる。
プリンター10によれば、ダクト部54の側部61A、61Bに開口部86を設けるだけでよいので、圧力差ΔPを調整するユニットをダクト部54に取り付ける構成に比べて、簡易な構成で圧力差調整部を実現できる。
プリンター10によれば、内壁面78Aと外壁面64Aとの隙間である開口部86と、内壁面79Aと外壁面65Aとの隙間である開口部86が、それぞれ孔部として機能する。ここで、第2ダクト76は、第1ダクト56を+Z方向の上流から覆う状態となるので、プリンター10の設置場所の天井から+Z方向に塵埃が降ってくることがあっても、該塵埃が開口部86を通して第1ダクト56及び第2ダクト76に入り込むことを抑制できる。
プリンター10によれば、上壁72における通気孔73の周縁部が水平方向に沿っている構成に比べて、上壁72が傾斜する方向に空気が流れ易くなるので、吸引部42の一部に空気が滞留することを抑制できる。
なお、吸引部42から排出された空気には、異物が含まれている可能性がある。ここで、プリンター10によれば、フィルター98が第3ダクト92の内部に着脱可能に設けられているので、フィルター98によって空気中の異物を回収できると共に、該異物によって汚れたフィルター98の交換を簡単に行うことができる。
プリンター10によれば、記録ユニット20と第2ファン52との間において、流通部44の一部が第3側壁65によって区画される。ここで、第2ファン52に吸引されずに残留した一部の空気が記録ユニット20に向けて流れようとした場合、該一部の空気の流れを第3側壁65が制限する。これにより、記録ユニット20と支持面18との間の空間部41から下流へ流れた空気が、再度、空間部41に流入して媒体Mを汚すことを抑制できる。
プリンター10によれば、第3側壁65の一部が水平方向に沿っている構成に比べて、第3側壁65の一部が傾斜する方向に空気が流れ易くなるので、吸引部42の流通部44の一部に空気が滞留することを抑制できる。
[実施形態2]
次に、本発明に係る記録装置の一例として、実施形態2のプリンター100について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、実施形態1と共通する部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。また、部材の寸法が実施形態1とは異なっても、同様の機能を有する場合は、同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、プリンター100は、プリンター10(図7)において、第2ダクト76のY方向の寸法と第3ダクト92のY方向の寸法とが、それぞれ第1ダクト56のY方向の寸法と同じに設定された構成を有する。つまり、プリンター100では、開口部86(図7)が形成されない。さらに、プリンター100は、配管102と、バルブ104とを備える点において、プリンター10とは構成が異なる。
第2ダクト76において、第1縦壁78には、孔部は形成されない。第2縦壁79のX方向の中央部には、一例として、第2縦壁79をY方向に貫通する1つの通気孔106が形成される。
通気孔106は、孔部の一例であり、Y方向から見て円形状に形成される。なお、「対象部材に孔部を設けた構成」とは、貫通孔が形成された他の部材が対象部材に設けられる構成だけでなく、対象部材に直接、貫通孔が形成される構成を含む。
配管102は、一例として、円筒状に形成されており、Y方向に延びる。配管102の+Y方向の端部は、通気孔106及び通気孔106の縁部に接続される。これにより、配管102は、ダクト部54の内部と、ダクト部54の外部、即ちプリンター100の外部とを連通可能とする。換言すると、配管102は、プリンター10の外部からダクト部54へ空気を流入可能に構成される。
バルブ104は、配管102に設けられ、配管102の内部を流れる空気の流量を調整可能に構成される。具体的には、バルブ104は、ユーザーにより操作されるハンドル105を有する。ハンドル105が一方に回転されることで、配管102の内部を流れる空気の流量が増加する。また、ハンドル105が他方に回転されることで、配管102の内部を流れる空気の流量が減少する。ここで、配管102が閉じられた状態で且つ排気装置4(図1)が動作されている状態では、少なくとも第2ダクト76の内部の圧力が、プリンター100の外部の圧力に比べて低い。このため、ハンドル105を回して配管102を開放させた場合、プリンター100の外部から配管102を通って第2ダクト76に空気が流入される。
なお、バルブ104は、電磁バルブなど電気的に制御可能なものでもよい。また、第2ダクト76の外部に第1の気圧センサー(不図示)を、第2ダクト76の内部に第2の気圧センサー(不図示)をそれぞれ設けるとともに、バルブ104を制御する不図示の制御部を設ける。このようにすれば、第1の気圧センサーからの出力と第2の気圧センサーからの出力との差を任意の設定値以下となるように制御部がバルブ104を制御することができ、ユーザーによる操作の手間を省くことができる。この場合、第2ダクト76の外部の圧力と第2ダクト76の内部の圧力との圧力差を検出できるのであれば、第1の気圧センサー(不図示)及び第2の気圧センサー(不図示)を設ける場所は適宜調整されてもよい。
次に、実施形態2に係るプリンター100の作用について説明する。なお、プリンター10と同様の作用及び効果についての説明は省略する。
プリンター100によれば、配管102の内部を流れる空気の流量がバルブ104の開放の度合いに合わせて調整されることで、ダクト部54の内部の圧力とダクト部54の外部の圧力との圧力差ΔPを低減可能となる。これにより、圧力差ΔPを、プリンター10の設置場所における排気装置4の能力に応じて変更できる。
本発明の実施形態1、2に係るプリンター10、100は、以上のべたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
図9には、実施形態2のプリンター100の変形例として、プリンター110が示されている。なお、プリンター100の構成については、図8を参照する。
プリンター110は、通気孔106が形成されておらず、配管102及びバルブ104を備えていない。プリンター110では、一例として、第1縦壁78及び第2縦壁79にそれぞれ4つの通気孔112が形成されている。ここでは、第1縦壁78の4つの通気孔112について説明し、第2縦壁79の4つの通気孔112の図示及び説明を省略する。
4つの通気孔112は、孔部の一例であり、第1縦壁78をY方向に貫通する。また、4つの通気孔112は、X方向に間隔をあけて第1縦壁78に形成される。通気孔112の形状は、一例として、四角形状とされる。また、通気孔112の流路断面積は、既述の圧力差ΔPが低減されるように流体シミュレーションを行うことで決定される。
プリンター110によれば、ダクト部54の側部61A、61Bにそれぞれ4つの通気孔112を形成するだけでよいので、圧力差ΔPを調整するユニットをダクト部54に取り付ける構成に比べて、簡易な構成で圧力差調整部を実現できる。
プリンター10、100において、ルーバーを用いて圧力差調整部を構成してもよい。また、圧力差調整部を複数の開口部と、該開口部を開閉可能な蓋部とで構成し、流量V1と流量V2との流量差ΔV、あるいは圧力差ΔPが低減されるように、一部の開口部を開状態とし、残りの開口部を閉状態とする調整構造を用いてもよい。
第1ダクト56に圧力差調整部を形成してもよい。
第3ダクト92が無く、第2ダクト76に排気ダクト6が接続されていてもよい。第1ダクト56及び第2ダクト76、第2ダクト76及び第3ダクト92、あるいは、第1ダクト56、第2ダクト76及び第3ダクト92が、一体化された1つの部材として構成されていてもよい。
開口部86は、第2ダクト76のX方向の全体に亘って形成されるものに限らず、第2ダクト76の+Z方向の端部のうち、X方向の一部に形成されてもよい。
上壁72は、水平方向に沿っていてもよい。
フィルター98は、第3ダクト92に限らず、第1ダクト56又は第2ダクト76に設けられてもよい。換言すると、フィルター98は、第2ファン52より下流にあれば、位置は自由に設定できる。
第3側壁65の下部67は、流通部44の内部へ延びていなくてもよい。換言すると、流通部44の一部は、第3側壁65によって区画されていなくてもよい。
傾斜壁69に代えて、水平方向に沿った壁部を設けてもよい。
媒体Mの例としては、布帛、用紙以外に、例えばフィルムがある。媒体Mの搬送の位置合わせ方式としては、X方向の中央位置を基準とするセンターレジスト方式、X方向の一端の位置を基準とするサイドレジスト方式のいずれでもよい。
記録ユニット20は、記録ヘッド21のようにシリアル方式で記録を行うものに限らず、ラインヘッド方式で記録を行うものでもよい。また、記録ユニット20として、色材を含むトナーを媒体Mに定着させる定着機構が採用されてもよい。すなわち、プリンター10、100は電子写真方式でもよい。
支持部は、ベルトに限らず、媒体Mを支持し且つ搬送方向に移動されるパレットであってもよい。
第1ファン38及び第2ファン52に代えて、公知のダイヤフラムポンプが採用されてもよい。
支持部として機能する搬送ベルトは、グルーベルト17に限らず、電圧印加により生じる静電気力を用いた静電吸着方式、コンプレッサーを用いた真空吸引方式、接着剤を用いた分子間力方式など、種々の吸着力発現機構を利用したベルトを使用可能である。
また、搬送ベルトは、周回移動される無端ベルトに限らない。例えば、ローラーの回転に伴って当該ローラーに巻き取られる平ベルト(有端ベルト)であってもよい。有端ベルトが採用される場合は、クリーニングユニット26が有端ベルトのうち当該ローラーに巻き取られた部分の最表面を清掃するように構成されていればよい。
1…工場、2…床部、4…排気装置、6…排気ダクト、10…プリンター、
12…本体フレーム、14…本体カバー、14A…側壁部、14B…上壁部、
15…流入口、16…搬送ユニット、16A…駆動ローラー、16B…従動ローラー、
17…グルーベルト、17A…外周面、18…支持面、20…記録ユニット、
21…記録ヘッド、22…キャリッジ、26…クリーニングユニット、
28…制御ユニット、30…流路部、32…送込部、33…第1流路形成部、
34…第2流路形成部、35…第3流路形成部、36…第4流路形成部、
38…第1ファン、39…吹出口、41…空間部、42…吸引部、44…流通部、
46…第5流路形成部、48…第6流路形成部、52…第2ファン、54…ダクト部、
56…第1ダクト、57…底壁、58…貫通孔、61A…側部、61B…側部、
62…側壁、63…第1側壁、64…第2側壁、64A…外壁面、65…第3側壁、
65A…外壁面、66…上部、67…下部、68…縦壁、69…傾斜壁、72…上壁、
72A…周縁部、73…通気孔、76…第2ダクト、77…対向壁、78…第1縦壁、
78A…内壁面、79…第2縦壁、79A…内壁面、81…板部、82…天壁、
83…傾斜壁、84…傾斜壁、85…通気孔、86…開口部、89…ボルト、
92…第3ダクト、93…縦壁、94…縦壁、95…縦壁、96…天壁、97…通気孔、
98…フィルター、100…プリンター、102…配管、104…バルブ、
105…ハンドル、106…通気孔、110…プリンター、112…通気孔、
L1…間隔、L2…間隔、L3…間隔、L4…間隔、M…媒体、P1…圧力、P2…圧力、
V1…流量、V2…流量

Claims (6)

  1. 搬送方向に搬送される媒体に記録可能な記録部と、
    前記記録部と対向し、前記媒体を支持可能な支持面を有する支持部と、
    前記搬送方向において前記記録部の上流に設けられ、前記支持面に向けて気体を送り込
    む送込部と、
    前記搬送方向において前記記録部の下流に設けられ、前記支持面から流れる気体を吸引
    する吸引部と、
    前記吸引部から排出された気体が流れるダクト部と、
    を備え、
    前記ダクト部には、前記ダクト部の内部の圧力と前記ダクト部の外部の圧力との圧力差
    を調整する圧力差調整部が設けられ、
    前記圧力差調整部は、前記ダクト部の側部に設けられた孔部であり、
    前記ダクト部は、
    前記吸引部からの気体が流入する第1ダクトと、
    重力方向において前記第1ダクトの上流に位置し且つ前記第1ダクトに接続される第
    2ダクトと、
    を備え、
    前記重力方向から見て、前記第2ダクトの内壁面は前記第1ダクトの外壁面より外側に
    位置し、
    前記孔部は、前記重力方向から見たときの前記内壁面と前記外壁面との隙間である、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記圧力差調整部は、
    前記ダクト部の内部と前記ダクト部の外部とを連通可能に前記孔部に接続される配管と

    前記配管に設けられ、前記配管の内部を流れる気体の流量を調整可能なバルブと、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  3. 前記重力方向において、前記第1ダクトの上流の端部には、前記第2ダクトが取り付け
    られる上壁が設けられ、
    前記上壁には、前記上壁を前記重力方向に貫通し且つ気体が流通可能な通気孔が形成さ
    れ、
    前記上壁における前記通気孔の周縁部は、前記重力方向と直交する水平方向に対して傾
    斜する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記重力方向において前記第2ダクトの上流に位置し且つ前記第2ダクトに接続される
    第3ダクトを備え、
    前記第3ダクトには、前記第3ダクトの内部の気体が通過可能なフィルターが着脱可能
    に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記吸引部は、
    前記記録部と前記支持面との間から前記ダクト部まで延び、内部を気体が流通可能な
    流通部と、
    前記ダクト部の内部に設けられ気体を吸引する吸引ファンと、
    を有し、
    前記ダクト部は、前記流通部の内部へ延び且つ前記記録部と前記吸引ファンとの間で前
    記流通部の一部を区画する区画壁を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記区画壁の一部は、重力方向と直交する水平方向に対して傾斜する、
    ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
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