JP7472434B2 - スパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法 - Google Patents

スパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7472434B2
JP7472434B2 JP2019084990A JP2019084990A JP7472434B2 JP 7472434 B2 JP7472434 B2 JP 7472434B2 JP 2019084990 A JP2019084990 A JP 2019084990A JP 2019084990 A JP2019084990 A JP 2019084990A JP 7472434 B2 JP7472434 B2 JP 7472434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spout
film
region
heat
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019084990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020179897A (ja
Inventor
宏樹 田中
隆裕 安海
高博 黒沢
雅浩 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2019084990A priority Critical patent/JP7472434B2/ja
Publication of JP2020179897A publication Critical patent/JP2020179897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7472434B2 publication Critical patent/JP7472434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、パウチ本体にスパウトを装着したスパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法に関する。
従来、飲料等の内容物を収容する容器として、重ねたフィルムを所定箇所で熱圧着することで袋状に形成したパウチ本体の注出口にスパウトを装着したスパウト付きパウチが広く用いられており(例えば特許文献1を参照)、このようなスパウト付きパウチでは、その頂部側のトップシール部において、パウチ本体を構成する表側フィルムおよび裏側フィルムの間にスパウト取付部を配置し、各フィルムとスパウト取付部とを熱圧着することで、パウチ本体の頂部側における密閉性を確保するとともに、パウチ本体に対してスパウトを装着している。
特開2018-131256号公報
ところが、このようなスパウト付きパウチでは、スパウト取付部の左右両端付近が内容物の漏出が生じ易い箇所になることから、熱圧着時においてスパウト取付部の左右両端付近における押圧力を高く設定するが、その結果として、スパウト取付部の左右両端付近において、スパウトの外面や各フィルムのシーラント層(熱接着層)が溶融した所謂樹脂溜まり(溶融樹脂)が、表側フィルムおよび裏側フィルムの上端縁から上方にはみ出てしまい、スパウト付きパウチの外観が損なわれてしまうことがある。
そこで、このような問題を解決するために、熱圧着用のシール金型を各フィルムの上端縁から下方側に距離を置いて各フィルムに対して押し当てて、各フィルムの上端縁側の一部領域については熱圧着せず、これにより、上述した樹脂溜まりを熱圧着されていない各フィルムの上端縁側の間に収容することが考えられる。しかしながら、この場合においても、各フィルムが上端縁側において熱圧着されていないため、各フィルムの上端縁側が捲れたり開いたりするため、スパウト付きパウチの外観が損なわれてしまうことになる。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、外観を向上するスパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法を提供することを目的とするものである。
本発明のスパウト付きパウチの一態様は、パウチ本体にスパウトを装着したスパウト付きパウチであって、前記スパウト付きパウチは、その頂部側に形成されるトップシール部において、表側フィルムと裏側フィルムとの間に前記スパウトが配置される第1領域と、前記第1領域の左右両外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとが対向する第2領域と、前記第2領域の左右方向の外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間にマチ用フィルムが折り畳まれた状態で配置される第3領域とを有し、前記トップシール部には、熱圧着エリアと未熱圧着エリアとが設定され、前記熱圧着エリアは、前記第1領域において前記スパウトおよび前記表側フィルムの間と前記スパウトおよび前記裏側フィルムの間とを熱圧着した第1圧着部と、前記第2領域において前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムの間を熱圧着した第2圧着部と、前記第3領域において前記表側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間と前記裏側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間とを熱圧着した第3圧着部とを有し、前記未熱圧着エリアは、前記熱圧着エリアの上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定され、前記未熱圧着エリアは、前記第2圧着部の上方に形成された第2未圧着部と、前記第1圧着部の上方に形成された第1未圧着部と、前記第3圧着部の上方に形成された第3未圧着部とを有していることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の熱圧着ユニットの一態様は、表側フィルムと裏側フィルムとの間にスパウトが配置される第1領域と、前記第1領域の左右両外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとが対向する第2領域と、前記第2領域の左右方向の外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間にマチ用フィルムが折り畳まれた状態で配置される第3領域とを有したスパウト付きパウチのトップシール部に熱圧着を施す熱圧着ユニットであって、前記熱圧着ユニットは、前記スパウトと前記表側フィルムと前記裏側フィルムと前記マチ用フィルムとを表裏方向に挟むためのプレス部を有した一対のシール金型を有し、前記プレス部には、熱圧着エリアと未熱圧着エリアとが設定され、前記熱圧着エリアは、前記第1領域において前記スパウトおよび前記表側フィルムの間と前記スパウトおよび前記裏側フィルムの間とを熱圧着するための第1圧着部と、前記第2領域において前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムの間を熱圧着するための第2圧着部と、前記第3領域において前記表側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間と前記裏側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間とを熱圧着するための第3圧着部とを有し、前記未熱圧着エリアは、前記熱圧着エリアの上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定され、前記未熱圧着エリアは、前記第2圧着部の上方に形成された第2未圧着部と、前記第1圧着部の上方に形成された第1未圧着部と、前記第3圧着部の上方に形成された第3未圧着部とを有していることにより、前記課題を解決するものである
発明の熱圧着方法は、前記熱圧着ユニットを用いて、前記スパウト付きパウチの前記トップシール部に熱圧着を施すことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1、7に係る発明によれば、トップシール部の熱圧着時に、主にスパウトの外面が溶融して生じる樹脂溜まり(溶融樹脂)を、凹状の未熱圧着エリアに収容して、表側フィルムや裏側フィルムの上端縁の上方に樹脂溜まりがはみ出ることを抑制しつつ、各フィルムの上端縁側において各フィルムの捲れや開きが生じることを回避することが可能であるため、スパウト付きパウチの外観を向上させることができる。
また、熱圧着時に、主にスパウトの外面が溶融して生じる樹脂溜まりを、第2未圧着部に加えて、第1未圧着部において表側フィルムおよびスパウトの間と裏側フィルムおよびスパウトの間にも収納することが可能であり、第3未圧着部において表側フィルムおよびマチ用フィルムの間と裏側フィルムおよびマチ用フィルムの間にも収納することが可能であるため、表側フィルムおよび裏側フィルムの上端縁の上方に樹脂溜まりがはみ出てしまうことを抑制できる。
本請求項2、3に係る発明によれば、熱圧着時に、主にスパウトの外面が溶融して生じる樹脂溜まりを、第2未圧着部に加えて、第3未圧着部において表側フィルムおよびマチ用フィルムの間と裏側フィルムおよびマチ用フィルムの間にも収納することが可能であるため、表側フィルムおよび裏側フィルムの上端縁の上方に樹脂溜まりがはみ出てしまうことを抑制できる。また、第3未圧着部に樹脂溜まりを収納すると、第3未圧着部において表側フィルムおよび裏側フィルムが表裏方向に凸状に膨らむが、このことを利用して、樹脂溜まりが第2未圧着部を通じて第3未圧着部に良好に流れ込んだか否かを外部から確認することが可能であるため、スパウト付きパウチの品質検査を容易に行うことができる。
本請求項5、6に係る発明によれば、熱圧着時に、主にスパウトの外面が溶融して生じる樹脂溜まりを、第2未圧着部に加えて、第1未圧着部において表側フィルムおよびスパウトの間と裏側フィルムおよびスパウトの間にも収納することが可能であるため、表側フィルムおよび裏側フィルムの上端縁から溶融樹脂がはみ出てしまうことを抑制できる。また、第1未圧着部に樹脂溜まりを収納すると、第1未圧着部において表側フィルムおよび裏側フィルムが表裏方向に凸状に膨らむが、このことを利用して、樹脂溜まりが第1未圧着部に良好に流れ込んだか否かを外部から確認することが可能であるため、スパウト付きパウチの品質検査を容易に行うことができる
請求項8に係る発明によれば、スパウト付きパウチの未圧着部に収納された樹脂溜まりを冷却金型により押し潰して、熱圧着時にマチ部の折り目線付近に形成されたフィルムのシワの隙間に樹脂を流入させることが可能であり、密封性をより強くすることができる。
本発明の第1実施形態に係るスパウト付きパウチを示す説明図。 トップシール部付近におけるスパウト付きパウチの構造を示す斜視図。 トップシール部における熱圧着状態を示す説明図。 熱圧着ユニットのシール金型を示す説明図。 トップシール部の熱圧着方法を示す説明図。 参考例における、トップシール部における熱圧着状態を示す説明図。 参考例における、トップシール部の熱圧着方法を示す説明図。 第2参考例における、トップシール部における熱圧着状態を示す説明図。 第2参考例における、トップシール部の熱圧着方法を示す説明図。
以下に、本発明の第1実施形態に係るスパウト付きパウチ10について、図面に基づいて説明する。
スパウト付きパウチ10は、図1に示すように、注出口として機能するスパウト90をパウチ本体20に装着して構成され、ゼリー状飲料等の内容物(内容液)を収容するものである。
パウチ本体20は、図1や図2に示すように、左右方向の両側にマチ部(ガゼット部)が形成されたマチ付きパウチとして構成され、具体的には、対向して配置される表側フィルム30および裏側フィルム40と、左右方向の両側において表側フィルム30および裏側フィルム40の間に2つ折り状態で折り畳まれた状態で配置されるマチ用フィルム50とから構成され、その外周部に各フィルム30、40、50間を熱圧着したシール部60を形成することで、袋状に形成されている。
シール部60は、図1に示すように、パウチ本体20の頂部側に形成されたトップシール部61と、パウチ本体20の底部側に形成されたボトムシール部62と、パウチ本体20の左右両側に形成されたサイドシール部63とを有している。
なお、ボトムシール部62においては、表側フィルム30と裏側フィルム40とが熱圧着され、また、サイドシール部63においては、表側フィルム30とマチ用フィルム50との間および裏側フィルム40とマチ用フィルム50との間が熱圧着されるとともに、一部領域において表側フィルム30と裏側フィルム40とが熱圧着されている。
スパウト付きパウチ10は、トップシール部61において、図1や図2に示すように、表側フィルム30と裏側フィルム40との間にスパウト90のスパウト取付部92が配置される第1領域21と、第1領域21の左右両外側において表側フィルム30と裏側フィルム40とが対向する第2領域22と、第2領域22の左右方向の外側において表側フィルム30と裏側フィルム40との間にマチ用フィルム50が折り畳まれた状態で配置される第3領域23とを有している。
トップシール部61には、図1や図3に示すように、各フィルム30、40、50およびスパウト90の間を熱圧着(ヒートプレス)した熱圧着エリア70と、熱圧着(ヒートプレス)していない未熱圧着エリア80とが設定されている。
熱圧着エリア70は、図3に示すように、第1領域21においてスパウト90および表側フィルム30の間とスパウト90および裏側フィルム40の間とを熱圧着した第1圧着部71と、第2領域22において表側フィルム30および裏側フィルム40の間を熱圧着した第2圧着部72と、第3領域23において表側フィルム30およびマチ用フィルム50の間と裏側フィルム40およびマチ用フィルム50の間とを熱圧着した第3圧着部73とを有している。
熱圧着エリア70の上端縁は、その上方に未熱圧着エリア80が設定された部分、および、その左右方向両端側の部分を除いて、直線状に延び、パウチ本体20の上端縁に一致する、または、パウチ本体20の上端縁よりも僅かに下方に位置するように設定されている。
未熱圧着エリア80は、図1や図3に示すように、熱圧着エリア70の上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定されている。
未熱圧着エリア80は、図3に示すように、第1圧着部71のうち第2領域22側の一部分の上方に形成された第1未圧着部81と、第2圧着部72の上端縁の上方に形成された第2未圧着部82と、第3圧着部73のうち第2領域22側の一部分の上方に形成された第3未圧着部83とを有している。これら未圧着部81、82、83は、左右方向に連続し、表裏方向に平面視した場合にその全体が矩形状を呈している。図3に示す実施形態では未圧着部81、82、83は、矩形状であるが、円弧、楕円、半トラック形状等、任意に設定することができる。
第1未圧着部81においては、表側フィルム30とスパウト90との間、および、裏側フィルム40とスパウト90との間に、スパウト90の樹脂材料を介在させ得る(本実施形態では、介在している)。また、第2未圧着部82においては、表側フィルム30と裏側フィルム40との間にスパウト90の樹脂材料を介在させ得る(本実施形態では、介在している)。また、第3未圧着部83においては、表側フィルム30とマチ用フィルム50との間、および、裏側フィルム40とマチ用フィルム50との間に、スパウト90の樹脂材料を介在させ得る(本実施形態では、介在している)。
上記各部に介在するスパウト90の樹脂材料は、トップシール部61における熱圧着時に、主にスパウト90の樹脂材料(正確には、スパウト90の樹脂材料および各フィルム30、40、50の熱接着層の樹脂材料)が溶融して上記各部間に流れ込んだものである。これにより、第1未圧着部81、第2未圧着部82、第3未圧着部83においても、上記各部間が、上記樹脂材料が介在した部分において固着されている。
このようなスパウト90の樹脂材料が介在した上記各部においては、パウチ本体20の表裏方向の厚みが、その下方の部位よりも厚くなっており、具体的には、第1未圧着部81に対応する位置のパウチ本体20の厚みは、その下方に位置する第1圧着部71に対応する位置のパウチ本体20の厚みよりも厚く、第2未圧着部82に対応する位置のパウチ本体20の厚みは、その下方に位置する第2圧着部72に対応する位置のパウチ本体20の厚みよりも厚く、第3未圧着部83に位置する部分のパウチ本体20の厚みは、その下方に位置する第3圧着部73に位置する部分のパウチ本体20の厚みよりも厚くなっている。
本実施形態では、未熱圧着エリア80が、第1~第3の未圧着部81、82、83の全部を有しているが、未熱圧着エリア80は、第1~第3未圧着部81、82、83の少なくともいずれかを有していればよい。また、いずれの場合であっても、未圧着部の幅の合計は、スパウト取付部92の左右方向幅以内とするのがよい。
また、第1未圧着部81を設ける場合、スパウト取付部92の左右方向端部付近に設けることがスパウト取付部92の左右方向端部付近の溶融樹脂を好適に第1未圧着部81に介在させうるため好ましい。第2未圧着部82を設ける場合も同様に、スパウト取付部92の左右方向端部付近に設けることが好ましい。また、第2未圧着部82は、マチ部の折り目線51付近に設けることがマチ部の折り目線51付近の溶融樹脂を好適に第2未圧着部82に介在させうるため好ましい。この場合、第2未圧着部82は、第2圧着部72の上方の領域内で複数分割して設けてもよいし、第2圧着部72の上方の領域内で連続して設けてもよい。また、第3未圧着部83を設ける場合も、第2未圧着部83を設ける場合と同様に、マチ部の折り目線51付近に設けることが好ましい。
本実施形態のように、第1~第3の未圧着部81、82、83の全部を有する場合は、第1未圧着部81の左右方向の幅は、スパウト取付部92(フィン部92a)の左右方向端部から左右方向内側へ1mm~6mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の5%~30%)、好ましくは、1mm~2mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の5%~10%)に設定されているのが好ましく、また、第2未圧着部82の左右方向の幅は、スパウト取付部92(フィン部92a)の左右方向端部から左右方向外側へ10mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の50%)以内、又は第2領域22の全幅に設定されているのが好ましく、また、第3未圧着部83の左右方向の幅は、マチ用フィルム50の折り目線51から左右方向外側へ10mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の50%)以内に設定されているのが好ましい。
スパウト90は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系の合成樹脂等から形成され、図1に示すように、パウチ本体20に装着されるスパウト本体91と、スパウト本体91に着脱可能にねじ係合によって取り付けられるキャップ部(図示しない)とから構成されている。
スパウト本体91は、図1に示すように、表側フィルム30と裏側フィルム40との間に配置されてフィルム30、40に熱圧着されるスパウト取付部92と、スパウト取付部92から上方に向けて延びる注出筒部93と、スパウト取付部92から下方に向けて延びパウチ本体20の内側に配置される下方延設部94と、スパウト取付部92の上方において互いに間隔を置いて形成される複数のフランジ部95とを一体に有している。
スパウト取付部92は、図2に示すように、その断面形状が舟形(具体的には、円筒状の部分の左右方向の両端付近から左右方向の外側に向けて突出する略三角形状の突出部が形成された形状)に形成され、その左右方向の両端には、左右方向の外側に向けて突出するフィン部92aが形成されている。
また、最下方のフランジ部95は、図1や図3に示すように、表側フィルム30および裏側フィルム40の上方に隣接して配置され、本実施形態では、表側フィルム30および裏側フィルム40に接して配置されている。また、少なくとも最下方のフランジ部95は、図3に示すように、その一部が第1未圧着部81の上方に形成されている。
次に、スパウト付きパウチ10のトップシール部61に熱圧着を施すために用いられる熱圧着ユニット100について、以下に説明する。
まず、熱圧着ユニット100は、図5に示すように、金属等から成る一対のシール金型110と、各シール金型110を加熱する加熱手段(図示しない)と、一対のシール金型110が取り付けられ、一対のシール金型110(のプレス部120)によって表側フィルム30と裏側フィルム40とマチ用フィルム50とスパウト90とを表裏方向に挟むプレス機(図示しない)とを有している。
一対のシール金型110は、同一形状で形成され、各シール金型110は、図4や図5に示すように、トップシール部61において、スパウト90と表側フィルム30と裏側フィルム40とマチ用フィルム50とを表裏方向に挟んで熱圧着するためのプレス部120を有している。なお、図4の符号111は、シール金型110をプレス機(図示しない)に取り付けるための取付孔を示している。
プレス部120には、図4に示すように、各フィルム30、40、50およびスパウト90の間を熱圧着(ヒートプレス)するための熱圧着エリア130と、熱圧着(ヒートプレス)しない未熱圧着エリア140とが設定されている。
熱圧着エリア130には、図4に示すように、パウチ本体20の第1領域21を熱圧着するための第1圧着部131と、第1圧着部131の左右両外側に形成されパウチ本体20の第2領域22を熱圧着するための第2圧着部132と、第2圧着部132の左右方向の外側に形成され、パウチ本体20の第3領域23を熱圧着するための第3圧着部133とが含まれている。なお、図4の拡大図においては、技術内容の理解を容易にするために、熱圧着エリア130にハッチングを施した。
第1圧着部131は、図5に示すように、パウチ本体20の第1領域21において、スパウト取付部92および表側フィルム30の間とスパウト取付部92および裏側フィルム40の間とを熱圧着する部位であり、スパウト取付部92の形状に合うように後方側に凹んで形成されている。
第2圧着部132は、図5に示すように、パウチ本体20の第2領域22において、表側フィルム30および裏側フィルム40の間を熱圧着する部位であり、図4に示すように、プレス方向に直交するように形成された平坦面状のプレス面132aを有している。
第3圧着部133は、図5に示すように、パウチ本体20の第3領域23において、表側フィルム30およびマチ用フィルム50の間と裏側フィルム40およびマチ用フィルム50の間を熱圧着する部位であり、プレス方向に直交するように形成された平坦面状のプレス面133aを有している。
なお、本実施形態では、図4や図5に示すように、第2圧着部132のプレス面132aと第3圧着部133のプレス面133aとが、連続して面一に形成されているが、プレス面132a、133aを面一に形成しなくてもよく、例えば、プレス面132aよりもプレス面133aをプレス方向の後方側に下げてもよい。
未熱圧着エリア140は、図4に示すように、熱圧着エリア130の上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定されている。
本実施形態では、各シール金型110の熱圧着エリア130の上方に凹部112を形成することにより、未熱圧着エリア140が形成されている。
未熱圧着エリア140は、図4に示すように、第1圧着部131のうち第2圧着部132側の一部分の上方に形成された第1未圧着部141と、第2圧着部132の上端縁の上方に形成された第2未圧着部142と、第3圧着部133のうち第2圧着部132側の一部分の上方に形成された第3未圧着部143とを有している。これら未圧着部141、142、143は、左右方向に連続し、表裏方向に平面視した場合にその全体が矩形状を呈している。図4に示す実施形態では未圧着部141、142、143は、矩形状であるが、円弧、楕円、半トラック形状等、任意に設定することができる。
なお、本実施形態では、スパウト付きパウチ10のトップシール部61の形成時(熱圧着時)に、上述したシール金型110以外のシール金型(図示しない)も用いて熱圧着を行う。すなわち、トップシール部61の形成時には、上述したシール金型110を用いて、トップシール部61のうち、第1圧着部71の全域と第2圧着部72の全域と第3圧着部73の一部領域を熱圧着し、他のシール金型(図示しない)を用いて第3圧着部73の一部領域を熱圧着する。
しかしながら、一度の熱圧着でトップシール部61の全域を形成(熱圧着)するように、シール金型110のプレス部120を形成してもよい。
また、スパウト付きパウチ10が第2未圧着部82、第3未圧着部83のいずれかを有する場合は、熱圧着ユニット100の構成要素として、トップシール部61の第2未圧着部142又は第3未圧着部143の少なくとも一方に対応する箇所(すなわち、スパウト付きパウチ10の第2未圧着部82、第3未圧着部83)の少なくとも一部を含む領域を冷間で表裏方向に挟み込んで押圧するプレス部(図示しない)をそれぞれ有した一対の冷却金型(図示しない)を用意し、トップシール部61の全域を熱圧着した後に、一対の冷却金型(図示しない)のプレス部(図示しない)によって、トップシール部61の第2未圧着部142又は第3未圧着部143の少なくとも一方に対応する箇所(すなわち、スパウト付きパウチ10の第2未圧着部82、第3未圧着部83)の少なくとも一部を含む領域を冷間で表裏方向に挟み込んで押圧するようにしてもよい。この場合、第2未圧着部82又は第3未圧着部83に収納された樹脂溜まりを冷却金型(図示しない)により押し潰して、熱圧着時にマチ用フィルム50の折り目線51付近に形成されたフィルムのシワの隙間に樹脂を流入させることが可能であり、密封性をより強くすることができる。
次に、参考例について、図6、7に基づいて説明する。ここで、参考例では、一部構成以外については、前述した第1実施形態と全く同じであるため、相違点以外の構成については、その説明を省略する。
まず、参考例のスパウト付きパウチ10は、図6に示すように、第1実施形態におけるマチ部(マチ用フィルム50)が設けられておらず、これに伴い、第1実施形態における第3領域23や第3圧着部73や第3未圧着部83が設けられていない。
また、上記に伴って、参考例の熱圧着ユニット100のシール金型110には、図7に示すように、第1実施形態における第3圧着部133や第3未圧着部143が設けられていない。
以下に、参考例について、具体的に説明する。
参考例では、パウチ本体20は、図6に示すように、対向して配置される表側フィルム30および裏側フィルム40から構成され、その外周部に各フィルム30、40間を熱圧着したシール部60を形成することで、袋状に形成されている。
なお、本参考例では、ボトムシール部62およびサイドシール部63においては、表側フィルム30と裏側フィルム40とが熱圧着されている。
スパウト付きパウチ10は、トップシール部61において、図6に示すように、表側フィルム30と裏側フィルム40との間にスパウト90のスパウト取付部92が配置される第1領域21と、第1領域21の左右両外側において表側フィルム30と裏側フィルム40とが対向する第2領域22とを有している。
熱圧着エリア70は、図6に示すように、第1領域21においてスパウト90および表側フィルム30の間とスパウト90および裏側フィルム40の間とを熱圧着した第1圧着部71と、第2領域22において表側フィルム30および裏側フィルム40の間を熱圧着した第2圧着部72とを有している。
未熱圧着エリア80は、図6に示すように、熱圧着エリア70の上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定されている。
未熱圧着エリア80は、図6に示すように、第1圧着部71のうち第2領域22側の一部分の上方に形成された第1未圧着部81と、第2圧着部72のうち第1領域21側の一部分の上端縁の上方に形成された第2未圧着部82とを有している。これら未圧着部81、82は、左右方向に連続している。
第1未圧着部81においては、表側フィルム30とスパウト90との間、および、裏側フィルム40とスパウト90との間に、スパウト90の樹脂材料を介在させ得る(本参考例では、介在している)。また、第2未圧着部82においては、表側フィルム30と裏側フィルム40との間にスパウト90の樹脂材料を介在させ得る(本参考例では、介在している)。
このようなスパウト90の樹脂材料が介在した上記各部においては、パウチ本体20の表裏方向の厚みが、その下方の部位よりも厚くなっており、具体的には、第1未圧着部81に対応する位置のパウチ本体20の厚みは、その下方に位置する第1圧着部71に対応する位置のパウチ本体20の厚みよりも厚く、第2未圧着部82に対応する位置のパウチ本体20の厚みは、その下方に位置する第2圧着部72に対応する位置のパウチ本体20の厚みよりも厚くなっている。
参考例では、未熱圧着エリア80が、第1未圧着部81、及び第2の未圧着部82の両方を有しているが、未熱圧着エリア80は、第1未圧着部81、及び第2未圧着部82の少なくともいずれかを有していればよい。また、いずれの場合であっても、未圧着部の幅の合計は、スパウト取付部92の左右方向の幅以内とするのがよい。
また、第1未圧着部81を設ける場合、スパウト取付部92の左右方向端部付近に設けることがスパウト取付部92の左右方向端部付近の溶融樹脂を好適に第1未圧着部81に介在させうるため好ましい。第2未圧着部82を設ける場合も同様に、スパウト取付部92の左右方向端部付近に設けることが好ましい。
参考例のように、第1未圧着部81、及び第2未圧着部82の両方を有する場合は、第1未圧着部81の左右方向の幅は、スパウト取付部92(フィン部92a)の左右方向端部から左右方向内側へ1mm~6mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の5%~30%)、好ましくは、1mm~2mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の5%~10%)に設定されているのが好ましく、また、第2未圧着部82の左右方向の幅は、スパウト取付部92(フィン部92a)の左右方向端部から左右方向外側へ10mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の50%)以内に設定されているのが好ましい。
次に、参考例における、スパウト付きパウチ10のトップシール部61に熱圧着を施すために用いられる熱圧着ユニット100について、以下に説明する。
まず、参考例では、熱圧着エリア130には、図7に示すように、パウチ本体20の第1領域21を熱圧着するための第1圧着部131と、第1圧着部131の左右両外側に形成されパウチ本体20の第2領域22を熱圧着するための第2圧着部132とが含まれている。
また、未熱圧着エリア140は、第1圧着部131のうち第2圧着部132側の一部分の上方に形成された第1未圧着部141と、第2圧着部132のうち第1圧着部131側の一部分の上端縁の上方に形成された第2未圧着部142とを有している。
また、スパウト付きパウチ10が第1未圧着部81、第2未圧着部82のいずれかを有する場合は、熱圧着ユニット100の構成要素として、トップシール部61の第2未圧着部142又は第1未圧着部141の少なくとも一方に対応する箇所(すなわち、スパウト付きパウチ10の第2未圧着部82又は第1未圧着部81)の少なくとも一部を含む領域を冷間で表裏方向に挟み込んで押圧するプレス部(図示しない)をそれぞれ有した一対の冷却金型(図示しない)を用意し、トップシール部61の全域を熱圧着した後に、一対の冷却金型(図示しない)のプレス部(図示しない)によって、トップシール部61の第2未圧着部142又は第1未圧着部141の少なくとも一方に対応する箇所(すなわち、スパウト付きパウチ10の第2未圧着部82又は第1未圧着部81)の少なくとも一部を含む領域を冷間で表裏方向に挟み込んで押圧するようにしてもよい。
次に、第2参考例について、図8、9に基づいて説明する。ここで、第2参考例では、一部構成以外については、前述した第1実施形態と全く同じであるため、相違点以外の構成については、その説明を省略する。
まず、第2参考例のスパウト付きパウチ10は、図8に示すように、マチ用フィルム50(の折り目線51)が、スパウト90のスパウト取付部92(フィン部92a)に隣接して設けられており、これに伴い、第1実施形態における第2領域22や第2圧着部72や第2未圧着部82が設けられていない。
また、上記に伴って、第2参考例の熱圧着ユニット100のシール金型110には、図9に示すように、第1実施形態における第2圧着部132や第2未圧着部142が設けられていない。
以下に、第2参考例について、具体的に説明する。
まず、第2参考例では、スパウト付きパウチ10は、トップシール部61において、図8に示すように、表側フィルム30と裏側フィルム40との間にスパウト90のスパウト取付部92が配置される第1領域21と、第1領域21の左右両外側において表側フィルム30と裏側フィルム40との間にマチ用フィルム50が折り畳まれた状態で配置される第3領域23とを有している。
熱圧着エリア70は、図8に示すように、第1領域21においてスパウト90および表側フィルム30の間とスパウト90および裏側フィルム40の間とを熱圧着した第1圧着部71と、第3領域23において表側フィルム30およびマチ用フィルム50の間と裏側フィルム40およびマチ用フィルム50の間とを熱圧着した第3圧着部73とを有している。
未熱圧着エリア80は、図8に示すように、熱圧着エリア70の上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定されている。
未熱圧着エリア80は、図8に示すように、第1圧着部71のうち第3領域23側の一部分の上方に形成された第1未圧着部81と、第3圧着部73のうち第1領域21側の一部分の上方に形成された第3未圧着部83とを有している。これら未圧着部81、83は、左右方向に連続している。
第1未圧着部81においては、表側フィルム30とスパウト90との間、および、裏側フィルム40とスパウト90との間に、スパウト90の樹脂材料を介在させ得る(本第2参考例では、介在している)。また、第3未圧着部83においては、表側フィルム30とマチ用フィルム50との間、および、裏側フィルム40とマチ用フィルム50との間に、スパウト90の樹脂材料を介在させ得る(本第2参考例では、介在している)。
このようなスパウト90の樹脂材料が介在した上記各部においては、パウチ本体20の表裏方向の厚みが、その下方の部位よりも厚くなっており、具体的には、第1未圧着部81に対応する位置のパウチ本体20の厚みは、その下方に位置する第1圧着部71に対応する位置のパウチ本体20の厚みよりも厚く、第3未圧着部83に位置する部分のパウチ本体20の厚みは、その下方に位置する第3圧着部73に位置する部分のパウチ本体20の厚みよりも厚くなっている。
第2参考例では、未熱圧着エリア80が、第1未圧着部81、及び第3未圧着部83の両方を有しているが、未熱圧着エリア80は、第1未圧着部81、及び第3未圧着部83の少なくともいずれかを有していればよい。また、いずれの場合であっても、未圧着部の幅の合計は、スパウト取付部92の左右方向幅以内とするのがよい。
また、第1未圧着部81を設ける場合、スパウト取付部92の左右方向端部付近(マチ部の折り目線51付近)に設けることがスパウト取付部92の左右方向端部付近の溶融樹脂、及びマチ部の折り目線51付近の溶融樹脂を好適に第1未圧着部81に介在させうるため好ましい。第3未圧着部83を設ける場合も同様に、スパウト取付部92の左右方向端部付近(マチ部の折り目線51付近)に設けることが好ましい。
第2参考例のように、第1未圧着部81、及び第3の未圧着部83の両方を有する場合は、第1未圧着部81の左右方向の幅は、スパウト取付部92(フィン部92a)の左右方向端部から左右方向内側へ1mm~6mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の5%~30%)、好ましくは、1mm~2mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の5%~10%)に設定されているのが好ましく、また、第3未圧着部83の左右方向の幅は、マチ用フィルム50の折り目線51から左右方向外側へ10mm(スパウト取付部92の左右方向の幅20mmの場合)(概ね、スパウト取付部92の左右方向の幅に応じて、スパウト取付部92の左右方向の幅の50%)以内に設定されているのが好ましい。
次に、第2参考例における、スパウト付きパウチ10のトップシール部61に熱圧着を施すために用いられる熱圧着ユニット100について、以下に説明する。
まず、第2参考例では、熱圧着エリア130には、図9に示すように、パウチ本体20の第1領域21を熱圧着するための第1圧着部131と、第1圧着部131の左右両外側に形成され、パウチ本体20の第3領域23を熱圧着するための第3圧着部133とが含まれている。
また、未熱圧着エリア140は、第1圧着部131のうち第3圧着部133側の一部分の上方に形成された第1未圧着部141と、第3圧着部133のうち第1圧着部131側の一部分の上方に形成された第3未圧着部143とを有している。
また、スパウト付きパウチ10が第1未圧着部81、第3未圧着部83のいずれかを有する場合は、熱圧着ユニット100の構成要素として、トップシール部61の第3未圧着部143又は第1未圧着部141の少なくとも一方に対応する箇所(すなわち、スパウト付きパウチ10の第3未圧着部83、第1未圧着部81)の少なくとも一部を含む領域を冷間で表裏方向に挟み込んで押圧するプレス部(図示しない)をそれぞれ有した一対の冷却金型(図示しない)を用意し、トップシール部61の全域を熱圧着した後に、一対の冷却金型(図示しない)のプレス部(図示しない)によって、トップシール部61の第3未圧着部143又は第1未圧着部141の少なくとも一方に対応する箇所(すなわち、スパウト付きパウチ10の第3未圧着部83、第1未圧着部81)の少なくとも一部を含む領域を冷間で表裏方向に挟み込んで押圧するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、パウチ本体20を構成する各フィルム30、40、50の具体的態様については、低密度ポリエチレンやポリプロピレンのオレフィン系やPETなどのポリエステル系等の熱溶着性を有する層を少なくとも片面に有するものであれば、熱溶着層の単膜又は熱溶着層に任意の層を積層してもよい。積層を構成する素材は如何なるものでもよく、公知のポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、ボリブチレンテレフタレート、アルミ箔等を積層することで任意に形成すればよい。
また、上述した第1実施形態では、第2未圧着部82が、第2圧着部72の上方の左右方向の全域に亘って形成されているものとして説明したが、第2圧着部72の上方の左右方向の一部領域のみに第2未圧着部82を形成してもよい。
また、上述したようにトップシール部61の未熱圧着エリア80を設定した場合、シール金型110の未熱圧着エリア140についても同様に設定すればよい
また、上述した第1実施形態では、第2未圧着部142が、第2圧着部132の上方の左右方向の全域に亘って形成されているものとして説明したが、第2圧着部132の上方の左右方向の一部領域のみに第2未圧着部142を形成してもよい。
また、未圧着部141、142、143の左右方向の寸法設定についても、上述した未圧着部81、82、83と同様である。
10 ・・・ スパウト付きパウチ
20 ・・・ パウチ本体
21 ・・・ 第1領域
22 ・・・ 第2領域
23 ・・・ 第3領域
30 ・・・ 表側フィルム
40 ・・・ 裏側フィルム
50 ・・・ マチ用フィルム
51 ・・・ 折り目線
60 ・・・ シール部
61 ・・・ トップシール部
62 ・・・ ボトムシール部
63 ・・・ サイドシール部
70 ・・・ 熱圧着エリア
71 ・・・ 第1圧着部
72 ・・・ 第2圧着部
73 ・・・ 第3圧着部
80 ・・・ 未熱圧着エリア
81 ・・・ 第1未圧着部
82 ・・・ 第2未圧着部
83 ・・・ 第3未圧着部
90 ・・・ スパウト
91 ・・・ スパウト本体
92 ・・・ スパウト取付部
92a ・・・ フィン部
93 ・・・ 注出筒部
94 ・・・ 下方延設部
95 ・・・ フランジ部
100 ・・・ 熱圧着ユニット
110 ・・・ シール金型
111 ・・・ 取付孔
112 ・・・ 凹部
120 ・・・ プレス部
130 ・・・ 熱圧着エリア
131 ・・・ 第1圧着部
132 ・・・ 第2圧着部
132a ・・・ プレス面
133 ・・・ 第3圧着部
133a ・・・ プレス面
140 ・・・ 未熱圧着エリア
141 ・・・ 第1未圧着部
142 ・・・ 第2未圧着部
143 ・・・ 第3未圧着部

Claims (10)

  1. パウチ本体にスパウトを装着したスパウト付きパウチであって、
    前記スパウト付きパウチは、その頂部側に形成されるトップシール部において、表側フィルムと裏側フィルムとの間に前記スパウトが配置される第1領域と、前記第1領域の左右両外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとが対向する第2領域と、前記第2領域の左右方向の外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間にマチ用フィルムが折り畳まれた状態で配置される第3領域とを有し、
    前記トップシール部には、熱圧着エリアと未熱圧着エリアとが設定され、
    前記熱圧着エリアは、前記第1領域において前記スパウトおよび前記表側フィルムの間と前記スパウトおよび前記裏側フィルムの間とを熱圧着した第1圧着部と、前記第2領域において前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムの間を熱圧着した第2圧着部と、前記第3領域において前記表側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間と前記裏側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間とを熱圧着した第3圧着部とを有し、
    前記未熱圧着エリアは、前記熱圧着エリアの上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定され、
    前記未熱圧着エリアは、前記第2圧着部の上方に形成された第2未圧着部と、前記第1圧着部の上方に形成された第1未圧着部と、前記第3圧着部の上方に形成された第3未圧着部とを有していることを特徴とするスパウト付きパウチ。
  2. 前記第3未圧着部は、前記第3圧着部のうち前記第2領域側の一部分の上方に形成され、
    前記第2未圧着部と前記第3未圧着部とは、左右方向に連続していることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付きパウチ。
  3. 前記第2未圧着部において、前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間には前記スパウトの樹脂材料が介在し、
    前記第3未圧着部において、前記表側フィルムと前記マチ用フィルムとの間、および、前記裏側フィルムと前記マチ用フィルムとの間には、前記スパウトの樹脂材料が介在していることを特徴とする請求項2に記載のスパウト付きパウチ。
  4. 前記スパウトは、前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムの間に配置されるスパウト取付部を有し、
    前記第1未圧着部、第2未圧着部、及び第3未圧着部について、形成された未圧着部の左右方向の幅の合計は、前記スパウト取付部の左右方向の幅以内に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスパウト付きパウチ。
  5. 前記第1未圧着部は、前記第1圧着部のうち前記第2領域側の一部分の上方に形成され、
    前記第2未圧着部と前記第1未圧着部とは、左右方向に連続していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスパウト付きパウチ。
  6. 前記第2未圧着部において、前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間には前記スパウトの樹脂材料が介在し、
    前記第1未圧着部において、前記表側フィルムと前記スパウトとの間、および、前記裏側フィルムと前記スパウトとの間には、前記スパウトの樹脂材料が介在していることを特徴とする請求項5に記載のスパウト付きパウチ。
  7. 表側フィルムと裏側フィルムとの間にスパウトが配置される第1領域と、前記第1領域の左右両外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとが対向する第2領域と、前記第2領域の左右方向の外側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間にマチ用フィルムが折り畳まれた状態で配置される第3領域とを有したスパウト付きパウチのトップシール部に熱圧着を施す熱圧着ユニットであって、
    前記熱圧着ユニットは、前記スパウトと前記表側フィルムと前記裏側フィルムと前記マチ用フィルムとを表裏方向に挟むためのプレス部を有した一対のシール金型を有し、
    前記プレス部には、熱圧着エリアと未熱圧着エリアとが設定され、
    前記熱圧着エリアは、前記第1領域において前記スパウトおよび前記表側フィルムの間と前記スパウトおよび前記裏側フィルムの間とを熱圧着するための第1圧着部と、前記第2領域において前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムの間を熱圧着するための第2圧着部と、前記第3領域において前記表側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間と前記裏側フィルムおよび前記マチ用フィルムの間とを熱圧着するための第3圧着部とを有し、
    前記未熱圧着エリアは、前記熱圧着エリアの上端縁の一部を下方に凹ませた箇所の上方に設定され、
    前記未熱圧着エリアは、前記第2圧着部の上方に形成された第2未圧着部と、前記第1圧着部の上方に形成された第1未圧着部と、前記第3圧着部の上方に形成された第3未圧着部とを有していることを特徴とする熱圧着ユニット。
  8. 前記トップシール部の前記未圧着部に対応する箇所の少なくとも一部を含む領域を表裏方向に挟み込んで押圧するプレス部をそれぞれ有した一対の冷却金型を更に備えていることを特徴とする請求項7に記載の熱圧着ユニット。
  9. 請求項7または請求項8に記載の熱圧着ユニットを用いて、前記スパウト付きパウチの前記トップシール部に熱圧着を施すことを特徴とする熱圧着方法。
  10. 前記トップシール部の熱圧着後に、一対の冷却金型によって、前記トップシール部の前記未圧着部に対応する箇所の少なくとも一部を含む領域を表裏方向に挟み込んで押圧することを特徴とする請求項9に記載の熱圧着方法。
JP2019084990A 2019-04-26 2019-04-26 スパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法 Active JP7472434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019084990A JP7472434B2 (ja) 2019-04-26 2019-04-26 スパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019084990A JP7472434B2 (ja) 2019-04-26 2019-04-26 スパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020179897A JP2020179897A (ja) 2020-11-05
JP7472434B2 true JP7472434B2 (ja) 2024-04-23

Family

ID=73024320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019084990A Active JP7472434B2 (ja) 2019-04-26 2019-04-26 スパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7472434B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004210321A (ja) 2002-12-27 2004-07-29 Mikasa Sangyo Kk スパウト
JP2006232295A (ja) 2005-02-22 2006-09-07 Japan Crown Cork Co Ltd スパウト
JP2006341437A (ja) 2005-06-08 2006-12-21 Hanshin Kasei Kogyo Kk ヒートシール金型およびヒートシール装置
JP2009285862A (ja) 2008-05-27 2009-12-10 Morinaga & Co Ltd ガゼット型パウチ容器の製造方法
JP2011031895A (ja) 2009-07-30 2011-02-17 Dainippon Printing Co Ltd 注出口付きガゼットパウチ容器
JP2018062113A (ja) 2016-10-12 2018-04-19 藤森工業株式会社 スパウトシール用金型ユニット、このスパウトシール用金型ユニットを用いたスパウト取り付け方法及びスパウト取り付け構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283660A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Hanshin Kasei Kogyo Kk プラスチックバッグの製造方法
DE102010028932B4 (de) * 2010-05-12 2012-03-01 Widmann Maschinen E.K. Verfahren zum Ultraschallverschweißen zweier Beutelfolien mit einem Spout

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004210321A (ja) 2002-12-27 2004-07-29 Mikasa Sangyo Kk スパウト
JP2006232295A (ja) 2005-02-22 2006-09-07 Japan Crown Cork Co Ltd スパウト
JP2006341437A (ja) 2005-06-08 2006-12-21 Hanshin Kasei Kogyo Kk ヒートシール金型およびヒートシール装置
JP2009285862A (ja) 2008-05-27 2009-12-10 Morinaga & Co Ltd ガゼット型パウチ容器の製造方法
JP2011031895A (ja) 2009-07-30 2011-02-17 Dainippon Printing Co Ltd 注出口付きガゼットパウチ容器
JP2018062113A (ja) 2016-10-12 2018-04-19 藤森工業株式会社 スパウトシール用金型ユニット、このスパウトシール用金型ユニットを用いたスパウト取り付け方法及びスパウト取り付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020179897A (ja) 2020-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2911943B1 (en) Bag with handle
JP5082263B2 (ja) フィルム外装電気デバイスの製造方法
JP5561315B2 (ja) フィルム外装電気デバイス
CA2533065A1 (en) Packaging bag with steam venting function and package using the packaging bag
KR20100099709A (ko) 적층 필름의 단면구조 및 단면처리방법, 및 그 단면처리한 액체 주출 노즐 및 그것의 제조방법
WO1992021581A1 (en) Self-standing bag and method and device for making said bag
JP5992200B2 (ja) スパウト付きガゼット袋
JP7291400B2 (ja) 包装袋の製造方法
US20140119676A1 (en) Bag with support brace
US20150360839A1 (en) Flexible pouch with pressure relief valve
JP3098675B2 (ja) 線状リブ付き袋の製造方法
JP7203553B2 (ja) 角底包装袋、包装体、および角底包装袋の製造方法
JP2007534569A (ja) 側方ひだ付きバッグ
JP2978161B1 (ja) 封 筒
JP6892817B2 (ja) スパウト付きガゼット袋
JP7472434B2 (ja) スパウト付きパウチ、熱圧着ユニット、および熱圧着方法
JP4593104B2 (ja) チャックテープ付き紙容器
JP2018024472A (ja) スパウト付きガゼット袋形成用のガゼット袋体
JP4237906B2 (ja) 積層シートを用いたチューブ容器およびその製造法
JP6626317B2 (ja) スパウト付きガゼット袋およびその製造方法
JP2018140519A (ja) パウチ容器のヒートシール装置
JP5551204B2 (ja) 自立袋
JP2001348040A (ja) 成形されたフォイルバッグ
JP2007099364A (ja) パウチ容器
JP4728048B2 (ja) パウチ容器用基材及びその基材を用いたパウチ容器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200714

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220314

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20221031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240325